BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

進撃の巨人 The Final Season 完結編 感想: 「自由の奴隷」の明言が意味すること!

2023-11-15 17:58:55 | 進撃
ようやく終わったわけだけど。

正直、完全に熱が冷めてしまったところでの、完結編だったので、最初はだいぶ戸惑った。

でも、それでも途中まで見ていくと、最後まで勢いで見れてしまったのだから、やっぱり『進撃』はよくできた作品だったんだな、って思った。

あと、今回の映像化で、終盤のエレンとアルミンのやり取りがだいぶ増量されたわけだけど、その中で新規にエレンの口から出た

「自由の奴隷」

という表現は、原作が終わってから今日までの世相の変化まで踏まえたものだったのだろうなと思った。

端的にいえば、現実の世界で、ウクライナとイスラエルのように、複数の戦争が起こるようになってしまったから。

『進撃』が始まった頃は、まだファンタジーの世界での争いとして解釈できていたことが、この数年でリアルになってしまったから。

そうなると、エレンのいう「自由の奴隷」という言葉は重い。

自由だけを求めても世界は破綻する、ということだし、

だからこそ、最初に「自由」という概念の存在をエレンに教えてしまったアルミンがエレンの罪の源であると自覚するのも理解できる。

要するに、自由という価値観に基づくイデオロギー戦争という解釈。

そういう意味では『進撃の巨人』という作品は、2010年代の世相の変化に翻弄された作品だったんだなと思う。

当初こそ、世界を先取りしていたけれど、途中で現実の世界に追い抜かれてしまった。

つまり、「時代」に翻弄されたわけだけど、終盤ではさらにこれに同時代の「世界」の重みも加わった。

始まったときは日本人向けのマンガだったのが、いつの間にか、ワールドコンテントになってしまい、日本人ファーストの構成だけではすまなくなった。

その結果が、今回の「自由の奴隷」という言葉の追加だったと思うのだよね。

ネトウヨ的自由の暴走に対する牽制。

ただ、ウクライナならまだしも、イスラエルとハマスの戦争まで起こると、もはやただのマンガと言い続けるわけには行かないよね。

マーレとパラディ島の争いを考えれば。

それにエレンによるホロコーストを考えれば。


とまれ、かようにこの『進撃の巨人』という作品は、時代と寝ただけでなく、世界とも寝てしまった、類まれな日本のマンガとして記憶されていくのだろうな。

その意味でも、唯一無二の作品になってしまった。

ちょっと驚いている。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

進撃の巨人 The Final Season完結編 前編  第88話 感想

2023-03-04 16:31:03 | 進撃
あまりに久しぶりでどこから始まるのかと思って見始めたけど、あ、そうか、ハンジさんが死ぬ回だ、って思い出した。

というか、87話を見終わった時点で、おいおい、なんだよ、これじゃ、次回、ハンジさんが死ぬところから始まっちまうじゃねぇか!と思ってたことを思い出した。

ハンジさんの頑張りは、原作よりも丁寧に描かれていたし、MAPPAのくせに立体機動装置のアクションが初期の『進撃』のそれに近いものになって驚いた。

ただ、88話の最後まで見ると、あ、なるほど、今回、アクションシーンってハンジさんのところしかなかったからなんだ、ってことにも気づいたわけだけど。

その代わり、後半の89話がアクションシーンだらけになるはずだから、そちらに期待したいけど。

でもなぁ、やっぱりこれ、最後まで一気に流したほうが良かったんじゃないかな。

正直、FINALになってからの引き伸ばし感は流石に酷いと思ったので。

だって、地ならしの緊張感、完全に分断されちゃうじゃない。

あまりに久しぶりだったから、フロックって誰だっけとか思ってしまったし。

なんかね、ものすごくもったいない感じしかしない。

それに、アニが出てくると、ほぼ第1シーズン以来のことなので、余計に、あー、「女型の巨人」の頃は面白かったなぁ、って思ってしまう。

まさか、最終コーナーでエレンがラスボスの方に行くとは思ってなかったし。

地ならし、って殲滅ぶりが、本当にファシズムの軍隊のやり口だし。

実際にウクライナで戦争が続いている現状だと、素直にエンタメとして見ることが難しくなってしまって。

それも含めて、もっと早くに最後まで制作しておけばよかったのに、って思うよね。

結局、エレンにとっての「自由」は呪いだったわけだよね。

エレンが言っていたように、海の向こうに、自分たちを憎む人間がいた、しかも、自分たちはずっと攻め込まれていた、なんとかしたいけど、巨人になった自分にはもう時間があまり残されていない、だったら、一気に盤面をひっくり返すために「地ならし」の決行だ!って流れで、今に至るわけでしょ。

