BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

魔法科高校の劣等生SS 感想

2016-07-29 19:23:38 | さすおに
なかなか手がつけられずにいた積読をようやく解消。
発売からだいぶ時間があいたので、今更ではあるけれど、
一応いつもどおり、スペース、空けときます。














































正直なところ、短編集だからどうせ・・・、と思って放っておいたのだけど、読み終わってみたら、例のくだらない幕引きだった師族会議編よりも全然面白かったw

というか、本編がもはやあまりにもつまらなすぎてるわけだけど。

要するに、あまりに四葉絡みの陰謀めいた話が前面に出過ぎてしまって、もともとあったキャラ小説や学園小説の、軽さの部分がすっかり削がれてしまっていた、ってことだよなー、と痛感。

達也は、この短編集に出てくるくらい、トボけたツッコミ役の高校生という「表のかお」が機能していればこそ、あのチートな魔法能力が活かされる、ということだよね。

簡単にいえば、スティープルチェース編こそ、今回の短編集の内容を盛り込んで、前後編ぐらいにしておけば、物語が立体的になって、面白かったと思うのだけどね。

一見すると、達也によるパラサイドールの処分という本編とは関係ない内容なのだけど、でも箸休め的にちょっとひとごこちつける内容が挟まれているくらいのほうが、達也の魔法戦闘場面のような、ともすれば単調な動作の記述が続く部分を読み切るためには必要なんだな、と思った。

いや、だって、それくらいつまんなかったでしょ、師族会議編は。
三巻も使って、あのつまらなさ、だものね。
呆れちゃうよ。

でも、多分、そういうのんきな書き方は、ウェブに掲載していた時はできても、今のように、定期的に一定量の文庫を出版しなくちゃいけない電撃文庫の事情からすると難しいんだろうなぁ。

だって、ウェブ連載だったら、適当に好きな長さで刺身のツマ的エピソード、たとえば今回のエイミーの話とか、ジョージwの話とかを、いい意味でダラダラと挟み込んでアップできるけど、単行本だと、250ページと300ページとか、適切なページ数があるから、どうしてもそのサイズに合わせないといけない。

その上、刊行時期もあるタイミングで一気に出版して、しばらく間をあける、なんてことはしにくいじゃない。

となると、必然的に、一冊に一定の内容を完結させないといけない。

正直なところ、このお兄様の作者は、そういう書き方ができない人だと思うんだよね。
だから、ウェブ掲載された、達也たちの一年生の時の話は、それなりに一気に読ませるところがあるのだけど、単行本から初めてだされた二年生の話になってから、思い切りつまらなくなった。

これは問題だよねぇ。

もう少し、好きに書かせて上げて欲しいけど。


で、肝心な内容に関する感想だけど、多分、幹比古の龍を降ろす話や、レオ・エリカのローゼンの話は、これから始まる三年生の時の物語に絡んでくるんだろうね。

幹比古の方は、霊子の正体の話として、
レオ・エリカの方は、深雪も関わる遺伝子調整体という魔法師の改造の話として。

そうして、古代魔法と現代魔法の両方について、達也以外のルートから、新たな事実が提供されるような状況を用意して、それで、彼らが達也・深雪の窮地を救うのに手を貸す、という感じで。

やっぱり同級生の面々と達也・深雪が冒険を繰り広げる、という展開でないと、お話として、ボケやツッコミがなくなってしまうので、恐ろしいくらい単調になるからね。

古都騒乱編、四葉継承編、師族会議編のどれをとっても、むやみやたらと陰謀ばかりの重たい内容で、どれもつまらなかったからね。それでも、古都騒乱、四葉継承の時は、まだ、きっと師族会議編でカタルシスが得られるのだろう、学年の最後だし、と根拠なく期待できたから、なんとか我慢できたけど、師族会議編の読後は、カネも時間も無駄にした―、ってマジで思ったものね。

ともあれ、ローゼンの話。
これは今までの感想で、てっきり三年生編の要となる相手だと思っていたのだけど、今回、それなりに書かれてしまったので、これ以上、レオ・エリカ絡みで広げるのは難しいのかなぁ。

