地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

鉄コレ西鉄8000系をN化する (惜別!)

2017-10-16 01:00:00 | 超へっぽこ模型製作


 西鉄では長年、国鉄・JRとの対抗から、料金不要の2扉クロスシート特急を走らせて来ましたが、たとえば300系、1000系、2000系などそれぞれに、俊足を誇る名優揃いであったかと思います。そして平成の世とともに現れた8000系は、まさにバブルの残り香と言っても良い運転室直後の超大窓をはじめ、優美な車体に優雅な室内と良いこと尽くし。関東の私鉄好き人間としては自ずと唸らざるを得ない存在でありました。しかも、筑紫野ののびやかな水田地帯を猛スピードで飛ばして行くのは痛快極まりなく……(もっとも、走りのヤバさという点では、2000系や5000系の方が断トツで上ですが)。
 しかし、2扉ゆえ朝夕の優等運用には入れづらいこと、そして連年の高速走行による累積走行距離の蓄積ゆえ、最近は3000系に置き換えられて急激に本数を減らしてしまい、ついに昨日を以て引退してしまったとか……。残念としか言い様がありませんが、確かに西鉄の一時代を築き、全車無事故のうちに引退するということで、遥か首都圏から「お疲れ様でした」と申し上げたいところです。



 そんなタイミングに合わせて、先日鉄コレで西鉄8000系が発売となりました。西鉄のN模型としては既に1000系 (鉄コレ)・2000系 (マイクロ)・5000系 (マイクロ) を持っておりますので、8000系を揃えないわけには行かず (^^;)、予約して無事購入! 最近はなかなか模型いじりをするヒマもなかったのですが (落花生。様など、へっぽこ模型ネタを楽しみにされているという方々からは、お叱りを受けるばかりです。滝汗)、さすがにそろそろN化するものは作業を進めないと、元箱入り状態のまま塚を築き過ぎてマズすぎる……。というわけで、週末に雨が降り続くというトホホ過ぎる天候であったこともあり、非常に久しぶりに指を動かして、6連1本が掌の上で竣工しました。
 感想は……まぁ鉄コレいじりにおけるいつも通りのありきたりなものではありますが (^^;)、造形はGood、細かい仕上げはBad! 正面のオデコの部分に変なタッチアップがあったり、先頭車の窓パーツが一部曇っていたり (電解質系OAクリーナーを綿棒に染み込ませて拭いても落ちず)……どーしてこうなるの?! C国では引き続き賃金が高騰している折も折、安い賃金に不満で手を抜いている労働者の所為でしょうか……(-_-;)。
 ともあれ、目を離せばパッと見は悪くないため、とりあえずは満足しています (どっちやねん!)。今後は「水都」「旅人」の鉄コレ化も予想されますので、財布の備えを十分に整えておかなければならないでしょう (^^;)。
 いやその前に……303・313系の鉄コレ化をPlease!!

美濃路歩き鉄 (4) 長良川鉄道ナガラ500形

2017-10-15 12:46:00 | 地方民鉄 (中京北陸)


 太多線のキハ75に乗って美濃太田に着こうとしていたところ、ちょうど反対側からもホイッスルの音が響き、長良川鉄道の美濃白鳥行きが入線して来ました (1分遅れか?)。水色帯がなかなか引き締まった印象のナガラ500形は、この手の帯入り車両が2両、今はなきナガラ1形と同じタイプの白ベース塗装を纏った車両が1両ということで、非常に長大な (?) 長良川鉄道においてナガラ500形のイケてる帯入り姿に出会える確率は低いと思われます。中山道徒歩旅の出発に先立ち、そんな車両のお見送りを得られるとは何ともラッキーな話です♪



 しかしこのナガラ500形、車内はロングシートということで、「撮って楽しく、乗ってガッカリ」な車両の典型と言えましょう。美濃太田〜美濃市間で完結する利用であれば、ロングシートでも余り文句はありませんが、かりにメッチャ空いている列車に当たりつつ郡上八幡以遠まで行く場合、折角の長良川の風景もロングシートでは見づらく、何かの罰ゲーム状態のような気もします。もっとも、他の現役車両にしても所詮は軽快DC。そもそもボックスシートの数が僅少で、従来からボックスシートにあぶれている乗客の数が多いと思われますので、思い切ってロングシート・オンリーとしたのかも知れません。

第五ヤンゴン熱鉄記 (7) LRBE56+LRBT

2017-10-13 00:00:00 | ミャンマーの鉄道


 今春撮影したミャンマーネタの連載のうち前回は、LRBE56の無骨ながらもカワイイ姿をご紹介したものですが、激写中には機関区の方の粋なお取り計らいで、LRBTとの連結シーンも楽しむことが出来ました♪ 実際にLRBE56が営業運転に入れば、このようなマッチ箱をジャラジャラと連ねたような編成美となります♪ 機関区の中ではありますが、野趣あふれる周囲の雰囲気もまた素晴らしい☆



