初の施政方針演説をした、アメリカのトランプ大統領である。演説はこれまでの絶叫型でなく、抑えたトーンで行われた。それを評価したのか、アメリカ国民の評判は悪くはなかったと、本人はいたくご満悦である。信じられないことであるが、アメリカ大統領は就任100日は批判をしないハネムーン期間と言われているが、トランプはまだ40日ほどしか経っていないのである。アメリカ国民の歓迎の姿勢はその辺りにあろう。
しかし、内容はメディアが評価をしようとする姿勢とは大きく異なるもので、矛盾する内容になっている。トランプは大幅な減税を公約に掲げている。この男ならやるだろう。その一方で社会基盤整備に1兆ドルの投資をするというのである。財源確保の矛盾をどう解決するのだろうか。
軍事予算をこれまでの最高にまで高める。その代り社会保障費の削減をするというのである。アベノミクスの失敗は、公共投資の第一の矢が放たれただけで、後は何一つとして達成できていない。トランプはこのことを学ぶことなく、公共投資だけをやろうというのである。財源の保証もなく。
そもそも、共和党は新自由主義を掲げ小さな政府を主張し、社会基盤整備などは矛盾する政策である。オバマケア―の見直しなどそのいい例である。医療行為は自己責任というのが、共和党の言い分であろう。トランプの社会基盤整備によって雇用を生もうとする政策は、この点でも矛盾する。
恒例であった野党の拍手はなく、女性議員は女性を示す白いジャケットで抗議していた。細かいところでは、政策的な矛盾が数多くみられる。メキシコ国境の壁はどのように建設し、だれが負担するのかはいまだ不明である。
要するに、世間が評価するほどの演説内容ではない。僅かな期待を持たせるだけのことであるが、トランプがいずれ矛盾する政策で政権を放り出すことになろう。
しかし、内容はメディアが評価をしようとする姿勢とは大きく異なるもので、矛盾する内容になっている。トランプは大幅な減税を公約に掲げている。この男ならやるだろう。その一方で社会基盤整備に1兆ドルの投資をするというのである。財源確保の矛盾をどう解決するのだろうか。
軍事予算をこれまでの最高にまで高める。その代り社会保障費の削減をするというのである。アベノミクスの失敗は、公共投資の第一の矢が放たれただけで、後は何一つとして達成できていない。トランプはこのことを学ぶことなく、公共投資だけをやろうというのである。財源の保証もなく。
そもそも、共和党は新自由主義を掲げ小さな政府を主張し、社会基盤整備などは矛盾する政策である。オバマケア―の見直しなどそのいい例である。医療行為は自己責任というのが、共和党の言い分であろう。トランプの社会基盤整備によって雇用を生もうとする政策は、この点でも矛盾する。
恒例であった野党の拍手はなく、女性議員は女性を示す白いジャケットで抗議していた。細かいところでは、政策的な矛盾が数多くみられる。メキシコ国境の壁はどのように建設し、だれが負担するのかはいまだ不明である。
要するに、世間が評価するほどの演説内容ではない。僅かな期待を持たせるだけのことであるが、トランプがいずれ矛盾する政策で政権を放り出すことになろう。