そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

円安の一方で株高が続く、この国は何が豊になっているのか、誰が豊であるのか

2024-07-15 | 新自由主義
円安が進行し160円台になってる。その一方で日経平均株価は4万円を超え更に上がる勢いである。
経済に疎いが現在を生きるものとして、人々が豊かになる指標にお金を沢山稼ぐことがったはずである。そうした意味からすれば、日本は豊かになっているはずである。ところが現実は、日本という国は衰退し、かつてアメリカに次ぎ世界第二位だったGDP生産額は、中国に抜かれドイツに抜かれ、ほどなくインドとインドネシアに抜かれてしまう。
株は本来は、社会が求める商品を提供する企業を一般の人たちが支えるためのツールであったはずである。多くの人が競い合って支えれば、株価は上昇する。企業は生産量を上げ社会が求める商品を、安価に大量に生産しする、というのが私の理解であった。
その結果。資本主義社会が活気づき、その原動力の企業の発展する。その指標になっていたのが、株価であったはずである。

1980年台にレーガン・サッチャーイズムが世界を席巻、新自由主義というレッテルを貼って世界で規制緩和が行われ、社会は一層金の回りが早くなってきた。これは200年前のアダム。スミスに国富論に逆戻り、経済を強者に委ねることである。強者の論理は単純で解り易い。瞬く間に世界を巡った。中曽根康弘は真っ先に飛びつき、小泉純一郎は竹中平蔵を抱き込んで規制緩和のやり放題であった。
株はデリバティブ(金融関連証)となり、株価の動向は社会の発展や一般人の豊かさの指標とはかけ離れたものとなってしまっている。
新自由主義とは、規制緩和のことである。株価は投機の対象となり、企業の実態からかけ離れ、変幻自在に捉えどころにない動きまでする。日本の株価の送金額がアメリカと変らなくなって、皇居の土地とカルフォルニア全土と同価格になった、と言われる時代(1987-89)があった。これがバブルの前兆だと誰も気が付かないかった。市場は神の手でなくなったのである。
株式市場は経済の指標にならなくなってた。上図はたった一秒間に行われる、コンピュータ取引、超高速取引のモデル事例である。瞬時に株を買い薄利を幾度も繰り返し、その差額でたんまり儲けるのである。経済学部より工学部を出た人間の方が株取引で収入を上げる。一般投資家は何が起きているのか理解できない。
こうした取引は、国境を越えてまで行われる。
新しい見えざる神の手が市場に現れたのである。
本来の株の持っていた意味合いや目的、それに豊かさの指標からも遠のいた感がある。
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自治体コモンの関与と新自由主義からの脱却

2023-10-05 | 新自由主義
東京移り、肩書を東京大学准教授、経済思想家と肩書を変えた、超ベストセラーとなった『「人新世の資本論」』の著者、斎藤幸平氏が新たな活動の場を持ち展開し始めている。上図『コモンの「自治」論』:集英社:1,700円+税、本書の出版はその一つでもある。オビに集英社シリーズ・コモン 創刊!とある。
コモンCommon とは、①共通の、共同の、②一般の、公共の、③普通の、平凡な、などという意味を辞書は解説する。
齊藤氏を含めて、同世代の気鋭6名の方が書かれている。中でも現在杉並区区長の、岸本聡子氏の、『<コモン>と<ケア>のミュニシパリズムへ』は秀逸である。「国家という権力は資本に近づいていく。・・国家の奉仕対象は、大企業や富裕層だけに傾いていき、99%の私たちは排除される」ようになり、コモンが国家と癒着した「儲け」の対象になってゆく。というのである。水道や郵便や石油など民営化する、新自由主義を強く否定する。
スペインやイタリアなどの実例を挙げ、地方自治体が地域と連携するなどし、グローバル資本のコモンへの参入を拒んでいます。このボトムアップ方式が、ミュニシパリズム(自治体主義、地域主権主義)と呼ばれるものである。
ミュニシパリズムは極右はもちろん、トップダウンの社会主義からも一世を画し、グローバル主義や競争の称賛とも与しないとしています。
「ここからなら変えられるかも」、という小さな自身の積み重ねがミュニシパリズムであるという。
社会学者の木村あや氏の「武器としての市民科学を」訴える。上からな科学称される専門家の基準や判断は、「無知」な市民に権威を持って説明されるが、我々は東電福島原発の事故で、科学者の虚言をまざまざと見せつけられた。
市民が自ら観察し、自らの手で可能な検査をすることで、科学を身近に置くことも出来るようになると、木村氏は説く。
藤原辰史氏の『食と農から始まる「自治」』は、戦前からの日本の産業、社会を論じた人物の自治論である。氏は後藤成卿の農本主義は大いに共感する。自然界の営みを重視したうえに、コモンとする食を中心とした社会の形成にあった。富の集中を非難する一方で、清貧主義ともとらえかねない部分もり、社会とのつながりを欠く面もあったとのことである。
斎藤幸平の著書が若い世代に驚異的に売れているのは、若者たちの近い未来への不安によるものと思われる。競争への不安、温暖化や自然破壊への不安、そして富の急速な偏在などである。加計学園など政権の不正行為に異議を持たない、政権に反発しないことで生き延びようとする若者たちの存在は、その一つの回答である。
基本であってもコモンを共有することで、新自由主義の波から救うことが出来るのではないかと、斎藤幸平は思想家の殻を破って、同世代の共感を受け活動を広げようとしているのである。本書のシリーズ化はその一つともいえる。
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私欲にまみれた経営トップ、富裕層はケチである

2018-11-20 | 新自由主義

日産自動車のカルロス・ゴーン会長が逮捕された。この5年にわたり、有価証券報告書に報酬を50億円近く過少に記載していたという容疑である。この5年間の報酬は、50億円であるから、倍の金額を隠していたことになる。更に分かっただけでも、4件の数億円する住宅を関連会社に購入させて、自らに提供させていたことも判明した。
平成11年に社長に就任し、一兆円を超える赤字を単年度で償還して、日産を一気に世界二位の自動車会社に押し上げたその手腕は高く評価されている。更には、我々門外漢には良く解らないが、三菱自動車やルノーと提携関係にしていくのである。三菱では会長ルノーではCEOの座にある。リーマンショック後も見事回復して
経営危機を乗り越える度に、ゴーン会長は権力をより高めてきた。経営手腕といっても、巨大化した冗漫な施設を売りさばくというものである。ある地域では日産の工場撤退で、大量の労働者が職を失い町全体が冷え込んだ。
しかしながら、20億円もの報酬を得ながら、半分を隠して更に超高級住宅を何棟も買わせる。庶民には信じられない。お金持ちはもっとお金が欲しくなる。私欲が膨らんだ結果であろうが、汚いというほかない。
奇妙なのは事情聴取で即逮捕という事である。どうやら国内第二例目の司法取引が行われた、内部告発に近いことがあったようである。ゴーンの不正の実態は良く解っていないが即日逮捕は、少なくとも政治家に対する姿勢とは大違いである。
日本の司法は政治判断を回避する。甘利の不起訴や、森友問題などでも立件を見送った判事は見事に栄転しているし、累々とした証拠が重ねられても加計学園は起訴もされていない。
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安倍政権を支える野党体たらくの象徴、希望と民進の合流

2018-04-24 | 新自由主義
希望の党と民進党が合流して、「国民民主党」通称国民党を立ち上げた。台湾の人たちもびっくりである。
前原が衆議院選挙直前に唐突に、周辺の誰にも相談することなく民主党を解体した。小池百合子が立ち上げた希望の党に合流するというのである。ところがどっこい、参議院の民主党は手つかずだった。いわば遺物のような存在である。
一方東京都議選の大勝利の先に国政を夢見た小池百合子は、この勢いを国会に持ち込もうとした。都民ファーストもいい加減であるが、ここで立ち上げた希望の党は野党か与党か判別できない、相当いい加減な急ごしらえの矛盾を抱えたままであった。小池百合子人気にあやかった党であるが、立ち上げた本人は早々と退散してしまった。この党には前原が解体を画策した、民主党の姿は何処にもなくなってしまった。それが希望の党の実態である。すでに立ち上げた小池百合子はほぼ除名の扱いである。
民主党の民主党的な部分として、新たに枝野幸男が立ち上げた立憲民主党は、国民の多くの支持を得た。立憲民主党は、節操なく離散集合を繰り返す政党を嫌い、全く希望にも民進党にも声をかけられても動く気がない。
そもそも希望の党の存在が問題なのである。今回民進党との合流に、当初メンバーの馬淵や長島や前原などが参加しないのである。それともう一つ。無所属の党のメンバーである。枝野幸男の下に入りたくない、かつての民主党の党首や総理経験者たちの存在である。本来であれば離散した民主党の合流などに力を注ぐべきであるが、全くその動きがない。
立党の理念や目的を失った希望の党は、消えゆく維新の会同様に与党になれずに苦悶しながら、消滅してゆくべきなのである。前原が手を出せなかった参議院にわずかに残ってしまった民進党は、安保法に賛成する一部は希望の党にでも行けばいいのであって、基本的には立憲民主党に参入するべきである。
こんな下らない政党の合流を繰り返しているようでは、与党を利するばかりである。安保法に賛同する議員は、自民党に参入すればいいのである。今回のような合流は存在感も理念も放棄した、まるでみんなの党や維新の会のような存在になるしかない。滑稽な動きとしか言えない。
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結局は短距離走者でしかない小池百合子、政治風土貧困の象徴である

2017-11-14 | 新自由主義
結局は短距離走者でしかない小池百合子である。今度は希望の党の代表を降りるというのである。たった一年足らずの間に2度も都民ファーストの代表になったり下りたりである。それも何かの会議や交渉で決めたのでもなければ、不祥事でもなければ誰かの忠告でもない。いずれの場合も、自分の独断だけである。いつも側近すら知らされることがない身勝手な決断である。
小池百合子の経歴を見ればわかるが、時々の風や空気を見て行動をしているだけである。数年前まではそれでも格好がついた。大樹の影に隠れれば、女性としての特権を最大限使い切って時々の権力者に取り入ってきたのである。
知事選に勝利しトップに躍り出た現在、大樹がない。そして国政へと勢いで希望の党を立ち上げてはみたものの、前原を騙したこと以外はすべて計算違いであった。与党を批判するにはあまりにも自らに酷似する大樹である。小池は行き場をなくしてしまったのである。与党にいれば格好はついたかもしれないが、所詮は長距離は不得手の女である。いずれ辞任するとは思ってはいたがこんな程度の名誉欲、権力欲の女である。

こうした数多くの野党の出現と分裂は、社会党の相対的衰退と、与党自民党の汚職と権力争いが拍車をかけたといえる。共産党と公明党以外に、50ほどの政党が消えては現れ、現れては消えていった。その度に、あるいはそれを餌にして自民党はより巨大化することになる。
小池新党の希望の党はその中では、茫漠たる政治信条を掲げた理念もない典型的な政党で、勢いと敵失によりできた集団である。パクリの党と言える。真偽のほどは定かでないが、民進党の破壊はアメリカの指示という噂もまんざら的外れではないだろう。与党批判の票を分散させた効果は大きかった。
政治家は長距離ランナーでなればならない。長距離に耐えうる理念と信念があってこそが政党であり政治である。民進党から希望の党に流れた、理念をも放棄する政治家たちには、長距離を駆ける理念も体力もない。安倍晋三のように戦前回帰の国粋主義を捨てることなく、人事権とポストで党内を支配し、行き詰ると嘘で塗り固め、虚偽の政治的演出をしてまでも権力に執着するのもどうかと思うが、このような下品な権力欲を売りまわしてまでも権力に固執するのが自民党である。長距離ランナーならなんでも構わないいうものでもない。
日本は政治理念を曲げず、嘘もつかず、地元に金を落とすことなく、長距離を生き抜く政治家たちに票を与えてこなかった。平気で憲法を無視する法案を提出し、それを通させる立法府である。政治風土の貧弱と言うにはあまりにもお粗末な、日本の政治の現状である。
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小池と前原の奇策は愚策であって、自民党を利するだけで終わる

