BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

五等分の花嫁 総評7:四葉って、結局、実父・無堂の血の一番濃い「誠実を装う邪悪なキャラ」でしかなかった

2020-03-31 12:21:45 | 五等分の花嫁
『五等分の花嫁』について、ちょっと時間をおいてから、改めて、最初から少しずつ読み直してみた。

で、あの四葉エンドで公式に確定だ、と知ってから読み直すと、これは想像していた以上にひどい。

結局、連載中は「伏線」と多くの読者が思っていたものは、全て、その場限りのミスディレクションでしかなった。

ただ、逆に、一つだけはっきりしたことがあったのも確かで。

それは、なぜ、学園祭という終盤に「無堂」というクソ実父が登場したのか、ということ。

いや、この物語が最後は結婚式で終わることはわかっていたので、五つ子と妻をおいて失踪した実父の話はどこかで必要だ、というのはわかっていたし、実際、連載中に彼が登場したときにもそのような感想を書いたわけだけど。

でも、それは、あまりにも真面目な読み方だった。

今回、通しで読み直してわかったのは、これ、四葉が最も無堂の「邪悪さ」を引き継いだことを示すためだったんだな、って気づいた。

要するに、極めて自分本位に世界を眺めて、自分はみんなのことを考えて行動しているんだ、と主張しながら、自分の基準に合わないことは相手が悪い、と言い切ってしまうネジ曲がった性格のこと。

本人は全く悪気はないのだから、たちが悪い。

というか、人の気持ちを本質的に理解できないのだから。

だから、平気で、他者から見たら「嘘」としか思えないことを臆面もなく言えてしまう。

それなら、四葉が常々「自分のことは棚に上げて」三玖に対して四葉のフリをして入れ替わるという冗談に対して「倫理的にだめ」とか言ってもおかしくはない。

だって、四葉って一事が万事、そんな感じだから。

五月に、零奈のふりをさせて過去の自分との決別を風太郎に対して付けさせておきながら、そのことで、五月がどんな気持ちになったかなんて微塵も思わない。

そもそも、京都の子のことも、零奈のことも、ホントに封印したまた風太郎と結婚するとか、どれだけ、風太郎に対して不誠実を働いているか、ということにも思いが及ばない。

それでいて、風太郎から114話で告白された時に、風太郎にはもう嘘はつけません、とか応えることができるのだから、もう、自己中、ここに極まれり、という感じで。

面倒だから、もうこれくらいにするけど、こと「自分のことは棚に上げて」小狡い行為を四葉がしていく場面は、これ以外にも多々ある。

もちろん、黒薔薇時代に、講堂で表彰されている時、壇上から五つ子の残りの4人を見下しているところはいうまでもない。

あの場面でゾクゾクしてしまうような四葉の出どころが他でもない無堂であったわけで。

四葉エンドからみて初めて気づいたのが、この四葉の邪悪さの由来を描くために無堂を登場させた、ということだった。

てっきり、五月の自立のために登場したのだとばかり思っていたけど、それは、あまりにも「優しい」解釈であることがわかった。

端的に、四葉って無堂だったんだ、と、明らかにさせるための登場だったと。

まぁ、五つ子の全員に無堂の邪悪さは遺伝しているわけだけど。

でも、その無堂の邪悪さが生み出した遺伝上の最高傑作が四葉だったということだったんだな、と。

だとすれば、あの115話以降の話についても、すべて夢オチというよりは、無堂と零奈ママが付き合い始めた頃のシミュレーションを描いていたわけで。

つまり、まさに零奈ママが、いい先生だからという理由で無堂に勝手についていってしまったように、風太郎もまんまと最初から手を差し伸べてくれた、という理由だけで四葉を選んでしまった。

その後の、零奈ママの不幸な顛末を考えれば、風太郎の向かう未来も想像できるというもの。

きっとあるタイミングで、風太郎との間の子どもを残して(多分5人w)、四葉は、風太郎の元から逃げ出すんだよ。

失踪/疾走するんだよ、無堂のように。

で、その残された四葉と風太郎の子どもを、残りの五つ子の誰かと、風太郎は育てていくんだよ、きっと。

いやー、ブラックな未来だな。

でも、あのタイミングで無堂が登場したのはどうしてか?というのは四葉エンドから考えたら、もう四葉の「破綻した性悪な」性格を正当化するためだった、としか思えないんだよね。

