BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

ストライク・ザ・ブラッド 第22巻 「暁の凱旋」 感想: ジブリ作品のフィナーレのようなオールキャスト大活躍で、超・超・満足!!!

2020-08-08 16:30:54 | ストブラ
とうとう刊行されたストブラ最終巻。
前巻で、浅葱のあれこれの知略の結果、再び吸血鬼となった古城。
ザ・ブラッドの眷獣を従わせて、いよいよアヴローラ救出にために「異郷(ノド)」に乗り込むばかりとなったわけだが。

22巻って長かったな、と思いつつも、あぁ、これで終わりなのかぁ、と思うくらいには楽しませてもらえたのは確かで、やっぱりちょっと名残り惜しい・・・。

ということで、まずはスペース、空けときます。









































さすはが最終巻、いつもよりも三割増しくらいの400ページの長さだったけど、一気に読めてしまったw

物語が「アヴローラ救出!」という一本道だった分、話はシンプル。

それに、古城の「血の伴侶」ヒロインズだけでなく、これまで出てきたキャラ総出の豪華さで、それもあってどんどん読めた感じ。

その分、全体的にジブリアニメwみたいな豪華さ

最後の古城と雪菜のいつもの口上は、『ラピュタ』の最後で「バルス!」って叫んでるのと変わらない気がしたw

で、どうせ、異郷(ノド)に乗り込むんだから、絶対ヴァトラーも再登場すると思っていたら、予想通り、最後にしっかり現れているしw

マジでオールキャスト!の大団円!

天部のシャフリヤル・レンだけが、ガチのラスボスとして倒されたことを除けば、真性の悪人はいなかった!という点でも、まさにジブリアニメの王道w

ということで、全体の感想は、面白かった!大満足!って感じ。


正直、第1部の終わりの「真祖大戦」では、真祖大戦といいながら相手はヴァトラーじゃん!ってことで拍子抜けしていたので、第2部が始まっても大丈夫か?と思っていたのだけど、この最後の3巻くらいの展開は、まさに、今までも物語の集大成という感じで、ホント、よかった。

てか、ここまでばらまいた伏線とかキャラとか、どれもこれもうまくつないで、よくもまぁ破綻なく畳んだなぁ、って感じ。

いやー、これ、結構すごいことだよと思うよ。

「死都」がでてきたところで、まさか「死都帰り」の暁牙城の設定が活かされると思っててなかったし、その知恵を牙城が古城に伝えるとも思ってなかった。

あるいは、凪沙が再びグレンダとチャネリングして、精神体としてアヴローラの前に現れるとは思っていなかったし、その際に「妖姫の氷蒼」を使ってアヴローラを救う、というのも想像していなかった。

いずれも第1部の頃のだいぶ前に出てきた話で、それがこの最終決戦で振り返られるというのは、大したもの。

ていうか、暁家はマジで一家総出でアヴローラ救出に関わってしまうくらい、アヴローラ大好き!ってことだよね。

正直、このあたりの「アヴローラの重要性」はすっかり忘れていたので、牙城や凪沙の振る舞いを見て、あぁ、ストブラって、始めからずっとアヴローラを巡る物語だったんだなぁ、と思い直して、素直に感心した。


それにしても、まさか「異郷(ノド)」がスペースコロニーだとは思わなかった。

天部って、ということは3人の真祖って、みんな本物の宇宙人だっただな、って。

しかも、彼らのお目付け役としてグレンダのような「龍族」もいた、ということで。

前巻で情報開示された、カインと真祖3人の友人関係とか、吸血鬼ってもともとは単に「吸血行為で栄養摂取」をしていただけで不老不死ではなかったとか、エネルギー体に相当する魔獣を自分の代わりに寄生体として取り込むことで共存共栄のために「不老不死」が実現したとか、いやー、細かい設定、よく矛盾なく描いたな、と感心していたわけだけど。

今回、それらの設定に輪をかけて宇宙とか系外惑星とか出てきて、一瞬荒唐無稽だけどどれも一応筋が通っていて。

だって、最後にヴァトラーは龍族の生き残りとともに系外惑星といわれる「東の地」に旅立っていったのだから。

もう完全にSFじゃんw

てか、吸血鬼や眷獣からして、天部の科学技術の産物なわけだし。

というか、天才科学者カインの贈り物のようなものだし。

そのカインの「巫女」なのだから、最終決戦で浅葱が活躍し続けるはずだよね。

前巻に引き続き、完全に雪菜を食っちゃってた感は否めない。

いや、もちろん、雪菜は雪菜で最後に古城のパートナーとして彼の傍らに立っているのだけど。

でも、それにしたって、いつもの決め台詞があるから無理やりそういうオチになったというだけで、物語を動かした「参謀」は完全に浅葱だった。

いやー、女帝、マジですごいよ。

でもそれも「カインの巫女」としてカインの記憶をついでいたから。

その上、「聖殲」という超・魔法wを絃神島限定!だけど使えるというのだから、もう完全にチートキャラw

その上、今回明らかにされたけど、浅葱の相棒としてシリーズの最初から登場していた「モグアイ」が、実は、カインの記憶から再現されたAIで、その意味では「ほとんどカイン」というのだから、ズルいにもほどがあるw

だって、モグアイが実はカインだったんだぜ!?

