BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完 第12話『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』 感想: まさかの八幡ハーレムエンドで、逆にここまでの道のりの長さを実感した!

2020-09-25 11:40:33 | 俺ガイル
いやー、なんかもう、ありえないくらいキレイな締めでビックリだよ!

だって、最初は、それこそ学校の隅っこにあった隠れ家のような教室にあった奉仕部なのに、終わるときには、学校公認で、人が頼りにして集まるところになってしまったのだからw

で、最後に、あの結衣による雪乃への挑戦的wな、でも私たちの友情「も」変わらないからね!ってなるための「相談もどき」が持ち込まれての終わりなのだから。

しかも、その結衣と雪乃を様子を見つめる八幡の後ろには、いろはすと小町が控えているのだものw

なんだーこれー、幸せすぎるじゃん!八幡!って感じ。


にしても、やはり本気を出したCVはやみんの雪乃の破壊力はすごすぎる。

もう完全に、どこの深窓の令嬢だよ、おまえ、って感じだからなぁ。

あれは、まぁ絶対ヤンデレになるほうだけどw

てか、すでに実家が、雪ノ下母が、八幡にマウントを仕掛けてきているのが末恐ろしいい。

あれで、下手に雪ノ下母に気に入られて婿養子にでもなったら、八幡、一気に千葉の政界の首領に躍り出るじゃないかw 社交界デビューじゃんかw 

なんか、この魑魅魍魎の住む旧家に絡め捉えながら、それに抗いつつも暗躍する八幡、というのを見てみたい気はするがw

なんたって義姉ともすでに通じているしw

いやー、雪ノ下家、怖い怖いw


しかし、いろはすも上手いポジション、とったよね。

小町の登場で、というか小町を舎弟にすることで、いろはす自身が、すっかり八幡の妹ポジションに収まることができたし、そもそも今後は、小町経由で八幡のプライバシーは津筒抜けになるし。

むしろ、いろはすからしたら、将来を見据えて八幡をキープしました!って感じでしょ。

てか、そもそも高校生のときの初恋が将来まで続くなんて、いろはす、微塵も信じてないだろうしw

そういう意味で、小町のゲットは大きい。

てか、結衣と小町といろはすの3人でセットになっておけば、結衣の八幡に対する恋路のことをネタにしながら、小町から八幡の個人情報、いろはすも聞き出すことができるだろうしw

いやマジで、いろはす、策士!

で、小町は小町で、いきなり生徒会長ゲットだぜ!、校内政治の地雷のありかも掌握だぜ!って感じで、安定した高校生活を送れそうだしw

てか、間違いなく、いろはす政権の次は小町政権だよねw


なーんか、こんな具合に、八幡のまわりが、いい意味で、腹黒いwハーレムで終わっていて、なんとも『俺ガイル』らしいw


ていうかさ、多分、結衣だけが、まだ、彼女のやりたいことが曖昧なまま、最終回を迎えてしまっているから、今度は逆に、一応、八幡と雪乃が付き合っていることを前提に、結衣の物語が始まってもいいところだよね。

もちろん、八幡が、いや、やっぱり雪ノ下、めんどくさすぎ!、ってことになるのも含めてねw

一応、作者的には、そのあたりのリアリズムについては、静の言葉を通じて、八幡、ならびに読者に釘を差しているけれど。

にしても、

「共感、なれあい、好奇心、憐れみ、尊敬、嫉妬」のすべてを一人の相手に感じてしまったら、それを「好き」という言葉で表すのはどうにも足りない、

というのは、けだし名言、というか、この物語を象徴するような洞察だな。

そう言い切ることで、「好きって、どういう気持か、わからないよー!」って駄々をこねて終わる文系男子や文系女子の、はやる気持ちを鎮めるのだから。

そういう意味では、雪乃の面倒臭さも、八幡のややこしさも、このあたりのぐちゃぐちゃしたものを全部表すために、まずは必要だったってことなんだろうな。

結衣は、そうした自分のややこしさにまだ直面していなかったってことで。

いろはすは、逆に、そのことには気づいているけど、彼女の場合、そのパンドラの箱を空けたら何がでてくるか、わからないから、一緒に空けてくれる人を待っている、ということだったんだろうな。

なので、そういう意味で、まだ結衣やいろはすにも、ヒロインになるチャンスはある。


できれば、作中時間もしばらくあけて、そうした話に行ってもいい気はする。

大学生編と、新人社会人編とかでもいいし。

てか、もともと八幡たちは、キャラの配置や成熟度が社会人級だったし。

いろはすと小町が語り手の、つまりは主人公の話でもいいし。

そんな感じの搦め手から続編?スピンオフ?とか、期待したいよね。

ともあれ、終わってみれば、嘘みたいなハッピーエンドで、もうこれは笑うしかない。

もっとも、始まりがあれだけ底辺からだったのだから、なにをやっても上へ上がっていくしかなかったと思うけれど。

赤裸々な青春日記を読まされた、そんな感じだったw

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完 第11話『想いは、触れた熱だけが確かに伝えている。』 感想:やはり、はやみん雪乃のデレの破壊力には誰も勝てない!ってことなのだ!

