BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

劇場版 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか -オリオンの矢- 感想

2019-06-30 18:50:30 | ダンまち
ずっと書きそびれていたのだけど、いよいよ2期が始まるのでその前に。

映画オリジナルの脚本だけど、時系列的には、5巻と6巻の間なのかな。
放送版の第1期と第2期の間の話。
物語的には極めてストレートで、オリオンの矢に選ばれたベルくんが、矢の作り主で、今はアンタレスに取り込まれた女神アルテミスを討伐/成仏(ってのも神様なのに変だけどw)させるもの。

いや、こう書いちゃうと、ほんとに物語としてほんとストレートなんだけど、それはダンまち。
節々の展開にグッとさせるものがあって。
やっぱりいいよね。

特に、ヘスティアとアルテミスが天界で友神(ゆうじん)どうしだった、というのも、ヘスティアがこの冒険に同行できることを含めてうまかった。
いつもは、ダンジョンに潜るとヘスティアは留守番なので、圧倒的に出番が減るわけだけど、今回は、神々が同行しても不自然ではなくて。
むしろ、ヘスティアがアルテミスの友だったからこそ、状況を察してしまうところもあって。。。

しかし、今思うと、原作の(時系列ではこの映画よりも未来のことになるけど)、ゼノスに関わる物語が地上で展開していたのって、地上ならヘスティアや、あと外伝のほうでいえばロキが、物語に絡むことができるからだったんだな、ってことに気付いた。

で、神が絡むと話は広がるね。

映画では、ヘスティア・ファミリアの面々を中心に(・・・といっても、まだヴェルフとリリしか関わっていない頃だけど)、そこにリューさんやアスフィが加わるのはいつもどおり。

でも、ベルくんがアルテミスをその手にかける、という「神殺し」の、普通なら大罪にあたることを行うよう、アルテミスならびにヘルメスが仕向けたことに対して、抗議をするのがアスフィというのは、ちょっと意外だった。

てっきり、リューさんやリリの役目だと思っていたのだけど。
アスフィもアスフィで、ベルくんに目をかけている、ということなんだろうね。
まぁ、アスフィの場合は、元どこかの国のお姫様だから、その高貴な血から「公正」を良しとする人だからなのかもしれないけれど。

そもそも、この地上の世界では、人が神を殺すことはできなかったはずなので(外伝のディオニュソス殺害の話がまさにそれだったから)、となると、普通は人にはできない「神殺し」を、当の神であるアルテミス自身の手引きがあるとはいえ、ベルくんは成し遂げてしまうわけで。思い切り、イレギュラーな存在になるよね、ベルくんは。

この神殺しをした経験もあるベルくんという設定は、今後、本編のほうで効いてくるのだろうか?
なんか、どこかで使いそうだよね。
それこそ、英雄の条件として。

それにしても、アルテミスが最期に、生まれ変わった先で1万年分の恋をしよう、とベルくんに告げた言葉は、さすがにちょっと唐突だったかな。
むしろ、ベルくんをオリオンに選んだ時点で、すでに前世からの何らかの関わりがベルくんに対してアルテミスはもっていたのかね?
いや、まぁ、物語の締めとして、ベルとアルテミスの超・未来における再会があってもいいよね、というくらいのものでしかなくて、あまり深い意味はないのはわかってはいるけど、それでも、ちょっと想像してみたくなるかな。

というか、ホント、なぜベルくんがオリオンとして選ばれたんだろうね。
ここは、物語の冒頭で、とにかくベルくんが矢を抜いてしまった、という「偶然の出来事」から始まっていたから、なんとなく勢いで、そういうものか、と思って最後までみてしまったわけだけど。

でも、何らかの「転生」の因縁が、ベルくんという存在にはすでに組み込まれているのかもしれない。
なぜ、ゼウスが彼を育てたのか、という謎も含めて。

というわけで、映画としての物語としてもよかったし、どうやら、後日、本編の展開にも影を落としそうな情報も残していったような気がする。
なので、満足。

それにしても、そうこうしているうちに2期が始まるのか。
うーん、やっぱり楽しみだな。

とはいえ、あの井口裕香の歌声は正直飽きたので、もうやめてほしいのだけど、そうもいかないのかね。とりあえず、映画は彼女だったけど。。。

とまれ、2期かぁw

そして、それとほぼ同じタイミングで、外伝の12巻か。
こっちは、めちゃくちゃ厚そうだから、ものすごく楽しみ!

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ゴブリンスレイヤー10 (第10巻) 感想

2019-06-28 10:02:22 | Weblog
意外と面白かったので、コツコツ1巻から読み進めて、最新刊の10巻。

といっても、前々巻くらいから感じていたことだけどタイトルにある「小鬼殺し」の部分は、正直マンネリ化してきて、だから、後半の50ページくらいは、どうでもいい感じで読み流す感じw

物語としての面白さは、やっぱりゴブリンスレイヤーと彼を取り巻く「いつもの」面々とのやり取りにあるから。

確か、作者は、ゴブリンスレイヤーという主人公を、チャンドラーのハードボイルド探偵であるフィリップ・マーロウをモデルにしていた、と書いていた気がするのだけど、それはよく分かる感じ。

もっとも、単に「寡黙」なキャラであることを、もっともらしくするための理屈に過ぎないのかもしれないけれど。

ただ、このゴブリンスレイヤーの拠点が、都市ではなく辺境であることを考えると、あんまりチャンドラーっぽくもないんだよね。

ハードボイルドというよりも西部劇っぽいというか。
特に今回は、地下ギルドのならずものたちが関わってきたので、その印象が強まった感じ。
でも、そこから始まった「生き様」の話は、意外と納得できるところがあって、面白かった。
10巻も話を進めれば、さすがにゴブリンスレイヤーも成長してきたということで。

そろそろ、タイトル詐欺にはなるけど、ゴブリンではなく、普通に「冒険」をしてもいいんじゃないかなと思う。

てか、ゴブリン退治があまりにもマンネリしていて退屈だから。

あとは、途中で挟まれる「間章」で現れる唐突な新キャラたちかな。
「勇者」が典型だけど、あのパートは、本当にいるのかな?