つまり、第1巻からカインも「カインの巫女」設定も、すでに稼働していたわけでw

いやー、これはね、ホント、ビックリだよ。

でもさ、それならシリーズ通じての浅葱の安定感にも納得できるし、

今回、最後にちょっとだけ出てきたけど、浅葱と古城の娘である萌葱が、未来の「暁の帝国」でまさに総帥のように振る舞っているのも理解できる。

てっきり当初は、ただの幼馴染滑り台キャラだとばかり思っていた浅葱が、最後は古城をも使いこなす「女帝」になっていたのだから。

てか、なんだかんだいって雪菜が古城に対してフラフラしていたのに対して、浅葱は最初からもう古城一択!で、ずっと尽くしてきてたわけで。

そりゃ、正妻の地位を浅葱が占めてもおかしくないよね。

でも、これにしたって、自称・正妻のラ・フォリアがいたから、浅葱がそこまで出張ってくるとは思っていなかったわけで。

そういう意味では、雪菜とラ・フォリアの影で、浅葱は最初から虎視眈々と正妻の地位を狙っていたわけで、しかもそれを実際にほぼ実現しまったのだから。

いや、マジで浅葱、すごいよ。

でも、それも「カインに見いだされた巫女」だったのだから、その時点で雌雄は決していたんだよねぇ。

で、その浅葱に比べれば、煌坂のネタキャラ化、いじられキャラ化の酷さと言ったら・・・w

まさか最終巻で煌坂よりも妃崎のほうが活躍するとも思ってなかったw

作者もヒドイよねw


でもまぁ、こういろいろあったけど、古城の心理に従えば、結局彼がシリーズを通じて別格に気を使っていたのがアヴローラだったのは、まぁ、やっぱり古城がシスコンだったからなんだろうな、と思うよね。

あれだけ凪沙ラブの古城なら、そりゃあ、アヴローラのことを一心に考えるわけで。

でもその古城の本音にも気づいている浅葱って、ホント、女将さんすぎて。


前回、12体の眷獣を従えるのに12人の「血の伴侶」が必要だ、と匂わせたわけだけど、12人もどうするんだよ?、全員と吸血行為するのかよ?と思わせておきながら、ほとんどんの人とは、古城の体組織から作った指輪経由で実行した、というのはうまく逃げたな、と思ったけど。

でも、そんな中でも、今回、きちんと吸血描写があったのが浅葱だからねぇ。

作者、どれだけ浅葱好きなんだよ!


ということで、とにかく、最終巻、面白かった。

今回、途中で龍族の秘密が出てきたときには、あ、これはストブラも、仕切り直しで「龍族編」開始か?と思っていたのだけど、あとがきには、新シリーズについては書いてなかった。

でも、「暁の帝国」のことを考えたら、新シリーズや、古城の子どもの第2世代の話とか、続編やスピンオフの可能性はまだ残っている。

ただ、あとがきで、作者が「この10年で擦り切れた」と自分を評しているのは気になって、その意味では、作者自身が、ストブラを書くのに疲れちゃったんだろうな。

多分、本人としては第1部の「真祖大戦」で終わりにしたかったのを、諸般の事情で第2部として書き継いだということなのだろうけど。

なので、しばらく休んで、違う作品を書いてみるなりしたところで、気力充実をしたら、ストブラの新シリーズに着手することもあるんじゃないかと思っている。

まぁ、天部とかノドとか龍族とか「東の地」とか、物語の根幹を支える「設定」については事実上全て書きつくしてしまったので、新しい話って難しいのかもしれないけどね。

とはいえ、仕切り直して新たな話を作ることも可能だと思うので、気長に待ちますかね。


ということで、シリーズ・フィナーレ、素晴らしかった!

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ストライク・ザ・ブラッド』って、次の第22巻「暁の凱旋」で完結なのね。

2020-06-17 11:02:41 | ストブラ
さっき知ったのだけど、ストブラって8月に出る22巻で完結なんだね。

まぁ、21巻の内容からすれば、そうなるのは当然!って感じだから、大して驚かないけど。

むしろ、15巻の「真祖大戦」が終わって以後の、16巻からの物語が、むりやり話を引き伸ばしているように思っていたので、あ、ようやくか!って感じ。

少なくとも、このストブラの世界の未来には、第4真祖たる古城の築いた「暁の帝国」が存在していることが規定事実になっていたので、仮に古城が吸血鬼の権能を失ったとしても、それは続く未来で取り返されるであろうことは既定路線となってしまう。

だから、20巻で第4真祖の能力を放棄したとしても、あとはそれを取り戻す話にしかならないな、と思っていた。

そういう意味では22巻で、晴れて第4真祖にもどって暁の帝国の盟主として「凱旋」する、ってところで完結!というのは、きわめてリーズナブル。

それに、本編完結といっても、未来編も含めていくらでも、エピソードは重ねられるから、しばらく間を空けたら、そういう企画が起こりそうだし。

むしろ、作者のほうがいい加減飽きてしまって、少しは違う作品を書きたい、というのもあるのだろうし。

いつまでもエロ中心のラノベを書いてても仕方ないしね。

作者としては、普通にSFを書いてみたいようだけど、問題は、当のSFのほうが、特に日本のSFのほうが、この10年で圧倒的にラノベ化してしまったので、そうはいってもなかなか居場所は見当たらないのだろうな。

ためしに作者のSFの『忘られのリメメント』というのを読んでみたことがあったけど、特に感想を書くまでもないほど凡庸なサイバー系未来SFで、がっかりしたのを思い出した。

なので、ストブラくらいのバカバカしいマンガっぽさが、作者的にもちょうどいいんじゃないかな、とね。

ともあれ、最終巻、どうキレイにたたむか、だな。

そういえば、同じタイミングで『はたらく魔王様!』も終わりだったはずで。

あちらはあちらで思い切り迷走していたから、終わりでもいいのだけど。

ただ、まぁ、2作品が一気に終わり、というのもちょっと感慨深いかな。

むしろ、その一方で、新章を初めて全く終わりそうにない『ソードアート・オンライン』の凄さに驚くかな。

SAOは『アクセル・ワールド』も含めて、マジで「終わらないコンテント」になりそうだからなぁ。

そういう意味では、明暗が分かれた、ということだね。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ストライク・ザ・ブラッド 第21巻 「十二眷獣と血の従者たち」 感想: 女帝・浅葱が大活躍のヒロイン結集回!

2020-01-13 18:13:01 | ストブラ
前巻の最後で、アヴローラに十二の眷獣をすべて返し、自らは第四真祖の権能を失い、ただの人間に戻ってしまった古城。

そして、古城の「血の従者」による霊力の制御を失い、もはや剣巫として活躍することができなくなってしまった雪菜。

にもかかわらず、異境(ノド)に囚われてしまったアヴローラを、首魁である天部の末裔シャフリヤル・レンから奪い返そうというのだけど、それ、どう考えても無理ゲーでしょ?

・・・というところで終わった前巻からの続き。

いや、マジで無理ゲーだと思うのだけど・・・。

と、とりあえず、スペース、空けときます。







































うん、確かに無理ゲーだったんだけど、冒頭で、第一真祖のキイが、前回倒された吸血王(ザ・ブラッド)から奪った「十二眷獣のプロトタイプ」を古城に移植?して、異境に乗り込む際の「戦力」の問題はあっさり解決された。

で、あとは、その移植された十二眷獣の制御権を古城がどう握るのか、というのが、今回のお話の中心。

当初は、このシリーズのはじめのころに繰り広げられていたように、眷獣を調伏するために血の伴侶として十二人の女性に吸血行為をするとばかり、思われていたのだけど。

実際、今まで登場したヒロイン揃い踏み、という展開だったので、そのまま十二人から血を吸うのか?古城?と思っていたら、それを浅葱がまさかの拒絶。

かわりに、浅葱が、聖殲の力を使って、古城の身体を吸血鬼に変えて、かつ、そこに十分な魔力を得られるだけの措置(まぁ、ここは実際に読んで!)をして、なんとかなった、というのが今回の顛末。

まぁ、終わってみれば、とにかく浅葱の胆力、というか、漢っぷりが目立った回w

いや、浅葱の一人舞台だった、というのが正しいかな。

だって、結局、彼女が、古城・再吸血鬼化計画を練って、その実行にも全面的に関わるのだから。雪菜にしても雫梨にしても、今回に限れば、完全に浅葱の駒の一つでしかなかったら。

ましてや、煌坂なんて・・・w

それにしても、浅葱、化けたなぁ。

いくら絃神島限定にしても、聖殲の能力があまりにもチートすぎるからなのだけど。

なにしろ、古城の身体を作り変えてしまうくらいなのだから。

でも、浅葱が、カインの巫女であることを自覚してからの超人化は、ある意味で、雪菜の模造天使化を超えるレベルアップだと思うのだよね。

で、そのチート“聖殲”能力に加えて、もともとあった聡明さが加わるのだから、もはや最高司令官にして軍師、そして一騎当千の魔法師、みたいな立ち場なのだから。

確かに、これだけの知力・胆力・突破力をもつキャラは、ラ・フォリアぐらいしかいないよね。

雪菜では全然届かない。

まぁ、だからこそ、16巻からの第2部では、雪菜のカウンターパートとして雫梨を登場させるようになったのだろうな、と納得。

よく見たら、前巻も本巻も、カラーイラストで雪菜と雫梨が二人で登場しているしね。まさに、前衛のツートップ、という感じで。

その意味では、浅葱とラ・フォリアが後衛のツーマンセルって感じかな。

この4人に比べたら、あのヒロインズwは、もう、ホント、戦闘要員でしかない。

まぁ、夏音だけは、ちょっと別格という感じがしたけどね。

ともあれ、浅葱司令!指揮下でヒロインズがそれぞれ奮闘し暴れる眷獣たちを抑え込む力技で、なんとか古城を吸血鬼に戻して、そうして、次巻、どうやらノドに乗り込む、という展開だね。

まぁ、そこにも、ヒロインズはみなついてきそうだけどw

なんか、ひとりのヒーローにその取り巻きの複数のヒロインがつきしたがって、囚われの姫の救出に乗り出す、という展開は、まんま「ネギま!」の終盤そっくりなのだけどねw

ともあれ、次回、アヴローラ救出作戦が決行されるはず。


以上が、今回のながれ。

なのだけど、今回、一番びっくりしたのは、あれ、第一真祖も第二真祖も第三真祖もみんな、カインの友だちだったわけ?という設定の開示。

いやー、それ、さすがに世界が狭くないか?と思わないでいられないのだけど。

だって、今の古城たちの世界は、基本的にカインとその友だちの、都合4人で作られたことになるのだから。

それに、今回の設定バレでわかったのは、そもそも吸血鬼とその眷獣という主従の設定が、むしろ、初期においては逆だった、ということだよね。

要するに、眷獣として顕現してしまった魔力の塊を諌めるために、天部の三人(それが三人の真祖)が、いわば自分の身体を差し出して、おのが身体にそれら眷獣を取り込んだ。つまり、眷獣は天部の人間に寄生したわけで、眷獣からすれば宿主が死ねば自分たちも存在続けることができなくなるため、全力で宿主たる天部の人間の身体修復を行う。その結果、不死者としての吸血鬼が誕生した、というのだから。


つまり、もともとカインや第一から第三の真祖らは、人間の血を栄養補給源とする生命体であって、決して不死者ではなかった。ただ、バカバカしいほどまでテクノロジーを発達させていただけだった、ということで。

