BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

アルドノア・ゼロ 第4話 『追撃の騎士 -Point of No Return-』

2014-07-29 13:52:23 | Weblog
いやー、これはいいね。
いろいろと凝っていて素直に見応えがある。
絵も音楽もクオリティが高いし。

通常兵器しかないけど、知略を駆使して、圧倒的な敵兵器を駆逐するところは、ギアスっぽいけど、その実、キャラの配置やさしあたっての敵味方の色分けを見ると、むしろ正統派のガンダムのような感じ。それに、アセイラム姫、伊奈帆、スレインの三人はSEEDの三人のようにも見えるし。

要するに、いろいろな過去の作品のよい点をそれとわからないようにうまーくブレンドした感じの作品。

でも、物語自体が、きっちりと描かれているから、そんな過去作の寄せ集め感など視聴中は微塵も感じさせないところがいい。

うん、このまま行けば、とても面白い作品になると思う。

副題のPoint of No Returnの通り、今回は伊奈帆が「もう戻れない臨界点」を越えてしまったわけで。

それにしても、物語を彩るキャラ、世界観、各種設定のバランスがとてもいい。

火星 vs 地球
古代火星人(宇宙人?)のオーバーテクノロジー
火星の内紛
テロ対象(アセイラム)とテロ関係者(ライエ)の共存。間に立つ伊奈帆
アルドノアの謎
15年前のヘブンズ・フォールの謎
・・・
などなど

もちろん、圧倒的な戦力差を知略で切り抜けるところは、今風のゲーム感覚に通じるし。
火星人にしても、3世代ほど遡ればただの地球人なわけだから、物語の途中で、相手のテクノロジーを奪取しさえすれば、兵装の差はなくなるのだろうし。

さしあたっては、アセイラムのバレとライエのバレが控えていて、当然、伊奈帆の学友たちとの衝突が起こることも必定だろうし。そのために、伊奈帆の仲間が増えているのだろうな、と思うしね。様々な思いを火星人たちに向けて爆発させるためには、キャラは多いほうが緊張感はますわけで。

あと、やっぱり、きっちり動ける大人が存在する、というのはいいな、と思う。鞠戸とダルザナの関係も気になるところだし。

もっとも、そうやって子供に範を示すような大人として軍人があてがわれているのは、なんというか、アニメの限界なのかもしれないけれどね。遠からず、政治家も出てくるのだろうし。

ともかく、時間軸としては、

現在
15年前
アルドノア発見時(ヴァース帝国発祥時)

の動きが少しずつ絡みあうのだろうな。あ、スレインがヴァースに拾われた5年前のエピソードもあるのだろうけど。

スタートしたばかりだけど、期待は大。

特に、1-3話の序章の出来は最高。

オリジナル作品はこういうふうに展開しないとね、という典型。
次回もの楽しみ。

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魔法科高校の劣等生 スティープルチェース編 (13巻) 感想

2014-07-25 18:18:12 | さすおに
ようやく最新刊に追いついた。
なんだかんだ言って読んでしまったのは、このシリーズが突っ込みどころ満載だからなわけだけど。

しかし、13巻、これはねー。。。
ということで、スペース、空けときます。





















































前巻の12巻から、達也と深雪が二年生になり、学校の恒例行事も二周目なので、そこには紙幅をさかずに、達也を取り巻く魔法師たちの陰謀!、に焦点を絞ったのがこの13巻。

で、面白いかどうかといわれればビミョー。

とはいえ、これは次の14巻の「古都内乱編」へと続く終わり方になっているので、それを見てからでないと難しいところ。

だから、これまでの巻でいえば、たとえば「来訪者編」のように上・中・下の三巻で一つの物語をなしていたものでいえば、上巻にあたるものというほうがいいのかもしれない。

どうやら12巻からの二年生編からはウェブに公開されていたものを編集するのではなく、新規に書き下ろされたものということなので、11巻までの構成と若干異なるのかもしれない。

で、肝心な物語のほうは、来訪者編で登場した「霊的情報体」についての物語の続編。来訪者編の最後で九島烈が拉致した「(異世界の)霊的情報体」を使って作ったロボの試験を、九校戦のスティープルチェースの場で行う計画を、今年もエンジニアスタッフとして参加した達也が、今回は本選に出場しないことをいいことに「阻止」する、という話。

だから、九校戦というイベント自体は完全に背景、というか舞台設定でしかなくて、物語の中心は、

ロボ開発を通じた九島(十師族)と国防軍の確執
国防軍内の内紛

という、どちらかというお家騒動的な事件を通じて、

第九研周辺の複雑な事情

が語られて、それを通じて、九重八雲師匠が物語の本編にガッツリ絡んでくるようになった。あとは、メインキャラとしては、黒羽の双子が表舞台(九校戦)でも裏舞台(ロボ問題)でも十分な活躍をして、なんというか、達也の心強い同胞ができた、という感じ。そういう意味では一条も強敵(トモ)としてレギュラー化の兆しw

というところかな。

その上で、次巻への持ち越し、という点では、周公瑾の暗躍の理由はなにか?というところなんだろうね。なにしろ、最後、唐突に周の暗殺が四葉によって図られて、周が逃げおおせてしまったわけだから。

なんだろう、12巻同様、二年生編の序章という感じでしかない。
12巻が新一年生を中心にした新キャラの紹介でほとんど終わったのに対して、13巻では二年生編の中心として、しばらくは大亜連合の話をするよー、という感じ。

あ、そういう意味では水波がイイ味出してきてるねw

まぁ、大亜連合というと、「追憶編」で書いたように、四葉との確執がなにかと多いところだから、次巻以降は、そういう四葉との絡みの話と、九重師匠の目的の話が中心になるのかね。あとは、周が真夜の卵子から誕生してるかどうか、とか。

ていうか、周ってイラストで見ると達也似だよね(ん?達也よりは男前か?)。
このあたりは、達也の出生も絡んでくるんだろうな。

黒羽姉弟も、どちらかというと、四葉で過ごした達也の少年時代を語るために登場したように思えるし。なにせ、達也がガーディアンとなるべく訓練していた幼少時のことは、多分、深雪は知らないはずで。達也自身が語らない限り、明らかにはならないので。その手の話を前面に出すために、黒羽の面々が登場した感じ。

黒羽貢だって、最後唐突に、達也は「四葉の罪の結晶」なんて言ってくるくらいだし。

多分、この先、達也の出生の話、というか、彼の改造手術の話が出てくるんだろうね。

(改造手術といえば、ムーバルスーツを着て戦う彼は、もはやライダーとかバットマンみたいに見えてきて笑える)。

そうそう、もう一つ気になったのは、ローゼンがレオに接触してきたこと。エリカの母の話も含めて、ドイツの魔法師も本編に絡んでくるのかな。それは、二年生編の最後のほうかもしれないけど。

そうやって、アメリカのリーナも再登場するのかもしれないけれど。

あとは、「精神」の話だよね。

これはピクシーという存在や、深夜の魔法特性や彼女の死のことを含めて、扱われていくんだろうな。

その意味でも、当面の鍵を握るのは、九重師匠だよね。

で、そういうのは、古式魔法で説明される。
そして、いつの間にか、魔法師の話から、陰陽師の話へとスライドしてしまうw

ともあれ、大分一年生編とは様子が変わってきた感じがする。

というか、もう一高生であるという設定は必要なのか、と思うくらい。

あ、だからといって、別に九校戦自体をもっと描いて欲しいとは全然思わないけど。あれは、もう物語の背景でしかないから。

きっと、次の「古都内乱編」というのも横浜騒乱編と同じように、論文コンペの話で、今度は会場が京都になった、という話なんだろうな、と思うし。

で、そこでも、コンペ自体はもはや重要ではなくて、そこでの「内乱」が大事なんでしょ。まぁ、内乱というくらいだから、首謀者はまた国内の誰か、ということになるのだろうけど。いっそのこと、七草が暗躍してくれるといいんだけどねw

それにしても、なんか、やっぱり、この物語は、今ひとつ盛り上がりに欠けるな―。きっと書かれている文字の多くが設定の説明に費やされていて、ドラマっぽい展開がないからだよね。

五十里と花音の取ってつけたような痴話喧嘩も、正直どうでもいいかな―、と思うしね。やっぱり、三年生が消えたのは物語の錨がなくなった感じがしてキツイよね。
全てが、達也による自作自演のように思えるから。
その意味では、黒羽の二人が一高にいてくれた方が面白かったように思えるけど、幹比古のように妙に陰謀に鼻が利く輩がいるとやっぱり動かしにくいのかな―。

いずれにしても、バットマン達也の活躍だけが続くようだとこの先つらい。
達也に匹敵するくらいの能力をもった相棒でも現れてくれないと、危機が来て、彼が出動して処理する、というパタンにしかならないから。

とはいえ、十文字や真由美が達也の側に立って戦列に加わるというのは、多分、最終決戦ぐらいでだろうから、きっと、三年生編でだろうし。

最大の問題は、達也無双の話でしかないから、大して続きが気にならないところ。

うーん。

しかし、来訪者編は、すっかり書くタイミングを逸したなー。
もう一回読まないと細部を忘れちゃったしな。
どうしよう???


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魔法科高校の劣等生 追憶編 (8巻) 感想

2014-07-23 13:01:00 | さすおに
うーん、これはねー、
いろいろな意味でエグい。
この物語の様々な「制約」に触れている。

ということで、既にバレ気味に始まっているけど、スペース、空けときます。
いやー、凄い。。。




























































基本的には、作中で何度も折に触れ言及されていた「三年前の事件」の顛末。
実は、そのクライマックスだけなら、アニメ第1話の冒頭で描かれている。

で、何が「追憶」されたかというと、

達也が戦略級魔法師としての才覚に目覚める。
深雪が達也を「お兄さま」として認定する。
達也が特尉となった経緯を示す。
達也が初めて「人体再生」のために「再生」魔法を行使した。
達也の母である深夜がいかに(表面上は)ろくでなしの母であったか。
達也がいかにして「情動」を失ったか。
同時に深夜がいかにして母の情を失ったか。
達也と大亜連合との因縁の始まり。
・・・

などが主だったところかな。
で、まとめると、

 精神干渉魔法、怖い!

の一言に尽きる。

それがもっと明らかになるのが、本編の後に置かれた、真夜が子供の時に起こった誘拐事件を扱った「アンタッチャブル」。

いやー、四葉、怖えええええ!

というか、第四研の研究内容があまりに非常識で困る。

作中、人体操作を行う第一研の研究内容(一条の爆裂や、市原の神経操作)がタブー視されていたけど、そんなの全然、比ではない。

結局、四葉ならびに第四研が行ってきたのは、そもそも魔法とは何か?ってことに近いんだよね。

精神干渉魔法を通じて、新たな魔法の開発に迫る、

というわけで、結果的に、道具として練磨した結果生まれた精神干渉魔法に秀でた魔法師と、目的として開発された「異能の新魔法」を行使する魔法師、の二系統が四葉の特徴となる。

たとえば、

深雪や深夜は、前者の、精神干渉魔法に長けた魔法師
達也や真夜は、後者の、異能の新魔法を行使する魔法師

という具合に。

そして、達也の場合は、あまりに異能過ぎて、従来の「魔法」のカテゴリからはみ出てしまった結果、精神改造されて低速スペックの人造魔法師となってしまい、今に至る、ということになる。

・・・のだが。。。

いろいろ考えると、おかしなところ、というか、もしかしたらこっちじゃない、という不気味な方向をいろいろと考えさせられてしまうわけで。。。

その筆頭が、実は、

達也の(生物学上の)母親は真夜じゃないのか?

とかね。

作中、達也と深雪は遺伝子上は紛れも無く兄弟だ、ということを確か深雪が言っていたと思うのだけど、いや、一卵性双生児って遺伝子は同じなんだよね。

だから、父親さえ司馬達郎でありさえすれば、母親は深夜でも真夜でも実はどちらでも構わないはずで。

もちろん、この巻で真夜は誘拐された時の人体実験によって生殖機能を失った、ってあるわけだけど、そんな結果が出るような人体実験をしたのなら、当然、サンプルとして真夜の卵子ぐらい採取されていたと思うのだよね。

で、先走ると、横浜騒乱編で確か記憶操作をする人物として中華街の周というのがいたはずだけど、彼とか、実は、真夜の卵子を使った調整体なんじゃないの、と思ったりしてしまうわけで。

で、同じことを四葉でも行ったのではないか、とね。

そもそも、司馬達郎にしてから、そのサイオン量の多さから深夜との縁組が生じたわけで、明確な精子目当ての結婚だよね。だから、単純にブリーディング、つまり品種改良の要領で子をなした、ということ。

そう考えると、この追憶編には達郎は一切出てこないのも納得できるし、深夜が亡くなった後、達郎がとっとと再婚しているのもわかる。しかも、15年前に引き離された相手と。ということは、達郎は、単純に、現在の地位を四葉に保証してもらうことを条件に深夜と戸籍上は結婚した、ってことになるのではないか、と。

で、もう一つ、気になっているのは、深夜は「アンタッチャブル」の中で真夜に対して行った記憶変容の魔法を悔いた結果、10代を荒れたように魔法師として活躍してしまい、カラダがボロボロになってしまったらしい。で、以後は療養中ってことだった。

なのだが、しかし、そんな身体が弱い女性が、年子の子供なんか産んだりできるのだろうか、と思うんだよね、素朴に。体力がない、と言ってるのだから。

となると、試験管ベビーなのか代理母なのかはわからないけれど、とにかく体外受精した卵子から誕生したのが達也と深雪ではないのか、と思ってしまう。

で、その場合は達郎の精子に対して、真夜か深夜の卵子とが組み合わされればいいわけで。で、大亜連合のどこかの研究所から、真夜の培養された卵子を調達してきて、受精させればいいわけで。

技術的には、調整体シリーズ「桜」もあるわけだから、体外受精した卵子から出産することも既に出来てしまえるのだろうし。

正確には、多分、達也が最初に体外受精した子供として育てられたわけだけど、彼に通常の魔法師の能力がなかったため、第2号として深雪が誕生したのかもしれない。

もちろん、二人ともがこうした実験体である必要はなくて、どちらかは自然の組み合わせで、どちらかは人工的な組み合わせだった、でもいいのかもしれない。

で、多分、達也と深雪のこうした出生の秘密を知っているのは、四葉の中では諜報を担当する黒羽の面々で、年齢からすれば黒羽貢あたりではないかな、という気がする。だから、彼は執拗なまでに達也を忌み嫌っているのかもしれない。

ともあれ、達也と深雪の出生の秘密については、この先、引っ張るのだろうな、と思う。

そして、こんなふうに考えてくると、達也の情動の部分を消去した深夜による精神改造手術も逆に、達也が、もろもろも真実を知って狂わないようにするための事前措置であったのかもしれない。深夜からすれば、歪んだ親心ともいえるもので。その結果、深夜までも、母としての愛情を失ってしまったわけだけど。

で、あと結局描かれなかったものとして、深夜がどうして亡くなったのか、ということはまだわからないままなんだよね。

ただ、この後の「来訪者編」から、物語が一気にサイオンやプシオンを扱う、オカルトちっくな世界に突入していくことを考えると、実は深夜は、肉体としては死んだけど、霊体としては実は生きている、なんて展開になりそうな気もしている。

精神干渉魔法の使い手として、深雪のコキュートスのような形で自分の精神を氷付けることによって、実は肉体から自由になってしまうとかね。

とりあえず、そういう霊的存在が来訪者編には登場するわけだから。

というわけで、この8巻の内容は、深雪の回想記という見た目に反して、実はハードな内容がてんこ盛り。この世界の理、少なくとも四葉の血統の重さ、異常さ、に繋がる内容がそこかしこにあって、結構、ゾクゾクした。

しかし、ホントに、達也の母が真夜だったらどうなるのだろう。。。

その場合、四葉の継承者筆頭は達也になってしまうのではないの?

それはそれだけで、この世界では大事件だよね。

霊体の問題と、四葉の血統の問題。

これらは、この後もずっと尾を引く主題だと思う。

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UQ HOLDER! 第43話 感想

2014-07-23 11:47:43 | UQH/ネギま!
新章は学園編。
しかも、(多分)麻帆良学園w

うーん。これは、赤松健はバトルじゃなくてラブコメやってればいいんだよ!という読者の声を受けてのことなんだろうな、きっと。

もっとも、潜入調査だから、やることやったらまた今あるUQHの日常に戻るんだろうけどねー。

しかしなー、麻帆良か―。
何を出してくるんだろう。。。

あ、そうか、麻帆良といえば、図書館島下のアルか。
ていうか、ナギが造物主として封印されていたのって麻帆良だっけ?
なんか、そんなあたりのことが明らかにされるのかな。

にしても、エヴァ、いつから、そんなお母さんキャラになっちまったんだ。
異様に面倒見がよくて気持ち悪い。
まぁ、だから、大人バージョンの雪姫の姿を使っているんだろうけど。

そういえば、茶々丸たち、エヴァに仕えていた人形たちはどこに行ってしまったんだろう。

あ、そうそう、エヴァ組wは、UQHの日本支部なのね。
となると、UQH自体はエヴァが立ち上げたものではないのかもしれない。
じゃあ、バックは誰だ?ってことになるけど、
このあたりで、雪広財閥が絡んでくるのかなー。

なにしろ、この世界は、神楽坂明日菜がいない世界でそこでネギまで消失した、となると、委員長の心中はいかばかりか。。。ってことになるから。その分、彼女が世界の秩序を守るべく、UQHを組織した、例のVIPと即アポが取れるアーティファクトを利用して・・・なんてことなのかもしれない。

ともあれ、麻帆良学園編、どう進むのか。
ポイントは、夏凛がいかにはっちゃけるかw、というところで。
(男の娘を演じる九郎丸はどうでもいいw)

にしても、ネギま!の続きの世界を明らかにしてくれるのはいいけど、その分、なんというか、マジで作者公認の二次創作を見ているようで、ちょっとむず痒くなってくる。

やっぱり、刀太の魅力がイマイチだからなんだろうな。
前回を受けて、俺、修行する!だもんな。。。

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魔法科高校の劣等生 第16話 『九校戦編 IX』

2014-07-22 23:52:45 | さすおに
モノリスコード決勝、一条との対決だったわけだけど、なんかいまいち盛り上がらなかったね。全体的に間延びした構成というか。

特に一条が吉祥寺を援護してレオを倒すあたりの前後の流れは、いくらなんでも緊張感なさすぎ。

いや、だって、どう考えても、一条がレオに気を取られているうちに達也が接近してくるに決まってるじゃない。それを何事もなかったのようにのっしのっし歩いていく一条って、何だ、こいつ?って思わないのかなー。

あのあたりは吉祥寺がサンキュー!ってアイコンタクトした瞬間に、達也が疾走して一条に向かってくるカットが入って、それに振り向きざま、焦る一条!って感じにしないとダメでしょ。じゃないと、焦った結果、規定違反の殺傷力の高い魔法を繰り出してしまった!ってことにならないじゃない。

なんか、ほんと、演出、下手だなー。

幹比古と吉祥寺の場面にしたって、反逆するまでの時間を取り過ぎだろ。

というか、藤林たちのフラッシュキャスト云々の解説にしたって、一通り試合が終わったところでおもむろに説明しても全然問題ないはずなのに。あの解説のせいで、試合の密度がおもいっきり崩されているよね。

というか、実は、今回、深雪のミラージュバットの予選開始前のあたりまで進むと思っていたんだよね、だから、決勝戦は少し長めのAパートで終了するばかりと思っていたのだけど。

それも含めて、今回は間延び過ぎ。

九校戦編の最初の山場だったはずなのに、こんな緊張感のない画面をつくるとは。
なんていうか、もうホント、原作の流れには一切手を付けずつくる、とかいう契約なのかね。にしても、もうちょっと工夫してアニメらしく見せる手もあるだろうに。

逆に、達也が防御する場面であんなに銃を投げたり掴んだりする演出は必要なかったと思うんだけどね。

なんか力の入れどころを間違えていると思うけどな―。

しかし、これ、ホントに横浜騒乱編までやるのかな?

このペースで行くと、九校戦編にあと3話ぐらい使いそうなんだけど。そしたらもう19話だよ。横浜騒乱編は6話ぐらいでやるってことなのかね?

てっきり、夏休み編として雫の別荘に行く話と、新生徒会選挙の話とか一話ずつインターミッション的に扱うと思っていたのだけど、それらいれると21話だから、横浜騒乱編は4話になってしまう。さすがにそんなバランスの悪いことはしないよね。

それとも、もしかしてこれ、3クールやるのかな?それなら納得できるけど。

何にしても、もう少し動かすところは密度ある動きをするような演出と構成にして欲しい。

なんか、ダメだった禁書目録の映像化を見ているようで、嫌な予感しかしない。

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UQ HOLDER! 第42話 感想  刀太の正体は魔法による仮想人格?

2014-07-16 17:04:14 | UQH/ネギま!
あー、やっぱり、ネギは「封印」されていたかー。
で、刀太がその封印を「解放」する鍵だったかー。

うーん、概ね24話の時に想像した通りの結果になってきたなー。
さすがに、その通りすぎて、もう少しサプライズが欲しいぞw

で、こうなると、この先、気になるのは、ネギの封印を解放するという方向に物語が向かうのかどうか。
そして、その場合、刀太という存在はどうなるのか?

なんか、だんだん刀太自身が実は、自律する「封印解除キー」として作られた、魔法的存在(ロボ?)なんではないかと思えてきた。というか、「鍵の守護者」として刀太自身の意志によって、封印を解くか解かないかまで判断を委ねられた人工存在。

いや、だって、ネギが封印されているなら、じゃ、ネギにホントに妻はいたのか?ということになるじゃない。

どちらかというと、ネギがよく知る近衛の縁者に、封印キーを移植したという方が、しかも、何らかの時間の制約からやむなく移植した、という方が納得がいくじゃない。

で、そう考えると、今回の最後で、刀太が「両親の敵であるフェイトを討たずにいれるか」と「けじめ」の話を出してきたのが、気になってしかたがない。

だって、お前は両親の敵だ!といえば、そりゃ、フェイトと戦う理由にはなるけどさ。それ、あまりにも単純じゃない?そもそも、両親との幸せな関係なんて全然この漫画では描かれていないから、突然、親の敵!と叫ばれても、なんか、それ、「親が殺されたら仇討ちしなければならない」ってプログラムされた内容をただ愚直に実行しているだけのように思えてくる。

むしろ、ここまで思考が単純なところを含めて、実は、刀太ってもともと人間じゃなくて、魔法で作られた人工存在なんじゃないの?って感じてしまうんだよね。であれば、この単純さにも説明がついてしまうから。

それに、今回、フェイトは、ネギが愛したのはナギだ、とあっさり答えてしまっているのもね。だって、本当に刀太がネギの血統を継いでいるのだとすれば、当然、ネギには妻がいたはずで、最低でも、その人を愛している、と(あの)ネギならきっと公言しているはずでしょ。だから、それが全くないのはかえっておかしくない?

となると、作中では、なんかダメ質問としていなされてしまっていた夏凛の質問は、実は、最も重要な質問だったように思うんだよねw

金と女!w

で、このあたりは、刀太が、自分が襲われる以前の「記憶が無い」ということとも関わっているように思える。たとえば、単なる「魔法的鍵」としての存在だったものが、フェイトの襲撃によって、今ある刀太の身体に転移してしまうことだってあるのだろうから。

この場合、今の「人格」としての刀太は、彼が両親と思っているものとは実は血縁はなかった、ってことも大いに考えられるから。

なにしろ、ネギま!世界は、神楽坂明日菜というアスナの「表層人格」的存在すら実在していた世界なわけだから。

むしろ、刀太とネギとの血縁関係は、ネギが公式には死んでいたことをいいことに、エヴァが刀太の表層人格を安定化させるために作った「ニセの血縁」だったのかもしれない(ここでも神楽坂明日菜という先行事例がある)。大体、ネギは封印されているんだから、墓なんか本来あるはずがないし、もっといえば、大戦の英雄であるネギの墓が、刀太のいた田舎にあるはずがないよね。

ということで、フェイトは親の敵!だから許すまじ!、というのは、盛大なミスリードに思えてくる。

まぁ、なんにしても、この辺りの真実は、とっととエヴァが話してくれれば終わりなんだけどね。とはいえ、ここまでフェイトがバレをしていった後だと、エヴァも口をつぐみ続けるわけにいかないんじゃないかなー、と。

ということで、刀太は人工魔法生命体であるって方向、結構あり得るように思っている。

いや、それ以前に、刀太の世界は、やっぱり火星の魔法世界ではないかと。

じゃないと、ネギま!世界からUQH世界への移行の間に、こんなに悠久者が出てくるわけがないと思うんだよね。何らかの意味で、「人工的」な世界であると思っているのだけど。そして、だったら、刀太が人工物でも全くおかしくはないわけで。

にしても、結局、UQHって、ネギま!の設定バレの場でしかなくなってきているみたいなのは、どうのだろう。

これ、いわば、一種の二次創作だよね。
まぁ、作者自身がやってるからいいんだけど。

でも、このUQHならではの物語!っていうのも欲しい気がするんだけどな。

そういう意味でも、この後、ネギの封印解放が物語の目的になるかどうかは大事なところ。

だって、多分、ネギの封印を解いたら、刀太という存在は消滅してしまうだろうから。

その時、刀太はどんな存在として消えるかだよね。。。

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魔法科高校の劣等生 九校戦編(3、4巻) 感想

2014-07-10 21:41:24 | さすおに
さて、当の九校戦編も読んでみた。
もうほとんどアニメ化されているけど、
肝心の爆裂プリンスとの闘いはこれからなので、
一応、スペース空けときます。




















































で、原作の方の「九校戦」編だけど。。。
うーん。

これ、ちょっとアニメ化スタッフの方ももうちょっと工夫できたんじゃない、という気がしてきた。というのも、結構大事なシーン、大事なセリフを端折ったり、改変しちゃたりしたところがあって。

たとえば、直近でいえば、14話の最後のところで、達也が十文字に無理矢理モノリスコードへの出場を説得されるところがあるけど、あそこで「弱者の立場に甘えるな」とか十文字が言ってるところは、原作だと実は、達也が十文字の言葉から勝手に想像して理解した意味なんだよね。だから、原作では達也の独白として記されている。

で、これは、当然、十文字の印象を変えてしまうわけで。
つまり、ものすごく鬱陶しい会社の上司みたいな存在。
だけど、原作だと、彼は基本的には言葉少なげで、しかし、最後の責任だけは自分が被る、という武将みたいなリーダーなんだよね。
まぁ、天然なところもあるわけだがw

ともあれ、こんな具合の改変はかなり加えられていて、わかりにくいだけでなく、原作のニュアンスを大分変えているところはある。

まぁ、仕方ないんだろうけどね。
原作の九校戦編自体は、実はそこかしこで「魔法の説明」がなされていて、むしろ、この世界の魔法設定や世界設定を説明するために「競技会」という場が選ばれただけのような話だから。

いやー、だって、会話でも地の文でも、魔法の説明や、十師族の説明とか、そんなのばっかりだから。

だから、その原作の意図を汲むなら、もっと魔法説明をコンパクトに行うように構成を変えても良かったんじゃないかな、と思う。

たとえば、各種競技の説明を、大会が始まる前に簡単に行っておくとかね。

というのも、セオリーの勝ち方を説明することで、必然的に魔法の説明も必要になるからで。そこは、まぁ、もう説明回として割り切って1話ぐらい使ってきっちり説明して、その上で、実際の競技会はコンパクトにテンポよく進めていけばいいのに、と思える。

なんというか、このあたりは単純にもったいない。

試合攻略上のセオリーが示されていないと、どれだけ達也が、エンジニアとして優秀で、かつ、軍師として腹黒いw かがわからないから。

多分、15話もしくは16話で描かれる一条+吉祥寺とのバトルも、なんか淡白にこなして終わりそうな気がしてならない。

ホントは、それぞれ葛藤があるんだけどね。
原作の方は、まぁ、ある意味で高校生らしい傲慢を、男子たちが示していて、それらの増長も含めて、あー、達也に手球に取られるんだろうな―、と思わせるのだけど、そういう描写も端折られてしまうだろうから。

うーん、とにかくもったいない。

で、原作の九校戦編だけど、これはまぁ、序章としてはやむなき、という展開。
学生の競技会を通じて、達也の凄さが徐々にバレていく。

で、その延長線上で、横浜騒乱編で、彼が軍属であることもバレて、彼のバカみたいな魔法力や魔法能力(分解と再生)がいかんなく発揮される。なんといっても、世界に50人ぐらいしかいない「戦略級魔法師」だから、達也は。もう、普通に考えて超スーパー兵士なわけよ。

結局、達也は、

ウィード@一高、
特尉@101部隊
弟子@九重道場
トーラス・シルバー@FLT
ガーディアン@四葉

の5つの顔を使い分けているわけで。

で、いずれも、四葉の手から深雪を開放するための努力だから。

そういう彼の境遇が早めにわかるように改変しておけばよかったんだけどね、アニメの方は。

ともあれ、九校戦編は、こうした達也の素顔が少しずつ明らかになっていく過程なので、思いの外、実は地味。

というわけで、残りをどう料理するのか。

しかしなー、これでいくと、横浜騒乱編はどれくらい話数を使うんだろう。

あれこそ、後半は戦闘シーンばかりになるから、ある意味でアニメ化して価値があるアクション場面の連続になると思うのだけど。

だんだん、仕上がりが気になってくる。

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UQ HOLDER! 第41話 感想

2014-07-09 18:33:51 | UQH/ネギま!
あー、つまんねー。
なに、これ。ただのじゃれあい?
エヴァとフェイトがこんな戦い方するかな。。。

全く期待はずれ。

おまけに、自分を見事にはめてみせたUQHの諸君に、ご褒美に一人一問ずつ質問を許す、って何?
ボーナスポイント?

うーん。茶番だなぁ。。。

まぁ、一問一答で刀太たちは今後の展開に繋がる回答を得るんだろうけど。
緊張感に欠けるというか。

てか、こんなに簡単にフェイトを解放するなら、ここのところのフェイト捕縛作戦ってなんだったわけ?と思うじゃない。
あれだけ刀太たちが必死になったのは何だったの?と。

ほんと、くだらない展開。
がっかり。

ついでにいえば、バトルシーンとか全く面白くなかったし。
てかさ、なんで、エヴァは雪姫モードなわけ?
むしろ、通常モードのロリエヴァのままで闇の魔法を身にまとって、なんか大人ぶったフェイトを圧倒するはずだったのが、意に反して、今回のようにタイブレイクになった、という展開なら、なるほど、かつてエヴァに一蹴されたフェイトもようやくエヴァに届くくらいの実力をつけたのね、と思えただろうに。

うーん。
それとも雪姫モードになんか意味があるのかね。

ともあれ、バトルの使い方も描き方も下手だと思った。

ホントにこれ、打ち切りルートなんじゃない?
展開があまりに性急すぎるから。

それとも、単純にストーリーテリングがお粗末なだけ?

なんだかなー。。。

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ソードアート・オンラインII 第1話 『銃の世界』

2014-07-07 14:44:03 | SAO/AW
ようやくSAOの第二期が開始。
いよいよ、ファントム・バレット編スタート!

・・・なのだけど、それ以上に、冒頭でSAO/AW世界の核心に触れる話をキリトがしていてビックリ。

要は、皇居が物理的にも情報的にも通常世界から隔離された「異界」としてある、と行ったところだけど、これ、もう間違いなく、AWの帝城のことを言っている。

さらにいえば、SAOアリシゼーション編の舞台である《アンダーワールド》の最終的な避難先がおそらくは皇居敷地内というか、皇居に設置された外界から隔絶されたプライベートネットワークであることは、もうほぼ決定なんだろうね。そうして帝城へと続くという意味で。

まぁ、繋がりそうでなかなか繋がらないSAOとAWだけど、そのヘソとなるのが、帝城=皇居、ってことなんだろうな。で、AW世界を作ったのはほぼ間違いなくキリト(しかも《アンダーワールド》から帰還した方)なのだろうな。

正直なところ、ファントム・バレット編はものすごく鬱な展開なのであまり楽しみにしてはいなかったのだが、まさか、のっけから、こんなネタが出てくるとは思わなかった。

いやー、作者、遊んでるな―w

で、ここを除けば、後はオーソドックスな展開で特に言うことなし。

ところで、二期は2クールなんだよね。だとしたら、一応、マザーズ・ロザリオ編までやるのかな?で、満を持して、三期でアリシゼーション編を行うw そういう流れで是非!

それにしても、アスナのCV、やっぱり今になっても馴染めないなー。
なんというか、険のある声でどうも好きになれない。媚びすぎているというか。
まぁ、メインは変えられないのだろうから仕方ないのだが。
どうにかならないかな。。。

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魔法科高校の劣等生 第14話 『九校戦編 VII』

2014-07-07 11:41:42 | さすおに
なんだかね~
盛り上がらないね~

しかし、森崎が不憫すぎる。
そして、彼らの欠場を達也たちで補わせる展開って、こうやって見ると、やっぱり無理矢理だよな。せめて、森崎たちが事故にあった時点で、真由美たちが次の試合をどうするか、とソワソワしてでもしてくれていたら、最後の展開もわかるのだけど。。。

シーン展開がブツギリ過ぎ。
唐突。
その上で、弱者に甘えるな!とはねー。

この物語(多分作者)は、ホントに、政治的には右だな。
それはそれでわかるけど、ここまであからさまだとさすがにちょっと引く。

そういえば、前回の達也のエンジニアとしての功績を称えるところで、やたらと真由美や麻里がペタペタペタペタと達也の肩に触れているのもなにげに気になったな。なんか、オヤジ過ぎない?

達也スゲー、というのは、まぁ、あの年で既に軍属の特尉だったりするから、学生と比べたらオーバースペックなのだから仕方ないけど。もっとも、目立つことを避けたいというのなら、もう少しエンジニアとしての技能も適度に隠してもいいとは思うけど、それをやれないのが一応精神年齢は高校生ってことなのかね。

でも、ボディタッチの演出とか、他の部分はもう少し手を入れてもいいかなー、と思う。なんていうか、この物語、面白いところがあるのは認めるけど、同時に、生理的にうーん、と思わせられるところもあるのが困る。。。

ともあれ、次回、ようやく爆裂プリンスと闘いか。
しかし、三高の二人もなんか感じ悪いよな。特にジョージ。
いろいろな意味で、コンプレックスがだだ漏れしているキャラばかりで(当然、森崎も含む)、めんどくさいよね。。。

と文句いいながらも、見続けさせてしまうところは、設定の力なんだろうな、とも思う。

そうそう、OPとEDが変わったけど、なんか、前の方がよくない?

新しいOPの方は、なんか、いろいろと衣装がめまぐるしく変わって、まとめてみると結構ハズカシイ。

で、EDの方は、なんで雫とほのかがいなくてあずさがいるの?とか疑問に思う。

ていうか、十文字はホントに高校生なのか?
彼がいると、一高という名の会社が舞台のような気がしてならないのだよw
むしろ、企業陰謀小説と思うほうがスッキリくるくらいw

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