宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

足立康史議員、衆議院総務委員長から厳重注意も、ふてくされ発言で運営に注文 委員会は休憩し理事会開催

2016年11月01日 09時17分41秒 | 第192回臨時国会(2016年9月から12月まで)条約・カジノ再延長国会

 衆議院総務委員会は、平成28年2016年11月1日(火)午前9時頃、定刻通り始まりました。

 冒頭、竹内譲委員長が、「足立康史君に申し上げます」とし、10月27日の総務委員会では、当日審議順を、社民党の吉川元さんと入れ替えるという配慮をしたにもかかわらず、足立委員が委員室に現れないという「前代未聞である」、とし、足立委員を注意しました。

 この日の質疑1番目の足立さんに対して、質問に先立ち、発言するよう、委員長は命じました。

 ところが、ここで足立さんが「皆さんご存知のように、当日は憲法審査会の幹事懇談会があった」とし、幹事懇が異例の80分間となり、国政の重要事項であるため、総務委員会に来られなかったと発言。委員会の運営についても注文を付けました。

 発言そのものも長時間となり、発言中から、与野党理事が委員長席を囲み理事協議に。委員長が発言を制して、「発言から質問に移ってください」と語りましたが、足立委員は「質問の前に、最後に一言」という趣旨の発言をした後、竹内委員長は「運営に関する話もありましたので、理事会を開いて協議します」と語り、午前9時10分前後に「暫時休憩をします」と語りました。

[追記 9時40分]

 9時38分頃再開。足立さんは「今後このようなことが無いようにするし、今後ともご指導いただきたい」と語り、議事は正常化しました。

[追記終わり]

 きょうの審議は、消費税増税延期にともなう税制改正のうち、国税分を財金委、地方税分をこの総務委と、同じ時刻から並行して審議しており、ボリュームが小さいとはいえ重要事項の消費増税延期法案で、成立は動かないとはいえ、衆参審議に多少の後ずれが生ずるかもしれません。

 民進党と産党にいわれなき差別発言をつづける、「維新の質問王」足立さんは、先の通常国会で国会史上初とされる野党から野党への懲罰動議を浴びました。先の通常国会最終盤では「宿舎にいたら、朝、電話で妻から昨日の国会発言を叱られた」「地元に帰ったら支持者から非難轟々だった」とし「もう私の再選は無理だ」とまで発言しました。その後、第24回参院選で地元で2議席獲得したからかどうかわかりませんが、どういうわけか、今国会では急に元気さを取り戻していました。 

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