正直、あの、唐突な「他の人たちもがんばってます!」というパートを外して、素直にゴブリンスレイヤーに、普通の冒険に出かけさせたほうが面白いと思うのだけど。
彼を取り巻く女性キャラの配置もマジでマンネリ化していると思うので。
ゴブリンと牛飼い娘とか受付嬢とかしばらく出てこない冒険の旅を読んでみたいかなぁ。

ともあれ、最後のゴブリン退治を除けば、本巻も面白かったw

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五等分の花嫁 第91話 『偶然のない夏休み』 感想

2019-06-26 12:24:32 | 五等分の花嫁
一見すると、箸休めのつなぎ回のようだけど、実際には、ラストスパートに向けたシャッフルをいろいろと仕込んできたような回だった。

まずは、五つ子の引っ越しw
いきなりアパートの解約が伝えられるとは、考えてなかった―w
さすがはねぎ先生!w 作者が物語世界の神であることがよくわかる。
うーん、この勢いなら、ここが山場というところで、都合よく火事とか地震とか起こっても驚かないかもw

で、その結果、どうやら明らかになったのが、一花の独立。
いよいよ女優業が本格化してきた、ということと、それを期に改めてフータローにアプローチを掛けるのかね?
ともあれ、再び何をしでかすかわからない一花が行動を起こしそうなので、これは、この先の展開のジョーカーなんだろうな。

そして、その一花の決意?をなんとはなしに耳にしてしまった五月。

というか、この五月の物語の語り部ポジション、ここに来てずいぶん極めってきたね。
それもこれも前回までの四葉回想回で、四葉がフータローに第1話の頃からベタ惚れであったことが明らかにされたからで。
すでに、五月の頭の中では、姉妹全員がフータローに恋心を抱いているのが前提になっている。

もっとも、一花については、まだ「?」というのが五月の理解のようだけど。

この、四葉がフータローラブであることは知っていても、一花の気持ちがどうなのかわからない、という五月の今の状態が、この先の物語にどう影響するのか?

五月は、基本的に、正論をはきつつ真正面から直球の質問をする役割の子なので、独立の理由も含めて、一花に対して問いただしていくんだろうな。

それにしても、この五月の「家政婦は見た!」的な傍観者体質は笑えるw

けれども、その誰に対しても公平な態度を、亡くなった母に代わって取り続けようとすることで、もしかしたら、この先、フータローについて最も理解を示すことになるかもしれない。

もちろん、理解者だからといって恋人になるとは限らないわけだけど。

というか、今でも、恋愛感情がない分、五つ子の中では、十分、フータローにとっては「相談役」なんだけどね。

というか、相談役については、今までなら四葉もそうだったのだけど、さすがに前回の話で、四葉がそのポジションを維持できるとは思えない。

そもそも、フータローからして、四葉が6年前に約束を交わした「写真の女の子」であることには、直感的に気付いているみたいだからね。

そういう意味では、次回以降、いよいよ五月のターンなんだろうなw

で、そのタイミングで差し込まれてきたのが、ちょっと恋に目覚めてしまったフータロー。
フータローも、五つ子とのやり取りを通じて、ここに至って、ようやく高校生の男子らしくなってきたわけで。
そして、このタイミングでのフータローの変身は、相談役の五月に対して、彼の本心を、嬉し恥ずかしながら、明かしていくことになるのだろうね。
そして、五月は五月で、そのフータローの様子を見ながら、彼の良さに気づいていく、という流れか。。。

うまいのは、そうしたフータローの「悩める、だが意外と頼れる、優等生」という姿を、五つ子抜きの海水浴!で客観的に描写してきたところかな。

五つ子抜きの海水浴!、というのはまったくもって誰得設定wなわけだけど。
いやだから、らいはの「違う」という発言は、読者の代弁でもあったよねw
らいは、意外とメタ発言、多いよな。
八九寺みたいだw

でも、実は、フータローもすでにぼっちではなく、周りに馴染むという第1話からの激変が描写されていて。

もっとも、フータローって、もともとはヤンキーっぽい気質もあったから、実は、彼の本性を開放すれば、もっと自由に生きられるし、その意味で、もっと周りをリードできる人ではあるので。

これは、秋の文化祭?体育祭?あたりで、いろいろと彼の成長も描かれるのだろうな。

あー、そうか、そのときに学級長の二人として、四葉とのやり取りが本格化するのか。

で、あのときの二人の約束が、発展的に破棄なりリセットなりされて、はれて四葉も自分の本心を明らかにするってことかな。

ともあれ、次回は、フータローが誘ったプール回wなので、そこで、何が動き出すかだよね。

あと、引っ越しのつなぎで、前に住んでいてマンションに一度戻ったわけだけど、それもどうなるのかね。

五月も気にしていたように、この先、受験もあるし、ということは、その前に進路の決定もあるし、そこで養父たるマルオが介入しないわけないし。

でも、そんな面倒な出来事がある横で、きっと文化祭やら体育祭やらがあるわけでしょ?

ラストスパートとは言ったけど、結構、この先も、盛り沢山だな。
さてさてどうなることやら。

でも、とりあえず、次回のプール回は、久しぶりに、きっと、二乃無双が見れるのだろうなw
なんていうか、彼女の独壇場のような気がするw

でも、その中で、五月のあたふたする姿が描かれつつ、フータローとの距離が縮まっていくのだろうなぁ。

しかし、現実時間も夏なので、なんか、開放感全開なところがいい。

夏って、いいねー。

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絶対ナル孤独者 第5巻 ― 液化者 The Liqudizer ― 感想

2019-06-24 11:17:55 | SAO/AW
前巻の刊行が2017年5月! 
ここで書いた感想が2017年8月!
見事に2年ぶりの刊行。
正直、物語を思い出せるかどうか、不安だったのだけど。。。
ともあれ、スペース、空けときます。










































さすがに前巻、忘れてるわ―、というのに対しては、意外と、冒頭で、うまい具合に、ミノル、ユミコ、オリヴィエの三人による勉強会の中で説明されていて、それほど苦労はしなかった。

あー、なんか、スティンガーとかいう第3勢力が乱入してきて、そういえばトランサーというイキったガキが捕まってたなぁ―、というのを思い出した。
そして、今回の話は、とりあえず、それを思い出せば十分だった。

というか、スティンガーのリキダイザーによる救出作戦が本巻の柱なので。

で、なぜか、そこにミノルたちも合流して共闘することになった。
理由は、オリヴィエの妹のクレア=スターゲイザーの匿われている場所の情報との交換条件を、リキダイザーが提案してきたから。

・・・ってここまで書いてきて思うけど、やっぱり、この「リキダイザー」とか「スティンガー」とかの二つ名、うざいな。
これだけ登場人物が増えてきたら、さすがに普通の名前にしてくれー、と思うかな。敵サイドにしても。
いや、一応、〈特課〉からみたら未確認の謎めいた存在、ということなんだろうけどね。。。

てかさ、今回、途中まで読んで、あー、またこれかー、と思ったのは、ホント、川原礫って人は、物語の構成の引き出しが、恐ろしく貧しい人だね。
てか、事実上、ワンパタンしかない。

だって、とうとう、ミノルの同級生たちまで前面に出してきちゃってさ。
もう、ミノルが、容姿がまともなハルユキにしかみえなくなってきたんだよね。

もともと、この「孤独者」が面白いな―、と思ったのは、ミノルがガチの世捨て人体質で、もうこんな世界にいるのは嫌だ、と思っていたところで、偶然にもルビーアイの力を得て、〈特課〉に引き込まれていった、その部分だったわけで。
つまり、一種の闇落ちしたダークヒーロー的魅力があったのだけど。初期のバイターのような、突然日常に襲いかかる不気味な厄災、というニュアンスも含めて。

なんていうのかな、そういう怪奇譚的ニュアンスが、今回、すっかり消えてしまって、なんていうか、SAOやアクセルワールドの焼き直しにしか見えない感じになってきて、思い切りガッカリしたんだよね。

正直、さいたまと東京都心との行き来すら、時間のロスがあって鬱陶しいなぁ、と思っていたくらいで、とっととバイクの免許を取るか、でなければ、都心に転校しろよ、と思っていたくらいで。
いや、まぁ、主人公のミノルが現場に駆けつけるのが常に遅くなる、という設定自体は、ヒーローものとしてのカタルシスを考えたら、実はそれほど悪くはないのだけど。

ところが、なんか、本巻になってミノルが普通に高校生活を送って、やれ試験だなんだかんだ、という話が差し込まれると、それって、いままでSAOやAWで散々っぱら経験させられた「物語の引き延ばし」工作にしか使われないことがもう想像できてしまうので。

ホント、AWの焼き直しで
ミノル → ハルユキ
ミノルの高校 → ハルユキの高校
都心の戦い → 加速世界
都心への空間的移動 → ログイン

という構図で、ついでにいえば、
ユミコ → ニコ
リキダイザー → フウコ
オリヴィエ → タク
イサリリ → メイデン
箕輪 → チユ

って感じだよね。
そういう意味では、スウだけ、ちょっと他にいない感じなので、彼女には頑張って欲しいのだけど。。。
一応、死地から戻ってきたので大丈夫だとは思うのだけど。

ともあれ、せっかく、スティンガーの襲来や、それがどうやら厚労省傘下の〈特課〉が気に入らない他官庁の横槍っぽい感じとか、物語の幹のほうにそれっぽい仕掛けをしてきたのだから、お話としてはそちらで邁進してほしいんだけどな。

だって、この刊行ペースで、次回はミノルの高校のどうでもいい、「僕が学年で一番を取りたかったんだよ!」ってな話を聞かされても、本編の進行に全然関係ないじゃん。

せめて、AWを完結させてから、そういうAWの設定の焼き直しをしてほしいところだけど。

ということで、今回のお話は、あーあ、せっかく「孤独者」、面白くなるかな、と思って期待していたのだけど、結局、AWの二番煎じになるのかな、とほんと、ガッカリしたから。

てかさ、ミノルの学園生活そのものに不穏な空気が漂う、って展開、まんま、AWの胸糞・能美=ダスク・テイカー編なんだけど。

要は、波佐間ってのが、能美ポジなわけでしょ。
実行犯は、最後に出てきた女子なんだろうけど、その子がメンヘルで波佐間ってのが、能美のようにドヤ顔でイキりながら、メンヘル女子を気持ち悪いセリフで操るわけでしょ。
川原礫お得意の下衆キャラとして。

はーあ。正直、そういうの、もういいよ~、って思うかな。

結局のところ、こういう毎度おなじみの展開に落ち着いていくのは、担当の三木って編集者が独立して、自分も食っていかなきゃいけないから、自分が担当して作家を可能な限り、絞り出せるように使っているからなんだろうな、と思うよ。

だって、今どきは、「なろう」の結果、異世界転生なんて当たり前になっているわけだから、ミノルについても、もう学校なんか事実上捨てて、〈特課〉の任務に没頭するって展開でも全然いいはずなんだよ。

仮にその結果、今の高校を留年したり放校されたりしても、〈特課〉のスポンサーが政府機関の中枢なんだから、転校なり再入学なりも簡単なはずでしょ。

だから、ミノルの今の高校生活の描写なんて、箕輪とランニングするくらいで十分なはずだったわけで。

そういう展開に振り切れないのが、完全に弱点だよね。

で、なんか話がずれちゃったけど、今回の話は、高校編を除けば、面白いとは思う。原宿や代々木公園の描写も良かったし。

しかし、なんでこんなに港区描写が多いのか、と思ったけど、それ、川原礫が青学出身だから、というのを聞いて納得。あーあ、だから南青山なのね、と。ある意味、地元じゃないかwと。

ともあれ、当初あった、〈特課〉vs〈組織〉や、ルビーアイvsジェットアイ、という対立構図もずいぶんと曖昧になってしまったので、そうなるとこの先、こうした単純な対立構図を越えて、たとえばミノルとリキダイザーが共闘し、場合によったら独自の活動ユニットを作っていく天下になるのかどうか、というのは気になる。


