【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【参・国民民主・愛知4人区】国民民主党のムードメーカー「伊藤孝恵」さんが連続調査で4位に浮上、あす18時トヨタ自動車駅前→19時名古屋総決起大会で起死回生図る

2022年06月27日 21時33分53秒 | 第26回参院選(2022年7月)
[写真]新・国民民主党初代代表選挙で、惜敗の弁を述べる伊藤孝恵参議院議員と、玉木雄一郎初代代表、おととし12月、東京・永田町の「全国町村会館」で宮崎信行撮影。

 首相指名選挙での「伊藤孝恵君1票」で知られ、新・国民民主党初代代表選でやぶれ「副代表」に収まりつつ、玉木雄一郎代表から「役員室長」を任された伊藤孝恵さんが、愛知4人区の連続調査で当選圏内にランクアップする情勢調査が出ました。

 同じ会社の調査、サンプル2000弱で、公示前調査が「1自民現職、2立憲現職、3公明現職、4維新・減税日本男性新人、5国民女性現職の伊藤さん、6共産女性新人」でした。この4位と5位が入れ替わり伊藤さんが当選圏内に入りました。但し、自民現職は3ポイントも上げて、現時点では2位当選者に対してもダブルスコアと圧倒。自民は「地方議員による県内市町村引き回し」で各自治体ごとに底上げされたとみられます。公明、立憲も下げ、伊藤さんも、実は、下げました。しかし、日本維新の会・減税日本の男性新人が伊藤さんよりも下げたため、4位と5位が入れ替わった格好。「維新・減税」は、7割を占める「名古屋市以外の愛知県民」に浸透する組織力・要素が弱いと考えられますが、全国比例出馬の前市議との両輪はしており、巻き返し余地あり。共産女性新人は伸ばしましたが、他の複数区と違って及ばなそう。

 昨秋の衆院選での愛知11区の野党前職の出馬辞退は、解散後から公示前のタイミングで、豊田章男さんが突然提案して自民の不戦勝的な圧勝。説明を求める組合員・マスコミへの回答では、全トヨタ労連委員長が泥をかぶりました。

 与党による全国比例の情勢調査では、4月は国民の全国比例は3人の組織内が1位グループでしたが、公示前日調査で、「自動車総連・全トヨタ労連の現職」だけ3位に落ちました。一連の流れの未来が透けて見えたのは筆者だけではないでしょう。

 伊藤候補はあす6時からトヨタ自動車本社の最寄り駅で、玉木代表と街頭演説会を敢行。7時から名古屋市内で総決起大会を開くという挑戦的な遊説日程を組みました。

 あすの玉木代表は、日産の本社・テクニカルセンターがある「横浜市」(会場は新横浜周辺)から、ホンダがある三重県(会場は津市)を経て、「豊田駅街頭」に突撃。


「ヤマザキマザック」などものづくりのメッカ、愛知県、ことし、宮崎信行撮影。

 愛知4人区の登場人物は「大組織たち」ですが、フタが開くまで分かりません。

 さはさりながら、伊藤・玉木のあすの「三河豊田駅前→名古屋市総決起大会」。

 伝説になりそうです。

 以上