BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

サマータイムレンダ 全13巻(全139話)感想5:新たなループへの切り替えを含めて場面転換が極めて上手い!

2022-05-30 17:59:54 | サマータイムレンダ
その1その2その3その4から続く)


ホント、この作品は、場面転換がとても上手い

それもこれも、慎平が途中から、リゼロのスバルとは違って、自死によるループの切り替えを自分自身の意志で行うようになるから。

自殺が彼の最大の武器になる。

それは最終的に戦況を左右する戦略的兵器になるわけでw


とりわけ、8周目の分断は凄い。

もちろん、シデの身体が2つあるから可能なのだが、その結果、慎平が手を出せない場面が生み出せた一方で、
ひづるが大往生する場面をも生み出すことができた。

緩急のうまさ、静と動の使い分け、が奇跡的なまでに物語の隅々にまで浸透している。

ウシオが一時退場することで、代わりに影ミオが活躍する場面も生まれる。
一時的とはいえ、まさに「主役交代」
「留守の間は任せた!」の論理w
にしても、躊躇なく刃物を振るう、セーラー服アサシンの影ミオはヤバいw
完全に仕置人w

ウシオと影ミオを通じて(他の平行世界としての周回で起こったことの記憶含めて)人の記憶を共有できるという設定にしたおかげで、展開が早い。
慎平がいないところで起きた事件の概要も知ることができて、その分析結果を次の戦略に活かすことができる。

慎平の「俯瞰」という特性を、一種の能力にすることに成功。

シデのように我執しかないものは、いわば一生、鏡像段階にあるこどものようなもので、象徴界が欠如した存在なのだが、
それも「俯瞰する」、すなわち「自らを省みる」ことができない、人格欠陥者=サイコパスとして位置づけることができた。
そのサイコパスの世界にハイネを引き込んだのもシデだった。

一方、ひづるを「作家」にしたことは、物語を紡ぐことの意味を作中でメタ語りさせるには最適だった。


ところで、影ミオは影ミオで、本体の澪が存在していることで、自分が影であることを終始自覚している。その上で、まさに「澪の影」として、澪の「裏人格」のような振る舞いをしていく。

澪の本音/本性がダダ漏れ状態なのが影ミオ

その上で、しかし、澪の影らしく、ミオの人格を継承しており、慎平が必死になっている姿を目の当たりにして、完全に自分もまた慎平に惹かれていることを自覚する姿が描かれる。

このあたりはむしろ、影ミオを通じて「スワンプマン」の主題が、実践的に検証されているようなもの。
人格は転写された時点からちゃんと分岐して、まさに「双子」のような存在になっていく。
似て非なる存在、それが影ミオ。

その点では、オリジナルが早々に死去することで、その意志を継いでオリジナル以上にオリジナルを演じ、オリジナルを成長させていくウシオとは好対照。


影ミオからすれば、澪を救おうと懸命になる慎平の姿を見たら、そりゃ惚れ直すよね。澪も自分なのだから。
むしろ、戦闘のパートナーとして選ばれている分、慎平の澪に対する本気を知れる分、影ミオの慎平への崇拝がどんどん高まっていく感じ。
でも、それもまた影だからこそ見せつけることができるわけで。
うまいよなぁ。。。

ウシオが慎平のパートナーだとしたら、影ミオは、完全に慎平のサーヴァントだからなぁw
慎平が完全に使役しているw
しかも、もともと澪が寡黙な方だから、影ミオも余計な言葉は発さず、その分、行動が言葉よりも先に出て面白いw


続いて9周目

8周目のひづるの奇策をすでに「見た」上でその記憶とともに9周目の、シデvsひづる/竜之介戦が行われたため、圧倒的にシデが有利であり、そのためひづるに圧勝できた。
8周目の奇策で実体化できた竜之介も、9周目ではシデの鎧を剥ぎ取ることができなかったため、実体化できず。

ループの発動タイミングは、慎平にしか選べないが、
しかし、そのループで起こったことの記憶は、ハイネ・シデ組も保持したまま、次のループに移ることができる。
彼らもまた、戦略を描き直すことができる。
その意味で、作戦遂行中にループ改変が生じるのは、相手に手の内がバレた状態で攻め入られることになり、思い切り不利になる。

