BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

カンピオーネEX! 「軍神ふたたび」 感想

2019-08-15 19:12:20 | カンピオーネ
気がついたら、なんかカンピオーネの続き?が出ていたので、夏休みだから、ついでに読んでみたw
本自体は、4月に出てたようだけど。

一応、本編最終巻から5年経った世界、ということなのだけど、何だったけ―?って感じで、そういえばラーマとなんか共闘してたなぁ、とかなんとか思い出しつつ。

で、結論から言うと、あってもなくてもいい感じの後日談・・・かな。

一応、話の流れ的には、カンピオーネの後に始めた新シリーズとのミッシング・リンクを明らかにする、という話なんだけど、その新作を全く手にとっていないので、だからなに?としか思えなかった。

だから、カンピオーネ単体でみたら、蛇足かな。

てか、なんだかんだ言って、高校生の護堂たちだったから、それなりに面白かったわけで、それがおとなになって、実際にセックスして子どもを生みました、とか書かれてもなぁ、と。
しかも王様だから、ガチでとっかえひっかえ抱いている、みたいな感じでかかれてもなぁ、と。

もともと敵の神の知識を得るためにエリカたちと「ベージェw」を交わすところも、本編後半では、エリカたち4人のうちから複数とやり合うところもあって、それも一回や二回くらいならまぁ、そういうのもあるよねー、と思っていられたけど、それが何度も繰り返されると、それライトポルノじゃん!と思っていた方なので、それ以上の行為は、流石にどうでもいいというかw

加えてゆりの妹まで、ほんとに愛人入りさせたというと、なんだかなぁーとw

文字通り、過ぎたるは及ばざるが如し、ってやつだよねw

で、肝心のお話の方はというと、本編の最後に出てきた「平行世界」を旅する話の中で、アイーシャがまたやらかした!ということで、その対処に行ってる間に、ウルスラグナと再戦することになった・・・という、まぁ、ホント、ボーナストラック的なもの。

しかし、この「平行世界」という設定、ほんと、苦手。
べつにこの話に限らず、平行世界って、単に作者にとって都合よく、何の脈絡もなく、新しい設定が使える便利ツールでしかないから。

ということで、お話自体は、だからなに?ってくらいでしかないかな。

なんか作者的には、続編のテコ入れとして書いた感じだし、さらに続編とあわせて新しいシリーズを始めるみたいだけど、最後にさわり的話がちょっと書かれていたのをみた限りでは、ハイスクールDDの劣化コピーみたいなことをやるみたいで。

それもどうでもいいかね。

神とか英雄とか、とにかく異能の存在が一同に介してバトルとか。
頭、悪すぎw

カンピオーネにしても、神殺し、という存在がユニークだっただけで、シリーズとしても、神殺しなんて実現してしまうような、頭のネジが行かれた人どうしでの、バカバカしいやり取りこそが面白かったわけであって。

だから、後半のガチで神と戦い合うという展開になって、正直、つまらなくなっていたので。あくまでも、神とかその神話とかは、お話のギミックでしかなくて、話の本筋は、高校生の自称平和主義者の好戦的神殺しの護堂のボケにあったわけだから。