だって、五月のエピソードはホント、どうでもいいものだったわけで。

その意味では、114話の告白の前が五月回で、そこで無堂がピンポイントで登場したのは構成としてうまいといえばうまい。

読者にイキリ親父を見せることで、イキリ女子の筆頭たる四葉を隠すためだったんだな、と。

もちろん、その場合は、またもや、五月はただのミスディレクションのために体よく利用されただけなのだけど。


・・・とまぁ、こんなふうに書いているのは、もちろん、皮肉なんだけど。

でもまぁ、四葉エンドを知ってから読み直してみて思ったのは、ホント、連載中は伏線と思っていたものがほぼすべて、単なるその場しのぎのミスディレクションだったってことに気がついた。

その意味では、四葉のみならず、春場ねぎも、相当、天然で邪悪。

そのことについては、また別の機会にしたいけど。

というのも、こういうネガティブなことを書いていると、書いている側がいつの間にか、消耗してしまうので。

でもね、伏線と思っていたものも、それが後日、回収されなかったから、ただ、その場しのぎのミスディレクションでしかないんだよ。

ご都合主義のかたまり。

いや、最初は、どうしてかなぁ、と思っていたのだけど、細かいところを気にし始めたら、まぁ出てくるわ、出てくるわ。

ご都合主義の、伏線を装ったミスディレクションのオンパレード。

多分、最大の矛盾は、第1話の学食シーンで、あのときには、なんと、風太郎って、五つ子のことをちゃんと見分けているんだよね。

だって、最初にあった五月が座っているテーブルの他の姉妹を、友達か?とかいっているんだもの。

あの段階では、ちゃんと見分けがついていた。

でもさぁ、さすがに、一卵性の五つ子なら、見かけはクローンのようなものなのだから、あれ、そっくりだ、と思って当然じゃない。

でも、最初はちゃんと見分けているんだよね。

愛なんて、まだかけらもないのにw

・・・とまぁ、こういう具合に、連載中は、そういうものか、と読み流していたものも多かったのだけれど、あらためて読み直すと、そこら中、穴だらけで。

その意味では、うまく騙されてたなぁ、と思うし、なんか、2度めで読んだら、単純に、そういった場面は、まさに読者に対する感情操作のために、ミスディレクションとして使われていたんだなぁ、ということがわかってしまって、ものすごく萎えてしまった。

確かに、これは、もう、あの四葉エンドは夢オチだったからリブートします、とか言われても、シラけるだけだなぁ、という感じがしてきた。

まぁ、そのことはまた別の機会に。

でも、実際問題、読み直して痛感したのは、四葉の邪悪さね。

あれはもう小悪魔というレベルでは片付けられない、不誠実なキャラクターの王様のような存在。

つまり、真性の悪魔、ビッチ。

まぁ、そんな邪悪な存在に、零奈同様、甘い言葉にほだされて、ホイホイついていってしまったのだから、風太郎も大概なんだけどね。

さすがはタヌキを相手に「好きだ!」と練習できるガリ勉くんだけのことはある。

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ぼくたちは勉強ができない 第153話 『[x]=機械仕掛けの親指姫編③』 感想: あー、こちらはガチで恋愛ゲームを演じているのか!

2020-03-30 14:37:05 | ぼく勉
うん、さすがはゲーム好きの理珠さん。

恋愛ゲームとして、自覚の上で、成幸を落としに来たのか。

むしろ、マルチストーリー展開の第1段として、理珠ルート自体を、マジでゲームのルートの一つのように位置づけたということか。

これ、実は、結構、作者、狡猾だよね?

だって、思い切りメタ語りでくるのだもの。

いやだってさ、読む方はすでに、うるかエンドという、それなりに「純愛」っぽいルートを経験済みなわけじゃない?

で、そのうるかルートに続く理珠ルートは、普通に考えたら蛇足というか、理珠ファン向けにゴリ押しした新ルートにしか感じられないじゃない。

それを、物語設定上、マジで、理珠と成幸は、これはきちんと恋愛に発展できるのでしょうか?というゲームの勝敗を掛けていわば戯れるわけだから。

つまり、そもそも理珠ルートが、ゲームの1ルートみたいなものなのを、まんま、作中で演ってしまうわけでしょ。

いやー、作者、いろいろと考えているなぁ。

やっぱり、ギャグというか、コメディを考える人たちは地頭がいい、ということなのかな。

このあたりは、結局、ただの自分の推しである四葉エンドを文字通りゴリ押しした春場ねぎとは大違い。

ということで、これもまた、まさに「恋愛ゲーム」のテンプレのような、孤島に残された二人、というクサイwシチュエーションが、理珠と成幸を襲う、という展開。

まぁ、最後は理珠と結ばれるというのが始めから確定している話だから、いかにそこに至る過程をラブコメらしく面白おかしく、でも感動的に描けるか、が作者の腕の見せ所になるはずだから。

そのあたりのさじ加減に、次回以降、注目、ということかな。

まぁ、となると、次に気になるのは、そのようなテンプレのルート展開という構図を、いつ今度は崩してくるか、だけど。

それは、最後の真冬先生にまで取っておくのかな?

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鬼滅の刃 第200話 『勝利の代償』 感想: ここからは炭治郎と岩・恋・蛇の四人が鬼化の展開か?

2020-03-30 14:23:51 | 鬼滅の刃
冒頭であっさり無惨ベビーwが、朝日を浴びて雲散霧消。

そして、勝利の雄叫び!

続いて、岩、恋、蛇、風が、三途の川を渡ろうとし、どうやら風柱だけが拒否された模様。

一方、伊之助、善逸はしぶとく生き残り、右腕を失った義勇もなんとか命をつないだ。

で、問題は、炭治郎。

顔を上げずに座り込んだままの姿勢で、しかし、どうやら脈はない。

そして、ようやく現れた禰豆子。。。

さて、次回どうなる?

・・・って展開だったんですけど!

え? ホントに無惨様、撃沈?


うーん、これ、マジでどうするのだろう?

思い切りJOJOテンプレで行けば、次回、顔を上げた炭治郎の右半分が無惨の顔になっていて、なんと、無惨はしぶとく生きていた!、ということになりそうなのだが。。。

なんとなくだけど、今回の冒頭の見開きタイトルページの、右側に配置されていた、炭治郎、悲鳴嶼、伊黒、甘露寺、の4人は、無惨がばらまいた無惨の血液、という「寄生体の原体」によって、それぞれ、人間と鬼のハーフのような存在になって、しかし、指揮系統は、炭治郎の中に残った無惨からだされそうなので、4人で、新たな「半鬼連合」とか作りそうな気がするんだよなぁ。

いや、普通に考えて、やはり、無惨にも最初、鬼に墜ちた瞬間があったわけで、つまり、無惨ももとは人間であって、生まれたときから鬼であったわけではないので。

なので、鬼になる理由・原因が絶対あるはず。

というか、だからこそ、逆に、禰豆子をもとの人間に戻すことができたということかと。

まぁ、世の中、コロナウイルスが大問題になっている時に「寄生」の話をするのは、いろいろと面倒な気もするけれど。

でも、最後の無惨の超怪獣変化とか、その前の、上弦の壱やら弐やらの振る舞いを見ると、これ、鬼の正体となると、展開的にはガチで『寄生獣』のような方向に向かうような気もするのだよね。

だから、もともと無惨を鬼にしたもとのウイルスのような存在が、今度は、恐ろしく神体強度の高い炭治郎と三人の柱に棲み着いて生きながらえる、という展開。

で、見開きの左側に配置された、禰豆子、不死川、義勇、伊之助、善逸が、中心になって、かつての戦友だった炭治郎たち4人と対峙する、という展開じゃないかなぁと。

これが奮っているのは、不死川と義勇という柱の中でも犬猿の中だった二人が手を組まなくちゃいけないとか、不死川が多分かつて鬼として刺した禰豆子を弟子として育て上げるんじゃないかな、とか、あれこれ想像できてしまうから。


なぜなら、今までの反目を覆してでも、炭治郎たちをもとに戻したい、それがだめなら自分たちの手で倒したい、という点で共通の目的を強く持つから。

まさに利害が一致したからこそ、今までとは異なるつながりを作り上げることができる。


というか、そうでもしないと、この終盤の最もだいじなところで、禰豆子が全く登場しなかったのはなぜか?となってしまうから。

そもそも、父の霊?たちに押されて、禰豆子は、炭治郎を助けるために、ここまでやってきたはずだから。

その父の霊との約束を果たすことが、今度は、禰豆子の動機になるように思えるんだよね。

一方、炭治郎側につく半鬼の元柱の3人の場合、炭治郎もそうだけど、鬼化を受け入れることで、多分、失った身体は復活するから。


あと、無惨をもともと鬼にした「寄生体」からすれば、日の呼吸に連なる「呼吸を使う鬼殺隊の剣士」たちは、数百年来の天敵だったはずで、それを克服することは大きな進化になるから。

まぁ、そこまでいくと、完全にJOJO第2部のカーズのようになってしまうわけだけど。

でも、まぁ、それくらいのいやらしい因縁ある展開は、この実はドSの作者だったら、やってくると思うのだよね。

ということで、晴れて200回で無惨を消滅させたところで、次回、本当の「勝利の代償」が明らかにされる、ということかな。

さて、炭治郎が顔を上げたら、どんな顔をしているのだろう?

なんか、もう荒木飛呂彦風の「ズドドドドドドドドド」という感じの擬音しか聞こえて来ないのだけどw

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映画 この素晴らしい世界に祝福を! 紅伝説  感想:安定の面白さ、というのは「このすば」のためにある!

2020-03-29 17:33:58 | このすば
いやー、なんかもう、久しぶりに懐かしの劇団一座に再会したような感じw

クズマ(=カズマ)にしても、駄女神(=アクア)にしても、頭のおかしい紅魔族(=めぐみん)にしても、変態クルセイダー(=ダクネス)にしても、はい、おかえりなさい!という感じの再登場だったw

だってもう、最初から最後まで笑うしかないし、それがことごとく一種のお約束を徹底しているわけで。

もっとも、シルビアが登場して以降の、とりわけ彼女?が三途の川から生還?して、デュラハンのベルディアと、スライムのハンスを取り込んで「巨大モンスター」になって以降の展開は、あれどこかで見たことあるなぁ、あぁそうか、カズマが死ぬことで相手を引き寄せながら、めぐみんの爆裂魔法をくらわすところとか、基本の展開は、2期の最後のハンス戦とあまり変わらないな、と思ったり。

まぁ、ハンス戦の最後は、アクアのゴッドなんちゃらで粉砕したわけだけどw

でも、このすばパーティが魔王軍幹部の討伐に活躍し、それを取り巻きのモブが声援を送り、時折、ウィズとか、今回だったらバニルとかが助太刀に入る、という構図は、全くハンス戦のときと変わらないので、なんか、めちゃくちゃ、デジャヴュwしてたw

でも、このすばのいいところは、それでも、笑いでごまかしながら、最後はカズマたちが一応、勝利する、というところなわけで。

まぁ、カズマはまた死んでしまったわけだけど。

でもって、女神エリスはいつものように、カズマの復活、ご苦労さまです!、って感じだね。

でもまぁ、エリスもゲー!ってやっていたので、よっぽどカズマさんの死体の姿はひどかったのだろうw

ともあれ、ご都合主義も、ひとえに面白くありさえすれば許される!の典型。

そういえば、しれっと、紅魔族が実は改造人間だった、という重大事実が明かされていたけど、あれ、後日、なんか影響するのかな?

ちょっと、あれはマジでびっくりしたのだけどw

ていうか、なんでああいう設定バレの文章、全部、日本語で書かれていて、で、それをカズマは読めるのはいいとして、なんでアクアまで読めるの?

いや、あれを読み上げる時に、めぐみんの耳をふさいでいたのは、微妙にカズマ、優しいなぁ、と思ったけどw

しかし、このすば、3期はやるのかな?

この微妙な全編ネタっぽい笑いからなる話って、ネタには鮮度があるから、やるならそろそろ巻き気味でとっととやったほうがいいと思う。

すでに、だいぶ鮮度は落ちてきているようには思うけど。

でも、改めて、このすばの4人は、ものすごくバランスの良い取り合わせで素晴らしい、と思ったよw

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虚構推理 第13話 『秩序を守る者』 感想

2020-03-29 17:26:12 | 虚構推理
前回で一応、鋼人七瀬は退治されて、今回は、その後日談。

・・・なのだが。

ホントに、鋼人七瀬だけで終わらせた。

これは、壮大な無駄遣い。

もっとテンポよくやれたよ。

多分、せいぜい4話、長くても6話で処理するくらいの圧縮が必要だったと思う。

今回のような、エピローグを描いたのなら、このノリでもう1つか2つの事件を扱うくらいのシリーズ構成があってもよかった。

ホント、ダメダメだった。

琴子と九郎は、もう少しコンビとして使いようがあるはずなのだけど、結局、鋼人七瀬のエピソードでは紗季が関わることで、むしろ、長い長い九郎と紗季の別れの物語になってしまったからなぁ。

前半に、もう少し、琴子と九郎の、仲睦まじいかどうかはさておき、互いに支え合いながら事件を解決する、というような描写があれば、元カノの紗季との別離の話として鋼人七瀬事件を扱うのも悪くなかったと思うのだけど。

とにかく、構成に工夫がなさすぎ。

その結果、個々の話が、どれもこれも間延びしたものになってしまった。

それに、やっぱり化け物の描き方が、鋼人七瀬のシリアスさに比べて、あまりにも幼稚だった。

ぜんぜん、怖くなくて、ただただ、笑うしかないから。

ホント、残念。

原作は、それなりに楽しめたんだけど。

城平京 『虚構推理』 感想

映像にするにあたって心配だったことが、全部そのままダメだった、という感じだった。

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マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝 第13話 『たったひとつの道しるべ』 感想: 「まどマギ」の足元にも及ばない疾走感のなさ、加速感のなさにガッカリ

2020-03-29 02:29:15 | まどマギ
うーん、こんなマミさん、見たくなかったなぁ。

なんなの、このできの悪い二次創作。

てか、それを公式がやっていること自体、わりと信じがたい。

うーん。

これ、完全に「まどマギ」の世界に泥塗ってるだけだよね?

いや、ここでさやかが出てくるとも思わなかったけど。

あのさやかって、髪飾りがフォルテッシモだったから、「叛逆」に出てきたときのさやか、ってことでいいのかな?

でないと、あんな超再生のような戦い方、しないよね?

でも、そうなると、どうしてマミさんは普通に生きてるわけ?ってことになるけど。

しかし、さやかが「叛逆」のときのさやかだとしたら、ドッペルって、それこそ、さやかが「叛逆」のときに使った魔女の能力の利用と同じ原理、ということになるのかな?

なんか、「まどマギ」との時間軸もよくわからないままで。

マギウスみたいな形で、キューベーの「搾取」に対抗しようとしているってことは、この世界は、まどかが願った世界ではない、ということだよね?

だいだい、なんで、そんなマミさんがまどかたちのことを気にしなくちゃいけないのか、わからないし。

どこを見どころにすればいいのかも、結局、はっきりしないまま、終わってしまった気がする。

まぁ、続きはあるみたいだけど。

多分、「まどマギ」の世界観だけを使ったアナザーストーリーにするなら、マミさんやさやか、あと杏子を出す必要はないと思うのだけど。

単純に、いろはややちよが、ドッペルという謎の存在とどう向き合うか、という構成だけでいいんじゃないの?

いや、ソシャゲの原作があるのは知っているけど、その流れをバカ正直になぞるよりも、中心となる登場人物を絞って、「まどマギ」のように1クールで終わらせるくらいの密度で話を進めないと、ダメでしょ、全然。

それを中途半端に、キャラだけたくさん出して、しまいには、マミさんを中ボスみたいなキャラにして出すなんて。

ホント、できの悪い二次創作でしかないよ、これ。

ガッカリにもほどがある。

「まどマギ」に謝れ、って本気で思う。

「まどマギ」自体が傑作なのは揺るがないのだから、何をしたってスケールダウンするに決まっているんだから、本編のキャラとは断絶した世界で、もう一つの「抗い」をちゃんと描けばよかったのに。

だって、どう考えても、世界を書き換えるという、まどかが導いた「円環の世界」の方が抜本的な解決策なのだから、それをすでに見たあとで、ドッペルを使って悪者キューベーに対抗しようとかいっても、そこには「円環の世界」のような救いや赦しが生まれるはずないことくらい、最初からわかってしまうわけで。

仮に物語として成功したとしても、そのカタルシスが本編にかなわないことは目に見えているのだから。

ホント、時間の無駄遣いだけだった。

多分、正解は、今回の展開を6話くらいにおいて、そこから一気に物語を加速させて、13話で終了、という展開じゃないかな。

こんなにグダグダしたもの、作られてもなぁ。

期待外れも甚だしいよ、全く。

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GRANBLUE FANTASY The Animation Season 2ジータ篇:Extra 1『もう一つの旅路』感想: やっぱりジータが主人公のほうがしっくり来るよね?

2020-03-28 15:54:46 | Weblog
前から思っていたのだけど、グラブルって、絶対、このジータ編のほうが面白いよね?

剣士?として圧倒的な破壊力を示すジータの無双w

ゼタやベアトリクスとのパーティもなんかあってるし。

なんで、こっちの方を「正編」としてアニメ化しなかったんだろうね?

いや、ここのところ、なにかと問題になりがちな、ゲームのアニメ化において、プレイヤーキャラの主人公化は、非常に中途半端なものにしかならないことが多いのだけど。

でも、このジータの場合は、そんな懸念を吹き飛ばして余りあるくらい、思いっきり「冒険」という基本プロットにあっているのだけど。

なんていうか、こざっぱりとした性格で、すっきりと破壊神を演れちゃうからなのだろうけど。

ともあれ、内容がどうこうというよりも、ともかくジータが真ん中にいるとそれだけで安心して見られるのはなぜか?という方が気になるw

いや、内容は、今回も、とてもオーソドックスなクエスト?のようなものだったわけだけどw

でも、オーソドックスだからこそ、キャラの破壊力で見せてしまう、というのが、多分、ゲームのアニメ化において必要な王道的脚色なのだろうな、と思ったりw

とにかく、このジータ編で、最初から作り直してくれないかなぁ。

あとは、どうでもいいけど、ベアトリクスを平野綾が演じているのを見て、へ?まだ声の仕事ってしてるんだ?、って素朴に驚いたw

ゼタはざーさんなので、そこまでは驚かなったけどね

で、マイラについては、今後、もう少し成長して本編に絡むようならいいのに、と思ったり。

とにかく、ジータ編でもう一度ゼロから作って欲しいな。

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とある科学の超電磁砲T 第9話 『警策看取』感想: 佐天さんの真相への遭遇力はもはや超能力なんじゃない?

2020-03-28 00:28:18 | 超電磁砲/禁書目録
いろいろと、次の展開につながる「貯め回」という感じだった第9話。

タイトルの「警策看取」が一番、意味が不明だったかなw

むしろ、「ショチトル」って付けたほうがスッキリしたようなw

それにしても、ホント、この超電磁砲では、佐天さん、完全にトリックスターだな。

だって、今回だけでも、上条さんとショチトルの二人と「偶然」にもつながってしまってるわけでしょ?

というか、強引にこれらの人たちを呼び寄せてくっつけてしまう役が佐天さん、ということで。

そもそも、黒子と初春が真正面から警策看取の正体を突き止めようとしているところを、まるで犬の嗅覚のような感じで、フンフン、このあたりが怪しいなあ。って感じで、佐天さんは、その警策看取とまで遭遇してしまうわけでしょ?

なんだ?そりゃ?、ってくらい、とにかく現場を目にしている。

そういえば、婚后さんが御坂妹を探し出そうとしていたところでも佐天さんは立ち会っていたし。

ふむ、これはもう、事件あるところ佐天あり、ってことだな。

なので、多分、この先も佐天さんが関わることで、新たな局面が開かれるような場面が増えていくのだろうな。


それから、今回の流れではっきりしてきたのは、いよいよどうして、みさきちがこの事件に関わろうとしているのか、彼女の動機が明らかになりそうになってきた、ということ。

みさきちはみさきちで、レベル6化計画のようなプロジェクトに関わっていた、ということなのかな?

で、そのときに、御坂妹のような実験体の女子と関わりをもっていたということなのかな?

そして、そのプロジェクトの責任者が木原幻生だった?

だから、その子を救うなり、その子のかたきを討つ、あるいは無念を晴らすために、木原幻生を拉致しようとしたということなのかな。

そのあたりは、次回くらいにはっきりするのかな?

それで、美琴としては、食蜂も自分と同じように学園都市の能力開発にわだかまりを感じていたということに気づいて、一種の同胞意識をもつようになるのかな?

ともあれ、美琴とみさきちの、微妙な関係がこれから築かれていくのだろうな。

次回が10話なので、そろそろ、このシリーズで、何が物語的に賭けられているのか、明らかになるといいな。

で、レールガンの方ではゲストキャラにあたる上条さんがどこで活躍するのかも気になるし。

あ、そうそう、実際問題として、警策看取とショチトルはどう、このあと絡んでくるのだろう?