2017-10-17 | 新自由主義

立党するとすぐに、希望の党などすぐなくなるさと書いたが、どうやらその雰囲気のようになってきた。唯一の拠り所の、を失ったからである。小池百合子は、ケチで小心者の知事に飽きた都民の反動の風で東京都知事になった。石原親子と下村博文が、どんと呼ばれる男の僕であったことが解ったからである。
7月の都議会選挙は、かつてない勢いで小池新党・都民ファーストが大勝した。殆ど素人が当選している。その後は小違憲の強権・独裁が都民ファーストの党員を抑え込んだ。3ヶ月で4回も党首を変えたり、党員の記者会見や個人的発言を禁止したり、党規約の決定も曖昧なままである。
小池百合子オンリーのこの体制は、新党にそのまま引き継がれている。世情に疎い前原はこのことに気が付かず、民進党を解体までして、小池の軍門に下りポチになった。代表しかいない小池の傲慢な党運営があからさまになってくると、民意はすっかり曳いてしまった。
結局野党第一党の民進党は、前原の御乱心と、そこまであったかどうかは判然としないが、小池百合子の奸計で空中分解してしまった。小池の意思であれば、民進党を分解させ自民党を二つ作ったことには成功したのである。しかし、当の希望の党もやがて消えてしまう。選挙後の当選者があちこちに転入することが目に見えている。
この動きを背景に自民党は大喜びである。全国各紙は自民党の圧勝を予測している。必ずまだ決めていない人たちがいると、申し訳なさそうに最後に付け加えるフレイズはあるが、自民党は大喜びである。今回の自民党の勝利は小池百合子のおかげと言える。
それにしても、風とやらを受けて大きく動く日本の政治、汚濁にまみれ嘘を並べ続ける政権、憲法すら無視する政権をなぜ日本人は支持するのかを理解できない。単に民度が低いだけでは言い表せない。いち早く近代化したが、先進国とはとても言えない後進性の国家である。
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希望の党は唯一の拠り所である”風”を失い失速してしまった

