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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

機動戦士ガンダム 水星の魔女 Season 2 第24話 『目一杯の祝福を君に』 感想: ホントに『テンペスト』のようにハッピーエンドで締めたねw

2023-07-02 19:55:40 | 水星の魔女
いやー、テンプレとして使った『テンペスト』様々だな。

シェイクスピアに乾杯!だねw

にしても、最後をYOASOBIのOPで締めるのはさすがにちょっとズルいなw

無理やり、力技で畳んだ感は否めない。

マジで『テンペスト』ありきの話だったってことで。

プロスペラの復讐を、スレッタとエリクト(エアリアル)の二人で抑え込んだ感じ。

解決方法も、都市国家ナポリに相当する企業ベネリットグループを解体解消することで法的に決着つけた形だからねw

戦闘や殲滅の対象をそもそも消してしまったら、議会連合が振り上げた手も下ろす先がないw

しかも、ベネリットグループの解体を、エアリアルやキャリバーン他のガンダムやクワイエットゼロをパーメット粒子として解体消失?というイメージと組み合わせて表現するのだから。

ちょっとこのあたりの処理の仕方は新しいよね。

企業ってイマジナリーな法人という存在だよね、というのを逆手に取った感じ。

頓知っぽいけど、確かにそうw

ただ、全面戦争を期待していた人たちからすると完全に肩透かしだろうけど。

そのパーメット粒子分解?と連なるように、データストームの世界が、ガンダム恒例の「オカルトソウル空間」の代替になっていたのは、ご愛嬌だけど。

でもまぁ、エリクトが、いわばマインドアップロードされたような形で意識として残存していたように、GUNDを使っていた人たちはその過程でマインドアップロードがされていたようなものなのだろうね。

それは一応、作中で説得力あるように言われてきたから、最後は、それもありだね、って感じだったかな。

エラン4号が意識として登場したのにはびっくりしたけれどw

いや、だって、意識の世界でまでエランの姿している必要ないじゃないの?って思ったけどねw

整形してエランの姿にしていたはずだからw

まぁ、そういう重箱の隅をつつくような指摘は置いておくとして。


でも、この物語はホントに『テンペスト』ありきだよね。

そこにガンダムの定番の構成を可能な限り取り込みつつ、

データストームという架空テクノロジーによって、ニュータイプのオカルト空間を、マインドアップロードされた情報空間みたいにして、

最後に、パーメット粒子を、そのデータストームの情報で質量操作もできる量子的な存在として扱って、

エリクとみたいな霊的な存在を実在可能な形に落とし込んだ。

そうしてなんとかテンペストとガンダムを合体させたって感じ。

なんていうか、苦肉の策のガンダムだよね。

そのかなり無理くりな展開を、最後に1期OPのYOASOBI「目一杯の祝福を君に」である意味、有耶無耶のうちに終わらせた、ってことで。

ちょっとまだ一回しか見てないけど、多分、全部を通しでみたら、もっとテンペストの影を確認できるんだろうな、と思った。

歯切れの悪い終わり方がする一方で、逆に、あーそうか、シェイクスピアってこういう感じに悲喜劇をシャッフルした作家だったんだ、って納得できそうな気がしていて、それはそれで実はちょっと新鮮だったりする。

ただ、もうこれは、ホントに、ガンダムというのはプロモを売るための商標なんだな、って思ってもしまうけど。

そういう意味でも、苦肉の策のガンダムだった。

個人的には、国家間戦争の呪縛から外れたガンダムの追求としては、よくできていたと思うけどねw

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機動戦士ガンダム 水星の魔女 Season 2 第23話 『譲れない優しさ』 感想: いや、これ絶対、シーズン3が用意されているからこその、唐突に議会連合がラスボスとして降臨する展開だったんだよね?

2023-06-25 19:21:25 | 水星の魔女
この世界の理不尽な暴力の源泉としての議会連合w

いや、そうでもないとさ、

取ってつけたようなラスボス&巨大ビーム兵器の登場には、さすがに萎える!

いやいやいやいや、これはないだろ。

いきなり議会連合がペイル社の婆さん4人と組んで、クワイエットゼロの破壊ならびにデリングの失脚を狙うとか、どういうことよ?

しかも議会連合で巨大ビーム兵器の使用を許可したおっさんってどう見ても軍人だよね?

議会連合なのに軍人がこれだけのことをやる判断をするって、どういうこと?

スペーシアンの世界って、結局、ベネリットグループのような巨大企業と、実質的な軍事国家?としての議会連合のような存在しかいないってこと?

