そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

アメリカも大型化した畜産をCAFOと命名摘発し始めた

2023-11-05 | アニマルウエルフェアー
上図「動物工場」ダニエル・インホフ編:井上太一訳:緑風出版3,800円+税の本である。とても高価でお勧めいたしたくはない。執筆者が32名もいて、それぞれの専門家のようであるが、まとまりに欠けるし一貫性がない。資料としての価値はある。
本ブログで紹介した、家畜密飼給餌制度CAFO(Concentrated Animal Feeding Operation ) の解説書である。
アメリカ環境保護庁(EFA)は、大型畜産農家CAFOを、飼料を他から購入し収容する大型施設と定義する。そして、牛は1000頭、豚は25キロ以上は2500頭で25キロ以下なら1万頭、七面鳥は5万5千羽、肉用鶏12万5千羽、採卵鶏8万2千羽としている。
巨大畜産施設は、何よりも糞尿の処理ができないままである。地下水を汚染し大気を汚がすなど周辺の環境に悪臭を放ち続けている。経済的に弱い周辺の人は我慢するか、逃げだすしかない。家畜も糞尿まみれである。
家畜が集約的に飼養されると当然のように経済効率が優先される。肉用牛では合成成長ホルモン、抗生物質、廃鶏の羽根を処理したもの(フェザーミール)、豚や魚の蛋白質、鶏糞なども与えられる。他の家畜も地域の特性ある様々な残滓などが与えられている。
工業型畜産が安価であるように見えるのは、国の支援や健康でなくなった時の代償など考慮していないためである。環境汚染のコストなども考慮されていない。工業的に生産された畜産製品には社会的コストが加算されていない。
日本も大きくは変わらない。特に政治的経路を通じたコストは、あたかも善良な対応のようにすら見えたりもする。それは国民自らが負担して、不健全な食料を生産しているのである。
これらの問題を克服するためには、消費者が何よりも実態をしてもらう必要がある。そして牛は当然のことながら放牧などして、健康な管理をするべきであるとする著者の紹介もある。
アニマルウエルフェアについての配慮などはなく、CAFOはヨーロッパのアニマルウエルフェアに抗するものかとも勘ぐりたくなる。
本書の訳者は畜産の現場について無知に近い人物である。多くの誤解を呼ぶような表現や、実態を知らないがゆえの誤訳が兎に角目に付く。とても我々専門家の評価に耐えられる質を持ったものではない。内容は上記で知っていただければそれでよい。価格に加えて、質的にも購入すべきでない本として記憶願いたい。


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工業型畜産は環境にも家畜にも大きな負荷をかけ、やがて禁止されていくことになる

2023-09-13 | アニマルウエルフェアー
物価の優等生と持ち上げられてきた卵価であるが、ようやく消費者が気づき始めてくれた。お金が絡まなければ、消費者は気が付かない。一個50円以下の卵は買わないようにと幾度も、本ブログは警告を出していた。卵価が物価の上昇に反比例するように据え置かれてきたのは、畜産の中でも特に採卵鶏は超巨大化したからである。
50年ほど前、私の住んでいた県では、巨大化する養鶏家の発展のため、お互いの情報や技術などの交換のために、県内で養鶏組合、農協内に養鶏部会を持っていた。組合員は1万羽以上だったと思うが、30~50戸ほど参加していた。これ以下で千羽程度の養鶏農家はこの数倍いたと思われる。
それが、鳥インフルエンザを発症したニュースを聞いて驚いた。県内には80万羽を飼うこの一戸だけになっていたのである。かつては農家が採卵鶏を手掛けていたが、今は企業が参入して、とてもじゃないが畜産業とはいえる代物ではない。上図のように、中空に留め置かれる狭い檻(ケージ)の中で、遺伝子組み換えの輸入穀物を大量に与えられる。ドンドン与えられる餌をひたすら食べ、産卵を強制され1年も生かされない短い命である。この子たちが卵価を下げているのである。
もっと驚いたのは、この養鶏家は廃業したのであるが、系列の養鶏業者がすぐさま全国的に補填しているのである。全国的な養鶏組合は政治的にも強力である。
こうした密飼で大量穀物投与の企業は、家畜に苦痛を与えないようにと全世界的な広がりのアニマルウエフェアが、国内に持ち込まれてはたまらんと、吉川貴盛農水大臣のポケットに原ナマをねじ込んで、一部がバレて逮捕された。
こうした家畜に苦痛を強いる工業的大型農業は、20世紀型の環境を悪化させ食料問題を一層困難にさせる。
工業型畜産を支えているのは、アメリカの関税もなく入って来る肥培管理も不明の遺伝子組み換え穀物である。安価な穀物を大量に輸入するのは、工業製品輸出の見返りに農産物の輸入が強要されるためである。豚も牛も同じであるが、とりわけ鶏は、採卵鶏もブロイラーも密飼の工業型が圧倒的になっている。
卵価が安いと思われている消費者に知っていただきたいのは、鳥インフルエンザになると30万羽で補償金が一億円支払われるし、その処理にも相当行政が負担することなるが、これらもすべて税金で賄われているのである。環境への大きな負荷は計算されないが、いずれ後世でそれを負うことになる。原発に似た構造で、納税者が負担し卵は決して安くはなかったと思っている。
こうした工業的畜産に対し、家畜を命ある生物と捉えるアニマルウエルフェアというという運動もそうした中で生まれてきている。ヨーロッパでは既に、鶏のケージ飼いが禁止されている。

工業型畜産を世界に普及させたアメリカの、農務省(USDA)でさえ密飼の問題が顕在化したと、家畜密飼給餌制度CAFO(Concentrated Animal Feeding Operation )を設け、基準を超えた場合は廃業を命じるまでになっている。
日本はというと相も変わらず、献金をいただいた工業型大型畜産のために与党議員たちは動くだけである。


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玉子が物価の優等生でないことがバレてき始めた、原発のように

2023-04-08 | アニマルウエルフェアー

たった三羽が鳥インフルエンザ陽性でも、30万羽殺処分されると報道しているが、これが同じ場所での経営なら致し方ない。これに対して、国は家畜伝染病予防法で農家に補償金を出すことになる。1羽について350円+採卵鶏分40円程度支払われる。約400円としても、10万羽で4000万年支払われる。大体30万羽程度がいつも対象になる。約1億円以上が払われていることになる。
この一年で、鳥インフルエンザで1750万羽殺処分されている。約70億円補償金が支払っていることになる。これは有畜農家に対して家畜伝染病予防法による決め事である。家畜に対して世界に長けた保障をこの国はしているが、10万羽以上を飼育する養鶏場はどう見ても農家とは思えない。農業法人であるが、農地もないし、殆どが農協組合員でもない。
こうした大規模養鶏場は、安価な穀物を輸入して鶏を介して、高価な畜産物商品に変換する、畜産加工業と私は呼んでいる。こうした企業に農業予算が充てられることに、大いに不満を持っている。農業予算が農家に回ってこない例の一つである。
日本は飼料用穀物を2000万トン弱輸入しているが、約半量を鶏が食べている。ブロイラーと採卵鶏であるが、この穀物量は国内生産のコメの量を二割も上回っている。こうした大量飼養の形態は、アニマルウエルフェアの観点から、とりわけケージ飼いはヨーロッパではすでに禁止されている。大型養鶏場に殆んど発生が限られる、鳥インフルエンザのような病気は、抗病性のない不健康な鶏に発生がほぼ限られている。
鳥インフルエンザで、全羽処分されたところのいくつもが再開しないところを見ると、焼け太りと言われても仕方あるまい。
EUではケージ養鶏を禁止しているが、日本がこれに後れを取ったのは、養鶏業者がアニマルウエルフェアに恐れをなして、吉川貴盛農水大臣に献金したためである。たまたま、河井夫妻の公職選挙法違反捜査の過程で、発覚した農水大臣への賄賂である。養鶏組合は、農水大臣になった人物に、盛んに献金を繰り返していることも分かっいる。

物価の優等生と持ち上げられてきた玉子であるが、感染による保障やその処理なども含めれば、この一年で多分100億円を上回っているだろう。この金は全て消費者、納税者が負担することになる。
原発が安い電源と言われながらも、一旦事故があれば税金で補填する。決して安くはなかったことを、消費者は知ることになった。玉子も同じである。安いようように見えても、その後の保障や対処、それに穀物輸送に係わる大量のCO2排出や、穀物生産に係わる大気や水の汚れやCO2排出も含め、後世代が担うことになる。
玉子は物価の優等生にみえても、それは店頭の価格でしかなく、倍に増す環境汚染の源となっていて、伝染病の保障など消費者が負担していることを知るべきである。
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鶏が産まれるとすぐに嘴を切り落とされることをご存じでしょうか

2022-10-31 | アニマルウエルフェアー
日本人は毎日ほぼ一個の玉子を食べている。食材として直接食べているだけではなく、お菓子などに加えたり、マヨネーズのように加工品としての製品もある。それらも含めて毎日一個の玉子を食べている。これほど大量の玉子を食べているのに、鶏の飼い方には無関心である。
採卵鶏は輸入穀物をほぼ100%与えて、ほぼ毎日玉子を産ませている。水分がほとんどない穀物は給与に便利で、機械化できるし大量飼育もできる。バブルの時代に所物価が高騰する中、玉子は「物価の優等生」と言われるまでに機械化と大型化によって、安価になったのである。
それは人間様からの言い分であって、鶏は玉子を産む機械として扱われ、生理に反する食べものを与えられ、生態を無視したA4サイズのぎゅう詰めの中空のゲージに置かれて、短い命を終える。
採卵鶏は孵化するとその日のうちに嘴を切り落とされる。(デビーキング)業者は痛くないとか出血しないから、鶏に危害を加えているわけではないと釈明する。
私は牛専門の獣医師であるが、40年以上日本野鳥の会の会員でもある。野鳥の生態には詳しい。鳥には手がない。羽根にしたからであるが、その分嘴には繊細な神経が行きわたっていて、特にシギ類などは砂の中や水の下の獲物を察知することができる。観察しているとそれは見事なものである。
鶏の嘴を切り落とすのは、固いトレイに流れてくる餌を沢山採れるためである。鶏の探して突き回して獲物をとる生態を無視した哀れな人間様の勝手な行為である。
多くの鶏舎はには窓がない。真っ暗にしたり明かりを点けっぱなしにしたりして、昼と夜を演出するのである。更には、冬が来たことを知られないために温度調整や、一時的な飢餓にさせたりする。そのことで換羽を短期間に終わらせた裡して、産卵率をたかめるのである。
先日公演をネットで聞く機会があった。自然光の下で自由に動ける平飼いすると、ビタミンD3の生産が格段に高くなるとする研究であった。確か10倍以上であるが、ウインドレスだと10分の一以下になるということである。
平飼いすれば当然抗病性は高くなるし、体躯も頑丈になる。県境者たちにはこのような研究を重ねていただきたいものである。
つい先だっても、北海道で鳥インフルエンザで16万羽も殺処分された。このような伝染病は、大型養鶏場でしか起きていない。こうしたところではワクチン接種も欠かせないし、消毒など徹底してやらなければならない。私の旧知の小養鶏場農家では、ワクチン接種もやらないし、鶏たちは太陽の下を走り回っている。消息などもほとんど無縁である。輸入穀物の高騰とも無縁である。
ケージ養鶏は、アニマルウェルフェアーの観点から、ヨーロッパでは禁止の方向にある。日本でも早急に禁止して頂きたいものである。
健康な家畜から得られた農産物こそが、健全な食品である。

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ニワトリの嘴は切り落とすべきではない

2022-01-25 | アニマルウエルフェアー

日本人は世界有数の卵好きである。年間消費量は252万トン程度であるが、解り易い表現はすれば一人当たり年間消費量が330個である。ほぼ毎日1個食べていることになる。
ところがほとんどの国民は、この卵が生産される現場を知らない。特に鶏たちがどのように扱われているかを全くご存じない。彼女たちは、ニワトリつまり庭鳥なのである。農家などの庭先でつんつん、土をつついている、かつての風景は今はほとんどないない。
地面から離されて、中空に浮いた狭いケージの中で、流れ来る輸入穀物を食べて、卵をひたすら産むだけである。この子たちは生まれる(孵化する)と直ぐに断嘴(デビング)される。その方がアニマルウエルフェアに沿っているというのである。嘴を焼く技術も機械も発達して痛みもなく素早くできるというのである。
ところが切断された嘴はそのままではなく、再生されるし上図のように上下不均等になるのも珍しくもない。こうした子は再度切断されるか淘汰される。
そもそも何故鶏は嘴を切断させるのか?
ブロイラーや平飼いだと、突き合わないためであるが、採卵鶏は羽根も広げられない狭いケージに浮いたままである。次々来る固いトレイの穀物を食べやすいようにするためにである。
手を飛ぶために進化させた鳥にとっての嘴は、神経が研ぎ澄まされた感覚器官である。タンチョウは目に見えない水中下の泥の中に獲物を見つける。シギたちは獲物を刺し、キツツキは木の中の虫を射止める。
鳥にとって、嘴は人の手のようなものである。それを切り落とすことで、より効率的な産卵を促す行為はあってはならない。ましてや痛みを感じさせずに切り落とすとか、意識もない時期にやるとかいう言い訳は、アニマルフウエルフェアとは無縁のものである。
日本の採卵鶏もブロイラーも、企業が生産している。雛を買って来た時にはすでに断嘴されている。鶏は自由に放たれていると、一日1万回以上地面と突きまわる。そうした意味でも、嘴を切断されることはストレスもたまる。
ニワトリの断嘴に反対する。

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まっとうな価格で卵が売れる日を

2021-11-27 | アニマルウエルフェアー

やっとアニマルフウエルフェアについて語られる時が来た。一昨日のNHKクローズアップ現代で、「卵の値段が上がるかも!?アニマルフウエルフェアって何?」と題して、やっと報道された。本ブログでは幾度にもわたって述べてきたが、これが国内最大の養鶏団体アキタフーズの吉川貴盛農水大臣への贈収賄問題がきっかけであったのは、さすが自民党というか日本のいかにも遅れた側面を見せつけている。
しかもこの事件は、安倍晋三が河合案里に1.5億円という過大な選挙資金を与えたことから起きた、未曾有の選挙違反事件の捜査過程でたまたま発覚した事件である。たまたま発覚した事案である。
鶏を命ある生き物とはとらえずに、産卵機械として飼養し、施設を巨大化して一養鶏施設で数万羽は当たり前で、時には10万羽を超えるのも珍しくはない。農業というには余りにも巨大で、膨大な外部資本と大量の外部資源(輸入穀物)に頼る工業的形態は、最早畜産加工業でしかない。
せまい施設に押し込めて、大量の飼料を給与できるのも輸入穀物飼料が無関税て安価であるからに他ならない。近年鳥インフルエンザなどの伝染病が間断なく発生し、大量の鶏が殺処分される報道が絶え間ないのも、こうした不自然な飼養形態と無縁ではない。
幸せな家畜から美味しく安全な畜産物をと呼び掛けてても、巨大な畜産資本は一向にお構いなしである。消費者も、本ブログで50円以下の卵は買わないようにと呼び掛けても、貧困層を大量に生み出す社会のシステムには歯が立たない。
この番組ではもう一つ大きなことを省いている。食料の問題である。世界には10億以上の飢餓状態の人たちがいる一方で、飽食を強要される家畜がいることに触れられていないのである。そのことも知っていただきたいものである。


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アニマルウエルフェア封じ込めに札束を使う人たち

2021-06-28 | アニマルウエルフェアー
鶏卵大手のアキタフーズの創始者秋田善祺は、当時農水大臣であった吉川貴盛に、アニマルウエルフェアの定着阻止に向けた贈賄として金を渡したことを認めた。欧米の家畜を命る生物と捉える動きに恐れをなして秋田らが金を持って行ったのである。
金の受領に及び腰であった吉川に、受け取りを促したのが元農水大臣の西川公也である。本ブログでは、幾度もこのことを指摘していて繰り返しになるが、河井克行、案里夫妻の選挙違反の捜査中この件に関して、たまたま見つけたに過ぎない。どれほど養鶏業者は贈賄に当たる金を貢いだか実態はわからない。捜査もしない。事実吉川に受け取っとけよと促した西川公也は、分っているだけで数百万円を受け取っている。
秋田は認めてはいるが、養鶏協会の理事の多くは吉川に現金を渡している。理事の半分は秋田の息のかかった人物である。これは幸運にも発覚してくれた一件であるが、どれほどの目に見えない贈収賄事件があるのか実体は闇の仲である。
思わぬ形で知られることになった、畜福祉と訳されるアニマルウエルフェアであるが、家畜を命ある個体であるとして飼養管理するという考え方である。
本ブログで幾度にもわたり、アニマルウエルフェアについて記載したが、本質的には工業化する畜産の形態、家畜を生産機器として発展してきたことへの警告である。
新たな世紀の農業は、食料問題や環境問題を念頭に、家族農業と有機農業とアニマルウエルフェアに沿った畜産が基軸となる。
日本政府はこの全てに対峙し、大量投資、大量生産、非循環型の集約型の農業を目指し、奨励し資金援助しているのである。
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一個50円以下の卵買わないように

2021-04-28 | アニマルウエルフェアー

鶏卵は物価の優等生と持ち上げられてきた。養鶏の実態を消費者にひた隠し、あからさまにすることは悪とばかりに、関係者も見て見ぬふりをしてきた結果である。
日本の畜産、その中でも養鶏とりわけ採卵鶏は最悪である。上の絵の左が日本で市場に出回っている卵の99.99%を生産する養鶏の実態である。生まれると同時に嘴を切断されて、明るさを制限し一週間を8日に偽装し、外界とは遮断され空気は強制的にファンで入れ替える。鶏たちはA4程度のケージの中で身動きは取れない中空で餌を食べ、季節も知らずに卵を産まされるだけである。
右は自由に飛び回り放牧している、友人の鶏たちである。行くと何しに来た、変な奴がいるぞーとみんなで寄ってくる、少し動くとコッコーとみんなで騒ぎながら逃げてゆく。餌の多くは近くの漁協から廃物を貰っている。冬期間の卵の黄身はほとんど白くなる。殻も薄くなり、そもそも羽喚期で卵を殆ど生まない。
ケージ養鶏の卵が安いのは、ほとんどがアメリカ産の穀物を給与しているからである。無関税で遺伝子組み換えで、化学肥料や農薬使用など肥培管理の表示義務もない穀物を、大量に鶏に与えて生産しているのである。物価の優等生はアメリカ穀物と哀れな鶏によって生まれた卵なのである。
こうした哀れな鶏たちの飼い方はアニマルウエルフェア(家畜福祉)に反するものである。欧米特にヨーロッパでは、このようン飼い方を反省するべく、アニマルウエルフェアを重視した飼い方への転換運動が盛んである。こうした日本の動きに危機感を持った養鶏業者が、吉川貴盛や西川公也農水大臣に、金を幾度も渡して思いとどまらせようとした事件は耳新しい。吉川は起訴されて議員辞職して、先日の補欠選挙で自民党は候補者裏建てられなかった。
それだってたまたま、河合案里の選挙違反事件があってその捜査過程で発覚したに過ぎない。陽毛業者はどれほど金をつぎ込んでいるかwからない。犠牲になっているのは鶏たちである。
ヨーロッパでは、諮問団体の欧州市民イニシアチブは140万人の署名を行い公聴会を開催し、ケージで動物(主に採卵鶏)を飼うの禁止しようと訴えている。市民レベルでケージ養鶏の禁止を促す活動は決定的で、鶏に留まることなくあらゆる動物を対象にした運動である。
かつては健康食品の象徴であった卵が、発病寸前の極めて不健康な鶏たちによって 生産されていることを消費者は知るべきである。一個50円以下の卵は買うべきではない。
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加計学園の獣医学生からアニマルフウエルフェアの質問があり返答した

2021-03-16 | アニマルウエルフェアー

以下、無垢な獣医学生への回答全文である。
SK様
一般社団法人)アニマルウエルフェア畜産協会の現在監事をしているものです。本会には設立準備段階から係わり、設立後も二期理事をやり現在は監事を拝命しています。
ところで貴君は、ネオニコチノイドって聞いたことあるでしょうか?グリホサートをご存じでしょうか?ネオニコチノイドを知っていますか?
一般の消費者はこうしたこともほぼ無関心です。食品を購入する時に関心が最もあるのは価格です。価格以外にあるのは見た目位でしょうか?多くの人は、自分たちが毎日口にするものでありながら、生産現場のことなど知ることがないのです。新しい概念のアニマルフウエルフェアの認知度は極めて低く、家畜の飼養管理などは尚更でしょう。
 それを無関心と断じても一向に構わないが、一方で消費者は価格で食料を選別しているともいえます。長年鶏卵は物価の優等生ともてはやされましたが、その陰で何が起きていたかを、殆どの消費者は知ることがありません。日本から養鶏農家がほとんど消えました。新たに登場したのが大資本によって組まれた企業養鶏です。これは最早畜産農家などではなく、単なる食料加工業者に他ならないといえます。消費者が価格で鶏卵農家を選択した結果とも言えます。
 一般の農家は、アメリカから大量の遺伝子組み換えで無関税の輸入穀物、どのような栽培をされているかを全く知らされることにない穀物を、大量に鶏に与えて続けて玉子を売ることを躊躇します。
 価格と流通の改革などによって、日本はそうした伝統的な農家は淘汰される仕組みを作ったのです。そうした飼育方法、栽培方法が生き残るシステムをこの国が作ってきたからです。
 私たちは乳牛のアニマルフウエルフェアの評価基準を作りました。私も深く関わってきましたが、アニマルフウエルフェアが普及すること、特に酪農家が大型化することへの歯止めになればと、引き下がった部分もかなりあります。基準と設けても、評価をするとしても、酪農家は営農する経済の中での選択になります。
動物の苦痛と言われるものも、愛玩動物と家畜では異なります。最も近くで彼女たちを診てきた私の主張は、家畜にとって最大の苦痛は強制される過剰な生産です。大量の玉子産めとか、乳出せとか、早く肥れとかいうものです。過剰と思われる穀物などの給与ですが、この評価基準は世界的にありません。飢餓の逆で、飽食と過剰生産の苦痛です。本協会ではこれを、乾物量で粗飼料を穀物が超えないことに留めています。

 ところで貴君の質問に大きな認識の誤りがあります。これは本会会員の中でも意見の分かれるところもありますが、長年農村にいるもの、へき地で暮らすものにとって、とても違和感のあるものです。それは日本人ほど家畜を労り慈しみ共に生きてきた民族はないと思われるからです。
 どんな田舎に行っても、どんな山間僻地に行っても、農村には馬頭さんや獣魂碑などが必ずあります。繭塚や鯨塚などもあります。絹を紡ぐためにお蚕さんを熱湯で殺すことへの鎮魂の塚ですし、大量の贖罪や生活物資を与えてくれたことへの感謝の碑です。鯨を捉えて脂だけをとって他は廃棄していた欧米人が近年になって、食材にしている民族を非難する横柄な姿勢は、彼らの歴史と思想に基づくものなのです。
 畜産と言う英語はありません。日本の農業では使役に使われたりもしていましたが、家畜を飼養する農家を有畜農家と呼ばれていました。戦前には日本には馬が150万頭もいました。“馬のくそ“と最近はあまり言わなくなりましたが、どこにでもあるつまらないもの例えになっていたほどです。戦争で多くの人が亡くなりましたが、同時に多くの農耕馬も徴用されて戦場に散っています。獣医師を目ℤ素ならそうしたことも知っていただければと思います。
 欧米の畜産は近代化という形で日本の農村に入ってきました。大量飼育と大量生産によって、しかも経営的に安定することが課せられています。経済効率最優先の畜産が、伝統的な従来の農業とは無関係に導入されてきました。
 アニマルフウエルフェアの考え方は、欧米で作られた彼らの歴史と宗教性の強いものと思います。ある家畜行動学の先生の講演を聞いて納得したのが、世界各国にはそれぞれの地域で育まれてきた文化の中に、生き物を労わる思想や宗教や倫理観が醸成されていているというものでした。
 チベットのヤクなどの家畜が汚れてるからアニマルフウエルフェアの基準に合わないというのは、横柄な判断になるでしょう。先進国の家畜がどれほどきれいで清潔的であっても、ヤクは先進国の清潔な家畜より余程人に近くに置かれ共に生活し大切にされています。家畜福祉そのものだといえるでしょう。

 とはいっても、基準を儲けて評価をあたえることは、いわば可視化する作業は、家畜に優しい形態を数値化することで消費者の理解が得られるのではないかと思い、大変重要な事でもあります。
 21世紀の農業は他産業と同様に、巨大投資、大量生産、大量廃棄という20世紀に開発されたシステムを克服する世紀でなければならに思います。それは生命の循環に従うことをも意味します。あるいは人が決めた経済という縛りの中で、金銭的な効率を求めることへの諫めにもなります。生命の循環とは動物に限ることなく植物も土も大気も同様であり、人間も当然組み込まれています。
 農薬などを使うことは経済効率を上げるためですが、そのために不要と判断した微生物や循環のシステムを選別することにもなるのです。家畜も同様です。
 21世紀の世界の農業は、国連が推奨する家族型小規模農業の時代となるでしょう。世界の飢餓人口とその線上にある人たちは、5億人かになるでしょうが彼らの8割以上は元農民です。彼らを農地に戻し営農することで食料問題ばかりか、政情の安定の基盤を作ります。農業の大型化単作化を国の政策として推進しているのは日本だけです。
安全な食品と環境汚染の防止のためにも、これからは脱農薬、化学肥料の有機農業が安全で安定的な食糧を供給するスタイルとして求められることになるでしょう。畜産におけるアニマルフウエルフェアもこの延長上にあります。認証制度は大型酪農、非循環型で収奪畜産への警告と私は位置付けています。
以上がかいつまんだ、アニマルフウエルフェアへの基本底な私の考えであります。

PS:どうしてもこのことは記しておきたいことがあります。
それは加計学園の獣医学部開学の問題です。貴学の開設は違法であるばかりでなく、獣医界全体ひいては畜産の世界に大きな汚点を残し、禍根を末永く引くことになります。私は各シンポジュウムなどで、余っている獣医師の問題、偏在する獣医業の問題を強く訴えてきました。貴君にはかかわりはないことであるとは思いますが、どうしても引き下がることの出来ないこととであります。そう遠くない日に廃学になることを希望し、このことはこれからも間断なく訴えてゆきたいと思っています。
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甘利明は逃げ切り、トンずら西川公也は不起訴で、吉川貴盛は在宅起訴する

2021-01-15 | アニマルウエルフェアー

甘利明は「睡眠障害」という詐病で病院に逃げ込んで不起訴になったが、小物の吉川貴盛の場合は本当に心臓の手術をしたのに在宅起訴になった。大臣室で堂々と100万円単位の現金の束を何度も受け取りながら、小物は切って捨てる自民党である。
鶏卵生産大手「アキタフーズ」のグループ側が、衆院議員を辞職した吉川貴盛元農林水産相に現金を提供したとされる事件で、東京地検特捜部は今日(15日)大臣在任中に現金500万円を受け取ったとして、収賄罪で吉川元農水相を在宅起訴した。贈賄罪などでグループの秋田善祺元代表も在宅起訴した。
悪事がバレた途端に吉川は11月に入院し、そのまま議員辞職をして、心臓の手術を受けた。
どうも吉川被告は秋田被告から平成27年以降、総額1800万円も受け取っていたようである。贈賄側の秋田善祺は、「違法であることは認識している。業界全体のためにやった。」と述べている。この男は日本養鶏協会にも多くの役人を送り込んでいる。この協会は大型養鶏の団体といって良いが、相当強く行政に働きかけている。
鶏に命があるだの、痛めつけないようにとか言われると困る飼養管理をしているからに他ならない。
吉川は受け取れませんと一旦固辞したが、同席していた先輩大臣の贈収賄常連のペテン師政治家西川公也の「受け取っときなさいよ」という言葉で受け取ったとのことである。
西川公也は稀代のペテン師政治家である。安倍晋三も見事な手を打ったものである。TPP反対の急先鋒の西川を農水大臣に据えた。途端に西川はTPP推進に躍起となる。金か名誉をいただければ、悪事の限りを尽くす男である。この西川公也は1500万円以上の金を、アキタフーズから頂いている。西川公也は不起訴にすると、今日東京地検は発表した。吉川も西川も金額は公表されている金額である。
これはたまたま河合杏里が公職選挙法違反をしてくれたので、その捜査の過程で偶然分かったに過ぎない。他でどれほど汚いことを権力者はやっているかわからない。

世界の流れに大きく抗する反アニマルウェルフェア活動をしてきた彼らの動きを反映して、日本の畜産は穀物販売業者が儲けるばかりで、鶏はお金を生むマシーンとして扱われ、彼女たちを虐げる日本の管理は世界に恥ずべき状況になっている。
輸入される飼料用穀物は無関税で、遺伝子組み換え穀物で、どのような肥料や化学物質や環境負荷をかけているかなど肥培管理は知らされることはない。今回は法令は直接関与してはいないが、行政の判断は粛々と良く続けることになるのである。日本は世界でも最も玉子を食べる国民である。一人当たり年間330個ほど食べている。国内の玉子生産量はおよそ2500万トンと言われているが、その飼料はの95%は輸入されているので、ほぼ100%国産とされていても、自給されているわけではない。消費者の方々は玉子は1個50円以上でなければまともでないことを知っていただければと思う。
こんな歪な養鶏をこの国に定着させた犯人と、鳥インフルエンザで大騒ぎする養鶏がこのような汚い人物たちが決めてきたことを知ってもらいたいのである。
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農水行政を担う汚い奴ら

2020-12-22 | アニマルウエルフェアー

吉川貴盛元農水大臣が議員辞職を提出した。アキタフーズから500万円頂いたことが報道されると、即刻入院した。そして、今回の辞職である。国会議員の風上にも置けない。それ以前に社会人としてあってはならない汚い行為である。ましてや行政の頂点に立つ人物が、犯した犯罪の重さ反社会性もさることながら、何の説明もなしで入院してしまった。ペースメーカー埋め込み手術をするようであるが、まったく理由にもならない。
安倍晋三同様に詐病すら疑われる程度の病気である。入院前に説明できる程度であるし、手術前にだって可能である。書面でもいいだろうが、この元農水大臣の犯罪者は黙したままである。
もっと汚い人物がいる。西川公也である。そもそも、栃木県職員時代に収賄で逮捕歴があるが、労働農民運動を社会党の中で行っていたが、信用がなく自民公明の推薦で、県議を経て国会議員になる。その後も数々の不祥事や事件を重ねて、TPP断固反対の急先鋒が、安倍晋三に農水大臣の指名を受けると、急転直下TPP賛成に回る。選挙にも出れないこんな人物がよもやと思っていたが、内閣府に参与としていたとは知らなかった。この男が、吉川の一件が明らかになるとこれを辞任した。西川もアキタフーズから金を受け取っていたようである。不祥事を重ねた男の逃げ足は速い。
それにしても、吉川の一件は河井夫妻の選挙違反がなければ闇に葬られたままであった。偶然の捜査過程で見つかったに過ぎない。他にも、外の省庁にもこの類のバレていない贈収賄は無数にあると思われる。

こんな汚い政治家が日本の農水行政をやっていたのかと思うと、腹立たしいばかりである。吉川がアキタフーズに、アニマルウェルフェア(AW)に配慮した飼い方の導入に慎重になるようにとお願いした時期は、私たちがアニマルウェルフェア畜産協会を立ち上げた時期に一致する。日本が世界の潮流に反して、AWに遅々とした歩みであるのは、アキタフーズが農水省に金をばら撒いたためであろう。
劣悪な環境で飼育される家畜は、収支があえばいいとする巨大な畜産経営を推進する気にに堕したままである。
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二千万トンに及ぶ飼料用穀物の家畜給与が食料自給率を下げている

2020-12-13 | アニマルウエルフェアー

47ニュースの「ニワトリの閉じ込め飼育続ける日本」が、アキタフーズが何故歴代の農水大臣たちに長年にわたって献金し続けなければならなかったがよく判ると思います。ここの記事の報告はかなりいい方でないかと思われます。ここでは500日で廃鶏にされるとされていますが、現実は1年以上飼育される採卵鶏はあまりいません。かなりの数が死んでいますから、たまたま生き残っているの600日ということでしょうかね。
当方は夜は電気を切っていますというのが、鶏に優しい飼い方していますというのである。多くの消費者が驚かされるような悲惨な現状を知っていただきたいと思う。
それは豚も牛も大規模畜産は共通して、大量の穀物給与を前提に規模拡大をしています。彼女達が食べるほぼアメリカから無関税で輸入される飼料用穀物は、例外なく遺伝子組み換えであって、どのような化学肥料や農薬や除草薬など使っているか全く不明である。こうした代表がコーン(トウモロコシ・メイズ)ですが、人間の食品にも大量に、添加物として使われています。HFCS( High Fructose Corn Syrup)として、人が最も甘いと感じる果糖として日常的に私たちの口に入ってきます。果糖が人に与える最大の作用は肥満です。果糖はブドウ糖と同じ分子量ですが、肝臓に蓄えられる性質があるのです。、
折角大地から得たカロリーを、牛肉では30分の1に、豚肉では20分の1に、牛乳では12分の1に、卵ですら10分の1に落として人の口に入っています。膨大なこのロスをなくせば、地球上で3億ともいわれる飢餓人口を簡単に救うことができます。食料は貧富の差に応じて均等に配分はされていません。

日本は飼料用穀物をほぼ2000万トン輸入しています。そして食用にはこの半分量1000万トンが輸入されています。国内はお米など1000万トン近くの穀物を生産しています。つまり日本では人間とほぼ同量の穀物を家畜に与えているのです。
世界では3億人の飢餓がいる一方で、先進国の家畜たちは生理に合わない穀物を与えられて肥満状態いあるのです。家畜たちは、肉や玉子や牛乳など畜産品を生産する機械として酷使され、生命あるこ個体として扱われていないのです。近年様々な家畜伝染病が話題に上りますが、それらはほぼすべてこうした近代化、機械化された大型畜産の使用形態で起きているのです。
私たちはそれに疑義を唱えるべく、家畜を命ある個体として扱うように訴えています。アニマルエルフェア日本語では、家畜福祉と呼ばれています。FUではこの観点から、採卵鶏ではケージ飼いが禁止されますが、日本でのこうした動きを封じたいのが、アキタフーズのような大規模養鶏企業です。(農家ではありません)
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アニマルウエルフェアーに恐れをなして献金した養鶏業者

2020-12-03 | アニマルウエルフェアー

元法務大臣の河井克行夫妻の公職選挙法違反の捜査の過程で、広島の国内最大規模の養鶏業者のアキタフーズが農水大臣時代の吉川貴盛衆議員に献金していたことが解った。大臣室で2度、ホテルで1度500万円を渡していたことが解った。
吉川貴盛はすべての党内外の役職を降りて、不整脈が起きて入院した。絵にかいたような贈収賄のパターンである。
所でアキタフフーズは何を目的に献金したかである。アキタフーズは上図のようなケージ養鶏の国内最大規模の業者である。
一年中電気をつけっぱなしで、眠ることもできない、羽根を広げることもできない、動くこともできない、嘴を切られワクチン30回以上うたれて、アメリカから無関税で輸入された遺伝子組み換えの穀物を給与され、たった半年で死んでゆく採卵鶏を中空で飼っている業者です。この業者たちの玉子は日本では市場の多分80%ほどを占めています。10個120~160円程度で販売されています。
こうしたケージ養鶏は、アニマルフウエルフェア(家畜福祉)の観点からEUでは禁止されています。アメリカでさえ、多くの小売店は仕入れをしなくなっています。日本もこうした家畜を命ある生き物として捉え、苦痛や飢餓や行動の制限などをするべきでないとする、団体が増えてきました。私たちは、アニマルウエルフェア畜産協会を立ち上げて、健康な家畜から健全な畜産品を広める活動を行っています。上の絵の右の鶏は自由闊達に動きまわって、食べるのは地元漁協の廃物と野菜などで健康そのものである。玉子は10個800円台で販売されている。これが世界動きである。
この業者の社長はアニウエルフェアの動きを抑えるように、またそうなって損害が被ったら政府が補填してくれるようにと農水大臣の吉川貴盛に何度も頼み込んだのある。アニマルフウエルフェアの動きは、世界の動静である。金のためなら何でもやる人間は、金で政治を買おうとしたのである。
どうやらその仲介は河合克行がやったのでないかと思われる。河井克行が公職選挙法違反をやってくれたおかげで、家畜を単なる生産機械としか見ない人たちの悪行が発覚した。

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新動物愛護法、獣医師は動物虐待通知義務、農家にも愛護の義務を課しています

2020-02-23 | アニマルウエルフェアー

「動物の愛護及び管理に関する法律」(通称:動物愛雄法)が改正され6月から施行されます。有畜農家にとって大きいのは、家畜(愛護動物と表現されている)をみだりに傷つけたものは2年以下の懲役又は200万円以下の罰金に処すとされています。殺傷した場合は、懲役5年又は500万円以下の罰金に処すとなっています。
もう一つは、「獣医師の虐待通知義務」である。私たちは獣医師は見て見ないふり、知らん顔してはならないということです。処理場の方も生きたままの搬入は出来なくなります。
それと本ブログで何度も訴えていた子犬や子猫の店頭販売が、禁止されます。これによって、子猫・子犬は展示のストレスから解放され、販売されず年くって売れなくなって殺処分されることも少なくなります。ただ可愛いからと思い付き買いがなくなります。先進国同様にカタログや動画で、犬猫を選ぶことになります。
販売される犬猫は、チップを埋め込むのが義務化されます。牛の耳標のようなものでしょう。このことも犬猫の虐待を減らすことになるでしょう。何よりも不良繁殖業者が減ることになるでしょう。
都道府県は動物愛護管理センターに業務をしなければなします。
所有者不明の犬猫の引き取りを拒否でいるようになります、何でもかんでも引き取らない。畜主に飼養管理の義務を認識させています。
畜産の現場が、これで変わってくれると、家畜の病気も相当減ることになるでしょう。
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幸せな家畜から美味しいく安全な畜産物を

2018-12-14 | アニマルウエルフェアー

日本など先進国の家畜は、生理に合わない大量の穀物を給与されて、肉や玉子や牛乳の生産を強制されている。近代の畜産は、規模拡大と高生産という二重の縛りの中にいる。
数多くの牛や豚や鶏を飼うのには、穀物給与が最適です。高生産、1頭(羽)からより多くの牛乳や肉や玉子を生産させるためには、穀物給与が最適である。その穀物は殆どがアメリカのコーン(トウモロコシ)である。全てが遺伝子組み換えコーンである。更に大豆などがこれに加わる。
私は乳牛の獣医師ですので乳牛を主体に考えたいと思います。現在日本に乳牛は約170万頭います。搾乳牛は約100万頭いるものと思われます。残りは育成牛です。乳牛への穀物は約250万トン給与されています。搾乳牛には、200万トン少し上回る量が与えられています。1頭平均2トンほど年間給与されていることになる。日本をはじめとする先進国の畜産は、多国籍穀物メジャーの指導の下、大量の穀物を与えるシステムを採用している。
さて、多くの消費者は乳牛は広い牧草地で草を食べて、牛乳を生産してくれるものと思っているであろう。本来の畜産は、人が食べることができないもの、草や廃棄農産物などを給与して肉や玉子などを得る産業である。日本の多くの畜産の形態は、人と競合する安価な穀物を給与して、カロリーを落す無駄な高価な畜産物に変換しているといえる。畜産加工業と私たちは読んでいる。世界の穀物価格を先進国の畜産が引き上げている。
人間には豊かになるとより良いたんぱく質を求める習性がある。昆虫や爬虫類から魚を食べるようになり、やがて鳥を食べ豚を食べ牛を食べるようになる。プロテインラダーと呼べれるものであるが、今世紀になって豊かになった中国が一斉に牛肉を食べるようになった。
世界の肉値が一斉に高くなった。72億人の人間が地上にいるが、10億人が肥満に喘ぎ、10億人飢餓状態にあると言われている。しかし先進国の家畜たちは、穀物を多給され肥満状態にある。
狭いところに押し込まれ、多量の穀物を給与されて高生産を強要される苦痛の中にある。設備投資をしてくれるるし、沢山畜産物を生産してくれるし、しっかり病気をしてくれるので獣医さんは大忙しである。周辺産業は大儲けであるが、家畜は苦痛の中にある。
そうした畜産形態は、食料を浪費して環境を悪化させ、家畜に苦痛を与えるばかりか、収支がとても悪く経営も危うい。
上記の絵のような放牧中心の、家族農業で少ない家畜を無理せず飼うことで、生産効率は高く病気もなく健全な畜産物を生産してくれる。アベノミクスの下、日本の畜産はやれ行けドンドンと大量の資金が投与され巨大化している。非効率的であるばかりでなくより高価な畜産物の生産に励んでる。
私たちは、アニマルウエルフェアー畜産協を設立し、幸せな家畜を殖やそうと努力している。本ブログで幾度にもわたり述べている。参照くださればと思う。
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羅臼港

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