カタクリ(片栗)
<ユリ科カタクリ属>
昔は林の下に群生していてあたりまえだった花だったが、
今は、人の手で保護してあげないと無くなってしまう時代だ。
春になったら、見に行かないと落ち着かない花の一つです。
俯いて咲くので、のぞき見しないと中のW字の模様が見えない。
随分前に撮った練馬の清水山公園のカタクリの花
W字の模様が見えます。
万葉植物の一つで、カタカゴと呼ばれる。
「傾いた、かご状の花」からきている。
日が当たると花びらが強く反り返る。
早春、落葉樹林の林床に群生し、他の植物が育つ頃には地上から姿を消す。
種子の先につく物質のエライオソームはアリの好物で、
蟻に種子を遠くまで運ばせて、広げる。
花茎の高さは20~30センチで、
茎の先に淡紅紫色の花を下向きに1個つける。
葉はやや厚めで、通常は紫褐色の斑紋が入る。
俳句は片栗(かたくり)の花
他に、かたかごの花、かたごなどと使う。
かたくりの明日開く花虔しき 石田 あき子
(つつま)
雪淡し片栗の花なほ淡し 古賀 まり子