BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

あの夏で待ってる 第12話 『あの夏で待ってる。』

2012-03-28 22:22:40 | Weblog
いやー、檸檬先輩、マジでMIBだったのね!
いいなー、こういうの。

終わり方もよかった。
OPにあったように、「いつか見た映画みたいだねー」だよ、まったくw

なんか、過去の作品へのオマージュもあったらしけど、
そのことがわからなくても十分いい終わり方だった。

お約束で再度地球にイチカが飛来(したらしい)ってのもいいじゃない。
まんま、お約束で。

こういう素直な物語は好きだな。
映画っぽくて。

これを見てると、最近の、それこそネギま!も含む、尻切れトンボ的な終わり方って、どうもゲーム的なものを意識しすぎてるからおかしくなってるんじゃないか、と思うな。

素直に、映画のように、見てわかるように物語を流せばいい。

いろいろと考え過ぎだと思うのだよね。

もちろん、ゲーム的な、ステージを移動するような感じで、時間遡行や並行宇宙間の飛躍をするようなものでも、シュタゲのようにうまくそれを物語に絡めているのもあるから、ゲーム的なものが全くだめだというわけではないのだけど。

ただ、それも原作のゲームがあるからこそ成功するように思えるかな。一旦、複数のルートの可能性を潰した上であるルートが選択されている、というくらいのものではないと。

つまり、全体がわかった上でのルート。逆になると、そもそも複数のルートに流れこむのかどうか、についての思わせぶりな態度で、作者も読者も騙し合いをしてしまうから。

でも知りたいのは、物語の結末のはずだし、それまでは作者の姿はそんなに見え隠れする必要はないから。

そういう点で、あの夏は素直にできたていたと思う。

もっとも、全ては檸檬先輩のお陰なんだけどねw

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ラストエグザイル~銀翼のファム~  第23話 『Grand master』

2012-03-25 14:41:34 | Weblog
最終回だったけど、これは、中盤からの失速が激しくて、
いったい続編まで作って、なにがしたかったんだ? 
と突っ込むまずにはいられない終わり方だった。

前作との繋がりはディーオぐらいなのかなー、と思っていたら、クラウスとラヴィも登場したのだけど、クラウス、どうして車椅子?、って感じだし。なんだ?

アルも出たはいいけど本編への実質的な関わりはなく、
ただ、ディーオと逃げまわっただけだし。

タチアナにしても大した役割を担わなかったし・・・

なんだったんだろうね、いったい?

とにかく、中盤からのファムの脳死がひどくて。

みんな仲良くしよう、と グランレース、しか言ってないじゃん。

これならミリアを主人公にしたほうがよかったんじゃないの?
お姉さんもなくなってしまったし。

なんだかなー。

前作でもあったことだけど、中盤以降、だらだらとした艦隊戦モードに入ってしまって、
ミリアにしても、主砲撃てぇ! とかの叫び声ぐらいしかなくて。

結局、ヴァサントが反乱を始めたあたりから恐ろしくつまらない話になった。

ディーオやタチアナが序盤から出ていて、エグザイルを使うから、きっと前作とも絡んでくるのだろうなあ、と期待して、アルが出てきた時には、あー、ようやく一期と繋がって、話が収束していくのだろうなあ、と思ったのだけど、そんなこともなく。

最後は、全く意味不明だった。

どうなんだろうね。

この間、マンガはどうなるのだろう?とか書いてしまったけど、このファムのような失速する物語なんかを見てると、アニメもそろそろヤバイのだろうなぁ、と感じる。

作り手が脚本を舐めてるんだろうな、きっと。
でも、お話がちゃんとしてないと記憶に残らないから、後で誰も思い出さない。

今度また、紅の豚とか放送するらしいけど、これなら、宮崎アニメを何度も再放送してるほうがよっぽどマシなんじゃないかと思えてくる。

最初からダメだったギルクラはそのまま最後までだめだったようだから、それはいいとして、ファムは前作による物語世界の基礎は既にあって、序盤もいい感じにスタートししただけに、中盤以降のグダグダっぷりと、最終回のダメっぷりが、嫌でも目に付いてしまう。

残念な作品だった。がっかりだよ。

なんか、最近、尻切れトンボの、だらしない終わり方の物語ばかりが目に付く気がする。

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あの夏で待ってる 第11話 『行かないで、先輩。』

2012-03-22 00:41:41 | Weblog
檸檬先輩、今回もやってくれたぜw!
ホント、はっちゃけてるな! 毎回。
てか、もう、この話、檸檬先輩なしでは見られないw
完全に注目するところが違ってるw

あと、檸檬先輩の裏が柑菜で、彼女が結局焚きつける役で。
まぁ、檸檬先輩がいなかったら柑菜だけがピエロになるところだったし。

何かよくわからないうちにカーチェイス的展開になってるし。
そもそも、宇宙人、人間っぽすぎるしw
イチカのお姉さん、さばけすぎだし。

もうこれはオーソドックスに、地球が宇宙人の母星だった、っていう、
最近ありがちな設定で万事丸く収まるのかなぁ。

もしくは、檸檬先輩が実は、というか、やっぱり宇宙人で、昔地球に漂流したけど、気に入ったからいついてしまって、それで事情がわかってるとか。

あるいは、イチカたちが地球の記憶?を埋めこまれた子孫であるように、檸檬先輩もかつて地球に漂着した宇宙人の末裔で、何代にもわたって宇宙人がやってくるのをずっと待っていた、というか、探し続けていた、ということなのかもしれない。

ともあれ、ここまで檸檬先輩がワイルドカードでやりたい放題に都合よくw物語を進めてきたのだから、最後もそれで決まりだろうな。

で、映画が完成する。

うーん、予定調和過ぎるが良い話だ。

しかし、今回のカーチェイス。
そこから囮になって散り散りになる仲間たち。いい展開。
真っ直ぐ先を見ながら、「石垣くん・・・」と、さも当然のように囮になれ、と指図する檸檬先輩、カッコイイ。
それと、柑菜、頑張るなぁ。自分から囮にでるところとか。直球ラブが弾けていて。
なんか、このカーチェイスのドタバタで人間関係、一気に清算されてるし。うまいな、この展開。

まぁ、最後は、檸檬先輩が囮になりつつ、みんなが見えなくなった所で、
追跡ロボを瞬殺するんだろうけどねw
MIBのようにw

いやー、いい話だ-。全くw

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魔法先生ネギま!・・・がない水曜

2012-03-21 19:41:13 | UQH/ネギま!
やっぱり、何か落ち着かないw
なんだかんだいって、リズムを作られていたのだなーと。
なくなってわかるありがたさ、かな。

しかし、ネギま!というよりもマンガってどうなるのだろうねぇ。
今日はそもそもマガジンを手に取っていない。
読むものないから。

『神のみぞ知るセカイ』がそれなりに面白くなってるが、
しかし、これもよく考えたら、ラブコメ路線のサンデーの伝統の上にある。
美少女攻略というゲームの展開を、現実にあてはめ、それがしかも世界救済wにつながる、というのはバカバカしいけど、うまい。
これは完全に設定の勝利だな。
ゲーム攻略がベースにあるから、基本的に、演技や嘘が中心になるから、そういうところが面白いといえば面白い。一種のコンゲーム。
この先がどうなるか、だね。
それを除くとサンデーも読むところがない。

そういえば、HUNTERXHUNTERもまた休載へ。
ジャンプもワンピぐらいしかないし。といっても、このあたりは惰性。

そう思うと、新しいネタの出発点は、ゲームやラノベに移ってるんだな。

マンガはホント、どうなるんだろうね。

こうなると、しばらくしてからのネギま!電子版再開は、もしかしたら、結構待ち望まれるものになるのかも。

それにしても、何か物足りない水曜日。

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偽物語 第11話 『つきひフェニックス 其ノ肆』 ~ ネギま!との類似性

2012-03-18 13:25:50 | 西尾維新

あっという間に偽物語終了。

全体を通じてみると、率直に言って、『化物語』の方が面白かった。

まぁ、原作自体、『化』の方が格段に面白いから仕方ない。
シャフトのせいではない、というか。

とはいえ、『化』の時のような映像による翻案が『偽』の方にはほとんどなかったので、その点での物足りなさは当然あった。基本的には、原作の動きを素朴に再現しているものが多かったから。

