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トランプの初閣議で、何故かイーロン・マスクが外野席にいながら、政権を縮小することなど機能化が必要と自説を延々とのべた。トランプは、「不満を持つ人がいるなら追い出す」と述べ、マスクを指示した。
そして、マスクがトップの「政府効率化省(DOGE)」の対応について、最も重要だと述べ、各閣僚に政府職員の人員削減を加速するよう求めた。
マスクは閣僚ではないが、閣議への出席を認められ、発言を促され、「このままではアメリカは破産する」と述べ、政府予算を1兆ドル削減する目標の達成に向け協力を求めた。
ここに来てトランプは自らの放言を訂正し始めている。欧州諸国はそれぞれいい国ばかりだが、EUはアメリカをカモにしている。ジェレンスキーは独裁者だと?俺がそんなこといったか?あれは勇敢でいい奴だと訂正している。
トランプはウクライナのNATO加入は諦めろ、そもそも戦争の原因になったものだ。自国については自分らで汗をかけという。ウクライナの問題は欧州で考えればいい。アメリカは派兵はしないと述べている。
トランプは国家間の信頼が前提でなければならないが、強大な大国が優位となる。現実にはそうはななってないし、国家間の軍事力に差があるし、歴史的な経過も複雑で、新参国家のアメリカの州の対立などとは全く異なるものである。トランプには欧州諸国が持つ国家間、民族間の対立や協調など判っていない。
中国はと聞かれ、「中国との関係は良くなるだろう。中国は我が国に投資をするべきだ」と言うのである。身勝手としか言いようのない発言であるが、関係修復を無意識に試みているのかもしれない。
AP通信がトランプ政権の高官たちを「言論の自由を侵害した」と提訴している。アメリカ湾と書かなかったためのようである。
トランプはウクライナに、5000億ドルのレアアースの権限をよこせと主張ほぼ合意したが、後に50%よこせと言い替えてゼレンスキーに断られた。そこで出たのが、コメディアン上がりの独裁者で支持率が4%と言う言葉である。しかし、この交渉はまだ続いている。
ゼレンスキーが今日渡米して交渉するようだが、安全保障の項目、平和の担保がないのは経済協定だからとはトランプの言い草である。ゼレンスキーは鉱物資源をネタに、アメリカの軍事協力をどこまで引き出せるかが焦点である。つまりは停戦は出来なかったことになる。
トランプは交渉して成分を仕上げることになるが、無責任をどこまで消すことができるかである。
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