れんげの画像日記

移り変わる季節の庭の花々、お散歩途中で見つけた野の花、
里山での風景などを、日記風に綴って行けたらいいと思っています。

ソヨゴ(冬青)の実とフユシャクの雌とフユシャク蛾の雄と俳句

2022-01-14 07:39:28 | 昆虫

ソヨゴ(冬青)の実
<モチノキ科モチノキ属>
寒い冬にも赤い実がけなげについている常緑小低木で、
庭木などにも、よく見られる。

さすがに寒くて葉がうなだれている風情だ。
雪の中に緑の葉と赤い実が目立つ。


山地に生え、葉は互生し卵状楕円形で先が尖る。
革質で、光沢がある。雌雄異株。
こんなに見ていたはずなのに、雌雄異株とは思わなかった。)


            休憩

大切な北国の燃料となるタキギ

★ここから昆虫コーナーなので苦手な方はパスして下さい。

10日の月曜日、休日のためか石神井公園は人が出ていた。
私は、フユシャクを探しに来たのだ。
結構しつこく古びた取っ手や木の柵などを探して見て回った。
小さいし、見つかる確率は少ないかなぁ・・と思い笹藪の中に
春にはキンランやギンランが咲く場所に行って、
柵の周りを行ったり来たり・・「何を探してるんですか?」と
カメラを持った男性に聞かれたので「フユシャクです」と答えたら、
「そこにいますよ」と指さしてくれた。
え~~~~!見たつもりで見逃した!
教えてもらわなかったら・・会えなかったと思う。
その日は、一日中今年は運がある!♪とご機嫌な日になった。
その上、フユシャクの雄の蛾も、見つけることが出来たのだ。
なんて!ラツキーな一日だった事だろう。

フユシャク(冬尺)の♀
フユシャクの雌♀には、翅が無いまたは、あっても極端に短く、
飛ぶことが出来ない。
尾部よりフエロモンをだし雄♂を誘う。
このことをコーリングと言う。
なぜ?こんな寒い冬に翅まで失って生きることを選んだのか?

それはすべて、子孫繁栄のためと言う事だ。
そんな生き方を選んだフユシャクの雌に、私は敬意を払う。



天敵の少ない冬を選んだことで飛んで逃げる必要がなくなり、
産卵のための重たい体で飛ぶことをやめたフユシャクの雌に、
出会えたことで感動を覚えた。

私が見つけたフユシャクの雌は1センチにも満たなかっただろう。
感情移入が激しい私は・いじらしいフユシャクの雌に
好意を感じている。



こちらは、2年前に同じ石神井公園で出会った小さな翅がついている
雌のフユシャク

   少し離れたコンクリートの杭にいたフユシャク蛾(♂雄)
 間違っていたら、ご指摘願います。
 クロバネフユシャク蛾の♂かなと思います。

探す場所さえ心得ていたら、きっと自然の残っている公園でなら、
見つかると思います。ただし、小さいのでよく見て探して下さいね💛

 
       俳句は季語冬夕焼け
       冬茜とも使う。

   冬茜木の国よりの子守歌 前田 秀子  
   絵本の世界のようだ・・。
   
   葱白し学者の椅子は海を向く れんげ 
  

  

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする