雪が時折激しく降りしきる荒海駅における一番のお目当ては、会津田島発としては来年3月のダイヤ改正で多分なくなると思われる快速浅草行です! もちろん、区間快速浅草行や普通新藤原行として今後もこのような豪雪の中を行く6050系の姿を目にすることは出来るでしょうが、あくまで「快速」表示で会津線内を行く姿にこだわるとしたら、もうこの冬しかチャンスはないのですから……。↑のカットは雪が一番激しく降っていたときにやって来た154レのもので、「浅草」の二文字がレンズと表示幕の間に重なった雪のために見えにくいですが (^^;)、雪がこびりついた車体の表情から、とてもこの電車がこれから先都内へ向かうとは信じられないものを感じて頂けると思います (そして、この季節北千住~春日部あたりで快速の編成中一部の車両に雪が付着しているのを目にすると、「あぁ~この電車は遥か彼方の会津からやって来たんだなぁ……」というしみじみとした気分になります ^^;)。
ちなみに、一本前の列車が発車してからこの列車が到着するまでの約1時間の間に、約2cmくらいの雪が線路を覆い尽くしていました (手前には下り本線があるのですが、こちらも雪で全く見えず……。下り・上り本線の間にも、ラッセル車が除去しきれなかった雪がこんもりと積み上がっていて、台車周りが全く見えません (^^;)。これほどの雪のため、この154レの走行音は雪をかきわけ踏みしめ砕きながら走るという異常なもので、辺りは全ての音が雪に吸収されて一面の静穏の中、バサッ、ゴボゴボ……バコッ、ゴロゴロゴボゴボ……という、かなりヤバい感じの音でした。速度も、雪を噛み過ぎて脱線したりしないように、非常にノロノロとしたもので、荒海到着時には運転士氏や監視員氏が心配そうに足回りを覗き込んでいました。
この154レはその後も非常にゆっくりとしたスピードで発車して行き、ホワイトアウト寸前の真っ白な世界の中に消えて行きました……。
こんな感じで雪中激写すること2時間余り、たまにしか現れない列車を待つためにすっかり体が冷えてしまいましたが、消え行く快速と豪雪の両方を記録できて満足しつつ田島に向かったのでした。
とにかく東武ファンにはたまらんでしょう (^^
会津鉄道の電化区間は、すぐ南側が標高1500~
1900m台の那須・男鹿山脈ですので、只見線沿線で
地上に落としきれなかった雪が最後にドバッと降る
という土地柄なんでしょうね。というわけで、只見
線沿線で超ド級の雪が降れば、そのおこぼれで「只
見線の並級」の雪がドカッと降ってくれるというこ
となのでしょう。またさらに積雪が増しつつあるみ
たいですので、年末年始は狙い目ですね (いや、2
両編成の6050系が帰省ラッシュで寿司詰めになりそ
うな……汗)。