誰もが応援したくなるチームを目指して1年間たちました

まずは2011年2月6日に書いた日記をコピーします。

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【2011年2月6日】

この1年間、私は「AKB48」を日本一にした「秋元康」氏のプロモーションやマーケティング、マネージメント等を研究してきました。ご存知の方も多いと思いますが、25年前、「おにゃん子クラブ」で一世風靡したもの「秋元」氏です。チームビルディングの方法としては似ている「おにゃん子」と「AKB」ですが、その中身は全然ちがうと私は判断しました。

マスコミの露出を利用して一気に駆け上がった「おにゃん子」に対して、無名の下積みを5年間も重ねた上で、実力をつけながら、応援団を地道に拡大しながら時代に合ったものを作り上げてきた「AKB」と比較するのは間違いでしょうか。

秋元氏は、「いつでも会えるアイドル」という新しい切り口で勝負を挑みました。5年間の地下水脈のような目立たない流れの中で、根強い応援団が増加し、昨年やっと花開いたと言えるのではないかと思います。今は、「いつでも会えるアイドル」ではなくなりつつあるようですが、女子小中高校生がこれほどまでに熱中している「どうしても応援したくなるアイドル」という流れをスタッフさんたちが全力をあげて作りあげてきたのでしょう。

こうなると「私もAKBに入りたい」という小学生が全国各地に表れ、人材の流れは尽きません。今後10年間はユニットを変えたり、見せ方を変えたりして継続できるチーム作りができたと言えないでしょうか。



これを辰巳ジャンプに応用したかったのです。

「どうしても応援したくなる小学生バレーボーラー」
「友だちがあこがれる小学生バレーボーラー」
「私もあんなふうになりたい」

今の辰巳ジャンプの練習量では、そこまで行くのは難しいかもしれませんが、次々と入部している子どもたちのモチベーションの高さを見るにつけ、「友だちがあこがれる」というポイントは打っているような気がします。その上、「他のチームの人も応援したくなるスーパーアイドル2年生」もいますしね。



秋元氏は、その著書「企画脳」の中で、このように言っています。

僕の企画ではじまった「AKB48」というプロジェクトがある。次世代の可能性のある女の子達を発掘し、もっともエネルギーのあふれる街、秋葉原から新たなアイドルを誕生させようという試みだ。コンセプトは「会いに行けるアイドル」。オーディションによって選ばれたメンバーが、専用劇場の「AKB48劇場」で毎日ステージを行いながら、全国区デビューを目指すというものである。
(中略)
発想や企画のヒントは、日常の中に転がっていて、それを「記憶」するところから始まる。その「記憶」はアットランダムに並んでいて、たとえば詞を書く、あるいは映画をつくる、小説を書くといったときなどに、何を引き出してくるか、何と何を結びつけるかということなのだ。



辰巳ジャンプの子どもたちは、けっこう大きな夢を見ています。それを達成できるかどうかはあまり関係ありません。自分で考えた「夢」に向かって努力する姿勢こそが、応援する人たちの心を打つだろう。「誰もが応援したくなる小学生バレーボーラー」、同世代のアイドル的存在として、あこがれの的になるだろう。一人一人が輝くことによって、「私も、僕も、あんなふうになりたい!」と思わせる選手になっていくこと。これが今の辰巳ジャンプの「チームビルディング」です。
企画脳 (PHP文庫)
クリエーター情報なし
PHP研究所

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今、辰巳ジャンプの子どもたちは「世界一になる!」という、ちょっと考えられないレベルの目標を意識して活動しています。小学生の世界一を決める大会がないのに、「世界一になる!」という合い言葉を叫びながら練習しています。抽象度から言ったら、最大級の抽象度です。具体性はほとんどありません。私はこれが良いと思っています。尽きることのない目標意識。どこまで頑張ってもまだまだ先のある目標意識。「世界一になる!」とは、一生をかけて追い求める目標意識だと思います。これが今の辰巳っ子の心を強く高くしています。


AKB48はこの2011年に、歴史に残る活躍を示してくれました。そのスタートは、2005年にこんな歌から始まっていたのです。

『AKB48』
秋葉原48 私たちに会いに来て
誰よりも好きになって お願い ねえ ねえ
そう秋葉原48 私たちに会いに来て
ここの場所で夢を追いかけるから
応援してね



この歌と同じような小学生を育ててみよう。私がそう思ったのが1年前でした。
辰巳という地で、誰よりも好きになってもらえる小学生バレーボールチームを育てる。
誰も見ないような大きな夢を意識して行動している小学生を育てる。
それにあこがれて{私もそうなりたい」と新しい部員が入部してくるチームビルディングをする。


AKB48は、「誰もが応援したくなるチーム」になるまでに6年間かかりました。
辰巳ジャンプはそのテーマに取り組んで、まだ1年間たっていません。それでもチームはAとBと男子の3つできました。

体制は整い、あとは結果を出すだけです。

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このドリルで指導することができるようになると、子どもたちが作文を書くのが楽になります。
また、マインドマップのかき方については、学校や団体として私を講師に呼んで下されば、2時間ほどでお伝えさせていただきます。
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