その場合、物語の柱は、なぜサードアイが飛来したのか、その目的は何か、というところに移るのだろうけど。

ただ、その展開もまた、AWにおける「帝城」のような存在になってしまうので、永遠に終わらない話になる可能性は高い。
というか、引き延ばしが自在にできる設定だよね。

せっかく、孤立者、は、わりと川原礫の新基軸だと思って期待していたのだけど、今回ので、あー、これも、もうどうでもいいかもなー、と半分くらいは思っている。

その意味では、次の6巻が、半年後くらいに出てきたら見直すくらいかな。
刊行が最低でも年に2回なら、学校生活編のような寄り道も許せるけど、それが今回みたいに間に2年も空くようなら、さすがに容認出来ないかな。

あと、またぞろミノル・ハーレム化は、やめてくれ。
さすがに、時代遅れだよ。

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五等分の花嫁 第90話 『私とある男子②』 感想

2019-06-19 16:02:39 | 五等分の花嫁
四葉の今までの心情の答え合わせシリーズの4回目。

とうとう風太郎と再会した四葉だったけど、予想通り、あの時の約束からの彼我の違いに愕然として、自分があのときの女の子とは言い出せずじまい。

本当は「風太郎君」と呼びかけたいところを封印しての「上杉さん」だったわけね。

しかし、今回の四葉の回想を読んで改めて思うのは、今までの物語の語り部が風太郎であったこと。

あくまでも彼の目に映ったものとしての四葉の姿でしかなかった。
目つきも、姿勢も、話し方も、ぜんぜん違うからね。
特に今回の最後のシーンなんて、目の輝きが違う。
裏返すと、風太郎の前ではどれだけ表情を作っていたか、ということで。
それでも、たまらず、秘めた想いがにじみ出ていた時はある、ということだよね。
例の風太郎をマンションで看病している場面とか。

しかし、この四葉の本当の想いに、五月だけでなく、他の姉妹も気付いていていたりはしないのかな。少なくとも一花あたりは気付いてそうだよなぁ。
となると、一花もこの後、動き出すのかな?
今回、リアルタイムの場面では、出てきていなかったけど。
二乃や三玖が聞いたら、四葉の話を聞いたら、思い切り混乱しそうだけどね。

それにしても、どうして四葉は自分の思いを五月には伝えることができたのだろう・・・って、一瞬、疑問に思ったのだけど、よく考えれば、あの時の時点で、三玖と一花に脈があるのは明らかで、逆に二乃はまだ超嫌っていた頃だから、消去法で五月しかいなかった、ってことか。

しかし、そうなると、プロットの練り上げ方がすごいな。

とはいえ、今回のポイントは、やっぱり、素の四葉が現れるのが、一人で公園ブランコを漕いでいる時、というぼっち感。
あの公園のブランコは、四葉にとって、心の拠り所だったんだな。

ともあれ、今後、四葉はどう出るのか。
やっぱり、五月がお節介を焼いて、話を混乱させるのかな。
あと、微妙に、三玖の「料理を勉強する」発言は、負けフラグな気がしてきた。きっと風太郎にとっても重いよね。

あとは、意外と、実は、風太郎も、零奈の正体が四葉であることに気付いているんじゃないかな。
というか、そもそも五つ子のなかの一人、というところまで絞れているのだから、むしろ、気付いていて当然、という気もしてくる。

だからこれからの物語のポイントは、いかにして風太郎が恋愛に対する考え方を改めるのか、というところだよな。そこが変わらない限り、一花でも二乃でも三玖であっても、告白したところで玉砕は確定的だから。

その風太郎を心変わりさせるイベントがこの先、何になるのか?

まぁ、直近では、マジで高校卒業後の進路についての話になるのだろうけど。。。

しかし、それにしてもなぁ、四葉のぼっち感が半端ない。
彼女の孤独だけでも、なんとかしてやってほしいぞ、風太郎君。

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ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 第15巻 感想

2019-06-14 20:01:08 | ダンまち
13巻、14巻と怒涛のような修羅場を、文字通り、命からがらくぐり抜けてきたベルくんw
さすがにこれ以上修羅場続きでは、胃もたれが起こると思ったのか、前巻のあとがきで「次回は日常回です!」と宣言された本巻。
のほほんとした日常を垣間見ることは、はたしてできるのだろうか?

ということで、スペース、空けときます。





















































とりあえず、本巻の山場といえば、

ポ・ン・コ・ツ・エルフ―!!!

に尽きるでしょw

いやー、リューさんのデレが見れただけで感無量w
これをやってくれないことには困るぜ!って感じで。

いやー、このリューさんのエピソードを描くために、今回、こんな連作短編の形式を採用したのかな? 作者、うまいなぁ。。。

と、実は感心していたのだけど、最後まで読んで、あとがきで、ヘスティア・ファミリアの面々の「過去話」はブルーレイの特典でした、って知って、

あー、そうだったのかぁー

と、ちょっとガッカリ。

いや、読み始めて、なんでまた、いまさら、こんな各キャラ設定資料のような内容を書いているんだろうと疑問に思っていたのだけど。
だって、いまさら、ヘスティアが下界に降りてきたときの「駄女神」っぷりを描かれてもなー、と思って、あれ、期待外れ?と思っていたので。

なのだけど、リューさんのところで、なんかこの過去回想がしっくりハマっていて、あー、作者、これがやりたかったのか―、だからなのかー、連作短編形式なのはー、とマジで思っていたのだった。

実際、ポンコツ・エルフの部分は、マジでよかったよ。

なので、特典小説だった過去回想の部分を除けば、14巻の終わりを受けた話であって、そこは、作者、うまく繋いだなぁ、と改めて感心。

ホント、この作者、お話の構成が上手だよねぇ。

で、そんな14巻の結末を受けての話で、誰もが気にかけるのは、ヘスティア・ファミリアの面々のステイタスがどれだけ上昇したのか? にあったわけだけど。

まさか、リリがレベル2になるとはね。
確かにあとがきにあるとおり、リリもあれだけの修羅場を経験してきてレベルが上がらないようなら、ホント、他の冒険者はどうやってレベルあげしてるの? って思うしかないから、妥当な結果だと思うんだけどね。

