枯蓮
不忍池の枯れ蓮は、
明るく赤茶色に光って見えた。
私が思い描いていた、
茎を折り曲げて水面に頭を垂れている風情じゃなかった。
枯れた葉や、
ハチスが湖面にたくさん浮いていたけれど、
ちっとも哀れなんて感じられなかったのは、
風が強かったけれど・
春の陽が差していたからなのかしら。
冬の厳しく凍てついた湖面に
氷が張って・
そこに折れ曲がった蓮の茎が水中に没しているのを
思い描いていたから。
妙にあっけらかんとしてしまった♪
「俳句歳時記」冬
枯蓮(かれはす・かれはちす)
蓮かるる・蓮の骨
枯蓮の日を溜めて凪ぐひとところ 林田紀音太
枯蓮の赤らむ沼と見てはるか 安部みどり女
枯蓮の動くとききてみな動く 西東三鬼
不忍池の枯れ蓮は、
明るく赤茶色に光って見えた。
私が思い描いていた、
茎を折り曲げて水面に頭を垂れている風情じゃなかった。
枯れた葉や、
ハチスが湖面にたくさん浮いていたけれど、
ちっとも哀れなんて感じられなかったのは、
風が強かったけれど・
春の陽が差していたからなのかしら。
冬の厳しく凍てついた湖面に
氷が張って・
そこに折れ曲がった蓮の茎が水中に没しているのを
思い描いていたから。
妙にあっけらかんとしてしまった♪
「俳句歳時記」冬
枯蓮(かれはす・かれはちす)
蓮かるる・蓮の骨
枯蓮の日を溜めて凪ぐひとところ 林田紀音太
枯蓮の赤らむ沼と見てはるか 安部みどり女
枯蓮の動くとききてみな動く 西東三鬼