もっとも周知の通り (?) マダウ線にはこの初夏以来松浦も入線し、数日おきに名鉄と松浦が交代で運用に入っているようです (個人的には名鉄の方が断トツで当たりです)。したがって、今年3月時点で予備車としてピュンタザで控えていたLRBEの出番は、余程のことがない限り激減しているものと思われます。これもまた諸行無常というもので、とりわけミャンマーのように何事もゆったりと流転して行くかの如き心地がする仏教国の雰囲気と合わせて「まぁ仕方がないか」と思います。それだけに、LRBE時代の終盤にこのようなシーンを眼にすることが出来ただけでも感謝感激!と思わなければなりませんが、何と……この後にはもっと鼻血絶賛大放出!な展開が待っていたのでした……(続く)。

第八ジャカルタ炎鉄録 (33) 埼京205系

2017-10-11 12:00:00 | インドネシアの鉄道


 先日、かねてからのジャカルタ首都圏鉄道事情における懸案事項であったブカシ線の東進=チカラン電化が無事成就し、既存のブカシ線のダイヤを基本的にいじらずに一部列車を延伸させるかたちで、ブカシ〜チカラン間に毎日16往復の電車が走り始めました。車両不足の深刻さは解消しない中、本格的な増発はさらなる車両増備による全面的なダイヤ改正に俟つほかないでしょう。もっとも、沿線は既に電化開業したスルポン=バンテン線のスルポン以遠とは比較にならないほど都市化が急速に進み、日系企業を含む外資の進出も旺盛な一帯でもあり、何故従来客レ鈍行が毎日5〜6往復するだけだったのか全く信じられない (→ジャカルタとの往復需要のほとんどを取りこぼし) 状態でした。今回のお試し電化開業が軌道に乗り、さらに編成数が増えることで、ブカシから東のエリアの発展を牽引するような電鉄路線へと成長して欲しいものです。



 というわけで、とにかくもKCJ改めKCIにとって焦眉の急は車両数のさらなる増大であり、そろそろ次期中古車両の導入にかかるアナウンスがあるのかもな……と思われますが、いつもお世話になっておりますパクアン急行様がそんなタイミングに一時帰国されましたので、今後予定されている正式な一時ご帰国歓迎の宴を待たずして昨晩個人的にお会いし、積もったインドネシア・日本・アジア鉄道事情や、さらにこれらの鉄道を取り巻く各国社会事情についてディープに語り合うひとときを楽しみました♪ 昨晩は私が怪社で夜7時まで残業でしたので、まずはパクアン急行様に怪社までご足労頂き、さっくりと仕事場をご案内〜。その後怪社の目の前にある行きつけのインド料理屋にご招待し、タンドゥーリーチキンもカレーも激美味なターリーセットで超満腹♪ その後はマサーラチャーイをオーダーしてまったりしまくり、気がついたらもう夜の10時前。パクアン急行様の御実家も小田急・田都のどちらでもOKということで、久しぶりに東京の東急8500系を楽しんで頂くべく大手町駅に向かったところ、何と!すぐに急行で8500が登場♪♪ デハの台車の真上に陣取りまして、「新玉川線内の急行運転とボゴール線チルブット〜ボゴール間の山登りのどちらが良いか?」などという、パンピーには全く理解出来ない会話に終始したのでありました (笑)。

 会話の内容は余りにも多岐にわたり、到底記憶しきれていませんが (^^;)、主な内容を箇条書きすると以下の通りです。
 *お互い初めてジャカルタを訪れた2009年の状況を思い起こすにつけ、ジョーナン氏がKAI社長となってからのリノベーションぶりは隔世の感がある。インドネシアの鉄道を確実に洗練させたという点ではジョーナン氏の業績は余りにも大きい。
 *ただ、その中で推進された駅ナカ事業は、賃貸料がメッチャ高いため同じような有名企業しか入らず、安くて美味かった店が排除される結果を招いたことから、ジョーナン氏が参考にしたJREと同じ道をたどっていることは否めない。
 *JREも都心部はあじ○い茶屋だの何だのと不味い蕎麦屋ばかりとなってトホホだが、都心から離れると我孫子やら長野県内やら、美味く個性的な駅そばが残っている。
 *車両の保守技術面におけるメトロ・JREの協力の歴史は、確実にKCIの技術をブラッシュアップさせ、今や部品さえあれば大量の電車を良好な状態で走らせることが出来るKCI保守陣の士気は高い。
 *今後もJREとの技術交流が促進され、将来を期待される若手保守陣が今後続々と日本で研修を受けるとのことだが、彼らの食欲を満たすハラール飯屋が日本国内で増えつつあるのは好ましい流れである。
 *新華僑・新華人系のメシ屋のうち、東北・四川系の店は日本人の口にはイマイチ濃厚で辛すぎるので、全く違ったスパイシーさで勝負する中国ハラール飯屋 (回族系) の増加を希望。(インドネシア人も遠慮なく連れて行ける)
 *日本国内の鉄ネタの減少ぶりは目を覆うレベルに達しているが、だからといって最初から分かりきっている引退の直前になって慌てて葬式に行くのは如何なものか。その車両そのものよりも葬式鉄という行為にハマっているのか? どんな車両も、その路線の主力として沢山走っているうちが華。
 *そういう意味で今アツイのは、湖西・奈良・桜井和歌山・岡山。今なら誰もいない☆
 *生まれた頃から205系とともに育った若いヲタの205系ロス感は、彼らをいよいよジャカルタへと駆り立てているが、駅撮り不可という現実が (そしてそもそも外国であるということが) 障壁になっているため、205系ヲタがジャカルタの駅に殺到してパニックになるという展開にはならない。
 *205系の急激な増大の影で、一時期整備がぞんざい気味だった (チカウム送りが大量発生した) 東急8000系列やHibah5000・1000について、やはり依然として変わらない車両不足や増結の流れの中、再び延命に傾いて来たのは大変目出度い。果たして、今後進む東急8500廃車が、ジャカルタの東急車事情にどのような影響を与えるのか? まずは部品供給の安定化だろうが、車両丸ごとの輸出再開という夢は実現するのか? いっぽう東急車を欲しがる国内私鉄もあるだろう。
 *部品が得られないKFWが次々に離脱して、今や4連3本が稼働するのみ、営業運転入りから僅か4年で生存率3割というのは惨憺たるもの。空港鉄道用車両も基本的にKFWと同じ技術のため、轍を踏むことになるか?? 
 *何はさておき、タクシー代にいくらかかるか、どれほど渋滞するかという心配をすることなく、空港鉄道でスカルノハッタに行けるようになるのは素晴らしい。既に、長年多くのヲタが常宿としてきたIb○s ○angga ○uaのコスパ低下 (そして、付近における冷えたビールの入手・賞味困難) はトホホの極みであるため、今後は泊まるなら空港鉄道を利用しやすい界隈がベストか。ともあれ、さっさと連絡線を建設して開通にこぎつけるべし! もっとも、スイッチバックをするドゥリ駅における信号扱いは複雑を極め、遅延などのカヲスぶりが加速する悪寒……。
 *ランカス電化開業で非電化の離れ小島となったランカス〜メラク間は、鈍行が6往復となったのは良いとしても、「クラカタウ」や「バンテン急行」などの客レ急行が廃止されたことによって、ランカスでの乗換を含め、ジャカルタ〜メラク間の所要時間が延びたのは残念無念。金持ちはスマトラに行くのに飛行機を使い、陸路と海路で行く場合にもバスがフェリーに丸ごと乗り込むのが主流となっている中、やはり鉄道に勝ち目はなかったのか。
 *タイ国鉄に売却された14系やキハ183の動きが伝わって来ないのは残念だが、今も陣屋町にいるというキハ183がタイに渡ったとしても、ステップ取付改造に時間がかかることになろう。それでも、無事デビューのあかつきには、バンコク〜ナムトク間の観光列車に入ることを激しく希望! 現在のTHN系ではドア脇ロングシートを指定されるトホホな展開もあるので……。
 
 ……う〜、他にもいろいろあるけど書き切れない (^^;)。
 というわけで、ラッピング車がなく、6ドア車を2両挿入した、純正埼京線10連 (一部横浜・南武線車両を挿入しているかも知れませんが ^^;) の画像をお楽しみ下さい。

祝・伊豆箱根駿豆線近々100周年・ED33

2017-10-10 00:00:00 | 事業用車両


 来る11月5日に伊豆箱根鉄道駿豆線は開業100周年を迎え、また親会社・西武の多摩川線も今月22日に100周年を迎えることから、両路線のコラボキャンペーンが始まっており、とりわけ多摩川線のいずっぱこ塗装は惹かれるものがありますが、まだ撮りに行っておりません (汗)。また、いずっぱこ1300系の新101系登場時色も撮っておりません……(滝汗)。というわけで、まずは相当昔に撮ったきり何故か寝かせたままだった、駿豆線の至宝・ED33のド順光状態をアップすることで、気が早い駿豆線100周年のお祝いとします (^^;)。
 東芝戦時設計40トン凸型機の貴重な生き残りであるこの罐の貴重さについては、敢えて詳論するまでもないでしょう。



 それにしても駿豆線、最近はやれドア部分広告だ、ラブライブだ……ということで、まともな色の車両はこのED33と僚機のED32、および1300系 (標準色・西武色)、そしてJRE185系のみとなりにけり……(汗)。そのことが個人的に駿豆線撮影から足が遠のいている原因にもなっているのですが (伊豆半島登山の際にそこそこ乗っていますけど ^^;)、そういうことを言っていると何事も撮らず仕舞いですので、いずれ腰を上げなければ……。ブッ飛んでいるラブライブ・ラッピングも、ネタとしては面白いですから (笑)。
 ちなみに、西武新101系関連鉄コレは、既にいずっぱこ1300系が2色出て、今度多摩川線白編成と263編成がリリースされるわけですが、まさかいずれ「多摩川線いずっぱこ4連」も出るなんてことには……(滝汗)。まぁそれも良いでしょうが、個人的には駿豆線を彩る重要メンバーである3000系や7000系、そしてED32・33と大雄山線車両の鉄コレ化を待ち遠しく思うものです。