新約になってから始まった北欧神話がらみの物語が、前巻のオティヌス編で決着がついてしまって、さて、これから、どうするの?やっぱり木原?と思っていたら、まさかの、みさきちこと食蜂操祈が主人公。。。
もしかして番外編と思ったのだが・・・
ということで、いつもどおり、スペース空けときます。
前巻までの長い長いオティヌス編からみても、多分、今回の11巻は小編。ページ数も300ページないし。
で、その小編でうまく、北欧系魔術から科学の学園都市に話を戻し、木原一族とアレイスターに焦点が当たる構成。
で、その間を取り持つのが、みさきち。
いやー、こういう使い方をされるとは思わなかった。
はっきりいって、みさきちのヒロイン力はギガ高!
それに、今回の話は、ものすごく凝った構成だけど、いろいろな要素がうまく結びついて凄いな、と思った。
まず、みさきちを主人公にして、彼女の過去話をすることで、長らく疑問にされていた、上条当麻との関係を明らかにしたこと。
で明らかになったことは、御坂美琴以上に、みさきちが、元祖・上条ラブであったこと。
でも、彼女の能力ゆえに、記憶を失う前の上条さんにあっても、彼女のことは「記憶されない」という状況にあったこと。
つまりは、みさきちの上条さんへの愛情は、とことん、一方通行である、ということ。
でも、というか、それゆえ、かもしれないけれど、みさきちの想いは、一途の極みのようなものであること。
要は恋人を戦場でなくしてしまったがゆえに、ずっと想い続けてしまっている・・・ってことに近い。
とはいえ、もちろん、上条さんは存命なので、彼の危機に対しては、みさきちは、無条件で力を貸してしまうし、多分、その関係は今後も変わらない。
多分、このみさきちの一方的な想いの強さは、今後の展開で、要所要所で、上条さんを支援することに繋がるんだろうな、と思った。
その意味でも、みさきちの、ヒロイン力は半端ない。
ちょうど、本巻の最後に、上条さんがみさきちを救うために、文脈を全く無視して、いきなり誕生するような、そんな唐突さを、今後は、みさきちもしてくるのだろうな、と思う。
ていうか、このあたりの上条ラブな行動原理については、みさきちは(あと芹亜も)、美琴の大先輩!ってことだよね。
その意味で、みさきちvs美琴、のカードも面白くなってきた。
でもさー、想い人としての強さ、からすれば、これは、みさきちの方がはるかに上だよね。
前回までの展開では、総体ちゃんとか、オティヌスとかが、それまでの取り巻きを差し置いて、圧倒的に上条さんのヒロインの座を射止めたと思ったのだけど、いやー、みさきちは、何段も上だよね~。
てか、影の正ヒロイン、いわば、裏番のポジションを確実にしたよ、みさきちは。
で、肝心な物語の流れの方も、
自分の脳力が記憶改ざんであるがゆえに、その、かつての上条さんとの甘い思い出が事実無根であったのではないか、と疑問に思うみさきちが、いわば心理探偵として、自分の記憶の真相を求めて行動する、
わけだけど、この構成がまたよく出来ている。
鎌池和馬の作劇には、裏の裏の裏の・・・裏をかく、という構成はよくあるのだけど、その定番の展開をしていく上で、みさきちの能力はものすごく相性が良かった、というわけで。
二重三重の心理トラップをみさきちがくぐり抜けていくところはよく考えてあるなー、と思うし、トラップを見抜くたびに、新たな解決目標が浮き上がってくるところもうまい。
で、あるタイミングから、蜂と蟻の対決になっていくわけだけど。
でも、それも「女王蜂」という名からの連想通り、働き蜂=みさきちシンパの能力者、たちを駆使しながらの集団戦になっていくわけで、このガチな対決がいつの間にか集団戦になってしまうところもうまいなー、と思った。
全くの私欲で酷使するけど、それで構わないのならついてこい、というのは、ホント、女王の言葉だよね。
で、その、女王と取り巻き、というのが、いかにも、女子校っぽくてw
よく出来てるよ―。
なんというか、ピークの時の、ブギーポップのような展開。
それに、レベル5の機械的実現、というのも、過去に恋査を登場させているから違和感もないし。
というか、レベル5の機械的実現が木原一族の目的のように思うし、前巻のラストを思い出せば、それを行わせることでさらに上の、神々との頂上対決?をしようとしているのがアレイスターなんだろうね。
ということで、またぞろ、科学の話、学園都市の闇へと、次巻以降、向かっていくのだろうな、とは思う。
多分、次巻で今後の大きな展開についても記されるのだろうな、と。
というのも、オティヌス編ってなんだったの?と既に思っているわけで。
オティヌス編、というか、北欧神話・魔術の話が出てきたのは、よくよく思い出せば、上条さんの右手の力の由来がどうやら北欧系らしい、というところから入っていたはずだから、その力を使って、神々との戦いに臨もうとするアレイスターの話とかになるのかなー。
まぁ、そのために、妖精さん化したオティヌスと、もはやただの腹ペコキャラに成り下がった、しかし、魔術の知識を頭に詰めたインなんとかさんが、上条さんの傍らにいるのだろうから。
とはいえ、今回の終わり方からすれば、その木原・アレイスター編の後で、上条さんがみさきちのことを思い出してくれるといいなー、とか、せめて、彼女をきちんと記憶できるくらいに脳の配線が復活してくれるといいなー、と思う。
ということで、とにかく、みさきちの、正ヒロイン力に圧倒された11巻だったw
続きが気になるなー。
もしかして番外編と思ったのだが・・・
ということで、いつもどおり、スペース空けときます。
前巻までの長い長いオティヌス編からみても、多分、今回の11巻は小編。ページ数も300ページないし。
で、その小編でうまく、北欧系魔術から科学の学園都市に話を戻し、木原一族とアレイスターに焦点が当たる構成。
で、その間を取り持つのが、みさきち。
いやー、こういう使い方をされるとは思わなかった。
はっきりいって、みさきちのヒロイン力はギガ高!
それに、今回の話は、ものすごく凝った構成だけど、いろいろな要素がうまく結びついて凄いな、と思った。
まず、みさきちを主人公にして、彼女の過去話をすることで、長らく疑問にされていた、上条当麻との関係を明らかにしたこと。
で明らかになったことは、御坂美琴以上に、みさきちが、元祖・上条ラブであったこと。
でも、彼女の能力ゆえに、記憶を失う前の上条さんにあっても、彼女のことは「記憶されない」という状況にあったこと。
つまりは、みさきちの上条さんへの愛情は、とことん、一方通行である、ということ。
でも、というか、それゆえ、かもしれないけれど、みさきちの想いは、一途の極みのようなものであること。
要は恋人を戦場でなくしてしまったがゆえに、ずっと想い続けてしまっている・・・ってことに近い。
とはいえ、もちろん、上条さんは存命なので、彼の危機に対しては、みさきちは、無条件で力を貸してしまうし、多分、その関係は今後も変わらない。
多分、このみさきちの一方的な想いの強さは、今後の展開で、要所要所で、上条さんを支援することに繋がるんだろうな、と思った。
その意味でも、みさきちの、ヒロイン力は半端ない。
ちょうど、本巻の最後に、上条さんがみさきちを救うために、文脈を全く無視して、いきなり誕生するような、そんな唐突さを、今後は、みさきちもしてくるのだろうな、と思う。
ていうか、このあたりの上条ラブな行動原理については、みさきちは(あと芹亜も)、美琴の大先輩!ってことだよね。
その意味で、みさきちvs美琴、のカードも面白くなってきた。
でもさー、想い人としての強さ、からすれば、これは、みさきちの方がはるかに上だよね。
前回までの展開では、総体ちゃんとか、オティヌスとかが、それまでの取り巻きを差し置いて、圧倒的に上条さんのヒロインの座を射止めたと思ったのだけど、いやー、みさきちは、何段も上だよね~。
てか、影の正ヒロイン、いわば、裏番のポジションを確実にしたよ、みさきちは。
で、肝心な物語の流れの方も、
自分の脳力が記憶改ざんであるがゆえに、その、かつての上条さんとの甘い思い出が事実無根であったのではないか、と疑問に思うみさきちが、いわば心理探偵として、自分の記憶の真相を求めて行動する、
わけだけど、この構成がまたよく出来ている。
鎌池和馬の作劇には、裏の裏の裏の・・・裏をかく、という構成はよくあるのだけど、その定番の展開をしていく上で、みさきちの能力はものすごく相性が良かった、というわけで。
二重三重の心理トラップをみさきちがくぐり抜けていくところはよく考えてあるなー、と思うし、トラップを見抜くたびに、新たな解決目標が浮き上がってくるところもうまい。
で、あるタイミングから、蜂と蟻の対決になっていくわけだけど。
でも、それも「女王蜂」という名からの連想通り、働き蜂=みさきちシンパの能力者、たちを駆使しながらの集団戦になっていくわけで、このガチな対決がいつの間にか集団戦になってしまうところもうまいなー、と思った。
全くの私欲で酷使するけど、それで構わないのならついてこい、というのは、ホント、女王の言葉だよね。
で、その、女王と取り巻き、というのが、いかにも、女子校っぽくてw
よく出来てるよ―。
なんというか、ピークの時の、ブギーポップのような展開。
それに、レベル5の機械的実現、というのも、過去に恋査を登場させているから違和感もないし。
というか、レベル5の機械的実現が木原一族の目的のように思うし、前巻のラストを思い出せば、それを行わせることでさらに上の、神々との頂上対決?をしようとしているのがアレイスターなんだろうね。
ということで、またぞろ、科学の話、学園都市の闇へと、次巻以降、向かっていくのだろうな、とは思う。
多分、次巻で今後の大きな展開についても記されるのだろうな、と。
というのも、オティヌス編ってなんだったの?と既に思っているわけで。
オティヌス編、というか、北欧神話・魔術の話が出てきたのは、よくよく思い出せば、上条さんの右手の力の由来がどうやら北欧系らしい、というところから入っていたはずだから、その力を使って、神々との戦いに臨もうとするアレイスターの話とかになるのかなー。
まぁ、そのために、妖精さん化したオティヌスと、もはやただの腹ペコキャラに成り下がった、しかし、魔術の知識を頭に詰めたインなんとかさんが、上条さんの傍らにいるのだろうから。
とはいえ、今回の終わり方からすれば、その木原・アレイスター編の後で、上条さんがみさきちのことを思い出してくれるといいなー、とか、せめて、彼女をきちんと記憶できるくらいに脳の配線が復活してくれるといいなー、と思う。
ということで、とにかく、みさきちの、正ヒロイン力に圧倒された11巻だったw
続きが気になるなー。