BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

虚構推理 第13話 『秩序を守る者』 感想

2020-03-29 17:26:12 | 虚構推理
前回で一応、鋼人七瀬は退治されて、今回は、その後日談。

・・・なのだが。

ホントに、鋼人七瀬だけで終わらせた。

これは、壮大な無駄遣い。

もっとテンポよくやれたよ。

多分、せいぜい4話、長くても6話で処理するくらいの圧縮が必要だったと思う。

今回のような、エピローグを描いたのなら、このノリでもう1つか2つの事件を扱うくらいのシリーズ構成があってもよかった。

ホント、ダメダメだった。

琴子と九郎は、もう少しコンビとして使いようがあるはずなのだけど、結局、鋼人七瀬のエピソードでは紗季が関わることで、むしろ、長い長い九郎と紗季の別れの物語になってしまったからなぁ。

前半に、もう少し、琴子と九郎の、仲睦まじいかどうかはさておき、互いに支え合いながら事件を解決する、というような描写があれば、元カノの紗季との別離の話として鋼人七瀬事件を扱うのも悪くなかったと思うのだけど。

とにかく、構成に工夫がなさすぎ。

その結果、個々の話が、どれもこれも間延びしたものになってしまった。

それに、やっぱり化け物の描き方が、鋼人七瀬のシリアスさに比べて、あまりにも幼稚だった。

ぜんぜん、怖くなくて、ただただ、笑うしかないから。

ホント、残念。

原作は、それなりに楽しめたんだけど。

城平京 『虚構推理』 感想

映像にするにあたって心配だったことが、全部そのままダメだった、という感じだった。

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虚構推理 第11話 『最後の虚構』 感想

2020-03-22 15:46:09 | 虚構推理
ダメだ、やっぱり、ネット議論(議会?)、全然、盛り上がらない。

琴子も紗季もただ、車に乗っているだけだし。

その外で、鋼人七瀬と九郎がひたすら殴り合いをしているだけだし。。。

というか、あんなにスプラッタを繰り返しているところを、琴子はさておき、紗季が平然と見ているのはねー。。。

さすがに緊張感に欠けるというか。

ボンネットに血みどろの九郎が叩きつけられたら、さすがに、そこはちゃんと怯えようよ。

で、こうした九郎の頑張りの描写に水を指すのが、掲示板にPCやスマフォを使って書き込みをしているモブをわざわざ描いているところ。

ああいうのは、描くにしても、もっとカット割りを増やした一枚絵でいいくらいでしょ。

一人ひとり、描くのではなく。

いや、その方が描く方は楽だから、ということだとは思うけどw

単に原作が、こうした運動主体のアニメにおよそ合っていないことを抜かしても、今回は演出がしょぼすぎ。

これ、シャフトが作ってたら、どんなふうにしたかなぁ。

シャフトの『化物語』シリーズの映像って、しばしばどうでもいい細部のカットが入って、それらに対して賛否両論を引き起こすことは多いけど。

でも、この『虚構推理』のボケボケぶりの演出を見るだに、小説、それも「見えないものを想像させる」ことで読者に怖気を感じさせる類の推理小説や怪奇小説の類いについては、そのテキストがもたらす「うゎ、怖っ!」って心象の方を、絵的には、なにか具体的な対象で比喩的に描くのが、やっぱり定石なんだな、と思ってきた。

『虚構推理』の場合、書いてあることをただ絵にしているだけでしかなくて、だから、その分、間抜けに見えてしまうところは多くて、ミステリー要素もホラー要素も、綺麗サッパリ消えてしまう。

これじゃあ、やっぱりダメでしょう。。。

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虚構推理 第10話 『虚構争奪』 感想

2020-03-15 15:33:34 | 虚構推理
あれー、おかしいなぁ。

小説はそれなりに終盤も面白かったのだけど、映像にすると、全然ダメだ。

( 城平京 『虚構推理』 感想 )

演出そのものがどうみていちゃちい。

そもそも、鋼人七瀬の顔を潰された姿が映像的にはNGだよな。

琴子の「虚構推理」の過程を逐一、映像で説明していくのは、その意図とは完全に逆に、小説の面白さを損なってしまっている。

あのあたりは、まさに、なんか琴子がもっともらしいことを立て続けに提案していく様、畳み掛けていく様子が、「虚構推理」という虚構を本物の推理のように錯覚させていくところにあるのに。

それを、その琴子が方便としてでっちあげた「虚構」をバカ丁寧に説明してしまっては、しかもネットの「ななし」たちからのレスポンスまでバカ正直に描いてしまったら、虚構の「ウソっぽさ」の方が際立ってしまう。

ということで、この作品、映像化は完全に失敗だな。

というか、物語の展開の妙を楽しみたかったら、原作を小説として、絵なしで読め、ということ。

まぁ、マンガもあるみたいだけど。

でも、「考える」という行為を使ったゲームである「騙し合い」については、徹底的に「内省」として黙読で楽しむべきなんだな、というのを痛感させられた。

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虚構推理 第9話 『鋼人七瀬攻略議会』 感想

2020-03-09 01:00:13 | 虚構推理
いやー、わかっていたことだけど、琴子の妄言をわざわざ映像にするのって、バカバカしいにも程があるよねw

しかも、それに「ななし」さんたちが、ツッコミをいれていくのだから、恥ずかしいことかぎりないw

というか、琴子のいう「ニセ犯人」が全身黒タイツのような影武者で表現するのって、アニメとしてどうなのよ?って思わざるを得ない。

それに、逐次、合いの手を打つ紗季さんって・・・w

うーん、やっぱり、この話は、アニメ化に全く向いてなかったねー。

こんな、琴子がPCをカチャカチャするところくらいしか描写がないのって、どうよ。

まぁ、九郎くんは何度も死んでいるわけだけどw

いまどきスレッド立てて「ななし」が書き込みしながら議論する、というのも、なんか、古臭いしね。

いや、実際古いわけだけど。

虚構争奪議会、とか言っても、なんだかなぁー。

せめてその議会における議論は、それこそ『防振り』みたいに、素直にスレッドに書き込みされていくスタイルにすればよかったのに。

「ななし」ってかいてある顔の形をしたやつにセリフを読み上げさせるのって、ホントに間抜けだよ。

紗季さんのセリフなんか、状況説明の地の文をむりやりセリフにしたようなものだし・・・。

合っていないのは予測できるとして、もう少しアニメ的に処理できなかったのかな、構成とか。

似たような推理物として、森博嗣の『すべてがFになる』のアニメもひどかったけど、mだ、あちらのほうが『虚構推理』よりもよく見えるくらい。

なんだか、このまま、特に盛り上がることなく1クール、終わりそうだなぁ。

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虚構推理 第8話 『虚構を紡ぐ者』 感想

2020-03-01 17:26:02 | 虚構推理
ようやく六花さんが本格的に登場。

というか、原作よりも描きこんできてるね、六花さん。

まぁ、この物語のラスボスだから存在感を出さなくちゃいけないからなのだろうけど。

でも、ちょっと出過ぎのようにも思う。

原作では、もう少し裏で暗躍している感じだったような。

あと、鋼人七瀬のまとめサイトwの運営、というのも徐々に推理しながら、やっぱり六花か、って感じだったようにも思うのだけど、違ったかな。

記憶は曖昧だけど、ネットの「向こう側」に黒幕がいる、という雰囲気で原作は読んでいたように記憶しているのだけど。

そういう意味では、原作のほうが、やっぱりもっと不気味な感じがしていたような。

そういう表現がとれないのは、ホラーものの映像化の弱点といえば弱点かなぁ。

逆に、六花さんまでもが、琴子のように、ちょっとコケティッシュに描かれていて、いささか苦笑。

あ、でもその姿は、基本的に紗季さんの想像、というか妄想かw

なんか、紗季さん、すっかり狂言回しだなぁ。

ホントは、キャラ的には琴子のほうが狂言回しっぽいのだけど、一応、探偵役でもあるから、そちらは紗季さんに割り振ったって感じ。

いずれにしても、だいぶ原作の印象とは異なっているような気がする。

ともあれ、ここから先は、ようやく虚構語り合戦。

それが、どううまく表現されるのか。

だいぶ心配であるけれど、次回に期待。

しかし、こんな感じなら、もっと六花さんと九郎のやりとりのエピソードをアニオリでもいいから挟めば良かったんじゃないかな、と。

だって、六花さんに会った紗季さんが、自分は九郎にとって六花の代わりなんだろうな、って感じるの、また語らせるのって、ちょっと酷じゃない?

ここまで六花をラスボスとして早々に押し出すのなら、もっと彼女の過去のエピソードについて触れてもよかったのかもしれない。

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虚構推理 第6話 『合理的な虚構』 感想

2020-02-16 19:14:59 | 虚構推理

うん、これは、もうミステリーではなく、コメディとしてみればいいってことだよねw

紗季さんのいう「なにもかも無謀」というのが、適切な評価だよな。

しかし、改めて、今見ると、

●ネットのコンセンサスが現実をつくる

●未来はいくつもの分岐があり、その分岐を一つに固定するのが未来をつかむこと

とかいうあたりは、10年前の原作、って感じにさせる。

なんか、ニコ動でシュタゲを見てるのが普通だった時代、の設定感覚だよなぁ。


にしても、やっぱり、琴子の説明口調、多いね。

正直なところ、この説明は、文字で読んでいるほうが、まだわかった気になる。

説明を聞いただけでは、むしろ映像があるぶん、頭に入ってきにくい

これ、原作、読んでない人にとっては結構厳しいんじゃないかな。

まぁ、そう思わせて原作を買わせるのが目的かもしれないけれどw


ともあれ、あっという間に刑事さんも殺されてしまって、次回は、もう九郎と鋼人七瀬の対決になるのかな。

そして、琴子と黒幕の、2ちゃん書き込み合戦w

なんか、やっぱり、陳腐で、今更感、ハンパないなぁ。

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虚構推理 第5話 『想像力の怪物』 感想

2020-02-09 16:09:06 | 虚構推理
いや、まぁ、そりゃ、そうだよね。

それ、一度はデモンストレートしておかなくちゃだめだよねw

頭を潰された九郎くんが、ヴァンパイアよろしく、頭を再生するところw


いや、わかってはいるのだけど、確かに、紗季さんじゃないけど、グロい。

このどうしようもないくらいの本質的なグロさがあるから、全体のトーンを、のんきな妖怪ものの雰囲気にしたのかもしれない、・・・、とちょっと思った。

とはいえ、件(くだん)の未来予知、というか、未来の決定能力は、やっぱりすごいし、面白いな。


桜川家の当主が、この件の力を取り込むために必要と考えて、あわせて不死の力を人魚の肉から得ることにした、という設定は、原作を読んだときには読み流していたので、今回の説明を聞いて、いまさらながら納得。

となると、問うべきは、桜川家の当主は、この「未来の確定能力」でなにをしたかったのだろう?と気になってくる。

いや、もちろん、当面の敵は「鋼人七瀬」なわけだけど、この物語は、もっと大きな物語、というか、桜川家の陰謀の序章にすぎないだろうから。

そのことを思い出させてくれたのはよかった。

あくまでも、人魚の不死性は、件の未来確定能力の行使のための必要条件でしかないこと。

この順番を取り違えてはいけないということだよね。

未来のなにを確定させたかったのか?

それは、今代になって、九郎の祖母が、九郎ら孫たちに、件の肉と人魚の肉を食らわせた目的だったのだから。

桜川家の悲願は何だったのか?

これは、頭の片隅においておいていいのだろうな。

ていうか、こういう本家の意向による呪縛、という点では、確かに物語も城平京の作品なんだな、と思った。

だって、『絶園のテンペスト』でも、葉風の実家である鎖部家の目的が、物語の柱になっていたから。


とまれ、当面の標的は「鋼人七瀬」。

にしても、みんなの願望やイメージが「鋼人七瀬」を生み出した、というのは、原作が書かれた2010年代初頭なら、ちょっとは目新しいところはあったかもしれないけれど。

でも、いまやバズは当たり前の時代で、そこら中にYouTuberもいるわけだから、この物語の根幹をなす「想像力の怪物」という設定自体が、すでに陳腐なものになっているのは否めない。

さすがに、今更そんなこと、得意げに解説する?琴子さん?、って感じだな。

映像にするには、さすがに遅かったかも、と思った。

むしろ、やっぱり、原作を文字で追いかけながら、まさに「想像力」でイメージを補っていると実感しながら、物語を楽しむほうがあっている。

その意味では、やっぱりこの作品は、映像よりも原作のほうが楽しめるな。

だって、自分が今、目の前の文字を読みながら「想像している怪物」が、他の読者の間でも似たような形で想像されているのだろうな、とまさに「想像」できるからこそ、この「鋼人七瀬」の話は信憑性が増すわけだから。

それをすでにアニメの形でお仕着せの形で映像イメージを与えた上で、それを琴子に解説させてしまって、元も子もない。

鋼人七瀬、確かにあり得るかも?と思えるようなリアリティのための手順、つまり、自分で読んで想像する機会が、予め奪われてしまっているのだから。

ということで、なんかやっぱり、中途半端な作品になってしまったなぁ。

この物語の醍醐味、面白さの源泉が、アニメにした時点で全部奪われてしまうのだから。

今回、それを痛感させられたね。

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虚構推理 第4話 『アイドルは鉄骨に死す』 感想

2020-02-02 17:59:33 | 虚構推理
前回に引き続き、「鋼人七瀬」回。

ようやく生前の七瀬かりんの紹介になったわけだけど、さすがに原作が10年近く前のものだけのことはあって、今見ると、細部のディテールが、古いなー、と感じて、ちょっと泣きたくなる。

てか、恥ずかしい。

だって、いまどき、あんな鋼人七瀬のサイトなんか作らないよね。

あれ、見た目からして10年前のSNSが出てくる前のタイプじゃん。

さすがに、ああいうディテールは今風にしようよ。

禁書目録や超電磁砲だって、昔はガラケーだったものが、ちゃんとスマフォに変わったりするわけだから、さ。


で、その鋼人七瀬だけど、確かに巨乳アイドルとは原作にもあったけど、あれは巨乳じゃなくて奇乳の一歩前だろ、さすがに。

あと、あの無駄にそれっぽく描こうとしているアイドル・七瀬かりんとかなんなの?

彼女が出ているテレビ番組のOPなんて、あんなに力入れなくてもいいでしょ。

絶対、作画リソースの無駄遣いじゃん。

どうでもいいところで、製作サイド、悪ノリがすぎるな。

というか、アニメ製作者の脳みその中身が、マジでアニメしか見たことない、ってのを、そのまま表しているようで、ちょっと呆れる。

少しは、『映像研には手を出すな!』でも見て、描写におけるリアリズムを学習してこいよ、と思うよ。


そのあおりで、紗季の部屋の描写とか、もう完全に手抜きじゃない。

生活感がない、というのに、意外と明るくちゃんと描いているし。

なんだかなぁー。


でも、まぁ、はっきり言って、なんちゃって推理もののこの原作は、アニメ化に向いていたなかった、ということなんだろうな。

やっぱりね、あのコミカルな感じで描かれた妖怪は、ホント、ダメだわ。

だってさ、紗季さんは、あれを見て心底、怯えなくちゃいけないはずなんだよ。

でも、そういう緊張感は皆無じゃない。

なんか、キモかわいいタイプのぬいぐるみが飛んできてるような妖怪ばっかりで。

いや、妖怪ウオッチじゃないんだからさ。

それに、この番組、夕方のキッズアニメじゃないんだからさ。

琴子や紗季のシャープな絵面に負けないくらい、基本的には「怖い」妖怪にしてくれないと、もう、全部台無しだよ。。。

ということで、この先も、あまり期待できないんだろうなぁ。

はーあ。。。

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虚構推理 第3話 『鋼人の噂』 感想

2020-01-26 23:37:15 | 虚構推理
さて、前回から続きのヌシさまの事件は無難に終わり、

ようやく、本番の「鋼人七瀬」編が開始。

・・・なのだが。

やっぱり、この製作者たち、表現がヘタ。

だいたいさ、「鋼人」を「こうじん」なんて読むところかして、普通じゃないのだから、そこは、ちゃんと、漢字を入れてでも、一度、ちゃんと視聴者に、いま、この登場人物たちが言っている「こーじん」って、「鋼人」と書いて、鉄骨を持っているアイドルの幽霊、というのを、ちゃんと伝えたほうがいいよ。

もちろん、原作、読んでればわかるけど、

でも、原作を呼んでいるときでも、いや「こうじん」とか普通言わね―だろ?

って突っ込んでいたからね。。。

なにがいいたいかというと、テキストだけの小説と、イラストが動くアニメでは、表現の仕方が違うこと。

いわゆる、メディアの違いを理解せよ!、ということw

こういうのは、だから、せめて一回、マンガにするのを経ないとダメなのかもね。

いまのところ、アニメにしたから、面白い、とか、スゲェ―、とかいうシーンが一つもなくて、残念。

紗季さんのCVが福圓美里だったのにはビックリしたけど。あんな役もこなせるんだね。


あ、そうそう、それとは別にOPで琴子の右目の義眼が外れるところがあるけど、ああいうのは全然コミカルには見えないから。ただグロいだけ。

なんか、勘違いしているんだよなぁ。。。

とまれ、『鋼人七瀬』の物語自体は面白いので、続けてみるけど。

どこかで、スゲェ―、という場面がほしい。

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虚構推理 第2話 『ヌシの大蛇は聞いていた』 感想

2020-01-19 17:00:46 | 虚構推理
うん、やっぱり、これじゃないなー。

少なくとも第2話でやる話じゃないなー。しかも、今回で終わってないしw

物語自体は朗読合戦になって退屈極まりない一方、表現は無駄にコミカルすぎる。

なんか、やってることが、劣化版の『氷菓』みたいになってしまった。

まぁ、原作がそうだから仕方がないのだけど、琴子の推理が示されるところを、全部、そのまま、琴子が読み上げるように説明してしまうから、「推理」ものに必要な「緩急」を操るサプライズが皆無になってしまった。

なんか、こんなレベルのものにするなら、CDドラマくらいにしておけばよかったのにね。

アニメにするなら、もう少し、構成を変えて、容疑者たちが実際にやり取りする場面を入れなきゃだめでしょ。

でも、それ以上に、3話までが大事、という基本に従えば、原作通り、まずは「鋼人七瀬」に突入して琴子たちのいる世界観の不気味さを伝えるところから入るべきだった。

今回のような話は、シリアスな話が続いた後の、箸休め的なエピソードにすればよかったのに。

いくらなんでも、製作者たちに原作愛のかけらもないのが残念。

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