2020-09-18 10:56:21 | 俺ガイル
なるほどねぇ。

結局、似た者同士の恋愛劇に落とした、ってことか。

いろいろと面倒な回り道、というか寄り道はしたけれど。

八幡が決断し、雪乃が受け入れる。

それにしても、こういう場面での、はやみんボイスってのは、至高だね、やはり。

ある意味、雪乃は、ネガティブに振った方のツンデレだったわけで。

そのダウン系のツンツンデレデレを演じさせたら、はやみんの右に出るものはない、ということだね。

残念ながら、それは東山ボイスの結衣や、あやねるボイスのいろはす、ではできなかったったってことだったってことか。

って、これ、どう考えても、1期や2期でキャスティングを決めた時点で、後付けで決まった結論じゃないの? って思うくらい。

だって、八幡の方は、どのみち、あの「こじらせ男子」が告白するのだから、相手が雪乃ではなく、結衣やいろはすであったとしても、あんな言い方しかできないでしょ?

つまり、八幡の「ラブコメ」に対するアプローチは、もう最初から固定されているのだから、あとは、もう、相手の女子が誰になるかというだけで。

で、そのときに、はやみんと東山ちゃんとあやねるだったら誰?って感じの3択になって、で、あー、デレるんだったらやっぱりはやみん雪乃だよなぁ、って作者が思ったんじゃないかなぁ。

『五等分の花嫁』で作者があやねるに執着した結果、四葉が選ばれたようなものw

なんか、そういう「フィット感」を今回見て、はやみん雪乃には感じた。

まぁ、でも、まだ高校2年生だからね。

そういう「初々しい」似た者どうしで落ち着いてもいいかなとは思う。

大体、高校生の初恋なんて長続きしないものだから。

そもそも、今離れたら、そのまま離れしまうから、それが怖くて今、雪乃を選んだ、というのが八幡の心理だったわけだし。

まだまだこの先、どうなるかはわからない、序章でしかないw

まぁ、阿良々木くんが、羽川ではなく戦場ヶ原を選んだのと同じようなものでしょ。

というか、10年くらい前って、そういうサプライズなカップリングって流行っていたってことなんだろうな。

で、八幡もその流れに乗ったw

あー、でも確かに、八幡も阿良々木くんも、人助けのために自分の心身を傷つけるのを厭わないところでは同じだな。

そうすると、そういう「ばかげた」「常軌を逸した」やり方を、正面切って、バカ!って言ってくれる辛辣さが、付き合う相手には必要なんだな。

そういう意味では、結衣は、優しすぎた・・・のだろうね。

もっとも、それじゃあ、真性の「共依存」じゃん!とも思うけどw

そういう意味では、いろはすは、いい線、行ってたと思うけどなぁ。

あの暴虐を極める辛辣な口調のいろはすが、八幡あいてにデレるところは、まぁ、見てみたい気はするよねw


ともあれ、今回は、冒頭の、

平塚先生の、多分10歳くらい年下の少年に「スキ」メモを手渡す(客観的にはヤバメwの)ところから、

結衣が、帰り道、八幡とベンチに座って話しているところで、八幡の本心を知って目を見開いてしまって、帰宅して落涙してしまったところを、

一転して、いろはすが、材木屋たちを罵りながらも、八幡の真意に気づいて、あーあ、先に走り出しちゃったかぁ、って感じで遠い目をしたところまで、

・・・の一連の流れは、うまかったねぇ。

ここは、正直、スタッフ、グッジョブ!って思ったし。

で、そこから、雪ノ下母&姉との面談wを経て、

八幡と雪乃の、こじらせた二人の本心の開きあい、

という流れなのだから。

すばらしい。

それでも、やっぱり、八幡のセリフは、臭かったけどねぇ。

てか、重かったけどねぇ。

まぁ、それでも、早熟で「言葉」の限界にはやいうちに気づいてしまったがゆえにコミュ障担ってしまった二人のやり取りとしては、ああいうこじらせた、面倒くさいやり取りしかやっぱりできない、ということだったのだろうな。

いろはすなら、爆笑しそうだけどw


ということで、次回、最終回らしいw

でも、実質的に今回が最終回なんだよね?

まさか、最終回で、サプライズの逆転劇があったりしないよね?

雪乃の性格はめんどくさいなぁ、と思っていたけど、あのはやみん雪乃のデレを見せられたら、いや、もう、それでいいです、お腹いっぱいです!、って感じなんだけど。

あとは、何を描くのだろう?

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完 第10話『颯爽と、平塚静は前を歩く。』 感想: で、ホントのところ、このお話は何がしたいの?

2020-09-11 14:17:25 | 俺ガイル
うーん、雪ノ下家のひとたちが、母も姉も雪乃もなにがしたいのか、まったくわからん。

てか、これ、プロム、必要だったのか?

なんか、もうこれ以上、話をほじくり返すのも面倒だから、いろはすと仲良くしていく、というのでいいんじゃないの?って、真剣に思ったよ。

だって、相手との間合いをちゃんと計算しながら、推したり引いたりできるのっていろはすしかいないじゃん、あの中だと。

だいたい、なんで姉は、あんな私は20年間、我慢したんだからあんたたちも相応のこと、みせてくれないと、協力してあげない、ぷん!、みたいな態度を採るの?

いや、ここまでお話が見えないとマジで苦痛だ。


まぁ、今のリゼロもそうだけど、あまりにラノベのほうが、自由形を求めすぎて、もうそのままの構成だとアニメになんかしてもイミフなものしかできない世界に至ってるね、これは。

もう最初からネトフリで全話配信されるような形で作り直さないと面白いものも面白くなくなって、業界がジリ貧になるだけじゃない?と思ってしまった。


ともあれ、雪乃もめんどくさいけど、それ以上に、雪ノ下姉のこじらせ方が異常でしょ。

一体、あの姉はなにをするために登場したんだろう?

単に悪魔の声を代弁するキャラを出したかっただけなのかな?

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完 第9話『きっと、その香りをかぐたびに、思い出す季節がある。』 感想: なんでこれでガハマさんエンドじゃないの?

2020-09-04 11:21:57 | 俺ガイル
なんだろうなぁ、とにかく、ガハマさんが、ガハママとともに最後の輝きを見せているとき、って感じの寂寥感が、ずっとそこはかとなく漂っていて、つらいなあ。

いやー、これ、ガハママとここまで良好な関係をもったら、普通に考えて、ガハマさんでいいんじゃないの?って思うよなぁ。

でも、今回の八幡とのやり取りは、基本的に全て、前回、雪ノ下から言われた、由比ヶ浜さんの願いを叶えること、という約束に従ったものなわけだよね?

そんな約束を取り付けるところで、そもそも雪乃、やばくない?って思うし、なにより、雪ノ下家の、ヤンだ母や姉よりもガハマ母・娘のほうがいいに決まってるじゃん。

でも、そうじゃないんでしょ?

いろはすじゃないけど、ほんと、めんどくさいなぁ。


今回、冒頭は、小町とのやりとり、

その後は、基本的に結衣とその母とのケーキ作り

で、間に、結衣のグループの「あーし」の人と、

元生徒会長のめぐり先輩が登場、と

雪ノ下のいないシーンが多かったけど、そのほうがすんなり見られるという奇妙さ。

それは、終盤で、いろはすと雪乃、結衣、八幡が廊下で出会って話しているときも同じで。

ほんと、いろはすが「通訳」だよなぁ。

裏返すと、結衣は、その通訳ができなかったんだよなぁ。

てか、この4人のシーンがやっぱり面白いというのが、この作品の本質だと思うんよね。

だから、ここから無理やり雪乃を選ぶような展開にしなくてもよかっただろうに。


まぁ、もともと、あまたある「ラブコメ」の王道展開にケチを付けるのがこの作品の出発点だった、といわれてしまえばそれまでだけど、

でもそれなら、いっそラブコメでだれかを選ぶというオチを否認すればよかったのに。

単純に、ラブコメがあるぞ、あるぞー、と思わせながら、最後は八幡の成長で終わった、というのでもよかったと思うけどなぁ。

だって、それこそが青春じゃん。

ラブコメは拒絶しても、青春は否定しないのが、この物語なのだから、それで突き通せばよかったのにね。

そのあたりは、ラノベというジャンルが尻すぼみしてきた理由でもあると思うんだよなぁ。

「逆張り」が意味を持つのは先駆者だけで、しかも逆張りが歓迎されたのは、逆張りすべき王道ばかりが跋扈する前例があればこその話で、それは確かにゼロ年代には意味のあるものだったかもしれないけれど、でももう2020年だからね。平成も終わっちゃったし

なんか、むしろ、アニメの方は、まさかの雪乃エンドの回避!というので終えたら、製作スタッフを、世相の変化を敏感に読んだことで、称賛するけどなぁ。

てか、いい意味で、アニメと原作とは、メディアが違うのだから、オチも違って当然!くらいの思い切りがあってもいいと思うし、でないと、アニメなんてもはや単なる原作の宣伝材料でしかないという理解のもと、視聴者からも見放されると思うのだけどね。

だいたい、原作エンドは、原作読めばいいだけのことだから。

そうそうどうでいいミスだけど、めぐり先輩のCVの「浅倉杏美」が「朝倉杏美」ってクレジットされてたね。かわいそう。

あ、あともうひとつ、どうでもいいけど、比企谷家の猫のカマクラと、由比ヶ浜家の犬のサブレ、どちらも無駄に作画や動きに力が入っていて、毎回、スタッフの動物愛を感じるところw

特にカマクラのぬるっとした猫っぽい動きは素晴らしいw

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完 第8話『せめて、もうまちがえたくないと願いながら。』 感想: さすがに〈共依存〉を便利に使いすぎじゃない?もはや呪いじゃん!

2020-08-28 15:13:10 | 俺ガイル
あれ、これで、プロムの開催が決定したの?

八幡が雪ノ下母と相対しただけで?

てか、プロムの開催決定なのに、なぜ、いろはすがでてこない?

うーん。

で、相変わらず、雪ノ下姉は、葉山を諭す形で、自分の意図をゴリ押ししているだけだし。


でも、これってさ、要は、雪ノ下姉の方も「恋愛」って何?ってことに全くあてがないからなんだよね?

いや、もう原作の内容、すっかり忘れてしまっているけど、もしかして、雪ノ下家って女系の一族として、家名が保てる娘婿を家長としての母が決めていく、という方式なのかな?

要するに、はなから自由恋愛が禁止されている、というか存在しない家だから、普通に自由恋愛に発展しようとしている関わりまで、あらかじめ「共依存」という言葉をあてがうことで、封じておく、ということでいいのかな?

もちろん、一般的な「自由恋愛」なんてものは自分とは縁がないと思っている(いた)八幡からすれば、そんな風に形容される必要なんか無いと思っているのかもしれないけれど。

でもまぁ、これ、ここまでの展開を見たら、むしろ、八幡って、家名さえあれば、雪ノ下母にとっては、理想の娘婿なんじゃないの?

だって、若干18歳にしてすでに、権謀術数を用いながら人を操りつつ、社会の一局面を自分の意にかなうようにしてしまえるのだから。

もちろん、八幡の場合は、基本、自爆ネタで突っ走るところが、雪ノ下家的にはNGかもしれないけれどw

だから、八幡の(今の)能力を高く買うという点では、雪乃よりも、雪ノ下母の方になるよね。

ただ、それだと、あまりに雪ノ下家向きにすぎるから、きっと雪ノ下姉はあれこれ、介入しようとするんだろうな。

ある意味で、八幡が一番、雪乃に合っていると思っているから。

でも、それでは、当の八幡、というかヒッキーのほうが変われないじゃない?と思って、それこそ、自然体に任せたほうがいい、と思っているのが由比ヶ浜だよね。

その意味で、結衣こそが、一番の八幡の理解者であり、八幡の変貌に期待している。

・・・って考えたら、やっぱり、これ雪乃じゃなくて由比ヶ浜こそが八幡の相手であるべきじゃんw

でも、同じことは、実はいろはすにも言えるから、というのが、前回も触れていたことで。

つまり、由比ヶ浜の対にいろはすをおいてしまったから、この二人のうちから由比ヶ浜を選ぶ理由が、積極的にはなくなってしまった。

なんだかなぁ。。。

さすがに、この3期に入ってからの雪乃って、もはや精神を病んだヤバい人にしか見えないのだけど、それでも八幡はいいと思うのかね?

それを「責任がある」なんて言葉で軽々しく決定事項にしてはほしくないかなぁ。

なーんか、やっぱり、この作品の作者とは、日本語の使い方のところでひっか狩るところが多いようにしか思えなくて。

今回の結論を受けて、次回、八幡は、雪乃の望むように「由比ヶ浜が望むことをかなえる」みたいだけど、これ、どう考えても、由比ヶ浜が嬉しいはずないじゃん。

その機微もわからない雪乃ってマジで壊れてるでしょ?

なんか、ここまで雪乃を突き放す感じできたのなら、最後、雪乃が自殺して終わる、というオチでもよかったんじゃないかな、って思うくらい。


それこそ、人助けと恋愛は違うのだから。

でも、それほどまでにおかしくなった人も愛することが「奉仕」だというのなら、もう何もいえない。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完 第7話『最後まで、由比ヶ浜結衣は見守り続ける。』 感想: なんとなく雪ノ下エンドとなる理由がわかってきたような気がする…

2020-08-21 16:00:32 | 俺ガイル
いや、まぁ、玉縄も含めてね。

せっかく玉縄が再登場するから、また、あの意識高いカタカナ使いが聴けるかと思ったら、まさかのラップ対決w

で、一応、ラップが形になっているからアホらしいw

てか、あのラップバトルの場面は、単純に、物語があまりに辛気臭くなってきたことへの、一種のテコ入れだよねぇ。

ホント、なんで、こんな面倒なことになったのだろう。

そして、今回、思ったけど、あの缶コーヒーは、一応、八幡の象徴なのね。

となると、前回、いろはすが、八幡から、缶コーヒーとおしるこ?の二択を迫られたところも、実は、八幡を選ぶのかどうか、の比喩でもあったのだろうね。

まぁ、あの場面は、いろはすが、多分、八幡のことを慮って、缶コーヒーを八幡に譲ったって解釈するほうが自然だけど。

うーん。

あ、そうか、ということは、前回冒頭のいろはすの「ご立腹」は、前々回の最後で八幡がもろもろ「責任」をとるために雪乃と対立する道をあえて選択した場面を見て、八幡がいろはすに対してはそのような「責任」をひしひしと感じるような対象として見てくれてないことに対する苛立ちだったのか。

なるほど。

つまり、八幡にとって、雪ノ下や由比ヶ浜と同じステージに立たせてもらえていないことにムッとしたのね。

八幡からしたら、いろはすは、マジでこまちのカテゴリーなんだろうな。

うーん。

これでいろはすが末脚を見せて、そのステージに無理やり乗っかって、二人をぶっちぎったら、ラブコメとして上等の出来だったのだろうけど。

でも、この作品は、「アンチ・ラブコメ」と自己規定しているから、ここからむりやり、雪乃という地雷女のほうにむりやり付き合う道を八幡は選んでしまう、ということなのね。

うーん。

これほどまでに、「あえて」の「逆張り」が鬱陶しい物語もないかもしれない。

これで八幡が普通の高校生らしく、ちょっとは恋愛に対してポジティブであったら、仮に雪乃を最終的に選ぶとしても、由比ヶ浜やいろはすとまずは付き合ってみる、という展開がワンクッションあって、そこからひっくり返す、という話になったのだろうけど。

裏返すと、最初に雪乃を気にかけたのなら、それは一種の当て馬で、本命は、後ろに控える由比ヶ浜かいろはすになる、ということだと思っていたのだけど。

でもまぁ、そうはならないんだろうな。

今回の玉縄のように、恋愛モードになったらその自意識から自分を見つめ直して日頃の行動パタンを変えていく、というのは、よくある展開だと思うのだけど。

でも、そのよくある展開を玉縄を使ってわざわざ表現したってことは、八幡はそうはならないよ、ということの宣言でもあるのだろうな。

だって、八幡は、玉縄の変化に、あと、その変化の理由に、ちゃんと気づいていたものね。

あくまでも神視点のような超越した視点から眺めているように。

まぁ、だから、雪ノ下のように、同じく自分の置かれた状況を超俯瞰して、自分自身をもその状況の一つの駒のように扱うことを理解できる女子がいい、ってことになるのだろうけど。

