そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

推定18万人を虐殺しているとされるイスラエルのネタニアフに、ICC(国際刑事裁判所)から逮捕状

2024-12-10 | イスラエル

シリアのアサド大統領が失脚して最も喜んでいるのが、イスラエルのネタニアフ首相であろう。これで、宿敵イラン国境まで近づくことができるからであろう。
ところが、ICC(国際刑事裁判所)は11月21日、イスラエルのネタニヤフ首相とガラント前国防相に対し、戦争犯罪などの容疑で逮捕状を発行していたのである。ネタニヤフに対しては、5月20日にICCのカリム・カーン主任検察官が逮捕状を請求していたが、これが現実となったのである。
理由は1年以上にわたり、ガザを完全に封鎖し、食料や水などの搬入を阻止していることが、「飢餓を戦争の手段として用いる」戦争犯罪に該当すること、ガザの住民に対する大規模攻撃が人道に対する犯罪であるとされている。
ネタニアフは、「反ユダヤ主義的な決定」だと猛然と反発し、退陣直前のバイデンも、「言語道断」と非難する声明を出している。しかし、イギリス、イタリア、カナダ、スペインなど締約国があいついでICCの決定を支持する態度表明をおこなっていて、逮捕状が出された 。
現在までに公式にはガザでは、公式には子どもや女性をはじめ4万4000人超が虐殺されている。しかい、瓦礫に埋まって確認できない人たちを含めると、死者は18万人以上ともいわれる。ガザ住民の一割近くが虐殺されていることになる。
締約国は124ヵ国となっていて、日本は最大の資金拠出国ある。その理由を、「日本は外交政策の柱の一つとして、国際社会における法の支配の強化を掲げ、紛争の平和的解決等を促進」するという外交上の理由であるとしている。 
ICCすべての締約国はネタニヤフらの捜査・訴追への協力、身柄を拘束して引き渡す義務を負うことになる。日本は、イスラエルとアメリカなどの支援国に対し、軍事攻撃の中止や軍事支援の中止などを訴えなければならない。ネタニアフの逮捕に協力を呼びかけるべきである。
現政権がやるとは思えないが、それではICCの存在を否定することにもなる。

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ネタニアフは「これは文明と文明の衝突ではない、文明と野蛮の衝突だ」と述べたがそれは正しい、ただし野蛮はイスラエルである

2024-07-28 | イスラエル

平和の祭典オリンピックがパリで開催され、アメリカ大統領選でトランプが銃撃事件とバイデンのふらつきでの有力視される中、バイデンが唐突に指名したカマラ・ハリスがとランプを猛追してきた。
これでウクライナ情勢がどう動くか誰も予測できない状況になり、焦ったゼレンスキーはトランプとハリス両者に強力な支援の継続を依頼する接触をしたとされる。EU各国も良き先が見えなく困惑している。
そんな中、イスラエルはネタニアフがアメリカ議会で「われらの勝利!」と呼びかけ、4万人も殺害した首謀者が演説をしてた。
ネタニアフは、トランプと同様に権力の座に座り続けなければ、法廷に立たされ受刑者となる立場にある。ネタニアフが権力者の席に続けるためには、終わりなく戦争をやりつづけなければならない。同様にトランプは大統領選に勝たなければならない。
そのイスラエルが、ヨルダン川西岸地区のゴラン高原にまで攻撃を仕掛けてきた。ゴラン高原は国連で、ヨルダン領土と決議されているところであるが、イスラエルが手放さない。トランプは嘆きの壁に小さな帽子を頭に乗せて祈り、イスラエルの首都はエルサレムであり、ゴラン高原はイスラエルの領土だといって燻る火を煽った。
ヨルダン川西岸地区は、今でも入植という言葉でイスラエルは侵略し、パレスチナ人の土地を奪い続けている。
下記はアルジャジーラの今日(28日)の記事である。
<<・イスラエル軍は、デイル・エル・バラ中心部で野戦病院と避難所として使用されていた学校を攻撃し、15人の子供を含む少なくとも30人を殺害した。攻撃はアル・アクサ病院を圧倒し、医師はそこでの「カタストロフィー(絶滅)光景だ」と言った。
・占領下のゴラン高原でサッカーをしていた若者たちへのロケット弾攻撃で、ドゥルーズ派コミュニティの少なくとも12人が死亡した。イスラエルはヒズボラを非難したが、レバノンのグループはこれらすべてを否定している。
・ガザのハン・ユニスの病院で働いていた外傷外科医は、イスラエルが故意に子供たちを標的にしていると非難した。「私たちは、日常的に、子どもたちが頭や胸を撃たれているのを見かけました」とフェローゼ・シドワは語っている。
・イスラエルのガザ攻撃で、少なくとも39,258人が死亡し、90,589人が負傷した。10月7日のハマス主導の攻撃でイスラエルでは推定1,139人が殺害され、200人以上が捕虜になっている。>>CP訳