2017-10-11 | 新自由主義

希望の党などすぐなくなると、1週間前に書いた。目まぐるしい選挙情勢の中で、このことは日を追って現実味を帯びてきている。希望の党は、小池百合子以外は全員が平の党員といって良い。推薦名簿発表の席での三人の表情が何とも哀れであるが、玄葉は選挙区に戻って支援者への説明中に涙を流している。そして、自らは無所属での立候補を選択した。盟友であった前原への抗議である。
お金のない希望の党は、公認申請料として300万円、党への寄付金として200万円以上の要求をしている。前原に騙されてネギ背負って来た民進党員は、不法ともいえる形で希望の党へ金を差し出すことになる。党首(小池百合子)との写真撮影は、3万円納めなければならない。金を自前で用意する半数以上の新人の民間人であるが、希望の党の不人気が今以上加速すれば、供託金没収者が続出することになる。初選挙で見たこともない土地への、落下傘候補が幾人もいるが、多くは選挙ブローカに振り回されている。付け焼刃でできた党首しかいない新党は、これらの対応すらできていない。
金がないのは仕方ないとしても、当選しようがしまいが選挙後に金の回収に走り回ることになる。当選していれば国会で金の回収をすることになり、極めて不適切な議員の典型になる。落選していると、小池に恨み節を言い続けることになる。党首の傲慢さと、金を巡る政党の性質が候補者を選択することになる。希望の党とはそういう性質の党なのである。
政策としては、原発ゼロと消費増税反対以外は、自民党と何ら変わるものがない。アベノミクスに対してユリノミクスなどと言い放ったが、中身があるものでない。原発ゼロはこれまで小池百合子は一度も口にしたことがない。早速東電への再稼働容認して、ウソがばれてしまっている。消費増税反対も中身がない。選挙対策の出鱈目公約である。つまり希望の党は自民党と何ら変わるものではない。
小池百合子は、瞬時の宣伝力やパフォーマンスが長けた政治家である。そうした点では、選挙にはうってつけの人物である。いくつもの政党を渡り歩きながらも、孤立してこなかったのは巧みに権力者に擦り寄ってきたからである。女性の特権でもある。彼女の女性の権利を主張する資格などない。希望の党は男だらけの候補者である。希望の党は所在地を、自民党時代の小池百合子の事務所にしたままであるが、
先にも触れたが、民進党に与えられた100億円以上の税金政党助成金を、趣旨を変え政党を鞍替えしても有効かどうかは疑問である。比例で議席を得ながら、政党を変えても居直ることと同様に、政治倫理の欠如で放棄である。
党首でありながら、情勢を見ながらも結局は立候補しなかった。風向きが変わったのを探知したのである。因みに投票日には、小池百合子は知事にもどって、出張でパリにいる。
選挙後には、細野や若狭に男気があれば分裂することになる。小池の飼い猫でいるなら、自民党の軍門に下ることになる。いずれにしても、政権の座に就きたい小池百合子の野望が達成されないまま、どんな形なるかはわからないが、希望の党は自民党の補完勢力以上の存在になる。自民党の改憲案でも出てくれば、ホイホイと乗って与党に組み込まれる可能性が大きい。その前の分裂はもっと現実的である。
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希望の党などすぐに消えてなくなるさ

2017-10-05 | 新自由主義

小池百合子が参議院選には出ないと決断したようである。前原に頼まれても固辞したようである。それはそれとして、極めて無責任な話である。これは小池が首班指名受ける可能性がほとんどなくなったからである。
選挙後は分裂が確実視されている小池新党である。小池百合子には側近がいない。独断しか決定する機会がない。その好例が、都民ファーストの会の代表である。4カ月ほどの間に代表が4度も変わっているが、その経緯は誰にも説明がない。党員にも配下の都議会議員にも経緯は知らされていない。小池の独裁は議員の発言にも及び、都民ファーストのどの議員も声を発することができない。今回も、若狭が発言を封じられている。党の主要なメンバーは小池の顔色を見るしか能がない。
小池の側近は記者の質問に、まともに答えられず目が右往左往するばかりである。

すんなり都民ファーストを離党した二人の判断は正しかろう。希望の3人は羨ましかろう。東京都職人には極めて評判が良くない。石原や舛添の就任当初に比べると、半分の支持しかない。外顔が良いという事であろうか。
小池は柏崎の原発再稼働をすんなり認めた。これが、口先だけの原発ゼロの政策である。電気事業者の国民への姿勢や、廃棄物のことなど何も考えていない。消費増税は、この税制が低所得者層に重いことなど考えることもなく、選挙対策に原発ゼロと合わせて表明したに過ぎない。
小池の政策の基本は、自民党と何ら変わるものがない。一定の議席を得ることになると思われるが、指名する首班もいない政党はばらばらになるであろう。
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小池の党の横暴さと危険性、国民から選択肢を奪う