いや、これだけ議会連合が力づくで宇宙を治めようとするなら、そりゃあ、元軍人のデリングが、企業連合の形で力をためて、議会連合の暴虐に対抗しようとするだろうし、プロスペラの提案に乗って、データストリーム経由でパーメットリンクをすべて掌握する、つまりは全ハッキングする「クワイエットゼロ」計画に賛同するはずだよね。

要するに、デリングの敵は、自らかつて所属した軍属たちだった、ということで。

今風にいえば、アメリカや中国、あるいはEU、ロシア、イランあたりの核兵器をもつ覇権国の軍事的優位を無効化するために、GAFAMがIoTを普及させた後、インターネット経由で世界中のすべてのシステムを制御下に置こうとする計画、それがクワイエットゼロってことでしょ?

あるいは、ダブス会議に集まる世界の大企業の株主やCEOたちが、国連やIMF・世銀に楯突くようなものでしょ。

グローバル多国籍企業vs(米中のような)覇権国あるいは国連

という「経済vs政治」の対決を、宇宙空間に持ち上げたがの、デリングが見ている世界、ということ。

で、その議会連合の「悪代官ぶり」がこんな最終3話でバタバタと明らかにされるのは、『水星の魔女』がこの先も続くから、と思いたくなるじゃない。

シーズン3があるなら、シーズン2の最後で、真の敵が登場して、議会連合とペイル社の暴虐によって、スレッタとミオリネたちだけでなく、デリングもプロスペラも、さらにはエリクトとエアリアルまで、すべて撃沈されて敗走されて終わり、というウルトラバッドエンドもあり、ってことになる。

ガンダムOOのシーズン1の最終回のようなもの。

でも、そうではなくて、このまま次回の「最終話」で完結するとしたら、こんな土壇場で出てきた「議会連合」なる野蛮人がラスボスだった!というのは、あまりにもクソ脚本すぎる!

いや、だから、シーズン3があると信じたい、のだけどね。

その場合は、今回、巨大ビーム兵器の猛威から、スレッタやプロスペラたちを救おうと盾になった結果、大破したエアリアル、ならびに中の人?であるエリクトを、緊急措置として、現在、スレッタが登場しているキャリバーンに回収して、「エアリアルとキャリバーンの合体機w」が、シーズン3の主人公機になる!って展開になるしかないじゃない。

エリクトは完全修繕までにめちゃくちゃ時間がかかるくらいデータ領域が破損して・・・という理由で、ようやくスレッタとエリクトの二人三脚で、悪の議会連合と戦う!という展開。

そうでもしないと、この数話の流れはあまりにクソw

まぁ、もちろん、『水星の魔女』というシリーズはこれで終わりかもしれないけれど。

なんとなくだけど、プロスペラがエリクトとスレッタを救おうとして落命する、という展開ね。

なので、要は「SEED」が終わって「SEED DESTINY」が始まるような感じ。

スレッタとエリクトの駆る「エアリアルとキャリバーンの合体機」が、伝説の最強機体として再臨する!みたいな感じw

とにかく、それくらい、フェーズを変えてでも、VS議会連合戦を真のラスボス戦としてやらないと、これ、物語としてはほんとにただの駄作になりかねないから。

それにさ、このままだとエラン5号が、オリジナルのエランとペイル社に一矢報いる、という見せ場がないまま終わりそうじゃない。

せっかくあれだけエラン5号もマジでいいキャラになってきてるのだから、このまま4号のように廃棄される道を歩ませるのは悪手すぎる。


ということで、これ、サブタイを変えたシーズン3があるとマジで期待したいw


あー、そうそう、そういう意味では、グエルとラウダの兄弟喧嘩はマジで尺稼ぎでしかなかった気がするw

まぁ、シーズン3があった場合、ジェターク社が、スレッタやミオリネたちの「抵抗活動」のスポンサーになるしかないだろうから、グエルとラウダの役割分担をしていく上でも必要なエピソードだったのかもしれないけれど。


ということで、シーズン3、頼むぞ!


(追記)

ひとつわからなかったのは、前半でエリクトがスレッタたちを殲滅?しようとしたときに、データストームに干渉してきた存在がいたけれど、あれは何だったのか?

エリクトが振り向く形で邪魔をするな、と言う感じの言葉を投げかけていた存在ね。

もしかしてデースストームの中には、エリクト以外にも誰かの残留意志?みたいなものがあるのかね?

いかにもガンダムっぽいけどw

で、どうしよう、その残留思念がエリクトやスレッタの父であるナディム・サマヤのものだったりしたら・・・?

その場合、プロスペラがどう反応するか。

ともあれ、何がデータストームの中に巣食っているのだろう?

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機動戦士ガンダム 水星の魔女 Season 2 第22話 『紡がれる道』 感想: なんかあまりにもバタバタ進みすぎて呆れるしかないw

2023-06-18 18:57:11 | 水星の魔女
なんか、いろいろと、もう時間がないので巻いてください、ってADさんに言われて慌てて番組を畳に入ったような雑な展開で、さすがに呆れる。

てか、え?この期に及んで決闘?って思ったら、まさかのフェンシング対決で、なんだよそれ?ってなったよ。

唐突すぎ。

ミオリネも復活するとは思っていたけど、さしあたって彼女のことを気にかけているのがグエルしかいなくて、これもヒドイ。

いや、仮にも「代表」でしょ? デリングの娘でしょ? もう少しお付きの人とかいないの?って思ったよ。

せめて健康状態を見るスタッフくらい側付きでいてもいいと思ったけどね。

なんかそういう、あって当然のものが、物語を巻いて進める上で障害にしかならないから、ってことで、最初から排除されてた感じで、ちょっとね。。。


で、キャリバーンの乗り込むスレッタが、今更ながら、パーメットスコアのクリアに苦しみながら応じる、というのも、あまりに駆け足で。

そりゃ、確かにエリクトと遺伝子的に同じだから高い適性が望めるというのはわかるけど、これ、こんなに駆け足でやるかな?

あー、駆け足、ってよりも、全体的に、浮足立ってるっていうか。

流れ的に、ニカだけでなくマルタンにまで贖罪の機会を与えようとする構成だし。

周りがバタバタ動いて状況を盛り上げる様子は、確かに舞台演劇的で、『テンペスト』っぽいといえなくもないけど。

いや、でもここ、劇場じゃないからさ。

そんなにバタバタされてもねー。

で、極めつけは、VSプロスペラの手前、シャディクも、なんかミオリネの裁量で冤罪措置になりそうな気配で。

それはちょっとねー。

てかさ、ミオリネ、あんた、あんだけ地球で惨事を起こして心を病んでしまっていたのに、どうして、その惨事の黒幕・張本人だったシャディクに、取引しましょう!なんて切り出せるのか?

そこは、ちょっとは苦悶した表情をみせようよ。

・・・という具合に、なんかとにかく、駆け足で、浮足立った展開で、その勢いでヤバいことは全部チャラにしながらとにかく話だけ進めよう、って、製作サイドの開き直りがバレバレでw

ガッカリだなぁ。。。

すべてが茶番。

しかも、最後は、エリクトとスレッタの間の姉妹対決で決着しそうだし。

その場合、エリクトが、スレッタに、お母さんをお願い!とか言って、スレッタに自分の能力を譲渡して、エリクト自身は消失・・・のような展開に落ちつくのが見えてるし。

そういう意味では、最後にあったラウダ強襲、ラウダご乱心w、はもう蛇足も蛇足。

最終決戦を、スレッタvsエリクトの姉妹対決と、その前座として、グエルvsラウダの兄弟対決で締めるって、どれだけ内輪の争いなんだよ。

最後はただのお家騒動でしかないじゃん。

その割りに人が死にすぎてるんだけどね!

ミオリネの母が、トマトの遺伝子配列の中にメッセージを潜ませた、とか、取ってつけたようなエピソードもヒドイし。

ここに来て、ちょっと容認し難いほどの、雑でいい加減な展開に呆れる。

これ、ガンダムの設定無しで、普通に「水星の魔女」って話でやっていたら、普通に見れるオリジナル作品になったのかもね。

エリクト/エアリアルの武器が事実上、無数のドローン部隊、というのも、白けるんだよ。

大人に任せろ、といいながら、ヒドイ大人しかいないのだから、仕方ないのだけどね。

あと2話?も、駆け足で進めるんだろうなぁ。

てか、ガンダムらしく対戦者どうしの叫びあいで終るのだろうけど。

その場合、スレッタとエリクトが同じCVというのは、悪手だったね。

宇宙を背景に、盛大な自問自答をしているようにしか聞こえないからw

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機動戦士ガンダム 水星の魔女 Season 2 第21話 『今、できることを』 感想: あまりにも駆け足過ぎてる展開で、先が見えてきてしまうのが、もったいない。

2023-06-11 23:27:50 | 水星の魔女
なんか無理やりクワイエットゼロ発動、しかも実質、自律型ドローンガンダム部隊による殲滅、それも「領域展開」による必中攻撃でw

なんだかなー。

いや、ちゃんと今までエアリアルのガンビットでやってきたことを自律型ガンダムにしただけのことだから、全然違和感はないのだけど。

でも、これって、結局、人は死なない戦争だよね。

キャリバーンを駆るスレッタたちが、どれだけクワイエットゼロからでてきたガンダムを倒しても、スレッタのトマト平手打ちwのような人殺しにはならない。

不殺の最終決戦w

しかもすでに大人たちの艦隊は殲滅しているから、次回、いきなりスレッタが単騎でやってきてもおかしくないくらいw

まぁ、もうちょっと学生たちの機体も合流するのだろうけど。

もちろん、グエルも。

あ、でも、ラウダがシュバルゼッテでミオリネ強襲するから、グエルは父親に続いて異母弟も手にかけることになるのかw

てか、シュバルゼッテのシュバル=黒って、結局「黒騎士」のことだったのねw

復讐心に駆られた黒騎士の機体。

まさか、その黒騎士がラウダになるとは思わなかったけど。

しかし、これだけグループが存亡の危機にあるときに、個人的な復讐心だけで動くラウダって、ホント、チンピラだったってことだな。

まぁ、こういうセコイ小ものがいないと、お話が面白くならないってのはあるけれどw

でもなあー、これだけ尺が押しているところで、こんな小ものの復讐劇、入れるかなぁ???

あ、そうそう、エラン5号は、あれ、やっぱり本物のエランと入れ替わって、ペイル社の4人の怪物ババアCEOたちを含めて潰しに抱えるんだろうな、きっと。

もう事実上、ペイル社って、黒幕のひとつのようなものだし。

とにかく、この大事な場面で私欲に駆られた連中は、ペイルもラウダもみんな天誅を食らわせる方向なんだろうな。

ヘイト、集めまくりの攻勢だしw


それにしても、クワイエットゼロが、ただの巨大要塞として登場するとは思わなかったし、それが、実質、エアリアル単機による広域攻撃になるとは思わなかった。

だって、あれだけの物量兵器を動かしているのが、事実上、エリーひとりなわけでしょ。

まぁ、だから、エリーはスレッタを捨てる道を選んだのだろうけど。

こんなプロスペラの復讐のための鬼畜道にスレッタを巻き込みたくはなかったってこと。

そういう意味では、スレッタが、キャリバーンという化け物ガンダムに、エアリアルの保護なしで乗り込んで自分のもとにやってきたときに、エアリアルがどういう反応をするのか。

ペトラが死なずに重体であるだけで生き残っているのを見ると、最終決戦?でエアリアルがプロスペラを裏切ってスレッタを守り、それだけでなく、なにかしらGAND技術の平和利用、医療利用のための鍵となるテクノロジー?をスレッタに渡すことで終幕を迎えそうな気がする。

で、そのGAND技術をつかって、ペトラが目を覚ましてめでたしめでたし、かな。

あ、もちろん、エラン5号のオリジナルエランの成り代わりも含めて。

ミオリネは、最後は、スレッタに救われる?

あー、でもデリングから、なぜ彼がクワイエットゼロ計画に賛同したか、その理由を聞くことで、ミオリネの決心も変わるのかな。

その場合、GANDの平和利用をデリングも想定していたことがわかりそうだけど。

結局、デリングは娘思いの強面王だった、ってことで落ち着くのだろうね。


ともあれ、あまりにも駆け足で進むからもう笑ってみてるしかないのだけど、でも、

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機動戦士ガンダム 水星の魔女 Season 2 第20話 『望みの果て』 感想2: この物語、シャディクの指摘通り、グエルが厄災を運ぶ死神なんじゃないの?

2023-06-05 14:38:19 | 水星の魔女
どうもスッキリしないので、もう1回見直してみた。

で痛感したのは、これではやっぱり「ガンダムサーガ」にするための無理矢理のノルマ消化回でしかなくて、『テンペスト』ベースの本編から完全に浮いていたってこと。

たとえば、「シャディクvsグエル」の戦いは、前半は、復讐者がボンボンをおちょくるという点では「シャアvsガルマ」の再演だし、後半の、それでもグエルがシャディクを倒すところは「シャアvsアムロ」の焼き直しだよね。

あるいは、唐突に訪れた「ノエルvsエラン5号」のラブロマンスは、両者がともにがダムに乗っているってことから「フォウvsカミーユ」のやり直しのようにしか見えない。

で、何がスゴイか、って、今回の話、メインのスレッタもミオリネも全然絡んできてないことで。

スレッタは、ただの一被災者でしかないし、ミオリネに至っては登場もしていない。

その意味で、今回の話って、スレッタとミオリネの本編からしたら、番外編でしかない。

どちらかというと、この物語を一応ガンダムと名乗るために必要な、ガンダムのお約束をこなしただけのこと。

多分、そのせいだと思うのだけど、うーん、こんなに無駄に学園テロ、起こす必要あったのか?ってこと。

それと、アーシアンのスペーシアンへの憎しみを、全てノエルの激情で代弁させるのって、無理がない?ってことで。

もちろん、首謀者はシャディクなんだけどさ。

彼は小狡かしすぎて、彼がスペーシアンに呪詛をはいても、なんかそれこそノルマのためにいっているようにしか聞こえてこない。

そういう意味では、ノエルではなく、シャディクガールのなかの誰かひとりにでも、アーシアンの悲惨さを代弁させておけばよかったのに、と思った。

なにしろ、これまでで一番素直に、アーシアン憎しの感情を見せてきたのが、ポンポン頭のチュチュだからねw

そのあたり、シャディクの言動は生ぬるい。


ただ、こうして見直して気がついたけど、今回の学園テロって、グエルが半端に者ディクの企みに気がついていきなり宇宙に戻ってきたからこそ起こったことだよね。

その意味で、どうも、グエルこそが、この物語の最大の疫病神にしか見えない、と思ってきた。

彼の軽率な、無駄に正義感に駆られた言動が、グエルに戻ってくるだけなら、あーあ、こいつ青いなー、で済むけれど、今回のように、結局、グエルの性急な行動が、相手(この場合はシャディク)を刺激して、本来ならなくてよかった惨事を引き起こさせてしまった。

もっとも、シャディクの復讐計画がどうにも甘すぎた、ってことは否めないのだけどね。

その意味では、本気でスレッタとエアリアル、ついでにプロスペラのことを、シャディクを恨んでいると思うけどね。

水星ちゃんたちがやってこなければ、計画通り、シャディクがベネリット・グループを掌握して、いいようにしていたはずなのに。

さすがに御家騒動にかまけすぎたかw

それにしてもグエルの道化ぶりもスゴイけどw

まぁ、グエルだけが、スレミオの「テンペスト」話に絡んでいるから、彼しか、ガンダムノルマの消化回でつなぎ役になるしかないところはあるのだけどw

それにしてもグエル、こいつ死神すぎる。

本人が不幸な分には同情の余地があるけど、その不運さを周りにもふりまくなら、エンガチョしなくちゃいけないよなー。

あとは、今回のイレギュラーな大事件の勢いによって、ミカ姉とマルタンの確執がなんとなく解消されてしまったのもね。

終わってみれば、ミカ姉もマルタンも、まさに物語を動かすためだけの道具にしかなっていない。

特にマルタンのプロットデバイスぶりは呆れるくらい。


ということで、やっぱり、無理やり「ガンダム印」の作品にするための、ガンダムあるあるのお約束消化回でしかなかった。

まさか、2回目を見て、こんなにガッカリするとは思わなかったけどねw

ともあれ、グエルはもう敬して排す対象だな。

厄介事を持ち込みすぎる。

どうせ次回は、ラウダとの間でややこしいことになるのだろうしw

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機動戦士ガンダム 水星の魔女 Season 2 第20話 『望みの果て』 感想:スレッタの自立と、あとラウダの闇落ちのために、学生、殺しすぎでしょ?

2023-06-04 18:46:17 | 水星の魔女
なんか一気に、ここまで溜まった鬱屈が爆発し感じの回だったけど。

ただ、それにしても、勢いに任せ過ぎだったんじゃない?

最後まで見れば、この事件をきっかけに、ママンからもエアリアルからも捨てられたスレッタが、自分の意志で「人を救う」という行動を起こすに至った、ということにしたかったのだろうけど。

でも、そのためにこの惨状はないでしょ。

むしろ、今までの話とあまりにも違いすぎて???ってなってたら、これ、脚本、大河内じゃなかったのね。

明らかに、物語の舞台を豹変させるためだけの戦闘ちゃぶ台返し回だった、ってことで。

つまりは、戦闘シーンが先にあって、それに合わせて無理やりシナリオにした、って感じだなぁ。

シャディクはあっさりグエルにやられて捕まってるし。

いやまぁ、プロスペラをラスボスにするなら、シャディクが中ボス止まりなのは理解できるけど。

でもこれじゃ、シャディクがやったこともおままごとになるしなぁ。。。

で、その脇で、いきなり、ノエルとエラン5号のガンダムお約束の強化人間トークがなされるし。

いや、エラン5号、キャラ、変わり過ぎだろう。

まぁ、それをいったら、シャディクのダメ男ぶりも大概だけどw

これまで気づいてきたキャラ造形まで無視してガンダム戦闘をやったの理解不能。

いや、それも、スレッタの自立のために必要な大惨事だった、ってもわかるんだけどさ。

なにが嫌かって、アーシアンのことを考えろ!って言って人を殺めるのも辞さない若きテロリスト王wのシャディクが、やたらとミオリネに執着しているのがね。

まぁ、次回あたり、シャディクとミオリネの馴れ初め?みたいなものも描かれるのかもしれないけれど。

ミオリネがー、って言っているシャディクが、あまりにも「坊や」すぎて残念。

ペトラのスレッタへの突然の接触・助力も、おかしいなぁ、これ、フラグでしかないだろう、って思ってたら、案の定だし。

これでペトラが生きてたら、晴れてガンドによる身体補助の第1号、ってことになるのかね。

なんか、これでまたラウダがキレて、水星女、許すまじ!ってなりそうだけど。

ついでに腹違いの兄のグエルが父殺しの下手人ってこともわかっちゃったから、合わせてラウダが切れそうだけど。

ということで、次回、ラウダがグエルとスレッタを強襲して、兄貴にたしなめられるか、ぶん殴られるか、のかね。

とりあえず、グエルが本作の唯一の「良心」の象徴となったのはよくわかったけどね。

あー、でも、まだエラン5号の復讐劇があるのかw

ホント、もりだくさんだな。

あと4話でホントに終るの?

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機動戦士ガンダム 水星の魔女 Season 2 第19話 『一番じゃないやり方』 感想:まさかマルタンのニカ姉告発の一件がこんなふうにブーメランになるとはw

2023-05-28 18:57:48 | 水星の魔女
なんか一気に戦端が開かれて、初見はポカーンw

で気を取り直して、よくよく考えると、結局、プロスペラが自分(とデリング)のプランであるクワイエットゼロを邪魔してきたアーシアンにムカついたので、オックスアースのガンダム秘密工場を自ら潰しに来た、ということね。

で、自作自演でアーシアンのMSでエアリアルに発砲させ、反撃の口実を作ったところで、そのガンダム工場を破壊。

その結果、アーシアンvsスペーシアンの泥沼戦争が勃発。

そのためにミオリネは体よく利用された感じ。

というか、ミオリネは、アーシアンを騙して戦争をふっかけた張本人としてもちあげられ、その事実を知って、実は「ミオリネ大好き守るマン」を自称するシャディクがブチギレて、その怒りをミオリネに同行したグエルに向ける、という流れ。

で、そんなプロスペラの悪辣な意図にエリー=エアリアルは気づいていたから、スレッタを遠ざけようとしたわけで、そのエアリアルの意図を、マルタンのやった「一番じゃないやり方」としてスレッタが理解したところで、今回は終わりw

で、この過程で、グエルが、前に地球に降下したときに知り合ったアーシアンのガキから、テロ組織の首謀者がシャディクだと突き止めて、グレルは宇宙に戻ろうとした。

その間に、シャディク監禁組のノエルとエラン5号が同じガンダムパイロットとしてなんかわかりあい始め、その様子を見てニカ姉がオドオドしてた。


・・・という具合に、今回は、とにかくテンポが早いのと、今まで隠されていた秘密がそれぞれ暴露され、互いに誰に裏切られたか、察しがついてしまったところで、地球人vs宇宙人の戦争の幕が開けたw

とにかくまぁ、いろいろ。

あ、そうだ、議会連合のフェンおばさんとベルが状況を共有する状況に無理やり置かれて、とりあえずクワイエットゼロの意図が明かされる可能性も示唆されていた。

要するに、今までてきてきた人たちが、この後、誰に向かって拳を上げるか、はっきりさせた回。

といっても、相変わらずクワイエットゼロの中身は不明だし、で、その試み自体に、エリー=エアリアルも全肯定ではない、とわかったり。

なんかいろいろなところで、各自の思惑に穴があることがわかったり、誰もが互いに全幅の信頼関係にあるわけでもないことが明らかにされて。

ものすごく演劇っぽいケレン味にあふれていた。

言い換えると、どれもこれもがわざとらしくて、かなりクサイw

ただ、それも、元ネタのひとつに『テンペスト』があると知っているから納得できちゃうんだよねw

とまれ、スレッタがエアリアルの意図に気づくために、マルタンのとほほな所業が必要だったなんて、ちょっとマジでショークスピアっぽくて、おおー、と思ったよw

あとは、この「大混乱」をどう収めるかだよねw

面白くなってきたw

エアリアル、いつ、プロスペラを裏切るんだろう?

いまから楽しみだなぁw

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機動戦士ガンダム 水星の魔女 Season 2 第18話 『空っぽな私たち』 感想:スレッタがあまりにも部外者すぎてさすがに不憫になってきた・・・

2023-05-22 00:03:52 | 水星の魔女
うーん、なんかいろいろと動きはあったけど、基本的には、これまで伏せられてきた秘密についての予想の「答え合わせ」の回、って感じだった。

大方の予想通り、スレッタはリプリチャイルド、つまり、まんまエリー(エリクト)の複製人間だった。

で、ファンネルを動かしていた「みんな」も同様にリプリチャイルドの成れの果てのよう。

スレッタの役割は、エアリアルとなったエリーのスコアを上げるための「キー(鍵)」。

で、エアリアルはすでにスコア8になったから、もうエリー単体でエアリアルは動かせるので、スレッタはもういらない、と宣言したところで終わり。

正確にはスコア8にするのに「クワイエットゼロ」計画の遂行が必要なはずなので、それがもはや既定路線になったので、もうこれ以上、スレッタの助力は必要ない。

・・・という理由で、スレッタがこれ以上血塗られる?のを遠ざけた、というのがエリーの真意なのだろうけど。

とはいえ、ここまで起こったことをスレッタの視点から見れば、

ミオリネに捨てられ、
プロスペラに見捨てられ、
エリーに袖にされた

ってことにしかなっていない。

うーん、スレッタ、どうすんの?これ?

とりあえず、次回、地球に降りたところで起こるあれこれの事件を見ないとわからないかなぁ。

もちろん、状況を変えるには、スレッタ自身が自立するしかないんだけどね。

で、そのためにいるのが地球寮の面々ってことになるのは確定事項だな。

あとは、秘かに作られたガンダムをスレッタが自分で使うかどうか、とか。

地球で、エアリアルがおかしなことになるとか。

ただ、とにかく敵対関係が学園内に閉じているように見えるのが、どうにもw

その意味では、あの「運び屋」のおばちゃんたちがどう動くのか。

ただ、便利に「政府」なるものが介入してきても、この物語、なんとかなるものでもないし。。。

ホント、どうすんの?これ?

面白いのか、と言われると、ちょっと微妙なラインに寄ってきている気もするのがなー。

あまりにも、お家騒動に閉じているのがね。

これでアーシアンとスペーシアンの存亡を賭けた戦いに発展したら、新手の「集団セカイ系」にしかならないと思うのだけど。

うーん。

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機動戦士ガンダム 水星の魔女 Season 2 第17話 『大切なもの』 感想:一転してスレッタが「囚われの姫」ポジションに!

2023-05-08 18:11:01 | 水星の魔女
なんかホントに『テンペスト』みたいになってきたね。

まさか、三度、スレッタVSグエルの決闘が見れるとは思わなかったけどw

それにしても、この決闘、スレッタとミオリネとグエル、そしてエアリアル!の関係がもう、なんかいいね、交錯する互いの想い!って感じで。

だって、ミオリネもグエルもエアリアルも、みんな、スレッタをプロスペラの復讐の道具から解放してやりたい、って一点で共闘できてしまった、ってことでしょ?

もう、スレッタが完全に「囚われの姫」のポジションじゃん。

それで、エアリアルをスレッタをまずは切り離すところから入るのだから。

しかも、その展開に、エアリアルも、というか、エリクトも合意しているのがね。

問題は、皆が解放してあげたスレッタ自身が、その解放を今のところ、全く歓迎していないところ。

依存対象を取り上げられた子どもの状態になるわけだけど。

この子どもに戻ってしまったスレッタを立ち直らせるのは、一体誰なのか?

OPやEDを見ればミオリネってことになるけど、でもなあー、当分の間、ミオリネたちは、ベネリットグループの総裁選と、その後の再建に時間をとられてしまいそうだし。

それは、ジェターク社の立て直しを図ろうとするグエルも同じだから。

結局、エアリアルに戻るのかな。

それとも、むしろ、総裁選での交渉材料として、エアリアルをグエルのジェターク社に奪われたシャディクがスレッタを囲う、ということもありそう。

だって、株式会社ガンダムって今はシャディク傘下なんだよね?

むしろ、これが大河内一楼によるシリーズ構成だとすると、ここで一旦、スレッタが、ミオリネ&グエル(&エアリアル)と敵対する陣営に移る可能性も高い気がする。

敵味方の入れ替わりは、大河内一楼の定石だからねw

しかし、その場合、クワイエットゼロを引き継ぐという流れで、プロスペラがどうミオリネたちと関わるか、ということだけど。

要するに、

ミオリネ&グエル VS シャディク&ペイル社

というグループない対立図の中で、ガンダムというジョーカーを持つプロスペラがどう絡むのか。

そして、唯一、そのプロスペラを振り回すことができるエアリアル/エリクトが、妹たるスレッタのことをどう思って行動するのか。

その場合、やっぱりプロスペラの動機として、復讐以外に何があるのか、というところだろうな。

あとは、いつの間にか、「元魔女」どうしとしてプロスペラと手を組んだベルが、シャディクのもとに逃れたエラン5号とともに、どんな道化役を務めるのか。

あー、それに、ニカ姉もいるんだよなぁ。


しかし、こう見ると、ホントに『テンペスト』みたいになってきたな。

グエルのジェダーク社の立て直しというところがまさにそれだけど、これって、宇宙だから領土がないだけで、事実上、『テンペスト』のナポリとか、都市国家とそれを政治的に支える大商会、という構図を完全になぞってるよね。

つまり、オーナー企業は、事実上の、領邦都市国家のようなもの。

グループの総裁、というのは、そうした都市連合を束ねる議長、というか王のような存在。

ホントにテンペスト。


しかし、そうなると、「スペーシアンvsアーシアン」の間の紛争や戦争は、あくまでも物語の背景で終わるのだろうな。

つまり、次回以降、本格的な戦争は行われない?

お家騒動と、エアリアルを真ん中においたガンダムの意味探し。

そのあたりがこの物語の中心かなぁ。

それは、今回、今更ながら「決闘」としてモビルスーツ戦が描かれたところに現れている。

まぁ、でも、今という時代が、かつての中世っぽい、というのは、よく言われることだから、その意味では、都市国家の抗争が背後にある「テンペスト」を持ち出したのはうまかったのかもしれない。

さて、どうなるかなぁ。

って次回、また、特番なんだっけ?

ちゃんとこのクールで最終話までやってくれることを切に願いたいw

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機動戦士ガンダム 水星の魔女 Season 2 第16話 『罪過の輪』 感想:おお、俄然「テンペスト」っぽくなってきたね!

2023-04-30 18:43:43 | 水星の魔女
プロスペラがエンジン全開で無双しまくり!

復讐譚として、完全に「テンペスト」っぽくなってきたね。

最終的には、スレッタを巡る、ミオリネとプロスペラの争いになる。

完全にテンペストだね。

エアリアルも完全にプロスペラの手中にある妖精もどきになったしw

あの説明は要するに、エリクトの意識というか、知性というか、脳というか、それをエアリアルにアップロードしたってことでしょ?

これはもうわかっていたことだけど。

それをエランシリーズだったら覗ける、というのが面白い。

というか、エラン4号のときに垣間見せていたから、5号の意識にエリクトが現れてもおかしくはないし。

そういうところは上手いよね。


で、シャディクがイキって総裁選にでてきたら、同じタイミングでグエル先輩が帰還したってのも、テンペストっぽいよねw

てっきりグエルは、赤い彗星もどきの仮面の男になると思っていたら、これ、グエルも総裁選に出てくる流れで、多分、ミオリネを応援する側に回るのだろうな。

ということで、総裁選も、プロスペラの復讐も、エアリアルの正体も、みんなテンペストっぽくなってきた。

一時はどうなるかと思っていたけど、むしろ、テンペストの物語の流れというテンプレがすでにあるから、その流れに乗ることで、あるいは流れを裏切ることで、一気に話を詰めようということなのだろうな。

最終的に、エアリアルがどうなるか、というか、エリクトの「魂」がどうなるのか、というのは気になるけど。

同時に、スレッタとエリクトとの関係も。

とまれ、プレスペラがデリングへの復讐を忘れていなかったのはよかった。

あのままクワイエットゼロで馴れ合ってしまったらどうしよう、と思ってたから。

あとは、ニカ姉の扱いだけど。

最終的には、ミオリネvsプロスペラ、になるところで、ニカ姉や地球寮の人たちはどういう位置に落ち着くのだろう?

やっぱり、スペーシアンとアーシアンの架け橋、ってことなのかな?

それが、プロスペラとデリングによる血塗られた歴史、「罪過の輪」から抜け出すための、ミオリネとスレッタに対する「力」になるのだろうか?

まぁ、とにかく、がんばれ、グエル先輩!

それにしても、まさか普通に学園に戻ってくるとは思わなかったけど。

グエルはグエルで、アーシアンの思惑を背負って宇宙にあがってきたのかな?

エラン5号も気になるけど、やっぱりグエル先輩だなw

ちゃんと最初期の花嫁争奪戦が意味を持ってきそうなのが怖いw


そうそう、プロスペラの計画って、最終的にはエアリアルとスレッタの同調を完璧にして、スレッタの身体にエアリアルの意識を落とすことにあるような気がしてきた。

その意味では、スレッタってきっと、エランたちと同じように、プロスペラとは全然血縁のない孤児を改造しただけなんじゃないの?

であれば、エラン4号が言っていた、スレッタは僕と同じ存在、というのが、一周回って真実をついていた、ということになりそうw

ドラマ的にはそちらのほうが盛り上がるよね!

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