BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

プリンセスコネクト!Re:Dive 全13話 感想: アニメーションならではの動きのある物語展開で監督のセンスが光るアニメ化だった!

2020-06-30 15:57:59 | プリコネ
最初から最後まで、文句なしの素晴らしい出来!

ホント、「綺麗なこのすば」で、ギャグも、アクションも、人情も、ぜーんぶ盛りで最高だったw

いい意味で見せ場がコロコロ変わるのがいいし、最終回にキャルが言っていたように、最初は、幼児退行?で頼りなかったユウキが、最後は、自分の剣の一振りで巨大シャドウを倒していたから。

その後に、ちゃんとラビリスタに「いい太刀筋だ」と合格の一言も添えたのもよかった。

ユウキ本人も自覚した上で、成長の跡を残したってことでしょ?

あのラビリスタのサポートで、シャドウのところにユウキが降下しながら現れて、実際に征伐して、ラビリスタにさっきの言葉を言わせるまでの一連のシークエンスは、ホント、見ていて気持ちいい場面だった。

なにげにその前の場面で、ユウキとラビリスタが移動のために「降下」していたのも上手い。

あの「降下」の動きで加速したままシャドウの前に現れたのはカッコよかった。

確か2話で、空飛ぶドラゴンを倒した時もそうだけど、ああいう動きのあるシークエンスが、ホント、この監督は上手いよね。

アニメーションにおいて「降下」のシーンは、誰もが自然と加速していくが上に動きのある展開になることをよく知った上での構成、というのがよくでていて。

だから見終わって、気持ちよかった!って満足感が高まることになる。

きっと、このプリコネRが好評だったのは、あくまでもアニメーションが得意とする動きのあるシーンを多用したことも大きかったと思うし、

だから、ゲームとは違う魅力を与えるという点で、是非、同じスタッフで2期を作って欲しいな、と思う次第。

個々のキャラの魅力については、ゲームの中できっと重点的に繰り広げられているのだろうから、それはもう見ている人が勝手に補ってください、アニメは、あくまでもそのキャラの間の関係性の襞を描きます!っていう割り切りで通しちゃえばいいのだと思う。

実際、それで十二分に面白かったわけだから!


もっとも、無印から続く「大きな物語」も気になるけどね。

特に、ユウキが最初にギルドを組んだメンバーね。

というか、無印とRで、パーティが異なっているのって、微妙にもえるよね。

簡単にいえば、初恋の相手と、結婚した相手の違い、みたいな感じでw

ペコリーヌもキャルもコッコロも、みんなピンのたったわかりやすいキャラだっただけに、最初のパーティメンバーの素性も気になる。

そういう意味でも、ホント、2期が見てみたいなぁ。


あ、あと、途中、モブのおじさんたちに対してあれこれ批判があったみたいだけど、ペコリーヌがこの都の本来の姫様であることを考えると、民草の信頼を自然と集めてしまう人の良さ、高潔さを表すためにも、やっぱり、モブの存在は必要だったと思う。

もっとも、彼らの、マジで「このすば」的やっつけ感のあるキャラ造形もあっての、ジブリっぽさだと思いもしたw

ただ、そこまで行くと、もう原作のゲームの世界観と外れてしまうのかもしれないけれど。

でも、美食殿のこの街における大切さを表すためにも、市井の民の描写は大事だったと思うのだよね。

ということで、もう、アニメーションの方は、設定は維持した上でアレンジを多用した半オリジナル版のシナリオでもいいから、アニメーションらしい物語として継続してほしいなぁ。

いや、きっと、ものすごく面白いシリーズになると思うんだ!

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プリンセスコネクト!Re:Dive 第13話『ロストプリンセス ~皆の笑顔を添えて~』感想: ホロリとさせる素晴らしい最終回に大満足!ブラボー!

2020-06-30 11:37:26 | プリコネ
いやー、いい最終回だった。

なんか映画みたいだったよ。

それもジブリ。

ペコリーヌの「告白」に、コッコロが「抱きしめ」て応えるところが、ストレートすぎて素晴らしい。

その裏で、ラビリスタの不思議空間?で、ひとりいわば「天上=ゲーム」の事情を聞かされるユウキ。

美食殿の4人を必死で探し回る街の人々のもとに現れる王宮騎士団の面々。

その場で、なにやら思わせぶりな発言とともに微妙に毒をはいてみせるクリスティーナ。

そして、ひとり、シャドウの撃退に奮戦するキャル。

・・・

こうして並行して起こっているシーンが、最後はきっちり収束していくのだもの。

いやー、これは、上手いなぁ、マジで素晴らしい!

単純に、アニメーションの1話構成として最高だよ!


もちろん、その背後で、ペコリーヌを襲った悲劇とか、

それと多分連動しているプリコネ世界の悲劇とか、

どうやら「陛下」がマジでねちっこい嫌なやつであるとか、

そういう物語の要となる要素をまとめて放出してくるんだから、そのボルテージの上げ方も、なんだかジブリっぽい。


ということで、大満足!

これは、どう考えても2期に期待!

もちろん、製作サイドは、その勢いでゲームをやれ!ってことなんだろうけど、このアニメのできの良さを考えたら、プリコネRについては、『このすば』みたいに、アニメはアニメできっちりつくり続けていってもいいと思うけどな。

いや、だって、単純にお話が面白し、キャラもいいから。

むしろ、ゲームとは別に、自由にアニメで彼らを動かしてあげたほうがいいと思うんだよね。

なんていうか、こう、劇団のような感じなんだよ、プリコネ一座!

キャルとペコリーヌのコンビもいいけど、もちろん、ユウキとコッコロ、あるいは、ユウキとすでに知り合っている人たちとの関わりとか、ちょこちょこ日常として描ける要素がたくさんあるのだから、そうした個別エピソードを適宜まぶしつつ、「陛下に挑む」という大きな物語を進めていく、という方向でいいと思うんだよね。


ともあれ、ホント、素晴らしかった!

物語も、キャラも、作画も、アクションも、音楽も、演出も、・・・、も全部、最高!

是非とも2期をよろしく!

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ゴブリンスレイヤー 12 (第12巻) 感想

2020-06-30 00:04:56 | Weblog
いつもどおり、さすがは安定の『ゴブリンスレイヤー』、って書き出したかったのだけど、この12巻はダメだった。

あまりにも散漫で、全くお話に乗れなかったし、全然面白くない。

全編に渡り、短編集。

中編もなく短編のみ。

で、いつものゴブスレ・パーティの活躍は全く無くて、今回は、みんなそれぞれバラバラに活躍する。

で、それが、どうにも見どころにかけて、ホント、一体、なんで、こんなクソつまらない短編ばっかり、ダラダラ並べたかな、というくらいのヒドイでき。

山場がどこにもないのだもの。

いや、そりゃ、パーティ・スイッチをしているから、いつもとは違う人たちどうしの会話が増えて、それなりに新鮮味はあったけど、でも、それも互いに新たに会話を交わした、ということ以上のイベントがなかった。

なんにも掘り下げないのだから、どうしようもない。

加えて、「仕掛人」とか「王様」とか「勇者」とか、今までなら背景にいた人たちまで、それぞれ出張ってくるから、もうホント、散漫この上ない。

いやー、久しぶりに、読み通すのが苦痛だった。

前巻は、砂漠で竜とご対面とか、おいおいゴブリンじゃなくてドラゴンスレイヤーじゃん!って思って面白かったんだけどね。

まぁ、10割、面白いコンテントなんてどこにもないから、いいんだけどね。

にしても、今回は外れだったなぁ。

まぁ、さすがにゴブリンだけ相手にしているだけでは、物語が煮詰まるのは火を見るより明らかなわけで、その分、なんとかして、ゴブリンスレイヤーだけの意志で事態が進まないような「騒然とした状況」を作り出そうとしているのかもしれないけれど。

でもねぇ、それだと、「自分たちは勇者じゃないから、歴史の主人公じゃないから」みたいな言い方を、重戦士、槍使い、ゴブスレの、腐っても銀等級の3人に言わせちゃ行けないと思うんだよね。。。

歴史の表舞台に躍り出ることを彼らにも求める、というかなり強引な仕掛けが、この先には必要なのかも。

でないと、もうちょっと見限りどきかな、とも思いつつ。

あと、さすがに、これだけ登場人物が増えてくると、さすがにそれぞれのキャラの固有名がないと、誰が誰だかわからなくなってくるし、たとえば「重戦士」といういかにもキャラ付けのための名前だけを使っていると、その人物のパーソナリティが自然に広がっていかないんだよね。

・・・ということで、ゴブスレについては、そろそろたたみ時で、世界観だけ残して、きちんと名前を持ったツワモノパーティの物語にでも模様替えしたほうがいいんじゃないかな。

そんなタイミングだと思うんだよね。

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グレイプニル 全13話 感想: やっぱり着ぐるみの頭がもがれたシーンが最高に衝撃的だった!

2020-06-29 12:37:30 | グレイプニル
『グレイプニル』も終わってしまった。

改めて言うけど、面白かった!

第13話の感想については、そちらを見てもらうとして、シリーズ全体でいうと、やっぱり作画の良さとアクションの動き、それと展開の上での緩急の使い方のうまさ、が目立ったかな。

やっぱり、この作品は、基本がホラーで、それにゲーム要素が付加された競い合いであり、サスペンスだと思うんだよね。

その点で、静と動の使い分けがうまかった。

とりわけ、アクションシーンの動き。

特に、修一と千尋が合体して戦った7話の場面の動きは、アングルの使い方もうまくて、すごく良かった!


もっとも、この作品に引き込まれたきっかけといえば、やっぱり、ヤンデレ的怒りに駆られたエレナによって着ぐるみになった修一の頭がもがれた3話から4話の場面ね。

あそこは、ホントにびっくりした!

え!って思ったもの。

しかも、頭がもがれた後、中にはいっていたクレアの頭だけがでている状態が、どうにも笑えてしまうのがいい。

だって、スタイルのいいクレアがずんぐりむっくりの着ぐるみを来て一生懸命動こうとするだけで滑稽じゃない。

そんな感じで、超悲惨な場面なんだけど、でも笑える!という、微妙なさじ加減が、この作品の魅力を増しているんだろうな、と思った。

やっぱり、あそこが一番。

で、二番が、円グループをクレアがキョウチクトウで全滅させようとした10話の場面。

あれはあれで、超非道の場面なんだけど、キョウチクトウという花のせいもあって、やはり妖しい美しさが増してしまう。

あそこは、完全に「悪の魅力」だよね。

そして、それを発案して敢行できてしまうクレア。

そう思うと、やっぱりこの作品の主人公はクレアなんだよな。

そのクレアと修一が「二人で一つ」の関係を築いていくのが、当面のゴールだったわけだけど、でも、原作だと、その関係性もまた、まやかしのもの、あるいは、作られたものだった、ということになりそうで怖い。

そう、やっぱりホラーでありサスペンスなんだよ。

そして、その雰囲気をうまくこのアニメ版は表現していたと思う。

やっぱり、2期がほしいね。

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ぼくたちは勉強ができない 第164話 『[x]= 文学の森の眠り姫編⑤』 感想: ここでうるかが横槍を入れてくるのか…

2020-06-29 12:13:03 | ぼく勉
あれれ、ヴァレンタイン・イベントがあんなので終わったと思ったら、受験もあっさり終わってしまった。

この作者、あくまでも、受験前後の緊張感は描かないつもりなのかな?

それとも、それは一浪の先輩回でこそのネタにするのかな?


ともあれ、あっさりと受験も終わり、皆、晴れて合格。

で、その間も、文乃は、足が悪いふりをしていたみたい。

悪い乙女ですねw

でもまぁ、眠り姫というよりはシンデレラのノリで、受験が終われば成幸との関係も自然に消えていく…、という少女漫画的感傷に浸りながら、ひたすら独白を繰り返していく文乃っち。

もうこうなると、この文乃編で語られる成幸のセリフも、多少なりとも文乃っちの願望込みの「盛られた」ものなんだろうなぁ、という気になっていく。

今回の、お父さんのことを振り返りながら語る成幸の姿なんて、あれ、どうみても、父親と確執のあった文乃にとって、本当は望んでいた父親像の投影で3割増しくらいの美談担っている気もする。

まぁ、あくまでも成幸が捉えた父親のことなのだけど。

あ、でも、これ、もしかして真冬先生編に向けたネタの仕込みであるのかもね。


それはともあれ、そんな成幸の父親よりもきっと素晴らしい教師になるに違いない!と熱弁する文乃は、内心、そうやって成幸への思慕を表現しているのだろうな。

ホント、国語の問題みたいだw

でもまぁ、長かった受験勉強も終わったわけで、これでそれぞれの道を歩き始めるんだね・・・、でもね!成幸くん!!!、って行こうとしたところで、まさかの、いや予定通りの「うるか」登場!

さてさて、このうるかの介入は、きちんと文乃の本気に火を点けるのだろうか?

いや、文乃編だから焚きつけるに決まっているのだけどw

でも、そういう意味では、今回の展開は、まだこんな平行世界編になるのが明らかになる前の「本編」のときにやってくれたら、もっと盛り上がったんだろうけどな。

うるかと文乃、どちらを成幸は選ぶのか?ってね。


もっとも、今回の最後で、うるかの登場によって、文乃のボルテージはどんどん上がっていってるみたいだから、文乃の方の気持ちは心配ないとして。

問題は成幸の方。

これ、もしかしたら、文乃だけでなく成幸の気持ちに火を点けるのも、幼馴染であるうるかの役割になるのかな?

その場合、うるか推しの人たちがどんな反応をするのかも見ものだけど。。。

しかし、そろそろ、最終ゴールに向けて、巻きを入れてほしいぞ。

でないと、このまま、ホントに文乃の恋愛日記で終わってしまいそうで怖い。

お願いだから、脳内恋愛の成就、みたいな捻ったオチはなしでw

やっぱり、文乃がストレートに成幸に告白する展開なのかなぁ。

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グレイプニル 第13話 『二人で一つ』 感想: 上手いこと改変してきれいに終わらせた上に原作にも影響を与えそうな新事実を出してきたことに驚愕!

2020-06-29 01:16:51 | グレイプニル
うまいこと、改変してきたね。

原作だと35話と36話の間の「補完」って感じで。

この13話の流れで行くと、修一とクレアは一度、エレナに消された記憶を思い出したのだけれど、それもまた、エレナの能力によって消し直したので元通り、ということで。

これなら、このまま、原作の方の流れにそのまま接続しても、一応、話は通じることになる。

まぁ、もう一つ、小柳ともう一度、仲間となる証のチョーカーを着けてもらわないといけないけれどw

とはいえ、紛いなりにも、この話で、一応、エレナと修一ならびにクレアとの間に何があったのか、説明もしているので、最低限は一つ、謎が解かれたことになる。


ただ、一つ気になったのは、修一が記憶を取り戻すと、化け物のほのかがやってきて、修一もまた、ほのかの力によって消されてしまうらしい、という、この13話で描かれた内容。

これ、どこまで、原作と整合性のあるものなのだろう?

原作者も了解の上での、新たなヒントなのか?

それとも、単に、アニメのほうで最終話の形をつけるために無理やり付け加えられたものなのか?

ただ、原作の方では、修一と合体したことで修一の記憶を共有した千尋が、やはりほのかに取り憑かれてしまったことを思うと、この怪物ほのかは、自分のことを記憶している人を消しにまわっている、というのは説得力があることなのも確か。

となると、いよいよ千尋と合体することで、自分の記憶をサルベージしようと修一が描かれるはずの、原作の次の55話で、そのあたりの仕組みも明かられることになるのかな?

あと、修一の記憶を消すとエレナの力が弱まる、という新設定も気になる。

原作の35話の最後では、直人とエレナに修一は呼び出されて、そこでカイトの様子がおかしい、ということを聞かされたのだけど、その後、多分、カイトが宇宙人から能力を授けられている。

で、35話では、そこで過去の話は終わって、いきなり修一とクレアが再び山に挑むシーンに変わってしまう。

多分、今回の13話は、その間を補完しているはずで、となると、あの後、カイトがほのかを復活させることで、修一とエレナ/クレアの両親が、ほのかに消されてしまうのだけど、その事実も含めて、エレナが修一とクレアの記憶を消した、ということになるのかな?

そうすると気になるのは、ほのかがエレナ/クレアの家に現れたのは、エレナが目的だったのか、それともクレアが目的だったのか、ということ。

クレアに対するカイトの「悪魔!」という評価からすると、やっぱり、クレアはクレアで、愛子なりほのかなりのことを知っていたようにも思うのだけど。

でも、このあたりの詳細もやはり、原作の55話以降で扱われるのだろうな、きっと。


ともあれ、アニメとしてはこれで終了。

いやー、おもしろかった。

なにより、このコロナ禍のなかで最後まで続けてくれたのがありがたかったし、作画がくずれないどころか、むしろ決めるべきところはしっかり描きこんでいたのにも感心した。

ということで、この13話の終わり方だと、2期は多分、望めないのだろうけど、できれば、続きもやってほしい。

とりあえず、これからは、原作を楽しみにしていきたい!


追記: 全13話の感想も書いたので、よければどうぞ。

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かぐや様は告らせたい?〜天才たちの恋愛頭脳戦〜 全12話(第2期) 感想

2020-06-28 17:32:49 | かぐや様
第12話の感想はすでに書いたけど、今回でかぐや様の2期も終わったので、ちょっと全体を振り返っておくと、総じて、1期のときよりもわかりやすかったような気がする。

もちろん、その多くは、すでに1期で一通り主要キャラが出てきていて、彼らがどう振る舞うか、というのがわかっていたから。

あ、いい忘れていたけど、原作は未読。

1期からここまで、どのエピソードも初めて見るものだし、原作との違いや齟齬についての情報は持ち合わせていない。


なので、2期当初の、早坂や藤原書記、あるいは、白金妹や藤原妹たちが、いきなり彼女たちらしく振る舞って事件を起こすなり解決するなりするところは、自然に楽しめた。

何度か書いてきたけど、早坂と藤原書記の2人は、この物語の隠し味を決めるスパイスのような存在なので、展開がだれてきたところでこの2人が出てくると、画面に活気が戻って、とてもいい感じだな、と思っていた。

言い換えれば、この2人の使い方のさじ加減で物語の面白さはどうにでもなるなぁ、と。

そういう意味では、今回の最終回である12話で、壊れたガラケーの代わりにスマフォを買いにいったかぐやに付き添ってきた早坂が、ガジェットオタク的喜びをぴょんぴょんw跳ねながら表していたところから、生徒会室へとシーンが変わって、藤原書記がかぐやにスマフォ買ったんですね!と突っ込むところの、一連のシークエンスは最高だったw


で、逆に、このシリーズで躓かされたところといえば、やっぱり、伊井野が登場してから始まった生徒会選挙の一件と、終盤の石上の過去話のところ。

伊井野については、なんで今さら新キャラ?って疑問に思ったし、石上については、え、その話、いるの?って感じだった。

どちらも、どうやら今後の(2期以降の)展開に必要なキャラや事件であることは分かったのだけど、それにしても、話として唐突だった。

というか、伊井野については、ゼロから彼女を紹介するところが記されてしまって、ああいうところは、映像にすると、それこそ読み飛ばせないから厳しいよね。

まどろっこしいというか。

しかも、アニメ的にも尺の関係で、逆に1回分に収めるために無理やり引き伸ばししたのかな?と感じるようなところも出てきて。

だから、シリーズ構成として尺の配分の仕方はどうだったのだろう?とは思ったかな。


あとは、伊井野や石上が、エピソードの主役になると、必然的にかぐや様が上級生キャラ、というか「お姉キャラ」にならざるをえず、結果的に、必要以上に底意地の悪いキャラに見えてしまうのがマイナスだったかなぁ。

もともと、かぐや様って、キャラとしては分裂ぎみの人なので、そのアップダウンのギャップの切り替わりの速さで笑いを取るタイプなのに、それがずっと冷徹モードになられると、どうしても笑いどころがなくなってしまう。

その点は石上とキャラがかぶっていて、たとえば、終盤の石上が主役を張るところだと、石上自身がちょっと熱血が入った高校生になると、その分、かぐや様が冷静ツッコミ女子になってしまうと言う構図。

その場合、問題は、そのツッコミは誰に向けたもの?という気もして。

このあたりが面倒だったかな。

正直、秀知院の経営とかOB政治とか、どうでもいいので。

でも、四宮の名をだすとそこまで行っちゃうのが厄介だなと、前回、そして今回の校長の処遇についてのかぐやを見て思ったのだった。

なんていうか、変な方向でシリアスぶられるのはいらないかな、というのが正直な感想。


ともあれ、全体としてはもちろん楽しめたので、可能ならば、3期といわず、4期まで含めて長い目で映像化してくれるといいかな、と。

というか、そろそろ、アニメ化についても「最後までアニメ化する」という原則で制作するようにしないと、見る側も愛想を尽かして、なら見ないか、原作だけに行く、ということにもなりそうで。

でも、配信が当たり前になるなら、長く続くシリーズを複数放送するタイプの方が、ビジネスとしても安定すると思うのだけどね。

きちんと終わりが描かれる作品を、もっと見てみたいとは思う。

で、そういう作品の一つに、かぐや様も入ると思っている。

なので、まずは3期をよろしく!

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かぐや様は告らせたい?〜天才たちの恋愛頭脳戦〜 第12話 感想

2020-06-28 11:11:47 | かぐや様
あはは、最後に子安パパの助言って、何の罰ゲーム?って思ったら、ホントにそこから一気に風船が爆発して終わったw

いやー、安定のダメ大人・子安w


って、そんな感じで、なんか無理矢理の最終回って、感じだったなぁ。

というか、前回と前々回の石上のエピソードってなんだったんだよ?と言いたくなるような「生徒会の日常w」的終わり方だった。

完全に本編終了後のエピローグ!って感じ。

というか、今更ながら、第1回のねっとりとギスギスした白金とかぐや様という感じで。


まぁ、はじめの写真撮影エピソードは、確かに途中で、あ、校長、これもう、クビ飛んだわ!と思っていたら、まさかの、かぐや様のガラケー破壊エピソードで。

そこからスマフォの購入までの過程は、想定外にしんみりした感じで。

そんな下げ基調のかぐやの前で、無理やり冗談をいいまくる早坂が、なんともまぁ、いつもと立場が逆転していて、笑えた。

一種のギャップ萌え的一瞬w

でも、早坂、マジで心配していたよね、かぐや様のこと。

しかも、使用人というよりも友人の一人、という感じで。

こういうところは、今までの物語の蓄積が効いていて良かった気がする。

まぁ、ガラケーが壊れた結果、生徒会のみんなで「思い出の写真」をクラウドで共有できたのだから、まさに結果良ければ全て良し!、というオチだったのだけどね。

むしろ、早坂は心配損だったわけで。


で、後半は、いきなりまた藤原書記による、唐突な風船膨らませゲームが始まったわけで。

ホント、唐突だよなw 藤原書記!

で、そのオチは推して知るべしの爆発だったわけだけど。

でも、その過程の、チンケな心理戦(もどき)が、このマンガの原点でもあるから、これも、第1回に戻った!って感じだよね。


ということで、やはり、結論としては、早坂と藤原書記の2人が、それぞれ脇を固めるバイプレイヤーの役割を果たす回は、すなおにラブコメとして面白い、ということが再確認されたような最終回だったw

これ、3期、あるのかね?

でも、あったとしても、石上と伊井野の話になるんだっけ?

だとしたら、4期まであるかたちでの3期、ってことになるから、ハードル高いかなぁ。

前回とのギャップを考えると、やっぱり、石上はモブキャラでとどまってくれている方がいいので、なかなかに微妙だろうなぁ。

むしろ、このまま、一応、白金とかぐやの二人のドタバタ・ラブコメでしたね!というオチで幕を閉じてしまってもいい気がする。

もっとも、3期があったら見るとは思うけどね。

一応、石上が主役?という心構えもできたことなので。

でも、その場合でも、引き続き、早坂と藤原書記の無双ぶりを見たいのだけどね!



追記: 2期全体の感想、についても書いてみたので、そちらもよろしく。

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グレイプニル 第54話 『どうして』 感想3: 改めて『グレイプニル』の面白さを考えつつ55話以降の展開を考えてみる!

2020-06-26 18:39:07 | グレイプニル
今期の作品で、意外とハマってしまったのが『グレイプニル』。

放送自体は、次回の13話で終わってしまいそうだけど、原作は、むしろ、今、修一の記憶のサルベージ、という、物語の佳境に差し掛かっている、

ということで、できれば2期の制作にも期待をかけながら、改めて面白さを見直しておこうかな、と。

ていうか、月刊誌の連載って、間が空いちゃうから、時々、突然、この先、どうなっちゃうのかなー?って疑問に思ってしまうから。

なので、そのメモ代わりということでw


多分、原作が第54話まで来たところで最大の問題は、修一とクレアの「2人でひとつ」の関係性にヒビが入りそうなこと。

しかも、修一の記憶の回復いかんでは、クレアが、この物語のラスボス的存在、つまり、諸悪の根源になる可能性もある、というレベルの深い亀裂につながる可能性。

というか、一体、クレアはなにをしたのか?

なぜ、修一に首を絞められ、その様子をエレナにも見られていたのか?

なぜ、カイトは、クレアを悪魔とまで呼んだのか?

けれども、作中ではすでに、キョウチクトウを使って円グループの殺戮を図った際に、クレアは悪魔とも呼ばれている。

そのレベルのことを、すでに「悪魔的」な力をもったカイトに言わせるほどなのだから。

どうやら、クレアの中には、常軌を逸した何か悪魔的なものが潜んでいるのかもしれない、そんなふうにも思ってしまう。

前にも書いたことだけれど、カイトから諸悪の根源、といわれるからには、どこかでクレアの行動が愛子の自殺につながるところがあったと考えるのが妥当なところで。

そういう意味では、クレアが抱えた爆弾がなんなのか?というのが、55話以降の物語の鍵の一つとなることは間違いない。


で、「2人でひとつ」の修一とクレアがバラけた場合、それぞれどういう行動を取るのか?

修一は、当面のあいだは、ほのかに付き纏われている千尋を救う、ということも含めて千尋と行動をともにすることになりそう。

で、その場合は、今の化け物的な「ほのか」を復活させた元凶であるカイトに挑む、ということにもなりそうだし、その過程で、千尋のつてを通じて、修一がエレナと再会する可能性も高い。

というか、すでに千尋は、かつてのエレナと修一の仲を知っているので、修一が千尋の協力を得て記憶を一部でも取り戻すことができたら、エレナとの再会を求めることは自然なことで、あとは、エレナがそれを受け入れるかどうかに限っている。

ただ、場合によると、直人が2人の再会を拒む可能性もあるな―と。

なぜなら、修一とエレナが「2人でひとつ」の関係になったら(戻ったら?)、いわば修一のバックアップとして着ぐるみ能力を得た直人がお払い箱になってしまうから。

決してそれは、直人が修一に嫉妬しているわけではないけれど、傍から見たら、かつての幼馴染の間で、誰と誰がくっついた、という話がシャッフルされるような感じで、バカバカしいけど、下手をするとドロドロした人間関係にも発展しそうでヤバそうな展開。

ただ、直人が絡んでくると、もともと彼の彼女であったはずの愛子の抱えていた問題にも戻ってしまうわけど、となると、そもそも直人は、なんで愛子のそんな不安定な気持ちを受け止めることができなかったのか?という疑問もわいてくるわけで、ここでも、なんだかドロドロした物語が生まれてきそうでちょっと怖いw

現状では、愛子は自殺、ほのかは復活したけど化け物化、修一は記憶を消去された、ということで、「はじまりの6人」のうち、なにがあったかについて分かっているのは、カイトと直人、それにエレナ、の3人だけ。

ただ、カイトは、事件の真相に迫る人物というよりも、物語の流れを生み出す狂言回し的位置付けだから、そうなると、直人とエレナの2人に行き着くわけで。

この2人の、事件解決に向けた情熱というか執着の出どころについては、これからきっと説明があるのだろうな。


ただ、こう見てくると、あまりにも山田塾に集まった「はじまりの6人」についての過去話が物語の大枠を規定しすぎるように思えてくるので、その6人とは別の誰かが、強引にでも、物語の閉塞した雰囲気を壊してほしいな、とも思うのだけど。

でもなぁ、その役割が池内ってことはさすがにないよなぁ。

まぁ、修一と距離をおいたクレアのサポートをするのは陽太と紗耶香で決定のような気もするのだけど。

でもだからといって、彼らが物語を新局面に動かすとも思えないし。

うーん。

いっそのこと、亡くなった山田先生の亡霊がでてきてくれてもいいのだけどw

それもないよなぁ。


ひとつ気になるのは、カイトがどうやって100枚コインを集めたのか、というのと、どうして彼が宇宙人の宇宙船?の残骸を守っているのか、ということ。

あと、カイトの取り巻きはなんなのか?ということもあるけど。

もしも、物語に新局面を開くとしたら、ゲーマスである宇宙人たちの「思惑」というのも考えないではいられないのだけどね。

いまのところ、宇宙人は無害な中立者のように態度を取っているけど、あれは本当の姿なのかな?

何らかの意図をもってはいないのかな?

あるいは、コインの形をしていない宇宙人は、彼ひとりだけなのかな?

化け物じみたほのかの力や、あるいは、ほのかによって取り憑かれた人たちがやがては消失してしまう、という現象は、どちらも、ほのか単独による出来事とは思えないんだよね。

消失する、というのは「生命が一つなくなる」ということだけど、じゃあ、その生命の魂や身体はどこに運ばれるのだろう?

この物語の怪奇現象の裏には、宇宙人が持ち込んだ力が関わっているとすると、ほのかの「化け物」としての行動も、何らかの形で、宇宙人の意図を反映したもののように思うのだけど。。。

どうなんだろうねぇ。


でも、はじまりの6人の間の確執に一定の解決が見られた後には、宇宙人がラスボスとして君臨してきそうな気はするのだけど。。。

一つの方向は、ほのかをどうするのか?ということ。

化け物になってしまったから、そこから解放して成仏?させるのか?

それとも、まともな形で「復活」させるのか?

そして、ほのかが「復活」できるなら、愛子もまた「復活」できるのでは?

もしかしたら、直人の目的はそこにあるのかな?

カイトを倒して(浄化して?),真の「復活」の力を手に入れるとか?

まぁ、バカバカしい話ではあるけれど、

でも、そもそも、宇宙人が、身体という檻を捨てて、精神なり魂なりをコインの形に凝縮して永続することを選んだとしたなら、逆に、コインの精神を定着させる身体を必要にするようにも思っていて、だったら、そのテクノロジー?を使って、亡くなったほのかと愛子の精神をなんとか見つけさえすれば、復活させることも可能なんじゃない?

あ、でも、だとしたら、宇宙人の狙いって、もしかしたら、コインを集めることではなくて、集めたコインを人間の身体を使って肉体化させるところにあるのかもしれない。

というか、宇宙人には、それくらいの底意地の悪さを発揮してほしい気もするのだけどw

もっとも、その計画の発端に、コイン集めを提案したほのかの何気ない発言があったとしたら、どうにも救われない話になるのだけど。。。


でも、まぁ、とにかく、次の55話を楽しみに待とうw

てか、これ、どれくらいになったら完結するのだろう。

まだまだ先は長そうだよなぁw


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ダーウィンズゲーム 第85話 感想: カナメの戦闘センスが光った回、そしていよいよシュカも戻ってくる?

2020-06-25 16:16:01 | ダーウィンズゲーム
前回の続きとして、対オボロ戦の本番。

オボロのシギルがなんだかアクセラレータの反射っぽいのは御愛嬌としても、戦闘経験を積んだカナメが、銃やライフル、はては木刀、あるいは盾、と手を変え品を変え、オボロのシギルの正体に迫ろうとしているところはさすが。

その一方で、オボロはオボロで、そうしたカナメの狙いを読みながら、たとえば、自分の能力に対するカナメの「推測」にあえて付き合いながら、戦うのもさすが。

というか、互いに自分の本当の能力は隠したまま、いわば腹のさぐりあいをしながら戦うのだから。

それを、頭脳戦ではなく格闘戦で繰り広げるのだから、両者とも、大したもの。

というか、オボロからすれば、ポテンシャルの高いカナメがようやく自分と対等に戦えるレベルにまで上ってきたのが、実は嬉しいんだろうなぁ。

ただ、そんな風に思えるというのは、まだオボロが余裕を噛ましていたことを意味するわけだけど。。。

ただ、オボロが完全に状況を見誤っていたのは、カナメは別にオボロとタイマンを張ろうとしていたわけでないことで、

カナメの戦略的戦闘に組み伏せられた降参したオボロが、とはいえ、俺、逃げます!って感じで空を飛んで逃げようとした瞬間を、スイによって止められてしまった。

まさに、ソロプレイヤーのオボロの限界が明らかになったところ。

カナメからすれば、常にクランの仲間とともに行動している、ということ。

全てを自分だけで行う必要はないということ。

もちろん、阿吽の呼吸で、オボロの拘束に動いたスイもすごいのだけどね。

ここ、地味にサンセットレーベンズの結束力が示されていたわけで。

しかも、5年ぶりに帰ってきたリーダーの狙いにちゃんに応えるのだから。

スイの成長が著しくてちょっとジーンと来たね。

てか、オボロを水で捉えた時のスイが、なにげに容赦なくなっているところにはビックリw

ただ、こうやって5年ぶりのスイの成長を描くためにも、とりあえず、戻ってきたのはカナメ一人だったんだろうな。

これでシュカがいたら、スイよりも先に手を出しているものね、絶対。

で、そのシュカだけど、彼女も、ククリたちのいる世界線Oから、カナメたちのいるもとの世界線Nに戻ることを決意!

といっても、そこで今回はおしまいなので、具体的にどうやって戻るかは次回以降の話。

気になるのは、世界線OとNの間で時間の速度に差があるみたいだから、シュカが戻った時に、世界線Nでどれくらい時間が経ってしまうのか、というところ。

あとは、シュカだけが戻るのか?

それとも、一緒に世界線Oに跳ばされた雪蘭たちも一緒に戻るのか?

さらには、ククリ配下のコウウたちも一緒に移ってくるのか?

そろそろ、世界線を超えた共同戦線も見てみたいところだからね。


それにしても、カナメのシギルであるヒノカグツチって、だんだん、お兄様(=司波達也ねw)の能力に似ているように思えてきたw

いずれは、さすおにwの「分解・再成」のコンボのように、その場で物質もエネルギーも消失させ、その場で別のものを創造することができるようになるんじゃないの?って気がしてきた。

場合によると、最終的には、カナメのシギルの念動系具象化能力をつかって、異なる世界線の移動も任意に可能になる、というようにもなりそうw

まぁ、その場合は、ククリの協力も必要になるとは思うけど。

そういう意味では、今回のオボロとの戦闘経験は、むしろ、そのための道を開くきっかけになったのではないか。

GMはGMで、カナメにオボロをぶつけるタイミングを見計らっていたんじゃないかな。

ともあれ、シュカの帰還については、それほどダラダラ時間をかけずに、次回かその次にくらいには、実現してほしいかな。

いや、まぁ、カナメたちの危機に増援として駆けつける、というのがお約束の王道展開ではあるけどさw

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