というか、雪ノ下は、そんな超然とした判断が習性になっている自分が嫌で、由比ヶ浜のような普通の女子になりたいと思い始めているわけだけど。

そして、そんな「普通の女子」意識を、自分と出会うことで持たせてしまったことに、八幡は責任をとりたいと思っているということか。

なぜなら、雪ノ下よりも八幡のほうがさらに超然とした視点をとってしまうから。

同時に、その視点から、駒となる人びとを具体的に動かせてしまうから。

それが、八幡の「あえて泥をかぶる」姿にあらわれてしまう。

で、由比ヶ浜もいろはすも、そんな八幡の「不器用さ」に気づいてしまって支えてあげたい、と思っているわけだよね。

ホント、普通なら、そんなふうに感じてくれている由比ヶ浜といろはすになびくところなのになぁ。

まるで、罪人は罪人どうしでしか生きていけない、という割り切りを八幡は、そして雪乃はしてしまっているようで・・・

ホント、なんだかなぁ、だよ。


しかし、こういうふうにこの物語を捉え直してみると、最近のラブコメが終盤で失調する理由もなんとなくわかってきた気がする。

きっと内面を描くのではなく、状況から「妥当な」相手が誰かをまずは決めて書いてしまう作者の方が増えているのだろうな。

で、それはきっと、マルチシナリオが当たり前のゲーム脳からくる副作用なんだろうな。

ともあれ、今回、いろはすが出なかったので、次回は、ぜひ、いろはすを。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完 第6話『あらためて、比企谷八幡はかたりかける。』 感想: やっぱり「いろはす」なんだよなぁ。。。

2020-08-14 10:37:06 | 俺ガイル
前半はいろはす、後半は由比ヶ浜の、ともに八幡を思慕する姿が描かれて終わった。

あ、間にこまちがでてきてささやかな笑いを取りに来たけど。

毛づくろいしてあげていた猫の動きが妙にリアルだったw

一方、雪ノ下は登場せず。


うーん。

由比ヶ浜は、どうしてここまで頑なに自己完結した恋にしてしまったのだろう?

「バイアス」という言葉も知らないことに見られるように、単純に八幡と雪乃に対する「頭の良さ」のコンプレックスから来てるのかな?

まぁ、このお話、いろいろな意味で、

勉強ができるとか、成績がいいとか、それで? だからなに?

って具合に、世の中を風刺するところに独自性をおいているから、仕方ないのだろうけどw

次回、例の、手のひらフラフラさせながら「イノベーションが」とか、「コンプライアンスが」とか、やたらとカタカナ・ビジネスワードを並べ立てるのが好きな他校の男子が出てくるみたいだしw

基本、勉強できてもこじらせるだけじゃん、めんどくせー、

という、まさに自意識の高い「こじらせた男子」、といっても多分大学生以上の男子というか男性から支持を受けて一応成功した作品だからねぇ。

そのアイコンとしての八幡は、最後まで、ケアテイカー的自己像に則りながら、こじらせ地雷女の雪ノ下の面倒をみるための、貧乏くじを引いていく、ということなんだろうな。

てか、こういう形で八幡を自発的に動かしてしまっている時点で、すでに雪ノ下って、完全に、彼女の思い描く理想像からずれてしまっているよね。

そういう意味では、雪ノ下からすれば、八幡と出会っていなければ、こんなに面倒くさい、無駄な抵抗を自分の母親に向かって行ったりしなかったんだろうな、と思ってるんじゃないかなと案じてしまう。

なので、多分、雪乃エンドが容認できない読者は、はぁ、こんな面倒な地雷女、助けたそばからポイしちゃえよ、と思うのだろうな。

いや、まったくそれに同意するけど。

だから、八幡と雪乃って、やっぱり似た者どうしの「共依存」なんだろうな、と思う。

てか、「共依存」という言葉による説明は、作中でもわざわざ言わせているわけだけど、八幡からしたら、それのどこが悪い、と居直っているようにしか見えない。

ある意味、自己の欲望に忠実。

だいたい、この物語は、そうした自己チューな奴らばかり集まったらどうなるか、という話だし。

今回でいえば、いろはすも由比ヶ浜もまた自己チューをこじらせているだけで。

そういう意味では、いろはすと由比ヶ浜は対象的なキャラだよね。

いろはすは、自己チューであることと自覚してそれを公言してまわる。

由比ヶ浜は、自己チューであることを自覚しつつもうちに留める。

だから、いろはすが登場してきた時点で、由比ヶ浜が滑り台にいくことは確定していたんだろうな。

てっきり、いろはすは、作中で作者を代弁する便利キャラだとばかり思っていたのだけど、それだけでなく、由比ヶ浜のカウンターでもあった。

そうして、消去法で雪ノ下が残る、というか浮上する。

やっぱり、昔のテレビドラマを見ているみたい。

多分、しんどいには、テレビドラマなら類似番組がたくさんあって、その全体でバランスがとれるけど、この作品の場合は、他にこんなラノベが見当たらないから、それだけに、しゃかりきに独自性の維持のために、八幡と雪乃のカップリングにこだわったのだろうなぁ。

普通に考えれば、出会ってから2年くらい過ごせば、その間にふたりともある程度の成長を遂げて、別々の道を歩むことになったっていう展開でも全然おかしくないのだけど。

で、そういう意味で、八幡がいろはすとつながるのに期待していたんだけどな。

でも、実際の読者層を考えると、八幡は、高校生ではなく、大学生もこえて、アラサーの社会人男性になってしまうから、今さら、自分の陰キャは変えられない、というところで、最初の雪ノ下との出会いに固執するしかなかったのかもしれない。