まぁ、だから、これまでだよね。

あとは、アイーシャという人が、心底うざくてw

神殺しの一人として、彼女が登場したあたりから、マジでつまらなくなったし。

ということで、これにて、カンピオーネも完全に終わり。

しかし、こんなEXなんて出してなかったら、終わったものとしてちゃんと記憶の彼方に行っていたはずなのに。。。

なまじ半端な後日談なんて出すから、どうして後半、つまらなくなったのか、考えちゃったよ。
むしろ、時間が経つと、本質が際立ってしまうからw

要するに、アイーシャが生理的にだめだったわけでw

で、その人が引き続き出てくるようなら、ホント、さようなら、だよね。

そのことに気付いちゃったじゃないかw。

ほんと、蛇足。。。

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カンピオーネ! XXI 第21巻 「最後の戦い」 感想

2017-12-12 10:01:47 | カンピオーネ
いやー、とうとう最終巻なんだけど、
これも、前巻から間が空きすぎて、全く内容を思い出せなくて困ったw

ということで、とりあえずスペース、空けときます。






























で、最終巻は面白かったかどうかというと、
うーん、ビミョー。

というのもラーマとの戦いはすでに、これまでにガチでやってしまっているので、いまさらだなーと思っていたら、あっという間の共闘モード。

で、その共闘からラスボスたる時の女神を倒し、その権能を護堂が奪うというところでエンド。

ただ、その最後に得た権能が、なんとここでもまた「平行世界」移動能力でワロタw

なんかさぁ、平行世界、ブームすぎでしょw

でもこれさぁ、便利に使われて全然カタルシスなくなるからやめた方がいいと思うんだけどね。

もっとも、このカンピオーネの作者は、恐ろしいくらい文章が下手で、何の描写能力もないので、これくらい書割な能力を持ち出したほうが逆にいいのかもしれないけれど。

あーでも、この人の文章が下手、というのは、前にもカンピオーネの感想で書いた気がするのだけど、これはこれで味のあるものなんだよね。

いい意味で、ホンモノの神話っぽくて。
かっこよくいえば、叙事詩っぽい。

要するに、出来事が淡々と記されるだけで、そこに登場人物たちの感情や思いが特に書き込まれるわけでもない。

それに、間をすっ飛ばして唐突に次の場面に行ってしまう。

そういうのが、ホンモノの神話や叙事詩では見られるわけだけど、それは普通に今の時代の小説を読んだ人から見たら、何の心理描写もなくてつまんないってことになる。

正直、カンピオーネの作者の書き方はそれにかなり近い。
いや、もちろん、ちゃんと会話もあるわけだけど、その会話にしたって、多くはパタンの繰り返しなので。
そこは、あ、また同じこと言ってる、と思ってほくそ笑むところになっている。
オチを知っている落語を何度も聞くようなのもので。

カンピオーネ、って全体的にそういう文章なんだよねー。

ただ、この作者、その一方で、神話の知識はどうやら無駄に豊富だから、それなりにその神話の話を持ち出すことで、お話自体は、読めてしまうところがある。

でないと、あれだけ、アルゴノートとかで引っ張っておきながら、最後の護堂の好敵手に、インド神話のラーマーヤナなんて持ってこないでしょ。

まぁ、そもそも、ウルスラグナなわけだがw

ということで、最終巻だったけど、なんか、1冊まるまる後日談みたいな話で特に盛り上がるでもなく終わってしまった。

いや、実際、アテナやペルセウスの再登場なんて、もう、カーテンコールみたいなものだったし。
だって、登場しても、うーん、こういう形で汝と闘うのは違うとか言って、自発的に退場しちゃうのって、結構、目が点だったよw

まぁ、こういうあっけなさは、マジで神話っぽいわけだけど。

胸熱展開ということでは、カンピオーネどうしのバトルロワイヤルの前巻、前前巻の方が面白かったよね。

あれは、一応、それぞれのカンピオーネのもつ権能が予めわかっているので、半分くらいは知略戦になっていたところもよかったしw

それに比べると、ホント、最終巻には、そういう盛り上がりは皆無だったなぁ。

まぁ、とりあえずは、ゴドーを待ちわびて、ちゃんと終わったのでいいかな、と。

もともと、テレビでやっていたのを見て読み始めたし、あれも、そもそも「草薙護堂はかんぴおーねである!」という口上に痺れて見てしまったところもあったから、そういう意味では、神話ぽいケレン味はあったかな。

もっとも、やっぱり10巻あたりまでがよかったかな。

アイーシャが出て来たあたりから、何でもありになってしまって、なんか物語もだらだらしてしまったし。
アテナが何度も出てくるのは、ちょっと何だったかなー
人気があるからなのはわかるけどねー
あのあたりから、実際、何が目的でお話が動いているのかもよくわかってなかったかなぁ。
まだ、惰性でも読めてしまえたわけだけどw

ということで、これは、むしろ、テレビの続きをOVAでもいいから見てみたい感じ。
恵那と天叢雲劍の活躍をもう少し見たかったかなぁ。

もっとも護堂の場合は、ウルスラグナの権能だけで闘うほうがカッコ良かった気はするけどねw

ともあれ、終わり。
たしかに、続きは見たい感じ。読みたい感じではある。

しかし、終わった感じのしない終わり方だなぁw

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カンピオーネ! 第9巻『女神再び!』 、第10巻『槍の戦神』 感想

2012-10-05 19:59:47 | カンピオーネ
カンピオーネ!、どうにも原作が気になったので、とりあえず読み始めた。

といっても、さすがに1巻から読む気はしなかったので、ひと通りメンツが揃ってからの物語、ということで、まずは、アテナが再登場する9巻と、物語的にはそれと続いている10巻を読んでみた。

で、率直な感想は、これはかなり不思議なラノベだということ。
というか、ラノベというよりも、まんま、マンガに近いかな。

まず、文章がラノベっぽくない。(←これ、褒めてますw)

