BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

ソードアート・オンライン プログレッシブ 第1巻 感想

2013-01-28 16:34:41 | SAO/AW
というわけでソードアート・オンライン プログレッシブ(SAOP)の第1巻についてw

一応、SAOPが何かを記しておくと、単行本だと第一巻で終わってしまったアインクラッド編を、第一層の攻略から順に記していくもの。もともとのアインクラッド編は1巻だけで駆け足で終わってしまったのがもったいないということで、一層ずつコツコツとキリトとアスナの物語を記していく。SAOPの第1巻は、第一層と第二層の攻略が記されている。意外と、第二層の方を読むのに手間取って、今までかかってしまった。

これは、作者自身が後書きで、既刊本との矛盾が生じることを重々承知の上で書いたと断っているのだけど、いきなり第一層でキリトとアスナが出会ってしまい、パーティならぬコンビを組んで進んでいく。実は、既に第三層の物語もウェブ上では記されていて、そこでも二人はコンビを組んでいるから、暫くの間はキリトとアスナは出ずっぱりなのだろう。

最終的に、アスナがデレることがわかっているからなのかw、アスナは終始ツンで一貫していて、その分、キリトが弄られまくっているのが可笑しいといえば可笑しい。

で、その二人を中心に、商人になる前のエギルや、後に軍を率いるキバオウ、それに、情報屋の鼠のアルゴらが登場する。このあたりは、アニメの第3話ぐらいまでがわりとSAOPに忠実な感じだった。

要するに、アインクラッドをキリトとアスナの二人が、もちろんデスゲームの攻略に勤しむのだけど、その反面、珍道中を繰り広げていく感じで面白い。アスナとキリトによる、SAO世界の、いわば弥次喜多道中って感じw 
これは、最後が既にわかっているから出来る物語だなと思えて、むしろ、作者が二次創作を楽しんでる感じ。

で、その中で、前にも書いたとおり、アインクラッドのシステム、というか、SAOのシステムの不思議な奇妙な現象についても触れることがあって、それがなんとなく、茅場の考えの現れなんだろうな、という気にさせる。

なにしろ、アインクラッドを攻略した後の、アルヴヘイムオンラインは、SAOシステムの簡略版だし、その後のGGOなどの、ザ・シードが発芽したVRゲームシステムは、いずれもSAOの簡易版なので、実は茅場自身がデザインしたVRゲームシステムはアインクラッド編のSAOだけなんだよね。だから、そこでの不思議現象は、むしろ、茅場が自身の脳をスキャンしオンライン的コピー体になってまで実現したかったことが具体的に仕込まれていると見たほうがいい。というか、SAOでしかそれは発見できない。

ということで、これも前に書いたとおり、SAOPの狙いの一つは、この茅場の真意を想像させるための伏線作りではないかと思える。で、これは、後の、アリシゼーション編や、アクセル・ワールドの加速世界に繋がっていくのだろう。というか、繋がるんじゃないかな?と思わせて、読者を楽しませるのだと思う。

もう一つこのSAOPの第1巻で気になったのは、第二層の攻略のところで、どうもラフィン・コフィンらしき存在がチラチラ見え始めたところ。

このあたりは、実際には本編を読んで欲しいのだけど、この作者が上手いな、と思えるところ。ラフィン・コフィンによるPKの登場で、茅場が提供したシステムによるデスゲームとは異なる意味で、同じプレイヤーによる殺人行為というデスゲームの可能性がアインクラッドの世界にはびこることになる。

そして、そのラフィン・コフィンが仕組んだ、プレイヤー間の不信感の焚付、を何とかして防ごうとしているのがキリトでありアスナである、という物語の構図になっている。

つまり、茅場というGMとの、世界との戦いと、同じプレイヤーどうしで信頼・不信の間を揺れ動く戦いが二重に展開される。

実際、アリシゼーション編まで読んだ後で、キリト目線で見直すと、茅場はキリトの終生のライバルという位置づけになり、一方、ラフィン・コフィンは何が何でも倒すべき敵=悪=外道として位置づけられる。とはいえ、後者の位置づけは、GGO以降、徐々に大きくなっていったように思えるので、最初のうちはその要素がよくわからない。

そのキリトとアスナにとって終生の敵であるラフィン・コフィンをいかにして川原礫的な外道として導入するかが、SAOPの、多分、裏の狙いなんだと思う。

とにかく、警察や裁判所がないSAOの世界では、悪や非道までもプレイヤー達が扱わなければならなくなり、その分、どうしてもテンションは上がってしまう。

むしろ、アリシゼーション編まで読むと、この、プレイヤー間での安全の確保、すなわち、プレイヤー同士で集団の秩序を作っていくのも、一種のゲームを通じた社会シミュレーションのように見えてくる。どうやって、プレイヤー同士で絶望せずに、集団殺戮ないし集団自殺をせずに生き残るのか、というのが茅場のやりたかったことの一つに思えてくる。そのあたりの社会シミュレーションの話も多分、SAOPの狙いの一つなんだと思う。

というか、結末が既に決まっているわけだから、そこに至る過程をいかに厚く語るか、ってことだよね。

感覚的には、スターウォーズの第二の三部作みたいなものw アナキンがダークサイドに落ちてダースベーダーになることは既定路線であることはもう最初からわかっていて、いかにしてそこに至るか、そのアナキンの心理の変化(当然、歴史のいたずらも含む)を描くのが第二の三部作の目的だった。

SAOPはそういう感じがする。

上に書いたように、既に作者のサイトでは、第三層の攻略の話がちょこっと書かれているのだけど、それでいくと、SAOのNPCってホントにNPCなの?と思わせる記述もある。これも、既にユイの存在を知っているので、作中用語で言うところのトップダウンAIは相当程度にまで作りこまれていることもわかっている。あるいは、アインクラッドのシステムの平衡を保つために常時稼動しているカーディナルの存在も。

ということで、SAOPの続きも楽しみ。

とはいえ、これ、仮に75層で終わるとしても、先は長いw

とりあえず、アスナの牽制役として、「キー坊」とキリトを呼ぶ「オネーサン」のアルゴが登場したりして、これはこれで面白い。しかし、MORE DEBANの二人は登場するまでは遠い。。。 それに対して、何気にエギルさんが最初から男前過ぎて凄い。

でもねー、一番うまいな~、と思ったのは、ちょっとした興味から、誤って兄が買ったナーブギアを被ってしまってSAOに囚われてしまった、ゲーム初心者でヤサグレていたアスナに希望を与えたのが、実はキリトだった、というのは、ホント、川原礫節が炸裂で上手い。

ということで、川原礫については、たまたま電撃文庫からデビューしたからラノベ作家にカテゴライズされているけど、実際は、講談社ノベルスでデビューした西尾維新あたりと大して変わらないのかも、と思い始めてきた。少なくとも、ストーリーテリングの盟主であることは間違いない。

ということで、川原礫の作品には要注目。

で、次はAWの13巻かぁーw

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2013年冬のアニメ作品って失速してる?

2013-01-27 20:59:32 | Weblog
基本的には気に入った作品があれば感想を書くのだけど、今期は、ホントに書くものがない。

書くものがない、という時は二つの意味があって、

一つは、見たものが全てで改めて感想を書くまでもないもの。だから、これは決して面白くないわけではないのだけど、でも、あえて何か感想を書くまでもないもののこと。

たとえば、『ちはやふる』の二期は、一期に続いて安定の面白さなのだけど、でも、それは、見ればそのままのもので、ああ、よかった!、面白かった!、で終わる感じ。嫌いじゃないけど、書くことはほとんどない。

あるいは、前期からの継続の『絶園のテンペスト』も物語自体は面白いけど、これもそれまで、かな。とうか、テンペストについては2クール目に入って、むしろ、物語がだれて来た感じがする。これはひと通り登場人物が揃ったところで、その人たちの間のやり取りが増えてきた分、サプライズに欠けてきている。

あ、もちろん、『みなみけ』も高位安定ねw

で、書くものがない、という時、今一つは、単純につまらないもの。あるいは、どこかで見たようなもので、新鮮味に欠けるもの。

正直、今期はそれが多いかな。
ラノベ原作が多いからなのかもしれないけど。

といっても、この前まではラノベでもSAOのようなものもあったわけなので、単純にラノベだから、というわけにもいかないのが難しい。

出だしは良かった『たまこまーけっと』も、もっぱら既視感ばかりが増えてきて、今一つ。というか、百合の匂わせとか、もういい加減飽きた。

前に書いたように『はがない』は、何かただの下品なだけの、というか、イタイだけの話になってしまって。その上、作画もひどいんじゃ、見る気もしない。

あと、この間だとハヤテ、今回だと絶チルのスピンオフとか、マジでつまらん。
サンデー、何がしたいんだろう。

モーパイとかまどマギとかあった頃がなつかしくなってくる。

とはいえ、京アニだけでなく、シャフトも失速してきてるし。
『ささみさん』、なんだ、あれ?

物語と絵、あるいは動き、の組み合わせがきちんと成功しているものが恐ろしく減ってきてるように思える。
この点、『まおゆう』とかひどいし。

なんか、ガツンと来るものないかな。
もう4月からの、春の作品を待ったほうがいいのだろうな。

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僕は友達が少ないNEXT 第1話 『やはり俺の青春はまちがっている』

2013-01-11 15:49:22 | Weblog
あれ、これ、一期よりもつまらないよね。
というか、だれてるよね、全体的に。

物語にしても、場面展開のテンポにしても、CVの演技にしても。
ついでに言えば、作画も前より崩れてるし、背景の音楽も何かだれてて。

原作未読だからなんとも言えないけど、この二期の方が原作に近い雰囲気なのかね。
うーん。
だとしたら、仕方ないのかな。

一期の方が、作画もシャープで良かったと思うのだけど。
いい意味で、セリフにも毒があって小気味よかったのだけど。

この二期第1話を見る限りでは、毒というよりも、ただの変態だよね。
なんていうか、バカっぽいというか。

こんな感じで次回以降も行くのだろうか。

一期の雰囲気を保ってくれた方がよかったんだけどな。
残念だ。

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ソードアート・オンライン アリシゼーション編 + アクセル・ワールドとSAOプログレッシブについて

2013-01-10 16:14:28 | SAO/AW
積読だったソードアート・オンライン9巻からのアリシゼーション編、年末にようやく読み始めることができたのだけど、そしたら、あっという間に11巻まで読破。
ありえないくらいイイところで終わってしまったので、そのまま封印してたウェブ編に突入して、一気に最後まで読んでしまった。

いやー、面白かった。
それにしても、長かったけどね。

ということで、文庫版を楽しみに待ちたい!って人は、以下では、一応ネタバレっぽいものも多少はあるので、その点は、わかった上でどうぞ。

もっとも、とにかく長いので、今の出版のペースで行くと、多分、単行本でも、下手をするとあと、7-10冊ぐらいは必要になるはずで、それをアクセル・ワールドと新たに始まったSAOプログレシブと並行して刊行されるペースを考えると、多分アリシゼーション編の完結には3-4年ぐらいは掛かりそうな気がする。なので、今見てしまっても、あまり関係ないかもしれないけれどw























で、全体としては、

アドミニストレータ編

ダークテリトリー編

の二部構成、といっていいと思う。なので、前者を第一部、後者を第二部としておく。

あと、舞台は、既刊本の9-11巻でも既に出てきてるけど、アンダーグランドとリアルワールドの二箇所で展開する。
特に、第二部のダークテリトリー編については、ほとんどアンダーグランドとリアルワールドが並行して危機を乗り越えてく形になって、これはわくわくの展開。

