半合宿状態の練習で締めくくり

辰巳ジャンプ2011年活動の締めくくりは、半合宿状態の5日間連続練習を行いました。23日(金)から27日(火)まで、いろいろなことを試み、チームが最も力を発揮するにはどうしたら良いかを考えていきました。23日(金)と24日(土)で基礎練習とフォーメーション練習に明け暮れ、25日(日)と26日(月)には練習試合を組んで修正ポイントを探る、その上で今日の最終練習日にまとめをするという流れで、かなり効果的な練習をすることができたと感じています。

今回の練習でも、子どもたちの「生き方」に力を持たせるキーワードを教えました。子どもたちのほとんどは練習ノートにメモしていましたが、書いていない子のために記事にしておきます。


(1)守破離(しゅ・は・り)
武道で使われる言葉です。
「守」・・・基本の型をしっかり身につけること。
「破」・・・基本を身につけた後、様々な方法を研究すること。
「離」・・・師の教えを発展させて、自分流を作り上げること。
まずは「守」が大事であって、バレーボールで言えば「レシーブの型」「トスの型」「スパイクの型」「サーブの型」を基本通りに身につけることができないと次の難しい技ができるようにはならない。


(2)昨日の自分より今日の自分が成長している
人と比べるのではなく、自分自身が成長しているのかどうかを毎日チェックする。どんなことでもいいから一歩成長しているように努力することが大事である。


(3)適材適所(てきざいてきしょ)
人には個性がある。誰にでも得意なことと苦手なことがある。そこで、自分のストロングポイント(長所)を最大に生かし、ウイークポイント(短所)を最小におさえるために、その人が最も生かされるポジションに当てるのがスポーツである。だから一人一人の成長に合わせてポジションチェンジをすることがある。


(4)付録で・・・前傾姿勢から生まれるパワー
スパイクを打つ前の助走で、ジャンプする前のバックスイングの時に「軽く前傾姿勢を取ってから」ジャンプすること。これによってスパイクのパワーが倍増する。スキーのジャンプ競技も陸上100m走のスタートも、水泳の飛び込みスタートも、みんな前傾姿勢を取る。バレーボールのスパイクジャンプも、跳ぶ前に軽く前傾姿勢をすることで、ジャンプの高さもスパイクの強さも増えることになる。


さて、5日間連続練習の成果として、攻撃力は確実にアップしました。コートのどこからでも誰でもスパイクを打っていく状態になりました。しかもここ2ヶ月間、「相手を見る技術」に焦点をしぼり、視覚から得られた情報を基に攻撃を瞬間的に思考・判断していく訓練を積んできました。目指すはどんな小学生よりも頭脳的なバレーボールができる集団です。

なぜそんなことを目指しているのかというと職業柄です。
学習指導要領の「思考力・判断力・表現力」を伸ばすためにはどうしたら良いのかということを、私個人の研究テーマとしてここ3年間取り組んできました。授業ではある程度の実践を残すことができ、担任した子どもたちは、ほぼ全員が自分の考えを表現できるようになりました。同様に、バレーボールでも「思考力・判断力・表現力」は大事です。このねらいを意識して練習していれば、学校の授業への参加の仕方も変わるはずです。子どもたちが授業の中でも自分自身の「思考力・判断力・表現力」を伸ばすんだと決意して参加していれば、バレーボールにも役立つ能力が身につくはずなのです。そうなれば、学校生活すべてが「メンタルトレーニングの練習」になり、私が直接指導していなくても子どもたちは成長しているという状況が生まれると確信しています。

辰巳ジャンプはこの1年間、そんなことを目指して活動してきました。



ところで、5日間連続練習を続けた私自身への「自分へのご褒美」も用意していました。
私の「マイ劇場」にしている天王洲銀河劇場で今日から公演している「豆之坂書店~読みたがりたちの読書会~」を今夜鑑賞しました。

「豆之坂書店~読みたがりたちの読書会~」CM

さすがに疲れていたようで、朗読場面ではウトウトしてしまいましたが、大好きな読書をテーマにした演劇に心が癒されました。

月に1度の「演劇鑑賞」も地味に確保している井上でした。


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このドリルで指導することができるようになると、子どもたちが作文を書くのが楽になります。
また、マインドマップのかき方については、学校や団体として私を講師に呼んで下されば、2時間ほどでお伝えさせていただきます。
マインドマップで作文すらすらワーク (ドラゼミ・ドラネットブックス)
クリエーター情報なし
小学館
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