そういう意味では、
敵の全貌が見えた7周目の終盤以降の、物語の加速はすごい。
まさに手に汗握る、とはこのこと。
状況がどんどん変わる。
攻守が次々と入れ替わる。

7周目は、5周目、6周目で煮え湯を飲まされた慎平たちの逆襲だから。

体育館の攻防を生き延び、影ミオを仲間に引き入れ、菱形医院の秘密を解き、シデの正体を暴く、だが、その代償はウシオの消滅だった!

・・・って、マジすごくない?

その後、ウシオを失うだけでなく、ひづるも消える。

ひづるの弔い合戦の圧は、最後まで続くからね。ラスボスが、ハイネではなくシデのほうだ、と見抜いたのもひづるだからね。

ひづるはひづるで、ハイネのシデからの解放を慎平に託して死んだ。
それが遺言。

ひづるを失った無念は、慎平組のみんなに決意をもたらす。
このあたりの感情の制御はホント、上手いよ。
たとえば、ウシオが、桜貝に最低限のデータだけを残して8周目に乗り込んでいる事実に気づいたのは影ミオだった。
いつの間にか影ミオは、戦況分析というひづるの役割も引き継いでいた。

ウシオは、ハイネの良心の塊=影、であることも、影ミオは薄々感づいている。

そもそも、ウシオ不在のときの慎平の相談役/パートナーは完全に影ミオだったw

貝となったウシオのデータをデコードできるのは同じウシオだけ、というのは、完全に最初の頃にあった、潮のスマフォの鍵を開けるのに、影とは言え同じ指紋を持つウシオに委ねられていたのと全く同じ。

生体認証、すげぇ。

てか、バイオメトリックス、完全に身体の同一性が、個人のアイデンティティの要としてみなされている、現在の社会制度、法体制そのものの反映になっている。
その流れで行けば、沼男はオリジナルの男と変わらないことになる。

窓を相手にするとき、澪が影ミオを演じることができるくらい、澪と影ミオのキャラの違いは明確になっている。


そして、9周目のウシオ復活のトリック。

3周目でウシオと慎平が遭遇して以来、7周目の最後にウシオが殺されるまで、
つまり、
4周目、5周目、6周目、7周目、8周目、では、慎平たちは7月24日を迎える前にループの更新を繰り返している。
そのため、9周目に至るまで、この世界に2人のウシオが存在している問題が顕在化することはなかった。
少なくとも24日にならなければ、そのループのウシオが島の海岸に上がってくることはなかったから。

だから、正確には、4周目から9周目では、全ループにおいて、ウシオは二人いたことになる。

ただ、その二人のウシオがかち合うことはなかった。なぜならその前に慎平が死んでしまっていたから。

慎平やハイネは、平行世界を移動すると、その世界の自分の身体に「意識/魂」だけが上書きされる。
だが、3周目のウシオがその後7周目まで慎平について移動してきたときは、まさに一個の個体として意識も身体もそのまま移動してきた。

その理由は何だったのだろう?

不完全なハイネの右目を身体にしているから?
その右目の完成形が慎平の右目にあるから?
つまり、慎平の右目とウシオの右目/身体は、もとはいえば同じハイネの右目をもつ影から生まれているから?

なんで、ウシオはウシオのまま平行世界を渡ることができるのだろう?

この謎は最後まで解けなかったように思えるのだけど。。。

またしばらくしたら、読み直してみるかw

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サマータイムレンダ 全13巻(全139話)感想4:『サマータイムレンダ』には 現代における創作資源が全て詰まっている!

2022-05-30 17:42:59 | サマータイムレンダ
その1その2その3から続く)

といっても、途中で、慎平たちが採用した味方にする方法がちょっと雑に思えるところも何箇所かあったけどw

だって、ウシオの記憶で疑似体験させちゃうわけでしょ。

特にトキちゃんの参加は当初はこれだまされてるんじゃん、と思わせられたw
でも、そんなミスリードがふんだんにあるのも、ミステリーとしては上等。

ともあれ:

タイムリープ
死に戻り
ボーイミーツガール
ミステリー
SF
ホラー
民話
妖魔
デジタルゲーム
平行世界
四次元宇宙(ひも理論?)
ラスボスに操られた黒幕の願望 一種の洗脳
ドッペルゲンガー コピー 双子 鏡像
スワンプマン 沼男

これだけの中身がそこかしこに込められているのだからw

それがどれもこれもうまくはまっている!
実際、読み終わって、えええ???と思うところもあったので、タイムリープものにふさわしく、2周目の読み直してみて、あちこち前後を確認しての感想だけど。

いやマジで、全く穴がない。

むしろ、読み直せば読み直すほど、キャラと設定と物語の展開がカッチリ組み合わさっていく音がどんどん聞こえてきてしまうくらい。

唯一解けなかった謎といえば、結局、誰(の影)が、潮の影をコピーを作ろうとフラッシュをたいたのか? その疑問だけ。そこだけはループのしかけが終盤で明らかにされた後もはっきりしなかった。

ウシオの素体が、竜之介殺害事件で分離した「ハイネの右目の影」だとすると、はたしてそこに、その右目の分離を促した「オリジナルである雁切波稲の意志」が働いていたのかどうか。
そこだけは、最後までわからなかった。

面白いのは、「もう一人の自分」という主題が常にこだますること。
スワンプマン=沼男がずっと通奏低音として流れる。
ウシオとミオのことを考えると、むしろ、スワンプガール=沼娘の話だけどねw

ひづると竜之介、にしても、双子の魂を生き残った一人の身体に載せるうまさ。
しかも、ひづるはきちんと年令を重ねる一方、竜之介は殺害された14歳のまま、という非対称な位置づけがニクイ。
結果、ひづるが指揮官、竜之介が戦闘員の役割分担がなされるわけだし。

シデにしても、影のボディの方の肉体を使って自身のコピーを孕ませる、というキチガイじみた行為をもともとしていた。
その上で、自分の魂をハイネにコピーさせ、そのコピーを新たな肉体に定着させることで、事実上の不死を実現するのだから。

子孫の身体に自分の魂を定着させる秘術という点では、理屈は、リゼロのロズワールと同じなんだけどね、

(しかし、そう思うと、アクセル・ワールドの黒雪姫が、魂を上書きされた、というのも、別に珍しい話ではないわけだね。自分の子孫を(望むらくは自分の複製体を)バックアップの身体として確保していくやりかたは、極めてフツーの方法だから。)

で、ハイネも凄い。
友人であるひづるの弟である竜之介を食らってしまった事実に、ハイネのオリジナルである雁切波稲の残存人格が驚いてしまって、ハイネから分離してしまった。
その飛び出したハイネの一部が、雁切波稲の残存人格を伴いながら、ウシオの素体としての影となった。

とはいえ、これは実のところ、相当都合のいい設定。
あと、誰がもともと潮をコピーしようとしてフラッシュをたいたのか、それも不明。まさかハイネじゃないよね?となると、他の既存の影ということになるのだけど。。。)

あと、このオリジナルの波稲が分離してしまったことの波及効果は大きく、まず、ハイネは、ハイネとしては不完全な欠損を抱える存在になってしまったわけだが、しかし、すでにオリジナルのはいねはこの世にいないため、その欠損を埋め合わせることはできない。(だから、あかり?の姿を借りることになった)。

波稲の人格と、ハイネの右目をもつ影が素体となってウシオが誕生したことで、ウシオは影の中でもハイネの支配を受けない特異な存在となった。
なぜならハイネの分身でありオリジナルであるから。
さらにいえば、ハイネの良心であるから。

その結果、最終決戦において、ウシオのなかから「雁切波稲」の残存人格が分離されて実体化されることになったのと、ウシオの右目が、ハイネの右目と同じ機能を有するものにまで成長させることができた。

その背後には、雁切波稲の残存人格がすべての元凶である、300年前の影クジラとの遭遇を「起こらなかったこと」として抹消したかったら。

最終回を知った後から振り返れば、この波稲の根本的な願いがあったからこそ、ウシオも活躍を続けることができた。

また、その波稲の残存人格の驚愕、という衝動が生み出したものが、ひづる&竜之介、という稀代のバイプレイヤーだった。

波稲/ウシオを軸にして、慎平だけでなく、ひづる/竜之介も、この作品の主人公といえる。

したがって、終盤も押し迫ったところで、ひづるが死に、竜之介の魂が慎平の身体に託された、というのも当然といえば当然だった。なぜなら、ひづるもまた慎平同様、「影の」主人公だったから。

「波稲」が右目を分離させた張本人であることに気づいているからこそ、ひづるは、ハイネが、なにをどれだけ食そうとも回復しないことを知っている。
なぜなら、ハイネが負った傷は、身体(データ)に対するものではなく、人格を軽視するデータの欠損であったから。そして、右目とともに欠けてしまったものは、オリジナルの雁切波稲がもっていた良心であり人間らしさであったから。

影は、人格を奪って以後は、基本的にその奪った人格に基づいて(ひきづられて)言動を行う。オリジナルの人物になりきって人格エンジンが作動し続ける。
ただし、影の中には、その人格エンジンのスイッチのオンオフを決めることのできる、さらにもう一段俯瞰した「メタ人格」というか「ウル人格」のようなものがある。

・・・といいたいところだが、ハイネ以外の影は、みな、黒いエキゾチック物質に、フラッシュで抽出した人物の魂がいきなり定着させられるだけなので、その意味では、一番最初に定着させられた人格が、その影のウル人格として機能し続けることになる。
ただし、ハイネの指示を受信することで、自らがもともと影であったという自覚だけは当初からもつことになる。


多分、ウシオが、初めて潮に遭遇したとき、自分が影であるという自覚がなかったのは、ハイネの意志を受信しない、という特性があったからだろう。あきらかに、ウシオは、自分自身が影であることに、事後的に気づいていったわけだから。

しかし、そうなると、そもそも潮にフラッシュをたいたのも、未来の完成した、しかし消える直前のウシオだったのかもしれない。

慎平に右目を上げる前、ひづるにメッセージを残す前に、自らの素体だった、ハイネの右目つきの影を見出して、その影に潮の魂が定着させるようにしたのかもしれない。

もっともそうなると、もはや完全に自作自演の物語になってしまうわけだけどw

そうでないとなると、波稲の右目が意思を持って、むしろ自らの成長素体として潮を見出し、自らフラッシュをたいたとしか思えないのだけどね。

最終的にはそこが一番気になったかなぁ。

まぁ、ループものに必ずまとわりつく、最初の最初。

ビッグバンはなんだったのか?みたいな問いなのだけどw

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呪術廻戦 第186話 『東京第2結界⑤』 感想: あれ、秤ってもしかしてヒソカポジション?

2022-05-30 13:03:10 | 呪術廻戦
前回の最後で、あわやパンダ先輩逝く!という瀬戸際でヒーローよろしく登場した秤。

その秤によるVS鹿紫雲戦が開始!ってことなのだが。

マジで秤って強者だったのねw

鹿紫雲相手に全く動じない。

しかも、領域展開のボーナスで、なんか性的MAX!wな感じでノリノリになってきたw

てっきり秤って、あの風防でパチンコとか言ってるから、キャラとしてはナックルだとばかり思っていたのだけど、

あのなんだかよくわからない変態リビドー強化wの様子を見ると、むしろヒソカだったんだなw

まぁ、鹿紫雲を含めて、狂戦士には変態しかいない、ってだけなのかもしれないけれど。

とまれ、いくら秤がノリノリでも、このまま一方的に鹿紫雲をのしてしまうはずもなく、このノリノリの秤に、いかにして鹿紫雲がカウンターを食らわすのか、そちらのほうが気になる。

てか、鹿紫雲も領域展開しかけてくるのかな?

意外とこれで、鹿紫雲と秤が喧嘩ダチとかになったら、それはそれで面白いのだけど。

変態コンビとしてw

あ、でも宿儺のことがあるからありえないのか。

そういう意味では、鹿紫雲は宿儺の宿敵なのか?それとも実はシンパなのか?

それによっても風向きは変わりそうだが。

にしても、たまには伏黒とか虎杖とかださないと、何をしてるかわからなくなるよー。

あと、あの秤にやられたフランス人のマンガ家はどこかに潜伏しているのかな?

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ワンピース-ONE PIECE- 第1050話 『誉れ』 感想:ようやく鬼ヶ島決戦が終わったけど、ヤマトはこの後どうするのだろう?

2022-05-30 12:52:05 | ワンピ
前回、ルフィがカイドウを叩きのめしたけど、公式には、今回で、VSカイドウ戦に決着が着いた、ってことで。

案の定、ルフィはもう精も根も尽き果てたので、落下してきたところをヤマトに拾われて終わり。

どうでもいいけど、この時のヤマトの笑顔はよかったねw

これ、やっぱりこのままヤマトはルフィたちとワノ国を出る展開なのかな?

気になるのは、モモがズニーシャに開国はまだしない、と言っていたことで。

となると、暫くの間、ヤマトはワノ国に残って、モモと世の中の立て直しのほうにかかりそうな気もするけど。。。

あー、でも、最後に狂死郎改め傅ジローが新しい将軍を紹介する、ということを言っていたから、モモの周りは、小紫と赤鞘九人男たちが支えることになりそうだから、ヤマトは必要ないか。

てか、ヤマトはカイドウの娘だから、むしろ居づらいか。

そうなると、このまま出国かな?


しかし、
すでに海軍はワノ国に押し寄せてきているし、
ズニーシャは近くにいるし、
サボは捕まっちゃったみたいだから、
このあと、ずるずると対海軍戦に移るのかね?

作者がずっと書きたい書きたい、といっていたワノ国編が終わるのだから、むしろ、この先の展開の方が気になる。

次回あたり、やたらと長い説明会になるのかな。

ともあれ、四皇の2人を倒したのだから、ルフィたちの懸賞金もバク上げ必至。

これを機に、イム様あたりの正体も明かしてほしいけどなぁ。。。

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処刑少女の生きる道 第9話 『夜会にて』 感想: アカリの立ち位置が今一つよくわからなくなってきたような・・・

2022-05-28 16:20:22 | 処刑少女
うーん、面白いのか、そうではなくつまらないのか、ちょっとわからなくなってきたw

1つには、アーシュナがホントに脳筋バトル姫だからなんだけどw

てか、あの人、なんであんな場所に潜伏していたわけ?

さすがに神出鬼没ぶりがご都合主義的すぎない?

で、そんな脳筋を一蹴するんだから、マノンも大概なんだけど。

もっとも、そんなアーシュナ以上によくわからないのがアカリだよなぁ。

特に今回は、途中でマスター人格のアカリ?がいきなり浮上してきて、その上でマノン捜査に自力で乗り出しているのだから。

あれは、今まで経験したことがないようなイベントが生じたら自動的にマスター人格が浮上するように組まれているのかね?

いや、普段のお馬鹿なアカリと違って、マスター人格のアカリは、冷静に状況を判断して次の行動を起こしているから、その方が面白いのは確かなんだけどさ。

ただ、ギャップが多すぎるのが気になる。

そのため、お馬鹿なアカリがいろいろとやらかしているところが、メノウに対するカモフラージュにしか見えなくて、尺稼ぎだけの場面のようにも見えるんだよね。

まぁ、それはアーシュナが登場する場面についても当てはまるのだけど。

そうした場面のモードの切替が、あまりうまく表現されていないから、無駄にもたもたドラマを続けているように見えてしまう。

つまり、どうも緩急の付け方がおかしいように見えるんだよね。

ラノベ原作を扱うときに難しさなのだろうけど、それにしても尺の使い方があまりうまくない気がしてならない。

一応、今回、マノンとアカリが遭遇したところで終わっているから、そこで何が話されるか、でこの第2巻?の話の意味も明らかにされるのだろうけど。

そういう意味では、単独行動するマスター人格アカリの活動が、こんごどれくらい、メノウに対する隠密行動になるかで、物語としての面白さとか深みも変わってきそうな気がしてきた。

原作に手を出すかどうか、悩ましいところだなぁ。。。

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サマータイムレンダ 第7話 『仇敵』 感想:地味に竜之介の活躍回だったなw

2022-05-27 12:15:12 | サマータイムレンダ
竜之介の本領発揮回。

しかし、とにかく展開が早くて、あっという間に終わってしまう。

やっぱり一気見したい作品だよなぁw

それにしても、原作のホラーテイストをどうやって表現するか、気になっていたけど、躊躇なくグロくしてきたね。

いや、マンガは白黒のモノトーンだからホラーへのスイッチがサクッと入るのだけど、アニメだとカラーだからその転換がうまくいくなかな、って思っていたんだよね。

特に小早川家襲撃は、昼間の家族団らんの場への闖入だから、どうしても光量の多い明るい場面になるだろうから。

でも、そうしたホラーやれる?という心配も、スピード感とグロさのアップで突破していたw

これ、制作スタッフ、かなり優秀だよね?

まぁ、総じてその怖さの源が、ひよりの顔芸だったのはご愛嬌だけどw

でもそれにしたって、CV釘宮だったから、というのはあるよねw

ひづる/竜之介のCV日笠も含めて、慎平の脇を固める人たちの配役がしっかりしていて凄いよね。

特にひづると竜之介の演じ分けはそうそう簡単にはできないよなぁ、と思って。

こういうところもよく考えてるなぁ、と。

ホラーとかミステリーって、演出を間違えると、陳腐なギャグになってしまうじゃない?

実はその点が不安だったのだけど、うまく突破しているよね、映像的にも配役的にも。

その上で、潮と澪はあまり聞いたことのない新人というのもいい。


ということで、次回からようやく潮が、といっても影ウシオだけど、物語にからんでくる。

原作を読んでても、おお!と思いながら見れるのだから、幸せだよねw

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トニカクカワイイ 第192話 『嫁が可愛すぎて困る』 感想: こういうダメな日常回も必要だよねw

2022-05-25 11:52:05 | トニカクカワイイ
IQが3になってしまったナサくんの失態回w

特に語ることもなくw

でもまぁ、こういうどうでもいい回も、箸休めとして必要なのはわかるw

次回、きっとナサくんが、一気に司っちによって破壊wされた「時子の宿題」を、あっという間に解いてしまうことに期待w

いや、意外と、輝夜が直しちゃったりしてねw

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彼女、お借りします 第236話 『キスと彼女⑤』 感想: 和也も千鶴もレンカノの形でしか恋を語れないの?

2022-05-25 11:47:03 | かのかり
キューピット八重森のおかげで、千鶴の真意?を知った和也がようやく行動を起こして千鶴に連絡できた回。

次回、二人のデートが始まる。

といっても、相変わらずレンカノなんだけど。。。

これで、ちゃんと想いを伝えられるのかね? ふたりとも?

ただ、この感じ、なんだか「レンカノに始まり、レンカノに終わる・・・」みたいな流れなので、このまま一気に完結に向かってしまいそうな気もする一方、

いや、でもこれでは終わらないよね?とも思ったり。


問題は、和也と千鶴が晴れてちゃんと付き合うことになったところでこの物語は終わりなのか?

それとも、女優になる、という千鶴の夢を叶えるところまでがゴールなのか?

それによって今後の流れも決まりそう。

でもまぁ、まだ懸案の瑠夏ちゃん問題が残っているから、そこもすっきりさせないとなんだけどなぁ。。。

でもなぁ、それも含めて、作中時間を3ヶ月も強制的に進めた気もするんだよなぁ。。。

どうなる?次回?


ところで、作中時間といえば、実のところ、今はいったいいつなんだ?

だっていきなりバレンタインの話も出てきたし。

例の温泉プール宿泊回は、あれ、夏ではなく秋だったんだっけ?

あまりに長かったので、今がいつなんだか、よくわからなくなったw

でも、どうやら今はバレンタイン間近らしいw

てっきり和也と千鶴の恋の行方は、クリスマスイベントになるのだと思っていたけど。

しかし、だとすると、今年は、和也も千鶴も新年をどう過ごしたの?

それこそ、木ノ下家の新年会はなかったの?

なんか、時間感覚が完全になくなってしまった気がする。。。

いや、まさか、これ、全部、和也の見た夢だった!・・・なんてオチはないよね?

もう夢オチは『五等分の花嫁』でこりたよw

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呪術廻戦 第185話 『バイバイ』 感想: お!やっぱりパンダ先輩はしぶとく生き残りそうw

2022-05-23 11:13:04 | 呪術廻戦
前回、鹿紫雲にのされて、瀕死の状態にあったパンダ先輩。

今回の、兄ゴリラと姉トリケラトプス?とのマンガ脳的回想を見れば、ホントにパンダ先輩の魂は天に召されてしまいそうだったのだけど。

でもギリギリのところで、援軍の秤が登場!

で、次回、鹿紫雲VS秤戦のゴングが鳴る!

・・・ってな感じで今回は終わった。

とりあえず、対戦は次回。

でも、この鹿紫雲が相手なら、確かに秤のような搦め手の術者のほうが勝機があるのかもね。

単純にパンダ先輩や兄ゴリラのようなパワーでゴリ押しタイプのパワーファイターだと鹿紫雲のような実力者には通用しない。

でも、秤のような、へんてこな能力、というよりも、VS鹿紫雲戦という意味では、一種の「呪」だよね、あのパチンコ的能力は。

ただ、なんか、そのパワーファイターVS博打屋、という対戦カードも、ハンターハンターにあったなぁ・・・、なんて今更思ってしまう。

ともあれ、一応、パンダ先輩は、首の皮一枚で命を繋いのだかな?

といっても、もうパンダ先輩、首だけしか残っていなかったけどね。。。

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続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー 第2巻、第3巻、第4巻 感想: なるほどこの先はシャンバラ伝説に基づく先史魔法文明を探るオカルト冒険譚になっていくのかw

2022-05-22 16:45:15 | さすおに
実は2巻以降、ずっと積読になっていた。

たぶん、1巻の引きが強くなかったので、今ひとつ、乗れなかったからなのかもしれないけれど。

なのだけど、ふとしたきっかけで『来訪者編』全13話を見直す機会があって、やっぱり来訪者編はおもしろいな、そういえばメイジアンもそんな感じだったっけ、と思い出して、2巻を取り出してみたら、意外とサクサク読めて、とりあえず4巻まで一気読み。

で、4巻の最後ではっきりしたのが、どうやらこの『メイジアン・カンパニー』という話は、来訪者編を本格的に拡大させる話になりそうだったってこと。

まぁ、第1巻でわざわざ「妖術師(ソーサラー)」なんて言葉も出していたのだから、そりゃ、そうなるよね。

それが、梵字まで出してシャンバラまでだしてきたらねw

というわけで、方向性ははっきり打ち出された。

つまり、もはや国家程度を相手にした場合、地球上に敵がいなくなった達也が次に対峙するのは、古代魔法文明で、その本拠地たるシャンバラを探して乗り込む!ってことみたいw

パラサイトの存在や、ずっと棚上げになっていたレリックの謎について探究する物語で、その過程で、BS魔法や古式魔法、妖術など、とにかく科学的基礎の確立された現代魔法とは異なる系統の不思議な能力について、それらを操る術者との戦闘?を通じて、明らかにしていく・・・ということみたい。

もちろん、明らかにしていく過程で、現代魔法工学随一のエンジニアである達也が、その秘密も解明していく、ということのようでw

で、そのための鍵となるのが、密教とかヒンドゥー教とかでも聞かれる理想の国シャンバラ、ということみたい。

なるほど、だから、メイジアン・ソサエティについては、インドの研究者たちと組んでいたのね、と納得w

戦略級魔法師との戦いは、新ソ連とか大亜連合とか、要はロシアや中国との間で決着を付け足し、USNA、つまりアメリカとの関係は、達也が安全弁になるような同盟関係ができたから、もうそんなに表に出す必要もない。

かわりに、魔法科高校の劣等生、の物語の中では放置されたままになっていたパラサイトやレリックなどの、魔法そのものの謎に取り組んでいくのが、メイジアン・カンパー編の中心ということ。

それを、達也、深雪、リーナ、光宣、の現代魔法師のトップ4を中心に、亜夜子や文弥、あるいは夕歌といった四葉の同世代の実力者が脇を支え、そこにさらに、FEHRのレナも加わる。

要するに、達也を核にしたアベンジャーズね、その精鋭部隊で先史時代の魔法文明の秘密に迫る、という話w

だから、やっぱり、来訪者編の拡大版、拡張版だったw

ということで、俄然、物語としては面白くなってきた。


ただ、そうなると、その達也アベンジャーズに加われそうもない魔法科高校時代のキャラはどうしても日の目を見ることができなくなりそうで、どうやらその筆頭が、一条とほのかの二人で、それぞれ3巻の後半で、個別の短編として、達也たちの行動とは分岐していく話が書かれていたのだけど。。。

正直、3巻のこの短編2編は必要なかったかな。

必要ないというのは、単純に一条がどうなるか、なんて全く関心がないのと、ほのかの今後については、それこそ魔法大学を卒業した後で補えばよかったんじゃないの?と思ったから。

特に、ほのかについては、足下の達也アベンジャーズに加われないからといって、いきなり達也スキーの圏内から離脱させなくてもいいのに、と思ったけどね。

ほのかの場合は、雫の北山家専属のエージェントとして、達也のメイジアン・カンパニーと関わる役でも与えればそれで十分、関われるじゃん、と。

それで、ずっと達也を見守っていく、一種の愛人ポジションでも良かったんじゃないの?って思う。

つまり、出番がしばらくなさそうだから、といってほのかの達也に対する想いまで弱める必要はなかったんじゃないかな、ってね。

そもそも、このシリーズの作者は、前から書いているように設定厨の作家であって、恋愛劇が書ける人ではないのだから、わざわざ苦手なことにてをださなければいいの。

ようやく好き勝手に、メイジアン・カンパニー編でオカルトを書けるようになったのだから、それだけに集中すればいいのに。

・・・という具合で、とにかく3巻後半の一条とほのかの短編は、無題以外のなにものでもなかった。

そもそも、メイジアン・カンパニー編になった、ようやく登場人物紹介欄のデトックスwができたのだから、七宝とかどうでもいいモブのことなんてわざわざ書く必要ないでしょ。

そういうところは、高校編とは状況の異なる「続編」をせっかく立ち上げたのだから、割り切っていらないキャラは切り捨てていいと思うんだよね。

そういう意味では、4巻で久しぶりに登場した小野遙に対して、達也(と作者)がしたような「冷遇」っぷりを、他のキョラにもすればいいだけのことだと思うのだけどw

というか、前から思っていたけど、どうして小野遙についてはあんなに厳しい扱いがされるのか、わからないくらいだけどねw

でもまぁ、ゲストキャラなんて、4巻の小野遙くらいの扱いくらいでちょうどいいと思うけどなぁw


ということで、とにかくこの先は、レリックの秘密を暴くための古代魔法文明編、そのためのインド・チベット編とかを推し進めてくれればいいのでw

サブキャラに余計な気を使わずに、レリック解明編だけでとにかく突っ走ってくれた方が、物語としても長持ちできると思うし。

とにかく達也と深雪が、最初から天上人すぎるスペックの持ち主なので、彼らを活躍させようと思ったら、能力のインフレが起こるのはやむを得ない。

いっそのこと、古代文明を残した異星人を地球に呼び寄せてしまって、その異星人と達也たちが戦う、ガチなアベンジャーズ展開でもいい気がするけどw

そういう意味では、「さすおに」はうまく転がせば、マーベルやDCのようなアメコミのように、社会問題とうまくシンクロした大作にもなり得ると思う。

せっかくだから、そういう方向を望むけどなぁw

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