でも、てっきりベルくんが二階級特進するとばかり思っていたので。

もっとも、ベルくんの場合は、ホントはレベルアップできるところを、レベル急上昇の連続で、またぞろベルくんが悪目立ちするのを恐れたヘスティアが、わざとレベル上げをしなかったみたいだから、ほんとはもうベルくんはレベル5なんだろうね。

むしろ、次の、無理難題の冒険を経て、満を持して「二階級特進」のレベル6、ってことになるのかな。

そこは楽しみだよね。

ともあれ、そういう意味では、エピローグが確かにひとつだけ突出していてい、ここで出てきた「傭兵王ヴァルトシュテイン」とアイズ・ヴァレンシュタインの関係はどうなるのか?というのが、次巻以降の話なんだろうね。

というか、いよいよ懸案(かつアイズにとっては因縁の)「黒龍退治」の話が始まるのね。
これはマジで楽しみw

しかし、このエピソードの「挽歌祭(エレジア)」のときのアイズって、作中時間の流れでいうと、来月にでる外伝の最新刊である12巻の後の話なのかな?

となると、とりあえずロキ・ファミリアの中核はみな、生き残っていることになるけど、どうなのだろう?

そういう意味では、レフィーナを暗示するような人物が記されていなかったことが微妙に気になるかも。。。
もしかして、11巻の結末を受けてレフィーナ、再起不能なり、外伝12巻の展開で実は死亡退場とかしちゃってたりして。。。
まぁ、その結果は、来月にはわかるんだけどね。

しかし、黒龍退治かぁ。
そちらに話が向かうにしても、きっかけは何になるのかね?

いや、あとがきによれば、本編の次の16巻では、酒場の街娘を扱うっていうから。ということは、満を持してシルの素性に迫る、ということでしょ?
つまり、女神フレイヤとシルの関係にメスを入れる、ということでしょ?

となると、シルとフレイヤの関係から、黒龍の話につながっていくのだろうか?

ん? でもその前に、黒龍に敗れたゼウスとヘラの話にまずは向かうのか?
となると、ベルくんの爺さんであるゼウスから入るのかな?

今回もそのことは強調されていたけど、そもそも闇派閥とかイキってきちゃったのも、ゼウスとヘラの2大ファミリアが全滅して、その権力の空白期間に、あれこれ良からぬ奴らが跳梁跋扈するようになった、というから、シルもその中で戦災孤児? になってフレイヤに拾われたりしたのかな?

もっとも、フレイヤ・ファミリアにしてもロキ・ファミリアにしても、そのゼウスとヘルが消えた権力の空白期間に頭角を現してきたわけだから、むしろ、黒龍の跳梁の裏に、フレイヤあたりが一枚噛んでいてもおかしくはないようにも思えるし。

だって、これ、神様たちにすれば、権力の争奪なわけだしね。

なんか、そのあたりのキナ臭い話もありそうだなぁ。

そういう意味では、本編でベルくんが無事レベルアップを遂げていく間に、すでに超人集団であるロキ・ファミリアが外伝で闇派閥の残党狩りを行うことで、うまく黒龍の話につながっていくのかもしれないね。

となると、外伝12巻が、本編にとっても転換点となる、ということなのかね?

ということで、来月の外伝が楽しみだな。
あちらはあちらで、一体どの神が黒幕なのだろう?

あー、でも、やっぱり、ディオニュソスを殺した神の動機のところで、ゼウスとヘラによる黒龍討伐の話が絡んでくるんだろうね、きっと。

うーん、こんなに外伝が楽しみになったのは初めてかもw

しかし、そう思わせる本編15巻の、なんと老獪なことかw

ホント、この作者はストーリーテラーだよなぁ。
素直に感心する。

ということで、来月の外伝が楽しみだ!

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魔法科高校の劣等生 第29巻 追跡編〈下〉 感想

2019-06-13 17:54:16 | さすおに
前巻では、水波が光宣に連れ去られたままどうすんるんだーと思っていたら、いつのまにかルゥガンフゥがやられておしまいだった『追跡編〈上〉』。
はたして水波を取り戻すことはできるのか?

・・・ということでスペース、空けときます。





































といっても、前巻のあとがきで本巻に続く第30巻が「奪還編」と予告されているから、そうなると水波が本巻で取り戻せるわけではないはずなのだけどね。

で、案の定、水波は光宣とともに、USNAのレイモンドの手引きで国外逃亡。

・・・なんだけど、なんかこれねぇ、納得がいかないなぁ。
というか、なんなの、この引き伸ばし工作は?って思うくらい、無理があるかなぁ。


そもそも九重師匠はなぜ達也の邪魔をするわけ?

いやまぁ、九重八雲の裏には「国家の黒幕w」なる連中がいて、彼らが国内に光宣のようなパラサイト=妖魔が「国土」に存在することが許せない、というらしいのだけど。

そうなると九重師匠のような「忍者」は、その「黒幕」たちの、いわば御庭番衆ってことなんだろうねぇ。。。

で、その黒幕たちからすると、このまま水波と光宣をUSNAの手に一度、渡してしまった上で、達也に、日本の国土ではなくUSNAの領土で水波奪還のために大暴れしてもらって、それでいくつかUSNAの中枢を破壊してもらえると、一挙両得!みたいな感じに考えているみたいだね。

USNAの破壊行動といっても、あくまでも達也の私怨で行ったことだから、「黒幕」たちどころか、日本という国家の関与も直接にはないまま、甚大な被害をUSNAに与えることができる。

この未来においても面従腹背なのかどうかはわからないけれど、とにかく達也の私怨に乗じてUSNAに一矢報いるというのは、黒幕たちからすると胸のすく思いがする・・・、ということなのかね?

なんか、黒幕なのに、いろいろとこじらせているようにしか思えないけれど、どうやらそういうことなのらしい。

しかし、まぁ、とんだディープステイトがあったものだw

まぁね。古式魔法とか、かつての第四研とか、言ってるあたりから、「国家の黒幕」の存在は匂わされていたし、いくら十師族とかいったところで、所詮は、その黒幕たちが主催した「魔法師開発機関」の落とし子なのだから、たとえ四葉家といえども、黒幕様たちの手のひらの上、ということなのだろうね。

というか、飼い犬がいつの間にか知恵を得て自由になり、反乱を起こしそうになったから、飼い主としては、飼い犬に自分の手を噛まれないようにするために、ちゃんとスポンサーとして彼らの生存は保証する代わりに、汚れ仕事のいくつかを回していく、ということなのだろうね。

で、現実世界では、軍なり警察なりと拮抗する「民間」の存在に十師族を置くことで、軍と警察と十師族が国家安全保障の点で互いに反目しながらも、時に協力し会う関係、というか「均衡」を生み出すことで、俗世での安定を生み出しているという感じなんだろうな。

そうなると、達也が、最後に、今回、達也の不在時にUSNAの暗殺部隊に襲われたほのかや美月のことを案じて、ついでにエリカやレオ、幹比古も彼の庇護下に置こうと考えた時に、雫だけは北山家があるから大丈夫と思ったのもそういうことなんだろうな。

要するに「国家の黒幕」を支える政治経済システムの歯車の一部に富豪・北山家はきちんと組み込まれているから、何かあっても、黒幕たちが裏でちゃんと手を回して、普段から雫たち北山家の身辺を保護するに違いない、と踏んでのことなんだろうな。

となると、ほのか、一人住まいしちゃだめだったねw

実際、今回、ほのかの救出に出向いたのは、事前に情報を得ていた国防軍だったわけだしね。。。

・・・と、今回の話で、十師族の背後にある大きな仕組みについては、なんとなく理解が進んだように思うのだけど、でも、これ、この後の物語の流れにちゃんと組み込まれるのかな?

なんか心配だなぁ、ここまで大風呂敷を広げちゃうと。。。

もはや国家対国家とか、政府対政府を越えて、国体を巡る話になってしまっているからね。

相手がUSNAのときなら、彼らの国体の背後にあるのは、あくまでも近代思想の科学!とか言って、とりあえず魔法技術の話でごまかせると思うけど、これ、新ソ連や大亜連合になったら、どうするんだろう?

それこそ、禁書目録じゃないけど、ロシア正教とか陰陽道とか持ち出してくるのかね?なんか、気がつけばすごい話になってきたな。

で、今回の話のディテールに行けば、達也は達也で、なんだか霊体を消し飛ばす魔法まで作っちゃったし。

てか、藤林家の突然の忍者設定にはまじで驚いたでござるよw ニンニンw

幽体離脱して分身体を動かすとか、もうわけがわからんw

一応、お兄様の話は、魔法科学というエセ科学をとことん、ホンモノの科学のように扱うところで、その作者の執拗さに、半ば呆れながらも戯れてみせるところに、独特の面白さがあったわけだけど、魔法というオカルトの世界にさらに霊体とか死霊とかいうオカルトを二重がけされると、さすがに度が過ぎて嘲笑せざるを得ないかなぁ。

てっきり、あくまでも科学のフリを貫いて、パラサイトが飛来する元になった次元の穴?とかを魔法科学的に明らかにする方向にいって、霊体とかもあくまでも魔法科学の範疇内で説明すると思っていたのだけど。

ここのところ、さすがの達也も、その原理については、完全にお手上げ状態だものね。
そして、彼がお手上げなら、この世界でその真理を解明できるものは存在しないことになるから、完全なブラックボックスになってしまう。つまりはオカルトのまま。
なんか、寝覚めが悪いなぁ。
いっそのこと、吉祥寺が解明してほしいところだけど、まぁ、ダメだろうなぁw

あとは、そうそう、黒羽家の面々が、なんか頑張ってたのが不思議だった。

単に、文弥と亜夜子をここで一度絡ませたかっただけだったのかもしれないけれど。

個人的には、花菱執事の無双ぶりを見てみたくもあったのだが。
てっきり、彼とエリカたちが共闘するのだとばかり思っていた。

ともあれ、水波と光宣は無事、国外逃亡を果たしたので、是非、次巻で「奪還」をよろしく!

にしても、黒幕さんたちじゃないけど、光宣事件、さすがに解決に時間をかけすぎだと思うのだけど。

てか、なんで、こんな小さな事件がここまで物語を引っ張るでかい事件になっちゃったんだろう。
もはや光宣は、全然、パラサイトっぽくないから、このままパラサイトと人間のハイブリッドとして幸せに暮らしてくれてもいい気がしてきたw
もっとも、それ以上に、彼が水波にここまで懸想するのもよくわからないのだけど。

あ、そうそう、一条、どうしてるんだろう?
日本海側の防衛は大丈夫なのか?
って具合に、なんか、お話内の事件のレベルが揃わなくて、ちぐはぐなんだよね。。。

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五等分の花嫁 第89話 『私と姉妹②』 感想

2019-06-12 12:49:32 | 五等分の花嫁
回想回の3回目で、今回は四葉が落第する話。
といっても、すでに結論はわかっているので、その分、描写はあっさりしたもので、ちょっと物足りないくらい。
まぁ、この回想で時間をとっても仕方がないので、とりあえず現在までの四葉の歩みを思い切りダイジェストで伝えた、という感じ。

だから、特に目新しいところはなかったんだけどね。

で、すでにわかっていることだけど、四葉の個性って、素であんまり勉強は得意ではなく、それよりも運動能力に秀でていた、ということだった。

ただ、最も早く自我に目覚めたりしたところに見られるように、多分、人の気持ちを慮るといった感受性の強いところはあって、それで国語は得意、ということだったんだろうね。

もっとも、運動能力の高さにかこつけて、他の姉妹四人を見下す・・・というよりも「見下ろす」のが若干クセになっていたみたいだけど、でも、それって、高校生ぐらいだったら当然起こる「増長」だから、特に四葉がひどい、というわけでもないと思うのだけどね。

ともあれ、四葉は、ちゃんと勉強して他の姉妹をリードしようと頑張ってみせたものの、なかなかうまくはいかない。
今回は三玖が例に出されていたけど、社会なら三玖の方が成績が良くなってしまうわけで。
結局、得意の体育で部活を頑張っていたら、追試に落ちて放校の憂き目に会うことになってしまった。

で、ここからがこのお話らしいといえばらしいのだけど、他の四姉妹も、カンニングして追試を突破した、ということにして、四葉とともに学校を移ることになった。

で、次回は、第1話の四葉とフータローが食堂で出会うシーンにつながる。

タイトルは『私とある男子②』で決定だろうね。

とにかく次回の見せ場は、四葉がテストを届けに行った相手がフータローだった、と気付いたときの表情と、その後、自分は5年前の京都で約束した女の子だったという事実をどうして隠し続ける気になったか、というところの描写だよね。

もっとも、四葉目線からすれば、あの時の約束に沿って今の自分を築いてきたフータローを誇らしく思うと同時に、彼と自分との違いに愕然として、名乗り出るのを諦めたんだろうな。

単純に、恥ずかしく情けなくて仕方がない。

ただ、その悩み、というか迷いを、どの時点で全部飲み込んで、その後のノー天気元気キャラの四葉として振る舞っていくのか、というのは気になるかな。

それにしても、次回、時間軸が第1話にまで戻るとしたら、この先、この回想部分はどうするのだろう?

一応、次回で一区切りなのかな?

まぁ、連載四回を挟めば、例の一花の「全部嘘」発言からも、読者時間では1ヶ月近く経つので、そろそろ修学旅行後の現実時間に戻って欲しい気もするけどね。

それとも、このまま、四葉目線のまま、フータローと再会して以後の、四葉の心情がしばらく記されていくのだろうか。

いや、こうなると、食べ過ぎで倒れたフータローを看病している時に頭を抱えて「好きだから」と姉妹の誰よりも早く「好き」と言った場面や、フータロー^の頬についたクリームを取ってあげようとして頬に唇を当てた場面は、すべて感情を抑えられなくて、思わずしでかしてしまったことだった、ということになるよね。

さて、その行為に至るまでの四葉の心情たるやいかばかりか、というのはとても気になるところ。

そればかりでなく、五つ子の爺さんの民宿の話で、最後に突然、脈絡もなく駆け寄ってきてフータローにキスをしたニセ五月も、その仕草からしてすでに四葉説があったようだけど、ほぼ間違いなく四葉だった、ってことになるよね。

みなが五月の姿をしていてフータローからしてみれば誰が相手かわからない状況にあるのを、これ幸い、とばかりに最大限活用して、思いの丈を示してみせた。

でそうなると、その時のキスの相手がお嫁さんというのだから、これで晴れて四葉が正ヒロイン決定!ということになりそうだけど。

さてさてどうなのだろう?

そうすると、五月の役割は、頑なに自分の恋心を封印している四葉の心を解きほぐしてフータローに伝えていく仲介役、ということになるのかね?

まぁ、それが最も正解のように思えるけど、どうなるのだろう。

なにしろ、後ろには、一花、二乃、三玖、が控えているわけだしね。

その彼らを指しおいて、四葉が自分のエゴを丸出しにするのは、相当、ハードルが高いように思えるのだけど。。。

とはいえ、この隠し持った激情を爆発させたら、四葉はきっと「ウルトラうざい」娘になりそうだけどねぇ。。。

そういえば、マルオがどうして五つ子を引き取ったのか、ってところは何の説明もなくあっさり流してた。

そのあたりは、もう背景にすぎないから、本当に必要ない限り触れない、ってことなんだろうな。

ともあれ、とにかく、次回の四葉の驚きの顔に期待!

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ストライク・ザ・ブラッド 第20巻 「再会の吸血姫」 感想

2019-06-11 15:33:44 | ストブラ
前回、真祖大集合のいいところで終わったストブラ。
アヴローラの再登場も確約されたところで、さて、その続きはどうなるのやら・・・???

ということで、スペース、空けときます。












































で、いきなりだけど、
この終わり方、どうすんの?、というのが率直なところ。

いやー、古城も雪菜も、いまさら無能力者になってしまったわけだけど。
古城は、第四真祖の権能をすべてアヴローラに譲渡して、ただの人間に戻ってしまったし、その余波で、古城の「血の従者」であることで霊力の暴走を抑えていた雪菜も剣巫ではなくなってしまった。

なのだけど、その二人が今度は、第四真祖に戻ったものの囚われの身となったアヴローラを救出に行く、という無理ゲーに臨もうというのだから。

これ、ホント、どうすんだろ?
いや、まぁ、十中八九、古城が再び、今度は自分の意志で第四真祖になる、というのが次巻の物語の中心なんだろうけどね・・・。

で、おそらくは古城の両親の協力もあって、アヴローラも生き残って、で、彼女の念願どおり、制服を着て学校に通う・・・、って展開になるとは思うのだけどね。

てか、そうならないと、すでに確定した未来である「暁の帝国」が継続しないからねw
まだこれから古城ハーレムの娘たちも誕生しないといけないわけだし。

あと、第四真祖でないと、ラ・フォリアからもそっぽを向かれちゃうしね。

ということで、素晴らしい未来はすでに確約されている(はず)。
予定調和の世界が待っていることは、一応大前提、ということになる。

なので、そのお約束の「グッド・エンド(暫定w)」に向かって、どう辻褄のあった物語が語られるのか、というのが、次巻の肝なんだろうね。
てか、そう期待したい。

つまり、前回の、アヴローラからの第四真祖の権能の譲渡が悲劇でしかなかったのに対して、今度は、ハッピーエンドとしてやり直す、ということだよね。

で、晴れて12体すべての眷獣を従えた完璧版の第四真祖となった古城が、この先、他の3人の真祖たちと何かやらかすのが22巻からの展開、ということでいいのかな?