とりわけカインは超がつくほどの天才、というかタブーを気にしないという意味でマッドサイエンティストであって、その彼が、友人三人を吸血鬼にし、加えて、一番厄介な眷獣12体を抑え込むために「製作」したのがアヴローラたちだった、ということ。

そもそも、一種の禁じ手として天部でもその利用を禁じていた眷獣の暴走が始まったのは、アホな天部の貴族が、眷獣/魔力を召喚してしまったからであって、けっして、カインが引き起こしたものではなかった。

カインからすれば、地上の存在を守るために行ったのが、友人三人の吸血鬼真祖化と、第四真祖の創造だった。

となると、真祖たちが古城に関心を示すのはわかって、なぜなら、古城は、眷獣/魔力を従える真性の「人間」だったわけで、元天部でやむなく真祖になった三人からすれば、新たな希望となる存在だったのだろうね。

そして、天部以外の存在につなぐ、という点では、古城たち「暁の帝国」の誕生は、ようやく自分たちもお役御免となるときが近づいた、ということなのかもしれない。

で、そう思ってきたら、初見では超・ご都合主義にみえた第一真祖による古城への新たな眷獣の付与も、第一真祖からすれば、自分たちが真祖になって以来、延々と背負わされてきた業からようやく解放される時がくるかもしれない、ということで。

しかも、単に真祖三人が解放されるというだけでなく、新たな時代の幕開けも予感させるものなのだから。

だったら、なにがあっても、古城とアヴローラを支援する側に回るしかないよね。

となると、第二真祖が、あっさりカレーでオチたwとしてもやむなき、ということになるw

あ、でも、あの第二真祖の場面は、むしろ、かつての盟友カインの後継者にあたる「カインの巫女」たる浅葱が直々に謁見に来たから、ということもあったのかもしれないけれど。

その意味では、マジで、浅葱は真祖たちからみても、トップクラスの重要人物ってことでw

いずれにせよ、真祖三人からすれば、チーム古城の面々は、長い退屈な時代を経てようやく現れてきた「新世代という希望」の候補なんだろうね。

だから、期待もするし、試練も課す。
けれども、ギリギリのところでは支援もする。

そして、そんな真祖たちからすれば、天部の時計の針を戻そうとするシャフリヤル・レンなんて、天部の末裔だけど、もはや反動的な老害にしかみえないのだろう。

ということで、次回の古城たちのノドへの殴り込みが楽しみ。


それにしても、ストブラもまじめに終わりそうだね。

このままの展開なら、あと1巻か2巻くらいかね。

もちろん、新章としてガチで「暁の帝国」を始めることも可能だと思うけど。

しかし、ホント、今回は、浅葱の存在意義がまさにストップ高だった。

文字通りの「女帝」。

「暁の帝国」あらため「暁の女帝国」でもいいんじゃないのw

もっとも今回の裏のMVPは、デレまでもう少し?と思わされたほど、活躍がおもしろかった妃崎霧葉だったのだけどw

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ストライク・ザ・ブラッド 第20巻 「再会の吸血姫」 感想

2019-06-11 15:33:44 | ストブラ
前回、真祖大集合のいいところで終わったストブラ。
アヴローラの再登場も確約されたところで、さて、その続きはどうなるのやら・・・???

ということで、スペース、空けときます。












































で、いきなりだけど、
この終わり方、どうすんの?、というのが率直なところ。

いやー、古城も雪菜も、いまさら無能力者になってしまったわけだけど。
古城は、第四真祖の権能をすべてアヴローラに譲渡して、ただの人間に戻ってしまったし、その余波で、古城の「血の従者」であることで霊力の暴走を抑えていた雪菜も剣巫ではなくなってしまった。

なのだけど、その二人が今度は、第四真祖に戻ったものの囚われの身となったアヴローラを救出に行く、という無理ゲーに臨もうというのだから。

これ、ホント、どうすんだろ?
いや、まぁ、十中八九、古城が再び、今度は自分の意志で第四真祖になる、というのが次巻の物語の中心なんだろうけどね・・・。

で、おそらくは古城の両親の協力もあって、アヴローラも生き残って、で、彼女の念願どおり、制服を着て学校に通う・・・、って展開になるとは思うのだけどね。

てか、そうならないと、すでに確定した未来である「暁の帝国」が継続しないからねw
まだこれから古城ハーレムの娘たちも誕生しないといけないわけだし。

あと、第四真祖でないと、ラ・フォリアからもそっぽを向かれちゃうしね。

ということで、素晴らしい未来はすでに確約されている(はず)。
予定調和の世界が待っていることは、一応大前提、ということになる。

なので、そのお約束の「グッド・エンド(暫定w)」に向かって、どう辻褄のあった物語が語られるのか、というのが、次巻の肝なんだろうね。
てか、そう期待したい。

つまり、前回の、アヴローラからの第四真祖の権能の譲渡が悲劇でしかなかったのに対して、今度は、ハッピーエンドとしてやり直す、ということだよね。

で、晴れて12体すべての眷獣を従えた完璧版の第四真祖となった古城が、この先、他の3人の真祖たちと何かやらかすのが22巻からの展開、ということでいいのかな?

