BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第25話 『鉄華団』 感想

2016-03-27 19:30:54 | Weblog
最終回だったけど、この幕引きで終わりはないよな、と思ったら、あっさり、2期が秋に開始される、ということだった。

となると、25話を使って、結局は、マッキーののし上がり話だった、ということで。

そのための駒としては、ガリガリもアインも、そして三日月たち鉄華団も変わらなかった、ということで。

一応、アインによって、本来の阿頼耶識システムが開陳され、そのスペックに追いつくために、三日月が自らの身体をバルバトスに差し出して、なんとか勝利を収めたわけだけど、これも、2期に向けた前振りでしかなかったわけで。

しかし、阿頼耶識システムに対してなのか、ガンダムフレームに対してなのかは、よくわからないままだったけど、この自らの身体を、いわば「供物」として差し出す、という流れは、なんだか、ゆゆゆ、みたいで、今風のアレンジなんだろうな、とは思った。

でも、それくらいかなぁ。

もともと、このマカナイを議事堂に連れいてく、というミッション自体が取ってつけたようなものだったから、今ひとつ、ピンと来ない。というか、盛り上がらない。

すでに、前回、アインが都市部にモビルスーツのまま突入して、いわば「禁」を犯してしまっているといわれていた時点で、ああ、これはマッキーの策略なのね、と読めていたし。

クーデリアの、政治の場面だと、妙に大人ぶった口調で偉そうなのも、正直、気になる。その様子を成長と見るか、脆弱と見るかは、見方次第なのだろうけど。でも、そのあたりもイマイチなんだよな。

いや、だから、このオルフェンズの物語は、結局のところ、「大人たちの都合でうまいように使われて翻弄させられる子どもたち」という図式が、あまりにもあからさまに描かれてしまっているので、正直なところ、どちらの視点で見ればいいのか、混乱して、それで今ひとつ乗れなかった、という感じかな。

まぁ、すでに書いたように、大きなシナリオはマッキーが書いたもので、そこにマカナイやテイワズといった爺さんたちが、これ幸いとばかりに、その混乱に乗じて私腹を肥やそうとしているだけのことで。

だから、バルバトスがアインを倒しても、なんのカタルシスもない。

だいたい、アインは、あのメカボディになる前から、よくわからない復讐の念にかられていたので、もとからなかば狂人のようなものだったので、三日月にかけてる言葉も、それこそ、三日月同様、ハイハイ、なんか言ってるね、という感じで流すしかない。

なんだか、ホント、ゲーム盤を見ているような物語だった。

最終的にこういう落とし所を設定したので、そこから逆算してどこにどんなキャラを配置しようか、というような発想が、思い切り透けて見えてしまう。

だって、ある意味で、今回の決着の付け方は、第1話に登場した面々の因縁の決着でしかないから。

そういう意味では、カルタなんて、ホント、捨て駒だよなぁ。

ということで、結局、最後まで見たのだけど、なんとも締まらない終わり方だった。

なんであれ、2期では、鉄華団の面々が、自分たちが体のいい駒として使われていた、という事実に気づいてしまって、クーデリアを含めて、大いに爺さんたちに鉄槌を下してくれるといいのだけど。

でも、爺さんたちを引きずり落とすだけでは、マッキーとやってることは変わらないんだよね。なので、そこから、どう鉄華団らしく、オルガ&三日月らしく、捻りを加えられるかどうかに、本当のラストのカタルシスがかけられるのだろうな。

ともあれ、長井龍雪&岡田麿里につられて見たけど、期待したほどのものではなかった。何が残念かって、それが一番残念。

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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第23話 『最後の嘘』 感想

2016-03-13 18:26:08 | Weblog
任侠ガンダムだと思っていたら、少年ギャングになってしまった。
ギャングとしてのし上がっていく、というのか。
といっても、破滅の道にしか見えないけど。

弔い合戦といって、望んで戦いに少年(もとい子供)が乗り出していくことに、作劇上の盛り上げ以外に、どんな理屈をつけてくるんだろうね?

なんだか、この2クールは第1シーズンで、間を開けて、続編として第2クールがあるらしいという話も聞くけど、だとしたら、とりあえずこのクールの終わりは、鉄華団の(ほぼ)全滅エンドなのかなぁ。OOがそうだったように。

そうなると、殺人マシン三日月が、いったいどういう形でこのクールを終えるのか。どうやって彼の行動に意味を持たせるのか。

ともあれ、唯一のブレーキ役だったビスケットが消えて、もはやひたすらアクセル全開。
その様子を、雪原の中の一本道を驀進する列車で移動させるんだから、なんとも、趣味が悪い。

進むか退くか、二択しかないと思わせるには最適のシチュエーションなのは間違いなけど。

それにしても、オルガは一体どこに行こうというのか。
そんなハッタリを、あくまでも悪魔の契約のように履行させようと結局は強いる三日月って、ホントに主人公なのか?