一年生の時はアメリカ、二年生の時は中国、ときたから、てっきり三年生ではドイツが、物語の中心に来ると思っていたのだけど。

うーん、どうかなぁ。

まぁ、それは置いておいても、やっぱり、レオとエリカが出てくると物語に弾みがついていいね。是非、彼らには三年生編で活躍してほしい。

あとは、カーディナルジョージw
てか、三高って、一条も含めて、もはやただのネタキャラでしかないのはなぜ?
いや、全然それでいいんだけど。

しかし、ここまで放置プレイ的にされているとさすがに不憫かもw
まぁ、いわゆる噛ませキャラってことだよね。

ということで、SSは短編集というよりもキャラ小説集という感じだったので、師族会議編よりも面白かったかなw

しかし、次巻も、こうしたエピソードかぁ。

正直なところ、花音とか五十里とか現三年生のキャラはどうでもいいんだけどね。
それよりも本編を先に進めてほしいなぁ。

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ストライク・ザ・ブラッド 第15巻 『真祖大戦』 感想

2016-07-18 19:48:19 | ストブラ
ようやく読めた。
前巻で予告されていた、第一部最終巻。

ということで、いまさらだけど、一応、スペース、空けときます。
















































で、まず言いたいのは、
これ、タイトル詐欺じゃない?
全然、真祖大戦、じゃないじゃない。
予想通りのバトラーとの戦闘。
で、勝敗は一応、古城の勝ち、だったみたいだけど、その後、バトラーは従者の二人と異世界!(笑)へとトンヅラ。

えー、何だよ、それー、って感じw

で、第一部、すなわち「聖殲」編完、ってことなんだけど、
これは、随分、無難にまとめたなぁ、って印象でしかない。
一応の最終決戦なのに、なんの盛り上がりもない。

400頁超えてるのに、この内容のなさはなんだんだ?
って思わざるをえない。

ということで、これ、作者的には第二部を書きたい気持ちはあるんだろうけど、どちらかというと、編集からは、実質的に、打ち切り宣告されてるんじゃないかな。

それくらい、尻窄み。

てかさ、前巻でもそうだけど、結局、「カインの巫女」たる浅葱の使い方が全然ダメだった。これ、雪菜に紙幅を割きすぎたからかもしれないけれど、全編通じて、浅葱が便利に、作者に使われすぎたね。それで、完全に失速した。

だって、浅葱が古城を救いたいから、古城を裏切ってグレンダを拉致して彼女から聖殲のコードを聞き出す、って一体何それ?って感じ。

しかも、結瞳まで使って。
でもさ、暁の帝国を宣言した時点で、浅葱はともかく、結瞳が浅葱側に残って古城に引き続き喧嘩を売る、って彼女の立ち位置からしたらありえないでしょ。
だって彼女の目標は古城の嫁になることなんだから、古城の帝国ができたら問題無いじゃん。しかも本人も魔族(サキュバス)なんだから。

なんか、そういうところがスゲー適当。

なので、結局、古城vsバトラー、の対決に至るまでは、いつもの見知った中での仲間割れみたいな感じになっていてワロタ。

あとは、凪沙とアヴローラを救うために、6番目が登場して、自分の身体をアヴローラに提供して自らは消滅する、というところは、いくらなんでも無理やりだし、ご都合主義的すぎるでしょ。

6番目がこれまでに古城たちの状況に関わっていれば、まだわからなくはないけれど。でも、いきなり出てきて、アヴローラだけが生きたいと思ったから、っていって、自分の身体を投げ出すのと、意味分かんないよ。
アヴローラの気持ちを理解できたのなら、その時点で、6番目も生きたいと思ってもいいでしょ。