もっとも、第二部は、いろいろな意味で怪獣大戦争的な、大掛かりな集団戦闘が中心の話になっていくので、とにかく登場人物が多い上に、状況が複雑化する。感覚的には、『シャナ』の終盤の戦争状況のようで、悪役側の内情を記すだけでも相当数の頁を使ってるので、もしかしたら、このあたりは文庫化の際には、編集判断からばっさり切ってくるかもしれない。実際、そのあたりの描写は、かなりすっ飛ばしながら読んだし。とにかく、キリトとかアリスとかアスナとかが出てくるまでが恐ろしいくらい長い。

とはいえ、第一部の最後の方は、ええええ!、ってぐらいの超展開でアンダーワールドの世界の秘密に肉薄し、それが今度は、第二部でリアル・ワールドとの絡みでより複雑だけどリアルなものになっていって。。。

とにかく、いろいろな意味で、それまでのSAO世界の総決算的展開になる。
それまでの物語で残してしまった因縁も含めて、実は解決されていく感じで、これはホントにすごい。SAOに出てきたキャラのほとんどが終盤登場するし。アスナやシノン、リーファはもちろんのこと、リズやシリカやエギルやクラインにも出番がある。もちろん、他の面々も。

で、意外なほど、リアルワールドの、菊岡や比嘉のチームも頑張るし。

とにかく、凄い。

で、そんな総決算的な展開であるにも拘わらず、予想以上に存在感を示していくのがアリス。

ある意味で、アスナとツートップのポジションを得るからね。
シノンやリーファが霞んでしまうくらい。
それはそれでちょっと寂しい部分もあるのだけど。
どちらかというと、策士アスナに対抗できるだけの剣士がアリスって感じかな。
もちろん、キリトを巡ってのことも含めてだけど。
そういう意味で、アリシゼーション編が終わってからの物語こそが読みたくなるのだけど、それが描かれるのは、今のペースだと、多分、5年後とかになるのだろうね。

このままだと、川原礫にとって、SAOはライフワークになるだろうね。ワンピのように。

というのも、大方の人たちが想像する通り、アンダーワールドの基本仕様は、ブレイン・バーストの世界の雛形であることはほぼ間違いがないから。

なので、SAOとAWは、その間を繋げる物語は多少は必要だろうけど、基本的には同じ世界観の話。

SAOの設定は2022年、AWは2046年。
SAOの世界で、キリトが試験させられた、バカでかい設備のソウルトランスレーターを、民生用にダウンサイズするのに20年強かかった、と考えれば大体計算はあう。

ブレインバーストの適性に必要な、幼少時からのバーストリンク利用というのは、誕生からできるだけ早い時点からの、フラクトライトの記録が必要になるからなのだろう、とか。

災禍の鎧が伝播してくのも、フラクトライトを侵食していく、ってことで。

大体、「心意」ワザについては、キリトさんがもう、アリシゼーション編の中で、それこそチートに発動させているのでw

SAOでのアリシゼーション計画を、リアル人wに対してゲームと称して子供たちに自発的に関わらせてるのが、ブレインバーストなんだろうね。
リアル人のフラクトライト確保のために。
だから、やってることは、茅場晶彦のアインクラッドとあまり変わらない。

で、目的は、戦闘利用用のフラクトライト育成というか醸成なんだろうね。
最初から格ゲーなわけだしw

ということで、アリシゼーション編は、できればハイペースで最後まで文庫で出して欲しいなー、と思うのだけど、上にも書いたとおり、AWとの関わりがあまりにも多いので、AWの完結とほぼ同調させるタイミングでアリシゼーション編も終えるのだろうな、と思うと、やっぱりあと、2-3年くらいかかるかな、と思ってきてる。

というのも、新たに始まったSAOPの記述の中で、よくよく読むと後のアリシゼーション編と絡んできそうな不可解なSAO世界の現象が描かれているように思える時が実は結構あるように思えて。それは、文庫版のアリシゼーション編の方向にも微妙に関わっているようにも思えるので。

SAOPって、基本的には、何でアスナがキリトの一番なの?という疑問に対する返答のように最初は思っていた。アリシゼーション編でも思い切りアスナがフィーチャーされるし、実際、作者も思い切りアスナ派なわけだけどw、アインクラッド編を読んだだけでは、なんでキリトとアスナの絆がそれほどまでに強いのか、実はよくわからない。

で、それ、単純に説明の量が圧倒的に少ないからだと思ってた。

アインクラッド編の長いエピローグと言われたフェアリィ・ダンス編を読むと、あれ、リーファ=直葉でいいんじゃない、実妹ではなくいとこなわけだし、と思うし、ファントム・バレット編を読むと、メガネっ娘のシノンでいいんじゃない、クールだし、って思うわけで。これ、端的に、キリトと彼女らが過ごした時間が長いことと、彼女らの心情が縷縷述べられてるからだと思って。

対して、アスナって実は、そういう場面が少ない。
それは、SAOのアニメを見てても思ったわけで。
アスナがキリトを慕うようになるのと、リズやシリカがキリトを好きになるのと、大して条件は変わらないのに。。。と思ってた。

だから、アスナがキリトを(他のヒロイン同様)独占したくなるのはわかるのだけど、キリトが他の子を差し置いてまでアスナ一筋っぽくなるところが、よくわからない。なんというか、SAO自体が巨大な吊り橋効果をキリトに及ぼしただけのように思えて。

まぁ、キリトにとっては初恋だったんだろうけどねw

で、そのキリトがなぜアスナなのか?という疑問に応えるのがSAOP。

実際、第一層からずっと、基本的にはキリトとアスナは、実質的なパートナーのような感じでアインクラッドの攻略を進めているし、そうして一緒にいる時間で共有したエピソードを通じて、二人の仲が、ちょっとやそっとでは代替できない関係になっていくことが表現されている。

・・・なのだけど、その話の傍らで以外とSOAPってアインクラッド世界の隠れた側面にも触れているんだよね、それとなく。

で、そちらのほうが、キリトのもう一人の終生のパートナーである茅場晶彦の「思考」を読むためのヒントとなるような素材が埋め込まれているように思えてくる。

実際、アンダーワールドの世界でソードスキルが発動できるのは、視覚化インターフェースの部分で、茅場のザ・シードのエンジンを使っているからだと思うのだけど、どうも、アンダーワールドという世界の形成に茅場(のソウルコピー体)が関わっているように思えるところがあって、で、その茅場の考えが最もナチュラルに投影されていたのがSAOのシステムのはずなんだよね。

なので、その茅場の意図やトライアルが垣間見えるようなSAO世界の描写が、時々SAOPの中に含まれているように思えることがある。

もちろん、時系列的にはキリトはまだ茅場と出会ってはいないので、彼の印象は、そんな茅場の意図を読み取ろうなんてことまではいかない。むしろ、茅場の意図をさぐろうとする目線は、ネトゲージャンキーではなかったアスナの方が強くて、時々、キリトに素朴だがシステム設計の基盤に関わるような質問を、SAOPの中では投げかけている。

なので、SAOPってシリーズは、実は、SAO本編、特にアリシゼーション編と、AWが完結するために必要な伏線的情報をも実は小出しにするための物語なんじゃないかな、と思えてきている。

・・・にしても、まだ文庫本では二層しか突破してないから、これはこれで先は長いのだけどw

で、どうして、こんなことをグダグダ考えてしまうかというと、これは思い切りアンダーワールド編のネタバレになるわけだけど、最後にアンダーワールドで200年を生きてしまったキリトが、生体で高校生のキリトとは別に、ソウルコピー体として残ってしまって、そこで、茅場、というかヒースクリフのコピー体との会合と、場合によると、アンダーワールドの保全のために共闘しようとするところで物語は終わりを迎える。

なので、そのキリトコピーと茅場コピーとが手を結ぶところで、SOAPの中での、茅場の思考の欠片の描写が生きてくるのではないか、と思っている。

あと、AW的に言うと、最初にブレインバーストを始めたオリジネーターを巡る問題はあって、確か、ニコが、グリーンとブルーの覇気とかオーラに相当するものは半端ないっていう表現があったり、あと、グリーンがずっと無制限フィールドでモンスター狩りをして、ポイントを下々のバーストリンカーに分け与えて、いわばポイントの生態系を維持している、という説明があって。

このあたりのオリジネーターの話を聞くと、グリーンとブルーって、もしかしたらコピー体のキリトと茅場なんじゃないの?って思うわけで。実際、アバターの向こうに生体脳があるか、フラクトライトがあるか、は関係ないのが、アンダーワールドの世界で描かれたことなわけで。ハルユキたちは当然、アバターの向こうに自分たちのようなリアルの人間を想定しているはずだけど、人工フラクトライトが存在可能なアンダーワールドの世界のあとでは、アバターの向こうに本物の人間がいる必要はないんだよね。

たとえば、アッシュさんの、イレギュラーな存在も、彼のフラクトライトだけがブレインバーストのサーバーに保持されていれば、それだけで説明できてしまうんだよね。

あと、これもアンダーワールド編のネタバレになるけど、そのコピー体キリトは、アンダーワールドを守るためにだけに戦う、って言ってるんだよね。

で、ブレインバーストの設定から考えるに、もしかしたら、アンダーワールド世界の戦闘要員(用のフラクトライト)として、たとえば、シルバー・クロウのようなアバターが産み出されているんじゃないかな、と思えてくるわけで。

全損したプレイヤーがブレインバーストの世界のことを全て忘れるってのは、どう考えてもその部分の記憶だけ、外付けのサーバー内(のフラクトライト)に保持してるって思うしかないし、逆に、アンダーワールドを読んだ後だと、そのコピーされたフラクトライトはそのままアバターというイメージを持ったままの存在として、アンダーワールド住人になれるはずだから。

たとえば、ブルーの側近の、マンガンやコバルトなんかは、もしかしたら、一人の人が二つのフラクトライトを得てしまったから、だとかね。鏡像というか分身というか、二重人格みたいなことも、サーバーの向こうにフラクトライトがあると思えば何でもあるわけで。。。。


・・・と何か長くなってしまったけど、アンダーワールドとアクセル・ワールドの連続性はもはや疑いようがないから、両方とも同じタイミングで終わるかな、その間を繋ぐのが、多分、コピーキリトとコピー茅場で、そのための伏線が、キリトとアスナの馴れ初め的冒険エピソードを描くSOAPの傍らで、実は示されていくのではないか?、というのがいいたいことだった。

とにかく、川原礫ワールドは奥が深い、ということで。
ホライゾンとはまた違った意味で、とても分厚い物語がこの先待ってる気がするんだよねw

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たまこまーけっと 第1話 『あの娘はかわいいもち屋の娘』

2013-01-10 14:13:19 | 京アニ
あはは、よもや、こんな展開が待ってたとは!
トリが主人公かよ、トリがw

全く予想してなくて、京アニ、また何かまた商店街舞台の日常系でもやるのか・・・、ぐらいに思ってたら、思いっきり、非日常成分が最初からあって、笑ったw

これは、ホント、単なる取り合わせの妙でしかないわけど、これ、この先、もしかしたら化けるのか? いや、化けるも何も、これ、コメディ? それとも何かのSF?・・・

・・・って感じで、どうなるんだろうね、この先w

とりあえず、主人公?は、トリとたまこ、なんだろうけど、商店街のおじさんおばさんを中心に、無駄に登場人物が多いからなー。学校と商店街とトリの王国の3つを行き来するような話になるのかね?

何にしても、次回以降、どういう方向に向かうかだよなー。

ただ、もう、強引に、しゃべるトリwを出しちゃったんで、基本的には、何でもありの物語空間。なので、思いっきり、予想を裏切る方向に進んでくれるといいな。

まぁ、とりあえずは、トリの妃選びの旅って設定から、たまこがその妃候補になって、すったもんだがある展開とかになるんだろうけどね。

ともあれ、次回を待つ!

しっかし、違う意味でダークホースだったなぁ。
よもや、こんな破天荒な展開とはw
つかみは大成功!だな。

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