BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

葬送のフリーレン 第130話 『水面下』 感想: なんか思い切りきな臭くなってきたけど、これ、またデンケンが主役になるの?

2024-05-09 17:32:27 | フリーレン
まぁ、デンケンの場合は、主役というよりは狂言回し、って感じだけど。

デンケンから見た「水面下」の動きの暗示?で終わってしまった。

フリーレンが寡黙キャラだからしかたないんだけどねw

ついでにフェルンもシュタルクもお子ちゃまだしw

グリュックを帝国特務隊が呼び出したのは、マハトが退治された一件の落とし前をつけるためなのだろうけど、今回の話だけでは、確かに帝国としてはどうしたいのか、よくわからない。

厄介なのは、帝国からみたら、帝国の宮廷魔法使いでありながら一級魔法使いになったデンケンは、もはや公開された二重スパイのような存在になっていることなんだろうな。

よいタイミングで、デンケンの言動を制御できるよう、今は、いろいろと手枷足枷を用意しているってことかね。

グリュックの拘束もその策の一つかもしれないけれど。

にしても、今のところ、帝国が優先すべき利害がどこにあるのか、あまりはっきりしないので、グリュックやデンケンが今後どう動くのか、予想はしにくい。

そういう意味では、単純に今回は、特務隊の隊長が、グリュックも昔会っていたフラーゼであることのお披露目会だったってことなのかな?

気になるのは、このフラーゼについては、マハトも脅威とみなしていたところ。

要するに、マハト級の魔法使いってことなんでしょ?

それを、帝国は人間で実現している。

ゼーリエが危険視してもおかしくないけれど、問題は、そうした帝国の内部事情にどこまでデンケンが通じているのか、ってことかな。

黄金郷の一件を考えれば、デンケンがフリーレン一行と共闘するために接触を図るのは必至な気がするから。

にしても、うーん、これで次回から休載か。

これは、その間に黄金郷のマハト編をおさらいしておけ!ってことかなw

で、このカノーネ・・・が魔法協会側のスパイだったりするのかね?

結局、今回は、フリーレンの早起き、というのが一番目立つ事件だったわけだがw

そうなると、今更だけど、なんで帝国はフリーレンの殺害命令を出していたのだろう?

エルフに恨みがある、ってことなの?

それとも、フリーレンが、魔王討伐に成功した勇者パーティの一員だったから?

そのあたりも明らかにされるのかな、今回の帝国の騒動で?

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葬送のフリーレン 第129話 『帝国の影』 感想: 今回は、今代の帝国の「影の戦士」たちの紹介回ってことでいいんだよね?

2024-04-24 06:54:32 | フリーレン
今回は、フリーレンたちが、敵情視察も兼ねて帝国の街をうろうろ徘徊する一方で、それに合わせて、今代の「影の戦士」とおぼしき面々の紹介と、あといくつか今後の展開で必要となる情報を提供する回だった、ってことでいいのかな?

たとえば、ゼンゼとリネアールは仲が悪い、とか、ゼンゼは魔導特務隊に恨まれている、とか。

いや、そんなことなら、今回の作戦にゼンゼを絡ませるなよ!って思うぞ、ゼーリエw

なんかどこまでゼーリエ側が本気なのか、ちょっと不安になってくる。

その意味では、フリーレンが言っていた、帝国側には「ゼーリエを殺せるイメージを抱ける」やつがいる、という推測が実はとても気になってくる。

単純に、ゼーリエと伍していける人間がいる、ということなのか?

それとも、人間ではなく、魔族とか、他の魔法に長じた種族が関わっているのか?

そういうことなら、帝国の背後にゼーリエと肩を並べるくらい古参のエルフがいるのかもしれない。

あるいは、もっと単純に、ゼーリエ殺しを計画したのはゼーリエ自身で、それをあたかも帝国の策謀として実行させるために帝国に潜入させたのがリネアールだったのかもしれない。

まぁ、単純に、リネアールが二重スパイだった、ってこともありそうだけどw

ただ、とにかく、魔法や魔法使いという存在を、今の時代がどう受け止めるのか、という大きな話とかかわりそう。

少なくとも、今回の帝国の一件で、50年前?だっけ?、なぜ突然、ゼーリエが魔法協会を興して一級魔法使いなんて化物を(ただし人間基準)生み出そうとしたのか、そのあたりの理由くらいは明らかにされそうな気がする。

わざわざゼーリエが帝国に出向いてくるのも、そのあたりの秘密を本人の口から語らせるためだった(少なくとも作者的には)、ってことになりそう。

そのあたりは、同じエルフのフリーレンがいち早く気が付きそうだけどね。

ていうか、今回の事件の「真相」の語り部として、ゼーリエはフリーレンを選んだ、ってことにもなりそう。

ゼーリエがフェルンを今回のミッションにかかわらせたのも、それでもれなくフリーレンもついてくることを知っていたから、ってことだったんだろうなぁ。

つまりゼーリエの本命はフリーレンだったw

だとすれば、1000年ぶりにフリーレンと再会したことがきっかけになって、ゼーリエは今回の帝国の騒動を思いついたのかもしれない。

あー、だからすべてゼーリエがリネアール経由で仕込んだ自作自演の危機、ってこともありえるか。

フリーレンが言う通り、一級魔法使いに現実の生き死にのかかった戦闘経験を積ませたい、ってこともあったのだろうし、それでついでに、帝国の影の戦士や魔導特務隊の一部を刈り取れれば儲けもの、と思っていたのかもしれないな。

それもこれも、自分のバックアップとしてフリーレンがいたことを思い出せたことがゼーリエのきっかけだった、ってことでw

とまれ、次回はまた、拉致されたユーベルとラントの話になるのかな?

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葬送のフリーレン 第128話 『魔導特務隊』 感想: どんどんきな臭くなっていく、帝国領での魔法使いどうしの争い!

2024-04-17 13:01:12 | フリーレン
なんかだ一気に、魔法が暴力の一種であることを痛感させるようなエピソードになってきた。

そして、デンケンに続いてここではラントが物語に陰影を与える役割を果たす、ってことのよう。

そこに殺人狂ユーベルが一緒する、というのがなんともだけど。

まさか、一級魔法使い、というエリートの登場から、こんな闇の世界が広がっていこうとは・・・

なんだかこれだと、ゼーリエのほうが正しいようにも思えてくる。

この世界から争いや暴力は消えないから、そのための解決策や抑止力として、優秀で「強い」「使える」魔法使いを再生産していかなくてはならない。

もしかしたらゼーリエが魔法協会を立ち上げようと思った直前には、そうした人類どうしの魔法使いの争いがあったのかもね。

というか、そもそもゼーリエは、フランメが亡くなってフリーレンが訪ねてきたときに、これからは「人間の時代」が始まると予見していたわけだし。。。

でも、魔法を長年使ってきたエルフからしたら、後続の種族に、その特権的な力を奪われると危機感をもってもおかしくはないわけで。

1000年前には、魔法によって圧倒的優位にあったエルフが落ちぶれていく歴史が予見されたのだから、その中でゼーリエは、魔法を統べる頂点としてのエルフ、というポジションを維持し続けようと思ったのかもね。

で、帝国は、その中で、魔族だけでなくエルフも敵対勢力だと認識して今に至る、ということかなぁ。。。

そういう未来を予見したうえで、きっとフランメは、フリーレンは平和の時代の魔法使いだと言っていたのかもね。

裏返すと、有事の魔法使いはゼーリエであり、その時代もそう簡単にはなくならない、と。

ゼーリエの弟子でありフリーレンの師匠であったフランメは、そうして、ゼーリエとフリーレンの二人を配することで、世界のバランスを保とうとか思っていたのかもしれない。。。

なにせ歴史に名を残した大魔法使いフランメ、だからw

まぁ、でも実際、帝国の影の戦士には、フリーレンたちも一度殺されかけてるからなぁ。。。


とはいえ、この作品で、しかもついこの間まで、アニメで「一級魔法使い試験」までしか知らなかったものからすると、なんだかずいぶん遠くまで、きな臭い世界にまで来てしまったなぁ、というのが実感。

ヒンメルたちが魔法を倒した、という話から、この世界はてっきり「魔族vs人類」という構図で成り立っていると思っていたのだけど、そんな単純な話ではなかった。

人類どうしのあいだでの足の引っ張り合いは当然のようにある。

そしてそのための特務機関を複数、帝国は抱えている。

そこに足を運ぶ以上、一級魔法使い、なる存在も戦闘職にならざるを得ない。。。

やっぱりこうなると、ゼーリエが魔法協会を立ち上げたのって、VS帝国の魔法使い戦を想定してのことだったのだろうなぁ。

で、その手駒として一級魔法使いを登用することにした。

だとすれば、フリーレンが一級魔法使いなんかに関心を示さないのもわかる。

それは「自由な市井の旅人」としてのフリーレンからはおよそかけ離れた世界だから。

かかわらないで済むならそれに越したことはない。


とまれ、魔導特務隊に拉致られたユーベルとラント、どうなってしまうのだろう?

あと、この間、フリーレン、というよりもゼンゼたちはどうしているのだろう?

当然、ユーベルたちの救出に向かうのだろうな。

まぁ、拉致られるのまで含めて諜報活動の一環だった、ってこともありえそうだけど。。。

にしても、このマンガで、こんなに組織間の陰謀に触れることになるとは思ってなかった。

どんどんダーク・ファンタジーに転げ落ちていっている。

その一方で、原初の女神の逸話も残っているから困っちゃうんだよなぁ。

もしかしてこの物語、思っていた以上に壮大な話?

ちょっとだけ『進撃の巨人』の匂いがしてきたのだけどw

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葬送のフリーレン、最新話(第127話『回収任務』)まで読んだ、これは確かに面白い!ダウナー系の『進撃の巨人』って感じ。

2024-03-28 12:33:29 | フリーレン
アニメが終わるまでは手を付けていなかったフリーレンの原作だけど、ようやく放送が終わったので、読み始めてみた。

そしたら、あっという間に読み終わった。

恐ろしいくらい、ストレスのない作品で、サクサク読み進めることができた。

で、確かに、これは面白い。

なんか、ちょっと前にフリーレンが過去に戻ってヒンメルたちとまた冒険をしている、とかいう話を耳にしてしまっていたので、なんだそりゃ、と思っていたのだけど。

実際に読んでみれば、それは、フリーレンが過去に戻った、ということよりも、むしろ、女神の力はそれくらい不可思議で超越している、ってことを表すためのエピソードだったので、なるほどなー、と思った。

これ、まるまるちゃんとしたファンタジーで、構成としては、『進撃の巨人』に近い。

だって、これ、多分、フリーレンがフェルンたちと旅を始めた「ヒンメルたちとの冒険の旅路をもう一度たどりながらヒンメルたちの死に対してきちんと喪に服す」という動機はあくまでも物語を進めるうえでの表の理由であって、物語の本当の目的はきっと、フリーレンたちが住む魔法世界が成立した理由を探求する話のように思うから。

『進撃』であれば、巨人の駆逐が当初の目的だったのが、いつの間にか、巨人の来歴からユミルの民を巡る世界の話に変わってしまったのに近い気がする。

フリーレンの場合は、巨人の秘密に相当するのが、魔法が存在する理由、ってことかな。

だから、系統の異なる魔法を操る魔族の話が出てきたり、根源としての女神の存在が結構語られたり、ということになる。

『進撃』との並行性は、最新話において、同じ人間同士のあいだで、帝国と魔法協会のあいだで争いが生じる、という流れで、これ、まるまる『進撃』のマーレ編、つまり、マーレとエルディアの対立の話をなぞってるように見える。

そして、その「人対人」のいやらしい戦いを描くためにキャラとして必要だったのが、ゼーリエ麾下の一級魔法使いだった、という流れかな、と。

なので、当初あった、フリーレンののんびりした旅路からずいぶん遠くまで来ちゃったなぁ、というのが最新話あたりを読んでの率直な感想。

だって結局、魔法を巡る政争まみれの物語になってしまったからw

で、その過程で、帝国側と魔法教会側で語られるのがきっと「魔法とはなにか」に連なる評価や意見、情報になるのだろうな。

で、その政争のあいだで、一種の中立サイドとしての位置を占めるのが、名前の指し示す通り「自由人」であるフリーレンとその一行、という流れ。

うまいといえばうまい。

さらにうまいのは、フリーレン一行のフェルンが一級魔法使いになってしまったから、放っておいてもフリーレンの耳には、魔法協会の動きが伝わってしまうこと。

で、弟子であるフェルン想いのフリーレンは、なんだかんだいって巻き込まれるし、関わろうとする。

師匠フランメの師匠だったゼーリエが総帥という因縁もあるし。

ゼーリエとフリーレンが、同じエルフでも違う哲学を持っている、というのもある。

なので、物語的にはいろいろな「物語起動因子」が随所に埋め込まれていて面白い。

だって、人間vs人間が幹の物語になったら、絶対魔族がどちらかにつこうとするに決まってるし、もしかしたら、魔族ではない第3勢力も現れるかもしれない。

そういうときにこそ、どこにも所属しない風来坊のフリーレンの一行が意味を持つ。

ゼーリエも、そうした動きを見越してわざとフリーレンを魔法教会出禁にしたのだと思う。

好敵手だからこそ相手の動きを信じられる、ってやつだね、きっとw


・・・ということで、これは面白い、とても面白い。

しかし、聞いていたことではあるけれど、原作のマンガには、およそアクションシーンというものがない。

全ての絵が、静止画のイラストなので、戦闘場面があっても、全く動きがないし、なんだったら、次のコマであっさり戦闘が終わっていたりすることもしばしばw

だから、気分的には、紙芝居とか絵本とか。

物語はしっかり練られているから、むしろ、全ページイラストがついたラノベ、って言ったほうがいいかもしれないw

なので、アニメスタッフは本当に優秀で、その貧弱なアクションシーンを思い切り動かしたことで、フリーレンという作品の中にあったけど隠れていた魅力を引き出した、という感じw

まさに、メディアの違いを意識せよ!だね!

これもまた『進撃』に似ていて、立体機動装置の凄さはアニメになって初めてわかった、ってのに近い。

エレンやリヴァイがグリグリ飛び回るさまの凄さは、原作の漫画では全然伝わってこないけど、それがアニメだと、文字通り目を見張る物になった。

同様に、『フリーレン』の場合も、魔法戦闘の凄さは、動きのあるアニメだからこそかっこよく描くことが出来た。

二次試験の迷宮攻略で、最後にフリーレンの複製体にフリーレンとフェルンが挑んだ魔法戦争の場面など、映像だとやっぱり引き込まれたからね。

そもそも外連味が違うw

なので、原作を読みながらつくづく良かったなぁ、と感じたのは、アニメを経由してキャラの動きや言葉遣いがすでに脳内にインストールされているので、マンガの貧相なアクションでも勝手に脳内補完してくれるようになったこと。

むしろこのシーンはアニメだったらどう表現するのか?というのが密かな楽しみになってしまうくらいw


最後に、さっき、フリーレン一行は中立サイド、という言い方をしたけど、その自由人のフリーレンの行動原理にいまだに大きな影響を与えているのが、なくなった勇者ヒンメル、というのがなんともニクらしいw

ヒンメルは完全に、この物語における善の象徴。

まさに、勇者の誉。

感情の起伏が少ないエルフのフリーレンが、それでも義侠心にかられて動いているように見えるのも、常にフリーレンがヒンメルのかつての言動を振り返っているからなんだよね。

その意味では、フリーレンは、ヒンメル教の使徒、といってもよい。

それくらい、ヒンメルの教えが、今世界の善心を支えている。

ヒンメルこそがこの世界の道徳。

「なろう」の世界では、いつの間にか「勇者」といえばすっかり嘲笑の対象になって大抵の場合は「勇者(笑」になってしまったけど、そうし悪習を大いに覆すくらい、この物語における「勇者ヒンメル」は勇者してる。

そのあたりも安心して読み進められる理由の一つ。

ホント、久しぶりに出会えた良質のファンタジーだよ、この『葬送のフリーレン』という作品は。

ということで、続きが楽しみだよ、原作連載も、アニメ続編もw

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葬送のフリーレン 第28話 『また会った時に恥ずかしいからね』 感想: フリーレンもゼーリエも人間が大好きな女神様みたいだなw

2024-03-23 01:52:08 | フリーレン
あー、終わっちゃったなぁ、って思うのと、

よーし、これで原作、読めるぞ!っての両方が終わっての感想w

しかし、ホント、良かったなぁ。

最初は、2クール目になって一級魔法使い編になってから、え、何このバトル漫画化!って感じて、なんか違う・・・、って思ってたのだが、ゼーリエがちゃんと出てきたあたりから、なるほどね、これはエルフと人間の関係を描くための物語装置だったのね、ってわかってからは、ものすごく納得した。

そういう意味では、アニメは戦闘シーンが無駄に良かった分、ちょっと見どころが図てたような感じを与えてしまった、ってことだったのだろうな。

どうやら、原作のアクションシーンは相当ショボいらしいから。

でも、複製体のフリーレンを本物のフリーレンとフェルンが退治する場面とか、アレはびっくりするくらいよく動いていたからね。

そりゃあ、ちょっと誤解を与えてもしかたなかった。

もちろん、戦闘シーンの描写は圧巻だったので大満足。

でも、その上で、そうしたやり取りの全てが、弟子フランメの遺言を呪いのように引き受けたゼーリエを描くためのものだったってのがニクイ。

そのうえで、そうしたゼーリエを持ち出したのが、フリーレンの個性を際立たせるためのものだったのだからズルい。

前回、ゼーリエがでゼンゼのことを詰ったことで、なんかゼーリエ、うぜぇ、って思わせておきながら、今回、実は、弟子の人間がどれも自分が納得できる出来ではないけど、でも大好きだった、とか言ってるんだから、何だゼーリエ、このツンデレ、とか思うよねw

だから、そんなゼーリエの本質に気づいて、ゼーリエもフリーレンも、自分の描く未来のために配置したフランメがやっぱりものすごい策士wだったってことだよなぁ。。。

ゼーリエには、魔法のすべてを知る智者として位置付け、その知恵の保存と人間への付与の人を与える一方、

フリーレンには、あくまでもVS魔族戦のための魔法の隠密化だけを鍛えて、あとは、自分同様、自由に魔法を使うことを教えたのだから。

師匠のゼーリエには知恵の伽藍の維持を、弟子のフリーレンには、とにかく魔法との自由なふれあいを委ねたのだから。

ホント、素晴らしい。

そのうえで、フリーレンがどれだけヒンメルという人間から学んだのか、ここに来て差し込んでくるんだからズルい。

しかも、デンケンはフリーレンに憧れて魔法使いになり、ヴィアベルはヒンメルの冒険譚をきっかけに魔法戦士?になったというのだから、ヒンメルの死から始まったフリーレンの旅の中締めとして、こんなに嬉しい話はないよね。

そういう意味で、寿命の異なるエルフと人間の間の関係性がとても丁寧に描かれていて素晴らしかった!

2期、是非、よろしく!

これは、感覚的に『進撃』のように時間をかけてでも最後までアニメ化すべき作品だと思う。

ゼーリエの登場でフリーレンの位置付けがよくわかったので。

でもまぁ、多分、ここから続きの原作に手を出すんだろうなぁ、きっとw

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葬送のフリーレン 第27話 『人間の時代』 感想: 全てはフランメの手のひらの上の出来事だったってことかw

2024-03-16 01:49:40 | フリーレン
意味深で暖かい静かな神回だったねー。

まさに「人間の時代」というタイトルに相応しい回。

何がスゴイか、って、結局、ゼーリエにしてもフリーレンにしても、1000年前のフランメの思惑のとおりに動いて、ともに「人間の時代」をもたらすのに貢献してしまっているということ。

ゼーリエは、フランメの遺言に従い、大陸魔法協会のドンとして君臨し続け、人間の魔法使いの育成に従事し、常に寿命の短さゆえ自分の高みに達する前に一生を終える人間のあり方に失望しつつ、それでも世代を重ねるごとに人間の才が伸びていることを実感しながらここまで来ているのに対して、

フリーレンはフリーレンで、こちらもフランメに諭された通り、魔族討伐のために、ひたすら魔力を隠す能力を研ぎ澄ますことに修練を重ね、その結果、ゼーリエからは「年の割に能力のない」魔法使いでありながらも、ヒンメルたちとともに魔王の討伐に成功を収めた。

その傍らでフリーレンは、フランメの自由な思考をなぞるように、民間魔法の収拾に努め、常に新たな魔法の可能性に対してオープンな鷹揚な姿勢を取り続けてきた。

言ってしまえば、ゼーリエは、魔法の何たるかを教え維持し続けるという伝統的権威の保全者としての役割を担い、対してフリーレンは、魔法のもつ潜在的可能性を実際に実現させる「民間=人間の魔法」の収集家、観測者として生きてきたことになる。

ゼーリエは自分こそが魔法の中心だという自負をもっているけれど、その実、弟子であった人間のフランメの願うままに振る舞ってきたわけだ。

つまり、死ぬことでフランメは、ゼーリエにもフリーレンにも、一種の「呪い」をかけたことになる。

その構図が、今回の話で明らかにされて、なんていうか、そのフランメの千年の未来を見据えた振る舞いに、なんだか爽快さを覚えてしまった。

うん、ものすごく良い回だよ。

ゼーリエは一人の天才・強者がいればそれで十分と思っているけど、それはまさに、エルフゆえの発想で、それに対して、フランメを師と仰いだフリーレンは、体はエルフ、心は人間、という存在として、人間の可能性を見続けてきた。

・・・といっても、フリーレンがその境地に達したのは、ヒンメルたちと出会い、彼らの死を経験したからなんだよね。

その意味では、ハイターの弟子、というか子どもであったフェルンは、きっとフリーレンにとっても重要な意味を持っているんだろうなと思う。

多分、フェルンは、フリーレンの目には、人間の可能性そのものに見えているのだろうね。

で、そのフェルンが、今回、ゼーリエからも見初められたwというのだからスゴイ。

まさに「人間の時代」を体現した存在がフェルンってことじゃんw

そのフェルンが、ゼーリエの誘いに対して、自分の師はフリーレンだと応えたのだから、これは痛快w


・・・ということで、前回までが第2次試験のダンジョン攻略で、確かに見ているとものすごいアクションの連続なので、おおお!と嘆息していたわけだけど、ただそれは見終わったらそれまでだったのだけど、

今回の話は、そうしたアクションシークエンスとしての第2次試験を描くことで、何が企図されていたのか、それが明らかになってすばらしかった。

しかも、その意図を誰が語るでもなく、ゼーリエとフリーレンの言動の対比でしめしてくるのだから。。。

いやー、脱帽だよ、これは。

にしても、そのゼーリエとフリーレンの二人から一目置かれるフェルンって・・・w

で、次回でどうやら終わりみたいだけど、これはもう落ち穂拾いのようなエピローグになるのだろうな。

間違いなく2期はやるだろうけど、とはいえ、時間は結構空いてしまうのだろうな。

ということで、ようやく禁じていた原作に手を出せるような気がするw

あー、しかし、ほんと、いい回だったなぁ。

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葬送のフリーレン 第19話 『入念な計画』 感想: 面白いけどつまらない。。。どうにかしてほしい。。。

2024-01-21 16:14:29 | フリーレン
うーん、面白いのだけどつまらない。

面白いというのは、一級魔法士試験が事実上のバトル・ロワイヤルになってきたから、それなりにアクションが増えてきて、動き始めたら、とりあえず見入ってはしまうところ。

でも、それだけなんだよね。

特に物語として面白いかというと、そんなこともなく。

なにより、フリーレンの面白さって、こんな対人戦闘じゃないでしょ?と思ってしまって。

ミスマッチも甚だしい。

まぁ、フリーレンと別行動をしたことで、フェルンの魔法士としての優秀さがはっきりするというのはあるのだけど。

意味があるとすればそれくらいかな。

大体、試験で殺し合い、というのが、どうにも唐突で。

だって、所詮は試験じゃん。

そこに本来、殺し合いまでする意味はない。

それを嬉々としてやり合う奴らを見ると、萎えて仕方がない。

フリーレンの面白さって、そういう異能バトルものとは違う、のんびりしみじみしたところにあったと思うのだけど。

戦闘にしても、必要だから人、というか魔族を殺める、だけだったわけで。

もちろん、試験になっても、フリーレンやフェルンはそうした高邁な姿勢は維持するのだろうけど。

ただ、そうなると、いわゆるヒャッハーな殺人狂の魔法士とか、物語的にはただのノイズにしかならない。

いや、物語を進める上でそういう狂人系のキャラが必要な局面があることはわかるけど、でも、それなら、こんな試験ごときで紹介するものじゃないよね。

ということで、これじゃない感、が半端ない。

見たいのは、フリーレンたちの旅路であって、どこぞの宮廷魔法使いのおっさんとか、マジでどうでもいい。

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葬送のフリーレン 第18話 『一級魔法使い選抜試験』 感想: いきなり魔法使い対決みたいな話になったw

2024-01-14 17:44:34 | フリーレン
いやまぁ、なんとなく聞いてはいたけどね、魔法使いの選抜試験があるのは。

もっともフリーレンとフェルンが試験に臨むのは、一種の通行許可証としてだけどw

ただ、これまでのほのぼのとした道行から、しばらくの間は、魔法使いどうしの戦いが繰り広げられるみたい。

あ、ちなみに原作は未読。

なんとなくフリーレンについては、原作を知らずに見続けたほうが、気持ちよくまったりしたり驚いたりしたりできるように思ったからw

多分、2クールが終わったところで、原作に手を出すのだろうけどw

そういう意味では、全くこの先は読めない。

ただ、選抜試験に集まった魔法使いのいずれもが、只者ではない曲者であることはわかったけど。

でも、それでも、フリーレンは折りに触れ、ヒンメルたちとの思い出を振り返るみたいだけどw

とりあえず、しばらくは、一話完結ではない連作のお話が続きそうなのは行幸w

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葬送のフリーレン 第14話 『若者の特権』 感想: 随分ジジくさい、いやババくだいタイトルだなw

2023-12-09 10:37:03 | フリーレン
まぁ、フェルンとシュタルクのいざこざ?が中心だからしかたないのだけどw

こうなると完全にフリーレンがただのおばあちゃんだな。

ザインにしたって村の若い衆くらいの位置づけw

千年生きるエルフだからしかたないのだろうけど、こうした「人生のズレ」がこの作品のテーマのひとつなんだろうな、きっと。

人の寿命を超越しているという点で女神ポジション。

もちろん、エルフがフリーレンひとりってことはないから、この先、長寿種どうしの接敵で、その長命の話もされるのだろうけど。

まぁ、そういう物語上の設定の話はさておき、単純にこれは、昭和のおばあさんと令和の高校生の対話ってことだよね。

それはそうとヒンメルはフリーレンのことが気になっていたんだな。

そうなると人生の末期に、すっかりハゲジジイになったところで、昔と見た目が全く変わらないフリーレンと再会したのって、どういう感じだったのだろう?

各地に建つヒンメルの銅像を見るたび、この旅がヒンメルを偲ぶ巡礼のように思えてきた。

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葬送のフリーレン 第13話 『同族嫌悪』 感想: フリーレンがなにかの小動物に見えてきたw

2023-12-02 16:56:39 | フリーレン
どうでもいいけど、フリーレンが寝てるときの幸せそうな目、いいよね?

なんか今回はそれに尽きたかなw

ザインの勧誘にしても、フリーレンの過去を振り返るような話だったので、今回は、なんていうか、しみじみした話だったね。

で、こういうのも嫌いではない。

あ、でも、今回の話を見ると、ザインは、フリーレンパーティの中で、常識人代表だということがよくわかったw

そうだよね、フェルンはハイターに、シュタルクはアイゼンに、それぞれ幼少の頃から育てられているから、いろいろと常識外れであることは間違いなく。

そういう意味では、ザインの加入で、ますますフリーレンたちの漫才が増えていく、ということなんだろうなw

ただ、どうやらザインってわりと早くパーティから抜けてしまうらしいので、となると、ますます、彼がいる間に、フリーレンたちの常軌を逸してるところが明らかにされていくのだろうな、と思ったりw

ともあれ、どんどんフリーレンが小動物に見えてきたw

こういうとき、エルフという、一応は人外の設定って便利だよね。

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