【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

立憲民主党の金城湯池「神奈川県連」最大の立役者・寺崎雄介(てらさき雄介)「厳しいから私が選ばれた、一度も厳しいと思ったこと無い、横浜駅西口から再スタート」

2022年06月19日 23時08分58秒 | 素晴らしき新生党保存会
 3年前の統一地方選で、旧立憲で、県会倍増、横浜市議ら1・5倍増の突出した神奈川県連大躍進を支えた知る人ぞ知る立役者、寺崎雄介(てらさき雄介)前県議は、泉健太党本部代表とともに、横浜西口で街頭演説しました。

 きょう令和4年2022年6月19日(日)開かれました。

 青柳選対本部長(衆院議員)は「神奈川で立憲を立ち上げた7人の国会議員と2人の地方議員のうちの1人が寺崎雄介。5年で114人の組織に躍進する一翼を担った」と紹介しました。

【参院選神奈川5人区】立憲民主党てらさき雄介(寺崎雄介)私は情勢が厳しいから選ばれた、だから全く動じない、アウェイ横浜駅西口からの大逆転期す 20220619

 51歳で初めて国政をめざす寺崎さんは「今回の選挙厳しい選挙となりました。でもですね、私は厳しいということにこれまでの3か月間一度も動揺したことはありません。なぜならば、私は厳しいからこそ選ばれた候補予定者だと自負しているからです。神奈川県内33の市町村を全力で進んでまいりたいと思います。きょう横浜西口を再スタートの機会にします」と語りました。

寺崎雄介、立憲民主党金城湯池の立役者が参院選に向け、厳しいからこそ私が選ばれた、野党第一党でどの大臣にも

 寺崎さんは、一般市だった相模原市議が振り出し。神奈川県会議員としては、相模原市中央区選出。予算審議のシーズンは、週4日は横浜市中区の県議会に通ったわけです。しかし、相模原の県議を知る、横浜市民、神奈川新聞読者、TVK視聴者など皆無に近いでしょう。だから、広い広い神奈川5人区(法定改選4人と補選1人)で、水面下の公示前情勢となっているようです。そりゃそうですよね、「相模原市中央区選出の県議を知る小田原在住の県民」なんて、いるわけないですよね。そりゃ情勢が低く出るのは当然です。

 かつての「新生党ブルー」をほうふつとした「立憲ブルー」が似合う寺崎さん。彼は演説で言及しませんが、シングルファザーとして子育てをしてきました。父・本人・息子の3人家族というのは統計上ほとんどいないようです。

 そして、3年前の牧山ひろえさんの上位再選では、寺崎さんは「バラバラだった野党系の仲間が力を合わせる今が一番楽しい」として「横浜橋商店街でのぼりを持った。県会議員を4期もやっていて、横浜に、こんな素晴らしい場所があると初めて知った。ますます神奈川が好きになった」と立憲民主党神奈川県連の漬物石のように組織を支えてきました。

 ところで、水曜日から始まる第26回参議院議員通常選挙は、24年前の選挙に似ているとの指摘があります。当時、私は日経政治部記者でした。今の内閣支持率の方が20ポイントも高いので、私は同じことがおこると思いません。



 私が当時、日経新聞政治部に書いた記事。「全国若手市議の会」を記事にしようと、学生時代から旧知の寺崎・相模原市議に連絡先を教えてもらいました。寺崎さんの名前は出てきません。冒頭の「東北地方の女性元市議」というのは、現在衆議院議員の鎌田さゆりさんのことです。そして、大島九州男直方市議は、通算3選をめざしてれいわ新選組で再起をかけています。

 新生党というと、松沢成文さんというまばゆいスターがいましたが、日本維新の会の松沢さんは有力ライバル。自民の女性現職、男性元職、公明の男性現職が先行し、松沢さんがいて、立憲の女性新人と共産の女性新人が追いかけます。寺崎さんはその次との厳しい情勢が出て、県連内では態度を変えた人もいるようです。しかし、党本部から泉代表が来ました。

 すべての知事より高い横浜市長の給料と、全国一の横浜市議の給料。それにはりあって神奈川県会議員の給料はさらに高額ですので、横浜以外の地域では超高給取りになります。県民の県会議員全体の侮蔑もあって、寺崎さんの順位が上がらないのかもしれません。利権が好きなら、この30年間の自民党に行っていたかもしれません。寺崎さんは、いつも野党第1党か与党第1党のいずれかにいます。相模原のことは藤井元大蔵大臣と本村賢太郎市長に任せて、遅れてきた新人、新生党の最終秘密兵器、てらさき雄介51歳。

 横浜西口にも、川崎にも、鎌倉にも、藤沢にも、小田原にも、箱根にも、横須賀にも、厚木にも初見参の17日間。51歳の新人の挑戦が水曜日公示されます。

 以上です。

立憲代表、岸田インフレ批判加速「小麦の価格は9月まで据え置く」あげつらい「4月と10月だけ価格改定知らない大変な勘違い」「物価感覚がない」と切り捨てる

2022年06月19日 20時15分31秒 | 第26回参院選(2022年7月)
 立憲民主党の泉健太代表は、岸田文雄首相が4日前の記者会見で「小麦の価格は9月まで据え置く」とドヤ顔で語ったことをあげつらい、小麦の価格改定は4月と10月の年2回だとし「大変な勘違いをしている可能性がある。物価感覚がない」と切り捨てました。

 泉さんは、きょう令和4年2022年6月19日(日)、神奈川県横浜市を訪れ、立憲民主党の寺崎雄介(てらさき雄介)前県議(相模原市中央区)の第26回参議院議員通常選挙(水曜公示)の準備の応援演説をしました。

泉健太 20220619

 泉さんは「岸田総理こう言ったんです。先日の記者会見で、小麦については今年9月まで価格を据え置きます、と言ったんです。それを聞いたら、みなさん、ああやってくれてんだ、と思うじゃないですか。でも、違うんです。輸入小麦の価格は4月と10月しか決めてない。年2回なんです。4月に決まったものは、9月まで据え置かれるに決まっているじゃないですか」と語りました。

 さらに泉さんは「4月に岸田総理は小麦価格をどうしたんですか。17%値上げしているんです。17%値上げしたものを9月まで据え置きにする。どこが食糧対策なんだとみなさん、思いませんか。おかしいじゃないですか、こんなこと」と話しました。

 横浜開港以来、輸入品の物価に日本一敏感なハマッ子(横浜市民)から「とんでもない」との声が上がり、この政策項目がきょう一番多くの拍手を受けました。


[写真]立憲民主党の泉健太代表とてらさき雄介(寺崎雄介)候補予定者、きょう2022年6月19日、神奈川県横浜市で、宮崎信行撮影。

 日本の小麦の9割以上は輸入で、すべて政府が一括して購入してから、民間に売り渡しています。物価統制のための「公定価格制度」は食糧法で国際的な相場も含めた「政府売り渡し価格」に改定されましたが、4月と10月にしか改定しないことは続いています。

 上述の記者会見で岸田首相(自民党総裁)は「そして、食品については、ウクライナ情勢で輸入小麦の国際価格が2割から3割上昇していますが、政府の国内製粉会社への売渡価格は、9月までの間、据え置くこととしています。10月以降も輸入価格が突出して急騰している状態であれば、必要な抑制措置を講じ、パンや麺類などの価格高騰を抑制します」と述べています。

 過去の役職などを考えると、岸田さんは本当に泉さんが指摘したことを知らない可能性が高いと思われます。

 泉さんは演説で、「岸田さん本人の感覚は、日銀総裁とのやり取りの中で、頭の中で固まって行っちゃっているような気がする」と述べ、「岸田インフレ・黒田円安」の追及の手を緩めないどころか、さらに加速するかまえをみせました。




[写真]泉健太・寺崎雄介演説会場にあらわれた、三原じゅん子・自民党参議院議員や横浜市議会議長ら=同。

 ところで、泉さんの演説中に、おそらくこの日程を事前に把握して自民党の三原じゅん子参議院議員や、同党の横浜市議会議長らが登場し、歩行者と交流しました。泉さんからは三原さんが目に入ったと思われますが、まったく反応しませんでした。この後の、三原さん単独の演説会と比べると、さすがに泉代表入りの寺崎さんの演説会の方が聴衆は2倍だったように見えました。

 以上です。