2017-10-03 | 新自由主義

小池百合子がこの国を壊し始めた。ほんの三カ月前まで、小池百合子は自民党員であったばかりではなく、主要な政策や理念は安倍晋三と変わるものではない。彼女の欲望は現政権体制にそぐわなかったのである。小池百合子は電撃的な動きがお好きなようで、これまで数多くの政党を渡り歩いている。ひょんなことから東京都知事になったが、都民ファーストと口にしたことがそのままが地域政党名になった。
小池百合子と前原誠司と小沢一郎と連合の神津委員長との密談で、民進党の身売りが決まった。できたばかりで実績もなく国会議員がほとんどなく党首が国会にいない政党に、野党第一党が頭を下げて公認してくれという異常さは、正常な神経では理解できない。従ったのは前原誠司で、土下座させたのは小池百合子である。
小池は希望の党を立ち上げたが、極右翼の日本のこころから民進党や自由党までの幅広さと言うか雑多な寄せ集めの政党になってしまっている。基本政策や理念は自民党とほとんど変わらない。原発ゼロも小泉純一郎のアドバイスであるが、内容はないに等しい。
民進党を取り込んだ最大の理由はお金である。公認して欲しければ、申請料300万円、党に寄付として200万円持ってこいと言うのである。党首の小池と写真撮れば、3万円である。金くれ団体希望である。
小池百合子の新党立ち上げドタバタで、安倍晋三の解散の理由すらぼやけてしまった。大義のない総選挙が、安倍晋三個人のスキャンダル隠しであることも遠のいてしまった。野党は分裂してくれたおかげで、安倍晋三は大喜びである。
共謀罪や特定秘密保護法やカジノ法などの強行採決や、武器輸出禁止三原則の撤廃とその後の兵器輸出の奨励や種子法の廃止、とん挫したがTPPの公約違反行為とその後のRCEPやTPP11の積極参加、何よりも憲法違反の安保関連法の強行採決など、安倍晋三の暴走を問う場が消えてしまった感がある。
地球を俯瞰する外交と言いながら、中国と韓国には決して足を向けようとしたに外交。中国と北朝鮮危機を演出するためには、挑発し続けるのが積極的的平和主義の本態である。
何よりも、ほとんど完全に破たんしているアベノミクスを必死に隠そうとする、自民党である。
小池百合子はこのすべてに賛成している。つまり安倍晋三との対峙することなど、何一つないのである。あえて一つあるとすれば、政権の座である。希望の党は、新生自民党であり補完勢力の存在でしかない。
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右翼を集めてやがて消えゆく小池新党

2017-09-27 | 新自由主義

小池百合子東京都知事が、どさくさ紛れに新党、「希望の党」を立ち上げた。自民党を離党した若狭勝衆院議員と民進党を離党した細野豪志の、ちんたらする動きに耐えられなかったのであろう。新党には関わらないとも言ってはいたが、結局リセットとか言って自分が党首になると出てきたのである。昨日結党の記者会見を行った。
小池氏は「日本をリセットするために党を立ちあげる」と表明し、「寛容な改革保守政党を目指す」「しがらみ政治から脱却」など6項目の綱領を発表した。政権批判の受け皿になることを目指すという事である。
集まったのは無節操な右寄りの有象無象の顔ぶれである。小池百合子は、それまでの都政のふがいなさを突いて登場した、風に乗った政治家である。都政をボロボロにしていた石原慎太郎とその息子の選挙対応が稚拙だったことと、それに民進党の体たらくが、彼女の登場を許したのである。今は風に乗っている小池百合子である。ほとんど成果がなく、都政の手腕はこれから問われる時期である。
今なら風はまだ吹いていると小池は読んだ。安倍晋三は、都議選の惨敗を受けて、今なら小池も国政に乗り出す体制が整っていないと判断し、解散を決断したのであろう。ところが、風を受けていると感じた小池は一気に国政へと向かった。小池は都政を投げ捨て、比例区あたりに名を連ね国政に乗り出してくる可能性もある。政治はこんな軽はずみな女なの決断で左右されるほど浮ついたものになった。尤も、安倍晋三の決断も根拠がなく自己保全の、政治理念のないものではあるが。
メディアは小池新党ばかりを取り上げる。小池は国粋主義者である。隠しているわけではない。極めて思想的には安倍晋三に近い考えの持ち主である。仮に小池新党が50近い議席を得られたら、必ず自民党の保管政党にる。
これまで50ほどの新党が、消えては現れ現れては消えた。新党が起きるのは自民党が失政をした時であり、一時的に自民党は議席を減らし、時には政権まで失うが、やがて新党ブームが去ると新党は消滅し、いつの間にか自民党が肥大化する、と言う構図を繰り返してきた。つまり、新党ブームは結果として、自民党が巨大化するステップでしかないのである。今回の小池新党も同じである。いやこれまで以上に、自民党に早期に合流することになる。
結果として、ほぼ同一政党が何年も政権をこの国を継続して支配する、日本は異様な国家となっている。自民党が異様なのではなく(別の意味で異様ではあるが)、目先が代わっただけの新党に歓喜する国民性が問題なのである。小池新党に警鐘を鳴らす自民党ではあるが、せいぜい20も議席が取れればいいところである。新党は3年以内に消滅するであろう。
新党で大騒ぎし、解散の理由である安倍晋三の森友加計隠しの自己保全を忘れてはならない。
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そして政治は更なる暗い時代、混迷へと向かうのか

2017-07-03 | 新自由主義
東京都議選は昨日投票が行われ、小池百合子の率いる都民ファーストの会が圧勝した。若さがある半面、そのうち小池チルドレンたち議員がスキャンダルを起すなりして、都民の失望をかうことだろう。見慣れたパターンである。都民ファーストの今後に問題はかなりあるだろう。特にこれから先、どんな形で国政を翻弄するかが見どころだろう。
されど、とりあえず自民党が惨敗したことは極めて喜ばしいことである。歓喜の声すら上げたい気分である。議席を半減以下にまで落としてくれた。今回の都議選は、明らかに国政の影響である。安倍晋三のやりたい放題、国政の私物化、憲法などの法令の無視、予算委員会での説明拒否、共謀罪の強制立法、稲田の無知発言、人事権の乱用と強圧などなどこの頃起こした悪行だけでも数限りない。
安倍晋三の品格のなさ、教養の欠落、知性の欠如、言動の悪辣さなどなどであるが、やりたいことだけは明確である。憲法を変え戦前体制への回帰である。それがどれほど理不尽な社会体制であるか、それがどれほどの人権を蹂躙する体制であるか、それがどんなに国民に苦痛を与えていたことか、安倍晋三の言動や政治姿勢でようやく国民が気が付き始めたのだろう。その受け皿として、小池百合子を選んだのである。

それでは自民党は国政にどれほどの対応をすることになるのであろうか。「選挙結果を厳粛に受け止める」という声を、二階幹部長官が発した。しかしながら、現在の安倍一強体制の中での自民党が自浄能力を発揮できるとは思えない。選挙結果を受けて発言する自民党の国会議員たちは、責任の所在や今後の対応などの発言はない。ましてや安倍への批判は、今後の人事で報復を受けるのを恐れて、唇淋しと言った発言しか出てこない。内閣改造や党人事を目前にぶら下げられては、派閥を失くした議員たちにとって動ける範囲はほとんどない。
石破茂が遠回しに述べるのがせいぜいである。自民党に自浄能力は安倍晋三の筋道を無視した人選と、それに伴う忖度を強いることでほとんど失くしてしまっている。
受け皿が与野党通じてなくなっている。自民党が派閥を失くしたことと、民主党政権の体たらくが安倍晋三を生んだともいえる。安倍自民党が崩壊しても、都民ファーストという更なる右翼政党が登場する。日本の政治体制は極めて不幸な現状と、見通せない未来を抱えkンでしまっているといえる。
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いずれ維新の会化する都民ファーストではあるが、とりあえず自民党の惨敗を願う

2017-07-02 | 新自由主義
昨日東京都議選の最終日の7月1日かつては自民党の「聖地」とされた、秋葉原駅前に安倍晋三が今回初めてとなる街頭に立った。しかし演説会場は異様な雰囲気に包まれた。自民党候補者の応援演説に立った安倍晋三に対し、退陣を求めるグループが大声で「安倍、やめろ!」「帰れ!」とコールを連発し、現場は騒然とした雰囲気になった。そこに、森友学園の籠池泰典前理事長夫妻も登場し、「安倍夫妻から寄付してもらった100万円を返す」と言い出し、さらに混乱する現場であった。籠池夫人は群衆にまじり、「安倍やめろ」と大声を張り上げていた。
この日の応援演説には約2000人(自民党調べ)が日の丸などを掲げて集まったが、そんな支持者を飲み込むように、共謀罪などに反対してきた市民グループらが集まり、「安倍帰れ」の大合唱となったのである。
おまけに、政治音痴でウルトラ右翼の稲田朋美の本音をさらけ出した発言に、自民党は大逆風の中にある。順風の中にあるのは、都民ファーストの会である。現在代表の小池百合子の人気に支えられている。東京都政は週に二回程度しか登庁しなかった石原慎太郎が、官僚に丸投げ自民党都議連の僕に成り下がる無責任都政のがその後の二代のバカ知事を生んだ。その尻拭いをする小池百合子に人気が集まっていのである。それでは小池は何をやったかというと、オリンピックと豊洲伊市場移転問題を、それぞれ先延ばしにして元の鞘に納めたに過ぎない。小池も何もやっていない。前任者たちの不祥事をあからさまにしたことで人気が出た。それだけである。
小池百合子の特別秘書をやり、都民ファーストの会前代表の野田数の経歴を知れば、都民ファーストの会の本質が見えてくる。野田数は現憲法の無効を長年訴え、戦前の大日本帝国憲法の復活を唱えている極右翼である。小池も同様である。憲法記念日の廃止を訴えたり、日本会議の議員連盟の幹部でもあった。時折、GULFNewsに英文の評論を書いていたが、保守そのものの論調で日本ナショナリズムの鼓舞でしかないものである。
都民ファーストの会は自民党はおろか、安倍晋三にも引けを取らないほどの極右翼団体なのである。都民ファーストの会は、いずれ維新の会同様に自民党の補完勢力になるという、イギリスの記者の発言が正しかろう。国政に参加するようだと、もっと右傾化することになるだろう。しかしというか残念ながら、都議選挙で自民党がとりあえず敗北するのも悪くはない。できれば目を覆うほどの惨敗を願うものである。
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小田実が亡くなった

2007-08-01 | 新自由主義

小田実が亡くなった。ベ平連(ベトナムに平和を!市民連合)を、小中陽太郎や吉川勇一と作った人物の一人である。組織を持たない市民運動は、日本では初めての試みであった。組織は持たないが、目的だけははっきりしている。こうしPhoto_147 た運動は、現在彼も創立者の一人であった、「九条の会」に生かされている。

べ平連以降、日本に形を変えて様々な市民運動が出現したのも、べ平連の存在が小さくはない。反戦活動やその後の環境活動に大きな模範になったのは、べ平連運動であったと思える。

小田実は自らの肩書を、小説家と言ってはばからなかったが、彼の小説はどうも難解で粘液質の感じが強く好きにはなれなかった。彼の本質は“怒り”にあると言って良い。破天荒と思える行動力はほとんど直観によって依拠しているようであるが、行動力こそ彼の信条であった。

現在、アメリカの不法なイラク侵略に、声を荒げない日本人になってしまっている。それどころか、自衛隊を送り出すような国家に成り下がっても、大きな反対運動が起きることのなくなった日本を憂えていた。

とりわけ、阿倍政権が「改憲」を掲げて登場してから、発言を重ねてきていたがそれも3月頃からなくなって、暗示ちたところである。彼の視点は、底辺に根差した庶民の目を失うことのない視点を持ち続けた。

日本に、市民運動の規範を残した活動家小田実氏の冥福を祈りたい。

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羅臼港

春誓い羅臼港