それにしても、寂しい結末だなぁ。

って、まだ終わってないのだけれどw

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完 第5話『しみじみと、平塚静はいつかの昔を懐かしむ。』 感想

2020-08-07 12:30:39 | 俺ガイル
終わってみれば、完全ないろはす回だったわけだけど、

いや、いろはすのときのあやねるってすごいな。

なんか、完全にキャラそのものになっている。

にしても、いろはす、つらいなー。

マジで「責任、責任、いうなら、こっちも責任とってくださいよ」って、悪態も付きたくなる。

とはいえ、いろはすは、これ、本心は言い出せずじまいで退場ってことなのか?

って、由比ヶ浜もそうだけどさ。

でもなー、いろはすじゃないけど、あの八幡と雪乃のやりとりを現場で見せつけられたら、マジで紙コップくらい握りつぶしたくなるよな。。。

で、その上で、雪乃は雪乃で、ガチで勝ちを拾いにいって、その上で八幡を切る気、満々なわけでしょ、あれ。

マジ、めんどくせー。

個人的には、いろはすに落ち着くのが一番おもしろいと思ったのだけど、でも、ああいうキャラは、完全に作中で作者の代弁をするためだけの便利キャラってことで、結局、その便利さだけが際立つ傍観者で終わってしまう。

なにせ、作者の代弁者だから、他のキャラの心情を完全にトレースできてしまうわけで。。。

今回のいろはすなんて、もう、ほんとそれだもんね。

ともあれ、今回の話は、見始めたときは、静との間のやりとりから、なんだこれ、学内政治ごっこをやるだけか?と思っていたのだけれど、そこから一気に、いろはす回になってしまったw

あー、でも、これ、学内政治というよりも、もうやってること会社と同じだよな。

八幡と雪乃が3年目くらいの社員で、いろはすは後輩社員。で、静が一回り上くらいの頼りになる先輩社員、って感じ。

で、雪乃は、創業者一族の遠縁とかのコネ入社組で、なにかあると母親が実力者として介入する、姉は、元社員だけど、留学退社して今は別会社勤務みたいな感じ。

なので、これ、高校生の心情をうまく表している、というのは全くの誤解で、実際は、若手サラリーマンが主役のドラマのノリだよね、少し前の。

まぁ、だから、千葉が舞台なんだな、と妙に納得w


しかし、なんだなぁー。

由比ヶ浜にしてもいろはすにしても、この時点で、自分から勝手に身を引く方向に動くとか、さすがにつまらないんですけど。

その意味で、雪ノ下家の闇が深すぎて、「青春ラブコメ」が破壊されてしまった感は否めない。

一度は確かに雪乃とつきあったけど、大学2年くらいで早々に別れた、って設定にして、大学編とか、やったほうがいいんじゃない?

てか、マジメに会社編、やればいいのに。

いまの設定のままで多分できるよw

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完 第4話『ふと、由比ヶ浜結衣は未来に思いを馳せる。』 感想

2020-07-31 15:27:42 | 俺ガイル
うーん、雪ノ下家、めんどくせー、ホント、マジ、めんどくせー。

てか、これ、この先、面白くなるの?

雪乃だけでなく、雪ノ下母や雪ノ下姉が出てくると、どんどん辛気臭い話になっていくだけなんですけど。。。

てかさ、プロムの話、まさか準備段階でこんな面倒なことになるとは思ってなかったよ。

トラブルのないイベントなんてないと思うけど、にしても、厄介ごとが起こるなら、イベントの最中にしてくれよ、と思う。


あと、これもよくわからないけど、あれで由比ヶ浜は終わりなの?

てか、なんで、あそこで諦めるの?

由比ヶ浜って、八幡に告白してたんだっけ?

なんかもう2期の中身とか忘れてるので、そのあたり、よくわからないんだけど。

あれって、雪乃の部屋で、雪乃が八幡とのツーショットの写真を大事にしていたことを知った由比ヶ浜が勝手に敗退宣言したってこと?

なんなんだろうなぁ、もう。。。

正直、全然、面白くないよ。

ていうか、これ、やっぱり、いろはすが漁夫の利を得る展開のほうが絶対良かったと思うのだけど。

なんで、この流れで雪乃を選ぶ?展開になるの?

わけがわからないよー。

なんか、ものすごくできの悪い昼ドラとか見てるみたいで滅入る。

なにみんなして、針小棒大な心配ゲーム、してるわけ?

あとさー、共依存の何が悪いわけ?

そんなもの、いくらでもあるに決まってるじゃん。

そんなしたり顔で、人間観察されてもなぁ。

あー、ほんと、不快。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完 第3話『やはり、一色いろはは最強の後輩である。』 感想

2020-07-24 11:20:11 | 俺ガイル
やっぱ、いろはすなんだよなぁ。

全く物語のテンポが変わる。

いろはすと八幡のかけあい、マジでいいなぁw

これでなんで、最後、いろはすが選ばれないかなぁ。

わりとマジで謎w

「ちょっと、いろはす~、ホウレンソウ、だいじぃー!」

だぜ、マジで


にしても、雪乃と由比ヶ浜って、女子としての性格を完全に2分割してしまっているので、アニメのように動きがあるなかでの会話劇になると、普通に聞いていてもちょっとしんどい。

やっぱり、いろはすくらい、コロコロと話しぶりが入れ替わるほうが面白いんだよなぁ。

まぁ、こまちと被っているといえば被っているのだけど。

てか、丸かぶりかw

でも、小悪魔って別に「妹キャラ」の専売特許ってわけじゃないでしょ?

こまちも高校に合格したけど、これからいろはすと八幡の隣ポジを取り合うようになるのかね?



なんだろうなぁ、多分に八幡のキャラが、発言の裏を読む、つまりは相手の意図を読むタイプだからいけないのかもしれないけれど、その八幡に対して、雪乃とか由比ヶ浜って、ストレートすぎるんだよね。

まぁ、シリアス、って言ってもいいのかもしれないけれど。

ホントは、キャラ配置的に由比ヶ浜がいろはすのようにコロコロ会話を転がすタイプの子だったら、八幡と雪乃の関係に最終的に収束する、というのも、それほどおかしな展開ではなかったと思うのだけど。

もはや、雪乃も由比ヶ浜も、どっちも心のガードが固くなった女子だもんね。

てか、由比ヶ浜が完全に雪乃と、そして八幡に、完全に感染させられてしまって、陽気なキャラから脱落しちゃったからなぁ。。。

その内面のブレ方、というか、キャラの内面の成長が、開始当初はラノベとしては珍しかった、というか、ちょっと青春文学っぽかったのかもしれないけれど、正直、旬はのがした気がするし、

あと、今回のプロムもそうだけど、ちょっと新機軸を狙いすぎたというか。

千葉の高校の雰囲気がいまいちわからないところもあるけど、こんなすべての生活空間が、ゼロベースで日本の習慣を書き換えられるような新機軸ばかりの、その意味では、人工的な空間なのかな?

どうも、そのあたりが、原作を読んでいた時も、しっくりこなかったところ?

超巨大な郊外文学、って気しかしなかったのだけど。

でも、郊外文学ってカテゴリー自体が、そもそも昭和末期の古さを伴っているはずで。

その意味では、今回、プロムの告知のところで、八幡がアプリで専用ページを見ていなかった、というところに、過剰なつながりを拒否する昭和臭さが漂っているといえばそうなのだけど、世はすでに平成も飛び越えて令和だし。

そもそもガラケーがスマホへの抵抗、というニュアンスも消えているからなぁ。

となると、やっぱり、この八幡たちの物語は、ガラケーからスマホへの過渡期の、せいぜいが2010年前後の頃の高校生の社交感覚を反映したものだったのかもしれない。

まぁ、だから、途中から作者も筆が進まなくなったのかもしれないけれど。

裏返すと、そういう「過渡期の青春文学」として読み直すと、それなりに歴史的意義はあるものになるのかもしれない。

なんていうか、桜庭一樹が直木賞作家になる前の頃の作風みたいなものとして。

にしても、プロム、似合わねぇなぁ。

てか、あれは大学生でやればいいと思うのだけど。

あのプロムの発想は、「チバリーヒルズ」とか言ってた頃の、リミッターが外れた千葉の不動産開発の雰囲気をまんまミクロに再現しているようで、薄ら寒かった。

てか、それをもちこんだ、いろはす自体が、やっているうちに若干引き気味になっていくところが、やっぱり、生理的には正しいようで。

むしろ、それをガチで成功させようとする雪乃の方に、そことはかとなく狂気を感じるんだよなぁ。

一種の、現世世界の破壊願望の発露のようで。


ともあれ、やはり、いろはすは最強の後輩だった!

「おにいさん」を「おとうさん」に代えて八幡に説明するくだりは、座布団10枚!って感じだったよw

マジ、いろはす、最強!

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする