BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第46話 『誰が為』

2017-03-10 09:20:32 | Weblog
いやー、41話でラフタが死んだあたりから、何だこれ?と思っていたのだが、もうあまりにもお話がくだらなすぎて。

長井龍雪が監督ってので見始めたのだけど、まさか、ここまでお粗末なものをつくるとは思ってなかった。

岡田麿里の脚本もひどいよね。

なんだろうなぁ、「死ぬ」ことの意味って、舞台からの「退場」くらいにしか考えてないよね、この製作者たち。

ラフタの死に方もひどければ、シノも完全に犬死にだし。

まぁ一期で、ビスケットをあっさり殺したあたりから、その兆候はあったわけだけど。

しかし、これほどまで、ただのヤクザの抗争になるとは思わなかった。

いや、見る側が平和ボケなのか、ゆとりのせいなのか、知らないけど、そもそも「戦う」ことの意味を見いだせなくなっているから、とにかくロボが争う場面だけ描ければいい。だから、「戦争」ではなく「抗争」だけ描けばいいってことなのなかのしれないけれど。

でもねぇ、一応、戦争には建前とか大義ってものがあって、その上で争い事が起こるし、実際、戦争はそうやって起こっているわけだから、さすがに、長井も岡田も、いい大人なのだから、それくらいの「大人の常識」というか「社会人の常識」くらいは最低限、自分たちの表現製作物にはきちんと織り込んで欲しい。

その点では、遺憾ながら、『幼女戦記』の方がはるかに、戦争の大義にはこだわって表現しているように思える。というか、一般の軍人がそこをこだわっているからこそ、ターニャと存在Xとの間の隠れた「私闘」が意味を持つわけで。

そこがなくなると、単なる殴り合い、ただのチンピラがのし上がる話にしかならない。

まぁ、そういう意味では、モビルスーツにビーム兵器を与えず、もっぱら撲殺だけをさせた、というのは、筋が通っているのだけど。

しかし、それにしても酷い。

マッキーにしても、僕虐待されてから、大貧民よろしく、革命を起こして一番になります、って言ってるだけだし、アグニカ信仰を自ら納得させるために三日月たち鉄華団を都合よく解釈しているだけだもんね。

まぁ、スポンサー的には、ガンプラが売れればよく、見てる側もガンプラを買う理由があればいい、ってだけなんだろうから、どんな物語だろうが、とにかくガンプラの宣伝になればいい、ってことだよね。

理屈はわかるけど、もういっそそれならガンプラにパスワードつけて超クローズドなネット配信すればいいんじゃね?と思っちゃうよ。

ホントくだらない。

長井龍雪って期待していたんだけど、がっかりだよ。

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龍の歯医者 前編・天狗虫編/後編・殺戮虫編

2017-03-09 18:13:37 | Weblog
アマゾンで、あ、舞城王太郎が原作なんだ、って感じでなんとなく見始めてしまったのだけど、酷い作品だった。

見終わってから、どこかで見たことあるなと思ったら、エヴァンゲリオン系なのね。
というか、シンゴジラ・チーム。

そりゃ、気持ち悪いはずだ、と思った。

てか、こんな愛国気分真っ盛りの物語を、アニメだから、ってことで平然と流したらしいNHKにもびっくりだよ。

シンゴジラもそうだけど、なんていうか、ジブリのテイストで、宮﨑駿がギリギリ一線を引いていた軍国的な表現に対する抑制を、あっけらかんと取り払っているのが、エヴァと言うか、ガイナックス系の人たちの表現で、ものすごく気持ち悪い。

そもそも、冒頭で、舞城原作のファンタジー、っていうから何かトンガッた感じの入り方をするのかと思ったら、いきなり軍艦が出張っていて、あれ、これ、もしかして間違えた?って思ったくらい。

で、なんだかよくわからないうちに、神ではないけど神に準じた存在として「龍」がいて、かつ、その龍が、自分の歯のメンテを行う歯医者を選ぶために、予めやがて訪れる死の場面を見せた上でそれを受け止めたものを採用し、死の淵から蘇らせる、といったシャーマニックな復活をさせる。

でも、このあたりからして、設定がもっともらしい割に、ただひたすら気持ち悪い表現になっていく。

てか、虫歯をもたらす「虫」がホントに節足動物であるがゆえに自由度の高い動きをして気持ち悪い。

まぁ、このあたりの気持ち悪さは、エヴァでもシンゴジラでも演出されていたもので、見終わって、あ、あのチームなんだ、って逆に納得できてホッとしたくらい。

いや、だってこんなただ気味の悪い表現だけど、喜々としてつくるのばかりいたら、やばいでしょ、と思ったほど。

でも、結局、こうしたもっともらしい設定は最後まで消化されずに終わり。

というか、後編の多くを占めた巨大な悪の塊による虐殺って、ホント、エヴァチームの人たちが好きな表現なのだろうが、ただただ、殺害を描いて本当に気持ち悪い。

いや、エヴァンゲリオンとかなんであんなに評価されるのか、全く理解できない口なので、この「龍の歯医者」も、ホント、昭和なオタクのおっさんが、妄想全開で作ったようにしか見れない。

結構なまでの、昭和プロパガンダな作品だと思うのだが、それを流せるNHKも大概だなぁ、と最後は思ったかな。。

シンゴジラも何が面白いのか、わからなかった。
というか、こんなツマラナイ映画もないなと思ったけど、
それと同じように、この龍の話も感じた。
これほど、相性が悪い作品もない。

ホント、気持ち悪い。
エヴァチームはもう、ホント消えて欲しい。

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