BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

ちはやふる3 全24話 感想: 最後は少女漫画らしく三角関係のもつれに着地したけど、やっぱり見たいのは競技かるた戦!

2020-03-25 15:51:20 | ちはや
いよいよ高3のシーズン(?)が始める!、というところで第3期が終了。

『ちはやふる』は、第1期の頃から気に入っている。

第3期は、どちらかというと、千早たちの高3の大会に向けた「貯め」の時間、という感じだったので、このままあまり時間を空けずに、早めに第4期を希望。

なにしろ、第3期の目玉って、終わってみれば、周防名人と原田先生の戦いと、クイーン戦だったので。

ほとんど、千早たち、かるた、取ってないよね?

それでも、ようやく新が浮上してきて、そこに太一と千早が絡んで来るかも・・・、と思ったら、突然、恋愛問題が浮上してきて、あれれ・・・、というのが正直なところ。

それでも、かるた部をやめたはずの太一が、予備校に行ったら、そこで周防名人に出会って、どうやら名人の拠点である東大かるた部で修業をするみたいだし。

ていうか、この太一がかるた部をやめる展開って、むりやり太一を周防名人に弟子入させるためのものだよね?

それで、太一が、あの周防名人のように、単に「勝つ」だけではなくて、相手にお手つきをさせて「負けさせる」ような試合運びの仕方を身につけていく、ということでしょ、きっと?

で、周防名人からすれば、弱視が進んでマジでかるたが取れなくなる前に、自分の技?を太一に伝えたい、ということもあるように思っている。

もっとも、千早は、周防名人の「負けさせる」ような戦略的、というよりも小狡いかるたを全面否定したいと思っているはずだから、そういう意味では、太一は、本格的に千早の敵として立つ、という展開。

つまり、周防名人と太一が、高3のシーズンではどう見ても悪漢(ヴィラン)役。

で、それに対して、正統派のかるたのとり方を追求するのが新と千早、ということになるのかな。

でも、周防名人にしても、例の「一角の人物になれ」というおばの期待に答えた結果が、あの、いかにも勉強ができる子が取るずる賢い戦略かるた、という方法だったわけで。

伝統的なかるたのプレイブックからすれば、間違いなく異端なのだけど、「競技かるた」というゲームとしては、当然ありえる方法論なわけで。

その「上に行こうともがき苦しんで生み出したズルい方法」をどこまで肯定できるか、が今後の『ちはやふる』の物語の柱の一つになるのだろう。

だから、どうなんだろう。

多分、太一が、いわば周防名人の内弟子として、新にまずは挑むことになるのかな?

それで、ズルい周防名人は、その新vs太一戦を見ながら、新対策を練って、名人戦に備える、ということなのかな、と。

ただ、それだと、太一が圧倒的に「カマセ」役になってしまうので、あまりにも悲しいのだけど。

それとも、あれかな、最終話で、新が高校でかるた部を作って、団体戦に出場しようとしていることを考えると、むしろ、団体戦で、それぞれの力を発揮する、ということになるのかな?

まぁ、千早vs新、というカードは、団体戦でないと実現しそうにないし。

そうすると、やっぱり、名人戦の予選で、東西代表の決戦が、新vs太一、になるということかな。

うーん、むずいなぁ。

でも、最終話で桜沢先生が言っていたとおり、団体戦においては、「エゴイスト」と「リーダー」の2つの相反する存在が必要で、高3になってどうやら、新はエゴイストからリーダーへ、一方、太一はリーダーからエゴイストへと、それぞれ脱皮しようとしているようにも見えるから、その交叉ぶりも、見どころの一つになるのだろうな。

ただ、そうなると、千早はどこにむかうのだろう?という疑問は生まれるのだけど。

でも、千早は、今までの描写が、あまりにも天然ちゃんに過ぎたので、さすがに高3ともなったら、人間としてもう一回り大きくならないといけないのだろうけど。

ただ、それだと、同時に千早の良さも潰してしまうように思えるところもある。

そのあたりは、誰が、どう、導くのか?

実は、千早って、圧倒的に、師匠がいないんだよね。

天才肌だから。

原田先生は、まさにリトルリーグ時代の恩師って感じだから、ちょうど太一に周防名人という具体的な敵&師匠ができたのと同じように、千早にも、そういった彼女を導く大人が必要になると思うのだけど、でも、今のところ、それができそうな女性って、富士崎の桜沢先生ぐらいしかいないのだけど、誰か、代わりに現れるのかな?

ともあれ、正直なところ、わかっていたこととはいえ、千早、新、太一の三角関係は、こと「競技かるた」戦を楽しむ、という『ちはやふる』の面白さにとっては、物語の進行を妨げる遅滞要因にしかならないので、これは、とっととどうにかして、あるいは、高校卒業までペンディングにして、競技の描写に集中してほしいところ。

はやく、4期、やらないかなぁ。

ものすごく楽しみだよ。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ちはやふる3 第21話『ひともをし』 感想: ようやく主役3人のゴールが見えた!

2020-03-04 18:30:18 | ちはや
『ちはやふる』は第1シーズンからのお気に入り。

だから、原作にはずっと手を付けずにいる。

ということで、原作は未読。

で、今回、ようやく高3になってからの、千早、新、太一、の3人のゴールがはっきりした。

って言っても、要するに、若宮クイーンと周防名人に挑む、という、当たり前といえば当たり前、王道といえば王道のゴールが、今更ながら、はっきりさせられただけなのだけどw

もっとも、ここに来て面白くなってきたのは、どうやら周防名人と太一が、かるたのスタイルとしては似ていること。

そして、当の周防名人自身が、太一に関心を示し始めていること。

しかも、気分的には、太一を自分の弟子筋に位置づけたくなっているという感じ。

それは、多分、周防名人からすると、目の持病で選手生命に限りがある、ということと、にもかかわらず、彼には、かるた自体でなにかを成し遂げた、という達成感のようなものを必ずしも得てはいない、ということ。

強いて言えば、この間までの、原田先生との名人戦を通じて、初めてかるたの面白さをい知ったところはあって。

その面白さを、残された選手生命の中で楽しみ尽くしたいのと、周防名人なりに、自分の後継者を残すことに、若干の執着を見せているからなのだと思う。

それは、結局のところ、原田先生を負かした後に、新が来年の名人戦まで名人位にい続けろと、殴り込んできたからなのだけど。

多分、精神的には、ホント、新は原田先生の弟子、という気分もあるのだろうね。

だから、その原田一門に対して、きちんと胸を貸すつもりになったのだと思う。

ただ、その一方で、同じ原田一門のひとりである太一を、半分引き抜く感じで、目をかけるようになる、という展開かな。

どのみち、自分に挑戦しようとしている新の前に立ちふさがる強敵を用意しておきたいというのもあるのだろうけど。

でも、太一の中に、自分と同じ器用さと、それに根ざした小狡さを見抜いたのだろうね。

いや、「負けないかるた」、「相手に勝たさないかるた」、って、やっぱり底意地が悪くないとできない頭脳戦だもんね。

まぁ、秀才と天才、どっちがエライ?、という感じだけど。

いや、この場合、天才はもちろん、サラブレッドの新、それから、若宮クイーンと千早ね。

で、秀才は、周防名人と太一。

後者がダークっぽいのが玉に瑕だけどw


ともあれ、物語の終幕に向けた舞台設定が完全に用意された、という感じ。

ただ、その一方で、第1シーズンの頃に感じられたような「開かれた可能性」はだいぶ、縮減して、なんだか、思い切り狭い世界での攻防に行き着いてしまった気もするのだけど。。。

しかし、第3シーズンも、ぼちぼち終わりとして、これ、第4シーズンは、そんなに間を空けずにやってくれるのだろうか?

ここまで続けてきたのだから、最後まできちんと映像化してくれると信じているはいるけれど、できれば、それほど間を空けずにやってほしいなぁ。

若宮vs千早、新vs太一、そしてその勝者vs周防名人、って早く見てみたいよ。

でも、この座組だと、周防名人が、マジでラスボスなんだけどw

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ちはやふる2 第十七首 『ふくからに』

2013-05-04 13:58:18 | ちはや
いやー、ちはやふる、は安定の面白さで、毎回楽しみなのだけど、
決勝での富士崎高校戦に入ってから、なんというか空気が変わった。

で、その台風の目は、どう考えても桜沢先生の存在感。

なんか、ちはやの雰囲気を代えてしまったというかw

富士崎高校というのは、てっきり王者の貫禄かと思っていたら、思いの外、イロモノの集団で焦ってしまったわけなのだが、それも皆、桜沢先生の統制の元で成り立っている常勝っぷりってことがわかった辺りから、なんか見え方が変わって来た。

なんていうか、ガチで総力戦的というか。

いや、むしろ、桜沢女王にひれ伏す従者たちの集団が富士崎高校という感じで。
なんていうの、完全に「団体戦」になったというか。

桜沢先生が司令塔としてドンと控えているから、選手たちは、その駒として動かされている感じ。

いや、もちろん、富士崎高校の選手は、みな勝手に、エロエロしたり、オタクしたり、その他いろいろしながら高校生しているわけだけど、そのそれぞれの個性を認めた上で、さらにその上位概念として桜沢先生が控えているという感じで。

あ、そう、だから、試合の見方が明らかに、チーム全体にとっての長期利益という視点に変わったんだよね。

で、そう思うと、富士崎高校戦になってから、ギャラリーの描写が増えてきていて、水沢の控えや女帝たち、その他かるた会の人たちの視線があるのは当然で、加えて、とうとうクイーンまで参画。

しかも、クイーンは女帝と桜沢先生の間に席をとられる、という。

これ、もう完全に、「解説者席」だよねw

いや、そうして、解説者席ができてしまった分、本番の試合の進行も遅々として進まなくなる、という、マジで、応援のスポ根マンガのような展開になってきて。

てか、スラムダンク?

ただ、テンポの遅さを、両陣営の陣容や背景を、桜沢先生ら解説者席の人たちが語り始めてしまって、俄然、集団戦としての複雑さを想像させるようになってきた。

これはちはやふるにとっては、新鮮な展開。

まぁ、それは、机くんのID野球ならぬIDかるた的展開から予想はできたことなのだけど。

いやー、これ、どんどんおもしろくなるな。

次回は、果たして、水沢男性陣が、きちんと、勝負の波を引き寄せる事ができるかどうか、だよね。

特に、肉まんくんがいい加減勝たないとだし。
もちろん太一も。

しかし、桜沢先生による筋トレメニューを含む部活運営の結果、体幹がぶれない姿勢で力強くかるたをとり続けることができるとなると、ホント、これはもう体育会。

で、そうなると、水沢にとっては、テニス部顧問をする女帝が活躍する場面になるのではないかな?と思えてくる。というか、二期に入って、明らかに女帝のコミットメントは増えているのだけど、女帝自身、かるたは初心者だから自分が何ができるのかわかっていない。むしろ、何かできないかずっと考えてる風だから。

となると、体力アップルメニューを作って特訓をする、という展開になると、文字通り、女帝もかるた部に貢献することになって、またひとつ、水沢かるた部のチームとしての結束が強まることになる。

なんていうか、そんなことが想像できてしまうところが、ちはやふる、という物語のいいところだな―、と思う。

ということで、次回の肉まんくんと太一の活躍に期待。
いや、もしかしたら机くんが再びカギを握るのか?

ホント、面白いなぁ―。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ちはやふる 第22首 『うつりにけりないたづらに』

2012-03-14 01:03:18 | ちはや
この話はいい。
とにかくいい。
少女マンガ、恐るべし。

キャラクターが全員成長する。まっすぐ。
悪人がいない。

このちはやの世界には悪人がいないから、皆、まじめに真っ直ぐ努力しようとする。
その努力も常に叶うわけではないが、しかし、時にちゃんと答えてくれる。

随分教育的だなとは思うものの、適度な失敗、敗退、適度な成功、勝利、というのは、やはりリアル。
いや、ホントはとてもロマン的な世界が描かれているのだけど、程よいギャグも含めて、リアル。

物語の展開もずっとテンポよく進んでいく。

なんか、一話一話が妙に長くて充実している。
間がきちんと表現されているからなのだろうけど。
このじっくり感は何とも言えない。

それにしても、競技かるた部という、文化部だけど体育会っぽい部活を、よく見つけなた、と思って、感心する。

あと、この物語が面白いのは、登場人物たちが、学校とかるた会という二つの世界に所属しているところ。部活の話なので、基本的には前者として高校の生活が描かれるわけだけど、その一方で後者のかるた会を通じて、きちんと大人の世界と向き合うことになる。

そもそもかるた会の世界では、高校生という枠組みどころか、大人と子供が強さと才能を頼りに同一平面上で競い合うことになる。

このあたりは、モーパイ同様、大人と子供のやり取りが必然的に組み込まれることで、子供が大人から学ぶということがごく自然に行われる。
こういうところは心地良い。

それにしても、女子、恐るべし。というか、少女マンガ、恐るべし。
実社会で女子のほうがなんだかんだいってたくましくかつ元気があるのって、もしかしたら少女マンガのおかげ?と思うくらい。それくらい、真っ直ぐ。

これに比べたら少年マンガってなんだよね。萌えかバトルばかり。あるいはナルシスティックな自分語り。

ナルシスティックな自分語りっててっきり少女マンガの十八番とばかり思っていたけど、最近は違うね。男子のほうがよっぽどナルシスティック。

こうまでマンガの文法が違うのには驚く。

といっても、ちはやの場合は、中でもそういうバランスがとても上手く取れているものだとは思うのだけどね。

ともあれ、これはとりあえずどう終わるかが楽しみ。

原作は未読だが、これは手を出すかもw

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする