【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【全国・維新】「全国維新27候補」改選野党第1党出ばなくじかれる再起を期す猪瀬直樹元東京知事が東京選挙区の女性候補予定者にボディタッチに批判集まる、コメント1位に

2022年06月17日 20時10分55秒 | 第26回参院選(2022年7月)

 画像の引用元は「https://twitter.com/saninsenkyo/status/1537382283862491139/photo/1」

 著作権法第41条「(時事の事件の報道のための利用)第四十一条 写真、映画、放送その他の方法によつて時事の事件を報道する場合には、当該事件を構成し、又は当該事件の過程において見られ、若しくは聞かれる著作物は、報道の目的上正当な範囲内において、複製し、及び当該事件の報道に伴つて利用することができる。」にもとづきこの記事を作成しました。

 岸田文雄自民党総裁(首相)が「自公で、改選非改選の過半数」という低い目標を競う、第26回参議院議員通常選挙は、公示前に意外なところで大炎上。現在、ネットメディアの配信記事が「ヤフーニュース!」の新規コメント増加のスピードが日本1位となり、スポーツ紙電子版も報じています。維新がめざす改選野党第一党の出ばなをくじかれたかっこう。

 都知事失脚から8年ぶりの再起を期す75歳、猪瀬直樹・日本維新の会全国比例公認(予定)候補が、先週末2022年の東京・武蔵野市の街頭演説会で、東京選挙区の海老沢由紀が候補予定者と演説した際、海老沢さんの肩と胸の付近に複数回ボディタッチした様子が、政治団体「東京維新の会」公式YouTubeチャンネルからうかがいしれました。

 筆者が確認した映像(現在は削除乃至非公開)では、猪瀬候補が、応援の音喜多駿・日本維新の会本部政調会長に「音喜多君、38歳、政調会長」と体に触れながら紹介し、自民党のような当選回数至上主義ではないと強調。その後、海老沢候補は、マイナースポーツの日本における開拓者だとして、その後輩にあたるのが有名五輪メダリストだと紹介。そこから、海老沢さんを紹介するくだりで、両者とも微妙に間違えつつ、取り違えもするという失態。とっさにフォローするさいに、ややあわてて、ボディータッチをしてしまったようです。台の上からの段違いの演説なので、当たった場所は、猪瀬さんからしたら想定外のだった可能性の方が高いでしょう。

 猪瀬さんは、舛添元知事と違い、「前議員バッジ」を持っていないからか、数か月前にも、衆議院第二議員会館の前の広場に一人で座っている姿も見かけました。また、猪瀬さんの出身地である長野県飯山市は、北陸新幹線が最近通りましたが、同じ「北信地方」出身の私の亡父に、私は日常でボディータッチをされた経験はほとんどなく、猪瀬さんが社会的優位性を獲得していく中で日常になってしまったのかもしれません。

 日本維新の会は、全国比例定数50で、27名を公認しており、自民党に次ぎ2番目の規模。創業者・松井一郎代表の来春引退を前に衆院選の勢いを維持したいかまえ。東京6人区は維新の海老沢さんのほか、ファーストの会・都民ファーストの会の荒木さんも立候補。自民男性現職・自民女性タレント新人、立憲女性現職・立憲男性元衆議院議員、公明女性現職、共産男性現職、れいわ代表、N党新人5名、社民幹部、無所属で作家の新人・乙武洋匡さん、自由共和党元衆議院議員、新党くにもり元衆議院議員、幸福実現党新人、日本第一党女性新人らの異次元の大乱立となっています。

 どこから何がおこるか分からない大乱戦となりそうですが、自民の優位はまったく揺るがない前哨戦の情勢。

 以上です。

新区割り、比例は東北・北陸信越・中国1減、東京7区「港・渋谷全区のキラキラ」、新。神奈川19区「都筑・宮前」

2022年06月17日 10時59分29秒 | 第50回衆院選(2025年11月より前)
[写真]渋谷駅前「渋谷スカイ」から見た港区(東京タワー・六本木ヒルズ・既に300メートルを超えた森ビル・麻布台再開発ビル)はすべて「東京7区」となるので、「キラキラ選挙区」として注目されそう、きのう、宮崎信行撮影。

 細川護熙首相・羽田孜副総理による「区割り審設置法」にもとづく、新区割りがきのう勧告され、秋の臨時国会に提出されます。2020年国勢調査はコロナ禍で、スケジュールが4か月遅れており、本来ならば2月25日ごろに新区割りが出て先の通常国会で、改正公職選挙法が成立していた段取りとなります。

 法律は「1人別枠方式」が2011年に憲法違反が確定して「小数点以下切り上げ方式(アダムズ方式)」となったので、「鳥取2区」「島根2区」は今後も維持されます。

 まず比例代表の区割りは変わらず、東北1減、北陸信越1減、中国1減となります。北陸信越では立憲、中国では自民の惜敗率争いはより熾烈になります。

 四日市市は引き続き2つに割れたまま。北海道は1区から5区までを札幌市をケーキ入刀型で分割する区割りが続きます。浜松市は静岡3区部分がなくなり、静岡7区・静岡8区だけにようやく収まりましたので同市の事務費は1億円減りそう。豊島区は、前回一部地域のみ東京12区に行きましたが、わずか5年で再び東京10区だけに戻りました。

 東京7区が港区全域と渋谷区全域という日本有数のキラキラ選挙区となります。立憲・長妻さんがここから出るかどうかの判断から与野党の対応が決まりそうです。仮に長妻さんが新・7区から出て当選したら、選挙区渡り鳥で新年会に一切出ず企業献金も受けないにも個人(後援会)講演会と秘書出身地方議員の力で小選挙区を連勝する「ミスター小選挙区王子」の伝説をつくりそうです。

 東京都5増となりましたので、10増10減区割り反映法案の審議前後から、地方を手厚くする議論が広がりそうです。新・東京25区から30区までを見ると、「新人です、若いです、改革です」という勢いだけで当選しそうな選挙区はなさそう。人口で割りますから、「人口増とはいえニュータウンは今は昔」という日本列島の現状が見える2020年国勢調査といえそうです。

 新・神奈川19区は横浜市都筑区全域と川崎市宮前区。元・新興住宅地ですので、まったくの新人が一から後援会をつくって勝ち上がれるとしたらここだけか。新・千葉14区は「習志野市と船橋市の4区以外」。

 宮城3区は「岩沼市など」、宮城4区は「石巻市・牡鹿郡など」、宮城5区は「気仙沼市・大崎市など」。立憲安住さんが宮城4区、自民小野寺さんが宮城5区から出馬する公算が高いと思われますが、安住・大崎後援会は「出会って、せっかくお知り合いになれたのに、またお別れ」となりそう。

 福島1区は「福島市・伊達市・伊達郡など」、福島2区は「田村市・田村郡など」、福島3区は「会津若松市・白河市など」、福島4区は「相馬市・南相馬市・双葉郡・相馬郡といわき市」になります。金子さん1区は動かないとして、玄葉さんは2区から出ると思われます。立憲は「玄葉裁定にお任せ」となるでしょうが、自民・根本さんの考え次第では2005年の「玄葉・荒井直接対決で野党なのに玄葉完膚なき完勝」を再現できるか。

 埼玉3区が「2区でない川口市と越谷市全域」、埼玉14区が「草加市・八潮市・三郷市」となり、「人口が増える保守地域」で、仮に野党が勝つと、長い期間で県政界の構造が変わるかも。

 新・東京29区が「13区でない足立区と荒川区全域」となりますが、野党若手新人の番狂わせはなさそう。

 新潟市は3分割。そのうち新潟1区は「新潟市東区・中央区・江南区・佐渡市」となり、佐渡島全域が1区になります。新潟は比例1減も含めて自民も立憲も県連主導の調整が必要となりそうです。

 愛知の7区と9区は「市長さんが5人いる」状態。

 大阪8区は「豊中市全域と池田市全域」になります。9区も変わりますが、日本維新の会全体にとって影響は軽微の区割り変更となりそうです。

 和歌山1区は「和歌山市・紀の川市・岩出市」となり、2区は「それより南の県全域」となります。

 島根1区・島根2区は微調整、鳥取1区・鳥取2区は変わりません。岡山県は新4区が「倉敷市・都窪郡」となり、1区から4区までと比例中国1減の中、自民・立憲とも県連主導の調整をしつつ、党本部裁定が必要になるかもしれません。山口1区が「山口市全域と宇部市・防府市」、3区が「下関市・萩市・長門市・美祢市・山陽小野田市・阿武郡」となり、それ以外が山口2区となります。

 福岡県は1区から4区までの福岡市内の区割りが変更されました。

 長崎県は1区が「長崎市全域のみ」で、2区が「島原市・対馬市・壱岐市など」、3区が「佐世保市など」とすっきりした印象です。

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