地の文と会話の文体が全く違っている。
基本的には、神話、を意識した物語なので、書き方も神話をベースにしている。だから、登場人物の誰かを語り手にするのではなく、文字通り、神話の語り部のような記述が地の文では続く。

だから、正直なところ、最初は、なんだ、このゴツゴツした文体?という感じでかなり抵抗感があったのだけど、実際に物語を読んでいくうちに、ホントに神話のような展開なので、そのデタラメぶりを表現するには、神話のように書かないといけないんだな、と思い始めてきた。

なんというか、ラノベというよりも、西遊記でも読んでるような感じ。
三蔵法師と孫悟空で、あとは、へんてこな妖怪変化が出てくるような物語に近い。

で、神話によく見られるように、展開が結構デタラメ。
神話って壮大な親子喧嘩や兄弟喧嘩だったりすることが多いけど、この物語もそれに近い。で、敵味方の関係が、結構いい加減に入れ替わる。

普通のお話だったら、えー、そりゃ、さすがにないだろうよ!って叫びたくなるような内容でも、神話フォーマットが定着しているので、もう、何でもありという感じになる。

いやー、ホント、デタラメな話だよ。
でも、そのデタラメさが、わかってくると、結構クセになるタイプ。

だから、アニメ版はもっぱら萌え要素というか女子要素を全面に出して、呪法の経口摂取をキスとして教授するところばかり強調していたけど、原作は決してそれだけではないかな。

例のウルスラグナの「戦士」の権能を使って剣による攻撃をするところは、原作では、相対している神の正体について延々と推理を続けるところでもあって、それはそれで薀蓄全開の感じになって面白い。

もっとも、その説明が本当かどうかはわからないけど、でも、盛り上がる。

それから、神は皆、戦国武将のようなところがあって、Fate/Zero的に言えば、セイバーやイスカンダルみたいな連中ばかりで、正々堂々で豪放磊落なところが、妙に劇画っぽいんだよね。そこがマンガっぽいと思ったところ。

むしろ、護堂の同類であるカンピオーネ!、つまり、元人間の神殺しの方がよっぽど、食わせ物揃いで、人騒がせな奴らばかりで、その同類の間での、醜い足の引っ張り合いのようなものが、神と比べて、人間の卑小さやいじましさを表しているようにも見える。

こういうところも、とても神話っぽい。

つまり、カンピオーネ!って、とことん、神話のパロディなんだよね。
文体にしても、内容にしても、展開にしても。
神の話し方なんて、異様に古風だしね。

その原作を、あの、エロいキスだけの物語にしたアニメの方は、そう思うとなかなかに微妙かもしれない。よくもまぁ、あれだけ萌え要素中心に作り替えたな、と。
良くも悪くも、そういうところが、今のアニメの限界なのかもなー、と思った。

ということで、9巻、10巻、どちらも割りと面白かった。
で、その面白さは、アニメとは全然違う面白さという感じがした。
微妙にラノベっぽくもない、変な物語。

そういう意味では二期があると面白そうだな、と思える作品だった。

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カンピオーネ! 第13話 『神殺しの物語』

2012-10-01 00:17:36 | カンピオーネ
あはは、美味しいところ、全部アテナが持っていったよ!w

というか、これ、アテナの自作自演だった、ってことなんだよね。
なんだかなー、と思う一方で、
どうも、原作からだいぶ改変されていたらしいので、アテナの自作自演なら、本編にさして影響がないわけで、まぁ、いいまとめた方だったってことだよね。

で、最終回はどうだったかというと、うーん、これもまぁまぁ。
もっと派手に護堂と四娘が立ちまわると思っていたら、意外と護堂の一人舞台でちょっと残念。
しかも、恵那が大して活躍することもなかったし。
ちょっと、もったいなかった。
全員、「少年」の加護を受けると思ったんだけどなあ。。。

まぁ、二期があるのかどうか微妙な終わり方だったけど、ダークホース的に面白い作品だったので良かったと思う。

でも、最近の傾向でもあるけど、これも第一話を超える回が結局一回もなかった。
惜しいなぁ。

この話のデタラメなところは、結局、神と神殺しの間でなぜ戦うのか、という理由が一切ないってことなんだよね。
それこそ、数多の神話よろしく、神はただただ戦いを望み、その災厄に対処する役割として一応神殺しがいる。でも、ただそれだけ。

今、ちょっと原作を読み始めているのだけど、なんか、そのあたりの話はやっぱり曖昧そうなんだよね。どうも。

もちろん、戦う理由なんて本来無い、というのはある意味で王道で、だから、ひたすら酔狂で戦いを繰り返す。もちろん、そこには自己の研鑽を積むなんて話もなくて。
ただただ戦う。運命ですらない。なぜなら、戦うことが神の役目として割り当てられているから。
そういう意味では、確かに、ウルスラグナとアテナの登場のさせ方はよかった。

・・・のだけど、やっぱり、物語全体としては、展開が読みにくい。
だって、神は気まぐれだから。
その理由のなさを、もっと荒唐無稽に表現してくれると逆にその圧倒感で納得できてしまうのだけどね。最後までそういう、物語の外連味がなかったのが残念。

だから、学校編と、護堂ハーレムと、神対神殺し、の話がバラバラに進んでしまって、何だか、ロールプレイングしてるだけのように、場面がバキッって感じで切り替わってしまう。

だから、最後にアテナが護堂にキスをして災厄を倒す、という一番おいしいところを持っていったところで、四娘が全員、えーーー!!!、って顔をしていたけど、あれは正直、見てる側もそう思えるわけで。

えー、そんなことしたら、お話が破綻するじゃん!ってことをこともなげにやってしまう。

その無茶苦茶というかデタラメぶりをもっと生かせたら、この物語はもっと化けることが出来ると思うんだけどな。だから、ちょっと不完全燃焼な感じがして惜しい。

前にも書いたけど、あの護堂のウルスラグナの権能を使い分けるところは、結構上手い設定だな、と思うのだよね。たった一人の神を殺しただけで、あれだけの数の権能を使えるのは実は随分美味しい設定だと思うし、最終回がまさにそうだったけど、それらの権能を使えるのは一日に一回だけ、という制約条件も、文字通り、「時間稼ぎ」のために盾となる従者が必要になるわけで、その点で、四娘が、リリアナの言うとおり従者としての騎士のように振る舞うことの位置づけがはっきりする。

まぁ、長大な呪文詠唱を行う間に、前衛が主を守りぬく、という構図に近いわけで、こういう具合に、権能設定だけをとっても、いろいろな物語に展開可能な要素をもってるんだよね。

それこそ、イノシシアタックのバカバカしさを含めて。

ということで、何かもう少しいじれば、この作品は化けるように思えるんだよね。
中途半端にハーレムものにしないでも。

二期があるのかどうかはわからないけど、あるなら、そういうところをもっとうまく使ってほしいな。
ぎりぎり恵那もだしたわけだから、護堂側の主要なキャラは全員出したわけで、そこから出発したら面白い話になると思うんだ。

なので、ゆるりと第二期に期待したいと思う。

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カンピオーネ! 第12話 『天叢雲劍』

2012-09-22 12:21:23 | カンピオーネ
あはは、なんだ、この展開w
恵那の活躍を期待していたら、いきなり暴走→パーサーカー状態で、さすがに笑えた。ちょっと恵那の扱い、ひどくない?
前回、エリカなみに如才ない子としてでてきたと思ったら、なんだか、タダのお馬鹿であった、というノリ。てか、天然なんだろうなぁ、きっと。

で、とにかく今回は全て『少年』の加護のエロ描写に尽きる感じで。。。
これも笑うしか無いなぁw

もっとも、教授のための女子からの護堂への口づけ、という流れに対して、護堂が彼女らを強化するために自分からキスをする、という設定は、ちょっと無茶苦茶な気はするものの、よく考えてるよね。
王様らしい粗暴性という点でもw

この「王の覇道」とか気にすると、やっぱりFate/Zeroのイスカンダルとか思い出しちゃうんだよね。護堂の剣の空間とか、バビロニアの王様の世界マンマだしw

原作未読だけど、どうやらこの終盤に入ってかなり改変されてるらしい。

で、そうなると、次回の最終回では、せっかく「少年」の加護を映すことができるようになったのだから、きっと、護堂が、エリカ、リリアナ、祐理、恵那の四人に加護を自分から与えて、全員、ヒャッハーな状態でアテナの分身を倒す、という展開になるんだろうな。もしかしたら、アテナにも加護をあたえるのかもしれないしw

なんか、一体何がしたいのかわからない話になってきたが、しかし、テンポは悪くない。

それにしても、スサノオがでてくるからこその「草薙」だったのか。
これ、もう、最初から、日の本の国の王様になるべくして生まれてきた一族としか思えないのだけど。

とにかく、最終回が楽しみ!

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カンピオーネ! 第11話 『太刀の媛巫女』

2012-09-19 19:10:01 | カンピオーネ
恵那、いいね!

OPに出ている人でまだ出てこない人がいるなと思っていたのだけど、ようやく登場。

で、こういうキャラはいいね。
なんて言うか、エリカとちゃんとマッチアップできる存在で。
これなら、リリアナの回を一回分切り上げる形でさらっと終わらせて、もう少し恵那のでる回を増やした方が良かったように思える。

何がいいかって、物語をかき回すだけの意志があるように思えるから。
残念ながら、祐理やリリアナだと、文字通り端女としてかしづく感じになってしまうから。
でも、それだと、日頃優柔不断な護堂をかき回すことができない。
というか、いくら王だとはいえ、あるいは、魔王として動く時は神並に何でもありのチートな存在だとはいえ、あの優柔不断な男にかしづいたら、物語が進むはずがない。

カンピオーネは、第1話で、おお!なんかすげぇー!って思って、これは期待できるかも!と思ったのに、2話以降の日常回というか、学校回になって、途端にしょぼく見えてきたのは、結局、護堂のもつ、ジキルとハイドみたいな二重性のせいなんだよね。

日常では徹底的に受動的で、まぁ、いい奴なのが、戦闘になると、軽くパーサカーが入ってくる。まさに、神話の時代の神々みたいな気まぐれさと豪胆さを発揮するわけだけど。

ずっと、このハイド的な、ヒャッハーな護堂であれば、祐理やリリアナがかしずくのもわかるのだけどね。

だから、日常回になると、自由奔放なエリカばかりが突出して目立ってしまう。祐理やリリアナは最初から主導権を握られてるし。

その点で、エリカとタイマンをはれそうな恵那の登場はイイ。

ということで、残り2話だけど、恵那の活躍に期待w

どうでもいいけど、護堂については、あのイノシシの権能を使うところが、やっぱりバカバカしくてイイ。だって、イノシシを投げ飛ばしてそのままの勢いで目の前にあるものを徹底的に破壊し蹂躙するんだからw 台風一過的なすごさがあるわけで。

せっかく神殺しなんだから、神たちともっとバカバカしい破天荒な戦い(名所破壊)をガンガンやってくれたほうがいいな。

なんていうか、そこだけは、気分は、ウルトラマンシリーズの特撮や、その影響を一身に受けているエヴァンゲリオンと共通するノリだと思うから。

ヴォバンとかドニのような、カンピオーネどうしの小競り合いなんてどうでもいいから、ガンガン、神様を出してガツンガツンやって欲しいw 
それこそ、ギリシア神話の世界のように。

その意味では、学生設定とか、中途半端な萌え要素とか要らない。
そんな要素は外してくれるともっと面白いのに、と思っている。

その点でも、恵那の参入は面白いと思うんだよねw

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カンピオーネ 第7話 『風よ、雨よ、狼よ』

2012-08-18 17:09:29 | カンピオーネ
ノーマークだったけど、これは面白い。
神話設定の細かいところがどうこうというのは確かにあるのだろうけど、
そこを除けば、割とシンプルに、いいチームワークで対処する話。
こういうのは嫌いではない。
主人公が、適度にマッチョな感じなのがいい

むしろ、女子の方が多すぎるのが何かもしれないが。
男の友達って、ホント、こういうキャラにはいないよねw

もっとも、カンピオーネという異能の持ち主になってしまったから仕方がないのかも、と思わせるところは、ちょっと上手いところかも。

あとは、若造がおっさんを叩きのめす。
このパタンもラノベは好きだよね。

つまり、ハーレム設定とオヤジ叩き。
これは、ラノベの定番とするなら、主人公がウジウジしてない分、マシと言う感じ。

実は、割りと、イノシシを顕現させてエネルギーボールみたいに投げつけるような、力技は嫌いではないw

そういう意味で、もうちょっと楽しませてくれると面白い。

いや、ニャル子さんもそうだったけど、この話も、第一話が非常に面白くて、後は、ちょっと失速してる感じがする。

で、なんでかなーと思うと、結局、第一話は、主人公とヒロインの出会いを扱うので、その分、物語が濃密なんだよね。で、そこから先は取り巻きのキャラがどんどん出てきて、だんだん一話の中に収まりにくくなっていく。
ニャル子さんの場合は完全にそうだったわけだけど、このカンピオーネはそういうのではないことを期待。

その意味では、何で戦ってるの?という話がちゃんと一回あってもいいと思うのだけど。

ただ、最近のラノベ原作のものは、こういうところを完全にすっ飛ばす悪い癖がある用に思える。続きはラノベを買って読んでね、と。

わからない話ではないけど、ホントに面白かったら買うわけだから、そのあたりは、ちゃんと映像にも表現して欲しいところ。

そういう意味では、ホライゾンは頑張ってると思う。
その一方で、アクセル・ワールドやSAOは失速気味だけど、これらは、また別エントリで。

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