今回の結果だと、よくわからないうちに、この二人の協力関係にも亀裂が入ったようだし。

ぼちぼち、各陣営の思惑を明らかにして、その思惑の交錯するところで、物語の収束地点を明らかにしてほしい。

そうすれば、きっと、物語も加速するはずだから。

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転生したらスライムだった件『外伝:リムルの華麗な教師生活 その1』感想: 相変わらず安心して見れる面白さw

2020-03-27 15:34:30 | 転スラ
久方ぶりの転スラの新作!(でいいのかな?)

といっても、まだ「その1」で、このあと2作あるOVAシリーズの第1弾。

舞台は、アニメ第1期の最後で、自由学園でシズさんの教え子たちに精霊の守護を付与して召喚者(だっけ?)としての能力を安定させた直後から、リムルが学園を去るところまでの間の話のよう。

で、ケンヤ、リョウタ、ゲイル、アリス、クロエ、の5人が、リムルの意地?のせいで、普段なら彼らは参加しなくていい実施訓練のオリエンテーションの場に連れられていく、というもの。

で、リムルは、彼ら5人のために、装備各種を揃えるために、一度、里帰りして、あれこれ調達してくる。

まさに、今までの間を埋めるようなエピソード!

ただ、先々の展開を考えると、リムルの里の人びとは、再びリムルが去った後、人間からの襲撃を受けて、大変な目に合うということのはず。

てか、その経験が、リムルが魔王になることを目指すのを決心させることになるのだけど。

だから、里に帰ったときに皆がリムルに示した歓待ぶりは、特に、次に戻ったときには、ちゃんと「ご帰還の宴」を用意する、という約束は、それだけで、ちょっとジーンとくるものがあるよね。

それで、思ったのだけど、これ、やっぱり、ちゃんと、9月からの2期の流れを踏まえた3部作になるのかな?

一応、原作者がシナリオを考えている、ということだし。

ちなみに、「その2」は7月、「その3」は11月、ということだから、となると、「その3」については、2期の最初の4話くらいが終わったくらいのところのエピソードと絡むかんじなのかね。

ちょっとそのあたりは気にしておきたい。


ともあれ、そうして子どもたち5人の希望を汲んだ装備品をいろいろもってリムルが学園に戻り、オリエンテーションの準備に備える、というところで今回は終わり。

もちろん、オリエンテーションの先で、おそらくは子どもたちがギッタギッタにやっつけるであろう悪漢が最後には登場している。

それに、イングラシアの領主夫人が不治の病?に侵されていながら回復薬がないことが描写されていたりするので、このあたりは、またリムルが救って、領主に恩を売るような感じになるのかな、と思ったり。

ちなみに、転スラは、原作には手を出していないので、基本的には予想ね。

ともあれ、ちょうど、1期を見直しているときでもあったので、懐かしいのとタイミングがいいのと合わさって、ちょっと面白かった。

転スラ、って、キャラもチョロいのばかりだけど、物語もそれ以上にチョロい気がするのでw、ある意味、安心して見れるところがいいかな。

そのくせ、王道の展開で唸らされたり、都合のいいアイテムに笑わせられたりして、微妙にメタネタが多いのもいいw

てか、「因果はめぐる」というか、「因果」そのものの使い方は、地味に上手いと思うところは多いかな。


ということで、2期も楽しみだが、その前にこのOVAシリーズの「その2」も待ち遠しいね。

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痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。第12話『防御特化とつながり。』 感想: メイプルほとんど暴虐で笑ったw バランスの取れた想定外の面白さだったので2期も楽しみ!

2020-03-26 01:14:23 | 防振り
いやー、とうとう終わってしまった。

早かったなぁ。

しかし、ホントに、今回は、途中からメイプルはずっと暴虐モードでw

ペインたち「集う聖剣」を喰って倒す!って、それ、もう「防振り」でもなんでもないよね?

メイプルの場合、人間やめた、天使やめた、というよりも、何ていうか、ほとんど「キャラ崩壊!」って感じのめちゃくちゃぶりなのだけどw

でも、それでも、物語の内でも外でも、まぁ、いいかぁ!、となってるんだから、確かに運営の言う通り、これはこのゲーム世界の名物となってしまったから、もうこれでいいんだろうなぁw

まぁ、7分身で、口から熱戦ビームには、正直笑ったけどw

あれ、もう、ほんと、ただのモンスターじゃん!