一応、今回、シャフリヤル・Rの登場で、再び物語の関心が向かうことになった「天部」という古代?の神様の話が、次の物語の焦点になるのだろうけど。
あと、ドラゴンもね。

真祖vs天部、とか、真祖vs龍族、とか、もう一段パワーレベルがあがったところで、そのレベルでのいざこざが生じるんだろうな。

まぁ、せっかく姫柊もペーパーノイズの能力を身につける、というパワーアップも果たしたことだし、さすがにその新能力が今回で終わり、ということはないよね。

・・・と、あれこれ、考えれば、この先の展開も想像できて、ホッとはするものの、とはいえ、読み終えた直後は、、それにしても、この終わり方はないわー、と思ったからなー。

あまりにもいろいろなものを投げっぱなしにしたままで終わってしまったから。
てっきり、アヴローラを古城の眷属にして、ふたりとも生き残るパタンだとばかり思っていたのだけど、全く外れてしまったしw

あと、前巻がかなり風呂敷を広げた感じで、なんだかよくわからないけど、不穏な感じがして面白かったのに対して、本巻は、終わってみれば、ほとんど古城ハーレムの面々しか出てこなかったので、なんだかものすごくスケールの小さい話で終わってしまったのが残念。

ていうか、浅葱と煌坂って、キャラがかぶるからなのかな、あまり二人揃って活躍、という感じにならないのが、なんか惜しい気がする。

まぁ、それもこれも、第二部になって登場したかカス子のせいなんだけどねw

正直、終盤の雫梨のエピソードはいらなかったかな、と。
あれで、場面も、姫柊との間で分断されてしまってテンポが悪くなってしまったように思える。

あとは、今回、わりと便利に使われた那月ちゃんねw
監獄結界の囚人、そんなに好き勝手に解放しちゃっていいの?とかね。

で、これは、多分、作者ももう仕方ないなぁ、と思いながら、無理やり組み込んでいるのだろうけど、いくつかのエロいシーンねw
これは、あきらかにOVAにしたときのサービス用なんだろうなぁ、と。

ただ、そういうどうでもいいサービスシーンを飛ばして、アクションやサスペンスとして、もっとテンポのいいものを書きたい、というのが作者の本心のように思える。
てか、それくらい、そういうシーンの挟み込みが今回は唐突だったように思える。普通に、ストライクブラッドの世界観というか設定で、ベタなSF怪奇譚にしたら結構面白そうだな、って思うんだけどね。
いつかは、そういうものになってくれると面白いかなぁ。

ともあれ、大きなお話の流れとしては、思い切りいいところで、次回に続く、という感じにぶつ切りされてしまったので、次の21巻はなる早で、出してほしいところ。

せっかく、第一、第二、第三、と他の三人の真祖も揃い踏みしたのだから、ほんとうの意味での「真祖大戦」、見てみたいけどなぁ。
無理なのかなぁ。。。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ストライク・ザ・ブラッド 第19巻 「終わらない夜の宴」 感想

2018-11-22 16:43:20 | ストブラ
なんだかんだいって読んでしまっているストブラw
こちらは、禁書やお兄様と違って、むしろ2部になってから、いい意味で水戸黄門的お約束的展開を使いこなして、いい感じになってきているような気がする。

で、この新刊はどうだったのか。

ということで、とりあえずスペース、空けておきます。









































結論的には、あーそうきたかー、という感じの終わり方。
いや、ようやくアヴローラの再登場かぁ!という終わり方。

といっても、最初、読み終わったときは、アヴローラってわかってなかったんだけどw
そういえば、凪沙からヘクトスの身体に移っていたんだっけ・・・、というのをしばらくしてから思い出した。
でも、思い出したらなるほどなー、という気にはなった。

つまり、アヴローラの再登場を促すために、今回の領主選争が起こっていた、ということだし、そのために「吸血王」を名乗った、ゼロ番目のカレイド・ブラッド、すなわち「ケノン」が登場した、ということだよね。

むしろ、最後まで読むと、ケノンが、いつまでもアヴローラを放ったらかしにして、雪菜やカス子たちと戯れている古城に愛想を尽かして、おめぇ、いい加減、うちのアヴローラ、なんとかせえぇや!って感じで脅しをかけた、というように見えてきたw

まぁ、その結果、第一、第二、第三の真祖がみな、絃神島に集まってしまった、というおまけ付きになってしまったわけだけどw

しかし、これで次巻以降は、これもまたずっとお預けになっていた真性の「真祖大戦」が始まるってことだよね?

で、その真祖大戦を勝ち抜いて、晴れて古城が絃神島の「暁の帝国」の主となるために、アヴローラの眷獣を取り込んで、真の「第四真祖」になるのだろうね。

・・・と、とりあえずのゴールが見えているので、次巻以降の展開は加速気味になっても大丈夫そうだし、いい意味で、そんなゴールが裏切られるのも楽しみかも。

なんたって、今回は、古城が、「オレのケンカだ!」って口上も述べてないからねw
それは次巻ということで。

で、その真祖大戦を勝ち抜く上で、チーム古城のメンバーを再確認した、というのが今回のお話の目的だったんだなぁ、とは思う。

だから、その分、いささか退屈だったんだけどね、中盤は。

それにしても「吸血王」にそんな仕込みがあったとは全く思いつかなかったよ。
これは、カス子がでたあたりをすこし見直すべきなのかもね、と思った。

ともあれ、お話としては悪くない。
ちゃんと、骨になるストーリーがあるから。
あと、そのストーリーを、今まででてきたキャラたちでなんとかしようと言うことになってるから。

このあたりは、ストブラの作者が、禁書やお兄様の作者と違って、うまいところで、お話のためだけに新キャラをただ増やしていくだけ、ということはしない。

むしろ、今回の雪菜と浅葱のペアのように、既出のキャラたちでも新しい組み合わせを作ることで、そこに新しいサブストーリーを作っているところがいいよね。

ということで、終わってみれば、本巻は、次巻以降の大きな物語の序章でしかないことがよくわかったので、とにかく次巻を早く出して!ってことに尽きるw

逆に、他の三人の真祖とガチのタイマンを果たしてしまった後、この物語はどうなっていくのか?という疑問はあるけどねー。

そういう意味では、バトラーが、次元の向こう?から戻ってきたりするのかね?

アヴローラが再登場するくらいだから、バトラーもあるかもなぁ。

それにしても、アヴローラは、眷獣を古城に差し出した後はどうなるのだろう?
マジで消滅するのか?
あ、それとも、またケノンがボディを差し出すのかな?
ん?でもケノンは男性だったようにも思うのだけど、そのあたりはどうなるのだろうね?

いずれにしても、アヴローラは本妻中の本妻ポジションだから、彼女の扱いが、いかにして別格になるのか、が気になるところ。
阿良々木くんにおける「忍」ポジションだからね、アヴローラは。
時空を越えた伴侶のポジションをきちんと固めるのだろうか?
それとも、マジで消えてしまうのか?

久しぶりに、本シリーズで、続きが気になってしかたない。
次巻、はよ!

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ストライク・ザ・ブラッド 第16、17巻 『陽炎の聖騎士』 『折れた聖槍』 感想

2017-08-07 21:54:09 | ストブラ
積読消化第二弾w

それにしても、いやー、まさか、ストブラ、ホントに第二部があるとは思わなかったぞ!

ということで、いつも通りスペース、空けときます。






















































16巻とともに、17巻も読んだ。
16巻の後書きにあったとおり、17巻が実質的な第二部の開始。
とはいえ、そのネタが、『暁の帝国』の実質的なノベライズにはびっくりしたけど。

しかし、ホントに、第二部が始まるとは思ってなかったよw

そして、思っていた以上に、実は面白いw

いや、眷獣集めが終わっちゃったから、この先どうするのかなぁ、と思ってたら、その眷獣の組み合わせで新技繰り出しますか、そうですか?って感じでw

確かにバトラーがそんな合わせ技を使ってたから、そういう展開も無理がなくて、正直、苦笑。

あとは、魔族として鬼族のカス子を新ヒロインに加えたところもいいね。
まぁ、サキュバスの後輩もいたわけだから、魔族の関係者が古城の周りに今までいなかったわけではなかったけど、きちんとチーム古城にカウントされたのはよかったかな。

問題は、この先、うまくカス子たち新キャラを動かしていくことができるかどうかなんだろうな。

今のところは上手く回っている気はする。

しかし、ホントに第二部が始まるとは。。。

まぁ、アブローラ編が終わっても十分回していけるくらいの設定はすでにばらまかれているからね。なにしろ、第一から第三までの真祖もいるわけだから。

あるいは、ラ・フォリアの存在とかね。

だから、うまく第一部で積み上げてきた設定を組み合わせていけば、比較的短い説明で、若干ややこしい話も回していけるように思えるんだよね。

その意味では、むしろ第二部のほうが、ようやく本編開始、って感じのような気がする。

とりあえずは、この先、どう展開させるのか、楽しみではある。

大事なのは、多分、スピード感だね、これだけキャラも設定も充実してるんだから。
ある意味、説明をすっ飛ばして、ガンガン、話を前に進めていく。
なにしろ、終盤の決め台詞はすでに決まっているわけだから、とにかくそこまではスピード感をもって一気に進める。

・・・そういう展開がいいなぁ。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ストライク・ザ・ブラッド 第15巻 『真祖大戦』 感想

2016-07-18 19:48:19 | ストブラ
ようやく読めた。
前巻で予告されていた、第一部最終巻。

ということで、いまさらだけど、一応、スペース、空けときます。
















































で、まず言いたいのは、
これ、タイトル詐欺じゃない?
全然、真祖大戦、じゃないじゃない。
予想通りのバトラーとの戦闘。
で、勝敗は一応、古城の勝ち、だったみたいだけど、その後、バトラーは従者の二人と異世界!(笑)へとトンヅラ。

えー、何だよ、それー、って感じw

で、第一部、すなわち「聖殲」編完、ってことなんだけど、
これは、随分、無難にまとめたなぁ、って印象でしかない。
一応の最終決戦なのに、なんの盛り上がりもない。

400頁超えてるのに、この内容のなさはなんだんだ?
って思わざるをえない。

ということで、これ、作者的には第二部を書きたい気持ちはあるんだろうけど、どちらかというと、編集からは、実質的に、打ち切り宣告されてるんじゃないかな。

それくらい、尻窄み。

てかさ、前巻でもそうだけど、結局、「カインの巫女」たる浅葱の使い方が全然ダメだった。これ、雪菜に紙幅を割きすぎたからかもしれないけれど、全編通じて、浅葱が便利に、作者に使われすぎたね。それで、完全に失速した。

だって、浅葱が古城を救いたいから、古城を裏切ってグレンダを拉致して彼女から聖殲のコードを聞き出す、って一体何それ?って感じ。

しかも、結瞳まで使って。
でもさ、暁の帝国を宣言した時点で、浅葱はともかく、結瞳が浅葱側に残って古城に引き続き喧嘩を売る、って彼女の立ち位置からしたらありえないでしょ。
だって彼女の目標は古城の嫁になることなんだから、古城の帝国ができたら問題無いじゃん。しかも本人も魔族(サキュバス)なんだから。

なんか、そういうところがスゲー適当。

なので、結局、古城vsバトラー、の対決に至るまでは、いつもの見知った中での仲間割れみたいな感じになっていてワロタ。

あとは、凪沙とアヴローラを救うために、6番目が登場して、自分の身体をアヴローラに提供して自らは消滅する、というところは、いくらなんでも無理やりだし、ご都合主義的すぎるでしょ。

6番目がこれまでに古城たちの状況に関わっていれば、まだわからなくはないけれど。でも、いきなり出てきて、アヴローラだけが生きたいと思ったから、っていって、自分の身体を投げ出すのと、意味分かんないよ。
アヴローラの気持ちを理解できたのなら、その時点で、6番目も生きたいと思ってもいいでしょ。

なんか、とにかくそういう本編の難問の決着の付け方があまりにも無茶苦茶。

で、こういうところが、これ、打ち切りだったんだろうな、と思うところ。

もちろん、アヴローラの復活や、バトラーの逃走、あとは、三人の真祖や王子様が出てきたりと、物語世界は続きそうな感じになってはいるけど。

でも、それはどちらかというと、作者の未練でしかないよね。

そもそも、いまや、難聴ハーレム主人公は時代遅れだからね。

ということで、とにかく終わった。

なんか、締まらない終わり方だったけど。

設定やキャラは途中までは良かったから、眷獣が出揃ったらどうするか、という話を事前に仕込んでおけば、この先もなんとかなったんだろうけどね。

ともあれ、一昔前のラノベテンプレートが賞味期限を迎えた。
そんな感じだった。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ストライク・ザ・ブラッド 第14巻 『黄金の日々』 感想

2016-01-17 15:55:28 | ストブラ
ようやく読めたストブラ14巻だったのだが・・・。
とりあえず、スペース空けときます。

























































はっきり言えば期待はずれ。
つまらなかった。
てか、これは、11巻あたりからの展開は何だったの?って疑問に思わざるをえないかな。

次巻(第一部)完結のラスボスもバトラーで決まりっぽいし。
彼が聖殲の記憶やら咎神カインとかの記憶を得て、コンディション上げきったところで、全ての眷獣を得た第四真祖とガチバトルして終わり、って展開だよね。

うーん。

何が残念って、絃神冥駕がただの噛ませで終わったこと。
あのもったいぶった今までの素振りは何だったのか?
しかも、僵尸鬼って何?
てか、姫柊が、僵尸鬼ではないか?といったらそれで確定? でいいの?

なんか、今回はとにかく展開があまりにご都合主義的すぎてね。
古城のオヤジの牙城があれこれカインについて離すところだって、えー、そんなこと携帯で話してていいの?って感じじゃん?

それに、姫柊が模造天使になる?ってあまりに唐突じゃない?
いや、作者的には、姫柊が吸血鬼たる古城の眷属になる、という誰もが考える予想の斜め上をついたつもりかもしれないけれど、でも、それ、今までにあまりに伏線なさすぎだろう、と。
しかも、その模造天使化を抑えるために、逆に吸血鬼の眷属扱いにする、ってさ。

なんだかなー。

そのとってつけたかのような姫柊のメインヒロイン化によって、藍羽は単なるご当地アイドルの役回りでお茶を濁されるし、煌坂に至っては、ただの酔っ払い扱い。。。

今まで、こんなにキャラ出してきたのに、何なのこの無駄な使い方は?って感じで、マジで呆れたんだけど。

はーあ。

これ、やっぱり電撃って、作者番の編集者が皆アホばかりなのかね。
流石に、少しはバランスとりましょうよとか、第一読者たる立場から突っ込めよ、と思わざるをえないかな。

もちろん、ストブラって、もともと2010年前後の売れたラノベのマッシュアップっぽいところはあるから、それにオリジナリティなんて求めても意味が無いのかもしれないけれど。それにしても、もうちょっとやりようがあるんじゃない?

少しは、東京レイヴンズとか見習おうぜ、っていいたくなる。

ストブラの、カレイドブラッドという設定自体は、使いようによっては随分と面白くなる用に思うのに、そのカレイドブラッドの話が随分前の巻でされたまま、もう一度リファーされることなしにここまで来てしまっているのも惜しい。

そもそもカレイドブラッドの過去話のところで、絃神冥駕やら、カインの巫女やらの話が出てきたのにね。

そう思うと、あの、絃神島を出て本土に行ったあたりの2,3巻が完全に蛇足。
てかさ、あの第二の剣巫とか舞威媛とかの登場は何だったの?と思う。

もっとも、第一部完結の後に、第二部が始まるようなら、そういう絃神島の外の話も生きてくるのかもしれないけれど。

でも、今の感じだと、カレイドブラッドの眷獣が全部揃ってしまってから、そんな話わざわざやらないだろう?だって、古城のパワーアップが必要なくなれば、吸血行為も必然性を持たなくなるでしょ。

それに、咎神カインの話が終わったら、藍羽の出る幕もなくなるじゃない。

・・・ということで、第二部は普通に考えて難しいだろう。

とにかく、次巻の完結がどんな形になるかだね。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ストライク・ザ・ブラッド 第11巻 『逃亡の第四真祖』 感想

2014-09-18 15:10:32 | ストブラ
さて11巻。
新展開があるかもぐらいに思っていたら、実は一気に物語を収束させようとしているようにも思えてきた。

・・・ということで、スペース、空けときます。












































今回は、あまり、新味のない展開だった。

前回の予想通り、やっぱり、凪沙が拉致られるところからスタート。
そりゃ、外に出たら、そうなるよね。
しかも、それが聖殲がらみ、ということで、一気にお話を畳みに来たようにも思える。

なんといっても、浅葱父による古城への、娘を頼む、という依頼もあったことだし。

で、そりゃ、第四真祖は簡単には島から出れないよな、邪魔されるよな、で、それやるなら、まぁ、那月ちゃんだろうな、順当に考えて・・・、と思ってたら、そのままで、さすがに笑ったw

その上、霧葉まで古城側に付くとはね。

こういうところが、新味がない、と思えてしまったところ。
敵味方のシャッフルが。

しかし、聖殲や浅葱の話は、てっきり島の中でやるものとばかり思っていたけど、まさか、島の外で聖殲のエピソードに行くとはねー。

まぁ、そうなると、ラ・フォリアや第二、第三真祖あたりも、いきなり本筋に絡んできそうな気もするので、次巻以降、首尾よく古城たちが本土に上陸できるといいな。

それこそ、怪獣大戦争のような感じになるのだろうし。

しかし、ほとんどわかっていたこととはいえ、那月ちゃんのエピソードは、正直、いらなかったな。26歳実年齢バージョンの那月ちゃんとか登場させたところで、一体、誰得なんだ?と思ったもの。

その分、引き伸ばし感が強かった。

少なくとも、この巻の最後で、島は脱出して本土に上陸した、というところまでは言って欲しかったかな。

あと、ペーパーノイズさんの登場は要らなかったかなー。

まぁ、彼女も島にいることはわかっていたから、登場するなら島にいるうちになるしかなかったのかもしれないけど。

でも、同じ出すなら、本土に上陸したところで登場!のほうが、話が進んでる感じが出てちょっとはマシになったんじゃないかな、と思う。

全体的に、登場人物たちの位置付けの再整理が必要かな、という気がした巻だった。

結局、本巻では完結せずに、次巻持ち越しになってしまったし。

この作者らしい、グダグダした展開がまた始まったような気がする。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ストライク・ザ・ブラッド 第24話 『暁の帝国篇 II』

2014-04-01 16:08:01 | ストブラ
ストブラの最終回・・・なのだけど、
どちらかというと、最後の二話は外伝的かな。
原作の本編にはないものなので。
その分、ストーリーは全くわからなかったから、素直に楽しめたけど。

要するに、未来から娘がやって来ました!って話だったわけで。
でも、20年後の世界が「暁の帝国」というのだったら、
それは古城が皇帝というわけだから、
別に彼の伴侶が雪菜だけとは限らないよね。
というわけで、多分、零菜だけでなく萌葱の生物学的父親は古城、ってことなんだろうけどね。
で、雪菜にしても浅葱にしても忙しすぎるから、彼女らの娘の養育は実質的に凪沙が行ってきたから、結果的に「古城くん」という呼び名がデフォになったんだろうね。

まぁ、真性の暁ハーレム誕生、ということでw
もっとも、要するに、それは第四真祖のドミニオンってことだから、その主がハーレムであることは全く問題ない!

ってことで、むしろ、ストブラは、最終的に誰が正妻か?なんてくだらない問いを物語構成上持つことなく進めることができることが、これで確約されたわけでw

ある意味、これはこれで正しい設定だと思うなw
だって、王者がハーレムを持つのなんてマジで普通じゃない。
そこをわかっていてもグダグダ扱わないといけない、というのが、ラノベの鬱陶しさだったわけだけど、そこはもう、どうでもいい、ということで。

そもそも、ストブラの場合、古城の眷獣掌握のために新規の献血者が必要だ、ってルールの縛りがヒロインを増やさざるをえない構成を許してくれるわけだから。

ということで、外伝的な未来からの来訪者のエピソードだったわけだけど、意外と深い意味をもつ回だったなー、と思った。

どうでもいいけど、中二的武器の名前をあずみんボイスでやられると、零菜がどうにもニャル子さんみたいで困ったw ある意味、ものすごい存在感だなw

ともあれ、2クールに渡ったストブラも終了。

終わってみれば、最後は素直に面白かったかな。
東レと違って、ストーリーや演出については、うまく原作を処理していて、良かったと思う。
もちろん、全部は描けないから、原作の中に残してしまったネタも多いのだけど、そういうネタがなくても、少なくとも第一期で完結させる分には問題ないものばかりなのは上手い。
ちゃんと、取捨選択がされていて。

ちなみに、最も外されることが多かったネタは、雪菜の過去話と、凪沙の奇怪な行動だったのだけど、それも第2クールに入って、適度に挟み込んできて上手いな、と思った。

ところで、ここから先は、原作のネタバレも含むけど、結局、今回の第一期では原作の6巻までを消化。

で、次の7巻、8巻は、ずっと伏せられていた、古城がなぜ第四真祖になったのか?についての過去話と、それを通じて、そもそも第四真祖とは何か?という疑問に徐々に答える話になっている。

そういう意味では、大転換点の直前で終わったんだよね。

なので、ここまで上手く作ったのなら、是非、第二期でこのあたりの話を突っ込んで表現して欲しいところ。

原作的には、10巻まで既に出ているので、あと、2、3冊、ということはまぁ、1年ぐらいしたところで第二期をやってくれるといいかなー、と思う。

前に、10巻の感想でも書いたけど、2、3巻ってことは、多分それで、古城が12体の眷獣を全て掌握する、というところまで行くと思うのだよね。となると、残るは、カインとの最終決戦、つまりは、聖殲、の話の手前ということになって、原作をアピールするにもいい感じだと思うし。

ということで、原作の続きも、二期も楽しみにしたい。

これも10巻感想で書いたことだけど、このストブラ、既存ラノベのオイシイところのマッシュアップ的な作品なんだよね。実際、第1巻は2011年5月に出てるわけで。

そういう意味では、ラノベ第二世代、というか、10年代のラノベの一つの典型だと思うので、その意味でも、上手く最終話に着地してくれるといいな、と思う。

ホント、禁書目録×カンピオーネ×はがない×・・・、という感じの作品なので。

この第一期は、よく出来た佳作だった。
まぁ、もう少し作画のバラ付きをなくしてくれたら傑作の部類に入ったんだろうけど。

ともあれ、第二期を楽しみに待ちたい。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする