今日は MieMu 開館1周年記念日ということで、久しぶりに行ってきました。
一番の目的は、オレンジ色の服や何かを身につけていると
グッズがもらえるということで(笑)。
ワタシはほとんど着ることがなくなったオレンジ色のフリースを引っ張りだして
受付で『MieMu』バッジ(直径3.3cmほど)をもらいました。
ワタシはオーソドックスなオレンジのものをもらいましたが、
他に色違いが1種類と別デザインが2種類あったようです。
2階エントランスの壁には1年間の歩みを振り返る展示。
開館日、10万人記念、30万人記念の写真と企画展ポスター。
企画展はほぼ観ていますが、「でかいぞ! ミエゾウ」は見逃したなー。
ミュージアムショップでは本日限定、数量限定で
スペシャルバッグが販売されていました。
10,000円相当の詰め合わせがなんと! 3,000円。
オオサンショウウオのぬいぐるみやらお菓子やら、
色々なものが入っていました。ワタシは買いませんでしたが(笑)。
企画展は『親鸞 高田本山専修寺の至宝』。
三重県が誇る(?)高田本山のお宝を MieMu で展示。
ちなみに「専修寺」を「せんじゅじ」と読むのは今日初めて知りました(笑)。
入ってすぐ、「親鸞聖人坐像」。思ったより小さく、30~40cm程度。
展示物は「一光三尊立像」が17ほどあったり、書物もたくさん。
ワタシは書物に関する造詣がないので、だいたいスルーしてしまうのですが、
国宝「親鸞筆 西方指南抄」と国宝「親鸞・真仏筆 三帖和讃」はじっくり拝見。
「親鸞・真仏筆 三帖和讃」のほうは真宗高田派のお経の元になっているようです。
ウチは父方も母方も真宗高田派で子供の頃はよく読経したので興味深かったです。
2時からはレクチャールームで講演『親鸞の念仏と真宗の本尊』を聴講。
すでに180名の事前予約は定員に達していたのですが、テーブルなしの
椅子だけの席なら聴講可能ということで、参加しました。
正直なところ、仏教とか日本史などにさほど興味がないのですが(失礼!)、
展示物を観る際の一助になればと。
講演は企画展開催中に何回も行なわれるようで、今回は第2回目。
講師は独立行政法人 国立文化財機構 東京文化財研究所の津田徹英氏。
講演のポイントは真宗高田派のご本尊が「善光寺式阿弥陀三尊像」が
親鸞の思想とマッチしているのかどうかを検証するというもの。
ワタシ自身、ご本尊様にさほど注意したことはない上に、
親鸞の思想まで細かく知らなかったのですが、
親鸞自身は偶像崇拝に否定的だったようで、
三尊像は親鸞の死後に“方便”としてつくられたようです。
「南無阿弥陀仏」という掛け軸を親戚の家などでよく見るのですが、
「南無」(ナーム)はサンスクリット語で帰命・帰依するという意味で、
「阿弥陀」はアミターバ(無限の光を持つもの)あるいは
アミナユス(無限の寿命を持つもの)だそうで、
仏様の絵(偶像)を文字で書いたもの(と理解しました)。
また、「南無不可思議仏」の「不可思議」は数の単位(一十百千万億兆京・・・の先)で
「阿弥陀」と同じ意味だそうです。
ところで、親鸞は来迎を待たずして仏になるという考えだったため、
三尊像でも来迎を意味するポーズの仏像は真宗高田派には受け入れられず、
「来迎印」(手のポーズ)は「摂取不捨印」と表現を変えたそうで。
また、真宗の経文で『正信念仏偈』がありますが、真宗がインド・中国・日本の
三国伝来の正しい仏教であることを表しているとのこと。
これまで意味も分からず読経していた経文に初めて意味を感じました。
このような内容で、意外にも楽しめた講演でした。