BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

蒼穹のファフナー EXODUS 第22話 『憎しみの記憶』 感想

2015-11-29 02:24:37 | ファフナー
いやー、面白かった。
とはいえ、とにかく情報量多すぎ!

というか、派遣組と竜宮島がようやく合流したと思ったら、まさかの真矢の拉致。
そこから、マークレゾンへの畳み掛け。
で、やっぱりジョナミツは、本人のあずかり知らないところで「スパイ」をさせられていたわけだけど、その正体は、予想していたミツヒロのクローンとか、デザインチャイルドなんて生易しいものではなく、まさかの「ミール」による操り人形=パペット。
で、そのミールが、北極ミールなどではなく、三分割された瀬戸内海ミールの最後の一つで、とうの昔に人類軍に奪取され、ヘスターにいいように利用されていたとは。。。

いやー、瀬戸内海ミールの設定はもちろんあったけど、まさか、それをここでねじ込んでくるとは思わなかったし、そのせいで、ヘスターと新国連の能力、少なくとも政治的手腕の評価については見なおさなくてはならなくなってしまったほど。

あんな隠し玉というかジョーカーを持っているなら、そりゃ、ヘスターが権力の座にあり続けていてもおかしくはない、ってことにはなる。

しかし、バーンズの側近もアトランティス・ミールのことは知っていたから、当然、バーンズも新国連がミールを保有していることは知っているだろうな。で、その上で、ヘスターに対して謀反を起こそうと画策している。で、単純な軍略だけ考えれば、竜宮島同様ミールを保有しているのなら、バーンズが、竜宮島と敵対だけではなく共闘の道を見出そうとしているのは理にかなっているしね。

で、そのアトランティス・ミールの力を使って、3機目のザルヴァートル・モデルであるマークレゾンを稼働させる算段。

とはいっても、今回の引きの部分の、アトランティス・ミールによる新国連・人類軍への反乱、その際の実行手段=パペットとしてのジョナミツという流れからすれば、レゾンは、真矢が稼働させる前に、ジョナミツたちが確保してしまうんだろうなぁ。

ただ、わからないのは、瀬戸内海ミールの一つを自分たちがもちながら、どうして竜宮島のノートゥング・モデルのコアを必要とするのか?というところかな。

どう考えても、実際には続編が決定してからの後付設定なんだろうけど、一期の時の、ザインとニヒトが開発される時にも、アトランティス・ミールを新国連が保有していることは前提で、開発されていたんだろうな。

というか、バートランドにしても日野にしても、竜宮島出身者がわざわざ人類軍側についてザルヴァートル・モデルの開発に着手したのも、実際には、アトランティス・ミールがあったことがインセンティブになっていたんだろうな。

ともあれ、ザルヴァートル・モデルは三機になり、その三つが最終的には雌雄を決するということになるのかな。

今回の織姫の発言からすれば、ザイン&一騎は、竜宮島の祝福を受けて再びコアの自己再生を試みて、エインヘリアル的なサポートを受けた竜宮島のファフナーになりそうだし、ニヒト&総士は、シュリーナガルミールが根付いた海神島で再誕しそうなので、両機ともに、改めてオリジナルのザルヴァートル・モデルのスペックからは全く逸脱した、いわば「魔改造」された機体になりそう。その時に今のところラスボス候補であるレゾンは、そのままで済むのだろうか。

それと、ジョナミツがまずはレゾンを乗っ取りそうだけど、OPの真矢、一騎、総士、という締めの三人の登場をみると、なんだかんだいって真矢がレゾンに乗りそうな気もするんだよね。

例の「存在と無の地平」という、EXODUSの鍵となる表現からすれば、一騎&ザイン=存在、総士&ニヒト=無、であるのに対して、真矢=地平という位置づけだったので、レゾンも「地平」の役割を担うような感じがする。

その可能性の理由は二つあって、一つは、レゾンのコアがフュンフのコアであるので、ここで二期開始早々落命した広登が再登場してレゾンの奪取に一役買うのではないか、ということ。もう一つは、真矢がミツヒロの娘であり、ニヒトはもともと真矢の機体として製造されていたこと。だから、ジョナミツ以上に、真矢に適性がある機体なのではないか、ということ。

まぁ、ここにきて、あれだけヘスターが、真矢、真矢、言ってるわけだから、真矢がバートランドの血脈として何か鍵を持っているはずなのは間違いなさそうだから。

しかし、いきなり遠見ではなく「真矢」とヘスターが読んでいるのも、地味に気になるところ。単にミツヒロの娘ぐらいで親愛の情を寄せているならいいけど、まさか、ミツヒロの母がヘスターだったりしないよね。つまり、真矢がヘスターの孫娘・・・、なんていう(ご都合)設定が、今更つけ加えられたりしないか、不安w

しかし、なぜ「レゾン」なのか。やっぱりこれ、フランス語のraisonなのかね。ザインとニヒトがドイツ語だったのに。

レゾンデートルの意味から「理由」の意味でとっている人が多いみたいだけど、言葉自体は「理性」の意味も含むから、「存在」と「無」に比べたら、一歩も二歩も「人間」的なものだよね。そのあたりは、アザゼル型を通じて、すっかり個性のある人間っぽさを身につけたフェストゥムの様子も含めて、生命的、人間的、ということを意識したものなのかなぁ。

そうそう、人間的といえば、操が美羽に対してなかば求婚ともいえる「同化=捕食」を求めているのだけど、このあたりも、どうなのだろう。

仮に、北極ミールが、個体や個性の道を選んで、存在として変異したことを考えると、この操と美羽のやり取りは、もしかしたら、フェストゥムが性を獲得して、より生命に近い存在になる方向に「進化」することを示唆しているのかも。だったら、咲良と剣司が結婚したエピソードも生きてくるしね。

とりあえず個体としてのあり方、その個体が判断の自由を持つこと、などの特性を新たにフェストゥムが得てきているわけだけど、生と死についてはまだ循環について学んだだけで、基本的には単性生殖にとどまっている。そのあたりを変えてセクシュアリティにまで踏み込むのが次の段階であるようにも思うので。レゾンはそういう生殖のあり方も含めた、地球生命体への接近をフェストゥムが試みることの一里塚になると面白いかな。

それと、面白いのは、一期の終盤と、微妙に一騎と総士の役割が入れ替わっていること。一期では、総士が拉致され存在が危うくなっているのを一騎が懸命に救おうとしたのだけど、今回、右腕を失った一騎が同化の果ての昏睡状態にあって動けない。

それに対して、半分は自分の意志、半分は一騎の意志の代行、ということで、真矢の救出に向かうのが総士となっているので。

で、その三人が、いずれもザルヴァートル・モデルの自己再改造によって、新たな役割を請け負うことになりそうだから。

というか、一騎の「魂」はミカミカではないけど、きっとザインの中に今はあるんだろうな。
そして、その意識は、きっと竜宮島ミールとのクロッシングを通じて、カノンや朱音から、次のステップへの説明をされ、選択を迫られるのだろうな。で、ザインが生まれ変わるのとともに、一騎も覚醒。で、多分、その時に右腕も再生される、というルートかな。

とにかく、織姫から、総士が再誕することはすでに明らかにされているので、一騎についても、あの状態にまでなったら、なかばフェストゥム化を経た再誕=進化がありえるよね。そうであれば、二期開始早々、一騎が総士にフェストゥムの世界のことを知らないとこの先、どうにもならない気がする、と発言していたことも呼応することになるし。

で、この一騎の昏睡状態が、竜宮島ミールにとっても、未来に生き残るために不可欠のプロセスであったからこそ、一騎の不在、そして、総士の不在を補って、島の守護者を買ってでてくれる甲洋の復活を織姫は待望していたんだろうな。

どうやら、織姫は、未来視の力を持っているようだしね。

しかし、この流れだと、カノンは最終局面に、全ての因果の説明役として、一騎の前に現れそうだな。そのまま、ドライツェンを駆ってくれることにも期待したいけど。

ともあれ、最終話に向けて、物語は超加速!してきたね。

一時はこのペースで果たしてアルタイルのことまで扱えるのか、と思ったいたけど、アルタイルミールが宇宙衛星でもあることを踏まえると、一気にそれも繋がりそうw

というわけで、早く次回が来ないかなー。
でも、残り4話か。
次回タイトル、全部赤だしなぁ。。。
ジョナミツ・レゾンによる大殺戮の回なんだろうなぁ。

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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第8話 『寄り添うかたち』 感想

2015-11-22 19:30:12 | Weblog
いいねー、名瀬さん!
ハンマーヘッドは俺のハーレムだから、と言い切る技量w

で、いきなり次回「盃」ってことは、鉄華団は、晴れてテイワズの傘下に入る、ってことなのかね。にしても、和服を来て、固めの盃、ってどこの組だよ?って感じもしないではないが、でも、これ、いわば、宇宙が大洋のようなもので、テイワズのような大企業は、いわば海賊の総元締め、みたいなものなんだろうな。

なんにせよ、こうした比喩がすぐに思いつくような構成はいいね。
展開が、比喩的に予想できるので、筋がイメージしやすい。
もちろん、予想通りなら、やっぱな~!って思うし、
予想を外れたら、そうきたか~、となる。
そういう、見る楽しみ、がよくわかっているよね、このオルフェンズは。

しかし、名瀬が出てきて、物語にも人間関係にも深みが出てきていいね。

ピリピリしていたオルガの本心が、名瀬を前にすると、面白いくらい言語されてしまってw
その本音の吐露を、しくじった、と後悔するオルガは、やっぱり歳相応のガキなんだ、って思うしね。

にしても、そのオルガにデコピンする名瀬って、ホントいい兄貴だよなぁ。

で、オルガが後悔するような恥ずかしい本心を吐露したところを、鉄華団側で唯一目撃しているのがビスケット一人だけ、というのがまたね。

鉄華団は家族だ、という名瀬の指摘からすれば、ビスケットは、間違いなく、オルガの女房役w

その傍らで、前回やられっぱなしだったミカが、オルガの前で自分の有用性を示せなくなったら自分の存在意義がないとばかり、落ち込んで、訓練に明け暮れる所もいい。

オルガとミカが、文字通り「共依存」の関係にあるのがよくわかるけど、その関係を単なるもたれ合いに終わらせない存在として、ハンマーヘッドのクルーがいる、というのがいい。

しかも、全員、名瀬の女だからなぁ(笑

鉄華団の男子チームと中途半端な恋愛展開とか想像しなくていいところもいいよね。

まぁ、いろいろな意味で、名瀬が、鉄華団のロールモデルになっていくんだろうなぁ。

ホント、男子高校生の部活と、社会人のプロチーム(それも女子のみ)との交流みたいで、笑える。

しかし、ここまでガンダムって存在を、とりあえずガンプラが売れればいいんですよね、何やっても、って具合に扱っているのがホントいい。

そのくせ、当のキャラたちが魅力的っていうのだから、素晴らしい。

それに、 今はとりあえず、若造の起業物語!って感じだけど、クーデリアの存在が、ちゃんと、後々、巨大な政争に繋がることも、今回、名瀬の口から告げられてるしね。

なんたって、クーデリアの扱いについては、名瀬ですら、自分の分をわきまえて、ノーコメントなわけだから。

なので、後半に入って、クーデリアの物語になってからが、また一つステージが上がる話になるのだろうな。

ともあれ、このまま、ハンマーヘッドの面々が、鉄華団に伴走してくれるといいなぁ。

いやー、ホント、名瀬+ハンマーヘッド、というのは、お話の幅を広げる上で、絶妙の駒だな。

面白い。次回が楽しみ。

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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第8話 『寄り添うかたち』 感想

2015-11-22 19:30:12 | Weblog
いいねー、名瀬さん!
ハンマーヘッドは俺のハーレムだから、と言い切る技量w

で、いきなり次回「盃」ってことは、鉄華団は、晴れてテイワズの傘下に入る、ってことなのかね。にしても、和服を来て、固めの盃、ってどこの組だよ?って感じもしないではないが、でも、これ、いわば、宇宙が大洋のようなもので、テイワズのような大企業は、いわば海賊の総元締め、みたいなものなんだろうな。

なんにせよ、こうした比喩がすぐに思いつくような構成はいいね。
展開が、比喩的に予想できるので、筋がイメージしやすい。
もちろん、予想通りなら、やっぱな~!って思うし、
予想を外れたら、そうきたか~、となる。
そういう、見る楽しみ、がよくわかっているよね、このオルフェンズは。

しかし、名瀬が出てきて、物語にも人間関係にも深みが出てきていいね。

ピリピリしていたオルガの本心が、名瀬を前にすると、面白いくらい言語されてしまってw
その本音の吐露を、しくじった、と後悔するオルガは、やっぱり歳相応のガキなんだ、って思うしね。

にしても、そのオルガにデコピンする名瀬って、ホントいい兄貴だよなぁ。

で、オルガが後悔するような恥ずかしい本心を吐露したところを、鉄華団側で唯一目撃しているのがビスケット一人だけ、というのがまたね。

鉄華団は家族だ、という名瀬の指摘からすれば、ビスケットは、間違いなく、オルガの女房役w

その傍らで、前回やられっぱなしだったミカが、オルガの前で自分の有用性を示せなくなったら自分の存在意義がないとばかり、落ち込んで、訓練に明け暮れる所もいい。

オルガとミカが、文字通り「共依存」の関係にあるのがよくわかるけど、その関係を単なるもたれ合いに終わらせない存在として、ハンマーヘッドのクルーがいる、というのがいい。

しかも、全員、名瀬の女だからなぁ(笑

鉄華団の男子チームと中途半端な恋愛展開とか想像しなくていいところもいいよね。

まぁ、いろいろな意味で、名瀬が、鉄華団のロールモデルになっていくんだろうなぁ。

ホント、男子高校生の部活と、社会人のプロチーム(それも女子のみ)との交流みたいで、笑える。

しかし、ここまでガンダムって存在を、とりあえずガンプラが売れればいいんですよね、何やっても、って具合に扱っているのがホントいい。

そのくせ、当のキャラたちが魅力的っていうのだから、素晴らしい。

それに、 今はとりあえず、若造の起業物語!って感じだけど、クーデリアの存在が、ちゃんと、後々、巨大な政争に繋がることも、今回、名瀬の口から告げられてるしね。

なんたって、クーデリアの扱いについては、名瀬ですら、自分の分をわきまえて、ノーコメントなわけだから。

なので、後半に入って、クーデリアの物語になってからが、また一つステージが上がる話になるのだろうな。

ともあれ、このまま、ハンマーヘッドの面々が、鉄華団に伴走してくれるといいなぁ。

いやー、ホント、名瀬+ハンマーヘッド、というのは、お話の幅を広げる上で、絶妙の駒だな。

面白い。次回が楽しみ。

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蒼穹のファフナー EXODUS 第21話 『目覚めの時』 感想

2015-11-21 11:08:15 | ファフナー
やっぱり、最後は操が登場。
で、EDも四人に。

・・・とここまでは、予想通りだったのだけど、
「目覚め」たのが、操だけでなく、どうやらジョナサンもそうだった、という感じ。
あれ、ジョナサンがパペット(人形)ってことでいいのかな?

ここのところ、島のSDP絡みの苦境や甲洋の再登場で、すっかり忘れていたけど、例の謎スパイ問題も含めて、ジョナサンがグレーだったことは確かで。

ザルヴァートル・モデル乗りたいな、とか、真矢の弟です、とか、何かフェストゥム襲来の夢を見ました、とか、一回同化されかけたけど自力で戻ってきた、とか、なんかそれっぽい描写は多かったので、やっぱそうなのかもしれないけれど。

しかし、そうなると、彼がザルヴァートル・モデルにパペットとして乗るのだけど、同時に、フェストゥムとも同化されて・・・、という感じになってしまうのかね。

もともと、出生の時期から、彼がデザインチャイルドか何かという疑いはあったわけだけど。

けど、そうなってくると、むしろ気になるのは、ジョナサンよりも真矢の方だよな。

今回、一騎、総士、暉、の三人がともに同化の危機に瀕しているのに、真矢は未だにピンピンしている。一騎なんて右腕を同化で持って行かれちゃったのに(しかし、同化して出血、という展開は今までなかったような)。

となると、むしろ、真矢の家系、というか、ミツヒロが何らかの形でフェストゥム耐性の因子を埋め込んでいたんじゃないかと思えてくる。もともと、ミツヒロは、ニヒトのパイロットとして真矢を想定していたわけだし。

ということで、ジョナサンの正体が明らかになった結果は、真矢にも降りかかってきそうで、嫌な感じがする。今回、一騎にせよ、真矢にせよ、誕生日の話が出てきて、彼らの出生のことを思い出させる場面があったことも、その伏線なのかも。というか、彼らの誰一人、自然分娩での出産ではないんだよな。。。

で、その一騎の右腕だけど、これ、どうなるのだろう。
確かにEDを見ると、微妙に右手がないようにも見える。
てか、そのために、あのコートだったのかよ!と思えるほどで、ホント、ファフナーの制作スタッフって、いろんなところに、仕込んでくるなー、と思ったよ。

もちろん、治る方向もありそう。
そもそもあのままだと失血死しそうだしね。即座に手当しないと。

で、治る方向は、操が直してくれる、剣司が直してくれる。シュリーナガルミールが直してくれる、・・・、といろいろとパタンはあると思うのだけど、ただ、いずれにしても身体の一部が総士のようにフェストゥム化することは免れないと思うので、その世界に、一騎が足を踏み入れるかどうかだよね。

となると、治せるけど、一騎の意志で治さない、という方向もあるのかもしれない。
自分の生命のあり方としてね。

その一方で、一騎がフェストゥムとの共存を身体レベルで受け入れる、という選択にもなるのかもしれない。

もしくは、なし崩し的に、一騎もフェストゥム側に足を踏み入れるための出来事として、右腕喪失、という惨事が生じたのかもしれない。

今までの物語の流れからすると、フェストゥムと人類の、融合ではないが共存を図り、共鳴による共進化を受け入れる、というのが、島のSDP周りの話で示唆されてきた、この物語のテーマであるようだから、そのテーマをはっきりと言葉にして語らせるために、一騎のこの災難があった、ということなのかもしれない。

だって、でないと、逆に、あのいかにも右腕がなく右袖がぶらんぶらんしている、とも解釈できるようなコートとか仕込まないのではないかとも思えるし。

まぁ、裏の裏をかく、ということだけどw

でも、この辺りは気になる。

そもそもザルヴァートル・モデルと、エインヘリアル・モデルとで、すでに設計コンセプトの異なる機体が、竜宮島には並び立っているわけで。

しかも今後は、人類軍もザルヴァートル・モデルを投入、ということだから、フェストゥムの殲滅を前提に作られたザルヴァートル・モデルであるザインとニヒト、そして、そのパイロットである一騎と総士が、今の島の「共鳴」を目指したあり方に共鳴するためにも、ザルヴァートル・モデルを否定、ないし乗り越える必要性に迫られるはずだから。

その点で、他の期待よりもパイロットの身体を同化させようとするザルヴァートル・モデルの仕様も、エインヘリアル・モデル的に変えないといけないはずで。

でも、竜宮島のエンジニアの手を持ってしても、ザインとニヒトへの改修は困難だったことを考えると、ザインとニヒトについては、もしもエインヘリアル型に変貌するとしたら、機体自ら、というよりも人機一体の存在として自ら変貌し進化するしかないわけだから。

だから、そのための契機を与えるのが今回の一騎の右腕喪失なのかな、と。

つまり、ザインと一騎、ニヒトと総士、の関係を自発的に変える。

もともと、ザインは、コアの自己再生の中から、今の形に変貌した、という経緯があるのだから、再度、そのような事態が生じてもおかしくはないかな、と。

まぁ、そのあたりの鍵を握るのも、操、なのかもしれない。

操をいえば、ボレアリオス、ちゃんと空を飛んでいたし、形状的には、EDの最後で織姫が見せた竜宮島の変化形に似ているから、やっぱり、島とボレアリオスが合体wするんだろうなぁ。

ともあれ、一騎、総士に加えて、甲洋、操、も登場したのだから、「存在と無の地平」に立つことの意味が問われるのだろうな。

しかし、EDの流れで行くと、ドライツェンは操が乗りそうなのだけど、これも仕込みなのか?
カノンが再登場する伏線として解釈しておきたいのだけどなぁ。

しかし、次回が待ち遠しい。
あの引きで終わるのは流石にしんどい。。。

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UQ HOLDER! 第102話 感想

2015-11-18 10:30:49 | UQH/ネギま!
九郎丸のラブコメ話の続きと思いきや、
あー、そうですか、いきなり敵?来襲ですか。
そりゃ、そうだよね、すんなり武闘会には行かせてくれないよね。

で、今回の引きから見ると、この一件で、九郎丸は、女子化ではなく男子化を選んで、刀太のバディとしての立場を取るんだろうな。

もっといえば、バディであれば、男も女も関係ない、という方向。
刀太との関係で、一番しっくり来る位置づけね。
多分、キリヱも同じようになるんだろうな。
まぁ、キリヱはちゃんと女子なわけだけど。

しかし、地味に、一空がトリックスター的便利キャラになりつつあるのが可笑しい。
まぁ、ロボキャラって、そういうとぼけた存在になりやすいのだけどw

さて、次回以降、どういう方向に旋回させるのか。
ラブコメですっかりなごませておいてからの、シリアス展開は、お約束だけど。

とはいえ、修行後の刀太がいかにチートになったか、ということを、やられ役キャラを相手に披露するのが、物語的には狙いだと思うのだけどw

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蒼穹のファフナー EXODUS 第20話 『戦士の帰還』

2015-11-14 10:26:11 | ファフナー
新OPになって、一期やRoLの登場人物たちが、いかにも一期のOPのオマージュを装って振り返られているところからよそうしはしていたのだけど、やっぱり、彼ら死者たちが再び、現れたね。

きっと翔子の再登場もあるだろうと思っていたけど、そのとおりになった。だから、新OPは、彼らが誰であるかを、一応、EXODUSからの新規視聴者に向けてヒントを与えていた、ってこと。

そして、ゴルディアス結晶は、死者の魂を、存在と無の地平に引き戻すものだった。

で、その魂たちと交信するためにも、エインヘリアル・モデルが必要だった、ということなのだろうな。

とはいえ、キールブロックで、カノンからメッセージを受け取ることができたのは、なんで、剣司と彗だけだったのだろう?コアを介したミールとの交信はエインヘリアル・モデルの機体だったら、どれでも可能、ということだったと思うけど。前に説明があった彗の適性を考えると、何らかの形で、ジークフリートシステムとの相性の良さ、とか関係するのだろうか。

剣司だけだったら、彼のSDPってことになったのだろうけど。でも、どうやら彼のSDPは仲間の同化を引き受けるという「薬?」の能力のようだから、違うのだろうけど。

しかし、前回、剣司に呼びかけた時の声は、本来のカノンの人格のものだったように思うけど、今回、キールブロックで剣司に説明した時の声は、竜宮島ミールそのものの声のようだった。まるで、カノンが、朱音のような感じになっていた。まぁ、カノンにせよ朱音にせよ、もともと軍人だったから、ああいう口調になってしまうのかもしれないけれど。

でも、カノンの後ろに集まった人たちが、これまで竜宮島を守ろうとして落命した人たちだったことを考えると、朱音の姿が見えなかったのはちょっと不思議。その意味では、総士や乙姫の母もいなかったし。この二人については、まだ、何かあるのだろうな。

しかし、甲洋、人型としての完全復活。
というか、彼こそ、朱音のあり方に近づいたね。
多分、ボディはフェストゥムだけど、魂は甲洋。

そういう意味では、総士が言っていたように、「無」の側に一度行って、再び「存在」を取り戻した。総士が言っていたあり方を実現した。

となると、問題は、カノンを含めて、落命した人たちが、甲洋のような形で復活するのかどうかだけど、それには、ファフナーという機体が必要なのだろうな。

今回、美三香の存在そのものが、小ワームホール球になってしまったけど、あの形にも意味があるのかな。甲洋は彼女の魂といっていたけど。甲洋のように同化が完全に進んでコアになるあり方とは違う形の、「存在と無の地平」にとどまるあり方なのだろうか。

でも、零央たちの他の同化現象からすると、美三香のワームホール球の形態だけが地平にとどまるあり方とは思えないけどね。これはどうするのか。

しかし、剣司の同化を引き受ける能力にしても、芹の敵を同化して喰らう能力にしても、基本的には一騎がザインを通じて実践してきたことだよね。あ、剣司は再生能力もつかっていたか、ノインに対して。

となると、やっぱり、エインヘリアル・モデルを通じて、ザインやニヒトの能力を再現する方向に向かっているということなのかな。そうなると、甲洋の復活を踏まえると、一騎や総士も一度、無に帰り、再び復活するのだろうか。そういう方向なのか。

それにしても、甲洋が竜宮島で復活した流れで行くと、派遣組では操が再登場するのだろうな。で、ここも甲洋と操の対比が面白い。片や甲洋は、人がフェストゥムとなって戻ってきた形態。で、片や操は、フェストゥムのコアが人間の心を得て人型化した形態。ともに、それぞれの立場から「進化」した状態。

面白いと思うのは、いわゆる融合ではないことね。ハイブリッドでもない。
それぞれが、それぞれの現在の存在形態から、環境の変化に応じて変異し進化した結果であるから。環境適応によって、双方が似た形態をとりつつあるけれど、でも、けっして同一種にはならない。

それも、「戦闘」という形で、相互にコミュニケーションを取った結果、相手の有用性を理解し取り込むことで変異しているのだから、共進化している、ということ。これは面白い。

でも、もともとこの共進化のきっかけは、シュリーナガルミールが竜宮島ミールに接触したことから始まっているのだから、共進化による変貌自体は、アルタイルを迎え入れるためのものだろうな。

で、そうなると気になってくるのは、残り後6話、という事実。
アルタイルの襲来まで果たして終えるのか。
なんとなくだけど、これ、アルタイル編は劇場版にでも持ち越されそうな気がするのだけど・・・どうかなぁ。

そうではなくアルタイル襲来までちゃんと描くのなら、次回ぐらいで、派遣組側で起こっている、交戦規定アルファという災厄を一掃し、操が再登場するくらいのところまでいかないと厳しい気がする。

もっとも、派遣組と竜宮島の合流地点の座標が、カノンから甲洋へのメッセージとして届けられた以上、その地で合流し、アルタイルを迎えるという流れだと信じたいところ。

それにしても、ナレインはどうやってダスティンたちに、あの一騎と戦ったフェストゥムを向かわせることができたのだろう。もしかして、ナレインがフェストゥムへの内通者だったということ?

いや、司令自らが敵の間諜であるならば、それを暴くことは絶対的に難しいから、逆に、その可能性は高まるのだけどね。一騎に「永遠の戦士」になることを勧めるところからして、ナレインが何らかの意味で、シュリーナガルミールの意志の、現実世界での代行者であることは間違いないだろうから。

というか、「永遠の戦士」を産み出すことが、シュリーナガルミールの意志なのかな。でも、一騎だけが「永遠の戦士」になった未来は、カノンが見た破滅の未来だった、ってことだよね。

となると、一騎とカノンの二人が残る世界がシュリーナガルミールの望む未来だとすれば、それに抗ってエインヘリアル・モデルを産み出し、竜宮島の人びとの魂をも活用した「記憶こそが永遠だ」的な発想で、定義上死なない戦士を生み出し続けるようにしたのが、竜宮島ミールの意志、という望んだ未来だったってことかな。

そうすると、最終的に美羽をアルタイルと接触させる点では、シュリーナガルミールと竜宮島ミールの狙いは被るけど、その遭遇の後でどうするか、というところで、実はアプローチが異なるのか。

いずれにしても、このあたりは、操が再登場して、総士が彼から操のミールの意志を聞かされたあたりで、問答が繰り返されるのだろうな。

とすると、前回の冒頭にさり気なく置かれた、エミリーと弓子の会話にも、とりわけエミリーが落涙していたことも、彼らなりに、美羽をはじめとした派遣組を、ある意味で謀っていることへの反省なのかもしれない。だとすると、シュリーナガルミールこそが最後に対峙すべき相手、つまりラスボスってことになるけど・・・ どうなのだろう。

そういえば、織姫が岩戸を出てきたのは、派遣組が出発してから後だったな。
やばい、いそがないと、ナレインたちの思惑に乗せられて、島自体が危なくなる、・・・、というのが織姫の本音だったのかなぁ。

で、時間がないから、あれほどまでにツンなキャラであり続けたとか。
全ては時間との戦いだったから。
ここまで来るとありえそうだなぁ。
そもそもウォーカー型だって、ナレインたちが竜宮島に誘導してきたようなものだしな。
いや、ほんとにシュリーナガルミールがラスボスに思えてきたw

例のザインと戦った竜型?のフェストゥムは、あれはシュリーナガルミールが育成している、フェストゥムの側からのファフナーの開発にも思えるしね。
シュリーナガルのインド神話的雰囲気からすると、あのフェストゥムは、シバ、ヴィシュヌ、ブラフマンのどれかが名前につけられそうだし。あるいは、インドラ型とかw

ともあれ、ここから先は毎回が最終回って感じになるのだろうな。

そういえば、OPの最後のほうで、ドライツェンの後に一瞬映った機体は何なのだろう?
フィアー?それとも操の機体?

というか、カノンとドライツェンの再登場、期待しているぞ!

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UQ HOLDER! 第101話 感想

2015-11-11 14:06:10 | UQH/ネギま!
ひたすら九郎丸の苦労話を聞く回w
てかもう、キャラ的には完全に刹那だよなぁ。
で、キリヱが千雨。
さらにいえば、刀太の人望の厚さは、ネギ・・・というよりもナギに近いのかな。

すっかり、もう、ネギま!のキャラが転生した世界みたいだな。

で、そんな九郎丸回だったわけだけど、地味に気になったのは二つ。

一つは、九郎丸の回想シーン。
あれをきっかけに、今後、彼、もとい彼女wの過去が語られるのかな。
いうまでもなく、九郎丸の剣戟は神鳴流のものだから、彼女の過去を語ることで、ネギま!以後の神鳴流の経緯だけでなく、そもそも神鳴流の秘密に迫っていくのかもしれない。

てか、そもそも神鳴流が不死者狩りを生業とする設定って、刹那の時からあったんだっけ?なかったとしたら、このUQH世界は、ネギま!世界の単純な未来とはいえなくなるのかもしれない。

で、もう一つ気になったのは、刀太が最強伝説として想起した猛者の後ろ姿がどう見てもラカンであったこと。

でもさ、ラカンって魔法世界の住人でしょ?
で、その最強伝説が、地球の人間の間にまで広がるものなのかな。
まぁ、マンガの中のヒーローみたいなものとして「ラカン・最強伝説!」とかあってもおかしくはないけどさ。

何が言いたいかというと、まぁ、これはもう随分前からそう思っているわけど、刀太の世界は、火星の魔法世界のほうではないのか、ということね。

そうすると、キティも、本体というよりも、例の闇の魔法の守護者としてのコピー体のほうなのかな、とかね。

で、そうだとすると、九郎丸の神鳴流の方は、意外と開祖がゲーデルだったりするんじゃないの?とかね。

もっとも、九郎丸の出身は「八咫の烏」だったはずなので、カラス繋がりで刹那の出身の魔族の方を想起するほうが妥当な気もするよね。

ということで、九郎丸の素性については、これを機会に突っ込んでみて欲しいところ。

いや、ラブコメももちろんいいんだけど、その反面、ネギま!世界に通じる設定の謎の開示も、続編であれば当然期待してしまうところなので。

しかし、それにしても、武闘会、始まらないねぇ。

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魔法科高校の劣等生 第18巻 師族会議編〈中〉 感想

2015-11-10 21:36:55 | さすおに
十師族会議への襲撃で終わった前巻からの続き。
とりあえず、スペース空けときます。
























































えーと、さすがに三巻かけての物語の中巻ということもあって、物語が動き出すようで全然、動き出さない。

ていうか、あー、稲垣さん、退場かぁ、残念だなー、と途中から既に思っていたので、もう一捻り欲しかったけどねー。

まぁ、その結果、寿和も襲われてしまうわけだけど。

でも、これも、身内に危害を加えられたエリカがぶちきれて、下巻で、達也たち十師族のグ・ジー討伐に参戦するための道作りでしょ。

ていうか、寿和にしても、藤林さんたちがギリギリで救出するのではないか、とは思うけど。あるいは、USNAの兵士が乱入して事なきを得る、ということかな。なにしろ、グ・ジーの追跡だけは確実にできていたのが、USNAのアドバンテージだったわけだから。

対して、最後の深雪たちへの襲撃のところは、どうなのかなぁ。
正当防衛として自力で、人間主義者を制圧するか。

あるいは、ここぞとばかりに、一条が飛び出してきて・・・と思ったけど、
あ、そうか、一条も達也たちに合流しているんだから、無理かぁ。
じゃ、自力救済かなぁ。

で、十師族の子女二人が巻き込んで、またぞろ、マスコミ合戦になって、そこで、今回達也にアクセスしていた雫パパが一肌脱ぐ、って感じなのかな。

ともあれ、思っていたほど全体が盛り上がらずに、残念。
なんとなく、達也たちが一年の時の「来訪者編」を意識した構成にしているのだろうけど、なんだろうなぁ、来訪者編ほど面白くないなぁ。この感じだと下巻に期待、って感じでもない。

来訪者編って、どこかしら怪奇譚っぽいところがあって、全編通じて、これは何がおこっているのだろう?という謎がずっと継続していて、単純な魔法合戦でもなかったところは、結構面白かった。なにより、ほのかのピクシーエピソードがきちんと意味があって笑えたのだけど。今回は、バレンタインも、そこで2・14が来てしまうから無視できないよな、という感じの消化試合モードで、どちらかと言うと紙幅の無駄遣い、という感じの方が強かった。

これは、結局のところ、真由美や十文字が卒業してしまって、にもかかわらず、彼らとの接点を作ろうとして無理やりに、二人との定例会合を入れたりしてしまったからだよね。彼らが在校生であれば、全て一高の中の出来事で済ませられるし、多少無理があっても、その間で想定外の遭遇によるドラマが生じてもおかしくないのだけど。

でも、卒業生組を物語に噛ませようとすると、勢い十師族ネタになってしまって、そちらに焦点が当たると、今度は、エリカやレオの登場機会がなくなる。

今回の一条の一高への一時在籍にしても、いやー、それ、さすがに無理があるだろう。リーナの反復を狙っているのはわかるけどねー。

あえて物語らしい物語が動き出しているとすれば、それは、達也と深雪の間に生じ始めている不和ぐらい。

兄妹だとばかり思っていたのが、実は違いました!(いや、ホントは違わないのだけどw)、という展開なら、それまで兄妹としてあった「気安さ」が消えてしまい、いろいろと不自然な動きが生じてしまうのはわかるのだけど。

でもさー、この物語にそういうラブコメ?恋愛話?いや、悲恋?の物語は求められているのかなぁ、と疑問。

多分、多くの人は、魔法の薀蓄と、お兄様の無双っぷり、にあるんじゃないかな。

それが完全にチグハグしてきているよね。

来訪者編の何が面白かったかといえば、あれは、結局、達也のクラスメイトや先輩を含めて、みなのキャラが一通り明らかになって、そういう意味では、キャラの説明がもういらないところで、吸血鬼や霊子の話が、純粋にも物語の「謎」として与えられていて、その解決に、原則的に、友人+先輩の面々で対処しきったからだよね。

新キャラもリーナに焦点を当てることで、むしろ、彼女がトリックスターのような感じで、彼女の素性が徐々にバレることが物語を実は進め、その過程で、魔法の薀蓄も語られて設定厨歓喜!って感じだったし。

リーナと深雪のライバルって関係もわかりやすかったし。

その渦中で、ほのか事件が挟み込まれて、シリアスとコミカルの塩梅も割とよかったし。

その来訪者編と比べると、十師族編は、盛り上がりにかける。

これは、結局、シチュエーションづくりばかり紙幅が費やされていることが一番の原因かな。一高、卒業組会合、魔装大隊、四葉一門の間を、達也が動くだけ。

そこに、本来、達也の一番のバディであったはずの深雪との間に亀裂が走る。

その上で、敵のグ・ジーが単なる爺さんで、何の面白みもない。

ていうか、彼の四葉ないし十師族への報復の理由が全く理解できない。
どうして自分をないがしろにした中国の魔法師を討伐した四葉を恨むのか。

いや、世の中には逆恨みってものもあるのはもちろんわかっているけど、それにしても、グ・ジーのエモーショナルな部分が明らかでないと、盛り上がらないよね。

来訪者編であれば、ラスボスではないけど、リーナには、ちゃんと葛藤があったわけで、そういう心理的ブレがあると、イレギュラーなことが起こりうるし、実際に起こったとしても違和感はない。そういう部分が、全く無いよね、ここまでは。

というか、そもそも期待されたリーナの再登場もないし。

なんだかなー。

だって、18巻ってよくよく見れば、ほとんどマスコミ対策の話ばかりしている。

それも、保守派と革新派との対立と、それらを支持するテレビメディア、ってことだけど、どうして、そこだけ、100年ぐらい先の未来の話なのに、こんなに現代と変わらないんだ、というくらい、芸がない。

そもそもマスコミの情報操作とか世論操作とか、そんなに面白いネタなのかなぁ。

あくまでも、物語の背景として世論操作とかマスコミがある、というのはわかるけど、それを話の中心に据えられても、なんだかね。あからさまに作者のマスコミ批判を読まされてもね、って思うけどなぁ。

繰り返しになるけど、来訪者編って、そういうどうでもいい「お上」の要素とかなかったかし。

達也が軍属だから軍隊の話が出るのはわかる。
また、傷害事件や殺人事件があれば警察が出るのもわかる。
そして、軍人や警官がでるのだから、彼らの口から、自分たちの立場もわかってほしいというのもわかる。それで、勝手きままに報道するマスコミを腐すのもわかる。
でも、それくらいにとどめておけばいいんじゃないかな。

ていうか、なんで、軍隊にも警察にも魔法師がいて、魔法が利用されているのに、マスコミだけ魔法を利用しないのか、よくわからない。

というか、藤林みたいな情報操作系の魔法師や心理操作系の魔法師がいるのだから、マスコミって存在が今と変わらずある方が不思議なんだけどね。そこは、突っ込まないけどね。

ということで、なんだか、とてもチグハグな展開になっていて、ちょっとなぁ。

面白いかといわれれば、うーん、といわざるをえないのが、本巻の正直な感想。

まぁ、これは巻数が増えた電撃文庫全般にいえるのだけど、途中から物語ではなく、キャラ小説化させようとするんだよね。アクセル・ワールドが今まさに、その泥沼に陥っていて、以前ほどの爽快感がなくなってきたように。

来訪者編のような、スリラー&ホラー的な、物語としての面白さを期待していたのだけど、あのようなことは、もはや達也たちが皆、魔法大学に進学して、真由美たちと同じキャンパスにいる、というシチュにでもならないかぎり難しんだろうな、と思う。

要するに、グ・ジーに悪役としての魅力がコレっちもないからいけないんだけどね。

まぁ、どうやら七賢人レイモンドがラスボスみたいだけどねw
しかし、あのイラストは、ほんとにレイモンドだったのだろうか。
てか、フリズスキャルヴのアドミニストレータって、誰だよ、それ?

どうせ、レイモンドが二重人格でした!ってオチなんだろうけどさw

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蒼穹のファフナー EXODUS 第19話 『生者の誓い』

2015-11-08 01:44:24 | ファフナー
いやー、今回は、いろいろと短いけど大事そうなエピソードがたくさん、複数の登場人物に対して示されていて、その分、実は、ものすごく転換点になる回だと終盤ギリギリまで思っていたのだけど、

とにかく、最後の2分間ほどに全部持って行かれたよ!

ここで、甲洋の登場かー!

しかも、カノン→織姫→甲洋、という流れで、甲洋の再登場が「実現させるべき未来」だったことまではっきりさせた上での再登場。

つまり、「正解にたどり着いた!」ってことでしょ。

カノンの頑張りはきちんと未来にたどり着いていたわけで。

しかも、カノンの声も再登場ということになると、カノンが再登場する道も開けたわけで。

いやー、これはねー。
しかも、甲洋が、ちゃんと彗を助けたことを一騎に向けて告げるあたり、一期の甲洋のトラウマの解決にも繋がっているわけで。
まいった!

H&Eの時はコアだけの再登場だったのが、今回は、甲洋は人の姿も取り戻した上での、文字通りの「帰還」。

ただ、ちょっと気になったのは、キールブロックにコアが出現して、そのままそれが彗の下へ転移し、そこで、フィアーごと人間の形に戻ったところからすると、もしかすると、人の形に戻れるのは、ファフナーの中だけかもしれない、ということ。

つまり、コア=ファフナー+パイロット、ということで、まさに「パイロットとファフナーが一体化」することで、一つのコアが形成されるのかな、と思った。

なにしろ、「エインヘリアル」だから。
「死せる戦士の復活した姿」こそがエインヘリアルだから。

・・・と思ったのだけど、そのまま流れたEDで、最後のほうで、前回は、一騎と総士が歩いていたところに、今回は、ちゃんと甲洋も現れているんだよね。

となると、ファフナーから離れても人間として存在できるのだろうな。

もっとも、あくまでも竜宮島の中だけでのことだと思うけど。

咲良の母親たちの示した体調不良をふまえれば(H&Eでも一度その描写はあったけれど)、島が住民の健康を維持しているのは明確なことなので。

大気として竜宮島の圏内を循環しているミールが島民の健康を維持している。

今回、一騎の口から真矢に向けて、島に帰ろう、ということばが発せられたので、島に戻った暁には、真矢たちにもSDPがやはり生じるのだろうな。

ともあれ、すっかり最後の甲洋の再登場で持って行かれたエピソードだったけど、地味に様々な情報が、個別のやり取りから与えられていた。

まずは、弓子だけど、どうやら本人の意志はきちんと残っている。多分、シュリーナガルミールの力で復活したのは間違いないのだろうけど、それはあくまでも身体の再生だけであって、意志というか、アイデンティティの同一性は保たれている。つまり、ミールに意志まで乗っ取られているわけではない。ただ、自分が再生されたという事実を含めて、ミールの力、ならびにそのミールと交信できる美羽の能力についての理解が著しく進んでいる、ということ。

次に、暉だけど、メチャクチャヤバイね。というか、もはや幼児退行も部分的に見られて、典型的なヒッキー体質になっている。正直なところ、暉の存在が一番、危なっかしい。完全にトラブルメーカーになっている。派遣組では完全に浮き始めているので、ここらで闇堕ちしないか不安。いや多分、するんだろうな。

それから、真矢。
一騎との関係が進展するような感じで、端的に良かった。
どう考えても、もはや、彼女が派遣組のゴルディアス結晶=地平の役割を果たしているから、彼女が壊れたらヤバイので。

で、前回のゴルゴっぷりから、変性意識が本来の意識を乗っ取っているかも、と思っていたのだが、そりゃ、あれだけ、ジーベンに近いところで生活していれば、そうなるよね。その半ば中毒化していた行動が、一騎のおかげで目覚めることができそうなところがよかった。

あとは、剣司と咲良の、いささか唐突な結婚。
ここまでの一期、RoL、H&Eへのリスペクトっぷりを考えると、どうしても道夫と弓子のことを思い出してしまうので、これは、最後に、二人の子供が、美羽を超えるクロッシング能力をもつ存在として生まれる、ということを示唆しているのかな、と。

まぁ、その場合、剣司の死亡がかなり前提になりそうだけど。

ただ、今回のカノン、甲洋の復活の様子を踏まえれば、少なくとも竜宮島で生活している限りは、命は失っても魂=コアは失わない、そして、ファフナーを介して身体を復活させることはできる、ということのようだから、「死亡」のもつ意味自体が大きく変わりそうなので、死亡フラグもあまり恐れる必要はないのかもしれない。

まぁ、一種の、霊界通信、をしているようなものだよね。
ミールを介して。

ただ、織姫も、「命」はなくしても存在はなくさない」とか、身体がどうなるかまでは保証できない、というようなことを言っているから、同化ギリギリの段階で、存在と無、生と死の地平にとどまらせることができるのだろうな。

しかし、甲洋の再登場が可能なら、彼の他にも、島で命を落とした人たちは、復活しそうだね。もちろん、その筆頭は翔子だけど。

今回の結婚式で、さり気なく、翔子たちら、死者の遺影も画面上に現れていて、つまり、生者も死者も、近藤夫妻の門出に立ちあい祝った(文字通りの「祝福」)ことになるので、彼らも何らかの形で登場しそう。

そうして、竜宮島は、竜宮島で生と死を迎えた人びとの総力でもって、存在を維持していくことになるのだろうな。

そういう意味では、遠からず、カノンも再登場し、EDの一騎、甲洋、総士の列に並ぶようになるのだろう。

そう考えると、もともと甲洋の生家であった「喫茶楽園」に、カノンが翔子の帽子をおいてきたことの意味は大きいと思う。多分、次回あたり、もしも甲洋が人間体のままでファフナーの外に出れるのなら、きっと、楽園には立ち寄ると思うので、そこで翔子の帽子を見つけることになりそう。

となると、帽子に挟まれていたメッセージは、てっきり一騎向けと思っていたのだけど、甲洋向けなのかもしれない。

ああ、そうか、今気がついたけど、そういう一期や今までのことを物語に埋め込んでいることを、エグゾダスから見始めた人たちにもなんとなくわかるように、そのためのヒントとして、新しいOPを半分くらい、一期のOPと似たものにしたのだろうな。情報補完の意味で。

となると、保も復活するのか?広登とともに、ゴーバインの初代と二代目が揃い踏みするのか?

・・・と、いやー、ものすごく面白くなってきた。

最初は、二期の開始早々、広登が死んでしまい、カノンも消失、という展開に、ええー、それはないでしょ、と思ったのだけど、エインヘリアルモデルの登場で、死の意味が全く変わってしまい、むしろ、次なる存在へのステップとして死があるようにすら、思えてきた。

おもいっきり、輪廻転生なわけだけど、これも、シュリーナガルがインドであることを考えると、ヴェーダとか仏教とか、そのラインでもことなのだろうな。

そういえば、SDPば発生したきっかけを与えたのはエミリーだったっけ。

そのエミリーが暗示したのだから、きっと、派遣組の方では、遠からず、操が再登場するのだろうな。

今回、竜宮島組は、エインヘリアルモデルの開発に1ヶ月近く使ったはずだから、派遣組のほうも、それだけ作中時間が経過しているはずだから。

あ、でも、そうなると、EDの列に加わるのは、カノンではなく操、ということもありえるのか。うーん。

そうだ、あと、あのカノンが見た死んだ竜宮島は、きっと、今回言ってた島民のエグゾダスの結果、ゴルディアス結晶が島から奪取されてもたらされたものだったのだろうな。

その意味では、島は分離しないで済んだと思いたい。

あとは、ED最後の竜宮島のウミガメ形態はいつどうやって起こるのだろう。
てっきり、例の超巨大なリヴァイアサン型を、芹の力で同化/再構成してのものだと思っていたのだけど。。。

てか、甲洋の登場によって、アザゼル型や彼らのミールは駆逐されるのだろうか?

ともあれ、ぼちぼち、派遣組と残留組が合流してくれないと、肝心なアルタイルの襲来に備えることができないように思うのだが。

なにしろ、あと7話しかないのだから。
でも、来週も楽しみだなぁ。

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UQ HOLDER! 第100話 感想

2015-11-04 14:10:55 | UQH/ネギま!
記念すべき100話だったわけだけど、
はっきりしたのは、ここからネギま!をやります!ってことだったw

いやー、しのぶとみぞれのダブル投入で、もうすっかり世界はラブコメなネギま!だよw

で、何が凄いかっていえば、夏凛による

 生花 vs 造花

の対比ねw これはワロタw

「生花」は、命に限りのある人間で、
「造花」は、不死者たるUQホルダーのこと。

で、「命短し恋せよ乙女」ではないけど、人間たるしのぶとみぞれは、その有限の生から、今を逃さずに「生き生き」と、刀太にアタックしてしまう。

対して、不死者たるUQHのキリヱや九郎丸らは、その不死性から、いつでも機会があると思ってしまうため、イマココの瞬間に全てを賭けることに、どうしても及び腰になってしまう。

特に、セーブポイントから「やり直せる」キリヱにとっては耳に痛い事実。

と、夏凛に駆り立てられ、更には一空に見事にそそのかされて、あれよあれよという間に、刀太を巡るラブコメシチュの一丁上がり!

あはは。
バカだなー。
キリヱがもう千雨にしかみえないよw

九郎丸の場合は、刀太をかばおうとする「バディ」の立ち位置が、本人も気づいたとおり、しっくりするわけのは納得で、なので、九郎丸は、ネギま!における小太郎ポジションと思ってたけど、実はフェイトのポジションだったわけね。

納得。
てか、九郎丸をフェイトの位置にしたいので、小太郎役に三太をだしたんだろうな。
ということで、三太が登場した時点で、こうなることは約束されていたわけか。
そもそも、三太が登場した場所が麻帆良学園だったしねw

で、すったもんだあった挙句、しかし、オチは、刀太とエヴァの元鞘、ってところもネギま!だなぁ。

ネギと明日菜のコンビが、刀太とエヴァ、ってことね。

まぁ、それぞれの立ち位置がはっきりして、ラブコメ要素は極めてクリアになった。

で、「生花vs造花」なのだけど、この夏凛の指摘って、ある意味で、今まで99話あったUQHの展開をほぼ完全に否定していて、うわぁ、スゲーこと言ってるわぁ、とちょっとびっくり、ちょっと呆れて、で、笑えた。

これ、完全にメタ発言だよね。

でもまぁ、確かに、ネギま!におけるUQH枠を考えれば、龍宮隊長やザジだったりするから、そりゃ、不死者ばかりでは、盛り上がるわけがないよね。そもそも、生に対して達観しちゃった人たちなわけだから。

いや、これは、ものすごく納得で。

なぜなら、傷ついてもどうせ再生するんでしょ?とか、セーブポイントからやり直すんでしょ?とか、どうせ平行世界なんでしょ?というのが、最初から前提にされていたら、読む側も全然驚ろかない。

実際、刀太の修行編での平行世界での移動とか、ホント、つまらなかったから。

だから、そもそもUQHという「漫画」ではなく、文字通りの「ゲーム」設定そのものが、物語として完全に間違っていたってことだよね。読んでも、カタルシスが得られにくいから。

で、その物語的欠陥に、記念すべき100話で、作者自身が、夏凛の口を借りて、

ごめん、やっぱ不死者じゃ盛り上がらんね、ここからは、生者を足してきちんとドタバタありのラブコメやるので、許してね!、

って宣言したのが、今回ってことだよねw

それが「生花と造花」の比喩の真意ってことでw

まぁ、修行編がなかったら、刀太はエヴァへの気持ちにちゃんと気づけないし。
というか、読む側としても、最低限でもあれくらいの刀太とエヴァの「すれ違い」が描かれなければ、刀太やエヴァの心情なんて想像できないし。

その意味では、修行編には意味があったわけど。

で、100回の大台に乗ったところで、以後の展開は、

●刀太を巡るラブコメ
●まほら武闘会でのシリアスバトル
●ネギの救出という大目標

というのが物語の軸になりながら進むんだろうな。

で、その過程で、

●刀太の出生の秘密
●とりわけ、刀太の「近衛」姓の秘密
●他の近衛姓の子たちとの遭遇
●刀太が「マジックキャンセル」を使える理由

あたりが次なる秘密を産み出す鍵になるのだろうな。

あれ、でも、この展開、やっぱりゲーム的じゃないw

ともあれ、ようやく安心して楽しめる展開かな。

そういう意味では、一空を除くと他のUQHの兄さんやおっさんたちの出番はもうあまりないんだろうなぁ、と思ったり。

まぁ、タイトルは、UQホルダー「ズ」ではなく、UQホルダーだから、皆が活躍する必要もないし、実際、動かせないだろうし。

それに、UQホルダーとは、刀太ではなくエヴァのことだというのも、修行編あたりの展開からはっきりしてきたので。

結局、エヴァと刀太を巡る物語、ってところに落ち着くわけで。
で、それが、ネギと明日菜を巡る物語、と全く並行的。
安心して読める、というのは、そういう意味。

でも、そうなるとネギま!の続編というよりは、やっぱりスピンオフなんだろうなぁ、UQHは。

ということで、そろそろ武闘会が始まって欲しいゾ!

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