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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 外伝 ソード・オラトリア15 感想: いつの間にか外伝の主人公が面倒臭い妖精レフィーナになってしまった件w

2025-01-14 13:01:16 | ダンまち
時系列上では13巻の〈学区編〉に続く15巻。

13巻は、本編同様、〈学区編〉は転機の章で、傷心のレフィーナが古巣の〈学区〉に一旦戻ることで、自分を見つめ直し、精神的に飛躍する回だった。

本巻を読むと、このレフィーナの転身は、いわば外伝による主人公のスイッチのために必要な儀式だったんだなぁ、と痛感した次第。

・・・ということで、とりあえずスペース明けときます!


















といっても、外伝15巻は、事前の予想通り、本編20巻の最後に唐突に記された

「ロキ・ファミリア 全滅!」

という知らせ、の経緯を説明するものだった。

要するに、本編20巻の裏話。

しかも初期の頃の外伝のように、完全に本編20巻の中身を補填するもの。

だから、なんだかこの展開、唐突だなぁ、と本編20巻で思った箇所の穴埋めがされた感じで、その意味では、本編20巻とこの外伝15巻の2冊で1冊という作りだった。

実際、最後は、60階層でロキ・ファミリアが全滅して終わったし。

その意味では予定調和。

ただ、その全滅が、まさかアイズが「穢れた精霊」に取り込まれたことで生じるとは思ってなかったけど。

要するに、アイズこそが「囚われの姫」になる展開。

つまり、これで晴れてアイズも、ベルくんが救出して胸キュンさせる正ヒロインのポジションを奪い返した感じ。

なるほどだから本編20巻では、唐突にアイズがベルを訪ねてやってきて、またぞろ、ベルと訓練を始めたんだなぁ、と思った。

あれは、この外伝15巻でアイズの内面を描くための先見せだったんだなぁ、と感じた。

で、アイズがあの後「囚われの姫」になってしまうという流れがあるからこそ、これもまた唐突に、リューが、アイズの前に「ベルへの恋心」を勝手に完結させて、シルとともに「よよよ」としていたんだなぁ、と。

どれも、あのレベル7のアイズがまさかの「闇落ち」、助けるべき「姫」になる!というどんでん返しに向けた状況整理だったんだな、と。

そういう意味では、きっとアイズがベルくんに彼女の奥の手である「テンペスト」を見せていたことも、きっと彼女をベルくんが救済する際に効いてくる情報になるんだろうなと思った。


ということで、はい、この外伝15巻では、本編20巻の最後に記された通り、60階層でロキ・ファミリアが、敵である「穢れた精霊」にアイズが取り込まれた衝撃をきっかけに大敗した様子が描かれた。

といっても、正直、最後の大敗はすでに予告されていたので「結論ありき」の唐突な感じがしたけどね。

簡単にいうと、作者はもう早くこの先の「アイズの救出劇」を書きたくて仕方なくて、だから、いろいろと途中の描写を端折ってしまった感じがするくらい。

まぁ、勢いでロキ・ファミリアを負けさせた、といってもいいのだけど。

実際、以前のようにアイズの宿敵レヴィスのような喋るモンスターがいないので、60階層での戦いは、基本的に、フィンを中心にロキ・ファミリアの面々が、相手のモンスターの行動を含めて自問自答する場面が多くて、その分、閉塞感が半端なかった。

多分、それも含めて、戦闘描写がイマイチだったなぁ、と思っている。

裏返すと、本編の21巻でなされるであろう「アイズの救出劇」においては、「穢れた精霊」側についたアイズが、あれこれと「穢れた精霊」の意図や考えを代弁することになるのかもしれない。


しかし、なんていうか、ほとんど展開が『アルゴノゥト』をなぞってきているようで、ちょっといろいろと心配。

だって、どう考えても、本編21巻では、本巻の最後で「逆襲」を誓ったレフィーナが、宿敵wベルに頭を下げて、アイズの救出に手を貸してくれ!とするのは間違いなく。

そうなると『アルゴノゥト』のときの、兄・妹のような同盟ポジションに、ベルとレフィーナは位置づけられることになるのは必至だからw

あ、そうだ、一つ忘れていたけど、

「ロキ・ファミリア全滅!」

とあったけど、これは正確な表現ではなくて、実はこの「ロキ・ファミリア」は「派閥連合」で、フィンやティアナのようないつものロキ・ファミリアのメンバーだけでなく、椿やアミッド、それになぜかwヘグニも参加している。

いずれも60階層のアタッカーチームに加わっていたから、フィンたちとともに「生死不明」というのが正しい。

で、「生死不明」だから十分生き残っている可能性はある。

なにしろ、大抵のものは蘇生できるアミッドがいるし、何でもできるリヴェリアもいる。

もちろん、アミッドが死んでたらこの限りではないけれど、さすがに真ではいないと思うのだよね。

だから、リヴェリアがアミッドの回復を行い、今度はアミッドがリヴェリアたちの回復を行う、マインドの回復には睡眠が必要だがそれはフィンたちが代わる代わる見張りをしながらなんとかする。

どこまで60階層から落ちたかはわからないけれど、直下には「タリアの氷園」があるはずだから、そこでレストできているのかもしれない。

なんだったら、そこにゼノスが伝令役に来るのかもしれない。

あ、ゼノスといえば、そういえば15巻の冒頭でフェルズとウラノスが言っていた、

アレクト・ファミリア の レヴィナス・ダルダ

という900年以上前に活躍した冒険者のエルフって、後半でてきてないよね?

オラリオの歴史が1000年というから、多分、オラリオができてすぐの混乱期に活躍した冒険者で、間違いなく「穢れた精霊」の発端なのだろうけど。

ということは、アイズの母?を知る相手でもあるのだろうし、多分、それに伴ってアイズの父である英雄アルバート、ないしは傭兵王ヴァルトシュテインの話も明かされるのかもしれない。

ということで、本編21巻では、アイズの出生の秘密、それに伴うダンジョン誕生の秘密あたりが、ついでに明らかにされるのだろうな。


とまれ、本編21巻の「アイズ救出大作戦!」に期待。

多分、再起したフィンたちと、ダンジョンに潜ってくるベルたちの、60階層の上下からの逆襲になると思うだけど、そちらがどうなるかについては、改めて「感想2」で書くつもりw


しかしなぁ、まさか、アリア・モーリエルなんてキャラが再登場するとは思ってなかった。

思わず11巻を確認したら、ほんとに挿絵で描かれてたよw

びっくりw

まぁ、その傍らであたふたしている、当時はまだロングのポニテをしていたころのレフィーナの姿もあって、隔世の感があるなぁ、と思ったのは秘密w

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ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかV 豊穣の女神篇 第11話『地獄(フォールクヴァング)』 感想:やっぱり群像劇をアニメで描くのは無理だったか。

2024-12-21 11:59:06 | ダンまち
前回で準備が終わり、今回から本格的に派閥大戦が始まったわけだけど、やっぱりアニメで群像劇を描くのは無理だったか。

戦場の広がり感はゼロだし、モブだらけのはずなのにいつものキャラたちばかりに話させるし、そうして全然緊迫感がないところを無理やり劇伴音楽で盛り上げようとするし。。。

全然、原作18巻にあった絶望感の熱量がない。。。

緊迫感も切迫感も皆無。

いやー、ここまでスカスカな演出になるとはね。

わかってはいたけど、ほんとにアニメって群像劇、だめだね。

もう合戦ものはやらなければいいのに。

そういう意味では、4期の深層篇のできが良すぎたんだな。

あれは、ベルとリューの二人の逃走劇だったから、それだと二人に焦点を当てて描けばいいので。

二人だけだから、キャラの掛け合いも、ちゃんと芝居になるし。。。

あー、それにしても、本当に残念。

豊穣の女神篇については、原作のほうが圧倒的に面白い。

しかし、このあと、原作の方では、深層攻略や黒竜討伐が残っているのだけど、そんなの絶対アニメでは無理だな。


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ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 第20巻 感想:最終章の主題である「黒竜討伐」に向けて、かなーり!無理やり!ベルくんの目を外に向けさせた「転」の回だった!!!

2024-12-15 21:14:52 | ダンまち
前巻の19巻から始まった『学区編』。

学園船に乗り込んだベルくんの織りなす「レッツ☆アオハル!!!」な感じで、ダンジョンという地下に潜るがゆえに、基本的には陰鬱な感じが拭えないところから、なんかだ一気に外に開けたな感じがして、世界が広がった!

・・・って思ったのもつかの間。

あっという間に、そこから、3大クエストの最後のひとつ、黒竜討伐に向けて物語が大きく旋回した20巻!

率直な感想は、え? もうすぐ終わっちゃうの? ってことだった。

ということで、スペース、空けておきますw





























































ということで、『学区編』がいきなり終了、

で『ダンまち』も次巻から最終章へ突入!ということ。

といっても、最終章に入る前の、来月出る、外伝『ソード・オラトリア』の15巻で、本巻の最後に唐突に記された

ロキ・ファミリア、深層60階層で全滅!

の顛末が記されることになるとは思うのだけど。

・・・って書いても、20巻を読んでないと全くわからないよね?

でも、とにかく第20巻で行われたことは、ゼウスとヘラのファミリアの全盛期を知るレオン先生が、伝え聞く「レコードホルダー」のベルくんに対して、かつて知る英雄たちの「後継者」たり得る「英雄」の器かどうかを試す、というもの。

その過程で、「黒竜討伐」の相手である黒竜が封印された、北方の大防壁まで、ベルくんを連れていきながら、その過程で、黒竜討伐のために(読者にとっても)必要な情報を伝えていく、という流れ。

まぁ、だから、簡単にいうと、本巻の狙いは、最終章「黒竜討伐」に向けたチュートリアル。

でも、言い換えると、レオンは、ゼウスとヘラの時代とベルくんの時代とをつなぐ「媒介者」のような役割。

だから、彼の回想には、ヘラ・ファミリアの幹部で、ベルくんの叔母でもあるアルフィア(詳しくは『アストレア・レコード』参照)も登場する。

ついでにいえば、多分、悪童だった頃のレオン先生を煽っていたのは、アルフィアとともに後日、迷宮都市を襲ったザルドだったのだろうな、とか。

つまり、本巻は、いろいろな意味で、『ダンまち』の本編と、そのスピンオフ群の門の語りを一本に収束させ、最終決戦である「黒竜討伐」に向けて、物語を撚り合わせる役割をしていたということ。

なので、ちゃんと、理解したいのなら、外伝やらファミリアクロニクルやら『アストレア・レコード』やら『アルゴノゥト』やら、とにかく全部知らないとわからない。

でも知っていると、いろいろなパーツが、カツン!カツン!カツン!という感じに繋がり合っていく気がする内容だった、ということw

あと、ついでにいうと、前にもこれは『杖と剣のウィストリア』の感想で書いたように、どうやら、『ウィストリア』の世界は、『ダンまち』の世界の遠い未来の話であることを示唆するような記述が、本巻の随所で見られた。

簡単に言えば、やっぱりベルの「アルゴ・ウェスタ」が、『ウィストリア』のウィルの魔法を剣に載せて戦う「装剣」技の起源・オリジナルのように思えること。

まぁ、こちらは、この先、『ウィストリア』の方で明らかにされることだから、ここでああだこうだ言っても仕方ないけれどw

ただ、要するに、この第20巻は、様々な意味で「『ダンまち』ユニバース」の集大成の第一歩となる内容だったということ。

細かい顛末は本巻を具体的に読んでもらうしかないけれどw


あと、「集大成」という意味では、想像していた以上にニイナの位置づけが大きそうだということ。

ヒーラーだけでなく長大なバフもかけられる異彩の魔法師、というのがニイナのようなので、いや、チュール家の家系、やっぱりハイエルフに通じるだけのことはある、ということになりそう。

ていうか、多分、その血筋を見込んで、レオンはずっとニイナのことを見込んでいて、その導き手にベルくんを選んだんだろうな、と思ったり。

そういう意味では、多分、『ソード・オラトリア』の15巻か、あるいは本編の21巻になるかもしれないけれど、深層に取り残されたロキ・ファミリアを救出に向かうチームの中には、きっとニイナも加えられるのだろうな、と思う。

ていうか、この救出隊を速やかに結成するために、ヘスティア・ファミリアの傘下にフレイヤ・ファミリアを納めたのではないか?と思うくらい。

いやー、多分、このロキ・ファミリア救出隊には、ヘスティア・ファミリアを核にフレイヤ・ファミリアが加わり、そこにきっと以前に中層アタックしたときのカサンドラとかのメンバーも加わるだろうから、めちゃくちゃ豪華メンバーにある。

さらにいえば、ウィーネたち異端児たちも途中から加わることは必至だろうし。

ていうか、すでに異端児との協力関係をフィンたちは築いているから、きっと救援隊にはまず異端児たちが向かっていると思うのだけどね。

だから、多分、来月出る外伝の15巻でそうした、ダンジョンにまつわるあれこれの「集結」を果たして、本編の黒竜討伐の話につなげていくんじゃないかな。

なにしろ、黒竜は、アイズの父母の敵でもあるからね。

まさに、私怨で黒竜とアイズはぶつからざるを得ないし、そのあたりのことはフィンたちも気づいている。

あー、でもそうなると、もしかしたら、フィンたち3人のレベル7が、アイズをかばったことで重傷を受けて、冒険者としては再起不能、ということもあるのかもしれない。

その結果、アイズとレフィーアくらいしか黒竜討伐には参加できない・・・とか。

そちらは、『ソード・オラトリア』の15巻の感想で書くことになるだろうけどw


ともあれ、こんな具合に20巻は、読みながら途中で、これまでの物語のパーツがどんどんつながって納得したりワクワクしたりしつつ、この先どうなるのか、予想脳になってしまって大変だった。

なのでこの感想も、正直とっ散らかっている自覚はあるので、もうちょっと頭が整理できたら、テーマごとに書いていくかも。

あー、でももしかしたら、来月の外伝15巻を待つことになるかもしれないけれど。

でもとにかく面白かった。

あ、そうそう、なにげに、フレイヤ改め「シル某くん」が、ヘスティア・ファミリアにお泊りになるようになったのは、派閥大戦騒動の怪我の功名だな、と思った。

シル=フレイヤがいることで、実は、ヘスティアもリューも相談相手がファミリア内にできて、居場所を見つけられているのがいい。

多分、ベルくんは今後、黒竜討伐の関係から、アイズやレオン、あるいはニイナとの接点が増えるはずなので、ヘスティアやリューは、そんなベルの気持ちを慮る場面が増していくはずで、そんなとき、彼女たちの相談相手としてシルが近くにいるのは、意外と安心できる関係になるなぁ。と

もちろん、シルとフレイヤでは人格が全く違うので、この二人を同一人物とみなすのには相当抵抗があるけれどw

でも、シルの方こそが、すっぴんの本来のフレイヤだった、とするならば、ほんとに派閥大戦の一件は、物語の大転換点だったんだな、と思う。

その結果、事実上、フレイヤ・ファミリアが、ヘスティア・ファミリアの別働隊になったわけだからw

まぁ、だからこそ、ロキ・ファミリアが、深層の餌食の役を担うことになったのだろうけど。

いやー、面白くなってきた!


そういえば、ベルくん、最後に新しい二つ名が決まった。

【獅兎の光】(レグルス・アルネ)

とうとう、獅子だよw

しかし、レグルスって、どうにも違和感があるなぁw


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ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかV 豊穣の女神篇 第10話『派閥大戦(ウォーゲーム)』 感想:今回から原作18巻に入ったわけだけど、さて、ちゃんと名場面が表現されるのか?

2024-12-14 17:20:43 | ダンまち
前回の最後で、フレイヤがヘスティアに突きつけた「ウォーゲーム」。

事実上の「フレイヤ・ファミリアvsそれ以外の全ファミリア」になると思いきや、ギルドが手を回して、ロキ・ファミリアをはじめとして、迷宮都市の維持やダンジョン攻略に不可欠な実力者ファミリアには、不参加の通達がいくことに。

結果として、ベルくんとゆかりのある冒険者たちが集った、という形に。

あとは、フィンやティオナたちが勝手連で個人的にベルくんたちの助力に駆けつける形に。

で、今回は完全に準備回なので、実際の派閥大戦は次回から。

しかし、やっぱり、駆け足で物語が進められているのは間違いなく、なんか展開が薄っぺらく見えるのはとても残念。

というか、どうもアニメ制作陣は、ダンまちの面白さを誤解しているところがあるような気がして。

多分、キャラのドタバタとか、あるいはエロに寄せすぎてるんだと思う。

だから、物語的に大事だなぁ、と思う場面やセリフがことごとく外されている。

原作に忠実に話数をかけて作られた「深層篇」では気にならなかったことが、この「豊穣の女神篇」ではたくさん出てくるのが残念。

あとはちゃんとした合戦になるのかなぁ、と。

心配だなぁ。。。

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ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかV 豊穣の女神篇 第9話『聖火の祭壇(ウェスタ)』 感想:ようやくフレイヤの魅了が解けた! さぁ、次回はウォーゲームだ!

2024-12-07 11:32:23 | ダンまち
一週あいての第9話。

17巻の最大の見せ場であるヘスティアの権能「ウェスタ」。

これで、フレイヤの魅了をかき消して、いよいよ、みんなが正気に返って・・・・

次回は、フレイヤ・ファミリアvsヘスティア・ファミリアの戦争遊戯へ。

さて、これで17巻は終了。

しかし、やっぱり駆け足だったよなぁ。。。

ベルの悩みはまぁ、わかるけど、でも、ベルが会ってる人が全然、原作に比べて少ないから、ベルの精神がギリギリまで追い詰められたという感じが全然しなかったのがやっぱり残念。

4期の深層編なみに、ちゃんとそういう場面に尺が割けていれば、最後はもっと感動できたのだろうけどなぁ。

あと、フレイヤが化けたシルとの関わり、という点では、ベルだけでなく、リューやアーニャもそうだったので、彼らの迷いももっと丁寧に描いてほしかった。

特にアーニャはね。

5期が「豊穣の女神編」となっているのは、まさにあの酒場でのシルの日々が、シルにとってかけがえのない場所だったからなわけで。

その点で、アーニャの苦悩をほとんどカットしてしまったのは、ホント残念。

物語展開上、どうしても外せないところだけを取り出してつなげただけのシリーズになってしまった。

そのせいで、ヘスティアが唯一、女神らしい姿をしたところも軽くなってしまった。

正直にいえば、「ウェスタ!」とヘスティアが叫ぶ場面は、原作のイラストの方がはるかにいい。

演技にしても、もっと機械的な口調で、本来の「天上の神」の意向を示してほしかったなぁ。。。

ついでにいえば、リリや春姫、エイナ、それにアイズにしても、魅了が解けて正気に返ってからの、ベルを蔑ろにしてからの自己嫌悪ももっとちゃんと描いてほしかった。

・・・ということで、この5期は、完全に、原作既読者からすると、不完全燃焼なので、気になる人は、今回であれば、ぜひ17巻を手にとってほしい。


で、次回からは19巻。

どうやらこの5期、全15話らしいので、一応6話を用意しているみたい。

まぁ、でも、18巻の厚さを考えると、それでも短いなぁ、と思うけどね。

18巻に6話費やすために、16巻と17巻を駆け足の構成にした、と信じたいところ。

とりあえず、次回冒頭で、りりたちがベルに対して完全謝罪モードになっているところは絶対ちゃんとやってほしいところ。

しかしなぁ、ウォーゲームは完全に群集劇になるわけだけど、それを果たしてちゃんと描けるのだろうか?

心配だなぁ。。。

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ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかV 豊穣の女神篇 第7話『別離(ロンリネス)』 感想:なんかどんどん作画だけがいいシーズンになってきたな。

2024-11-16 10:45:11 | ダンまち
4話以来、感想が止まっていたのは、シーズン5に期待していたのはこれじゃない、って思い始めたからなのだけど、今回もそう思った。

OPにオッタルに挑むベルくんやリュー、ミアがいる場面があったのでそうなのだろうな、とは思っていたけど、ここまでの話数の配分的に、この5期で18巻の派閥大戦までやることはほぼ間違いなくて。

だから、多分そのせいだろうけど、とにかく作画リソースの省力化に17巻にあたるこの数話は完全に振り切っていて、なんだか、とにかく止め絵に近いところの作画のクオリティを上げて、全体の印象を良くしようとしているだけに見える。

その代わり、動きにある場面はないし、やたらと書き割り的な背景で立ち絵で会話をするとか、なんか全体的に、間抜けな絵面ばかりになってきて。

まぁ、ひとことでいえば、フレイヤが支配したオラリオの異常感が、全然表現できてないんだよね。

そこはほんとにガッカリ。

確かに、フレイヤの「魅了」を免れたのは事実上、ヘスティアだけ、ということもあるのだけど・・・。

とにかく、分厚い原作の中から、ここは流れ的に外せない、というところだけをつまんでつないだだけだから、シーンのつなぎがまるで紙芝居のようにガタガタしていて、ガッカリ。

こんなのだったら、5期なんてやらなければよかったのに・・・。

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ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかV 豊穣の女神篇 第4話『侵略(フレイヤ・ファミリア)』 感想:フレイヤが書き換えた世界の怖さを描き切る前にどうしてヘディンたちに解説させちゃうかな?

2024-11-02 02:22:00 | ダンまち
前回の最後で、シルによる恋愛ではベルを手に入れないことに気づいたフレイヤが、力づくでベルくんの奪取に出ると宣言したけど、今回、それを具体的に敢行した。

フレイヤの権能である「魅了」で、オラトリアの人たちの記憶を改ざんし、ベルくんが最初からフレイヤ・ファミリアの眷属だった世界を無理やり作り出した。

魅了に抵抗できたのは、アンチ魅了の力を持つヘスティアのみ。

ベルくんは、徐々に自分のほうがなにか誤解しているのではないか・・・と疑心暗鬼になっていく。

・・・という流れなのだけど。

うーん、つまらん!

あまりにも状況がダイジェストすぎて、全く「恐怖感」がない。

ていうか、なんでヘディンたちに、この「奇妙な状況」のカラクリを口頭で説明させちゃうかなぁ?

それじゃ、ここから先のことは、全部、茶番だ、って最初からわかっちゃうじゃん。

それじゃ、全然、17巻の面白さが伝わらないでしょ。

少なくとも、最初は、完全にベルくんの主観だけで話を進めないことには、この奇妙さが全然伝わらないじゃない。

あーあ。

この「豊穣の女神」編は、原作では屈指の面白さだったのに、こんなダイジェストじゃ、完全に台無しだよ。

それに、このペースだと、1クールで、19巻まで「消化」するのも目に見えてきた。

ということは、派閥戦争もものすごくダイジェストで進むんだろうなぁ。

ホント、これじゃ、ただの茶番だよ。

深層アタックを超える怖気のある話だったの、全部台無し。

ガッカリだ。

まぁ、映像にしたら全部のキャラを等価に扱わなくちゃならないから、それくらいなら、ベルくんの主観描写ではなく最初からヘディンによる客観描写でいこう、ってことにしたのだろうけど。

それにしても、これはないなぁ。

原作の大事な場面だけをピックアップしてむりやりそれを直接つなげただけだから、緊迫感も何も無いし・・・。

ものすごく残念。

これなら5期はやらないほうがよかったよ。

はーあ。

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ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかV 豊穣の女神篇 第4話『神と娘(セイズ)』 感想:シルの正体がフレイヤだとバレるシーン、映像だと一目瞭然でちょっとガッカリ

2024-10-26 10:00:38 | ダンまち
前回、最後にシルとお泊り!という展開になってビビりまくりのベルくんだけど。。。

うーん、原作既読なので、わかってはいたことだけど、やっぱりシルの正体がフレイヤというのは驚く。

しかし、映像にすると一目瞭然だから、ちょっとビックリの仕方が違って。

原作の16巻を読んでいたときのほうが、え? どういうこと? って、しばらくよく理解できないまま、しばらく当惑したのだけど。

それは、シルに化けていたヘルンがもとに戻る時もそうで。

そういう意味では、驚愕の程度は、原作のほうが上だった。

こう、ちょっと背筋が凍るような感じ?

そういうゾクゾク感は映像にすると消えてしまうのがちょっと残念だった。

ヘルンの姿にもどってからの、ヘルンの驚愕した顔も。

よくある、いかにも狂人っぽい歪んだ表情はちょっと違うかなぁ、と。

だって、結局、ヘルンもベルに惹かれていたからこそ、このデート勝負を仕掛けたわけだから。

あー、でも、やっぱり、今回、ちょっと駆け足だったよね。

ヘグニとリューの戦いとかも含めて。

そこもちょっと不満だったところかなぁ。。。

そういう意味では、原作未読の人には、やっぱりテキストの形で読んでみることを勧めておく。

多分、読んでいるときのほうが、もう少し、時間の経過に「溜め」を感じていたように思える。

子どものシルがフレイヤに出会うところも、想像以上にあっさりだった。

あれも最初から顔が描かれているからなのだろうな。

あの出会いの部分も原作のほうが怖気があった。


ともあれ、これで16巻が終了。

次回から17巻に突入だけど。。。

これ、17巻まで含めて1クール、それとも18巻まで含めて1クール、どっちなのかな?

18巻の派閥大戦が、原作でもボリューム的に2巻分あったから、18巻だけで1クール使うのもありだと思うけど、逆に間延びしないかな?

だからといって、残り8話で、17巻と18巻を詰め込むのはさすがに無理があると思うのだけど。。。

どうなるのだろう?

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ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかV 豊穣の女神篇 第3話『伴侶(オーズ)』 感想:「私をさらって」と言うシルもあれだがw、それを即実行するベルくんも大概wだよね!

2024-10-19 12:37:38 | ダンまち
前回の最後で、不穏にも「私をさらって」とささやいたシル。

それに応えてマジックアイテムを駆使してフレイア・ファミリアの追手を振り切るベルくんw

なんだかんだ言って、これまでの経験が全て役立ってるのがスゴイw

しかし、こうやって映像化するとわかるけど、フレイヤ・ファミリアの監視、マジでウザいなw

原作を読んでる分には、なんか、いろいろとモブに囲まれて鬱陶しいなぁ、と思うくらいだったのだけどw

ましてや、そのモブたちを相手に、アイズやリューたちまで立ちふさがるとなるとw

ウザさ倍増w

まぁ、アイズとリューは、この先、フレイヤ・ファミリアのレベル6たちとやりあうことになるから、本番はこれからなのだけど。

逆に、英雄橋のくだりの、英雄アルバートの話は、こうやって映像にされるとなるほど、これがあとで効いてくるのか、と思ったり。

いやはや、やっぱり、16巻がただものではなかった、ってことだよなぁ。

しかし、この勢いだと、次回で16巻が消化されそうな勢いなのだけど・・・

これ、ちゃんとオーズの話はしないで、やっぱり1クールで18巻まで一気にやるつもりなのかな?

さすがにそれはもったいないと思うのだが。。。

OPに、最後のオッタル戦まであるのは、あくまでもティザーだと信じたいのだが。。。

うーん。。。


あ、あと、マジでどうでもいい話だけど、水瀬いのりって、もうヘスティアの声出すの苦しいのかな? 相当無理して演じているように聞こえるのだけど。

この先ヘスティナにも大一番があるだけに、実は気になっている。

あの感じで、ちゃんと叫び声とか出せるのかな?

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ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかV 豊穣の女神篇 第2話『調教(マスター)』 感想2:想像以上に超速展開なのだけど、次回からは「ファミリアクロニクル」の話も盛り込んでくるんだよね?

2024-10-12 09:40:06 | ダンまち
感想1もあります)

感想1でも書いたように、やっぱり、第2話の展開があまりに超速なのでは?と気になったので、原作の16巻を取り出して見直してみたのだけど・・・

第2話の終わりですでに16巻の半分まで消化したことになっている。

しかも、あいだの、女神祭の具体的なデートコースを相当端折ってる形で、一気に原作の半分まで詰めてきた、って感じなのだが。

やっぱりいくらなんでも跳ばしすぎ。

シルの人となりを知るための孤児院の訪問とか全飛ばしだし。

で、そこで気づいたのだけど、これ、16巻の感想でも書いたことだけど、この16巻の物語って、ダンまち本編のスピンオフである、

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ファミリアクロニクル episodeフレイヤ

で語られた内容が、一応、前提にされているんだよね。

どうしてフレイヤが地上に降りてきたのか、そこでどういう経緯で、今のフレイヤ・ファミリアを形成していったのか。

オッタルやヘディンたち幹部たちとどういう出会いをしてきたのか。

とりわけ、シルとどう出会ったのか・・・

たぶん、そうしたフレイア・ファミリアの舞台裏が、次回タイトルの「伴侶(オーズ)」で語られるはず。

というか、よく考えたら、やっぱり、「ファミリアクロニクル episodeフレイヤ」の話を一通りしない限り、16巻の後半以後続く、フレイア・ファミリアとのめちゃくちゃヘビーな戦いがなぜ生まれるのかが、わからない。

オッタル、ヘディン、アレン、ヘルム、ガリバー4兄弟が、どうしてあそこまでフレイヤに恭順を示すのか、というか、執着するのか、その理由や背景がわからないと、これからオラトリアを巻き込んで始まる大戦争の理由もわからない。

ていうか、フレイア・ファミリアの面々が、フレイアの寵愛を一心に集めるベルに対して並々ならぬ敵意をいだくのもわからない。

つまり、フレイア大好きの狂人集団であるフレイア・ファミリアの成り立ちをきちんと描かないことには、このあとの話がすべて茶番に見えてくる。

ということで、多分、次回から、「ファミリアクロニクル episodeフレイヤ」の話を、一通り描いて、その後に、再び女神編に戻って、一部は、今回、端折った孤児院の話とかを、一旦、シル視点で語り直してから、シルの問題発言である「私をさらって」の大騒動が始まる・・・って感じなのだろうな。

でも、その顛末ですら、「豊穣の女神編」の序章でしかないわけだけど。

原作を引っ張り出して、改めて驚いたけど、

豊穣の女神編である16巻17巻18巻の三冊で、大体1500頁w

ファミリアクロニクル episodeフレイヤ」までいれると、1900頁くらい

になるはずだから、さすがに、それを1クールに押し込むのは無理すぎると思うので、やっぱり、豊穣の女神編は2クールになると信じたいw

まぁ、ある意味、豊穣の女神編は、ダンまち第1部の集大成みたいな物語だから、ちゃんと丁寧に描いてくれるものと期待したい。

フレイア・ファミリアのことだけでなく、物語が進めば、ヘスティアの権能や、リューのレベルアップ、あるいは、アストレア・ファミリアの話、等々、物語の奥行きはどんどん深まっていくから。

そういう意味では、リューの番外編第2弾の

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ファミリアクロニクル episodeリュー2

のエピソードも1話分くらい、加えられるのかも。

まぁ、とにかく情報量が多い物語なので、そうやって外伝の話も巧く盛り込んで、アニメ版の「豊穣の女神編」の完成度を高めてくれることに、ほんとに期待したいw

そう思ったら、なんだかワクワクしてきたぞw

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