BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

かくしごと 第12話 『ひめごと』 感想

2020-06-19 01:09:54 | かくしごと
ずるいなー、江ノ電に七里ヶ浜駅って、もう、それだけでドラマじゃん!

てか、今回が最終話だとは思ってなかったので、いきなりの急展開にビックリ!

十丸院じゃないけど、「記憶喪失」って、ベタすぎでしょ、後藤先生!

そのうえ、歌舞伎役者の隠し子って、これもまたベタすぎで。

まぁ、あの世界は、未だにそういうのがある世界ではあるけれど。

それにしても、なんだか、もう、ベタにベタに、ベタベタすぎて、お腹いっぱいだよw

でも、18歳の姫ちゃんたちが頑張りが眩しくて、それにも当てられた!

その頑張りを、あの真っ青な空と入道雲を背景にやるんだから、ズルすぎ!

その上で、姫ちゃんが、羅砂のいうとおり、日本画の大家と歌舞伎役者の血筋の両方を受け継いでいる、ってもう、サラブレッドすぎでしょ。

高校を卒業した姫ちゃんは一体どこに行ってしまうのだろう?

って、まぁ、最後の描写からすれば、彼女もまた漫画家になる、ということなのだろうけど。

その時、羅砂がいい先輩作家になってしまうのだろうな。

というか、まずは、羅砂のところでアシスタントからなのかな?

いやー、もうねぇ、いろいろと想像が膨らんでしまって困るw いい意味でね!

まさか、こんなにさわやかな、でも、ベタな終幕が待っているとは思っていなかったよ。

いい話だったなぁ。

後藤先生が下ネタ漫画家ってところ以外は下ネタもなく、むしろ、全編にわたり、爽やかな話だったし。

でもね、それもまた、代官山と七里ヶ浜、というベタなシチュエーションの為せる技なんだろうなぁ。

なんていうか、スピンオフでいいから、もうちょっとこの最終回の間の話や、終わってからの続きの話を、是非、映像で見たいな。

全く予期していなかったけど、いい話だった!

どのキャラも生き生きしていてよかった!

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かくしごと 第11話 『最終回平気彼女』 感想

2020-06-12 17:27:44 | かくしごと
とうとう、18歳の姫ちゃんの話に突入する直前まで行った感じ。

で、今回の話としては、読者は勝手に言い出しがちではあるけれど、あ、やっぱり漫画家にとって「打ち切り」って厳しい話なのね、と思った。

確かに、一度、連載を終えたら、そこから次の作品がきちんと生まれるかどうか、って、わからないから、とても不安になるんだろうな。

しかも、描かなければ忘れられていく一方だろうし。

なんか、そういう漫画家側の苦悩が、さらりとだけど、示されていた感じで。

で、次回以降、今度は、実際に後藤先生が失踪するんだよね?

今の連載を実際に描き終えて。

で、その失踪をしたお父さんを18歳の姫ちゃんが探しに行く。

でも、18歳の時の姫ちゃんって、一人でアパート暮らししているようだったけど、それって、いつからだったのだろう?

やっぱり、結構この先は、シビアな話が待っているのだろうな。


それはさておき、今回も思ったけど、この作品における羅砂さんの存在感は大きいなぁ、と。

もちろん、今回出ていたように「有能」なアシスタントであることはまちがいないのだけれど、でも、どちらかというと、彼女、職場の愛人ポジションだよね。

多分、今、後藤先生のまわりにいるどの女性よりも、後藤先生の本質をよく掴んでいて、姫ちゃん関連も含めて、後藤先生に必要なことをそつなくアシストしている。

それでいて、余計なことは一切言わないし、後藤先生のプライベートに関わることもない。

どうやら彼女が疾走したお父さんを探すためのヒントを姫ちゃんに与えているようだけど、それだって、ある意味、後藤先生の真意に築いていて、そのためのアシストをしているようにしかみえない。

そういう意味で、羅砂さんの愛人力は凄まじいなぁ、と。

だって、後藤先生と姫ちゃんの関係、あと、当然、今はいないお母さんまで含めて、後藤家の食卓を汚すようなことは一切しない。

あ、でも別に羅砂さんが、後藤先生のことを愛しているから、という意味で「愛人」と言っているのではないからね。

そうではなく、彼女が後藤先生と姫ちゃんに向ける視線が、やっぱり、ただのアシスタントの域を越えているように思えるから。

まあ、面倒見が良いといえば、そうなのだけど。

でも、そこからもう2、3歩、踏み込んでいるようにも見えるんだよね。

そういう意味では、あくまでも羅砂さんの人徳なのかもしれないけれど。

でも、彼女が、多分、この作品の終盤の進行のタクトを振っているのは間違いなくて。

だから、最後に、彼女がどういう言葉を後藤先生と姫ちゃんにかけるのか、ちょっと楽しみだったりする。

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かくしごと 第10話 『I"S(伊豆)』 感想

2020-06-05 17:30:41 | かくしごと
いわゆる年末進行をめぐる話で、その部分は、姫ちゃんも含めて、いつもの面々で、いい感じに進んでいたのだけどw

でも、肝心の後藤先生と姫ちゃんが伊豆の温泉旅館に行ってからのパートは、悪い意味で、絶望先生チックでかなりウザかった。

あー、絶望先生の、こういうモブによるわさわさしたウザい話、嫌いだったな―、ってことを思い出して。。。

ということで、今回は、今までの中で最もダメな回だったと思う。

てかさ、後藤可久士の抱える「かくしごと」というのは、あんなモブたちによる脅迫的な言葉責めで明らかにされるようなものではないでしょ?

せっかくここまで、こと彼の「かくしごと」については、いい感じにホームドラマ調に、彼の周りの人たちが、それこそ事務所のアシスタントたちも、ご近所のお姉様方からも、憶測混じりにほのめかされてきていたのだから、その雰囲気を堅持すればよかったのに。

正直、今回の演出は、マジで失敗だと思う。

そもそもギャグとしても全然面白くないし。

それくらいなら、せっかく姫ちゃんと温泉に行ったのだから、そこで多少はしんみりとした話をしてもよかったのにね。

てか、だんだんおかしいなぁ、と思ってきたのは、後藤先生が言及を避けるの父親として当然として、10歳の姫ちゃんが、一切、母親のことに触れないこと。

高校生の時はもちろん触れているけど。

そういう意味では、姫ちゃんにも「かくしごと」があるよね、きっと。

この先は、そういうところが物語の幹というか、クライマックスになるのかな。

どうやら、このアニメの最終回と、原作の漫画の最終回がほぼ同時になるらしいので。

そういう意味では、もしかして、今回の10話は、そのための時間稼ぎ、というか、尺調整だったのかな、とも思ったりして。

そうそう、意外と後藤可久士先生が、女性たちにモテているのも、笑えるところw

そこだけ、まるで後藤先生が、ラノベの難聴主人公みたいなんだものw

もっとも、彼の目には姫ちゃんしか映っていないのだろうけどw

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かくしごと 第9話 『師走は君の嘘』 感想

2020-05-29 19:09:34 | かくしごと
出版社の年末パーティが、出版不況でしょぼくなる、という笑えない話w

でも、今回は、それでまるまる押した感じで。

で、いろいろあったけど、ポイントは、姫ちゃんと羅砂が出会ったことなんだろうな。

これで、あの高校生の姫ちゃんが、子どものころ住んでいた鎌倉の家に探索に向かう流れにいつかつながるのだと思う。

てか、10歳の姫ちゃんと大学生の羅砂という年齢差、というのは、姫ちゃんが高校生になったときも羅砂はアラサーくらいということで、なんか家庭ドラマっぽい配役だよね。

ともあれ、姫ちゃんと羅砂が出会ってしまった以上、いよいよ、姫ちゃん高校生編?に向けた動きが加速するのかな。

なんていうか、あの頃はバカやれてて楽しかったね……、なんて展開にじきになりそうで、ちょっとドキドキしてきている。

どう考えても、不在の姫ちゃん母(=能登)をめぐる話になるのは間違いないと思うので、その切なくもシリアスな物語を、どう描いてくれるのか、楽しみ。

いや、その点では、主要人物のCVがみな、中堅どころっていうのは、結構、期待できるかなー、と思っている。

ここから先は、ドラマですよ、芝居の時間ですよ!