とはいえ、殲滅兵器が巨人の群れによって「踏み潰される」という表現はあまりに神話的過ぎて、現実の核兵器とかのアナロジーが見えにくいのが、受け止め方を難しくしているようにも思うし。

なんていうか、苦虫を噛み潰したような顔しかで来ないのが辛い。

もともと後味の悪い終盤の展開が、現実の戦争のために、輪をかけて評価しにくくさせていて。

それもあって、女型の巨人が背後からズンズン、ズンズンと地響きをさせながら近づいて来た頃の、単純なホラー感が懐かしくなってしまう・・・。

とまれ、秋の後編を待つしかないね。

あまり遅れると、ホントに現実の戦争に追い抜かれるかもしれないのが怖い。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

進撃の巨人 The Final Season Part 2 第87話 『人類の夜明け』 感想: えー、ここでまた半年以上待たされるの?

2022-04-04 16:26:05 | 進撃
確かにミカサが言う通り、このときがターニングポイントだったんだろうなぁ。

ミカサの言葉次第でエレンのその後の行動が変わった?

でもだとすれば、エレンから見たとき、ミカサだけ、その未来が見えない人だったのかな?

だって、進撃の巨人の能力によって、すでにエレンは、地ならしであのマーレの街が踏み潰される未来を知っていたわけでしょ?

だったら、ミカサの未来もわかっていそうなものだけど。

エレン自身の未来を左右する要素として、ミカサの挙動があったのかな?

原作でも今回のあたりから、物語の時系列がわかりにくくなってきたんだよね。

例のミカサの頭痛問題もあったわけで、ミカサが、実は時間線の特異点で、彼女だけが、複数の世界をやり直している、とか、そんな説もあったなぁーと。


とまれ、地ならしがとうとう大陸に上陸。

でも続きは来年w

切るなら、たしかにここだろうけど、でもこの先残っているのって、ひたすらエレンの始祖の巨人との対決だけだからなぁー。

しかも、圧倒的にミカサやアルミンたちの消耗戦だから。

それなら、ここは一気にこのまま最後まで駆け抜けてほしかったと思うけど。。。

まぁ、映画エンドじゃなかったのは助かったけど。


にしても、この完全編放送までの間って、地味にウクライナ戦争に配慮した結果なのかな?

地ならしって端的にホロコーストだから、時世的には、ちょっと洒落になっていないし。

それだったら、2023年まで持ち越し、というのもわかるけど。。。

でも、もう、原作が終わってから一年経ってるしなぁ。

てっきり、原作の終了と合わせて終わりにしてくると思っていたけど。

それが無理だとしても、1年経っても終わってないとは思わなかった。

なんか、そういうところ、タイミングを合わせて大きなブームを作るよりも、焦らすだけ焦らして、その間も原作の販促を進める、みたいな方向に、制作サイドの考え方が変わっちゃったのかなぁ。

なんだかなー。

もともと終盤の物語は、構造的にループを想起させるところがあるから、畳み掛けるようにして見せないと面白みにかけるはずなんだけどね。

要は、あれか!って思い出せるから面白いんで。

それが時間が空いたために、記憶がほとんど消え去った後では、普通に見ても気づかないことばかりだからなぁ。。。

なんか、いろいろと間違ってる気がするよ。

ともあれ、ここから先は、ミカサとアルミンとエレンの3人の物語だからなぁ。

そりゃ、無双するリヴァイが邪魔だったのもわかるけど。。。。

でも、最終決戦で、リヴァイが怪我をせずにベストコンディションのままでエレンに臨む姿も見てみたかったなぁ。
なんか、そういう本格的なIFストーリーを描いてくれないかなぁ。

原作が終わったからって、このまま埋もれさせるには惜しい話だと思うのだけどね。。。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

進撃の巨人 The Final Season Part 2 第86話 『懐古』 感想

2022-03-21 16:16:29 | 進撃
原作を読んだときも思ったけど、今回の戦闘は、本当に無意味だよなぁ。

完全に、身内どうしの殺し合いでしかないから。

まさか、ここまでフロックが捻れたキャラになるとは思わなかったけど。

でもまぁ、ほぼ全滅の戦線から生き残った兵士というのは、こうなっちゃうのかもなぁ。

そういう意味では、後進の教え子たちに未来を託して死んでいったマガトとシャーディスって、ある意味、狂信フロックの成れの果てでもあるんだろうな。

なんか、そのあたりは、意外と好対照の存在だなと思った。

まぁ、彼ら以外は、基本、みんな戦闘シーンだったので、特に内面がどうこう、という場面でもなかったし。

まさか、コニーがライナーとアニを救う日が来るとは思わったかったけどw

みんな成長した、ということでw


それにしても、ホント、巨人って弱くなったなぁ。

普通の建物の脇に立って、防衛戦をしているからなのかもしれないけれど、まさか、こんなに鎧の巨人も女型の巨人も、人間に蹂躙されるようになるとは。

あの、圧倒的破壊力の鎧と女型はどこにいった?って感じた。

その分、アギトが巨人っぽかったわけだけどw


しかし、MAPPA、頑張って動かしていたけど、肝心のところで止め絵をいれたり、芝居をするところで、口は見せずに目だけにしたりと、変なところで「省エネ」モードを見せるのがなぁ。。。

WITのときのように、この回はとにかく最初から最後まで動かす!みたいなエネルギーというか、パッションがみられないんだよねー。

だから、アクションが全然、記憶に残らない。

何か、根本的なところが違っているんだろうな、WITとMAPPAでは。

なんかね、今回のアクションは、全部、なんだかPSYCHO-PASSのような感じだったんだよね。

動いてはいるけど、なんか機械的で迫力に欠ける。

なんでなんだろうねぇ。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

進撃の巨人 The Final Season Part 2 第85話 『裏切り者』 感想

2022-03-14 17:43:29 | 進撃
ライナーたちとミカサたちの共同作戦の開始!なんだけど、

久しぶりの女型の巨人はかっこいいなぁ、と思った瞬間、かつて第1シーズンでエレンの拉致のために調査兵団の兵士を蹴散らした姿とまった同じ形で蹴り飛ばしていて、いやー、因果はめぐるなぁ、と思った。

後味悪い、というか。

あと、以前なら、女型の巨人と鎧の巨人の揃い踏みで、こりゃヤバいと思っていわけだけど、雷槍の登場以後、必ずしも巨人が無敵、というわけでもなくなったのが、なんともいえない。

昔は、リヴァイ兵長くらいしか女型には対処できなかったに、いまや、そこそこの兵士でも、連携して雷槍を撃てば撃退できない相手ではなくなった。

巨人の無敵感がだだ下がり。

いや、人類の知恵が巨人を凌駕した、ということなのだけどw

その意味では、雷槍の発明者であるハンジさんとともに戦わなければならないライナーとアニも不憫といえば不憫。

でもまぁ、要するにこれが、いずれは巨人も抑止力ではなくなる、というマーレ軍の懸念につながる話だったわけだな。

だって、フロックごときのイキリ三下が指揮しても、雷槍があればなんとななるのだから。

恐ろしきは、人間の兵器開発力であることを思い知らされた回だった。

一方、アルミンとコニー組の葛藤もなかなかのもので。

正しく裏切り者としてこの間までの隣人をその手にかけなければならなくなる。

ホント、戦争でいやだね。

でも、そこで、マルコやベルトルトの言葉が今更ながら木霊するのだから、作者の底意地の悪さも大概だよな。

ということで、原作既読だけど、今回の場面は、いろいろとやりきれない思いが強かった。

でもまぁ、やっぱり女型の巨人の蹴りだよ。

久しぶりの登場って、もしかしたら、ごくごく初期の頃の女型の殺戮ぶりを思い出すための「久しぶり」だったのかもしれない。

やっぱり、底意地が悪いなぁ、この作者は。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

進撃の巨人 The Final Season Part 2 第84話 『終末の夜』 感想

2022-03-08 15:54:14 | 進撃
あー、ジャンの至高の人生勝ち組計画の図、今回に回してきたかw

ホント、このジャンの俗物なのに、最後は人助けの方に回ってしまうという、お人好しのところはいいよね。

まぁ、コニーにしても最後はやっぱり悪いことのできない善人なのも同じなのだけど。

でも、ジャンは、ホント、よいバイプレイヤーだよなぁw


とはいえ、なんか、やっぱり冴えない描写ばかりだなぁ。

ホント、MAPPAに最終シーズン任せたの失敗だったんじゃない?

いや、ここまで人間の描写が、絵としても、セリフとしても、できないプロダクションに任せたのは、ホント失敗でしょ。

相変わらず、原作の再現しかしてない。

今回なんか、ターニングポイントとしてものすごく重要な回なのにね。

そんな口論が中心の回なのに、途中、背景の森の枝とか映しているのはマジで意味不明。

人が出てきても、鼻から上のカットにして、口の動きを見せないとか、そんなところで省力化しちゃだめでしょ?

構図としても、真正面から顔を捉えるか、ほぼ真横から捉えるかくらいのヴァリエーションしかない。

マジでありえないくらいの劣化。

もうこれ、リカバリーは無理なんだろうなぁ。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

進撃の巨人 The Final Season Part 2 第83話 『矜持』 感想

2022-02-28 15:36:30 | 進撃
あれ、おかしいなぁ。

今回の話は、これまで争いあっていた陣営が、「エレンの暴走を止める」の1点で協力しあう体制に至る、という、このファイナルステージにおいて転換点となる大事な話だったはずなのだけど。。。

期待していたよりも、画面の作りが淡白すぎて。。。

なんか、これ、もうアニメにする意味、あまりないんじゃないかな。

原作を超えるワクワク感がみじんもない。

ただ、原作の絵をそのままなぞっているだけ。

だから、既視感しかない。

本当は、

ファルコを巨人化した母親に食わせようとしたコニーをアルミンが身を挺して止めることで、兵士としての大事なことを思い出したコニーの決意、

ならびに、エルヴィンの代わりに生き残ってしまたアルミンの気持ちの切り替え、

そのコニーとアルミンに、偶然、街で、パイをほうばっている際に再会するアニのバツの悪さ、

最後には、貧乏くじだとわかっていても、正義の側に立ってしまうジャンのカッコ悪いかっこよさ、

やっぱりエレンからもらったマフラーを捨てきれないミカサの未練、

といった111期生たちの覚悟のオンパレードなのに。

そこに、最後はライナーが合流するわけで。


さらにいえば、

もはや抵抗手段をもちえない満身創痍の状態で、同じく年長組の「矜持」としてマガトと対峙したリヴァイ、

その両者の傍らに佇む、ハンジとピークの、二人の女性副官。

といった具合に、一枚絵で見せればビシッと決まる場面の宝庫だったはずなのに。

それが、ひたすら淡白に進められてしまうだけ。

なんかねー、もう少し、演出の付け方ってものがあると思うのだけど。

原作になくても、たとえば、進撃するエレンの横顔とかをワンショット挟み込むとか。

もっと、画面に緊張感を持たせる工夫を施せると思うのだけど。

ホント、淡白。

このままだらだらと原作を消化しながら、最後は尺の都合で劇場版にいくのかね?

こういうのは、やっぱり、最初から最後まで数年くらいで終わらせるような制作体制、ってつくれないものなのだろうか?

確かにこれなら、鬼滅のほうが全然いい!ってことにしかならないよね。

残念だなぁ。。。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

進撃の巨人 The Final Season Part 2 第82話 『夕焼け』 感想

2022-02-21 19:04:51 | 進撃
ようやくアニが復活。

・・・なのだが。

原作でアニが復活した場面を見たときは、あー、なるほど「全ての硬質化を解く」というのは、アニの硬質化も解いてしまうのか!ってびっくりして、

いやー、作者、よく考えてるなー、って、えらく感心した記憶があるのだけど。

でも、アニメでの描写は、なんか、そういう感慨が全然感じられないものになってしまった。

多分、前回の締めと今回の冒頭に、アニの復活を分けてしまったためなんだろうけど。

それにしても淡白すぎた。

というか、やっぱり、MAPPA、演出が控え目すぎだろう。

正直なところ、原作で読んでも、地ならしが始まってしばらくは、もうほとんどエレンは登場せず、立体機動もほとんど登場しない状態になって、絵的には退屈なものになっていたので、アニメ的には、もっとこう動きを強調したメリハリのあるものになると期待していたのだけど。。。

MAPPAって、全然、そういう演出しないよね。

ただ、原作を忠実になぞるだけ。

原作を再現するだけ。

だから、ひたすら退屈なままで過ぎていく。

だったら、せめてもう少し、各キャラの顔芸ぐらいしてほしいのだけど、それすらない。

陰鬱な表情にしても、原作通り、顔に直線を複数かぶせるだけだものね。

さすがにそれはないだろう、って思ってしまう。

アニだけでなく、ヒッチにしても、アニメなんだから、もう少し表情に起伏があってもいい。

ましてや、幼馴染のエレンが今や稀代のテロリスト、破壊者になってしまったアルミンやミカサにしたら、その困惑は激しいはずで。

でも、そういう表情はMAPPAって全然作れない。

ファイナル・シーズンもWIT STUDIOがつくっていたら、もっと盛り上がっていたのだろうな、ってどうしても思ってしまう。

残念でならない。

『鬼滅』の起伏のある演出を見た後では、流石にね。

もちろん、遊郭編は全体的に、過剰に崩した原作絵が再現される場面が増えて、第1期に比べれば随分マンガっぽくなったな、って思ったときもあったけど、でも、鬼との戦いになったら、全員マジ顔になって駆け抜けていった。

ああいう力のある表情が、進撃でも見たかったんだよ。

なんか、どのシーンを見ても、適当にCGで描きました、みたいなカクカクした感じが残っていて。

大体動きそのものが少ないしね。

ホント、なんで、WIT STUDIO、ファイナル・シーズンをやらなかったんだよ。

あのアニの女型の巨人襲来のときの興奮はなんだったんだよ。。。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

進撃の巨人 The Final Season Part 2 第79話 『未来の記憶』 感想

2022-01-31 15:14:23 | 進撃
あぁ、とうとうここまで来たか。

この「未来の記憶」のところは、正直、最初に原作を読んだとき、え?なに?って困惑したものね。

すべては、進撃の巨人、の能力がチートすぎるからなのだけどw

でもさぁ、まさか進撃の巨人の継承者はみな、未来の継承者の記憶が覗けるなんて思わないし、ましてや、その能力を使ってエレンが過去のグリシャを操っていた・・・なんてこと、想像できるわけがないよね。

しかも、この能力のヤバいところは、グリシャが最後にジークに言っていたことから想像するに、エレンで進撃の巨人の記憶が消失するってことだよね。

つまり、原則論で言えば、最後の進撃の巨人継承者が、過去に遡行して、先代、先々代・・・、と過去の進撃の巨人継承者の行動をしばることができる、ということだから。

そうすると、グリシャの前のエレン・クルーガーがアルミンやミカサの名を口にしたのも納得がいくことになって。


少なくとも前回、ジークがエレンをはめた、と思っていたら、実は、エレンのほうがジークをはめていた、ということになってw

この心理的シーソーゲームが繰り返されるのもすごい。

まぁ、でも、とにかく、エレンがグリシャをそそのかして、始祖の巨人を食らわせたというのには、ホント、びっくりだよ。

それゆえ、このあと、エレンの配慮でベルトルトが生かされて、その結果、エレンの母親がジークの母親が転じた巨人に食われる、という展開まで起こるのだからw

要するに、第1話の超大型巨人以後の流れも、基本的にはエレンの描いたシナリオだった、ってことになって・・・。

未来のエレンのシナリオに、過去の子どもの頃のエレンが翻弄される、という。。。

なかなかにエグい展開。

とまれ、このあたりの真相の真相!的展開は、頭がグルグルする内容なので、こうして映像で改めて見ると、納得できるところが多くて面白い。

次回も楽しみだ。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

進撃の巨人 最終話(第139話) 『あの丘の木に向かって』 感想: まさかのゼロ・レクイエム!ゼロ年代的セカイ系の物語として終わることになろうとは!

2021-04-09 11:21:55 | 進撃
いやー、まさかほんとにゼロ・レクイエム・エンドになろうとは・・・

エレンが、まんまルルーシュになってしまうとは。

そして、アルミンが、スザクになってしまうとは。

なんか、最後は、微妙にゼロ年代的なセカイ系なオチになってしまったな。

まぁ、マーレ編から、エレンが、始祖ユミルの力で、時間の流れがなくなった、過去も未来も現在もない世界にアクセスできるようになってしまった頃から、ちょっと怪しいなぁ、とは思っていたのだけれど。

となると、始祖ユミルの世界って、要は、コード・ギアスにおける「Cの世界」だったってことだよね。

ガチで、すべての記憶があるアカシック・レコード。

まぁ、神話にならえばそうなるよなぁ。

しかし、始祖ユミルがミカサに見出した力ってなんだったのだろう?

いや、今回の話の流れ的に言えば、それが「愛」に関わることは明白なんだけど。

始祖ユミルがフリッツ王に抱いた「愛」がまねいた足かせを外す何かが、ミカサがエレンに向ける「愛」の見つけることができた、ということだよね。

そうなると、前回の最後で、ミカサがエレンの首を跳ねる場面を見ていたときの始祖ユミルの心情を想像するしかないのだけど。

愛情は従順であるだけでなく、時には罰することもできることだ・・・とかかなのかね?

まぁ、このあたりは、もうすこし時間が過ぎて、それこそ、第1話から通しで読み直したらもう少しなにか考えが浮かんでくるのかもしれない。


ただ、ちょっと思ったのは、この物語については、伏線回収がされていない!と連呼するのは違うように思うのだよね。

大事なことは、ある大きな神話的な物語設定の下で、エレンたちがどう生きてきたか、ということにあるはずだから。

確かに、最初にまずは壁が破壊されエレンの母が殺されるというイベントが発生しなかったら、エレンが「進撃の巨人」の力を父から継承する展開にならない、だから、本来なら死ぬはずだったベルトルトを生かした、ということまでエレンの口から聞かされると、おいおい、それはさすがにマッチポンプすぎるだろ?と思うわけだけど。

でもそれも、物語が進んで、エレンが、勲章授与の式典のときに、ヒストリアの手をとったときに、ようやくわかることなのだから、しかたがないことで。

ただ、物語の最終コーナーであるマーレ編になって、始祖ユミルの世界と、進撃の巨人の「未来の記憶を見ることができる」能力が出てくることで、物語の構造が、完全にループ構造になってしまったことは、最終的にどうだったのかなぁ、とは思うな。

しかも、そのあからさまなまでのゼロ年代的セカイ系のオチを、2020年代というディケイドの最初の年である2021年に示されたことは。。。

なんか、多分、そこに、あれー、ちょっと期待していたのと違った。

「進撃の巨人」というから、この先の「進撃」を示してくれると思っていたのに、そうではなく、ただの「ループの巨人」、「予定調和の巨人」になってしまったのだから。

なんか、肩透かしを食らった感はやっぱり否定できないんだよね。

正直、ストレートに「進撃」の結果を見せてほしかったな。

そういう意味では、リヴァイだけが、調査兵団の生き残りとしてただひとり残ったのが象徴的。

ある意味で、リヴァイvsミカサの、アッカーマン一族の間の世代間対決の物語だったことになる。

リヴァイは、調査兵団の同僚たちと、旧世代の進撃の先には、巨人を駆逐した結果、解放された世界があると信じていたのに、

ミカサは、ただ、エレンとアルミンとの幸福な世界が続けばいいとだけ思い続けてきたわけだから。

ただ、そのミカサ的な小さな世界の話が、セカイ全体の行く末を決める動きになってしまうのだから。

そりゃあ、リヴァイがミカサを苦手に思うはずだよね。

ある意味で、巨人、すなわち、始祖ユミルの天敵がアッカーマン一族だったわけだから。

あ、でもそうか、やっぱり、リヴァイとミカサの物語として読み直すと、違う解釈に至りそうだな。

じゃあ、それはまた次にでも。


それにしても、エレンが眠る場所が、あの丘の木の下なのだから、ホント、予定調和のループだよな。

結局、あの木が世界樹であり、アカシック・レコードだった、ってことだったんだな。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする