【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【第26回参院選・自民・神奈川】「日本会議」の推薦状受け取りを三原じゅん子さんがSNS投稿、6年前の神奈川は「反・日本会議派」で混乱、公明党と別行動で麻生派など19名「異次元の大乱立」の事情もあるか

2022年06月11日 12時48分22秒 | 第26回参院選(2022年7月)
 三原じゅん子さんは、きょう令和4年2022年6月11日(土)、「日本会議からの推薦状を頂きました。ご期待に沿えるようしっかり闘ってまいります。 」とSNS投稿しました。写真によると、推薦はきのう10日付で、「日本会議 会長 田久保忠衛」と記されています。





 三原さんが立候補する神奈川選挙区では6年前、「日本会議国会議員連盟」に所属していた金子洋一さん(当時・現職民進党)に対して、「日本会議をやめるよう」圧力をかける複数の市民が、桜木町駅前ロータリーで吊し上げたり、街宣車の後ろの車道を走って追いかけたりする事案が発生したことがあります。

 日本会議のホームページは最近の活動として「日本の建国を祝う会主催により明治神宮会館大ホールにて中央式典が開催。第1部式典に続き、奉祝記念公演・天皇陛下御即位奉祝記念新作能『神武』が、式典に先立ち奉祝パレードが原宿表参道周辺で行われた」と紹介。意見表明として、ロシアによるウクライナ侵略を受けて、憲法9条を改正して「自衛隊」を明記するよう求めており、これは自民党のきょう現在の見解と完全に一致した内容となっています。

 保守思想が強いとされる日本会議ですが、主要メンバーには創価学会に批判的な仏教系宗教団体もいます。選挙区は45ありますが、公明党は7選挙区で立てています。自民党から見て公明党がいない選挙区が38、公明党がいる選挙区が7。そのうち、神奈川選挙区は、自民党が今回から2人擁立しました。三原さんとしては、いずれにせよ、選挙区で公明党の支持は全く見込めないことから、逆に、日本会議の推薦についてSNS発信したと考えられます。

 第26回参院選の神奈川は「4・5人区」と呼ばれ、3年任期1議席を含んだ、合計4議席を争うこととなっています。現在の政党助成法に基づく9政党のうち8政党が候補者を擁立。自民党は3年前・6年前と違って2人擁立し、三原じゅん子元厚生労働副大臣と、麻生派の元職・浅尾慶一郎さん。立憲民主党は、寺崎雄介前相模原選出県議と水野素子さん、公明党が現職の三浦さん、維新が松沢成文元参議院議員、共産党が惜敗が続く浅賀さん、国民民主党が深作ヘススさん、社民党が県副代表、N党が新人4人を擁立。さらに政治団体では、幸福実現党(幸福の科学)、右派の維新政党・新風、新党の参政党、桜井さんの日本第一党、新党くにもりが候補者を擁立の大量19名の異次元の大乱立となっています。