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かくしごと 第8話 『おれたちの下描き/残念記念組』 感想

2020-05-22 14:29:32 | かくしごと
今更だけど、各回のタイトルって、パロディだったのね。

前回なら

いぬほしき ← いぬやしき

母子を継ぐ者 ← 星を継ぐ者

って具合で。今回はちょっとわからないけど。


とまれ、どんどん深まる高校生姫ちゃんの世界。

もっとも、過去話でも、続々と後藤家の3人の姿が描かれてきているから、最終的には、その両方が収束して終わる形なのかな?

しかし、その姫ちゃん高校生編でも、訳知り顔で一種の語り部役をしているからか、羅砂さんの存在感がどんどん増していくのだけど。

後藤先生の再婚相手にふさわしそうに見せながら、その実、後藤先生の人となりはよくわかっているし、いろいろと気づいてしまう質なので、あれこれ世話をやいてしまうのだけど、でも最終的にはわが道を歩む、というタイプだよなぁ。

でも、今回見て思ったけど、EDの最後に現れるロクって、姫ちゃん小学生編のときよりも格段に大きくなっているから、きっと姫ちゃんと後藤先生、ロクの3人で最後は鎌倉をドライブするのかな?

鎌倉、中目黒、代官山、って、まぁ、いかにもな選択だけどねw

次回から、終盤の4話に入るから、ぼちぼち、高校生編の比重が多くなるのだろうか?

大滝詠一のEDのせいもあるけど、だんだん、一昔前の大林宣彦風の物語になってきているようにも思えて。

その意味では、画面から受ける情報量は結構多いのだけど。。。

しっかり、キレイにたたまれるのかな? お話として。

そういう意味では、ぼちぼち、漫画家の話のパートはいいかなぁ。

時々垣間見られる姫ちゃんの闇?と亡くなったお母さんの話を、そろそろ描いてほしかったりする。

とにかく、緩急のある画面づくりには好感が持てる。

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かくしごと 第7話 『いぬほしき/母子を継ぐ者』 感想

2020-05-15 13:18:29 | かくしごと
なるほどね。

姫ちゃんはお母さん似で、そのお母さんは日本画の巨匠の娘だった。

だから、早逝した娘の代わりに、孫娘の姫ちゃんのもとに、あれこれ贈ってくるわけね。

今回の四代目の犬、のように。

そして、ピアノのように。

畳の部屋にピアノ、ってどうかとは思うけどw

ただ、確かに、犬との約束の10か条?は、それを聞いただけでも、ちょっとうるうるくるし、ほぼ同じことを人間に当てはめて作っても、またうるうるくるので、ちょっとまいった。

しかし、それにしても、一子先生って、意外と後藤先生と絡む場面が多いね。

最後の、数年後の世界でも、なんか、いかにも海岸沿いの避暑地の娘さん風な格好で現れていたし。

あれは、あ、ジャージじゃない、って言いたくなるよね。

あの数年後の世界は、いつ、ちゃんと描かれるのだろう?

構成的には、若干、姑息な気がしなくはないけど、あの数年後の、失踪した?父である後藤先生を探しに鎌倉?の、かつて母とも過ごした?家を訪ねている姫ちゃんの姿を挟まれると、小学生の頃の姫ちゃんの世界でのドタバタ劇が、全てセピア色のいい思い出に見えてしまう。

ってやっぱり、ズルいなぁ。

でも、姫ちゃんのおじいちゃんの画伯もそろそろレギュラー化しているので、そろそろ、姫ちゃんたちが高校生の時の話に飛んでほしいのかな。

犬も出てきたことだし。

ともあれ、この作品は、佳作だなぁ。

ノスタルジーに訴えているのはズルいけど、でも、それを支える会話劇たる芝居を、中の人たちがうまく演じていて、いいな、とは思う。

陰影のある主人公をやらせたら、やっぱり、神谷浩史はうまいなぁ、と。

あとは、姫ちゃんの高橋李依と、アシスタントの墨田役の安野希世乃。

この3人のやり取りが、シリアスとギャグのギアの入れ替えをうまく演じている。

それに、日常編は平面的な絵柄と構図でマンガっぽく書いているのに、今回の最後にも出てきた海の見える丘のような遠景を望むような場面では、思い切りメリハリのある立体感を出して「リアルさ」を際立たせているのもうまい。

だからこそ、数年後の世界の描写が、深刻な印象をきちんと与えるのだけど。

そして、その対比で、かつての生活が、コミカルな日常として映るのだけど。

意外と見入ってしまうんだよね。

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かくしごと 第5話 『それでも鉢は廻ってくる/泊めたねっ!』 感想

2020-05-01 18:56:22 | かくしごと
『絶望先生』の人が作者で、主人公もまた絶望先生役の神谷浩史が演じると聞いて、あー、また、あのなんか陰湿な社会風刺ものだとばかり思っていたのだけど…。

さにあらず。

漫画家先生とその娘2人だけの、シングルファーザー家庭という、ちょっとしんみりした設定で、娘の姫ちゃんがひたすら健気という話。

主人公の漫画家で姫ちゃんのお父さんの後藤可久士先生も、風貌も含めて、絶望先生というよりは、むしろ『化物語』の阿良々木くん風でもあり、あれ、これもしかしてわりとストイックな話?と、徐々に惹かれていったのであった。

原作は未読。

もっとも、EDの、大滝詠一ののんびりとした歌声と、なんちゃって鈴木英人風の色使いの風景の中、入道雲を抱えた青い空を背景に小走りしていく、ぱっつん髪の姫ちゃんの姿にコロッといった、というのがホントのところ。

うん、あれだけで、ちょっとホロッときたよw

そうそう、代官山と鎌倉?という、ともに坂道がある瀟洒な街を舞台にしたのも、爽やかさを増している。

もちろん、絶望先生的な風刺もあるのだけれど、主人公を漫画家にしたため、ネタそのものが、原作漫画の作者の自虐ネタのようにみえるところが、絶望先生のときのような乾いた笑いにならずにすんでいるような気がする。

いやまぁ、今回の十丸院とか、結構、絶望先生的ではあるけれどw

でも、後藤先生とそのアシスタント諸氏も含めて、漫画を描くこと、すなわち創作行為として、その部分は捻じ曲げずに真摯に扱っているのもいいかな、と。

要するに、絶望先生のときのような、いやーな絶望感がないんだよね。


もっとも、姫ちゃんのお母さんがいないことは、物語全体に常に暗い影を落としているので、この先、その話がどこまで影響していくのか、気になる。

同時に、10歳の姫ちゃんと、高校生の姫ちゃんが、代わる代わる登場するのも。

というか、高校生の姫ちゃんがすでに出てきているということは、10歳の時の話、ということは、今のところ、物語の8割がたを占めているエピソードはすべて、高校生の姫ちゃんの時点からの回想、すなわち思い出である、ということなんだよね、きっと。

いやまぁ、だからEDが大滝詠一なんだろうけど。

そのあたりの、物語構造的にノスタルジアを誘うつくりが、今後どうなっていくのか、気になる。

もちろん、姫ちゃんが高校生の時は、他の登場人物たちもみな、同じだけ、多分、6~7年分、年を取っているはずなので、その成長(変貌?)ぶりも気になるところ。


ということで、意外と楽しみにしていたりしている。

コロナのことがあって大変かもしれないけれど、これは6月まで、できれば完走してほしいなぁ、と思う。

ハートフルな物語は、こんなご時世だからこそ、やっぱりホッとさせられるのだよね。


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