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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜 全26巻 感想: できれば80年後の「VSラプラス戦」が描かれる続編を希望したくなる終幕だったw それくらい終盤は面白かった!

2024-07-30 16:09:43 | 無職転生
転移迷宮編を経て、パウロが死に、心神喪失?のゼニスを救出し、二人目の妻としてロキシーと結婚したところで終わったアニメ第2期。

終了後の、ここから面白くなる、という評判と、でも3期はまだまだ先だよね、さらに全編やるなら5期くらい必要になる、というのも聞いて、だったら2期の記憶が鮮明なうちに原作に手を出してみようかな、と思い、読んでみた。

なので「全26巻」というけど、正確には、13巻から26巻までの感想となる。

でも、確かに2期以後の展開は、成人し夫になり父になり家長になったルーデウスが、依然としてエロへの終着は強いものの、しかし変態性はだいぶ自重されて収まった人物として活動していくことになるので、なんていうか、普通の冒険ファンタジーになっていく。

ルーデウスが、ちょっと弱気で、魔法力は凄いけど腕っぷしは弱い、なっちゃって勇者、という感じの位置付けになっていく。

そういう意味では、物語の一番大きな転機は、14巻の最後の「ターニングポイント4」で、未来からやってきた老いたルーデウス(=老デウス)が、ヒトガミに謀られてきた人生の無念さを、今の時代のルーデウスに伝えたこと。

また、いかにヒトガミに操られた人生であったかを綴った老デウスの日記を読んで、ルーデウスが今後の人生について真剣に考えるようになったこと。

未来の自分がやってきて、すでに転生によって「やり直しの人生」をしていたはずのルーデウスに、さらにこの世界での「やり直し」を求めるのだから、それだけでもう十分に「メタ」なメッセージなわけで。

だからこの「ターニングポイント4」が、物語の流れを抜本的に変えるのも当たり前。

実際、このあと、ルーデウスは、ヒトガミの脅しに従い龍神オルステッドに決戦を挑み、善戦虚しく敗れてしまうのだけど、それをきっかけに、ヒトガミからオルステッドに「上司」を乗り換えて、以後は、オルステッドとともにヒトガミ打倒の活動に邁進していく。

その流れは物語の最後まで変わらないから、その意味でも「ターニングポイント4」が、この物語にとっての本当の「ターニングポイント」だった。

さらには、老デウスの助言に従い、エリスとの再会から結婚に至り、これをもってルーデウスの家族構成も確定する。

ただ、エリスとの再会も、ルーデウスがオルステッドに敗れて命を奪われるまさにその場面にエリスが駆けつける、という超ヒーロー演出wでも再会だったので、それで盛り上がることも含めて、VSオルステッド戦は必須イベントだったんだな、と思った。

そもそもエリスが、ルーデウスに処女を捧げた直後に彼の下を去ったのも、剣士としての腕を磨き、やがて来るであろうオルステッドとの再戦に備えて鍛錬し、そのときには、ルーデウスと肩を並べてオルステッドと戦うことを目指したためだったのだから。

そう思うと、なんだかんだいって、この物語の鍵を握っていたのは、シルフィでもロキシーでもなくエリスだったんだよね。

エリスこそが、ルーデウスを今のルーデウスにするための試練を与えた。

それにその後の展開を見ると、ルイジェルドの存在も極めて重要になるので、そうなると、結局、魔大陸を旅した時の「デッドエンド」での経験がルーデウスの基礎を築いたことになる。

その意味でも、エリスとの出会いが決定的だった。

実際、エリスとの再会で、ルーデウスがそれ以上、妻を増やすこともなくなったし。

裏返すと、エリスと結婚したあとは、完全にVSヒトガミ戦への備えの物語になって、物語構造が大きく変わることはなかった。

むしろオルステッドの配下として、ルーデウスの名声を高めていく話になって、それも、アリエルやザノバ、クリフの母国におけるそれぞれの政乱を通じて、というパタンが繰り返さる。

なので、基本的に、オルステッド配下になって以後の16巻以降の物語は、それまでにすでに登場していた人物との関係が、イベントのあり方は違えど、それぞれ掘り下げられていく感じで進むので、圧倒的に物語が「畳まれていっている」感じが強かった。

極めつけは、最終決戦?の相手がギースやバーディ閣下になったことでw

正直、えー、それはちょっと安易じゃない?と思うところもあったけど、すでに一度は知己となった人たちと剣を交える構図になったので、その分、戦闘の場面や策略の場面で、キャラの詳細を書き加える必要がなく、スピーディな展開になっていたのも確か。

だから、最後は、普通の魔法ファンタジーみたいだった、って感想になるのだけどね。


あと、作者は潔いことをしたな、と思ったのは、物語の終幕自体は、ルーデウスの人生の終わり、すなわちルーデウスの死をもって終わりにしたこと。

オルステッドの配下として、ヒトガミとの対決に至るための前提条件として必要になる、80年後のVSラプラス戦については全く触れずに物語自体は終わった。

もちろん、作者にその気があれば、続編として、ラプラス戦を描く、ということもありだとは思うけどね。

その場合、オルステッドが、ルーデウスの子孫たちと協力して戦うことになるわけだから、一種の「サーガ」になるし。

もちろん、ラプラス戦に備えたパーティを組む際には、それこそルーデウスの子孫どうしの間でも確執が生じそうな気がするし。

それはそれで読んでみたいとは思ったけどねw

つまり、未来に確実に起こるVSラプラス戦の物語を『ロード・オブ・ザ・リング』だとすれば、ルーデウスの人生を描いた『無職転生』は『ホビット』のような位置付け、ということ。

そういう意味で、続編は十分可能だと思うのだけどねw

ルーデウスのことを完全に知っている、という意味で、ルーデウスとロキシーの娘であるララとその相棒レオを語り部にしながら、新規にオルステッド・パーティに加わるであろう「英雄候補」を主人公にした物語でいいんじゃないかな、と。

まぁ、その主人公となる英雄候補が、ナナホシとともに召喚されたけれども、ナナホシよりも未来に飛ばされた「篠原秋人」になるのだろうけどねw

ペルギウスのところで時間停止を繰り返しながら、80年後の世界まで生き延びようとしたナナホシも関わるであろうから、それはそれで面白くなるような気もするしw

うーん、真面目な話、続編、でないかなぁ?

それに、確かにルーデウスは死んでしまったけど、ヒトガミによれば、この世界では、死んだ魂は魔力に還元されて、他の魔力と混ざって新たなものに再構成されるらししけど、そもそもルーデウスの魂は異世界のものだから、果たしてそのような普通のルートに乗るかどうかも不明だという。

だとすれば、ルーデウスの魂はそのままに、改めてこの世界で転生、というか、輪廻を繰り返すこともありそうだしw

逆に言うと、輪廻転生を繰り返す存在という点では、こんどはルーデウスが、人の枠から外れた神のような存在になることも示唆しているから、続編があるとすれば、ナナホシのような、よりメタ語りをする人物になるのかもしれない。

それこそ老デウスのように、あるいは神デウスのように。

うん、やっぱり、続編、できないかな?

26巻の最後で、エピローグとして「プロローグ・ゼロ」を置いたのは、そうしたフェーズの異なるリブートを見据えたうえでのものだったと信じたいw

無論、そのエピローグは、結局、本編の最後まで不明だった「転移事件」の真相を描くものだったわけだけど。

ナナホシ、いい線、行ってたなw


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無職転生 II 〜異世界行ったら本気だす〜 第24話 『嗣ぐ』 感想2: 原作と比べていかにアニメ制作陣がルーデウスの変態性に固執しているのか、よくわかる2期だったw

2024-07-04 13:24:45 | 無職転生
感想1からの続き)

とりあえず2期が終わって、さすがに3期までは時間があるだろうと思ったので、ためしに、2期の終わりからの続きとして、原作の13巻を読んでみた。

で、結構、驚いたのは、原作のほうが、変態の描写がマイルドであったこと。

いや、もちろん、ルーデウスは本質的に変態なんだけど、その変態ぶりが、まぁ、こういうどうしようもない奴っているよね、というくらいに抑えられていてビックリ。

だいぶ、印象が違う。

それは裏返すと、アニメ制作陣は、相当ルーデウスの「変態性」に執着していて、好きあらばその変態性を際立たせようとしていることになる。

で、その「変態性」を強調するアニメの仕掛けは色々とあるのだけど、やっぱり、一番大きいのは、「前世の男」にCV杉田を起用して、ルーデウスのCV内山と発言に明確な区別をつけたことに思えた。

なぜなら、原作を読む限り、ルーデウスが「前世の男」の経験から自問自答しているところも、普通にルーデウスの声で考えているように読めるから。

具体的には、シルフィやロキシーなど作中の登場人物と対話している場面と、そうした対話の間で、語り手であるルーデウスが、地の文で自分の考えを示すところがあるのだけど、そこで、対話と地の文のルーデウスの声に違いがあると思わせるような「区別」はなにもない。

つまり、ルーデウスと前世の男は、原作では、普通に一体化している。

『転スラ』のリムルみたいな感じ。

リムルが転生前の記憶に頼って思考するときにわざわざ転生前の三上悟の声で施工したりしてないでしょ? あれに近い。

だから、『無職転生』の原作では、ルーデウスの声=人格のまま、前世の男のときの経験を反芻しているように読めるから、無用な気持ち悪さを感じることはないし、感想1にも書いたように、前世の男がルーデウスというアバターを操作している、という感じもしない。

むしろ、前世の男がルーデウスとして経験し成長していることが素直に描写さている感じ。

対して、アニメの場合は、前世の男が杉田ボイスで執拗に存在を主張するので、ルーデウスという人格が借り物に過ぎず、前世の男の本質は変わらないように思えてしまう。

これは、やっぱり失敗だったと思うんだよね。

だって、ルーデウスの変態性が、前世の男から引き継いだ悪癖というやんわりとしたものではなく、前世の男を形成する核、というか、ルーデウスの本質、のように思えてしまうから。

この差は大きい。

つまり、ルーデウスは成長しているようで、実は成長していない、というか、成長を拒んでいるように、杉田ボイスが介在することで感じてしまう。

だって、第二の自分であるルーデウスを、超越的視点から眺める前世の男が強固に存在し続けているように思えるから。

ほんと、リムルのように、前世に触れるところもCV内山で押し通せば、ルーデウスの変態性も随分和らいだろうに。

でも、どうやら、アニメ制作陣は、「変態性」こそが『無職転生』の本質であると思ってしまったようで、執拗に下着とか性交とか、一般に下ネタと呼ばれるものの描写に執着してしまった。

しかも、その描写を、比較的作画の良いリアリスティックなファンタジーの中に入れてしまったから、嫌でも変態性の部分が際立つようになってしまった。
だって、変態なところも、執拗に描きこむのだもの。

要するに、とてもバランスの悪いものになった。

これが、それこそ「スマフォ太郎」のような、よくあるなろうのダメな作画でやっていたら、もっとマイルドな、ペラペラな変態性の描写になって、はい、ここは笑うところです!くらいの感じで、流すことができたのだろうけど。

ある意味、『チェンソーマン』がアニメで大コケしたのと似たような理由だったということ。

制作陣の原作への愛が生み出した強調点が、普通の視聴者の嗜好や期待とずれてしまった。

そういう感じかな。

ちなみに、原作そのものは、上述のように、それほど記述が不快なわけではないので、ぼちぼち読んでみようかな、と思っている。

そういう意味では、3期以降は、だいぶまともな冒険ファンタジーの要素も増えてきそうなので、もしかしたら、2期までよりもマシなものになるかもしれない。

最初から原作の全部をアニメ化するという触れ込みだったから、後半の冒険ファンタジーから逆算して、ああいう無駄に作画が悪くないものとしてスタートさせたのかもしれないけれど、その結果、前世の男がやたらと前世の自分を悔いる場面とか、とはいえ前世から引き継ぐ変態趣味のところまで、無駄なリアリズムで描写されることになって、一般死傷者の忌避感を喚起した、ってことなんだろうな。

難しいねぇ、原作ありきの作品のアニメ化はw

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無職転生 II 〜異世界行ったら本気だす〜 第24話 『嗣ぐ』 感想: ひたすら「正論ノルン」が鬱陶しかった2期最終話w

2024-07-02 11:43:19 | 無職転生
感想2もあります)

とにかくノルンがウザかった最終回。

一番、子どもらしいといえば、子どもらしいけど、それも含めて、アイシャに「ノルン姉は何も考えないうちに喋っているだけ」と見透かされているのも御愛嬌。

まぁ、しかし、シルフィがロキシーを受け入れるのは、シルフィの祖母がエリナリーゼであることをふまえれば、十分予想のできたことだし、シルフィの若干の憤りをノルンが代弁していたと思えば納得の展開w

それよりもなによりもビックリしたのは、誰も、ルーデウスの左腕がなくなったことに大して驚いていないところw

いやー、それはさすがに無慈悲に過ぎない?

なんかね、そういう初動の反応が、この物語、ときどき常識から外れてるなぁと思って、やっぱり作者が、ちょっと世間のことをわからないおかしな人なんだろうなぁと思ってしまうところ。

まぁいいんだけどね。

しかし、シルフィの出産シーンもあれだけだし、ロキシーとの結婚シーンは端折られるし、なんかこれだと、ロキシーがマジで愛人から昇格した2号さんみたいで、気持ち悪いな。

一夫多妻は問題ない世界観なら、そこはもっと正式にみんなでパッと祝ってやればよかったのに。

いや、そういうところも、なんか無理やり陰湿な雰囲気に持ち込んでいるように思えて、やっぱり、作者、変人なんじゃない?って思ってしまうw

まぁ、とにかく、迷宮篇が終わってみれば、父が無くなり娘を得て、ルーデウスが父になることを決意した、正確には、中の人である「前世の人」が父になることを選択した、ということだけど。

やっぱりこれ、前世の人が、前に出すぎるから気持ち悪いんだなって、痛感。

だってさ、前世でとことん、人間のクズだったヒキニートの30代髭面小太りおっさんが、転生した先で、チート能力を神にもらい、妻を二人娶り、子どもも得た。

しかも「嗣ぐ」という今回のタイトル通り、パウロからいわば「グレイラット家」の家督を継いで、パウロが残した家族をすべて家長として面倒を見ることになった、っていうのだから。

クズニートだった前世から見たら、大出世じゃん!ってことで。

今で言う「インセル」の一人だった前世の男が、、願望を叶えてるってことでしょ?

どれだけ、ダメ人間のオタクの願望を全反映させているんだ、と思わないではいられず、いや、マジで気色悪い。

これね、やっぱり、前世の人を出し過ぎなんだよね。

杉田の声のボイスオーバーをなくせば、もっとだいぶましになっていたはずなのに。

あの小太りのデブの存在がちょくちょくでてくることで、展開だけならいい話のファンタジーを台無しにしている。

ていうか、あのメガネデブが、ルーデウスというアバターを操作しているように見えるんだよね。

完全な二重人格。

それにやたらと家族アゲをしてくるところも、Keyの『CLANNAD』みたいで、あー、これ、要するにエロゲーユーザーの願望が反映された作品なのね、と思わされてとにかく萎える。。。

どうやら3期もやるようだけど、どうなのだろう。

ていうか、いままで「パンツ神」として拝んでいた師匠を妻に迎える時点で、すでに十分、倒錯していると思うのだけど、そこは、だれも突っ込まないのかね?

相当気持ち悪いと思うのだけど。

3期で、同じくロキシー信者(ただしフィギュア)のザノバあたりがどういう反応をするのか、ちょっと気になる。


感想2へ)

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無職転生 II 〜異世界行ったら本気だす〜 第23話 『帰ろう』 感想: なるほど、ロキシーのことがあるから、物語展開上、ルーデウスは左腕を失わなくちゃならなかったのか。

2024-06-24 11:54:30 | 無職転生
なるほどね、ロキシーに「帰路のあいだは、私がルディの左腕の代わりになる」という決意の言い訳が必要だったわけね。

それはちょっとわかる。

パウロが亡くなったのは事実としてあるけれど、彼はすでに荼毘に付されているわけだし。

目に見えるヒュドラ戦の爪痕といえば、やはりルディの左腕損失、ってことになるわけで。

そこにつけ込んでいるという自覚もあれば、それを口にするのも、さすがは師匠、年の功、ってことなのだろうな。

しかも、子どもの頃のルディの姿まで思い浮かべてしまうことで、もう完全に、年上の愛人ポジションで構わないという位置づけ。

でもまさか、そのロキシーの気持ちを代弁して、ルーデウスにロキシーとの結婚を迫るのがエリナリーゼになるとは思ってなかった。

こちらはこちらで、さすがはエルフ、年の功どころではない、人生に対する深い理解からの言葉。

まぁ、でも、ここにシルフィの祖母でもあるエリナリーゼが、ルーデウスの戦友として、そして亡き父パウロの知己として傍らにいたのは、偶然のこととはいえ、幸せなことだったのだろうな。

ルーデウスにとっても、ロキシーにとっても。

重婚の問題など、些末なことだ、というエリナリーゼの態度が具体的にあるからこその展開だし、なにより、パウロ自身がそんなやつで、実際にそうして二人の妹が事実として存在していることも、ルーデウスの思考を柔軟にしたのだろうな。

本来なら一筋縄ではいかないところを、エリナリーゼのお陰で、うまくすり抜けることができたような気がするw

とまれ、次回、帰還。

しかし、この状況、ルーデウス、いきなりマジで甲斐性を問われる事態だな。

まぁ、なんとかなるのだろうけどw

でも、マジな話、エリナリーゼがいるといないとじゃ、シルフィの説得はぜんぜん違うだろうからw

その点で、ルーデウスは、エリナリーゼに頭が上がらなくなるのだろうなw

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無職転生 II 〜異世界行ったら本気だす〜 第22話 『親』 感想: うーん、パウロよ、なぜ、死に急ぐ。。。

2024-06-17 13:05:34 | 無職転生
いろいろヒュドラとの戦闘シーンはすごかったけど、終わってみれば、パウロの死と引き換えにゼニスを救出、でも、そのゼニスもどうやら何かしら脳障害のようなものを抱えてしまったみたい。

まぁ、ベストエンドではない、バッドエンドでもないけれど。

代償なしに欲しいものは得られない、の代表みたいなもの。


しかし、パウロの死、って、やっぱりルーデウスがちょっとばかり慢心したからだよね?

どうも肝心なところでルーデウスって、増長というか、舐めプというか、自分よくやった!という自我絶賛のもとでコケることが多いよね?

今回、左手を失ったのも、後先考えずに感情にしたがって、左腕をヒュドラの目につっこんだのが原因だし。

結構、身から出た錆なんだよな。

まぁ、そう思わせるのは、杉田ボイズの前世の人のボイスオーバーがあるからなのだけど。

やっぱり、前世の人がちょこちょこ顔を出す(声を出す)のはマイナスだと思うなぁ。

パウロじゃないけど、だからルーデウスは時々冷静すぎることになる。

にしても、今回も、パウロが大怪我したくらいで済んだなら、きれいに終わったのになぁ。

戦闘シーンの描写が凄いのは認めるけれど、それ以外の物語のプロットのところは稚拙だよな。

特に、パウロが、とにかく今助けよう!とひたすら前のめりになっているところとか。

ギレーヌ級の剣の使い手があと一人いてくれれば、だいぶ違ったんだろうけどなぁ

で、ルーデウス、失った左手は、どうやら義手を使うみたいだね。

いつ魔術で治すのか期待していたのだけど、さすがに欠損部位の完全回復は、やはりそれなりの高位の魔術師でないと無理らしい。

まぁ、そういうところが次回、なのかな。

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無職転生 II 〜異世界行ったら本気だす〜 第21話 『第六階層の魔法陣』 感想: いつの間にかロキシー師匠が完全にルーデウス大スキー!wになっているw

2024-06-10 16:04:49 | 無職転生
そりゃ、まぁ、あんな感じで、なんとか1ヶ月、迷宮のなかで生き延びてきたロキシーを、こともなげにあっさり助けてしまったら、ルーデウスに対する好感度が爆上げしてもおかしくはないよね。

しかもあまりのルーデウスの身体的成長ぶりに、救ってくれた人がルーデウスとわからなかったのだからw

そりゃ、惚れますわ。

問題は、その様子にルーデウスが全然気がついていないこと。

むしろ、変わらずロキシーのことを師匠として慕っているばかり。

まぁ、実態は、師匠ではなく女神として崇めてきていたのだから、無駄にテンション高くなるのもわかるけどw

しかし、逆によくあんな形で信仰心を示してきておきながら、その本人に再会して、普通に話していられるよね?

何がいいたいかという、ここでも、結構、ルーデウスの変態ぶりがでていること。

同時に、相手がロキシーであることもアブノーマルに見えること。

だって、ロキシーからしたら、かつて幼少の頃に指導した子どもが成長した青年に対して恋しているのだから、これ、形を変えたショタのようにも見えるし、教師が生徒と、という組み合わせにも見える。

ということで、なんていうか、とてもこの作品らしい、変態ぶりが、ここでもはっきされている、ということで。

だから、なんか今ひとつ気持ちよくいい作品、って言えないんだよね。

あと、今回は酒場シーンなど、1期に比べて目に見えて作画力が落ちていて、えー、作画がこの程度で、こんな変態な物語なら、うーん、もういいか?とか思ってしまうよね。

ダンジョン攻略っていうシチュエーションも、ファンタジー色をだいぶ落としているし。

学生編よりも面白いとよく聞くけど、ホント?、って思い始めてきた。

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無職転生 II 〜異世界行ったら本気だす〜 第20話 『迷宮入り』 感想: せっかくのロキシーとの再会も気色悪く描くって何なの?

2024-06-04 12:48:05 | 無職転生
パウロたちと合流したルディたちが、ようやく迷宮攻略に乗り出す流れ。

再会を楽しみにしていたロキシーが迷宮で行方不明になっている、というのを聞いて、動揺しながらも、まずは冷静に迷宮攻略の手はずを整える。

その際、大学から持ち出した迷宮についての本が役立ち、とりあえずサクサクと香料を進められた。

ここまではいい。

しかし、なんで今回の最後の方で、いきなりロキシーの救援が実現するのかな?

こんなにあっさり見つけられるなら、なにもロキシーが行方不明とかいう流れにしなくていいんじゃない?

しかも再会の際にはロキシーに失禁までさせる。

こういうところがこの作品のどうにも下品なところだよね。

物語の本質が下衆ってのがどうにもやりきれない。

いや、じゃ、なんで見てるんだよ?というのは、一応、ファンタジーの部分はつまらなくもないから・・・なのだけど。

それでもだんだん真面目にしんどくなってきた。

少なくともリゼロの2期なみに、どうでもいい気がしてきた。

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無職転生 II 〜異世界行ったら本気だす〜 第19話 『砂漠の旅』 感想: いよいよ 【転移迷宮編】がスタート!

2024-05-27 22:05:54 | 無職転生
といっても、ホントにスタートでしかなく、まだ今回はパウロたちは合流できずじまい。

いろいろと話が動き出すのは次回から。

帰るべき家族を残して、エリナリーゼとともに出立したルーデウス。

でも、転移門の情報をナナホシにもらったことで、大幅に渡航時間を短縮できたのは大きいんだろうな。

とまれ、これで久しぶりにロキシーとの再会もあるのだろうし、ようやく冒険っぽい展開になりそうだなw

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無職転生 II 〜異世界行ったら本気だす〜 第18話 『ターニングポイント3』 感想: なんかあまり「ターニングポイント」って感じじゃなかったね

2024-05-13 10:35:04 | 無職転生
うーん、「ターニングポイント」っていうから、どんな厄災がまた突然降りかかるのかとか思っていたのだけど、単にパウロの増援に向かう、という話だけ、だった。

まぁ、話の流れ的には、ヒトガミの助言を無視して救援に臨むことを決めたことが、後々「転換点」だった、とルーデウスが実感することなのだろうけど。

で、次回から、パウロと合流して戦闘に赴く「転移迷宮編」が始まるらしい。

うむ、ある意味、唐突に学生編の流れをへし折られるわけだけど、一応、それ以前の話とは辻褄は合っている。

で、どうやら攻略の終わったシルフィに代わり、今度はロキシーがルーデウスの攻略対象になるらしい。

うーん、ホント、まんま美少女ゲーム、というか往年のエロゲーのプロット。

しかも迷宮で救うことになるのが母親というのだから、家族ゲームもここまで来たかという感じ。

いやー、だって、全裸で氷に閉じ込められた実母を救いに行くのに、あんなに一生懸命になれる?

前回も指摘したように、そういうところが、本気で気色悪いな。

家族愛やら兄妹愛やら、一方的に押し付けすぎててキモい。

なんか全体的にCLANNADの焼き直しみたいなプロットだってことにようやく気がついた。

あれを両親やら家族、腹違いの妹にまで拡張した感じ。

そういう意味ではルーデウスが途中で「不能」になるのが意味のある展開だったんだな。

だって、それじゃあ、子をなせないから。

生殖と繁栄がセットになったエロゲー的プロットで、気色悪い。

そりゃあ、海外で人気が出ないはずだよね、だって、思い切り平成前期の、日本の集団的に不能になった男子たちに向けた心理療法のプロットなのだから。

異世界転生というファンタジーの建付けは、単に風味付けに用意されただけのことで、本質はCLANNADの拡大版。

で、ネットで公開された分、初期想定読者が偏っていてこんな展開になった。

その意味では『電車男』と似たりよったり。

まぁ、だから、今回もでてきたけど、しつこく前世の男を登場させるわけだ。

全編が、彼の更生の物語だから。

知らんがな、そんなもの。

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無職転生 II 〜異世界行ったら本気だす〜 第17話 『兄貴の気持ち』 感想: そうか「無職転生」ってゼロ年代過ぎて気持ち悪いんだ。

2024-05-06 11:46:01 | 無職転生
いやー、なんか、こういう面倒な話、なろうではいらないんだけどなぁ、と終始思って見てた。

この作品が苦手な理由がよくわかった。

なんかゼロ年代の、だーまえ、とかがやってた、家族愛とか、引きこもりの解消とか、とにかくメンヘラな人間を内面から更生していくための物語療法みたいなつくりなんだな。

それがどうにも気持ち悪い。

あー、だから、この作品自体が、なんかマインドコントロール的なカルト臭がつきまとっている。

まぁ、無職のひきこもりのニートが転生して人生やり直して、ついでに前世の問題点と向き合う「贖罪の旅」っていうんだから、そりゃ軽く宗教っぽくもなる。

なんだったら、今、転生した先が、いわゆる異世界ではなく、天国にいくか地獄にいくかの分かれ目の「煉獄」である、といわれれば、あぁ、そうか、とも思うし。

ただ、そういう設定があからさまに透けて見えるのが、気持ち悪いんだろうなぁ。

いや、ルーデウスの性癖が気持ち悪いってのもあるのだけど、それ以上にやっぱり、この物語全体が醸し出すマインドコントロール臭が生理的に嫌なんだな。

まぁ、やってることは、旧作のときのエヴァンゲリオンと大差ない。

文字通りオタクが日陰者だったころで、物語として自分を慰めてくれるものが欲しがられた時代の遺物。

今どきはそんな中身は求められていないから、そりゃこの作品が忌避されるはずだよね。

その意味では、作画や音響に力を入れればいれるほど、この作品の宗教的側面に引き込むための策略に思えてきて、ますますまともに見れなくなる。

なんか新興宗教の勧誘映画みたいなテイスト、といえばよいか。

要するに、気持ちよく、頭を空っぽにして物語に没入して楽しむことができない。

多分、ゼロ年代のうちにアニメ化していたら、そこそこヒットしていたのかもしれないけれど、今はむしろ、こうしたテイストは、初見の人に警戒心しか抱かせないと思う。

そういう意味で、時期を逸していた、ということだろうね。

むりやりの家族愛の押しつけ、兄弟愛の押しつけ、とか、見ていてホントに、どこの政府広報だよ、と思うくらい。

ということで、この作品は、軽い宗教勧誘動画だったってことだった。

そりゃ、気持ち悪いわけだよ。

いろいろと、時代の反面教師のような作品。

そういう意味では完全に逆風の中にあるんだろうな。


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