BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

たまこまーけっと 第8話 『ニワトリだとは言わせねぇ』

2013-02-28 21:42:22 | 京アニ
あははw チョイが出てきて、良い感じに話が動いていいね。
今までは、デラがかき回し役だったわけだけど、あまりに彼の動きは破天荒で、今一つ、乗り切れないところがあったのだけど、そのデラを御するのがチョイ。

で、そのチョイがたまこたちと一種の「異文化交流」を行うことで、話が動き始める。

一応、王子の話にも繋がる余地を残して。

ってか、デラって、あれ、ロボなの?
・・・なんて考えると、チョイたちの国も、実は南の島と言うよりは、どこか異世界ないし異星の民でした。。。なんてオチもありそう。

何はともあれ、それこそ『けいおん!』の時のあずにゃん登場と同じ動きを、チョイが示しているってことで。外見は全く「こげにゃん」なわけだけどw

で、チョイがいてくれるおかげで、今回のように、たまこ一味wのかんなが活躍することができる。

それに、チョイがいてくれるからこそ、たまこたちの仲の良さも際立つことになる。
このあたりも、ユイたち四人の軽音部にあずにゃんが参加してきた時に近い。

要は、いじられキャラが登場すると、チームの結束が高まる。

で、まじもんのイジリの対象はデラで笑いを取りながら、
チョイもちょっと遊ばれることで、ほのぼのとした感じにできる。

こんな感じに、デラ+チョイをセットで扱おう、という感じになるのなら、これまで、たまこの周りにいる人たちを丁寧に少しずつ描いてきたことにも意味が出る。

まぁ、もち蔵が完全にモブになってるけどw
まぁ、いいよね、奴はw

にしても、こうなると京アニは、山田尚子監督で押すのがやっぱり王道、ってことなんだろうな。前回の『中二病~』の後半の痛々しさを思い出すとなおさらそう思う。

で、今回は、『けいおん!』よりも一歩進んで、商店街の人たち=大人たちも加わって、ちょっと一座っぽい感じになっているのもよい。
問題があるとすれば、周りを描くのに時間がかかるところだけど。

それを乗り越えて、この後、いい意味でハートウォーミングなコメディで進んでくれるといいな。

それにしても、かんな、いい味出してたなぁw

あと、チョイの裸足設定って、さすがに秋はツライんじゃない?
靴も是非見繕って上げて欲しいぞ。

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絶園のテンペスト 第19幕 『願ったものは』

2013-02-27 16:59:58 | 絶園のテンペスト
ちょっと遅れ気味のアップだけど、大事なエピソードだったと思うので、ちょっと書いてみる。

で、これは、ホントに、演劇を見てると思うべきだ、と思ってきた。
しかも、本当にシェイクスピアを、つまり、ハムレットとテンペストを想定しながら。

正直なところ、もはや、はじまりの木、とか、絶園の魔法使い、とか、そういう設定はどうでもいい。これらは、あくまでも現代の環境で、シェイクスピアを模した舞台劇を演じようと思ったらどうするか―――そのために必要な「舞台仕掛け」に過ぎない。

大体、テンペストにしたって、いきなりプロスペローが島に飛ばされてそこで魔法使いになって・・・、という話で、シェイクスピアの時代にしたって目が点になるような設定なわけだから。

なので、この物語は、葉風のセリフではないけど、正しく「ラブコメなのかー!」という気持ちで見ればいい。

それも、吉野、真広、愛花、の三人の関係を巡る話として。

気になるのは、物語の開始当初から死者となっている愛花に対して、葉風がどういう他立場を取るのかということ。葉風がただのトリックスターとして吉野・真広の二人を物語の進行上必要な「魔法の世界」に繋ぎ止めるためにあるだけなのか。
それとも、愛花に代わって、吉野と真広の間に割って入る役割をするのか。
もっといえば、愛花に代わって吉野の恋人の場所を占めることができるのかどうか。
そのあたりが物語的には核心になるのだろうな。

だって、もう話の流れから言ったら、愛花が死んだのは自殺、つまり、自作自演でしかないでしょ。彼女が、始まりの木や絶園の魔法使いといった物語の設定とどう関わっているのかはわからないけど。いや、まぁ、多分、大きく関わっているのだろうけど。

そうした真実は、単に、残された吉野たちの物語を進めるための事件でしかない。

多分、次回、葉風がタイムスリップして、過去の愛花がまだ生きている時間に戻って、愛花の死の場面を目撃するなり、その真相を掴むのだろうけど。

でも、それ自体はもうどうでもいいこと。

だって、これ、シェイクスピアを模したラブコメだからw

そう思って見直すと、後半になってからの羽村の登場や、前半中盤の潤一郎の登場も、一つ一つの物語の場面を前に進めるための鍵として現れたのがわかるので、文字通り、演劇的。

フロイライン山本とか、大人連中も、なんかこいつら必要あるのか―、と思っていたけど、今回の、吉野と真広の和解以降の場面で、彼らのやり取りを脇から優しい目で見続けるのを見て、あー、この人たちは、主人公たちの動きを見続ける観客の役割でもあるのだな、と思って妙に納得した。

うん、この話は、いい話だよ。
思い切り手の込んだラブコメ。
でも、一時あったセカイ系のように、世界の命運とそのラブが直結してるわけではない。

いや、直結はしているのだけど、でも、それらがゼロサムになっていない。

というか、多分、ゼロサムになっているのがセカイ系、すなわち、ハムレットで、ゼロサムになっていないのがテンペスト。愛花いうところの、皆が全てハッピーになって終幕するプロット。

だから、この物語はどこか清々しい。

で、こういう時思うけど、ホント、大人がちゃんと出るアニメは良作が多いね。

もう学園モノとかハーレムモノとか萌えモノとか、いい加減供給過剰で、視聴者にも飽きられてきているんだから、そういうのはやめて、ちゃんと大人が出て子供がいる話を作っていった方がいいと思う。アニメってもう真性オタクや子供のためだけでは事業としても立ち行かないはずだから。

ともあれ、次回以降、クライマックスに向けた展開は楽しみだ。

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PSYCHO-PASS サイコパス 第17話 『鉄の腸』

2013-02-15 14:50:51 | サイコパス
ふむ、いきなりシヴィラ・システムのネタバレから来たか。

一般には、機械的なコンピュータシステムを超並列にして分散処理することで、高速に数値判定ができる、だから、主観も恣意も入らず、客観的な統治が可能である・・・、というお触れだったわけだけど、あらら、並列された計算機は人の「脳」でした。

つまり、シヴィラ・システムは人力ならぬ「脳力」システムでした!
で、並列されるに足る脳とは、異常者=サイコパスな面々のものでした。
なぜなら、サイコな連中は、人と人とも思わない異常性、というか、平均的人間像からの逸脱性を有するがゆえに、情にほだされず、冷徹な判斷が可能だから。

で、それを個体ベースではなく、群体ベースでユニット化すれば個体による偏差も吸収できて、なお客観的!・・・

なので、マキシマくん、君もその栄華に預からないか?

でも、僕らの異常者マキシマくんは、

ああー、そんなのつまんねーじゃん、おれはずっとプレイヤーやってたいのよ、神様ポジション決めこむよりもプレイヤーっすよ、生涯一現役っすよ!、

というインテリ・ヤンキーを決め込んで、誘いをかけたシヴィラ・システムのインターフェース義体を軽やかに破壊=殺害したのでした。

うーん、これ、面白いのか?

並列脳群なんじゃね?というのは大方予想はついていたよね。
だから、そこでの驚きはない。
あと、局長がシヴィラの人体インターフェースだ、というのもわかっていた。
で、そんなシステムに取り込まれるのをマキシマが望まない、ってのもわかっていた。

大方の筋書き通りじゃん。

そもそも、これくらい先の未来だったら、CPUも脳も演算処理機構としては同等、つまり、機械も生体も物質であることには変わりないじゃん、ってのは大前提。

だから、脳の並列といっても、そこに脳を並列した意味をちゃんと与えないと、ただ単に、議会や審議会に200人ほど専門家を集めました、ってのと大差ない。むしろ、機械的CPUの並列性と比べれば後退してる。

まぁ、一番悪いのは最初にシヴィラ・システムの導入を決めた奴と、それらを現状維持してる奴らなんだろうけど(これ、当然国家公務員という設定だよね)、そうした人間らしい「巨悪」はこの先出てこないのだろうなぁ。出てきたら、導入を決めた時の厚生大臣と総理大臣とかがラスボスになって、またぞろ公安も潰される、という、攻殻機動隊とかで見せたIGが大好きなシナリオになってしまうから。

で、それだと、ブッチーをストーリー原案に抜擢した意味が無いよね。

こんな感じだと、そんなシステムに対抗しようとするマキシマの方にこそ正義があるように見えてくるけど、それじゃ、また、ありきたりのシナリオだよね。

シヴィラ・システムという法の網をくぐり抜けるシリアルキラー、快楽殺人者であるマキシマが実は、そのシステムを崩壊させる鍵である、だからこそ、彼にこそ、一定の倫理性があるのだ!、みたいな、反転した英雄像になってしまうのは。

もっとも、脳みそだけのヘタレなオタク的な並列システムなんかボンクラで、大事なのは、知恵がある上でやっぱ体力なのよ!身体なのよ!ってのが、マキシマ節なんだろうな。

そのマキシマの態度に対して、コウカミたちがこの先、どう対処するのか?

マキシマに対して、システム破壊とは別のレイヤーで、お前は単なる殺人者だ、といって、そのありきたりの悪を理由にして、コウカミがマキシマを潰しにかかるのか?

まぁ、引っ掻き回すのは、疾走したことにされているカガリなんだろうけどね。

正直、今回も極めて凡庸な内容だけど、こうやって、ああだこうだ突っ込めるという点では、やはりフジのテレビ番組としては成功してるのだろうね。

でも、大方の視聴者が期待しているとおり、最大のポイントは、どこからブッチー道、虚淵流が炸裂するか、ってところだよね。

どんな「容赦無い」ことをしてくるのか。

期待はその一点のみかなー。

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アクセル・ワールド 第13巻 『水際の号火』 感想 これまでの補足メモ

2013-02-12 11:25:50 | SAO/AW
あー、グラフがM型とは限らない、という見方もあるのか。

すっかりM型=男性型とばかり思っていたのだけど、確かにアバターの外見は、実はかなりルーズでフリーダムだから、F型かM型かは登場しないことにはわからない。

意外とロータスばりの女騎士である可能性もあるよね。。。

どのみち、その女騎士がクロウの前に立ち塞がる、ってことのようには思うのだが。

うーん。
しかし、さすがに、そろそろM型が登場してきて欲しいところかな。
まぁ、リードやサーベラスという、将来のハルユキのダチ候補は既に出てきて入るのだけどね。
うまく絡んで欲しいなぁ。

あとは、今回の13巻では、心傷殻のことがあまり触れられていなかったわけだけど、次巻以降では重要そうなネタだよね。

ハルユキが「シルバー」である理由に直結するし。

当然、「ゴールド」が出てきてもおかしくないし。

そういう意味では、カレンの心傷って何なんだろう。
まぁ、これは、パドさんとの親子関係の有無を含めて次巻で明らかにされそうだけど。
もっとも、心傷話は基本的にトラウマ告白の鬱展開になるから、さらりと扱ってほしいところだが。
でも、最後に結構重要な役割を果すんだろうなぁ。
なんたって、アッシュ/リンの、あまりにもイレギュラー過ぎる例もあることだし。


・・・という具合に、細かいところは相変わらず気になる要素が目白押しだな、AWは。

確かに、この状態で夏まで待たされるのはちょっとツライw

それにしても、やっぱりニコは踏み台にして欲しくないなぁ。。。

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アクセル・ワールド 第13巻 『水際の号火』 感想 3 ~ 四元素(エレメンツ)は再結集できるのか?

2013-02-11 21:25:44 | SAO/AW
前のエントリーの最後で触れたグラフ(グラファイト・エッジ)のことを含めて、13巻読後に思いついたことについて。
相変わらず13巻のネタバレ要素があるので、スペース開けておきます。


































よくよく考えたら、アッシュさんはグレウォのメンバーだから、グリーン・グランデは無理かもしれないけれど、アイアン・パウンドは、14巻以後のメタトロン攻略戦に飛び入り参戦するでしょ、きっと。前にハルユキと遭遇した時、レギオンメンバーがISSキット装着者に暴行を受けているのを放置したとして、あれほどなじられたわけだから、さすがに同じことはしないよね。なので、ミッドタウン攻略戦に入ったところで、グレウォのハイランカーが参戦するのは多分、間違いないよね。

もっともその展開が想像できるので、なおさら、ニコとパドさんの退場の可能性が高まりそうなのが怖い所。

で、その流れで浮上するのが、四元素の最後の一人のグラフ。
彼の救済をどうするか、というのが話題になるのかどうか。

最初に思っていたのは、グラフはもしかしたら、リードの親の可能性もあるな、ということだったので、グラフの代わりにリードが参戦したりするのかな、少なくとも、カレン救出作戦の折には、絡め手からリードが援護をしてくれそうな気がする。

でも、だんだん、それは甘い予想かもしれないと思い始めてきた。

四元素の残り一人のグラフだけど、彼は、もしかしたら、ネガビュに敵対する存在になってるかもしれない。要するに、加速研究会のメンバーになっているのでは?という見方が浮上してきた。

こう考えるのは、まずは物語の進行の要請から。

つまり、カレンの救出作戦一つですら、メタトロン攻略という11巻以後の大きな目標を目の前にして物語の勢いをそぎかねない案件であるのを、かなりの力技で、すなわち、プロミ二人の参戦による一時的戦略増強(+夢のオールスター共演w)でワクワクさせることでようやく実現できる作戦に仕立てることができたのに、この上、三度《帝城》門の攻略を行うのか、という疑問が生じてしまうから。
四人目も素直に助けに行きます・・・では、さすがに物語の先が見えてしまってたるい。

そもそも、今回最後の「ネガビュ+プロミ」のハイランカー夢の共演!wだって、どうやら、パドとカレンの間に《親》《子》の関係がありそうだ、ということでギリギリ説得力をもったわけだし。
前のエントリーでは、パドがカレンの子、のように書いたけど、カレンがロータスとリアルで再会したところ(@ハルユキのマンションリビング)の話し方からすると、カレンの方がパドの子である可能性もあるのだけど。

いずれにしても、救出されるカレンとの間に因縁があるからこそ、なるほどねー、と言える共闘だから、さすがに、次回のグラフでそれがもう一度起こるとは思えない。もちろん、カレンも戻ったネガビュの陣容でグラフ救出を試みるかもしれないけれど、それもねぇ。実現は可能だけど、物語的に迂遠な感じがするのは否めない。

となると、グラフの再登場の仕方としてありえるのは、まずは、次巻のカレン救出作戦の過程で、何らかの経緯を経て合流し、四元素が完全に揃うという展開。

でなければ、既にグラフは帝城からは脱出していて、けれども、ある理由があってネガビュには戻れない、その理由が、グラフは加速研究会のメンバーの一人だった、という展開。場合によると、グラフは最初からホワイトコスモスの配下にあって、ロータスがレギオンを作り、レベル9まで上り詰めるのを背後から支え、同時に、かつてのネガビュの動向を内偵するためにホワイトコスモスが送り込んだのがグラフだった、という展開もありえるのかな、と。

というか、こういう展開の方が、よっぽど川原礫っぽいかなー、とw

というのも、グラフが、どうもロータスよりも古参のハイランカーで、加えてネガビュの中では珍しいM型のアバターだから。

こういうキャラは、主人公キャラであるハルユキ=シルバー・クロウの次なるレベルアップ、パワーアップのために立ち塞がる「中ボス」の役割を担ってこそ、川原礫の語り方の中では、ふさわしいように思うのだよね。

なんといっても、ハルユキは、今回、ニコと約束したとおり、「ギガ・デストロイな」w破壊ワザを心意ワザとして開発しなければならないのだから。それだけの巨大な負荷をかける「王に匹敵するハイランカー」との真剣勝負が絶対必要のはずだから。

で、流れ的にはこんな感じかな、と。

グラフは、メタトロン攻略後の、ISSキット本体破壊というミッションの直前に、ハルユキと黒雪姫の前に立ち塞がる。もちろん、黒雪姫はそのような「不幸な」再会にショックして戦意を失う。ああ、そういう意味では、ISSキット本体の前にはきっとホワイトコスモスとレッドライダーも登場するんだろうな。

で、その護衛役、露払いの役として、グラフが登場する。

そして、グラフとクロウがマッチアップして死闘を繰り返すことで攻略が終わる。
そうして、グラフはクロウが今まで戦った中で、最強最悪の強敵として現れる。。。

しかも、グラフ自身の意志で、加速研究会の目標、つまりブレインバースト2039のGMの「本当の目的」の究明、という目標に共感し同意したからこその加速研究会に参加した、という理由で。つまり、グラフは確固とした信念を持って、ネガビュから加速研究会に移籍していた。

その真意を問い詰めるべく、クロウがグラフに挑む。。。

・・・って、とっても川原礫っぽいと思わない?w

ついでにいえば、見事、クロウが勝利した暁には、グラフがネガビュに戻る、という展開も含めてw (まぁ、かっこいいのは、グラフはポイント全損で加速世界から永久退場することだけどね。)

今まで再三再四、ニコがこぼしてきて、「加速世界が激変する」というのも、休戦協定で保持されてきたレギオン間の均衡を崩し、無制限フィールドにおいて完全なるバトルロワイアルに突入する一方、ミッドタウンの加速研究会攻略が一転して、帝城への突入、加速世界の秘密の解明に向かって、物語を一気に加速させることを示唆しているのではないか。

もちろん、レギオン間の均衡が敗れれば、新たにレギオン間の同盟という形で合従連衡が繰り広げられ、今まで登場したハイランカーたち、とりわけ、レイカー師匠と因縁のあるハイランカーたちが物語の表舞台に上がる、という展開になるのだろうけどw

そういう場面は、今から楽しみだなー。

その上で、どうやって、この先、ホワイトコスモスとブラックロータスのマッチアップに結びつけるのか。

そして、その因縁自体も、グラフとクロウの死闘を経て、最後は手に手を取り合う共闘関係に移り、姉妹で加速世界のGMとの対峙に向かう。。。なんてねw

で、多分、GMは、SAOのアリシゼーション編の後で出てくる、茅場コピーかキリトコピーを匂わせた存在なんだろうな~、とかね。そうなると、相変わらず、盾のグランデ(緑の王)と剣のバンキッシュ(青の王)のオリジネーターがきになるわけだけどw

となると、AWは最低でも20巻はいくかな。
あと、2-3年ぐらい。
そのスケジュールだとSAOのアリシゼーション編の完了とも歩調が合いそうだし。
AWとSAOの世界の関係はいかに?という謎についても何らかの示唆を与えそうだし。

ともあれ、グラフがどう再登場するかは、気になるところ。
めちゃくちゃ気さくな男前っぷりを示してくれるのだろうな。
それこそ、ハルユキの自信度を規格外に上げてくれるくらい。

うーん、楽しみだ。

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アクセル・ワールド 第13巻 『水際の号火』 感想 2 ~ ニコの全損フラグは大丈夫か?

2013-02-11 12:13:28 | SAO/AW
13巻の感想として、他にもちょっと気になったことがあったので書いておく。
これも、ネタばれありなので、ちょっとスペース開けておきます。



































まず、今後の展開上の不安要素として、そういえば・・・、と思い出したこととして、12巻で記されていたことだけ、ISSキットをロータスとレイカーがそれぞれ保持していたな、ということがまずある。

で、これは、一旦回収されたように見える、ニコの全損フラグ、あるいは、死亡フラグ、あるいは、退場フラグに繋がりそうで、ちょっと嫌な感じがしている。

アッシュさんの危機に見られたように、強化外装にISSキットが装着されると対応策としてどうしようもないこと。この点で、アッシュ同様、強化外装の強化に集中してきたニコにもリスクがあるのではないか、ということ。もちろん、アッシュさんと違って心意を会得しているニコであれば対処は可能かもしれないが、戦線離脱はやむをえないのかもしれない。

ただ、例の《災禍の鎧マークII》を制作しようとする加速研究会の思惑で行くと、もはや《神器》の類を依り代に使えない、で、代わりに作りこんだ強化外装を使いたい、という意向を考えると、それ、ニコの《不動要塞》改め《機動要塞》でいいんじゃない?というか、むしろ、こちらのほうがアッシュさんのバイクよりも遥かに本命でしょ?という気がしてきたんだよね。

一応、この依代を強化外装にして《鎧マークII》をつくる、というところの、カレン、ロータスとの会話のところで、ハルユキが何かに思いつきそうになって・・・、という思わせぶりの記述と、わざわざブラック・バイスがニコの《機動要塞》の様子を偵察してきた、という動きからすると、加速研究会の本命はスカーレット・レインとその強化外装のように思えてならない。で、《機動要塞》ベースにできた《鎧マークII》を装着するのが、サーベラスの3つ目の顔、という流れじゃないかな、ってね。

これはなんとなくの予感でしかないけど、どうも今回、ハルユキにデレたニコ、つまりは弱気になったニコは、やっぱり退場フラグのようにしか見えないんだよね。

まぁ、どちらかというと、「赤の王」という重責から解放してやる、という側面の方が強いとは思うのだけど。だから、単純にレベル9から落ちるってだけ。。。

あれ、でも、セイリュウのレベルドレインでレベル9からレベルを下げられたらどうなるのだろう?もしかして、速攻全損扱いになるの?

このセイリュウのレベルドレインという厄介な特性でもニコのことが不安になる。

たとえば、足止めのために《機動要塞》でセイリュウに突っ込んでいきながら、結果的にポイント全損は免れるものの、レベルを大幅に落としてしまう可能性がある。

ただし、レベルダウンは、今回ニコがハルユキに対して告白した「他の王よりも弱い」という意識に再度火を点けるためにも重要なのかもしれないので、ニコ的には、それで「救われる」ところがあるのかもしれないのだけど。

とはいえ、流れ的には、やはりニコ/パド組が、カレン救出作戦が終わった時点で戦線離脱しなければならなくなる可能性は高い。

もちろん、二人が離脱した後は、逆にカレンの活躍を描く必要もあるので、物語を進めるためにも必要な「退場」となる可能性は高い。

むしろ、この先、カレンは情報参謀として、加速研究会の「謀略」を先読みする役割を果すのだろうな。あー、でもそうなると、ますますタクムの存在が霞んでくね。なにしろ、今回の共闘チームで二つ名がないのは彼だけだったわけだしw

この加速研究会の陰謀という点で、何気に気になるのが、さらりと再言及された能美という存在。少なくとも、彼、ハルユキたちと同じ中学にいるから、ローカルネットとか使えるんだよね。

だから、能美自身が直接関わってなくても、能美のニューロリンカーにバックチャネルを忍ばせて、加速研究会が、ハルユキらの動向を観察してる、というのもあると思うのだよね。少なくとも、首謀者と思しきホワイトコスモスはロータスのリアルが自分の妹であることはわかってるわけだから。

で、その能美経由の情報取得で、実は、ハルユキがリンを文化祭に招待していることを先に知っていたからこそ、アッシュさんにISSキットを寄生させたんじゃないかな、ってね。そうでないと、マゼンダシザーがピンポイントでアッシュさんをターゲットにしたのがやっぱりよくわからないから。

それに場合によっては能美の再登場もありえるよね。

カレンの心意ワザで明らかにされたとおり、ブレインバーストプログラムは、プレイヤーの記憶を直接操作する。となると、前に沖縄で恵が瞬間的にブレインバーストの能力を取り戻すような自体も起こり得る。ブレインバースト2039の秘密(=陰謀)を明らかにしようとしてる加速研究会からすれば、この際だから、そうしたこともしてくるのかもしれない。
もっとも能美の場合は、ブレインチップを使って加速していたので、ちょっと無理っぽい気もするのも確かなんだけどね。

いずれにしても、加速研究会は、ブレインバースト世界の秘密について一気に物語内でばらしていくようにも思える。

もちろん、その影には、黒雪姫の姉(白の王ホワイトコスモス)とレッドライダーも関わってくると思うのだけどね。

あー、でも、この加速研究会にレッドライダーとホワイトコスモスが絡んでいるのだとすれば、それに対峙する「王」として、ロータスだけでなくレインも必要になるような気がするから、そう考えると、ニコの退場はないのかもしれない。

多分、加速研究会は、実は「イイヤツ」で、ホントの敵はブレインバースト2039を作ったゲームマスターの方だ、ということになるようにも思えてくる。

まぁ、このあたりになるとSAOのアリシゼーション編のアンダーワールドのことがどうしても浮上するから、またちょっと違う話になるのだけど。

とりあえず、こんなところかな。

ちょっとグラフについても気になるところがあるのだけど、それは次の機会にでもw

しかし、AW、面白くなってきたなw

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アクセル・ワールド 第13巻 『水際の号火』 感想

2013-02-09 20:30:55 | SAO/AW
いやー、面白かった!
さすがですね、川原礫は!
相変わらずのアップ・アンド・ダウンを繰り返す展開。
この人、本当に極上のストーリーテラーだなぁ。

で、以下は、ネタバレもあるので、未読の人はそこをわかった上でお願いします。
































話の流れ的には、前巻の幕切れから当然のごとく、アクア・カレント(カレン)がネガ・ネビュラに復帰するところから始まる。
この復帰は意外とあっさりと行われてしまい、いきなり、カレンは領土戦にも参加して活躍する。

でもさ、何で誰もカレンを、メイデンの時と同じように、無限EKから救おうという話をしないの?と途中まで疑問に思いつつも、でも、またあの《帝城》攻略をするのか、また、四神と戦うのか、これ、簡単にはいかないよな、また、それを《災禍の鎧》編のようにやったらあと何巻必要になるんだ、物語的にもたるいよなぁ。。。

・・・と思っていたのだが、まさかの裏技的w偶然的w、つまりは超ご都合主義的展開なのだけどw,強力な助っ人が参戦し、彼らとともに、さらにはISSキッドの本体まで倒しに行く・・・・なんて展開になるとはね。

で、その助っ人が、プロミのニコとパドさん。
しかも、どうやら話の流れ的には、パドさんの親がカレンらしい。
そりゃ、キャラ、かぶってはずだわな、とね。

実は、中盤の領土戦が前巻のショコラのところのように、これ、意味あるのかな、と思っていたのだけど、ちゃんと、ニコがハルユキに急接近するところに繋げるところも上手い。

ついでに言ってしまえば、アッシュさんがやばい事態になって、いわばその救出のために、ネガ・ネビュラス+ニコ/パドが、カレン救出とメタトロン攻略に出向くことになってしまったのだけど、この展開も、針の穴を指すように、一応、今までの設定の裏の裏をついてくる「出口なし」的展開を経てのものなので。

AWにしてもSAOにしても、川原礫という作者の手法は、細部の展開が徹底的にゲーム的、つまり、作品世界の設定を理詰めで押していくとそのルートを選択せざるを得ない、というふうに持ち込むところが凄い。そこが他のラノベと全く異なるところ。

多くのラノベは、お約束の展開と萌え要素をつないで、途中に学園ラブコメないしハーレム的要素を入れて、適当に冒険を終わらせる。設定もあるにはあるけど、その多くは背景でしかない。

でも、川原礫は、設定の組み合わせをきちんと理詰めに検証して、その選択肢の浮上と、物語の流れの間に、うまいこと、整合性をつける。

いやー、ホント、驚くよ。

実は、ちょっと前に《災禍の鎧》編の6-9巻を再読したのだけど、その時も、初読の時には見過ごしていた伏線や設定の照応にかなり驚いていた。ちょっとしたフレーズが後になってちゃんと現れる。

だから、無駄になるような記述が一切ない。
細部が、計算されて書き込まれている。
そういうところが、とてもゲーム的。

11巻から始まった、作者いうところの《メタトロン攻略編》も既に3巻となり、作者は次の14巻で完結させると、あとがきで言ってるのだけど、単純にメタトロンをやっつけるところまでは確かに終えて、その過程でカレンとアッシュさんを救出する、というミッションは完結させそうだけど、物語的には、加速世界の秘密や狙い、黒雪姫と実姉との因縁、加速研究会の真意、など、大きな流れができてしまっているので、もはや「XXXX編」と括ることにも、それほど意味がなくなってきている。

もう本編が完結するまでは、ずっと「つづく」が続く感じw

だって、どう考えても、《帝城》に再度臨むならトリリードが再登場するに決まってるだろうし、メタトロンを攻略するなら、緑の王のグリーングランデやアイアンパウンドが物語に絡んできてもおかしくない。あるいは、青の王やマンガン姉妹とか。

ブレインバースト(BB)は格ゲーかもしれないけど、AWの物語は、もはやSAOのようにBBの世界=ゲームマスターを攻略する方向に言ってるから、レギオンはSAOのギルドのように、互いに協力してBBのGMに挑む、という感じになってきてると思うんだよね。

で、今回の最後で、ネガ・ネビュラスにニコ/パドが参加するところが、物語的に、世界の秘密に肉薄していく方に急旋回したことを表していると思える。

あと、今回、ニコがハルを名前で「ハルユキ」と呼び捨てにするようになったエピソードのあたりで、ハルユキがこのAWの世界で担っている「光」の役割が、間接的にではあるけれど、明らかになってきた気がする。

それも、今後の物語の収束に向けて、大きな意味をもつのだろうな、と。

実は、このニコのエピソードの部分は、やべ、ニコ、死亡フラグ立ててるよ、だから表紙飾っちゃったのかよ?とヒヤヒヤしながら読んだのだけど、それが、どうやらそうではなく、最後の、オールキャスト参戦を準備するものと思えて、ホッとしたのだった。

さすがに、ニコ、が全損してBBから退場はないだろう、でも、この作者は、結構マゾっ気があるから、ヤバイかなー、とね。

いや、まだ、次巻以降に、ニコまさかの退場、って展開もありそうなんだけど。

まぁ、そういう先行きのヒヤヒヤ感を醸し出すところも、この作者ならではのところで。

だから、ステーリーテリングの名手なんだよね。

・・・ということで、思いついたら、また多分書くと思うけど、読後直後の感想としてはこんなところで。

いやー、ホント、上手いなー。

よくよく考えるとご都合主義的展開ばかりなんだけど、それをそれと気づかせない筋の運び方には驚かされる。

次巻が楽しみだな。
でも、多分6月とか7月だよなー。
うーん、長いなー。

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PSYCHO-PASS サイコパス 第16話 『裁きの門』

2013-02-08 18:29:32 | サイコパス
うーん、やっぱり、どうかと思う展開だよなー。
前回よりは多少はマシかもしれないけれど。
死亡フラグ立てていきなり回収を図るカガリとか。
事件よりもマキシマを優先するコウカミとか。
(名前の変換が面倒なんでカタカナでごめん)。

で、シビラシステムがなんか悪さしてる、って話なわけでしょ?
局長はその手先。というか、いわば一種の門番役のNCPみたいなロボ(サイボーグ?)。

うーん。

展開が早いところはいいけど、でもなー。

チームを分断して、自分たちが所属するシステムが巨悪ないしラスボスってのはね~。

局長がロボでシビラシステムの配下だったことは明確になったから、彼女?が「正体バレちゃったね、マキシマくん」っていう評価も、マキシマを優遇してのものか、それとも排斥しようとしてのものか、今一つわからない。

よくあるパタンなら、マキシマがいわばシビラシステム自体の穴、つまり免疫体質者というバグを埋めるための自発的ツールとして、シビラシステムの側が放置し、勝手に動くことを期待していた・・・ってことなのかもしれないけれど。

要するに、マキシマの行動が、シビラシステムを「完成」させるために必要な鍵である、という位置づけ。そのようにシビラシステムが考えている。

つまり、マキシマという存在によって、バグにパッチを当てる。

で、そのために、マキシマを泳がしていたわけで、それが消えてしまうのはシビラシステムにもマイナスなので、「殺さずに連行せよ」という命令だった。。。  って感じかね?

もう一つよくあるパタンとしては、ここで一旦カガリは退場するわけだけど(多分、死んだことになる)、ロボ的改造とか洗脳を経て、再度、ラスボス的存在として登場するのかも。

で、OPにあるようにかつての同僚同士で殺し合いをさせる。
カガリは、そのチーム内の不和を発生させるためのトリガーになる・・・とかね。

カガリのみ、過去のエピソードが軽く扱われてきたのも、そのためなのかも。
トリガーとなった自分を見直す時に、彼の過去がフラッシュバックで判明する、とか。

何にせよ、シビラシステムを稼働させる厚生省=政府がラスボスという位置づけは、このまま行くならホントに陳腐。

虚淵的暗黒展開は、ここから先、単に仲間内での騙し合いや殺し合いをするところで発揮される、って感じなのかな。

うーん。

前回も書いたように、情報監視社会×格差社会×サイバー革命×暴動・テロ×・・・・、という、定番の黒情報社会イメージを出してきたのも、あくまでもこれらは背景にすぎない、ってことかもしれない。

ノイタミナ枠って、フジのドラマみたいに、背景に社会的なことをてんこ盛りにするわりには、それを投げっぱなしにして、無理やり終わらせるからな。

まぁ、グダグダいいながら、結局見てるわけだから、テレビ的には成功なんだろうけど。

うーん。

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PSYCHO-PASS サイコパス 第15話 『硫黄降る街』

2013-02-02 19:30:16 | サイコパス
1クールの終わりくらいの、槙島の免罪体質が明らかにされるあたりは、おぉ、そういう抜け道があったのか、と思って、へぇ、ちょっと面白いかも・・・、と思っていたのが。

でも、今回のサイコハザードの発生、暴動、シビラシステムへのいらだち(適性管理)、それらを囮にしたシビラシステム本体へのアタック、という流れになって、あーあ、また、こんな展開かー、ととても残念になった。

せっかく虚淵玄が加わってるのに、こんな陳腐な話に落としこんでしまったのか、と。

だって、これ、単純に、情報監視社会×格差社会×サイバー革命×暴動・テロ×・・・・、みたいな話で、過去に何度も見せられた話のコピーに過ぎないじゃない。

もの凄い既視感がある。

『攻殻機動隊』のSACの2クール目にやったこととほとんど同じ流れ。
あるいは、『東のエデン』の映画と同じ。
不満を持った若者が体制側に対して反乱を起こす、というのでは『ギルティクラウン』とも似ている。
あるいは、警察が総動員されながらも掌の上で踊らされて本丸を襲われる、って流れは『踊る大捜査線』のまんま。

プロダクションIGだからなのか、フジのノイタミナ枠だからなのか、わからないけど、このワンパタンはものすごい。

槙島がもっともらしく、オーウェル(『1984』)ではなく、ギブソン(『ニューロマンサー』)でもなくディック(『アンドロイドは電気羊の夢を見るのか』、ただし、『ブレードランナー』じゃない)とか、言ってるのも、なんだかなー、と。
お前が演じてるのは『攻殻SAC』の話と大して変わらんじゃない?と突っ込まずにはいられない

近未来の情報化された世界での物語というと、どうして、こうも判を押したように、反体制・革命、その裏返しとしてのナショナリズムみたいな文脈でしか物語を作れないのだろう。

もはや、これ、IGにとっては、『攻殻』の呪いとしてしてしか思えないのだけど。

これじゃ、虚淵玄を抜てきした意味がないでしょ。
彼には、イデオロギーっぽい臭さがないところがいいところなのに。
黒いなら徹底的に黒くなって、物語を集結させるだけの力量があるのに。

新OPが何やら不穏な雰囲気を漂わているのは確かだけど、攻殻以後何度も見せられた、つまらないサイバーテロ、みたいな話で終わるのだけは勘弁してほしいな。

いい加減、エヴァも攻殻からも離れた物語が見たいよ。

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