なんか、とにかくそういう本編の難問の決着の付け方があまりにも無茶苦茶。

で、こういうところが、これ、打ち切りだったんだろうな、と思うところ。

もちろん、アヴローラの復活や、バトラーの逃走、あとは、三人の真祖や王子様が出てきたりと、物語世界は続きそうな感じになってはいるけど。

でも、それはどちらかというと、作者の未練でしかないよね。

そもそも、いまや、難聴ハーレム主人公は時代遅れだからね。

ということで、とにかく終わった。

なんか、締まらない終わり方だったけど。

設定やキャラは途中までは良かったから、眷獣が出揃ったらどうするか、という話を事前に仕込んでおけば、この先もなんとかなったんだろうけどね。

ともあれ、一昔前のラノベテンプレートが賞味期限を迎えた。
そんな感じだった。

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Re:ゼロから始める異世界生活 第16話 『豚の欲望』

2016-07-18 16:14:18 | リゼロ
あー、これは確かに豚だわ。

それにしても、ドン底を経験させてからの逆転劇というメインディッシュが、あとあと期待できるからといっても、確かにこのスバルのクズっぷりは、萎えるなぁ。

いや、ここが底って思えるから、まぁ、そこから学んで成長すればいい、って事にはなるのだけど、今日び、ここまで落とさないと「成長」って理解できないんだとしたら、なんか、いろいろと病んでるよなぁ。

しかし、最初のエミリア徽章編や次のレム編では、スバルってここまでバカではなかったと思うのだけど、いきなり社会全部が相手になったら、マジでニートのコミ障が完全に前面に出ちゃった、ってことなのかなぁ。

いや、前回の心神喪失は理解できるけど、今回の、だって魔女経のやつら鬼畜じゃん、だから、あんな奴ら全滅して当然だろ!って、熱弁振るったところで、そりゃあ、援軍になってはくれないだろ。

って、読んでる側に幾ばくかの優越感を与えるのが、この展開の目的なのかなぁ。

となると、読者は大分、舐められたものだけど。

それにしても、スバルのクズっぷり、というか、無能っぷりがあからさま過ぎて困る。

まぁ、他力本願じゃダメでしょ、自分でなんとかしなきゃ。
で、今の自分で無理なら助勢を頼むしか無いけど、それにもそれなりの手管が必要だよね・・・、ってことなんだろうけど。
ものすごいあからさまに教育的w で笑える。
ていうか、ここでも読者、バカにされてるよね。

なんだかなぁ。
流石にクズっぷりが重なりすぎて、ちょっと呆れてきたw

ともあれ、加勢を頼んだ、クルシュ、プリシラ、アナスタシア、のいずれもが、三者三様の、食わせ物の、王様候補っぷりで、笑えた。

これ、そもそもエミリアが同じ土俵に乗るには役不足じゃない?って感じないではいられない。

・・・というか、これ、結構CVのキャリアと平行してしまうところが笑える。

新人のスバル+エミリアが、ベテランCVにいじめ抜かれる、というイメージが浮かんできてしまうので、それだけで、これ、ダメだわ―、と思えてくる。

うーん、ぼちぼち盛り返してくれないと、さすがに、ちょっと厳しいかなぁ。
いや、続きは見ちゃうんだけどね、ここまで来たらきっと。

とはいえ、何がしんどいかって、結局、スバルが「成長する」方向性がどちら向きなのか、未だによくわからないところなんだよなぁ。

よくスバルは、ドラゴンクエストのポップなんだ、って説明を聞くんだけど、でも、ポップの場合は、魔法使いとしての成長というのは最初から決まっていたでしょ。

でも、スバルの場合は、それすらまだ無いんだよねぇ。

もしかしたら、これから決まるのかもしれないけれど。

でも、さすがに主人公が常に第三者の助力だけで窮地を切り抜ける、というのはしんどいと思うんだよね。

まぁ、すでに、レムは常に、自分の意向にそって動いてくれる従者みたいなものにはなってるのだけれど。

このあたり、スバル組みたいなパーティができるのかどうかにかかってると思うのだが、しかし、それも、できてもギリギリこのクールで終わりそうな気がしていて。

別にこれは、リゼロに限らないけど、ホント、いい加減、ちゃんと終わる物語を作るようになった方がいいと思うけどなぁ。


もっとも、終わりがあるからといって、カバネリみたいな紋切り型しかないんだもんな。それなら、永遠に終わらない物語のほうが、商売的にもいい、ってことにはなるよね。

まぁ、ともあれ、あと数話、この状態が続くのかぁ。

しかし、白鯨だもんなぁ。
メルヴィルかよw

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甲鉄城のカバネリ 第12話(最終話) 『甲鉄城』 感想

2016-07-01 11:45:52 | Weblog
あー、盛大にやらかしてくれちゃったねぇ・・・、という終わり方だった。

ギルクラのことは全然反省されてないんだなぁ。
これ、監督や脚本家って個人レベルでダメな話なのか、
それとも、ビバのような「腐」向けのキャラを出さないとダメだという、製作レベルでの大人の事情でダメなのか。

よくわからないけど、ひどかった。

ホント、ノイタミナって1話がピークだよな。
ということは、テレビ側の制作陣がテレビ脳に侵されすぎてるんだろうなぁ、きっと。

ともあれ、一応、終わった。
一応、というのは、なんかいきなり年末に総集編の映画があるって話だから、
もしかしたら、劇場で続編がある、という話なのかもしれない。
だから、あくまでもビバ編は序章であった、という可能性は担保しておくことにして。

実際、ネタ元の一つである海外のゾンビもののドラマも、第1シーズンだけで打ち切りかも?という中で作っていて、だから、第1シーズンだけではゾンビ爆誕の秘話!まで行く・・・なんてことはないから。

なので、カバネとの対決に決着がつかなかったから、といって、このカバネリという物語だけを責めるのは当たらない。

・・・ということを、一応断った上で、でも、このクールだけで完結した、って限定で話すなら、

ホント、ひどい終わり方だったなぁ。

ビバという存在が、2話ぐらいでそれこそ「ほろび」並に登場即死亡という位置づけで、物語の矛先を無理やり変えるための狂言回しぐらいなら許せたけど、結局、最後まで物語を乗っ取ってしまったからなぁ。

とにかく、ビバがセコすぎて、もう何がなんだか。
てか、宮守って人、ホント、物語を壊すCVしかできなくなっていて、こいつが出てきた時点で、赤信号、ってことでいいんだ、ってほんとにおもったよ。

しかし、キャストで、物語の出来が読めちゃうのって、もうジャニーズドラマと同じじゃないか。
あ、だから、フジなのかw

で、ビバの私怨の話、しかも、自分は父殺しをする罪人だから、だれか、その後に「超・強い!)奴に、俺を始末してほしい!、なんていう自殺願望があるアホな中二病の青年の話に落ち着いたんだから、ホント、やりきれない。

一言、くだらない。

その上で、主人公サイドはというと、よくわからないうちに、ジブリ的な、生駒と無名のボーイ・ミーツ・ガール話に落ちついていて、なんだこれ?、ってこちらも思わざるをえない。

これ、アニメに限らず、もはや日本製の物語の宿痾だと思うのだけど、誰もが自分のことしか考えないのね?、徹底的にすべての動機が自分中心のエゴ主義。

特に、アニメは主人公が未成年ばかりなので、その「俺様だけ」のエゴ主義が横行してもなんらお咎めがない。
だって、まぁ、奴らはまだ若いから仕方ないのよ、ってところで思考が停止すること自体、容易に免罪されてしまうから。

せめて、城主である菖蒲に、もうちょっとそのあたりのことを芝居させても良かったとは思うけど。もちろん、全く無かったわけではないけど。でも、そういう役を一つ二つの短い言葉で伝えるには、菖蒲の場合、中の人の演技が決定的に未熟だよね。

多分、こういうエゴ主義満載の、なにかあれば「頼む、全てのことが終わったら・・・」とか恥ずかしげもなくつぶやくような自意識ばかりの登場人物の物語が大好きなのが、今のアニメ制作者の中心なんだろうな。

だって、オリジナルアニメってそんなのばかりじゃん。今期だったら、キズナなんちゃらとかもそうだったし。ホント、エヴァンゲリオンの呪縛だよね。

でもさ、ここのところのそれこそ「なろう系」の物語を見ていればわかるように、市場が求めてるのは、窮地を迎えてもなんとか切り抜ける「知恵と勇気」を持つ主人公たちなわけでしょ。そういう、求められている物語の種類が変わっていることに、アニメ専業の監督や脚本家は、ホント気づいていない。

いまさら、エヴァンゲリオンとかコードギアスとかやってもだめなんだよ。
そのことはギルクラがコケたことでよくわかってたでしょ?と思ったのだが、
それも進撃の成功で、綺麗サッパリ忘れてしまったらしい。

でも、進撃なんてまさに「知恵と勇気」で切り抜ける話じゃない。
なんで気づかないかなぁ。

とにかく、オリジナルアニメって、動画的には凄い動きをしたり、綺麗な作画だったりはするけど、その良さに比して、あまりにお話がお粗末で目を覆いたくなるよ。底が浅いよね。

今回のカバネリにしたって、ホント、お話的には、過去のアニメとドラマの「いい場面」のマッシュアップでしかない。エヴァとか、ジブリのあれこれとか、ゾンビ映画とか、アキラとか、仮面ライダーとか。。。

そう思うと、キャラデザが美樹本晴彦って時点で、もう過去作のノスタルジアで押し続けるぞ、って居直られていた、ってことだよね。

ホント、ひどい。
ホント、どうかしてる。

だって、終わってみれば、生駒と無名のセカイ系。
しかも、生駒が無名に向ける視線は、あくまでも見殺しにした実妹の身代わり、っていうんだから。もう、その時点で、生駒は、ストーカー予備軍じゃねぇの?
結構気持ち悪いと思うぞ。

で、とにかく、何がひどいか、って、最後の場面が決定的に破綻している。

なにしろ、無名に、生駒の命を救ったのはビバで、かつ、そのことを生駒に伝えてしまうのだから。

これだと、結局、無名の中では、ビバはいつまでも自分の恩人のイケメン兄ちゃんでおわるわけだけね?

でもさー、それ、あまりにも事実を捻じ曲げすぎてるし、そもそも、無名が今回の騒動で精神的に成長する機会を奪っている。

なんか、女子はバカなままでかわいい方がいいじゃんか、って判断が見え隠れして気持ち悪い。いや別にフェミニズムっぽいことを言うつもりはないが、それにしても、これはひどいでしょ。

ただでさえ、途中から無名は「無能ちゃん」呼ばわりされていたわけだし。
もちろん、身体能力はカバネリ化で飛躍的に上がっているけど、でも精神年齢は実年齢(ローティーン)のまま、というのはわかるけど、それはあくまでも「今そうだ」ってことだけだよね。だからといって、この先もずっと「無能」のままでいい、というわけではないので。

すなおに、アニサマは酷かった、って無名自身に言わせないとね。

それと、その「ビバが生駒を救った」ってことを生駒に伝えるところで、生駒の実妹の形見である石を生駒に手渡したわけだけど、あのやり取りで全くタクミについて触れられていないのは、地味にひどい。

タクミは、マジで、ただ物語の都合上、死んだだけなのね。
生駒の右手がなくなった今、彼のマシンハンドを考案しメンテする役にタクミがいればよかったのに、と思うだけに、あれもなんとかならなかったのか。

ビバの残党を甲鉄城に乗せるってところを省けば尺的にもう少し最後をなんとか出来たように思うんだけどね。

まぁ、逆に、あのビバ残党組の描写を無理やり入れてきているところが、もしかしたら続編ありなの?という匂いを漂わせてもいるわけだけど。。。

でもまぁ、それはあくまでも続編が本当に出てきたら、の話で。

素直に、カバネとの対決を話の真ん中におけばいいのに。

ちなみに海外のゾンビものは、確かに途中から人間同士の抗争に転じるものが多いけど、あれはあくまでも続編があるという力学の中でのことだし、その過程で、ちゃんと仲間を作りながら、つまり、社会を作りながら争わずに済む知恵も同時につけていく、という構成だから、ビバみたいな私怨のみの狂信者が暴れるってのは、その中のワンノブゼムの、それもかなりゲスい一エピソードでしかない。

そういう点で、ウォーキングデッドみたい、というのは、カバネリの場合、全然適切ではないと思うよ。

ともあれ、ホント、やらかしてくれた、最終回だった。

ホント、1話がピークって。。。 どうにかしてくれ。

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