非電化路線車両界の変わりゆく陣容を考えるとき、JRの新技術車両や新潟トランシスの軽快DCに注目するのも良いですが、一つの時代の終焉としてどうしても気になるのは、富士重工製レールバスLE-CarⅡが全国的に風前の灯火となっているという状況でしょうか。ま、1980年代の国鉄・JR赤字ローカル線廃止に伴う第三セクター路線転換ラッシュの中で、まさにバス並みに低コスト・簡易保守を誇るこのシリーズが大挙して登場したとき、まだ10代で半鋼製釣掛式電車ヲタであった私は「ふーーん。つまんね」という程度にしか感じなかったものですが (滝汗)、時は流れて……今やツボ車両の仲間入り! (^^;;) 何せ最近、にわか撮りバス趣味にも手を染めて以来、「懐かしの現役ボロバス」の代表的存在といえる富士重工5E・6Eを眼にする機会があれば悶絶モノですので、5Eに鉄道用車輪・両運転台をくっつけたシロモノと呼ぶべき (?……勿論エンジンの構造などは全然違うでしょうが) 富士重工LE-CarⅡは注目しないわけには行かないのです。鉄コレ第◆15弾にしても、単行用として1箱買えば済むものを、何のかの言って多客時2連を想定して2箱買ってしまいましたし (笑)。
というわけで、富士重工LE-CarⅡの僅かな残党のひとつである、わたらせ渓谷鐵道わ89-101を、去る7月下旬の足尾銅山訪問の際に記録したのですが、わ鐵のLE-CarⅡは既に2両が廃車となり、この1両しか現存しませんので、こうして雰囲気満点の足尾駅にて首尾良く撮影出来たのは誠に奇跡としか言い様がありません♪ 甥っ子と足尾銅山観光トロッコを楽しんだのち、最初にやって来る桐生方面行の「わっしー号」に乗り、甥っ子に自走式トロッコの雰囲気を楽しませてやるというプランもあったのですが、「WKT501&551は甥っ子 (最近親=私の姉にコンデジを買ってもらったという……) が一人で鉄ヲタ活動出来るようになってからでもまた乗る機会があるだろう。むしろ、いつ無くなるかも分からないLE-CarⅡが姿を現す可能性に賭けたい」と思い、発車を見送ってまったりしていたところ……ぬおぉぉっ!一発目でやって来るとは! (^O^) もっとも、如何なる形式でやって来ようとも、甥っ子にDRC車内での昼食を楽しませてやる以上、1両しかないLE-CarⅡが来るまでひたすら待つことも不可能です (笑)。
そんなこんなで、下り・上り双方の足尾駅到着シーンを超ノリノリで激写した後は、実際に乗車していざ神戸へ! 基本的に下り勾配の連続ではありますが、駅間がかなり長く飛ばすことから、エンジンが猛烈にグロロロロ……!と雄叫びを上げまくり、老朽化した車体がミシミシきしむというワイルドさに悩殺されました (*^^*)。巨岩が荒々しく転がる渡良瀬川の峡谷美をレールバスの窓から眺め、草木ダムを迂回するための長大トンネルでの絶叫に酔いしれる……。嗚呼来て良かった!の一言に尽きます。
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