防御力だけでなく攻撃力も劇高の、攻守一体型の完全体じゃんw

てか、暴虐って、あんなにずっとなり続けていられるものなん?


あとは、まぁ、これが正しい意味で、所詮はたかがゲームなのね、と改めて思わされたのが、最後に、第四回イベント記念パーティの場に、ペインやミィも呼ばれていたところ。

なんで、あんなに清々しいの? 特にペイン。

対して、ミィの方は、前回、機械神にやられた時、絶対次は勝ってやる!って啖呵を(自分自身に)切っていたくせに、フレンド登録しちゃうのだから。

まぁ、プレイヤーどうしの友だちってことだよねw

これもまた、メイプルの人徳、ってことなのかな?


ともあれ、いやー、想定外に面白かったw

終盤、ちょっと作画的に疲れが見えたような気もしたけど、前半の、ほぼメイプルとサリーの二人だけで冒険をしていたときの動きの凄さは、結構目を瞠るものがあった。

ホント、このメイプルとサリーを核にした序盤は、このゲームを始めました!って感じで、ゲーム世界の紹介も含めて、緩急があってよかった。

てか、物語の構成も、全体的にバランスが良くてよかった。

まぁ、正直、最終回は、後半がちょっと間延びしていたようにも感じたけど、でも、それも、肯定的に捉えれば、ゲームが終わってからの余韻、というか、落ち穂拾いのような感じだったのだろうなぁ。

で、キャラ的には、メイプルが、心底、このゲーム世界を楽しんでいるように見えたのはよかったw

なんていうか、ゲーム世界なら何でもあり!、という弾けたところがいいんだろうな。

で、結果的に、メイプルという存在そのものが、ある意味でゲーム世界の象徴のようなもんので、きっと「楽しんだものの勝ち」「(現実にとらわれずに)自由に振る舞った方の勝ち」を現実にしたプレイヤーになっていたのだと思う。

だから、ギルドをつくるとなったら、サクサクメンバーを増やせるし、ギルド戦をやりあった相手とも、まさにスポーツ選手のように、試合後には、仲良くなって歓談してしまえる。

すがすがしくも、懐の深い存在、それがメイプルw

で、そのメイプルをサポートする無二の親友のサリー。

正直にいえば、メイプル&サリーのコンビで密度の濃いプレイをしていたときのほうが、お話としても濃密な感じがしていた。

なので、ギルド成立以降のイベント重視で、その分、キャラの交流がちょっと薄くなってしまったとき後半よりも、前半の方が、ちょっと気に入ってはいたのだけどね。

でも、ギルドの相手も、癖のあるプレイヤーはいても、本質的に陰湿な悪党がいなかったのよかった。

メイプルとミィとの絡みも見てみたいしw


しかし、とはいえ、これで、「楓の木」、「集う聖剣」、「炎帝ノ国」といった、上位ギルドの上位プレイヤーどうしでも仲良しになってしまったけれど、多分、というか間違いなく遠からず放送/配信される2期においては、ギルド間の争いってどうなるのだろう。

なんか、最後に、メイプル、ミィ、ペインが、揃ってなんか巨大なモンスターに挑むシーンがあったけど、今後はフレンドとして、協働して、モンスターなりフロアボスなりに当たるようになっていくのかな?

まぁ、実際、メイプル、ミィ、ペインの三人でパーティを組んだら、防御(メイプル)も、遠隔攻撃(ミィ)も、近接戦闘(ペイン)も、全部一流プレイヤーが揃ったパーペキなパーティになると思うけど、それだけに、共闘して敵対する相手の性格とか、共闘する必要を互いに認め合う理由なり動機なりがちゃんとあるかどうかが、気になるなぁ。

もっとも、SAOみたいなシビアな設定は、メイプルたちには必要ないと思うので、あくまでも「娯楽」としてのゲームの範囲からははみ出さいないものになると思うけどw


ともあれ、キャラ、世界観、物語構成、そして動きのある作画と、とてもバランスの良い作品だったので、安心して楽しめたw

なので、2期は、そんなに間を空けずにサクッと続きを始めてほしいな。

またメイプルたちが、シロップの背中に乗って、ふわふわと世界の中を飛びながら、というか、浮きながらw、移動していく様子を見たいな。

ホント、あのシロップの背に乗ったときの「のんびり感」が、この物語の雰囲気を一番良く伝えている。

うん、とても面白かった!

2期は、是非、早めによろしく!

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