毎年終戦記念日が近づくと、NHKは多くのドキュメンタリー番組を中心とする戦争と平和をテーマにした番組を組んでいた。いわゆる終戦番組であるがめっきり少なくなった。
それらは新たな発見や視点から、戦争を問い続ける姿勢を視聴者に発信してくれていた。NHKが権力から圧力を受ける中、多くの番組が政治的検閲を受ける中でも、こうしたドキュメンタリー番組は検討しているように見えた。特に戦争や憲法などに関するドキュメンタリー番組には、反戦平和の心意気が残されてはいた。
ところが、今年の終戦の夏は、それらしい番組がほとんど見えなくなってしまった。新型コロナの旋風とオリンピック開催の余波とみるには、余にも極端である。
この夏放送されているには、多くは昨年の再放送あるいはそれ以前のものである。再放送はあっても良いし、内容も悪くはない。しかし今年はあまりにも多すぎる。
来年は、オリンピックもなくコロナも下火になって、菅義偉も退陣し、自民党の下野してれば、心置きなく番組が作られるに違いない。