起死回生があるとしたら、この先、とことん、三日月をダークヒーローに落としていく方向しかないと思うけど。ここまで殺人マシンに徹せさせたのだから、このまま突き進んで欲しいところ。

でもなぁ、阿頼耶識化されて、多分、MSを巨大な機械の身体にされたアインがでてくるからなぁ。

きっとそんなアインが、殺人マシンとして「人殺しを楽しんでいる」三日月の姿を映す鏡になってしまうんだろうな。

そんなおぞましい自分の姿をアインに見てしまった時、三日月はどうなるのか。

そんなこと程度では折れない強靭さが「宇宙ネズミ」たる火星人のタフネスだ、ということになってくれるといいのだけど。

あー、でも、アインも一応、火星人だったか。。。

そうすると、地球vs火星、という構図に収めることはできないのか。

となると、ひたすら三日月の個性として描くしかなくなるけど。
そんな三日月のあり方の原点が、オルガの空手形の「約束」というのは、ちょっと厳しい気がするけど。

もっとも最近の脚本は、その程度の粗はスルーして、無理やり物語を畳むような気もするけど。

でもさ、三日月のいう、とりあえず目の前に立ちふさがる奴らは敵だ!という認定方式だと、早晩、クーデリアの「革命」と齟齬をきたすように思うのだが。

その齟齬を仲裁できるビスケットはもういないからなぁ。

マッキーが超絶二枚舌であることも今回わかってしまったし。

名瀬以外に、オルガや三日月の導き役はでてくるのだろうか。

なんにせよ、「ガンダム」という暖簾は、こういう時、呪縛にしかならないよな。。。

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魔法科高校の劣等生 第19巻 師族会議編〈下〉 感想

2016-03-13 10:27:32 | さすおに
ようやく刊行された「師族会議編」の完結編。
前巻の最後で人間主義者の暴徒?に襲われた深雪たちの去就はいかに?
一条が駆けつけるのか?
それともやっぱり達也なのか?
表紙からすると十文字先輩の可能性もありなのか? ・・・
だって七草妹もいるしね。

・・・ということで、いつもどおり、スペース、空けときます。
































































で、結論からすると、お約束通り、やっぱり「お兄さま」が介入することで、深雪、水波、泉美、の三人は難なく助けだされてしまった。

もちろん、予想はできたことだけどねw

まぁ、それはいいとして。

それにしても、この19巻はつまらなかった。
多分、このシリーズで最低の出来じゃないかな。

だって、師族会議編の三巻を使って、やったことって、結局、グ・ジーのおっさんの追跡だけで、しかも最後の最後で、グ・ジーはUSNAの魔法師に、文字通り「一刀両断」されておしまい。それだけ。

達也たちがグ・ジーを追い詰めるそばから、常にUNSAが横槍をいれて妨害する。その上で、国際法上、一応は理屈が付く公海上までグ・ジーを追い出して、そこでおもむろにUSNAが討伐。それだけ。

いやー、なんのカタルシスもない。

その上、稲垣だけでなくマジであっさり千葉寿和を殺す。
しかも、達也の手を使って、心臓木っ端微塵・・・

で、達也が活躍したところって、あえていえばそれだけ。
あとは、彼らしくもなく、ひたすら目の前に状況に苛立ちながら、(戦闘しつつ)内省するばかり。

もともとこの作者って、物語の語り手としてはあまりうまくなくて、基本的には、「物語風設定資料集」的な、なんでもかんでも説明口調で、要するに「地の文」で書いてしまう。

そのため、戦闘シーンは、戦闘の状況説明、戦闘する二人(ないしそれ以上)の人物の行動描写に加えて、そこで繰り出される「魔法技」の解説までしたり顔で書き記してしまうわけで、それだけでひたすら描写ではなく「説明文」を読まされることになる。

そこにさらに、達也の内省、つまりひとりごとまであれこれ書かれてしまうと、正直、読むのが苦痛。西尾維新みたいに、その内省に可笑しみや皮肉が混ぜられればいいのだけど、そもそも達也はそんなキャラじゃないしね。

いやー、ホント、つまらなかった。
何のカタルシスもないんだもの。


しかも、下巻約330頁中、本編は240頁程度。
で残りは「一条将輝日記」なんて、どうでもいい付録で水増しされていた。

こんな付録つけるくらいなら、三巻になんかせずに、上下巻の二巻で終わりにすればいいのに。最悪だよ。

期待させるだけさせておいて、この「つまらなさ」はヒドイよ、全く。

これ、もう作者自身、面白いと思って書いてないんだろうなー、とか、
もしくは、例の電撃の編集者がいけないんだろうなー、とか感じないでいられない。

だって、付録で水増しさせて一冊にするなんて、アクセルワールドと同じだし。
そもそも、こんなにつまらない話の展開で一冊にするのなんて、ここのところの禁書目録と全く同じでしょ。

電撃、終わったなー。

それにしても、このシリーズは、ネットに掲載されたものが終わってからの、つまり、二年生編に入ってからの「劣化」が激しすぎる。

師族会議編にしたって、上中下の三巻構成にする、と聞いたら、来訪者編のような展開を期待して当然だと思うのだけど、全くそんなこと、なかった。

新キャラはグ・ジーとか、おっさんばかり。
独立魔装大隊どころか、達也すら活躍しない。
八雲はただ暗躍するばかり。
真夜はただの後見人として、オホホ、と言ってるばかり。
深雪も水波も、物語の中核には絡んでこない。
レオや幹比古など一高の面々はモブ扱い。
ギリギリ、エリカが登場するも、それも寿和がらみ。
で、その寿和は死亡。
そうそうUSNAといいながら、リーナは出ずじまい。

来訪者編と微妙に要素がかぶっているのだけど、あの面白さはみじんもない。

なんか、これ、もう、お話として破綻してるでしょ。

一体、何がしたいんだか?
そうした物語の幹が全く見えなくて、結果として、話がどこに向かおうとしているのか、全く見えなくなってしまって、それゆえ、頁の先を読もうとする気がどんどん失せてきているところは、禁書目録と全く同じ。

じゃあ、ふりかかる事件はたんなる展開上のいわば刺身のツマで、本質は特定のキャラの言動に萌えるキャラ小説なのか、といえば、そんな要素もない。だって、達也、全然活躍しないわけで。この点では、まだ上条当麻の口上を無理やり組み込んでくる禁書の方がマシ、という、超低レベルの争いになっている。

ホント、ヒドイなぁ。

まぁね、寿和を殺されて、エリカの怒りボルテージをマックスにするとか、
寿和をいわば見殺しにして、藤林響子の心の闇をエグっていくとか、
寿和の死に立ち会えず、麒麟児の修次が暴走するとか、
その「修」の暴走に慌てふためく摩利とか、
摩利の狼狽ぶりに責任を勝手に感じて自責の念にかられる真由美とか、・・・

あれこれ、波紋を呼ぶ仕込みをしているのはわかるんだけどね。

グ・ジーという「小物」の中ボスを排することで、ラスボスらしき爺さんたちが表舞台にあがりそうだけど。

青波入道閣下(笑、とか、
七賢人(笑 の元締めのレイモンド、とか。
あと、エリカとレオがらみのドイツの魔法師、とか。

そんな今までとは規模の異なる「巨悪?」が、達也の前に立ちふさがるのかもしれないけど。

そして、その結末からすれば、「師族会議編」も、物語の転換点として重要な意味をもつものになるかもしれないけれど。

でも、単純に、この上中下三巻の話としては、ホント、くだらない。
あと、マジで、一条の日記なんていらない。一条、マジウザい。さっさと消えてほしい。
そういう意味では、七草三姉妹もウザい。いらない。

しかし、結局、終わってみればUSNAのスターズの「横暴」だけが、意味もなく際立つ展開になってしまって、ホント、作者はアメリカが嫌いなんだな、と感じたかな。そういうところだけはブレないなぁ、と。


ともあれ、今回、寿和が死去することで、達也は、この世界における「死」の意味をあれこれ考えてしまっているようだけど、それこそピクシーの問題とか、なにげに作中で引っ張り続けているプシオンのこととか踏まえると、達也は「再成」の限界を越えて、文字通り「再生」の領域にまで踏み込んでしまうのかもね。

で、最後は、その誰をも「生き返らせてしまう」ことのできる「再生」能力によって、寿和どころか、母の深夜まで蘇らせて、お花畑だけどカルトな終わり方をするのかもしれない。

まぁ、そのあたりの達也の暴走については、四葉のスポンサーでもある青波入道閣下が、これまでの魔法師開発の歴史を踏まえて、あれこれ、ネタバレしてくるのだろうけど。

あれれ、そういう解説役は、九島閣下の役割だったと思ってたんだけど。
もはや十師族ですらないしな、九島は。

それにしても、魔法師という人為的な異能力者開発の闇の歴史に踏み込んでいくとしたら、なんか貴志祐介の『新世界より』みたいになってきたな。

あれは、超能力を使えない凡人を化物に格下げして支配対象にする、という段取りだったけど、そんな感じで、陰惨な過去が待っているんだろうなぁ。

そうなると魔法師ではない?レイモンドあたりは、科学を使って魔法師に復讐を企てようとする立場で、『新世界より』のバケネズミみたいな立ち位置なのかも。

まぁ、とにかく、最後は、達也が「再成」改め「再生」能力で、神様になる!という超展開でよろしく! 
で、その暴走を止めるのが、きっと調整体として生まれた深雪の役割なんでしょ?

てかさー、それくらいバカげた展開にしてくれないとマジでつまらないよ。
この作品の魅力は、突き抜けた達也の力、荒唐無稽なほどな「バカバカしさ」にあるのだから。
それも往年の『バスタード』的バカバカしさね。

なのだから、こんな師族会議編みたいな、チマチマしたセコい話はホント、願い下げだよ。

しかし、次は『動乱の序章』編か。
「序章」だから、「本章」、「終章」とか続くのかね。
もっとも、その前に、今更ながらの二年次の九校戦編のエピソードが出されるらしいけど。

となると、禁書同様、これもしばらくは見送りかなぁ。

なんだかんだいって、無双する達也のサディスティックなところがこのシリーズの売りだと思うのだけどなあ。

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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第22話 『まだ還れない』 感想

2016-03-06 18:45:47 | Weblog
うーん、やっぱりこの物語は話の持って行きかたがおかしいだろ。
てか、あまりにもぞんざいで、無理矢理過ぎる。

仲間の死、というのを何か次の行動のためのフラグにしか使わない。

フミタンの時もそう思ったけど、今回のビスケットの死もそう。

あのさ、もう少し真剣に悲しめよ。
慟哭しろよ。
てかさ、三日月、お前、人間辞めてるだろ?

いや、もちろん、その前に阿頼耶識システムを導入した人間はもはや人間ではない、って薀蓄は、マッキーからされているから、視聴者として「理解」はできる。三日月があんな行動しか取れないのは。

でもさ、オルガにせよ三日月にせよ、ビスケットの死に対して、きちんと受け止めろよ。

なんだろうなぁ、これ、悪い意味で、脚本書いてる人たちが西尾維新世代なのかな?

死んだら泣くのって、テンプレだよね?みたいに思ってるのかね?
だとしたら、終わってるよな、2クール目に入ってからの脚本家たち。

前回の終わりでビスケットが倒れたところで、あぁ、このまま、ビスケットの弔い合戦だ!みたいに、鉄華団の面々を動機づけるようになったら、最悪、醜悪な展開だな、と思っていたのだけど、その通りの展開でがっかりだよ。

よくさ、文学賞の寸評とかで「人間が描けていない」という表現がされるけど、このオルフェンズは見事なまでにその評が当てはまる。

まったく、人間が描けていない。

それはフミタンの死でもそうだし、明弘の弟の死の時もそうだし、今回のビスケットの死の時もそう。

これ、脚本家が、視聴者を舐めてるのかな?
どうせ、キャラ死んだら、よっしゃ、弔い合戦だぜ!ぐらいにしか感じないだろうから、そこに直に着地すれば、いいよな?って感じで。

ていうかさ、最終決戦!に、単なる宇宙運送屋の鉄華団の面々が、真顔で決戦に及ぶためには、「弔い合戦」という共通の目標でもない限り、無理だよね、ってことで。

そして、そこでよくわかんないけど、一応は逡巡していたオルガの背中を推したのが、殺人マシン三日月の、俺、何をすればいい?指示くれよ?誰を、何人殺せばいい?だもんね。

何、このザルの脚本。

その殺人マシンの言葉に逆ギレして即座に立ち直るオルガって一体何?

火星で生まれると、ここまで人間性が喪失されるのかね?

オルフェンズは、長井龍雪×岡田麿里のコンビだったので、期待していたのだけど、ここまで舐めた展開が待っているとは思わなかった。

ヒドイ話だ。
これでは、ビスケットが浮かばれなさすぎだよ。


そうそう、今回のOPは流石に空気読んで、第1クールのやつにすべきだろ、
なに、あのアヴァンからのOPの入り。
悲しみも何もないじゃんか。

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UQ HOLDER! 第114話 感想  フェイト、めんどくせー

2016-03-02 16:44:31 | UQH/ネギま!
うん、もう、この一言に尽きるよ。
フェイト、めんどくせー。

結局、こいつは、ネギの陣営についたことで、もともといろいろこじれたところのある存在だったのが、さらにこじらせちゃった、ってことだよね。

救えないなー。
てか、めんどくせー! マジで。
なんか、ゲーデルみたいになっちゃっててさ(苦笑

ホント、いろいろとこじらせた男って厄介だなぁ。
しかし、ここまで、ネギとのホモソーシャルな関係を前面に出すとは。
ネギま!の時に、ラカンが、フェイトを随分人間臭い、っていってたけど、こんなに面倒になるのなら、普通に人形っぽい人形の方がよかったよな、フェイトの場合。

実際、ネギま!の終盤も、ネギに加えてフェイトという、あれこれ考えるタイプが出てきて、その分、独白やらセリフやらが長くなってしまって、物語の進みが遅くなってた気がするけど。

まぁ、だから、刀太は、ああいうコタロー的、ないしは明日菜的「バカっぽさ」を前面にだしたキャラに変えたんだろうなぁ。

まぁ、とにかく、ネギの処遇を巡るフェイトvsエヴァ、という対立構図を出すことで、その間を刀太が折りに触れて揺らぐという展開が、今後の物語にある種の緊張感を与えることになるのだろうな。

で、この後に、フェイトやエヴァの他に、第三軸は現れないのかな。

今回の顛末を見ると、ザジも一応、エヴァ側の陣営の一人に思えるけど。
うーん。

きっと、ネギは「共鳴り」に取り込まれた時には、自分ごと始まりの魔法使いを消し去ってくれ、みたいな願いというか遺言を、気心の知れた旧3-Aメンバーあたりには残していたのではないかな。もちろん、フェイト込みでね。

でも、そのネギの願いを成就させるかどうか、ってところで、フェイトが裏切ったんだろうなぁ。ホント、こじらせてるなぁ。

ただ、同時に、そのあたりのプランB、というか、バックアッププランの中に、どうやら刀太を含む「近衛コピー体」システムが組み込まれていたのだろう。

で、頭のいいネギだからこそ、単なる自分自身のコピー=複製体を生み出しても事態の解決に資することはできないだろうと先回りして考えて、わざとノイズとして他の人びとの遺伝子も組み込む形で「子孫」としてコピー体を生み出したのかも。

まぁ、そういう意味では、刀太が意味をもつのは、ネギの血を引く「血統」こそにある、ってところかな。だから、フェイトもすきあらば刀太を引きこもうとしようとするわけで。

それにしても、「共鳴り」のもつ「無限共感」能力って、ヤバイ。

これ、この「共鳴り」のもつヤバさも、この後の物語の展開に絡みそう。

始まりの魔法使いそのものからすれば、その無限共感能力があるからこそ、死んでも死にきれずに、いわば怨念ないし悪霊的に現世にとどまり続けている、ってことでしょ。

でも、そんな世界中から苦痛の全てを取り除くことなんて原理的に不可能だから、彼女?の願いが適うはずがない。

そういう意味では、魔法世界を生み出したのは、不幸が一切存在しない世界を作りたいと思ったからなのだろうけど。でも、それも自分自身の手を離れて社会の進化が進んだ結果、やっぱりそこでも不幸は生まれ悲鳴が聞こえてきてしまう。

で、そんな時に世界をリセットするために用意しておいたのが、明日菜に継承されていた「マジックキャンセル」能力であり、それを使った「リライト」能力だった、ってことなのだろうな。

となると、そのリセットの機会を勝ってに奪って、火星のテラフォーミングという暴挙に出たネギくんは、始まりの魔法使いからすれば、いくら自分の末裔の一人とはいえ、容認しがたかったんじゃないかな。

そのあたりの逡巡が、ネギが一応、今まで「共鳴り」の呪いの下でも、生きながらえている理由なのかもしれないけれど。しかし、それにしても無間地獄だな。

ともあれ、コノセツのコピー二人は残ってしまったので、彼女らもチーム刀太に合流するのかね。

この感じだと、まほら武闘会の最中に、クーフェイやのどか、ゆえ、まきえあたりの子孫なり、コピー体なりがまた現れそうな気がするけど。

あ、そうか、そこで、きっと、千雨のコピー体、というか電脳体が第三軸として、ラカンともに登場する、って流れだな、きっとw

で、あいかわらずの、ラカーン・インパクト!!!、で、こじれたフェイトをラカンがボコってなだめるとw

適当に書いたけど、なんかホントにありそうだなぁ(笑

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