【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

自民党の全国比例公示前日調査早くも流出「自民・今井」「国民・浜口」がライン下、「維新中条きよし」「れいわ高井」「参政神谷」上位うかがう「共産大門タムトモ」優勢

2022年06月23日 14時29分16秒 | 第26回参院選(2022年7月)
 自民党がおととい、第26回参議院議員通常選挙の公示前日に行った「全国比例第2回情勢調査」の結果が早くも流出しました。

 自民党は、友党・公明党に関しては第1回調査(ゴールデンウィーク)だけにして2回目は行わず。「党内7位の現職・竹内真二さん」が当落ラインの線上ということになります。

 国民民主党の比例議席は、他の調査で2から4でないかとされていますが、その中では、電力総連の新人と、UAゼンセンの現職が第1回調査同様にトップ争い。自動車総連の現職・浜口誠さんがトップグループから抜け落ちて党内第3位となりました。

 日本維新の会は、現職の石井苗子さんと新人の中条きよしさんが上位2位。3位グループ5人に、現職の石井章さん、新人の猪瀬直樹さん、新人の松野明美さんらが入っています。「元民主党国会議員」は全員が当落を争う位置にあり、半数前後が国政復帰の見通し。

 れいわ新選組は特定枠以外では高井たかし幹事長が現段階ではトップ。

 参政党では神谷宗幣事務局長が党内ではトップになっています。

 自民党は特定枠の県連推薦2人に加えて、4つの組織全建設業連・医師会・JAの青年組織の現職と全特郵便局長会の新人の合計6名が先頭集団。知名度のある片山さつき議員、青山繁晴議員らも10位争い。党の議席獲得そのものが不透明な18位争いを、遺族会現職、理学療法士会現職、臨床心理士会新人らがしており党が風を受けると「厚労省系団体」が吹き飛ぶ構造変化につながりそう。また安倍晋三元首相の信頼があつい阿達雅志元首相補佐官もラインより下です。知名度がある今井絵理子さんは現段階ではさらに下になっています。

 立憲民主党は結党に参画した5つの産別候補(元衆議院議員の新人1名含む)が順当に上位5位。その後の6位集団に、基幹労連・JAMの新人、青木愛さん、白真勲さんが入っています。有田芳生さんは9位争いで党の議席の伸長そのものが当落に直結しそう。

 共産党は、現職のうち田村智子さん、大門みきしさんが上位2つで、残りの獲得議席を現職2名と元職1名の合計3名が競うかたち。

 参院選は風が吹くとされ、きょうを含めて17日間に、党の獲得議席予想が大幅に変わることが予想されます。また、「厚労省系団体推薦候補」が当落線上にひしめくとする自民党の調査分析結果そのものが壮大なフェイクである可能性も否定できません。

 以上です。