一応、今回、シャフリヤル・Rの登場で、再び物語の関心が向かうことになった「天部」という古代?の神様の話が、次の物語の焦点になるのだろうけど。
あと、ドラゴンもね。

真祖vs天部、とか、真祖vs龍族、とか、もう一段パワーレベルがあがったところで、そのレベルでのいざこざが生じるんだろうな。

まぁ、せっかく姫柊もペーパーノイズの能力を身につける、というパワーアップも果たしたことだし、さすがにその新能力が今回で終わり、ということはないよね。

・・・と、あれこれ、考えれば、この先の展開も想像できて、ホッとはするものの、とはいえ、読み終えた直後は、、それにしても、この終わり方はないわー、と思ったからなー。

あまりにもいろいろなものを投げっぱなしにしたままで終わってしまったから。
てっきり、アヴローラを古城の眷属にして、ふたりとも生き残るパタンだとばかり思っていたのだけど、全く外れてしまったしw

あと、前巻がかなり風呂敷を広げた感じで、なんだかよくわからないけど、不穏な感じがして面白かったのに対して、本巻は、終わってみれば、ほとんど古城ハーレムの面々しか出てこなかったので、なんだかものすごくスケールの小さい話で終わってしまったのが残念。

ていうか、浅葱と煌坂って、キャラがかぶるからなのかな、あまり二人揃って活躍、という感じにならないのが、なんか惜しい気がする。

まぁ、それもこれも、第二部になって登場したかカス子のせいなんだけどねw

正直、終盤の雫梨のエピソードはいらなかったかな、と。
あれで、場面も、姫柊との間で分断されてしまってテンポが悪くなってしまったように思える。

あとは、今回、わりと便利に使われた那月ちゃんねw
監獄結界の囚人、そんなに好き勝手に解放しちゃっていいの?とかね。

で、これは、多分、作者ももう仕方ないなぁ、と思いながら、無理やり組み込んでいるのだろうけど、いくつかのエロいシーンねw
これは、あきらかにOVAにしたときのサービス用なんだろうなぁ、と。

ただ、そういうどうでもいいサービスシーンを飛ばして、アクションやサスペンスとして、もっとテンポのいいものを書きたい、というのが作者の本心のように思える。
てか、それくらい、そういうシーンの挟み込みが今回は唐突だったように思える。普通に、ストライクブラッドの世界観というか設定で、ベタなSF怪奇譚にしたら結構面白そうだな、って思うんだけどね。
いつかは、そういうものになってくれると面白いかなぁ。

ともあれ、大きなお話の流れとしては、思い切りいいところで、次回に続く、という感じにぶつ切りされてしまったので、次の21巻はなる早で、出してほしいところ。

せっかく、第一、第二、第三、と他の三人の真祖も揃い踏みしたのだから、ほんとうの意味での「真祖大戦」、見てみたいけどなぁ。
無理なのかなぁ。。。

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UQ HOLDER! 第161話 『強さの底』 感想

2019-06-09 19:44:14 | UQH/ネギま!
引き続き、十蔵とジンベエの対決。。。なのだが、
忘れないうちに先に言っておくと、刀太のバトル、どうなったー?

なんかねぇ、十蔵とジンベエの対決とか、どうでもいいよ。
ましてや、十蔵の過去とか。
なんだよ、不死になる仙丹ってw
もう不死者になる理由や原因がネタすぎて苦笑w
で、七重楼は「光の上位人工精霊」だっけ。 テキトーw

てかさ、単行本でもう20巻に達したっていうのに、いまだにUQHどうしの内輪もめ、ってどういうことよ?

ホント、話がめちゃくちゃだな。

だって、ネギま!で20巻っていったら、確か超鈴音の学園祭ジャックの話が終わるくらいじゃなかったっけ?
そこからようやく魔法世界編に入っていくわけだから、物語の大きな転換点を迎えるくらいのところで。

あのあたりは面白かったなぁ。

で、同じくらいの物量を使ってきたのに、いまだに内輪もめw
しかも、ほとんど脈絡なく都合よく登場したバールとかいう真祖がらみ。
いや、だからさ、こんなところで
「UQホルダー不死身衆・・・ その最強の二人が敵に・・・」
とかいわれても、
はぁあ? だからなんだよ?
って感じだよ。

ましてや、バサゴとかいうあんちゃんに、いきなり、ジンベエの「強さの底を見たことがない」とか、いわれてもなー

だって、なんでこのバサゴくんとか下級?構成員がそんな「強さ判定人」みたいなこと、できるわけ?

これがたとえば、カモくんとか、まぁ、ザジとか龍宮隊長あたりがいうなら、ふーん、そういうものか? ぐらいに思うことはできるけど。

まじで、こいつ、何者?
いや、前に出てきたことは知ってるけどさ。

とにかく、ジンベエとかの設定、おかしすぎだろ?って思うぞ。
てか、こうなると、イレカエの由来のほうが気になる。
だって、これさすがに万能すぎるだろ?

一応、魔法とか剣術とかの縛りの中で戦う分には、その展開をある程度予想しながら、うーん、とかうなりながらお話を楽しめると思うのだけど、もはやUQHも、戦う相手通しでほとんど共通した土台が見つからないような、異能力対決になってきちゃってるかる、ホント、くだらないくらい、つまらん。

ここのところのUQHを見ていると、逆に、荒木飛呂彦って、スタンドの使い方、うまいなぁ、とは思うかな、やっぱり。
あと、問題はあるけど、ハンターハンターの富樫とかね。

異能対決、ってバトルというよりも知能戦、知略戦になるから、決定的な決断の瞬間に至るまでのプロセスを描きこむことで、あー、そうきたかー!って唸ることができるのだけど、そういうところ、UQHには皆無だよな。

とにかく、この十蔵とか七重楼の反乱をとっとと収めて、刀太とあの吸血鬼真祖とのバトルもさっさと終わらせて、あと、バウルの真意とかも次回くらいで明らかにして、このわけわかんない内輪もめ話を一気に収束させないと、ホント、この漫画、もうどうでもいいってなるな。

正直、どうして、こんなグダグダな展開で打ち切りにならないのか、不思議でならない。

とっとと、ネギくん、救出しようぜ。

てか、ホント、ジンベエがいればもう、ネギ=ヨルダなんて倒せるんじゃないの?
それくらい、パワーバランスの描写がおかしくなってる気がする。

最後に、どうでもいいけど、
「同時九体!」
って、ゲンゴロウの攻撃、さすがに、プププ過ぎて涙が出た。
まんまじゃん!
しかも9人の自分が全裸で七十楼に襲うとか、もうギャグでしょw

結論としては、不死者だけが出てくる話って、こんなにも盛り上がりに欠けて、つまらなくなるものなんだな、と痛感。

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