イスラエルはパレスチナの学校の85%を破壊している。死亡者の6割以上は女性で半数は非成人である。
ネタニアフは、イスラエルの勝利はアメリカの勝利、アメリカの勝利はイスラエルの勝利であるとアメリカ議会でがなり続ける。共和党議員の拍手はあっても民主党の支援はまばらで、大量殺人者と書かれたステッカーなどを持っている議員もいた。
パレスチナに今こそ停戦が求められる。既に4万人も殺害し、9万人もの負傷者がいるが、ネタニアフは全てハマスでイランの手先だと決めつける。
ネタニアフはアメリカ議会で、「これは文明と文明の衝突ではない、文明と野蛮の衝突だ」と述べたが、それは正しい。野蛮はイスラエルの側である。
アメリカにとってイスラエル問題は、アメリカのもっと的確に言えば、アメリカ大統領選挙の国内問題である。ユダヤ系の団体から票が欲しいし、ユダヤ系の報道機関のご機嫌を損ねると、勝ち目がなくなるからである。

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アフガン侵攻から何も学ばないアメリカ

2021-08-30 | イスラエル

もう一度繰り返すが、アフガンのことはアフガンに任せるのが原則である。アメリカが20年かかっても、ソビエトが10年かかっても、アフガニスタンを結局支配は出来なかった。日本が中国東北に作った傀儡国家満州も同じである。
アメリカが20年かかって、220兆円も投資していながら、撤退を決めたら僅か3カ月で何故タリバンが全土を支配することができたかを、考えるべきである。
アメリカの撤兵で大きな障害が抜けて、アフガニスタンの国内の戦いが再燃している。ISホラサン州と名乗る過激集団が、功名を上げるためかタリバンへの対抗か、自爆テロをして国内外へ組織のアピール訴えている。更により穏健とされる北部同盟がこれに加わることになる。
アメリカはISの自爆テロに対し、感情的に暴力的報復を行っている。アメリカのアフガン侵攻の思想がそのまま生きている。更にバイデンの甘い見通しが、事態を悪化させている。
アメリカのISへの無人機による空爆で、児童6人を含む9人の民間人も犠牲になっている。アメリカはどこのだれを殺害したかも明らかにしない。
アフがにスタンの状況は、西欧の価値基準で報告されるる。アメリカ撤退決定時点で、カラシニコフで武装するタリバンはせいぜい7万人程度に対し、アメリカ武器を動かすアフガニスタン政府軍は30万人もいた。政府軍兵士はどこに行ったか分からないが、バイデンの予測を大きく上回るタリバンの国土の占拠で多くの武器が残されることになった。
これからしばらく続くであろう内戦という混迷は、アメリカの国際法に抵触する侵攻が造り出したものである。そしてそれは20年続けても達成されることなく、混乱と内戦と武器を置き土産にしたのである。

もしアメリカがサウジアラビアの金満家らが、何故アメリカを憎んでいるかを理解することができていたなら、もしアメリカが武力に拠らない報復を220兆円もの金で行っていれば、このような混乱などおきもしなかった。
現在の中東の全ての混乱、イランの内乱もシリアの内戦もレバノンの混乱も、もちろんISの出現もなかった。世界は不法にも金と暴力で傀儡政権を作り、侵攻するアメリカを叱責するべきなのである。
今日のアフガニスタンの混乱からはこうしたことを、アメリカは教訓にするべきなのである。
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利権を伴わない自らに解決策の道を示すことを教えた中村哲さん死去から一年経ったが

2020-12-04 | イスラエル

ペシャワール会の中村哲さんがアフガニスタンでの非業の死から今日で1年経った。早いものであるが、襲撃殺害されたからこそ、かえって現地ではぺしゃーる会の活動・中村哲さんの業績を称える事業が数多くおこなわれている。
例えばこのような中村哲さんの絵本を作ることであるが、アフガニスタンの人々の哲さんの業績を称え感謝する心がつとぁってくる。メモリアルパークも作られている。学校など授業でもペシャワール会の事業が紹介されている。カカ・ムラド(なかむら叔父さんという意味)と呼ばれていたが、子供にムラドと名付けたりもされている。
アフガニスタンの人々は中村哲さんが銃撃されたことを、いわば恥ずかしくさえ思っているようである。銃撃者はいまだに特定されていないし、今日も警告のようなものがあったらしく、追悼の会は流れたとのことである。国内事情は複雑である。
金を出すことしか考えない日本の官僚たちの貧相な発想の国際貢献は、多くは国内の業者が事業を請け負う形となて国内大企業に還元される仕組みになっている。中村哲さんのやったことは、基本的には現地で解決させるという方針である。貧困者に金を恵んだり、飢餓の人達に食料を与えたりしてもそれは一時のものでしかない。お金も食料も与えなければならない時はあるであろうが、基本的には自らが解決する道筋を作ってあげることが支援、国際支援の基本でなければならない。
中村哲さんが水路を地元の人達と汗を流して、水が流れてきたときには自分たちの達成感を享受し歓喜するのである。しかも工事費用は、先進国から腕の良い技術者が最新の機器で作られた時の、概ね10分の1程度である。自分たちで作れば、メインテナンスも利用方法も誰に頼ることなく、自らが行うのである。
芥子の栽培の方が金にはなるが、彼らはそれを望んでいるわけではない。銃より鍬を持つことを教えた中村哲さんの意思こそが、ノーベル平和賞に値しているのでないかと思うが、現実は佐藤栄作やオバマが騙しのテクニックに長けた人物が受賞している。それにしても一年経っても中村哲さんの死は悼ましく思われるのである。

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ペシャワール会の中村哲代表が亡くなられ哀悼を込めて

2019-12-04 | イスラエル


アフガニスタン東部のジャララバードで4日朝、人道支援に取り組んできたNGO「ペシャワール会」を立ち上げた実質的な代表者の中村哲さんの乗った車が何者かに銃撃され、中村哲さんや運転手ら計6人が死亡した。
ペシャワール会の会員になってかれこれ15年近く経つが、中村哲氏の非暴力によるアフガニスタン・パキスタンの支援援助は全く頭が下がる。今年アフガニスタンから市民証をいただく名誉ある表彰をしてもらっている。日本御報道はほとんどないが、ペシャワールのかんがい事業は、食料生産と雇用と何より世情の安定と平和を地域にもたらしている。最も簡単に収入につながる、芥子(ケシ)の栽培が盛んなところであるが、これは食料ではなく金儲けのための麻薬の栽培である。国や地域が潤うわけではない。
かんがい事業は、中古の機械機械などを使っているため、現地の人達の労働力がになっているため、極めて安価に灌漑工事は行われている。日本人の評価が高いのは、こうしたことだけではなく日本には憲法九条があるからだと何度も発言している。その上で集団的自衛権容認に基づく、安保関連法に強く反対している。暴力は暴力しか生まないと。
2008年にペシャワール会のもう一つの軸になる、現地に見合う作物の作成を模索していた、その作業に取り組んでいた、伊藤和也さんが2008年に殺害された時には、自身以外のペシャワール会員を国内に返している。

今回の銃撃事件は極めて悲しい事件であるが、目的も犯行団体も良くわかっていない。タリバンは中村氏を高く評価していると、関与の否定を早速行っているがせめてもの救いである。本人はこのようなことを多分覚悟はしていたであろうが極めて残念ことである。佐藤栄作やオバマ以上にノーベル平和賞に値する中村哲氏のペシャワール会の存在である。混迷する世界にあって、中村哲氏の存在は殆ど唯一の光明であった。
中村哲氏の死去を強く悼み慟哭を込めて。合掌。





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ペシャワール会の中村医師にアフガニスタンが叙勲、それにつけても国民栄誉賞の軽さおぞましさよ

2018-03-02 | イスラエル
安倍晋三が、オリンピックで2回連続で金メダルを獲得した、フィギア―スケートの羽生弓弦選手に国民栄誉賞を贈ることを検討しているというのである。羽生氏の功績や努力などに対して何の異論もないが、メダル受賞とともに電話入れたり今回の褒章は、いかにも奇異でキナ臭い。
日本人被爆者の功績もあって核兵器禁止法に努力し、ノーベル平和賞を受賞したICANには、受賞に際して政府はコメントも電話もいれなかった。訪日にあたっても、訪問を拒否した安倍晋三である。その一方で、文学賞受賞の英国在住のカズオ・イシグロ氏には栄誉を称える談話の違和感が、ここまで糸を引いている。
かつてイチローは現役選手であり途上にあると受賞を断ったが、たった一度の金メダル受賞の高橋尚子は受賞している。国民栄誉賞は明かに恣意的なもので、近ごろは政権が露骨に自らの人気取りにやっている。長嶋茂雄と松井秀喜がいい例である。功績としては彼らを上回る選手は、数限りなくいる。読売一派のナベツネの意向を受けた、安倍晋三の政治パフォーマンスである。

それに引き換え、アフガニスタンで医療支援や用水路建設に取り組む国際NGO「ペシャワール会」の長年の功績を称え、現地代表の中村哲医師に、ガニ大統領から勲章が贈られたのは特筆に値する。日本の民間人が同国の勲章を受けるのは異例のことである。 中村氏は途上国支援のあるべき姿を私たちに示していてくれる。
金まみれのお役所のマニュアルに沿った、海外の支援事業は国内の公共事業と同じである。関連業者と日本ン企業にお金が落ちるばかりである。平和貢献とは程遠いのが実態である。
驚くことは、この叙勲は2月7日に行われている。一月も経つのに報道すらない。ペシャワール会の事業内容に就ては、上記のホームページで確認願いたい。私は長年の会員である。本ブログで繰り返し書いている。読者の方々も、会員になって会を支援しアフガニスタンの人々を支えていただきたいと思う。
叙勲式で、ガニ大統領は「ペシャワール会のかんがい方式が復興の鍵だ」と述べ謝意を表している。中村医師は「長年の仕事が地元で評価され、為政の中枢に届いた。戦乱や干ばつの中にあっても人は生きていかねばならない。叙勲がアフガニスタンで大きく協力の輪を広げる動きであることを祈る」と述べている。
最近も、中村哲氏は安保関連法(戦争法)の成立などを受けて、安倍晋三を強く批判している。「国民は政権に従う必要はないが、憲法には従わなければならない」と国民へのメッセージと、安倍晋三への批判を行っている。これでは安倍晋三からの叙勲はないか。
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他国を暴力的に破壊することは許されない

2013-06-26 | イスラエル

アメリカがアフガニスタンの反政府勢力であるタリバンと直接交渉すると、19日に発Photo表した。これに、カルザイ大統領は激怒し、アメリカに中止を25日に申し込んだ。アメリカは、これを受けている。タリバンは25日に、大統領府を攻撃した。

カルザイは、タリバンを正式な組織と認めていない。タリバンは、カルザイをアメリカの傀儡と断じている。双方には接点すらない。ISAF(欧州軍)の来年末の撤退を控えて、アメリカはカルザイを見切った、頭越しの交渉である。

アフガニスタンの治安は最悪である。戦闘やテロや暴力が日常となっている。タリバンは殺戮を繰り返し、アフガニスタンの国民は消耗しきっている。タリバンは資金が底をついて、彼らも消耗している。

アメリカはアフガニスタンと接しているパキスタン北部などで無人偵戦闘機による、ほとんど無差別殺人を繰り返し多くの一般人を殺害している。

ISAFの撤退を、近隣国家の中国は虎視眈々と待っている。中国の進出を結果的に、アメリカが後押し視する形になっている。

アフガニスタンはどうしてこんな無謀な殺戮が繰り返される地域・国家になってしまったのであろうか? アメリカが、9.11の報復としてアフガニスタン攻撃をした結果である。アメリカは、アルカイダのテロ攻撃の暴力を、暴力的に解決しようとしうた結果である。

確かにタリバンは暴力的に、アフガニスタンを支配し人権や民意を無視して、国民を豊にはしなかった。決して褒められるような政府であったとは言えない。かといってその政治体制を、他国が暴力的に破壊することはあって良いはずがない。

北朝鮮に対しては金体制を批判しない、とする前提をアメリカは持って交渉に入っている。

ブッシュのやったこととは言えなくもないが、就任前には強く批判していたオバマも、結局はブッシュの延長上の対策しかやっていない。ノーベル平和賞を受賞した大統領とはとても思えない行為である。

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戦闘による死者数を自殺者数が上回った

2012-06-13 | イスラエル

今日もっとも気になった、北海道新聞の記事である。現役米兵の今年の自殺者が、6月3日現在で154人に達し、アフガニス120314タンでの同時期の戦死者124人を上回った。
戦闘による死者数よりも、自殺する兵士のほうが多いとは信じられないことであるが、これがこの戦争の本当の意味を語っていると言える。

オバマは、「責任ある終戦」とよく判らない言葉で、アフガンからの撤退をスケジュールにいれている。

アメリカがアフガニスタンに軍事介入して、この国が少しでも良くなったのだろうか? あるいは、アメリカが唱えるテロは減少したのか、その原因は除去されたのだろうか?

答えはすべてノーである。この戦争が意味ないことは、自殺する現役の米兵の数が物語っている。自殺者は、2005年ころから増え始めた。侵攻当初は、戦争の意味を何とか見出そうとしていたのであろうが、その根拠を兵士が見失ったのである。

前線派遣によって生じる、心的外傷ストレス障害(PTSD)が、自殺兵の主な原因と言える。ぱねった国防長官は「緊急の問題である」述べているが、休戦以外に解決策もない。Smile_for_the_camera

同じことはイラクにも言える。

アメリカが軍事介入することで、国内は一層不安定になり、宗派間対立や政治対立が一層過激になり、週に一度は数十人単位の死者が発生する事件が起きている。

9.11の同時多発テロを、ブッシュは軍事的に解釈しただけである。アフガニスタンそして念願のイラクに侵攻した。しかも無根拠の理由によってである。

アルカイダのような、暴力団体がどうして発生したのか、アメリカに何をどうして要求するのかを、今こそ真摯に考える時なのではないか。

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そりゃオバマの妄想である

2012-05-03 | イスラエル

オバマ大統領が、野田との会談をそそくさと終えるとすぐさま、アフガニスタンを訪問した。深夜の予告なしの訪問である。お忍びというには、あまりにも隠密過ぎる行動Can_america_end_the_war_in_afghanis
である。まるで何かに怯えるようにも見える。

アメリカとヨーロッパ連合軍は、この10年余りあまりにも、アフガニスタンで理不尽な行動を行って来ている。無数の無人偵察による、一般人を殺害する行為や、死体への放尿や、一般市民の無差別殺害など数知れない。

就任早々にノーベル平和賞を受賞したオバマは、こうした行為を容認してきたばかりか、どう見てもテロ行為と思える作戦で、ビン・ラディンを殺害している。Obama

今回の唐突な訪問で、アフガニスタンと戦略的関係を持つパートナーシップとしての、調印をやっている。大国アメリカが、アフガンが望むように金をばら撒くから、これまでの不祥事に目をつむってくれということである。

冷戦当時、ソビエトのアフガン侵攻を非難して、アメリカなど西側がモスクワオリンピックを、ボイコットした経緯がある。アメリカは、自らが非難した行為とほとんど同じことを、同じくアフガニスタンに対して行っている。

そしてソ連同様に敗北してしまった。今回はそれらの尻拭いである。懲りないアメリカはアフガンはもちろんのこと、イラクでの敗北も認めていない。

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またしてもアメリカ兵の蛮行事件

2012-03-12 | イスラエル

またしても、アメリカ兵がアフガニスタンで蛮行を働いた。駐留地近くのカンダハル州で、民家3軒に押Us_soldier_stationed_at_a_base_in_aし入って16名の民間人を殺害したのである。

16名のうち、9名は子供で3名は女性であった。さすがにカルザイ大統領も、意図的な殺人事件であると声明を出している。

先月アメリカ兵が、駐留地でコーランを焼却して、アフガニスタン国民の反米意識に火が付いた直後である。思い起こしてPhotoいただきたい。このブログで、何度にもわたってアメリカの中東の人々に対する、蛮行は数限りなく行われて尽きることはない。

つい先だっても、銃撃で殺害したタリバン兵に放尿する映像が流れたばかりである。okaiken.blog.ocn.ne.jp/060607/2012/01/post_7725.html

欧米人は、単に宗教的な意味ばかりではなく、優越感を持っている。彼らに対して、平等もしくは同等の人間的な感情を持っていない。

つい100年前まで、中東はイギリスやフランスそれにロシアが分割していた。第1次世界大戦までは、トルコが多くの勢力を占めていた。

捕虜の扱いにしても、イラクでもグアンタナモでも数限りない、非人道的な扱いが行われている。武力や拷問から、ひと時の_59016253_59016250治安や証言が得られたとしても、人々の心まで変えることはできない。

今回もさっそくタリバンが、報復を宣言している。世界はいつまでこうした大国の論理やメンツや国益で動くのだろうか。人類の愚かさばかりが、またかと思う今回の事件である。

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戦場の悲劇 放尿する海兵隊

2012-01-12 | イスラエル

アメリカ海兵隊兵が、殺害したタリバン兵に放尿する動画がリークされた。放尿する4Marine_urinating_001人の兵士は「黄金のシャワー」だと言っている。

イスラム圏とキリスト圏は宗教的基盤から、全く異なるMarine_urinating_002ものへの嫌悪感がある。イスラム圏では、犬を恐れ男性といえども裸を嫌い、黄色は忌み嫌う色とされている。ましてや、性器や排泄物は最悪・最上級の忌み嫌われ物で、人前では決して晒されるものではない。

今回の海兵隊の行為は、戦場でもあり極限状態で行われた、戦った相手に精いっぱいの見せしめであるかもしれない。しかし、このことはある意味では誤爆以上に、アフガンの人々にとって屈辱的であるに違いない。

戦争の持つ異常さが露呈したのであるが、これはほんの一角ともいえよう。たまたま流出した動画であるともいえる。それ以上のことが行われている可能性は十分ある。

Iraq_marine思い起こすのは、イラクでのアブブレイブ刑務所の出来事である。戦争仕掛人のブッシュは、この刑務所の名前すら記者会見で言うことが出来なかったが、イスラム圏で最も嫌われる、裸にして犬をけしかけ通電拷問をやっていた。その映像が流れたことである。

グアンタナモ基地の収容所でも、彼らは拷問と同じ意味を持つ、黄色い受刑者服を着させられていた。失くすと言って当選したオバマは、この収容所をほとんど残している。

イラクでは指揮系統の中、意図的行為であったと思われるが、今回は現場兵士の思い付き的側面が強いように思われる。しかしそれが故に、アメリカ兵の戦場での意識の在り方が問われることになる。

これが正義のための戦争であろうか? テロ撲滅の戦争であろうか? 中東へ民主主義を定着させるための戦争であろうか?

アメリカがベトナム戦争の敗北した理由の一つに、レッドパージで中国・ロシアの専門家を、社会から一掃したことだと言われている。侵攻した国への無理解は、たとえ兵力に勝り、戦闘に勝ってもいつかは敗北することになるのである。

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アメリカを離れるパキスタン

2011-12-04 | イスラエル

アメリカの無人偵察機が、パキスタンの正規兵を攻撃し、24人もの兵士Pakistan_at_point_of_no_returnを殺害した。無人偵察機の攻撃は、名目上はアフガニスタンのタリバンやアルカイダに向けての、作戦である。そのためににパキスタン上空をほとんど無断で通過している。

無人偵察機は、アメリカの極秘作戦である。そのため、今回も含め、数 多くの誤爆などについての、謝罪もなければ実態報告もない。昨年から100回程度の攻撃を行い、多くの民間人を殺Photoしている。

そのことが対米感情の悪化を招いている。今回の事件を受けて、パキスタン政府はアメリカ に対して、軍の国内通過を拒否をした。

現在パキスタンに中国が擦り寄っている。中国からの国際道路と港湾の建設を、中国の全面的な負担で行っている。

Pakistan_2 これは中国が、アフリカの資源を国内に持ち込むために、パキスタン国内を通過するためである。経済的な援助にもなるため、パキスタンは歓迎し、急速に中国に接近している。

パキスタンは、核保有国家である。アメリカの中東政策の失敗が、目に見える形でパキスタンで起きていると言ってよい。これからは類似の事態が、中東各国で起きるに違いない。

これは、ひとえにブッシュが、9.11の報復として、武力のみの選択しかせず、自らでっち上げた理由でアフガンとイラクを、攻撃したからに他ならない。ブッシュを支援した各国は、そのツケをいずれ受けることになる。パキスタンの動向は、中東のこれからの形となる予感がする。

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アフガニスタンから学ぶべきである

2011-03-08 | イスラエル

 チュニジアに始まってエジプトに飛び火し、中東各地を荒れ狂う社会民主化運動であるが、今盛んにリビアが報道されている。カダフィが強力な親衛隊と空軍で 盛んに抵抗している。世界中の目が中東と北アフリカの動向に注目している。

003 しかし、アフガニスタンではEU連合軍とアメリカによる、民間人の誤爆が相次いでいる。さしもの傀儡政権のカルザイも、激怒し抗議している。昨日(7日)もアメリカ空軍が、森で薪を拾っている子どもたちを戦闘機で攻撃して射殺した。子供たちだけの集団であったが、4名もの幼い命が奪われている。誰も責任を取らない。

 タリバンによる自爆テロも一向に下火にならない。それどころか、アメリカの撤退を見込んでか、大きな自爆テロが相次いでいる。一度に10名を越す死者のテロも頻繁に発生している。治安の改善は全く進んでいない。

 オバマは、ブッシュの尻拭いをする羽目になった中東政策であるが、原点のアフガニスタンから今年7月から撤退をすることを約束している。来年中には撤退するようである。その後の治安に関しては、カルザイが引く継ぐことになっているが、全くめどが立っていないのが現状である。

 9.11の怨念を下げて、ブッシュが真っ先に兵隊を送り、平穏であったこの国の様相が一変した。タリバンが国民から信頼はされていたか、人権などが守られていたかは疑義のあるところである。が、少なくともアメリカが侵攻してからの方が、比較にならにほど治安は悪化し、国民生活は困窮している。国民は他国の理念に生きているのではない。自らの国は自らが治める原則は曲げるべきではない。

 リビアへの介入にさすがに慎重なアメリカであるが、隣国で石油のPhoto輸入国であるEUはどうやら動きそうである。飛行禁止区域の設定に前向きのようである。彼らは、アフガニスタンやイラクを教訓化していな い。カダフィが悪政をやっているからと、他国が介入する理由は介入する側の国にはない。リビアを、アフガニスタン化することになるからである

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自らの手で築く、スーダン、イラク、アフガン

2011-01-09 | イスラエル

イラクとアフガニスタンは、アメリカの一方的な軍事侵攻で国家として、政治、経済、治安などで最悪の状態にある。夕方、BS11でアフガニスタンに直接かかわる3名の方の討論番組があった。いずれもアフガニスタンの内情と現実を知る方たちであった。異口同音に、タリバン統治時代の方が安全であった。少なくとも命の不安はなかったと言うのであっる。同様にイラクでも、フ110109 セイン時代の方が安全であったことは間違いない。

国民の人権の侵害や言論の弾圧や、独裁者の利権など数多くあった。それでも治安だけは保障されていた。その治安をアメリカ軍に頼っている現政権の存在は否定できない。しかし、イラクの国民も、アフガニスタンの人たちも、アメリカ軍などの撤退、国外退去を望んでいる。他国の介入によって好転した例を、日本に求めてはいたが、かなり状況は異なる。自らん国には自らの手で治めるのが本来の在り方である。

アフリカ最大の面積を誇るスーダンの内戦は泥沼であった。2005年に締結した和平合意はほとんど意味をなしていなかった。北部のイスラム圏地域に政府の機能が集中している。南部のキリスト圏地域は、油田が多くあるがナイルにかかる橋は一つしかないなどインフラ整備が遅れている。今日この国で南部の独立投票が行われる。

多分南部地域は独立することになると思われる。。現体制は長年の非人道的な内紛による経済制裁の解除を、南部の独立で得られる。社会資本もなくあらゆる機能が、北部のイスラム側に握られていた地域である。彼らに独立後の見通しがあるわけではない。唯一あるのは、油田の権益である。これが国家建設の頼みと言える。

中国はすでに巧妙に西側のダルフールからかかわりを持って食い込んでいる。アメリカの独立支援も、油田権益であることは見え見えである。それでも彼らは独立を望むのである。何もなくてもあるいは、他国の論理で合理的と思われることでも、自らの手で築き上げてこそ国家であると言える。国家とは部外者が、良かれと思って介入するものではないのである。

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アフガニスタン撤退を発表するオバマ

2010-12-17 | イスラエル

9.11の当時多発テロのアタックを受けて、ブッシュがアフガニスタンに侵攻したのは一月後101216_2の、10月17日である。もうアメリカはアフガニスタンで、10年以上戦争をやっているのである。世界最強の軍隊が、こんな国土の狭いところで10年も最新兵器を振り回している異常なことである。

ブッシュを引き継いだオバマではあるが、いきな り3万人もの増派をした。撤退のための増派と、ノーベル平和賞を受賞した大統領は弁明していた。戦争好きのブッシュの尻拭いの感はなくもないが、増派には同情などできるわけもない。今日16日にブッシュは、来年7月から撤退を始めると発表した。2014年末には全て、アフガニスタン軍が治安に当たるとい うことである。

オバマは、「アフガニスタンのあらゆる地域で『タリバン』の弱体化に成功した」と、現実離れた内容を発表した。世論調査では、アメリカ国民の70%以上がアフガニスタンでの戦闘行為は、無意味であると思っている。こうしたことから、若いオバマは再選されることを前提にすると、撤退は実行されることになると思われる。が、引くPhoto_2も残るも大きな論議になることは間違いない。

オバマが弱体化したとするタリバンであるが、敵が撤退の期日を決めるのであれば、あえて戦いをすることはない。待てばいいのである。アフガニスタンでのアメリカは、一部の支持があったイラクとは明らかに異なる。無人偵察戦闘機に対する感情のように、決して受け入れられているわけではない。

アフガニスタンのベトナム化とは、こうしたところからも言われるのである。今では、オサマ・ビ22_op_afghan_grave_4_2ンラディンの話など全くされなくなった。アメリカにとってこの戦争は、9.11の報復であったはずである。アフガニスタンで、アメリカやEUの軍隊に殺された人たちは、意味が未だに成り立つのか?あるいは、アフガンで死亡した戦士たちは、国家の安全のために死んで行ったと、今でも言えるのだろうか。ベトナム戦争は、いくばくかの言い分がアメリカにもなくはなかった。しかし、この戦争は全く愚かな戦争であったといえる。亡くなられた双方の人たちには言葉もない。

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