安倍首相の記者会見を見たが、何を言っているのか解らない。記者の質問にまともに答える姿勢すらない。哀れにすら思える記者会見であった。言葉尻を取り上げての話は卑怯な気もするが、不誠実なこの男の対応に対しては意味があり、それなりに見えてくるものがある。
「反省すべきは反省する」このフレーズは、この記者会見で数度使用された。が、何を反省するのかは、全く説明ない。あるいはどのように反省するのかは、全く説明がなかった。つまり、反省することもなく、続投以外にどのような行動をするのかの中身がない。
「なぜ安倍氏でなければならないのか」という質問に「困難であるが、改革を進める」と回答している。まともな回答ではない。困難である理由が、今回の大敗北であるなら、改革とやらで地方が切り捨てられたことを見直すべきなのでないか。
さらに「政策は理解されている」などと言っているが、大敗北で自らの推し進める手法も、政策も否定されたのではないのか。因みに、憲法改正反対が70%、戦後レジュームの見直し反対が70%、イラク特措法反対が70%の世論調査が物語っている。
「国政は一刻の停滞があってはならない」と発言しているが、あなたのやることを停滞どころか、辞めてくれと国民の審判でなかったか。停滞どころか中止してくれと言われたのに、継投するとする論拠にしている。安部ボンは、単純な論理展開不能どころか、日本語すら理解できないのでないか?
さらに「国民の厳しい声を真摯に受け止める」ことが継投なのである。全く真摯どころか暖簾に腕押しの返答である。国民の声など受け止めてはいない。言葉と行動とは裏腹である。矛盾行動の典型である。
更に、「安倍をとるのか小沢をとるのか、と問いかけた選挙結果に対する説明は?」と質問には、全く答えもしなかった。不誠実そのものである。
この男がさらに政権を担うことを一国民として恥ずかしく思う。そんな記者会見であった。