安倍晋三は迷走を繰り返し後手後手に回った反省もなく、緊急事態宣言の延長をすることにした。国民の皆様自分と身近な人の命を守りましょうとは、聞いてあきれる。ほぼ同じような立場にあった、台湾や韓国が終結に向けてカウントダウンにはいている。プロ野球も無観客ながら再開にこぎつける。ドライブスルーや屋外検査所までやった韓国を見下す発言までして、日本はPCR検査を極力減らして見た目の数字、感染者数を減らしてきた。
今日の予算委員会で、感染者実数はいくらかと問われて、安倍晋三は、「えと、あのですね、その、事前に質問内容を教えてもらわないと・・」などと、資料を探してもなく答えられない。あなたは、新コロナ対策本部長なのですよ。結局示された数字も、PCR検査制限しているようでは実態とは程遠い。しかも、その中には感染者の退院前の2回の判定の検査も含まれている。市井の現状はこの国では把握されていないままである。
アベノミクス成功のために判定指標を勝手に書き換えて、成功しているかに見せかけてきた経験が生かされている。言葉で誤魔化せる経済と現実社会は異なる。日本の初動防疫対策の遅れは、現在の緊急事態・パンデミックの元凶となっている。その失態を野党も明確に指摘はすることなく、補正予算はれいわ以外の賛成で通過した。
安倍晋三が初めて打ち出した、新コロナウイルス対策はマスク二枚のチンケな対策であった。しかも466億と言われた金額も、どうやら出所を問われた結果、90億円で終わるそうだ。損失者に30万円給付を引き下げて、一人10万円を前から自民党は言っていたと、野党案をパクる嘘ついて急遽決めた。なぜ30万から10万になったのか何の説明もない。
政府が緊急事態宣言の延長なら、国民に不要不急の外出制限をお願いするなら、それによって起きる損失を補填するべきである。118兆円と謳いあげた虚構の対策費の中からでも良い。捻出できるものは沢山ある。GoToキャンペーンの1兆7千億円など必要ない。
軍事強化が唯一の安全保障などと思い込む頭を切り替えればよい。中国などを刺激する巨大な辺野古新基地は建設不可能に陥っている。自民党が医学の基礎研究費を削減したり保健所を減数し機能を放棄したり、病院のベッド数を削減し医療費を抑えることこそが、反安全保障なのである。戦闘機F35の購入を先延ばしにしても良い。未亡人作成機オスプレイを機能の勝るヘリコプターに変えても良い。国会議員の歳費を半額にしても良い。466億円もかかると言ったアベノマスクで浮いた金を、学生支援に回しても良い。
緊急事態ならそれらのことを検討する柔軟で小回りの利く迅速な対応を考えることこそが、緊急時の対応である。今日の野党の損失補填などを巡る提案を悉く安倍晋三は蹴飛ばした。実効のある緊急対策などやる気がないのである。