シャフトらしさが減った、というか。
まぁこれも原作がほとんど会話だけになってしまったから仕方ないんだけど。

もっとも、シャフトが自分自身で前作の『化』の映像表現を、ただ様式だけ、つまりはネタとして使っただけのように思えることの方が多かったかな。

難しいところだけどね。

『偽』の物語は、今回明らかにされた、月火が実は生まれながらにして怪異そのものだった、というのが一番面白い部分なんだけど。

いや、原作を読んだ時は、月火が上半身を吹き飛ばされたところはマジで驚いたわけで。
裏返すと、この事実がなかったら『偽』はただの妹萌えの話でしかないんだよね。物語の構造としては。

難しいなぁ。

なので、『偽』を映像にしても、キャラが動いている、というところを除くと対して映像にした面白さがないんだよね。

まぁ、『化』との明らかな違いで行けば、忍が物語に絡んできた、ということで。新奇さのほとんどは忍のキャラだよね。

後は、その忍が前に出ると、ガハラさんと羽川が退いていしまう。
このあたりは読んでる時はあまり気にならないのだけど、映像にするとてきめんに出るね。
だからこそ、今回の最後にむりやり戦場ヶ原のショットを入れたのだろうけど。

うーん。

貝木にしても、第二シーズンが始まらなかったからただのダメおやじだし、影縫はただのバトルオタクのおばちゃんだから。

『偽』をせいぜい8話ぐらいにしてオリジナルでもいいから、シーズン2に繋げるような回があってもよかったかも。『傷』の映画化を挟んだせいか、このあたりテンポが悪く見えるかな。

それにしても、映像で見ると、『偽』はやっぱり特定のファン層に媚びた展開かな。
ま、それが西尾維新の趣味って言われたら何も言いようがないのだけど。

どうも、萌え萌え、言い過ぎてるように思うけどね。
『偽』が出版された時はそれでもよかったけど、今、これを映像化されてもなぁ、という気はやはりする。このあたりは、この間書いた、ネギま!も賞味期限が来ていたと指摘したことに近い。

あー、そうか、ネギま!同様、ファンの意向とか気にし過ぎると、なんか収拾がつかなくなるようだな、やっぱり。

『化物語』も、ネギま!同様、シーズン2では、結局、タイムマシンやパラレルワールドを出してしまって、展開が似てるんだよね、構造的には。

なんというか、作者自身が、二次創作のノリで書いてしまうというか。
商業的にはそのほうがいいのだろうけどね。
でも、こういう展開は、結局、物語の寿命を作者自らが短くしているように思えるんだよね。読者の欲しい物を先回りして、しかもボリュームゾーンに合わせると、どうしてもある方向に比重がかかってしまうから。

このあたりは、多分、『まどマギ』以後、変わってしまったところだと思うのだよね。
構造についても、読者の嗜好についても。
『まどマギ』って要するにループ的な話に止めを差したと思うので。

『モーパイ』や『ちはや』のストレートな面白さを考えるとそう思うな。
萌えとか、もういいよ。飽きた。

もっとも、『モーパイ』や『ちはや』については、単純にこういうのが好きなだけかもしれないけど。でも、『化物語』にしても『ネギま!』にしても最初に面白いと思ったのは、多分、そういうストレートな部分を感じることができたからだと思う。それが回が進むにつれて、なんというか、読者と一緒にオリジナル原作を作者自身が改変して遊んでる感じがして、どうも息苦しくなった、というか。ネギま!の19巻以降の魔法世界編ってまさにそれだから。

『化』のシーズン2も相当微妙だったからな。いろいろ設定を投げっぱなしという点では、終わり方は大してネギま!と変わらない。

あの終わり方が許されるのは連載ではなく書きおろしだからで。

それにしても、シーズン2完結後、シーズン3へ、というのは、まぁ、あざといよね。

そういう、作者と読者の駆け引き、みたいなものはあまり前に出てほしくないなぁ。

諸般の事情で、難しいのだろうけど。

・・・ということで、『偽』の映像化は微妙であった。

まぁ、読む側がいろいろと飽きるくらいだから、書く方はもっと大変、というか、実際には飽きるんだろうな。
それを仕事と思ったら、いろいろとパタン化されても仕方ないし、まわりの様子にも流されるよな。

なんか、『絶望先生』のコメントみたいになってきたなw

あ、あれももう終わるのか・・・w

なんか、潮目の時なのかなぁ。

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魔法先生ネギま! 完結後感想

2012-03-17 00:51:59 | UQH/ネギま!
最終話の355時間目がダメダメだという感想は変わらず。
とはいえ、この話だけ言っててもあまり生産的ではないので、ネギま!全体について思いついたところから記していくか、と。

再開の可能性や方法については前回に書いたとおり。
結構ありえるんじゃないかなとは思う。
要するにノベルゲームのようなマンガへの道なわけだ。。。

とはいえ、魔法世界編は今振り返ると決して面白いものではない。
やっぱり、全体的に冗長だったなぁ。
うん、無駄に長かった。

まぁ、ざっくり言うと、ネギま!のピークは概ね19巻まで。
学園祭の超の計画を阻止したところがピークで、あとは、そもそも二次創作みたいなもの。

だから、魔法世界編の当初からのやり直しもあるかもw
(しかし、それだとホントなんでもありだな)。

で、19巻まで、というか、超の計画阻止編のところがピークと言ったけど、実はこれも微妙で。ホントは武闘会あたりまでだよね、素直に面白かったのは。

なぜなら、それまでは、ネギの回想シーンは入るものの、基本的には現在進行形のお話で、そこにクラスメイトの一人一人が適宜絡んでくる感じで。まぁ、既にその頃から濃淡はあったけど、でも、素直に出入りがあって、31人システムは一応稼働。

で、武闘会のバトルは、楓や古菲の実力のプレゼンという点でもうまくまわっていた。
ネギの成長も、対戦を通じて考えながら、って感じでよかった。魔法世界編のようなチート感もなかったし(実際はあるんだけど。とはいえレベルが違うw)。

ネギま!世界が異様にややこしいものにしたのは、やっぱり航時機=カシオペアの登場から。あれによって、文化祭が何度も繰り返されてしまって。

もちろん、時間遡行を繰り返すことで、31人に対して個別のエピソードができてうまいといえばうまかったのだけど、超の計画や火星人設定を含めて、盛り上げすぎてしまった。

今思えば、あそこで未来SFものを入れてしまったのが、無駄に魔法世界編をややこしくさせてしまったような気がする。

超のラスボス設定はその後結局ずっと影のようについてまわって、結局、最後の最後で申し訳なさそうに出てきたくらいで。

なんというか、ネギま!のお話の中では造物主といえば始まりの魔法使いとかそのあたりのことを指すけど、ネギま!世界という点では、超こそが造物主のポジションを結局閉めたような気がする。何やってる人か、結局最後までわからなかった。ある意味、ザジ以上に最後までとぼけたキャラだった。

なので、19巻までがピークだけど、超編はやっぱり毒まんじゅうだった気がする。

未来の魔法技術なんてものをあそこで出してしまったら、その後の能力開発はうなぎのぼりにならざるを得ないというか。

結局、茶々丸の仮契約も超が何らかの形で干渉したみたいだし。

そもそも、渡界機って超はいつ作ったのか?とか気になるし。
渡界機があったから、茶々丸のアーティファクトが届いたというのが、後付の理解だけど、多分そうなのだろうし。

ということで、超は全能過ぎる。

ともあれ、超編からちょっとマニアックな方向に言ってしまったことなのだろうな、と。

あの後から、やたら修行編が多くなってしまったので。
そうすると、ネギにしか焦点が合わなくなって。
実際、魔法世界編では明日菜はほとんど活躍してないし。
栞の偽物がいたらか絵面的には明日菜はいたわけだけど。
もっとも、みんながネギの本命と思っていた明日菜が長期休業してくれたおかげで、魔法世界組のクラスメイトのポジションは随分高まったわけだけど。それにしてもね。

ということで、やっぱり超編が曲がり角だったんだな、と思う。

魔法世界編に比べればテンポも良くて面白かったのだけど、あのせいで、そもそも作中時間が進まなくなった。文化祭の三日間にどれだけかけてるんだ、という感じ。

魔法世界編は、あくまでも夏休みの小旅行ぐらいで留めておいて、二学期をとっとと始める方向に行けなかったのはうまくなかった。

その意味では、フェイトによって魔法世界に散り散りになったのは物語的に過剰サービスだし、千雨じゃないけど、ポイントオブノーリターンとして、まずはみんなで一度麻帆良に帰るという方向に行っても良かったような。やっぱり、ラカンとの戦いが蛇足だった気がする。

まぁ、あれを通じて、ネギの「魔法開発力」というチートな能力が明らかになったといえばそうなのだけど。

なかなか物語を都合よくたたむのは難しいなぁ、と思う。

とりあえずは、こんなところで。

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魔法先生ネギま! 355時間目 再開予想

2012-03-16 00:02:57 | UQH/ネギま!
終わったそばから、再開予想かよ?って気はしなくはないけど、
まぁ、そんなこと書く筆力があるのも完結直後だからってことで。

ちょっと考えると、あっさりやり直しができそうなんだよね、ネギま!世界w

で、やり直すとしたら、ナギの「俺を殺しに来い」のくだり(334時間目)
あそこまで、超の渡界機を使って戻り、Plan CかDかはわからないけど、そこから物語を別分岐にして始める、ってことだろうね。

最終話のクラスメイトのその後の紹介で一人千雨だけがひどいことになっていたけど、多分これは明日菜が130年前から戻ってきてしまって、この世界での千雨のポジションがずれてしまったからなのだろうな、きっと。

明日菜がいないからこそのネギに寄り添うポジションの千雨としては、明日菜の帰還により、その場所が埋められてしまって、ツンデレの千雨としてはネギに寄り添う言い訳が見つからない。。。多分、そんなところ。

そういう意味では、352時間目で明日菜が130年後の世界で見たタイムカプセルに残った物語と、355時間目のエンディングの物語も、既に異なるものとなっているはず。

とこう考えると、結局、ネギま!ってやっぱり終わりがあるようでないような、単なる一(いち)終わり方を示してしまっただけのことになってしまう。

この構造自体が好きかといわれれば、個人的にはとても嫌だけど。
なぜなら永久に宙ぶらりんだから。

(というか、それじゃゲーム。でも、これはマンガで物語だから。)

とはいえ、物語は終わったようで終わっていない。数あるエンディングのある一つがたまたま355時間目に記されただけ、と解釈する方がネギま!世界的には合っている。

ということで、エンディングが無数にあるという設定を最終コーナーで含んでしまった以上、続編とか番外とか関係なく、文字通りの『魔法先生ネギま!』の話はそのままで、任意の時間に戻って、そこから異なる分岐を選ぶことが可能なものになった、ということ。

なので、今回の打ち切りエンド的なところを全て巻き戻して、ナギの「殺しに来い」のところまで時間遡行して別ルートに入るのが、おそらくはJコミで再開されるかもしれないネギま!新章になるのだと思う。

大体、電子マンガだったら分岐ルート作るのなんか、造作も無いじゃない。
それに、マンガをただ電子で読むってだけでは、新事業とはいえない。
それなら、分岐ルートありの、マルチストーリーのマンガを電子的にやってみる、とかね。

なんか、そういう、紙のマンガから電子のマンガへの移行のための作品内設定が、渡界機であるようにしか思えないんだよね。だって、渡界機の登場、あまりに唐突すぎるじゃない。

いや、最初は多分、ネギま!本体の電子化は難しいだろうけど、そう遠くないところで、電子読み込みできれば、あとは、それまでに書いていた分岐後の別ルートのマンガを合体させれば、ネギま!ワールドが出来上がるじゃない。ついでに、映画版のPlan Aに行くルートもつくっておけばいいし。

SFやファンタジーやその他もろもろの物語のパタンをコピペしてきたのだから、メタフィクションをやらない手はないと思うのだよね。ただ、それは週刊誌では無理だよね、きっと。

で、ともあれ、とりあえず副業を本業にするなら可能な限りリスクは下げないといけないだろうから、自分の権利のある人気作品を使わない手はないわけで。

もちろん、ホントに「殺しに来い」から後をやり直すことになったら、喜びもブーイングも両方含めて反響は大きいだろうけど。

でも、それも、物語の冒頭に、ちょこっと渡界機のブーンとかギーンとかいうクルクルまわって遡行してる感のあるようなコマが描かれて、その後に超が現れて、「この世界は私が見たナギ救済の別の物語アルヨ」、とか何とかいえば、それでとりあえずネギま!世界の理屈上はオッケーになる。

で、続くシーンのどこかで、明日菜がまた「未来は白紙よ!」とか叫べば、もうなんでもありwってことで物語が分岐点から再起動してしまう。。。

そんな感じじゃない?

しかも、別ルートといえば、もしかしたらナギが死別する可能性すら残るものになる。
アリカについてもその去就が描かれるのかもしれない。

いやわからないけどね、実際はw

それにこれをやられたら思いっきりブーイングだろうけど、まぁ、しかし、物語を知りたいという欲求にはきっと抗えないのだろう、きっと。

悔しいなぁw

そして、こういう展開をするなら、355時間目での最終回は、むしろ、より多くのブーイングがあったほうがいい。不満が出まくるほうがいい。その方が再開の時の誘引になるから。

なんていうか、まぁ、エヴァンゲリオンがいまだにQとか言ってるのと同じ商法だけど。
でも、ネギま!がそれをやっちゃいけないとは誰もいえないよね。
みんなやってることだから。

ということで、きっと、334時間目での(335時間目からの)分岐ルートで再開される方に一票。まぁ、36巻までは現行のままで、37巻から別ルートに入るという感じかな、実際は。そうであれば、36巻がむりやり11話詰め込んだ理由にもなるし。

で、これなら、作者自身の「続編(?)」というよくわからない曖昧な表記にも適うしね。

今度は、そもそも嘘でも何でもない。なんたって、そういう世界にネギま!世界を仕込む作業を、魔法世界編後のこの数カ月の20話ほどのエピソードで着々としてきたわけだから。

そうすると、うまくいくとドル箱?というか無双だよね。

例の写真付きクラス名簿、130年後のタイムカプセル、体育祭から卒業式までの空白の5ヶ月間、という具合に、過程がすっ飛ばされて結果だけが示されたエピソードの在庫は多数仕込まれている。

でも、その結果はとりあえず「この世界」のものでしかなく、冒頭にちょこっと超の影が見え隠れすればw、もうそれでその世界は「この世界」とは異なる可能性を含むわけで、既に示されたような結論になるとは限らない。。。

まぁ、31人ヒロインシステムに近い無双システムの誕生。

「正義のラスボス超プリゼンツ! パラレルネギま!」

とかになるわけで。

鳴滝姉妹のエピソードなんかちょちょいのちょい。
楓の宇宙超人w化エピソードも全然オッケーw

それにしても、これはこれで思いっきりあざとい物語システムだなー。

でも、これくらいあざといことはやってくると思うんだよなぁ、もはやここまできたら。
そのための電子版だろうし。

もっとも31人ヒロインシステムも早々に破綻したわけで、この無双パラレルシステムもどこまで続くはわからないけど。

もしかしたら、千雨の「裏で暗躍中」というのは、逆に、この超による物語増幅行為をできるだけ取り締まろうとかいう、超メタ設定の、時空警察(ぷw)のようなことなのかもしれない。なんか、うみねこ~みたいだけど。

これ以上のファンタジーは許さない、とかね。

そのくせ、パラレルワールドに浸りっきりになるんだから、
そりゃ、ガチで廃人にもなるだろw

なんでもありの超に対抗して人間のリアルを守る千雨w

とはいえ、そういう、正義の番人・千雨は嫌いじゃないな。真性ツンデレでw

がんばれ、千雨。
キミこそが今後のネギま!を解く鍵なのだw

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魔法先生ネギま! 355時間目 感想追加

2012-03-15 00:10:50 | UQH/ネギま!
やっぱり、これは終わり方としてはダメだと思う。
なぜなら、何も終わらせていないから。

あえていえば、この終わり方は妖精物語の終わり方。
過程は関係なく、最後は皆が幸せな夢のなかで終わる、というもの。

魔法先生のファンタジーだったわけだから、妖精でいいじゃん、というのはわからなくはないけど。
でも、それにしては、途中でばらまいたもろもろの伏線が多すぎた。
強い言葉を使えば、裏切られた、とか、騙された、とかに近い。

ネギま!、お前もか! 、という感じ。

単純に、美味しいパーツを持ってきて、それをシャッフルして組み合わせて、途中の過程はわかりやすいバトルや謎解きでつないで・・・という方法自体が、物語をバカにしてるようにしか思えない。

で、ネギま!は、畳長ではあったけど魔法世界編の終了まではギリギリ物語に流れがあった。
で、その物語には一応のけじめをつけながら、話をたたむと思っていたのだけど。

それは、ちょっと期待しすぎていた、ってことだよな。

最後はハッピーだからいいじゃない、ってのは、あまりに作者を慮りすぎだと思う。
それじゃ、ダメだと思うな。だって、ネギま!を動かしてきた肝心な話がそっちのけの終わりだから。そこから見れば、一人一人のクラメスメイトの後日談がどうなろうとどうでもいい。

最初からあって、だから、最後に外しちゃいけなかったのは、

ナギの後ろ姿を追いかける物語
ネギの村の人々を救う物語
麻帆良でネギが先生をすることになった理由を探る物語=麻帆良という場所の問題

この三つでしょ。
他にもいろいろ回収しなきゃいけない伏線はあるけど、でも、とにかく最初の頃からあった疑問、というか、物語を読ませるものにしていた謎はこれらでしょ。

で、この三つは魔法世界編の終盤で、始まりの魔法使いや造物主の話として、根底でつながっているものとして示された。例の、ナギによる「オレを殺しに来い」というセリフで。

それなのに、そこを有耶無耶にしたら、お話としてもう破綻だよ。
最後の最後で、舞台が袖から崩壊していくようなもの。

ナギをあっさり出してしまったことにひどく違和感があるのはこのことに尽きる。

あとは、37巻の扉にあったような、ネギとナギ(?)の決着、という惹句とか。
あからさまに嘘というかツリじゃない。
そういうのを読者にしちゃダメだろ、作者自身が。

お話はお話として楽しみたいと思ってるものからすると、さすがにこれはひどいと思うな。

エンタメ作品というのは、本だろうがマンガだろうが、ヒット作にしようと思ったら本来なら手に取らない人にも、いろいろ理屈をつけて売らなきゃならない。だから、大なり小なり、いらないものをその気にさせて買わせるのは当然だとは思う。
でも、そこにはそれだけは踏み外しちゃいけないラインがあるはずで。

上の3つの疑問は、回収できないなら、それこそ謎のままにして終わるべきだった。
そこを脳内補完しろ、と言われたら、それはしただろう。
全体の大きな物語は終えることがなく、その前の小さな一つの物語を終えて終わる、というのも、あまりカッコイイものではないけど、ありえる終わり方だから。

繰り返しになるけど、ナギを最後にあんな形で出したのは、大失敗。
白けるどころの話ではない。
なぜなら、物語を進めてきた根幹の疑問をほぼなかったことにしたのだから。
7年後くらいなら魔法世界を救うことで手一杯でナギのことまで手が回らなかった。
それでも良かったくらい。

これは続編とか番外とかいう以前のことで。
このネギま!の物語としてケリをつけなきゃいけなかったことだと思う。

あと、ナギとネギがふたりとも笑って出てきて、そこでアリカの話がないってのはあまりにも不自然。
逆に、アリカの救済なり死別の話が外伝的に書かれることの含みなのかもしれないけど。
文字通り受け止めると、ナギが真性のバカにしかみえない。それはどうなのだろうね。キャラ崩壊じゃない。

そこがクラスメイトの去就なんてどうでもいいと思ったことの理由でもある。
他に触れなきゃいけないことがあっただろう、物語として、と。

あーあ、踊らされちゃったかな、全く。

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魔法先生ネギま! 355時間目 『3-Aよ永遠に』

2012-03-14 13:05:18 | UQH/ネギま!
いよいよ最終回・・・だが、もうただの後日談+イラスト集。

というか、これは普通に見れば、打ち切りエンド、の終わり方だよね。

全く最終回の感じがしない。 ・・・なので感想の書きようがない。

全てが放りっぱなし。
ナギ、あっさり助かってるし。
結局、アリカとネギは再会できず終いのようだし。
3-Aの面々のその後も明らかになってるし。
てか、全然未来は白紙じゃないし。埋まってるし。

一点、千雨がネット廃人ってどういうこと?w
彼女だけ明らかに最後の扱いがあからさまに粗雑なので、
これは逆に裏があるのだろうwと思うのだが。
ここぐらいかな、もしかしたら何かあるの? って気がしたのは。

正直言うと、この終わり方は、全く割り切れない。
なので、ちょっと時間を置きたい。

とはいえ、
ナギをあっさり出すかなぁ。
そこだけは、むしろわからないままにすると思っていたけど。
なにしろ、ナギを追いかける、というのがネギま!の物語の根幹だったはずで。
それをこうあっさり出されちゃあなぁ。

もちろん、実力としてナギに追いついた、って解釈は可能だけど、それはねぇ。
いっそのこと、死別ならそれでもいいのだけど。
まさか人生は物語のようにはいかない、ってことがネギま!のテーマだったわけでもないだろうし。

これは、わかんない。

大体、ナギが助かるってわかってしまったら、ナギ救出作戦を描く必要なんてなくなるし。助かると初めからわかっていて物語のサスペンスなんて引き出せないから。

うーん。
こんな具合に突っ込み出したら多分キリがないので、とりあえずは終わっておく。

あー、しかしなー。すっきりしないにも程があるなー。

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ちはやふる 第22首 『うつりにけりないたづらに』

2012-03-14 01:03:18 | ちはや
この話はいい。
とにかくいい。
少女マンガ、恐るべし。

キャラクターが全員成長する。まっすぐ。
悪人がいない。

このちはやの世界には悪人がいないから、皆、まじめに真っ直ぐ努力しようとする。
その努力も常に叶うわけではないが、しかし、時にちゃんと答えてくれる。

随分教育的だなとは思うものの、適度な失敗、敗退、適度な成功、勝利、というのは、やはりリアル。
いや、ホントはとてもロマン的な世界が描かれているのだけど、程よいギャグも含めて、リアル。

物語の展開もずっとテンポよく進んでいく。

なんか、一話一話が妙に長くて充実している。
間がきちんと表現されているからなのだろうけど。
このじっくり感は何とも言えない。

それにしても、競技かるた部という、文化部だけど体育会っぽい部活を、よく見つけなた、と思って、感心する。

あと、この物語が面白いのは、登場人物たちが、学校とかるた会という二つの世界に所属しているところ。部活の話なので、基本的には前者として高校の生活が描かれるわけだけど、その一方で後者のかるた会を通じて、きちんと大人の世界と向き合うことになる。

そもそもかるた会の世界では、高校生という枠組みどころか、大人と子供が強さと才能を頼りに同一平面上で競い合うことになる。

このあたりは、モーパイ同様、大人と子供のやり取りが必然的に組み込まれることで、子供が大人から学ぶということがごく自然に行われる。
こういうところは心地良い。

それにしても、女子、恐るべし。というか、少女マンガ、恐るべし。
実社会で女子のほうがなんだかんだいってたくましくかつ元気があるのって、もしかしたら少女マンガのおかげ?と思うくらい。それくらい、真っ直ぐ。

これに比べたら少年マンガってなんだよね。萌えかバトルばかり。あるいはナルシスティックな自分語り。

ナルシスティックな自分語りっててっきり少女マンガの十八番とばかり思っていたけど、最近は違うね。男子のほうがよっぽどナルシスティック。

こうまでマンガの文法が違うのには驚く。

といっても、ちはやの場合は、中でもそういうバランスがとても上手く取れているものだとは思うのだけどね。

ともあれ、これはとりあえずどう終わるかが楽しみ。

原作は未読だが、これは手を出すかもw

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