ファーカー、そう来たかー。
まさか聖光教団の幹部だったとはね。
そうなると気になるのは、彼がどういう経緯で、オリバーの母と知り合っていたのか、ということだよなぁ。
それによっては、クロエが殺害された理由も、異端である聖光教団にそうと気づかずに迂闊に接近しすぎていたから、だったりしたのかもしれない。
つまり、それ相応にクロエを、あのタイミングで殺害しておく意味が、キンバリー的にはあった、ってことで。
多分、然るべきときにクロエを復活させることまで「込み」の殺害だったんじゃないかな。
だって、クロエって典型的な直観で動くタイプの善人だから、ちょっとやそっとの説得でなびくことはない。
だって、理屈や腹芸が通用しないから。
でも、このまま放っておくと、クロエ伝説にも陰がさすことになって、残念極まりない。
クロエの利用も含めて彼女を取り立てていた連中からしても、これ以上、クロエが人権派に突っ走ったら、引き立てようがない。
クロエは個人であると同時に、十分、公人だった、ってことだよね。
稀代の大魔法使いとして。
だから消された。
ただ、それもあくまでも一時的なもので、後日、復活させることを含めてのものだった。
それを主導したエスメラルダにとって誤算だったのは、クロエの「魂」の全てを引き受けることができなかったこと。
そこからこぼれたものが実子であるオスカーに届き、オスカーの復讐譚を生み出してしまった。
まぁ、それだけ、クロエの力が規格外だったってことだな。
ファーカーもそうしたクロエのポテンシャルに辟易としていたわけだよね。
それが、クロエと言動がそっくりなナナオに対してムカついたところなわけで。
しかし、そうなると厄介なのは、オリバー自身がそう思ったように、ファーカーの思想が、あまりにもクロエの思想とそっくりなこと。
このままだと、オリバーは、人権派としてのファーカーにひきよせられそうだよな。
実母のクロエの後を追うように、
まぁ、生年の長さから言えば、クロエのほうが、ファーカーの言葉をパクっていったのだろうけど。
そのあたりがきっとファーカーとしては癇に障って、それを思い出しながら、似たような「唯我独尊」を示すナナオにムカついてみせたのかもしれない。
で、異端狩りに、反逆者として弑されるくらいならキンバリーの仲間うちの手で、栄誉あるままにクロエを殺した、というのが真相なのかもしれない。
だから、魂だけ刈り取ろうとしたのも、後日、器=身体は違えども、魂を移植して、な魂としてのクロエを再臨させようと考えていたからだと思うのだよね
だったら、セオドールが、ナナオを一本釣りしたのも理解できる。
しかるべきときになったら、ナナオは、クロエの魂を降ろす先としての器=身体として選ばれた、というのが最も納得がいくから。
その意味で、エスメラルダとセオドールは「共犯者」なんだろうな。
で、クロエが復活すべき然るべき時まで、異端刈りとも伍していけるよう、キンバリーを戦闘力のある魔法士を育たる場にしたのではないのか?
というか、そもそも、キンバリーの地下迷宮が、異端の「ゲート」の残骸なのだから、まさに学園がそのまま異端接触のグラウンドゼロってことなのだろうけど。
なんか、そんな感じで、どんどんきな臭くなってきた。
今回の内容としては、もちろん剣花団の仲がギスギスしていったことが一番大き勝ったのだろうけど、でも、最後のファーカーの真意を知った後だと、そうしたいざこざも、然るべきときに向けた通過儀礼でしかないように見える。
ファーカーたちが仰ぐ「異端の神」は、例のカティが接触した神と同じだから、これ、どう考えても、カティは聖光教団入り、まっしぐらだよな。
その傍らにいるオリバーも、片足を突っ込みそう。
作者はあとがきで、次巻以降、戦争が始まる、って書いていたけど、だとすると、剣花団も敵味方に分かれる形になるのだろうな。
ホントはシェラの「出産マシン」の悲劇も重視しなくちゃいけないところなのだろうけど、他の展開が酷くて霞んでしまう。
むしろ、そうした「非人道的」な因襲を魔法界から排斥するために、オリバーたちは立ち上がる、ってことなのかも。
ただ、そのためには、異端狩りのように、戦闘員として魔法士が育成される理由を絶たないとだめで、そうなると、やっぱりまずは「全面戦争」ってことにしかならないのかもしれないけれど。。。
なんか、プロットとしては、司波達也の物語に似てきているようにも思ったり。
兵士として使い潰される魔法使いの運命からの脱出、というゴール。
ということで、次巻次第で、この先、5巻分くらいの物語が決まる気がしてきた。
しかし、結局、人権派、というのが、この物語では、厄介な狂言回しのポジションを確立している、という感じで。
そうなると、俄然、カティの立ち位置が怪しくなってくる。
やっぱり最初に魔に呑まれるのはカティなんだろうなぁ。。。
まさか聖光教団の幹部だったとはね。
そうなると気になるのは、彼がどういう経緯で、オリバーの母と知り合っていたのか、ということだよなぁ。
それによっては、クロエが殺害された理由も、異端である聖光教団にそうと気づかずに迂闊に接近しすぎていたから、だったりしたのかもしれない。
つまり、それ相応にクロエを、あのタイミングで殺害しておく意味が、キンバリー的にはあった、ってことで。
多分、然るべきときにクロエを復活させることまで「込み」の殺害だったんじゃないかな。
だって、クロエって典型的な直観で動くタイプの善人だから、ちょっとやそっとの説得でなびくことはない。
だって、理屈や腹芸が通用しないから。
でも、このまま放っておくと、クロエ伝説にも陰がさすことになって、残念極まりない。
クロエの利用も含めて彼女を取り立てていた連中からしても、これ以上、クロエが人権派に突っ走ったら、引き立てようがない。
クロエは個人であると同時に、十分、公人だった、ってことだよね。
稀代の大魔法使いとして。
だから消された。
ただ、それもあくまでも一時的なもので、後日、復活させることを含めてのものだった。
それを主導したエスメラルダにとって誤算だったのは、クロエの「魂」の全てを引き受けることができなかったこと。
そこからこぼれたものが実子であるオスカーに届き、オスカーの復讐譚を生み出してしまった。
まぁ、それだけ、クロエの力が規格外だったってことだな。
ファーカーもそうしたクロエのポテンシャルに辟易としていたわけだよね。
それが、クロエと言動がそっくりなナナオに対してムカついたところなわけで。
しかし、そうなると厄介なのは、オリバー自身がそう思ったように、ファーカーの思想が、あまりにもクロエの思想とそっくりなこと。
このままだと、オリバーは、人権派としてのファーカーにひきよせられそうだよな。
実母のクロエの後を追うように、
まぁ、生年の長さから言えば、クロエのほうが、ファーカーの言葉をパクっていったのだろうけど。
そのあたりがきっとファーカーとしては癇に障って、それを思い出しながら、似たような「唯我独尊」を示すナナオにムカついてみせたのかもしれない。
で、異端狩りに、反逆者として弑されるくらいならキンバリーの仲間うちの手で、栄誉あるままにクロエを殺した、というのが真相なのかもしれない。
だから、魂だけ刈り取ろうとしたのも、後日、器=身体は違えども、魂を移植して、な魂としてのクロエを再臨させようと考えていたからだと思うのだよね
だったら、セオドールが、ナナオを一本釣りしたのも理解できる。
しかるべきときになったら、ナナオは、クロエの魂を降ろす先としての器=身体として選ばれた、というのが最も納得がいくから。
その意味で、エスメラルダとセオドールは「共犯者」なんだろうな。
で、クロエが復活すべき然るべき時まで、異端刈りとも伍していけるよう、キンバリーを戦闘力のある魔法士を育たる場にしたのではないのか?
というか、そもそも、キンバリーの地下迷宮が、異端の「ゲート」の残骸なのだから、まさに学園がそのまま異端接触のグラウンドゼロってことなのだろうけど。
なんか、そんな感じで、どんどんきな臭くなってきた。
今回の内容としては、もちろん剣花団の仲がギスギスしていったことが一番大き勝ったのだろうけど、でも、最後のファーカーの真意を知った後だと、そうしたいざこざも、然るべきときに向けた通過儀礼でしかないように見える。
ファーカーたちが仰ぐ「異端の神」は、例のカティが接触した神と同じだから、これ、どう考えても、カティは聖光教団入り、まっしぐらだよな。
その傍らにいるオリバーも、片足を突っ込みそう。
作者はあとがきで、次巻以降、戦争が始まる、って書いていたけど、だとすると、剣花団も敵味方に分かれる形になるのだろうな。
ホントはシェラの「出産マシン」の悲劇も重視しなくちゃいけないところなのだろうけど、他の展開が酷くて霞んでしまう。
むしろ、そうした「非人道的」な因襲を魔法界から排斥するために、オリバーたちは立ち上がる、ってことなのかも。
ただ、そのためには、異端狩りのように、戦闘員として魔法士が育成される理由を絶たないとだめで、そうなると、やっぱりまずは「全面戦争」ってことにしかならないのかもしれないけれど。。。
なんか、プロットとしては、司波達也の物語に似てきているようにも思ったり。
兵士として使い潰される魔法使いの運命からの脱出、というゴール。
ということで、次巻次第で、この先、5巻分くらいの物語が決まる気がしてきた。
しかし、結局、人権派、というのが、この物語では、厄介な狂言回しのポジションを確立している、という感じで。
そうなると、俄然、カティの立ち位置が怪しくなってくる。
やっぱり最初に魔に呑まれるのはカティなんだろうなぁ。。。