ランニングパスのチーム新記録達成!!!

子どもたちは完全に「ゾーン」に入りました。「フロー状態」とも言えます。リラックスしながらも最高に集中している状態です。

5,6年生を2つのグループに分け、ランニングパスを落とさずに続ける回数を勝負させました。その間、私は下級生のアンダーハンドパスを指導していました。「下級生の練習が終わるまでランニングパスを続けていて」という指示を出して、高学年には練習を任せました。下級生の基礎練習が終わり、高学年のランニングパスを見ると、2グループとも700回とか500回という数字を数えていました。
(へぇ~、今日はずいぶん集中しているなぁ)
と感心して見守ることにしました。

「グーパーして2グループに分けて練習してね。」と指示してやらせたのですが、ひとつのグループはエースアタッカーと正セッターを含めて、4人ともレギュラーのグループ。もうひとつはレギュラーが2人、そうでない子が3人というグループに分かれていました。

4人全員レギュラーグループは1100回台でボールを落としました。その時、そうではない5人グループは700回まで続けていました。私は、それならば全員レギュラーグループの1100回を超えるまでは頑張らせようと期待しました。


ところが、このレギュラーが2人しかいなかった5人グループ、ボールを落とさないで続けるランニングレシーブで、1000回を超えたあたりから「ゾーン」に入りました。空気感がすごい集中状態。5人全員のリズムがピタリと合い始めました。他の子が反対コートで練習していましたが、そこからミスして転がってきたボールにも目がいってすぐにどけるし、数を数える声も響きあっている。

結局、「2387回」というすごい回数まで落とさずに続けてしまいました。実はこの回数、辰巳ジャンプ新記録です。
これまでの記録は2003年3月に達成した「2336回」です。51回上回りましたね。



ところで今の辰巳ジャンプでは、毎回の練習が終わったあと、「練習ノート」を宿題で書き、自分自身のことを振り返ったり、チームのことを考えたりすることを大切にしています。練習への参加券がこのノートということになっていて、ノートを書いてこない子は原則的には練習ができないことになっています。

最近、この「練習ノート」に私への質問を書いてくる子が増えました。とても良いことなので、せっかくだから「Q&A集」としてこのブログで答えていくことにします。そうすることで、チーム全員の財産になるからです。辰巳ジャンプの子どもたちは、必ず読むようにしましょう。


【Q&A】

(問1)
前にくるボールがうまく拾えないんですけど、前のボールをとるには足をどう動かせば良いですか?

(答え)
足を動かす前にやらなくてはならないことがあります。動けるかまえをして、いつもリズムを取っていることが大事です。足が止まっていると、動くまでに「2テンポ」よけいにかかって遅くなります。この「2テンポ」を早くすることで、前にくるボールはチャンスボールに変えられます。


(問2)
サーブ練習では10本中9本入るのに、試合になると失敗してしまうのを直したいです。自分ではメンタル面が弱いのかな?思うのですが、どうしたら強くなりますか?

(答え)
「練習は試合のように、試合は練習のように」という言葉があるように、練習を真剣にすることによって自信をつけるようにします。サーブの得意な人は、自分にサーブが回ってくると「よし!順番が来た!連続でサービスエースを取るぞ!」と楽しみになるはずです。ところが自信がない人は、「ミスしたらいやだな・・・」と考えてしまいます。ここでも、辰巳ジャンプがいつも取り組んでいる「プラス思考」をすることが大事になってくるのです。


(問3)
サービスエースを取るためにはどういう工夫が必要ですか

(答え)
速いサーブを打てるように練習します。次に回転しない変化球サーブを打てるようになると良いです。そういう技術が身についたら、試合ではレシーブがうまくない人をねらい打つ工夫もします。ただ強く打っていただけではサービスエースは取れません。


(問4)
スパイクの時に手首をかえすには、どうすれば良いですか?

(答え)
スパイクの時のようにジャンプして練習する前に、立ったままでスイングの練習をして手首を使うコツを身につけてからジャンプしてのスパイクにスタップアップします。立ったままでの練習は、まずは床に向けてまっすぐにスパイクを打つ練習が役立ちます。次にコーチにボールを投げてもらって、スナップショットで打つ練習もします。十分に手首を使えるようになったらジャンプして空中でもできるようになります。


(問5)
対人パスなどの時にトスが相手にうまく返せません。正しいトスを上げるにはどうしたらいいですか?

(答え)
オーバーハンドパスを身につけるのは、バレーボールで一番難しいことです。毎日何百回も練習して慣れることが大事です。オーバーハンドパスは全身のすべての関節を曲げて、バネを使ってパスすることがポイントなのですが、頭では分かっていても実際にやってみると、とても難しいのです。だから毎日100回でも良いから、個人練習を続けることが必要です。


(問6)
サーブで前の方には打てるんですが、相手のチャンスボールになってしまいます。どうしたら強いボールで前に落とせますか?

(答え)
強いボールを前に落とすというのは無理です。ただし、強いサーブで相手を後ろに下げておいて、前にスペースがあいてきたら、ネットぎりぎりにゆるく落ちるように打てれば、相手がミスしやすくなります。サーブで大事なことは「ねらったところに強いサーブが打てる」ことです。それができるようになったら、前後のゆさぶりを試してみると良いでしょう。


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このドリルで指導することができるようになると、子どもたちが作文を書くのが楽になります。マインドマップのかき方については、学校や団体として私を講師に呼んで下されば、2時間ほどでお伝えさせていただきます。
マインドマップで作文すらすらワーク (ドラゼミ・ドラネットブックス)
クリエーター情報なし
小学館
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