狩野川台風に匹敵するという台風19号は、伊豆〜南アルプスといった静岡の山、そして箱根から北の関東と甲信を分ける山々に凄まじい記録的豪雨をもたらしているところですが、NHKの箱根湯本駅前からの生中継で映し出された早川の荒れ狂い方に唖然としたと思ったら特別警報が発令され、何と相模川の城山ダム(津久井湖)が午後5時から緊急放流に入るとは……。ダム決壊による大惨事を防ぐため、ついに降った分をそのまま流さなければならない段階に入ったということですが、今後もしばらく雨が弱まる気配がない以上、下流の相模川は相当とんでもないことになる可能性があります。
そこで真っ先に脳裏をよぎったのは、古くは一面の低湿地の田んぼだった海老名・ニセ厚木にそれぞれ留置された小田急と相鉄の電車は大丈夫なのかということ。例えば、鬼怒川の決潰を前にして、常総線のディーゼルカーが水海道車両基地から悉く高台の本線上に避難したように、今頃大急ぎで車両を出庫・移動させていれば良いですが……。
というわけで、海老名の公開時に撮影した、箱根登山用の赤い1000形の画像のうち、未レタッチ画像 (たくさんある ^^;) を引っ張り出してみました。
今の鉄道は線路にしても踏切にしても様々な装置や回路がセットされている中、線路冠水というだけでも復旧まで相当の時間がかかるものですが、車両の冠水による輸送力不足は何としてでも避けて欲しいものです。車両の大規模冠水といえば、王寺や久里浜が非常に有名ですが、海老名がそんな忌まわしい故事の一つに加わらないことを祈るばかりです。そもそも、ここまで激しく降らなければ良いのですが……。
【13日10時追記】箱根登山は路盤大崩壊で長期運休確定。嗚呼……。
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